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城百科

お城の雑学 堀と橋

堀と橋 ご案内

 堀や橋が気になることはほとんどなかったのですが、最近、廊下橋に出くわすことが多々ありちょっと調べていて少しおもしろさを感じてきました。今のところ興味のあるのは廊下橋だけで、これからふえるかどうかはわかりませんがこの項を新設しました。

[ 2012/08/17 ]

廊下橋

 お城の関連で初めはちょっととまどうような言葉があります。私は写真のキャプション付けより入ったので、例えば『月見櫓』は固有の名前と思ったのですが松本城や福山城にみられ、一般的には月見をするための櫓のことで、文脈にもよりますが松本城の話をしている場合は赤い高欄を持ったあの特定の櫓をさすことがほとんどです。廊下橋もこれと同じようなところがあります。

廊下橋の一般的な意味デジタル大辞泉に簡潔な説明があり、引用します。

1 険しい道などに、廊下のように架けた屋根付きの橋。
2 城内で廊下のように架け渡した橋。左右の側面に壁を作って横矢を防ぎ、狭間(はざま)を設ける。横蔀(よこしとみ)。

廊下橋の一般的な意味はこれでよくわかると思いますが、私の写真より廊下橋に関連するものを選んでみます。

府内城 廊下橋

復元ですが形状的によくわかるので最初に取り上げました。

和歌山城 御橋廊下

名前は廊下橋なく、御橋廊下。復元ですが形状的によくわかります。

彦根城 廊下橋

現在は一般的な橋ですが、かっては屋根や壁がついた廊下橋でした。

大坂城 極楽橋

現在は普通の橋が架かっています。極楽橋は琵琶湖・竹生島の宝厳寺唐門として移築され往時の豪華さを偲ぶことができます。

二条城 東橋

創建時には東橋の上部に二の丸の黒書院近くの溜蔵から堀を渡り門の櫓部分を突き抜け本丸御殿まで通じる橋廊下が架けられていたとのことです。

このほかに廊下橋は多々あり、写真はありませんが一覧で示します。

上記の城名一覧は 近世城郭における「廊下橋」考 : 城郭史研究の視点から見る、 本丸・天主へ続く不思議な橋より抜き出したものです。これはPDFファイルになっています。廊下橋についてさらに詳しくはダウンロードし一読ください。

堀と水鳥

 現在でも多くの城跡で堀の残る所では水鳥が見られます。なぜ??

 何かの本で読んで記憶は定かではないのですが答えは『忍者対策』。忍者が潜ったりして堀を渡ろうとすると水鳥が騒いで気づくから。その名残で水鳥を住まわせているとのこと。真偽は定かでではありません。

江戸城
伏見櫓 堀

松本城
二の丸を囲む堀

中津城
天守 薬研堀

[ 2012/09/24 ]

城めぐり 栞