ブルーベリーの葉茶


藍宝茶

ブルーベリーの葉100%のお茶です。アントシアニン量が煎茶の10〜13倍、フラボノイド量も煎茶の1.6〜2倍もあるそうです。
●ブルーベリーの葉には、肝炎ウイルス抑制効果や肝脂肪蓄積を抑える作用があるという研究結果が、2007年2月に発表されました。
 宮崎県地域結集型共同研究事業のグループは、「ブルーベリーの一種「ラビットアイ」の葉に、C型肝炎ウイルス増殖や肝脂肪蓄積を抑える作用があると発表。 特に、ラビットアイの葉部分にポリフェノール含有量が多いそうです。研究は、まだ実験室や動物実験段階ながら、今後の成果を期待したい。
 ・宮崎県地域結集型共同研究事業

●ブルーベリーの葉と実を使った缶入り清涼飲料水
 埼玉県美里町の農業生産法人(有)みのりでは、ブルーベリーの葉を使用したティーバッグを平成17年から販売していたが、好評のため、缶入り清涼飲料水「ブルーベリーティー」の販売も開始しました。
 埼玉県農林総合研究センターに製法を開発依頼し、製法で特許の出願をしているとのことです。

ブルーベリー葉の生産

● 宮崎で試験栽培
 茶の収穫機を改良したもので年に3回葉を刈り、1トン以上の収穫を目指す。綾町の雲海農園など3農業法人が約20アールで試験栽培する(農業新聞2008/10/26)
茶の栽培体系を基に開発した密植栽培とのことですが、栽培写真をみると、ブルーベリーの栽培には見えず、ホントにお茶みたいですね。ただ、機械収穫では茎が大量に混入することが課題だそうです。

● 茶収穫機によるブルーベリー葉の収穫
 宮崎県地域結集型共同研究事業で実施
 宮崎大学農学部 宮崎県総合農業試験場茶葉支場 雲海酒造株式会社 有限会社雲海農園[2008]

●ラビットアイブルーベリー葉の産地化へ向けた取組み
 「生産体制の確立と新商品開発」 宮崎大学農学部 國武教授が行っているようです。[2007/2]

落果ブルーベリーの利用

 ブルーベリーの摘み取り時には、過熟や傷んだ実だけでなく、良い実も落ちてしまいます。筑波県で街おこし活動をしている筑波大生のグループ「チームごじゃっぺ」では、「つくばブルーベリーゆうファーム」と協力し、落果ブルーベリーを使ってアイスクリームを開発する予定だそうです。
 同ファームは、大学生が拾う落果ブルーベリーは無償で提供。毎日、2時間以上拾う作業は大変で、また傷んだ実を取り除き、水洗いする作業もあり、また集めた実の2割しか利用できないとのことで、大変なようです。【2009年7月】

 一般的には、落果ブルーベリーは、価格や人件費を考えると、どうしても廃棄となってしまいます。

その他、あれこれ

 ブルーベリーの鳥による被害は大きく、防鳥網で覆っていない園では深刻な影響があります。主な害鳥は、カラス、スズメ、ヒヨドリ、オナガ、ムクドリです。小型の鳥、スズメなどは写真のように、果実をくちばしでつつき、皮を破ります。
 すっかり樹勢が弱り、枯れるかと思われた株を、ダメもとで、根元近くから切り戻したところ、翌年には勢いの良い新芽が出てきたそうです。
 ある農園では、アブラムシはそのうちいなくなるので、放置しているそうです。写真は、アブラムシの甘露を吸うアリ、ガクの内部にもアブラムシとアリがいます。