版型と寸法

現在でも紙のサイズを表すのに、A4、B4、等が用いられていますが、数字は分割数を表しています。例えばA0を半分にしたものが、A1になります。浮世絵の版型も原則は同じです。全紙を半分にしたものを大判、これを半分にしたものを中判、さらに半分にしたものを小判と呼んでいます。全紙は時代によりいろいろと種類があり、A4、B4とサイズが異なるように同じ大判と言っても同一のサイズではありません。全紙の主だったものは次のようなものです。

美濃紙明和(1764〜72)期に用いられた約46cmx33cm
大広奉書明和期に主に用いられた約44cmx58cm
大奉書一般的に用いられた約39cmx53cm
小奉書大奉書の次に多く用いられた 約33cmx47cm
丈長奉書最も大きい用紙約53cmx72cm

従って、大奉書の場合は、大判の大きさは約26cmx39cmとなります。大判、中判等以外にもバリエーションとして、三等分した大短冊、四等分した小短冊等があります。

(2006/3/29)

ちなみに、B4(縦)の大きさは25.7×36.44 cmです。

(2009/1/23 追加)

判型の説明図1 判型の説明図2

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