葛飾北斎

葛飾北斎、彼については意外なことが多かったのでそれを記します。

まずは名前から。一般的には「葛飾北斎」が有名ですが、19歳の時、勝川春章の門下になり「勝川春朗」と名乗って以来生涯において100に近い画号を使っています。転居癖もよく知られていますが「葛飾北斎伝」によると93回も住所を変えています。

また、彼は江戸時代の人としては非常に長寿で90歳まで生きています。歳をとっても創作意欲は衰えず、あの「富嶽三十六景」シリーズも70歳ごろから刊行しています。ちなみに三十六景と言われていますが、現存する作品は四十数枚見つかっています。

(2004/9/04)

参考資料 千変万化に描く 北斎の富嶽三十六景 大久保 純一 著
北斎 漫画と春画 浦上 満 他 著
北斎の隠し絵 荒井 勉 著
葛飾北斎伝 飯島虚心 著
北斎の謎を解く 諏訪 春雄 著

資料追加(2005/01/04)

[追補]:
富嶽三十六景 神奈川沖 浪裏 は北斎70歳ごろのものですが、ダイナミックさ、迫力はかなり欠けますが、25年ほど前にその先駆けとなる波を表現した絵があることを「別冊 太陽 浮世絵師列伝」より知りました。


富岳三十六景 神奈川 浪裏 おしをくりとうつうせんのず

図は「別冊 太陽 浮世絵師列伝」より引用


(2006/2/18 追記)

北斎館

[北斎館]:

長野県の小布施にある「北斎館」に行ってきました。北斎の肉筆画や北斎が描いたとされる二基の祭り屋台が展示されていました。色が綺麗に残っているのには驚きました。

場所は長野電鉄の小布施駅から歩15分ぐらいです。駅で地図をもらい簡単に歩いていけました。写真は禁止だったのでパンフレットで紹介します。


また、松本には浮世絵博物館もあります。信州にお出かけた際は「北斎館」「浮世絵博物館」まで足を伸ばしてみたらいかがですか?




「北斎館」のパンフレットの表紙


(2006/6/14 追記)

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