写楽の活動期間

写楽の史料としては浮世絵類考と写楽の画いた浮世絵があります。確かに浮世絵類考には「長く世に行われず一両年に而止ム」とあります。浮世絵の役者絵からは画かれた役者、演目から寛政六年五月から寛政七年一月と特定されています。相撲絵からは画かれた力士が全員揃う場所が寛政六年十一月の冬場所と特定されています。これらのことからは写楽の活動期間は約1年ということになります。

推理ドキュメント 写楽が現れたでは写楽の相撲絵の力士が全員揃う日を寛政六年十一月十七日、江戸は本所・回向院の大相撲冬場所2日目と特定しています。当時の日記等を探し200年前のお天気調べをしておりなかなか面白く読めます。

浮世絵類考については東洲斎写楽はもういないに詳しく考察されています。(04/10/14)