<旅行準備>
夏休みにはカンボジアに行ったのだが、直ぐに年末の目的地を検討し始めていた。日程的にも非常に有利な年末スケジュールなので、色々と計画を練っていた。そんな中、9月11日の同時多発テロが発生したのだった。日を追うごとに緊迫した情勢が伝えられ、イスラエル問題が絡んでいるとの報道がなされてきた。
イスラエルに行くしかない!
心の中で決心してしまった。
ふと、「航空券は取得できるのだろうか?」との疑問が出てきた。とりあえず、JALに電話してみた。
Web上からヨーロッパ行きの空席は確認していたので、イスラエル行きの便が確保できるかどうかがポイントになりそうだ。事前に「itn.net」にて空席は確認しているので、大丈夫だろうと思った。
とりあえず、販売しているかどうか確認をしてみた。
JAL国際線予約センターにTEL
自分 「イスラエル行きの航空券(前売り悟空)は、販売していますか?」
JAL 「少々お待ちください・・・」
3分ほどして
JAL 「イスラエル行きの便は販売しておりますが、情勢が非常に緊迫しております」
「今一度、外務省のHP等でご確認をされた方が宜しいかと思いますが・・・」
(電話の向こうで、誰かと確認しながら話している)
自分 「危険なのは承知しています。行きたいので、航空券を購入したいのですが・・・」
JAL 「少々お待ちください」
更に3分ほどして
JAL 「社内にて販売中止の指示は出ておりませんので、販売は可能です」
自分 「有り難うございました」
販売の確認をするだけで、10分程度要してしまった。何となく、販売したくない雰囲気に感じられた。念のためにANAに電話すると、「問題なく販売しています」の一言で終わった。とりあえず、航空券の入手は問題ないようだ。
残りの心配はイスラエルの国内情勢だけだ。しかしながら、11月頃からイスラエル国内での衝突が激しくなってきた。本当に、戦争が始まるのではないかと心配した。
航空券の入手は、12月7日(木)に行った。正確には20時30分だ。そう、前売り悟空21の販売期限の30分前であった。無事に航空券を確保。「伊丹→成田→ミラノ→テルアビブ→パリ→関空」というルートだ。22万円少々という値段だった。クレジットカードで分割払い無金利キャンペーンを行っていたので、12回払いで頼んでしまった。これで、資金繰りも楽になる。
色々とイスラエルの事を気にしていると、12月中旬に嬉しいニュースが飛び込んできた。
「イスラエル過激派、テロ行為自粛宣言」
結果的には1ヶ月ほどしか継続しなかったが、12月中旬から約1ヶ月は少しだけ安全な時期で有った。この時点では、最悪の事態は避けられ、和平が進むかと思っていたのだが・・・。
色々な事が有ったが、出発の日を迎えたのであった。
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