12月29日 ・12月29日(土)

朝8時起床。いよいよエルサレム観光がスタートする。 このホステルでは朝食が付いていたので、食堂に食べに行った。40人ぐらい入れる食堂だが、既に10数名が食事をしていた。イスラエルの朝食というのは、ごく簡単な物だ。パン・サラダ・ヨーグルトといった物が中心だ。パンは結構いけているが、ヨーグルトは好き嫌いが分かれるだろう。非常に酸味が強く、日本のスーパーでは見かけないタイプだ。

食事の後で部屋に戻り、同室の韓国人と話をした。彼は、午後のバスでガリラヤ湖に行くそうだ。自分のルートと同じだ。何処かで会うかと思ったが、さすがに会うことはなかった。観光のために荷造りを行い、エルサレム観光に向かった。

前回、見過ごしていた部分を中心に観光をスタートした。9時過ぎにホステルを出発し、最初に向かったのは「最後の晩餐の部屋」だ。前回、近くまで行ったのだが見落とした場所だ。ガイドブックを手に、目的地まで向かった。

しかし・・・、

「ダヴィデの墓」が先に見つかってしまった。その後、「最後の晩餐の部屋」を探し回ったが、それらしい場所が見あたらない。ガイドブックによれば、「ダヴィデの墓」と少し離れた場所に有るようだが、実際には2階がそれであった。

しかも、想像していたよりも非常に殺風景な部屋だ。

最後の晩餐の部屋  <最後の晩餐の部屋>

部屋を出て、「聖母マリア永眠教会」に向かおうとすると、アラブ人?が2名近寄ってきた。 何だろうかと思っていると、日本円を両替して欲しいと言ってきた。何と、1000円札を2枚持っていた。どうも、日本人のガイドを引き受けたら、日本円で支払ったそうな。2名ともライセンスを持ってないようなので、正規のガイドではないらしい。

イスラエルでは日本円の両替が出来ないと言ってきたので、1$を135円換算で両替をした (出発前のレートは130円位)。後で気が付いたのだが、彼らはレートが判らないので、150円位で交換しておけば良かったと思った。インターネットの旅行記を読んだ時には、日本円をエルサレムで両替していた話を聞いていたのだが・・・。まあ、損してないから問題ないが・・・。 (ドルから円への両替なので、高いレートほど有利)

その後、「聖母マリア永眠教会」に向かった。 建物の中は大きな音楽が鳴っており、非常に幻想的な雰囲気だ。

マリア永眠教会  <マリア永眠教会>

教会の中に、キリスト教関係のショップが有る。ここは非常にお勧めだ。値段的には少し高いかもしれないが、様々なキリスト関係の小物が充実している。幾つかのお土産を買った。

次に向かったのは「オスカーシンドラーの墓」だ。歩いて10分少々の距離だが、やはり少し見つけにくい。旧市街に共通しているのだが、各観光ポイントは非常に判りにくい。小さな案内板は出ているのだが、見落としやすい気がする。慣れれば、大丈夫だと思うが・・・。

オスカーシンドラーの墓  <オスカーシンドラーの墓>

日によっては、門が閉まっているとの事との情報を得ていたが、運良く門が開いていた。何処に目的の墓が有るのか判らなかったので適当に下に降りて探していると、上から大声で「あっちだ」と教えてくれた。門番の人が教えてくれたのである。入り口の近くに小屋が有る。

場所的には墓の入り口直線上近辺だが、螺旋階段を降りたエリアだったと思う。直線的には4−50メートル下という感じだ。お墓には小石が積まれているので、見つけやすいと思う。門番の人が教えてくれなかったら、探すのは大変だっただろう。帰り際に、門番の人と話をして分かれた。(入り口はゴミの山)

墓への入り口  <墓への入り口>

次に向かったのは「鶏鳴の聖ペテロ教会」だ。歩いて10分ぐらいの距離だが、途中でタクシーが声を掛けてきた。とりあえず無視して教会に行った。新しい教会なので、非常に綺麗な教会だ。

教会を出た所で、先ほどのタクシーが待っていた。話を聞くと、40$でベツレヘムを案内するとの事。20$ならばという事で話がついた。本来ならば、シェルートで行こうと思っていたのだが、危険度4の地域なので安全策を取った。念のために、20$と書いたメモにサインを書かせた。

ドライバーはアラブ人で、ヨルダンの首都アンマンに家族が住んでいるそうだ。パレスチナ自治区への通行証も持っていた。そのため、ノーチェックでベツレヘムに入れた。ベツレヘムに入って5分ほど走り、別の車に乗り換えた。タクシーはイスラエルナンバーだったので、アラブナンバーの車に乗り換えたのだった。

聖誕教会に着くとガイドが待っていた。正規のガイドのようで、首から許可証を提げている。20分少々だったが、教会の中を案内してくれた。別料金を請求されるかと思ったが、それは無かった。写真を撮るタイミングを逃したのが残念。ここの写真は1枚も撮れなかった。

再び車に乗って、車を乗り換えた場所に戻った。そうすると、店の中に入って休んで行けという。店の中にはいると、貴金属販売の店だった。単純な手口である。もちろん、何も買わずに店を後にした。

再びエルサレムに戻り、オリーブ山に向かった。ここからの見通しは素晴らしい。ドライバーはイスラムのお祈りの時間になったらしく、お祈りを始めた。

その後、ゲッセマネに向かった。

本来は20$の約束だったが、オリーブ山の観光やチップを合わせ30$を支払った。チップとしては少し多いかもしれないが、悪い人物ではなかったので感謝も込めて支払った。 午後3時頃、一度ホステルに戻り一休みした。18時頃、再び新市街に向かった。

18時過ぎには新市街に到着。安息日は日没と共に終了と聞いていたのだが、日は沈んでいるのに人影はまばらだ。とりあえず、適当なレストランを見つけ食事を行った。パン・ステーキ・サラダ等を食べたが、ステーキはあまり美味しくない。肉汁のないパサパサのステーキなので、日本のステーキとは少し異なる。(ユダヤ教では、血の滴る肉を食べるのは禁止されているらしい)

この日は、21時頃就寝。

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