12月28日 ・12月28日(金)

朝7時に起床。7時30分に迎えに来ると聞いていたので、時間通りにホテルを出た。昨夜とは違う車だったが、普通車なので快適だった。イタリア語で唯一知っている言葉「ビンゴ ダ ヤポネ(日本から来た)」と言うと、通じてしまった。イタリアでのイタリア語を話したのは、これ一言だけです(他は全て英語)。空港まで20分程度。日の出が美しい。

空港到着後、ここからが大変だった。エルアル航空の係員から、チェックインの方法を聞いていたのでチェックインカウンターに行ってみると、「ここではチェックインできない。アリタリア航空の販売窓口に行ってくれ」と言われた。言われたとおり販売窓口に行ってみると、航空券を持って奥の窓口に行ってしまった。

今度は「○○番のチェックインカウンターに行ってくれ」と言われた。言われたとおりのカウンターに向かった。カウンター行くと、搭乗券を発行してくれた。慣れない英語での会話なので、ここまで約1時間程必要とした。

セキュリティチェックを抜け出国手続きに向かった。出国手続きの窓口は2カ所有ったが、20人程度並んでいた。なかなか前に進まない。じっくりとパスポートの写真と本人とを確認しているようだ。

隣のレーンに東南アジア風の女性が居たのだが、出国係員のところで警備員と共に連れ去られて行った。偽装パスポートでも持っていたのだろうか? 自分の順番になり、パスポートを係員に提出。JAPANの文字を見た後、直ぐに出国スタンプを押して終了。写真との突き合わせは行わなかった。

「やっと飛行機に乗れる!!」

昨夜からの出来事を考えれば、非常に長い道のりだった。

・アリタリア航空テルアビブ行きの飛行機

アリタリアMD80  <アリタリアMD80>

空港内の様子 <空港内の様子>

イスラエル行き出発案内 <イスラエル行き出発案内> 

飛行機はMD80。エコノミーシートだが、2−2の座席配列だった。国内線JASのMD80の場合は2−3配列だったので、2−2だと非常に広く感じる。事実、シート幅・前後もとても広い。ちなみにこの飛行機、ラルナカ(キプロス島)に寄航する事になっている。

キプロスでの給油車 <キプロスでの給油車> 

とりあえず、イスラエル到着。前回はヨルダンから入ったので、空港からの入国は初めてになる。飛行機を降りて、バスで入国審査場に到着。他の便との到着も有ったようなので、数百名が居た。左半分がイスラエル国籍、右半分は外国人だ。イスラエル国籍はスムーズに入国審査が行われているが、外国人用は一向に進まない。

30分ほどで自分の順番になった。自分の前に列んでいたフィリピン女性が、入国審査官の所で警備員に連れ去られていった。自分自身も前回、ヨルダンから入国検査でも連れて行かれたので、アジア人には厳しいのかと思った。

しかし・・・

入国審査は2.3分で終わり、直ぐに入国スタンプを押してくれた。ヨルダンからの入国審査とは偉い違いだ。これで一安心したのだが、やはり甘かった。スタンプを押してもらえたので、審査は終了と思ったのだが、審査場の出口の所で別の係員が待っていた。

最初は気がつかなかったのだが、パスポートに「○」の付いた紙が挟んであった。おそらく、別の記号の紙もあるのだろう。最初は20歳ぐらいの若い男性係員だった。ホテルの場所や何処に行くのかを10分程度質問された。その後、若い女性の係員に交代して、同じような質問をされた。

「何処に行くのか?」
「イスラエルに知り合いは居るのか?」
「一人で旅行をするのか?」
「武器を持っていないか?」
「ホテルは予約しているか?」

このホテルの予約の部分をしつこく聞かれた。当初の計画では、1日目だけはホテルを予約していたのだが、2日目以後は予約していなかった。「何故予約をしてないのか」と聞かれたのだが、「インターネットで調べたが予約はしてない」と答えた。

係員は、

「満室だったらどうする」 「旧市街は危ない」(これは、話の中で何度も出てきた)

みたいな言葉を言った。結果的には、「地球の歩き方」を出して、「エルサレムにはこれだけのホテルが紹介されているので、全部が満室になっている事はない」と答えたら、あっさりと引き下がってくれた。合計2名に20分程度質問されてしまった。

なんだかんだで、無事に入国終了。空港のロビーで少しだけシュケル(イスラエル通過)に両替しようとしたが、誰もいなかった。いくつか回ったのだが、何処も人が居なかったり、閉まっていたので両替が出来なかった。

空港に着いたのは16時頃だが、タクシー乗り場に着いたのは18時頃だった。既に完全に日は沈んでいた。バスもまだ動いているようだったが、シェルートに乗る事にした。

最初の計画では、「テルアビブ→北部地方→エルサレム」といった予定を立てていたのだが、到着したのは金曜日の夕方。そう、ユダヤ教のシャバット(安息日)なのだ。原則として、金曜日に日没から土曜日に日没までは、バスがストップしてしまう。(タクシーやシェルートは少ないながらも動いている)

今は金曜日の夕方なので、バスがストップしてしいまう時間だ。テルアビブまではたどり着いても、土曜日に移動をするのは実質的に不可能になってしまう。テルアビブには興味がないので、当初の予定では最後に観光する予定だった。仕方が無く、エルサレムに行くことにした。

エルサレムに着いてからも移動が必要なので、バスに乗っても結果的にタクシーに乗る必要がある。ならば、最初からシェルートの方が良いと考えた。料金はUS10$。エルサレムの好きな場所まで連れて行ってもらえる。

しかしながらシェルートは、一定人数集まらないと出発しない。1時間ほど待っても誰もこなかったが、やっと2人きた。しかしこの2人、入国審査の場所で俺の後ろに列んでいた2人ではないか。時間的に見て2時間程は入国審査に時間を要したことになる。この2に人はフランス人のカップルで、エルサレムの友人に会いに行くという事だった。

30分ほどしても集まらないのでフランス人の男の方が怒り出し、タクシーで行くと言い出した。結局、シェルートの運転手が折れ、3人だけで出発する事になった。このフランス人が居なかったら、出発がもっと遅れたに違いない。先にフランス人の目的地まで行き、その後に俺の目的地まで行った。 旧市街のホステルに行くことを決めていたのだが、目的のホステルは直ぐに見つかった。 受付のおじいさんは物凄く親切だった。

4人用ドミトリーの部屋だったが、2人分の別途が使用されていた。 しばらくすると一人戻ってきたが、ニューヨーク在住韓国人でカタコトの日本語を話せる人物だった。

少し会話をし、自分はエルサレムの街に出かけていった。 2時間ほど散歩をし、部屋に戻ってきた。しばらくすると、もう一人戻ってきた。アメリカ人だったが、仕事を探しにイスラエルに来たようだった。

やっと、エルサレムで寝ることができる。23時頃就寝。

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