最低温度
温度は高い方は限度がありませんが、低いほうは限りが有ります。高校で物理を選択している人でもちょっと盲点になっている部分ではないかと思います。私の息子も高校時代に言ってみると俄かには信じませんでした。
気体に関する「シャルルの法則」というものが有ります。この法則は「圧力が一定なら気体の熱膨張は気体の種類によらず温度上昇に比例する。」と言うものです。式で表すと
V=k(T−273)
(V:体積 T:温度(°C) k:比例定数=1/273)
この式に於いて、温度が−273度では体積が0になってしまい、これが限界になります。
ちなみに、この温度を0度とする温度の表し方を絶対温度と言い、°Kを使います。従って0(°C)=275(°K)となります。これを使うと上式もすっきりとし、
V=kT
となります。
[もう少し正確に言うと、絶対零度はセ氏では−273.15°C]
[2006/09/09]