CUSTOM&STUDY
★改造&お勉強★
W.キャブの基本用語
用 語 | 説 明 | |
@ | フロートチャンバー | 吸い出されるガソリンを蓄えておく部分。 |
A | フロート | 一種の”浮き”。油面の上昇とともに浮き上がり、ニードルバルブを押し上げてガソリンの入り口を閉じる。エンジンが回転してガソリンが減るとフロート、ニードルバルブが下がり、またガソリンが流れ込む。これを繰り返してチャンバー内の油量を調節している。 ★オーバーフロー★ →フロートレベル(油面の高さ)が規定値を超えてガソリンがキャブからあふれること |
B | フロートバルブ | 流れ込むガソリンの量を制御している弁。 |
C | バレル | ベンチュリ部からキャブレター出口までの混合気の通路。 |
D | ベンチュリー | 空気の通路で狭くなっている部分。 |
E | ベルヌーイの法則 | スイスの物理学者ベルヌーイ[Daniel Bernoulli 1700-1782]によって提唱された法則。「流体の速度が大きくなると圧力が低くなる」という法則。 |
F | メインジェット | 全開域における燃料の計量をおこなう |
G | ジェットニードル | 中速域の燃料計量をおこなう針状のパーツ。 |
H | ニードルジェット | 中間域の燃料計量をおこなう。メインノズルとも呼ばれる。 |
I | 空燃比 | ガソリンと空気の比率(重量比) ☆混合気を燃焼させるには、ガソリン1に対して、空気の比率が8〜20の範囲にしなければならない ★理論空燃比(理論上のガソリンを完全燃焼させる空燃比) ガソリン 1 : 14.7 空気 ★経済空燃比(最も燃費がよいとされる空燃比) ガソリン 1 : 16〜17 前後の空気 ★出力空燃比(最も高い出力の得られる空燃比) ガソリン 1 : 12 前後の空気) 気温、湿度が低くなると空燃比は薄くなり、高くなると濃くなる 気圧が低くなると濃くなり、高くなると薄くなる |
J | ピストンバルブ | 上下に可動する弁のことで、スライドバルブとも呼ばれる。ベンチュリー部分を制御する。 |
K | バタフライバルブ | 弁の形が板状で、アクセル操作により開閉される弁。 |
L | スロットバルブ | キャブレターをコントロールする弁(アクセル操作により開閉される弁)の総称。 |
M | サクションピストン | サクションチャンバー内にあり、ダイヤフラムという薄いゴム膜がとりつけてあります。スプリングの力によってベンチュリ部を閉じています。 |
N | サクションチャンバー | サクションピストンにとりつけられたダイヤフラムによって、上下2つの部屋に仕切られており、上側はエンジンが混合気を吸入する時にベンチュリ部に発生する負圧が作用し、下側は大気圧が導かれます。 |
O | ダイヤフラム | CVキャブのピストンバルブにつながっている、一種のゴムの膜。 |
P | 圧縮漏れ | エンジンの行程で混合気が圧縮される際、バルブとシリンダーの間にススがたまって隙間ができ、正しい圧縮がされないこと。 ★4サイクルエンジンの行程は次の4つの行程に分けられます。 ☆吸気行程→シリンダー内でピストンが上死点(ピストンの最も高い位置)から下がりはじめ下死点(最も低い位置)にくるまでの行程。 ⇒ピストンが下がり始めるとシリンダー内は負圧になり、吸気バルブが開き、混合気がシリンダー内に吸い込まれます。 ☆圧縮行程→ピストンが下死点を過ぎ、再び上死点まで上がっていく行程。 ⇒このとき吸気・排気バルブは両方閉じているので、吸い込まれた混合気は、ピストンによって圧縮されます。 ☆燃焼行程→圧縮行程で圧縮された混合気を点火プラグで点火して燃焼させて、その際発生したガス(高温・高圧)の圧力でピストンを下死点にむかっておし下げる行程。 ⇒この燃焼行程で動力が発生します。(吸気・排気バルブは閉じたままになっています) ☆排気肯定→燃焼ガスの圧力によっておし下げられたピストンが下死点を過ぎ、慢性力により再び上死点まであがる行程。 ⇒このとき排気バルブから燃焼ガスがピストンによりシリンダー外へおしだされます。 |
Q | 燃料冷却 | ガソリンが燃焼する際、周囲の熱を奪うことによってエンジンの熱を下げること。 ガソリンが少ないとエンジンの熱が下がりにくくなり、オーバーヒートしてしまう。 |
R | オーバーヒート | エンジンの想定設定温度を超えて上限してしまうこと。 |
S | かじり | |
21 | 焼き付き | エンジンシリンダーとエンジンピストンの摩擦熱による固着。 |
22 | 棚落ち | ピストンが熱に耐えきれずに溶けてしまうこと。 |
23 | 抱きつき | シリンダーに溶けたピストンがくっついてしまうこと。 |
ブローバイガス | シリンダー内壁とピストンの隙間からクランクケースに吹きぬける未燃焼ガス(ほとんどが炭化水素) そのまま放置しておくとクランクケース内部の圧力が高くなり抵抗が増加するのでエンジン外部に放出する必要がある。放出しないとエンジンが壊れてしまう。 |
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インシュレータ− | エンジンやキャブとマニホールドをつなぐパーツ。 樹脂製は劣化するので、劣化してしまうとそこから二次エアーが混入する原因になってしまう。 |
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張りつき | エンジンの吸入負圧によりスロットルバルブがキャブレターの内壁におしつけられて動かなくなること。強制可変式のキャブでよくおこる現象。 | |
バックファイヤー | キャブ側で起こる不正燃焼。混合気が薄い時によく起こる現象。 | |
アウターファイヤー | アウターバーンともいう。マフラー側で起こる不正燃焼。こちらも薄いときによくおこる。 | |
加速ポンプ | 急にアクセルを開けると吸出しが間に合わず、混合気が薄くなるのを防ぐために、機械的にガソリンを送り出すポンプ。 |
T.キャブの基本構造 U.キャブの種類 V.キャブのセッティング基礎知識
W.キャブの基本用語
X.実践★ノーマルキャブのとりはずし Y.実践★ミクニTM40のとりつけ
Z.実践★ミクニTM40のセッティング