CUSTOM&STUDY
★改造&お勉強★
V.キャブのセッティング基礎知識
☆キャブのセッティングとは☆
→エンジンは回転数によって吸入空気量が大幅に変化するので、供給するガソリンの量もそれにあわせて増減しなければいけません。この調整のことをセッティングといいます☆
セッティングはキャブのためにするのではなく、エンジンのためにします☆
エンジンにちょうど良い濃さの燃料をすべての回転域(低速でも中速でも高速でも★)で供給するための調整です☆
→キャブのセッティングがうまくでないとキャブが壊れるのではなくエンジンが壊れてしまいます!!
★ノーマルキャブの場合は出荷時にセッティングされているので基本的に行う必要はありません
(ただし、キャブやエアクリーナーを交換した際には必要になってきます)
☆キャブの口径から空気の量はおよそ決まっているので調整するのはおもにガソリンの量を調整します
★ガソリンの量を多くすると濃い→空気の量に対してガソリンの量が多い
☆少なくすると薄い→空気の量に対してガソリンの量が少ない
★濃いとどうなるのか
→空気の量に対してガソリンの量が多いと燃えきらないガソリンがススになり、ススが増えるとプラグに付着し失火したりします。また吸排気バルブにススがたまるとバルブがぴったり閉じなくなってP圧縮漏れを起してしまいます。
☆プラグを見て真っ黒になっていたらガソリン量が多いということです☆
★薄いとどうなるのか
→Q燃料冷却により、ガソリンが蒸発する際にエンジンの熱を下げているのが、ガソリンが薄いとエンジンの熱が下がりにくくなり、Rオーバーヒートを起してしまいます☆
オーバーヒートするとどうなるのか
*エンジンオイルが加熱して粘度を失い、シリンダーの内壁の油膜が切れてしまう
→軽症でS「かじり」 重症で21「焼きつき」
*また22「棚落ち」23「抱きつき」といったトラブルも発生します
薄いほうがエンジンに対して致命的なトラブルを起してしまうので要注意してくださいっ!!!
★ではどおやってセッティングをすればいいのか
キャブはエンジンの吸入空気量(アクセル開度)にあわせて燃料の供給経路を変えることで、必要な燃料を供給しています
では具体的にみると
ベンチュリ開度
★全閉〜1/8 ⇒ パイロットジェットの内径によって燃料の供給量が決まる
★1/8〜1/3 ⇒ ニードルジェットの内径とジェットニードルの外径との差で決まる
★1/3〜3/4 ⇒ ジェットニードルの先のテーパー部の角度と、ピストンとの取り付けの位置で決まる。
★3/4〜全開 ⇒ メインジェットの内径によって決まる
以後、お勉強ちゅう♪
T.キャブの基本構造 U.キャブの種類 V.キャブのセッティング基礎知識
W.キャブの基本用語
X.実践★ノーマルキャブのとりはずし Y.実践★ミクニTM40のとりつけ
Z.実践★ミクニTM40のセッティング