写楽の謎の論点


浮世絵類考について

浮世絵類考」は浮世絵師についての基本的な文献です。これには斎藤月岑により写楽は阿波の能役者 「斎藤十朗兵衛」と書き込みされています。

従って、まず、浮世絵類考は信頼おける資料がどうかの資料批判が必要です。大筋において信頼できるものとの結論を得るならば、阿波の能役者 「斎藤十朗兵衛」以外の別人説を主張する場合、なぜ斎藤十朗兵衛でないのか説明が必要です。信頼できないとの結論を得るならば、「あまりに真を画かんとして」云々を論理展開に使うべきではないと考えます。

活動期間について

写楽は僅か10ケ月の間に約150の作品を蔦屋から刊行し、忽然と消えてしまいました。この前後に写楽の痕跡が何も見当たりません。なぜ、写楽こ活動期間はわずか10ケ月と他の浮世絵師 と比べて極端に短いのでしょうか ?

蔦屋重三郎との関係

写楽の作品は蔦屋から刊行されています。蔦屋重三郎との接点は見つかるのでしょうか ?

その他

謎解明にはいろいろなアプローチ(絵の類似性、落款の類似性等)が試みられています。おいおい考証、追試を試みようとは考えていますが、当面は上記3点に絞っています。

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