カラー版 浮世絵

本の概要

著名 カラー版 浮世絵
著者 大久保 純一
発行 2008年11月20日 初版第1刷
発行所 岩波書店

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目次

はじめに


第一章 浮世絵のながれ

  1. 浮世絵版画のはじまり
    • 創始者・菱川師宣/鳥居派と歌舞伎界/手彩色の進展/奥村政信と浮世絵/紅摺絵
  2. 錦絵の誕生
    • 大小暦のブーム/錦絵誕生と鈴木春信
  3. 現実に向ける眼差し
    • 美人画様式の変化‐潮龍斎、清長/似顔絵の創始/写楽と歌磨
  4. 急速な大衆化
    • ジャンルの多様化/技術の巧緻さの追求/報道的性格を強める
  5. 浮世絵の終焉
    • 新しい複製技術の台頭/芳年と清親

章二章 錦絵のジャンル

  1. 美人
    • 美女の顔を描きわける−歌麿/徴妙な表情をとらえる/類型美への回帰
  2. 役者絵
    • 進化する似顔絵/スターのブロマイドとして/似顔絵に対する二つの姿勢/
      写楽‐あまりに真を描くとは……/豊国‐美北されたスターの容貌
  3. 名所絵(風景画)
    • 北斎と広重/理知的な構図/広重の情趣/名所絵にもとめられたもの
  4. 花鳥画
    • 浮世絵花鳥画のながれ/質感表現の追求/広重の花鳥画/室内装飾用として
  5. 戯画
    • 豊かな伝統/歌麿と諧謔/国芳の戯画/擬人化された動物たち
  6. 武者絵・物語絵
    • 流行の読本を素材に/『水滸伝』ブーム/物語絵の世界/華麗な源氏絵

第三章 重ねられた主題と隠された主題

  1. イメージの重層を楽しむ‐見立絵
    • 薬罐と博多帯でなぜ「霞ケ関」か/古典や故事を当世風俗に−見立絵/
      巷の話題も見立絵に/主題のカモフラージユ
  2. 世相諷刺を読む
    • 過去の出来事に擬装して/小金原の鹿狩りと富士の巻狩り/戊辰戦争と諷刺画/
      時様風俗面に仮託して

第四章 錦絵はいかにつくられ、売られたか

  1. 改め、彫り、摺り
    • 検間のしくみ/改印の時期と形式/版元と彫師/摺師のしごと
  2. 販売の実態
    • 店舖のようす/他の版元の商品も売る
  3. 購買層と値段
    • 広い購買層/高い身分の武家の女性も/重宝な土産として/芝神明前の絵双紙屋衝街/
      錦絵の国元での配り方/値段あれこれ/摺られた枚数

第五章 錦絵の技法さまざま

  1. 摺り色制限の効果
    • 紅嫌い/藍摺/藍摺の名所絵への定着
  2. 空摺という技法‐質感再現のために
    • 空摺とは/きめ出し・布目摺/正面摺/無線摺
  3. ぼかしのさまざま
    • 板ぼかし−彫りの技法/拭きぼかし−摺りの技法/あてなしぼかし

あとがき

参考文献

浮世絵の見られる美術館

索引


その他

特にありません

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