写楽 仮名の悲劇
本の概要
[ ハードカバー ] |
著名 | 写楽 仮名の悲劇 |
著者 | 梅原 猛 | |
発行 | 1987年5月25日 第1刷 | |
発行所 | 新潮社 | |
文庫本写楽 仮名(かめい)の悲劇 (新潮文庫)もあります |
表紙画像を掲載するのはよくないようなのでAmazonさんへのリンクに変更しました。
画像はないようです。
写楽は誰か?
歌川 豊国
浮世絵類考について
工事中
わずか10ヶ月の活動期間について
工事中
蔦屋重三郎との関係について
工事中
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本の内容(目次)
第一章 謎への挑戦
- 写楽の謎と邪烏台国の謎の類似性
- 根本的な間題点
- スリルとサスペンスに満ちた写楽という存在
- 写楽研究の後れの理由
- 写楽絵とのめぐり合い
- 役者絵の新しい出発点
- 大きな謎を解く一つの仮説
- NHKテレビにおける池田満寿夫氏の新説
- 池田説の難点
- 五つの論証の必要性
第二章 第一標的 写楽=阿波の能役者説
- ドイツ人クルト 写楽を発見す
- 写楽=阿波の能役者説の展開
- 複雑な「浮世絵類考」の成立史
- 由良哲次氏の新説とその論考
- 三人の筆者− 大田南畝 笹屋邦教 山東京伝
- ざらに式亭三馬が筆を加える
- 写楽は阿波の能役者ではなかった
- 写楽八丁堀住人説を考える
- 「浮世絵類考」の 謎を解く鍵 神官本
- 由良氏の解釈の間題点
- 当代随一の文化人大田南畝の証言
- 写楽絵消失についての重要な記録
- 写楽を知っていた山東京伝の沈黙
- 三馬の描いた浮世絵相間図
第三章 版元蔦屋をめぐる三人の天才
- 信頼できる三人の証言
- めまぐるしく変わった写楽絵 第一期〜第四期
- 役者絵が語る写楽像四つの条件
- 通説の呪縛から自由になること
- これまでの写楽=別人説の点検
- 天才ジャーナリスト蔦屋重三郎と写楽
- 総合芸術としての黄表紙
- 京伝=写楽説への疑問
- 歌麿は写楽ではありえない
- 歌麿の異常な嫉妬
- 北斎に写楽絵は描けなかった
第四章 浮世絵と歌舞伎の相関間係
- 真理は手近にある
- 東西役者気質の違い
- 黄表紙は民衆パワーの結実
- 内なる自己の夢としての浮世絵
- 江戸町民の夢 遊廓と歌舞伎
- 「彼岸劇」 から「此岸劇」ヘ
- 三期に分かれる浮世絵の歴史
- 春信が錦絵をつくった
- 表現主義の台頭
- 歌舞伎の変遷
- 文化の移動
- 悪の美の支配
第五章 写楽のデビュー
- 江戸三座の危機の背景
- 役者絵のホットな役創
- 勝川派 VS 歌川派
- 写楽と豊国はライバルか
- 大判大首絵出現の意味
- 解明の手掛り「花菖蒲文禄曾我」
- 「花菖蒲文禄曾我」絵番付
- 写楽の独創的着眼
- 写楽と豊国の共通イメージ
第六章 写楽=豊国の証明の可能性
- 第一期 写楽絵の頂点 大判一人半身像
- 写楽・豊国の高麗像を重ねる 写楽絵・豊国絵の類似1
- 第二期 大首絵を捨てたのはなぜ?
- 左右を入れかえた三点セット 写楽絵・豊国絵の類似2
- 第三期 写楽絵の重大な変化
- 菊之丞と仲蔵の万歳 写楽絵・豊国給の類似3
- 瓜二つ 半四郎の菊水 写楽絵・皇国絵の類似4
- 第四期 写楽絵の終焉
- 自ずから引き出された写楽=豊国説
第七章 画家別似顔絵の比較
- アンバランスな童顔の宗十郎
- 目の上のたるみまで描かれた女形 菊之丞
- 江戸歌舞伎界に君臨する貫禄 団十郎
- 美意識の同一性が示す写楽=豊国説
- ぴったり重なる仲蔵の大首写
- 楽絵とは違う清政と歌麿
第八章 写楽絵の方法的特徴
- 第三の鍵への前提
- 顔立ちと表情の表現法
- 容貌でたどる浮世絵史
- 写楽の写実精神
- T 一重瞼・二重瞼の描き分け
- U 間題の「皺」
- V 美人画から脱した女形
- 写実主義から表現主義への三ポイント
- T 鼻
- U 目は役者の”こころ”
- V 下手か上手か 手の表現
- 写楽=豊国だけの「いき」
第九章 巨匠豊国のサクセス・ストーリー
- 画期的手法の同時発生という問題
- クルトに消された巨匠・豊国
- 客観的学説としての墓礎条件
- 豊国の伝記と研究資料の変遷
- 役者人形師の子・ 豊国
- 浮世絵修業・豊春に西洋画を学ぶ
- 錦絵作家の誕生
- 事前協定? 写楽絵・豊国絵形式のすれ違い
- 豊国・江戸洋世絵界の総師となる
- もう一つの謎--結婚間題
第十章 写楽の正体が隠れていた理由
- 豊国・泉市・蔦屋の三角関係
- 新人豊国に蔦屋が注目する
- 蔦屋と泉市の攻防
- 力間係の逆転
- 東洲斎写楽」の謎を解く
- ヒントは「都座口上図」
- 家紋を錦絵に残した豊国
- 落款は(写楽=豊国説)の障害となるか
- ライバルたちの謎の沈黙
- 豊国にオマージュを捧げた戯作者たち
- 敵意をもっていた? 歌麿と北斎
第十一章 豊国と江戸文化の再検討
- 豊国の画論が写楽絵の秘密を語る
- 役者似顔絵描き方指南
- まずヌードで描くべし
- 手近にあった「写楽=豊国説」
- 江戸後期文化とともに葬られた豊国
- 写楽と豊国を見る目のくい違い
- 実感としての豊国浮世絵論
- 豊国絵は黒が基調
- 「紅嫌い」の時代と写楽絵・豊国絵
- 豊国芸術の本質「いき」
- 華やかな様式化後期豊国絵
- 仮面の巨匠 歌用豊国
その他
とくにありません
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