公共職業訓練は、履歴書の学歴それとも職歴?
一般的に、学歴とは、「学校教育法に規定された教育機関」を指します。職業訓練校は、職業能力開発促進法に基づき設置された技能訓練施設であり、学校教育法とは異なる法制度の施設です。よって、一般的に職歴欄に書きます。ただし、職業能力開発大学校の場合は、次の理由により学歴欄に書きます。
なお、受講内容によっては、提出先の企業が、学歴欄に書くように指示する場合もあるようです。
学歴に書く場合
雇用・能力開発機構で設置・運営している大学校においては学歴欄に、「○○職業能力開発大学校専門課程○○科修了」等と記載するよう指導しているそうです。また、国家公務員の採用においては、人事院規則により、職業能力開発大学校の応用課程修了者は学校教育法における4年制大学卒業者と同格の扱いを受け、また、専門課程修了者は、学校教育法における短期大学卒業者と同様に国家公務員U種試験の受験資格 が与えられています。職歴に書く場合
職業能力開発大学校の場合を除いて、職歴欄に書きます。専門学校や各種学校と似ている内容でも、学歴にはなりません。職業訓練校は、専門学校や各種学校と内容が似ている場合がありますが、重複しないように配慮されています。
「公共職業能力開発施設における職業訓練は、学校教育との重複を避け、かつ、これとの密接な関連の下に行うものであり、その観点から、今後の公共職業能力開発施設の改組・整備については、専修学校等における学校教育との重複・連携等に十分配慮して行うものであること。(今後の公共職業能力開発施設の在り方について)」
技術専門校も職業能力開発促進法により設置されています東京都立技術専門校条例
【2003/6/12初稿、2005/5修正】