転職のための職業訓練ひろば

多くの場合、面接選考があります

 平成15年までは3ヶ月の委託訓練では面接選考のない場合もかなりありましたが、平成16年度より就職率向上の目標が掲げられたことで、面接では就職の意欲が高い人を優先するようになっているようですので、職業訓練の最終的な目的は就職にあることをしっかり認識して、面接を受けるようにしましょう。基本的な傾向としては、訓練期間が長くなるほど、受験倍率も高くなりますし、面接が重視されるようになります。

 面接の内容については、あまり公表しているところはないようですが、いくつかの例をあげると、

・東京都立技術専門校
受講意欲、就業意欲、必要性等に重点をおいて、さまざまな面から総合的に評価・判断する

・神奈川県 職業訓練での一般的な面接
 知識・技術・技能の習得意欲、就職意欲、職業能力開発の必要性など(技術校ナビより引用)

・埼玉県 委託訓練活用型デュアルシステム訓練 平成18年
 志望理由や就職意欲などについて約10分間

・石川県 職業訓練での一般的な面接
 訓練への意気込み、訓練をして就職にどう役立てていきたいか等、20分程度(ジョブカフェより引用)

・福岡県高等技術専門学校の委託訓練
面接での質問が事前に会場の壁に貼られていたそうです
@志望動機
A入校したらどんな勉強をしたいのか
B入校後どんな目標を立てて、どんな心構えで勉強するのか
C訓練修了後の進路
(当サイトの掲示板より引用)

 また、掲示板に投稿してくれた経験談なども踏まえて、面接の重要項目をまとめれば、次の3点に要約することができます

  • 訓練意欲と就職意欲
  • 訓練の必要性
  • 訓練を受けられるのか

志望理由と就職との関連、そして意欲は必ず聞かれると思ってください。
 なぜこの訓練校を選んだのか。なぜこの訓練コースを選んだのか。訓練を受け学習する意欲はあるのか。一番学びたいことは何か。どのような就職を希望しているのか。訓練内容が希望する就職に結びつくのか。早期に就職する意欲はあるのか。退職してからの就職活動の状況

 「○○が好きだから」という答えは、ヘタすれば「趣味の延長」となりかねません。きちんとその分野に就職することと結びつけましょう。

 当然ながら、訓練内容については、あらかじめ概要を理解しておくことが必要です。訓練内容の理解度を上げるためには、見学や説明会に出席し、分からないことは質問をしておきます(面接中に見学や説明会に出席していたことが分かれば好印象を持たれるでしょう)。

 前職と関連のない訓練を受ける人がほとんどですので、新しい分野へ挑戦し、就職へつなげるという熱意が伝わればベストです。

訓練の必要性があるのか
 訓練校で学ぶことを、既に身に付けていれば訓練の必要性がなくなります。そのため、今までの職で、今回の訓練に何か関係があるのか聞かれることがあります。もし、前職が関連のある分野だとしたら、新しい技術を学ぶ必要性を訴えることになります。

訓練を修了する見込みがあるのか
 とくに1年や2年の長期の訓練では、重視されます。
・健康面で問題はないか
・家族の賛成と協力が得られるのか。
・通学方法はどうするのか。通学に支障はないか。
・前職での離職理由に問題はないか
・集団での訓練が受けられるのか(協調性)
・いろいろな年代の人がいるが周囲とうまくやっていけるか。(人間関係)
・経験が全くない場合は、本当に大丈夫か。
・訓練についてこれるのか。
・マナーを守れるか。
・家庭環境(小さい子供、老親)に問題が起きても大丈夫か。

簡単な自己紹介・自己アピール
 自己紹介してくださいと言われることも多いようです。また、面接の最後になって自己アピールを求められることもあるようです。

★ 面接で答える内容を、紙に書いて、しっかり覚えておきましょう。

この他に、一般的なことも面接で聞かれることもあるようです。
・最近興味のあること
・将来の夢


関連項目
面接時の服装 体験談 面接をする側の面接方法
筆記試験   職業訓練の適正検査   試験対策書籍