葛飾 北斎 年譜

北斎の隠し絵 荒井 勉[著]より抜粋(2004/11/13)

和暦 西暦 年齢 北斎関連事項
宝暦 10年 1760 1歳 江戸本所割下水に生まれる。
安永   7年 1778 19歳 勝川春章に入門する。
寛政   6年 1794 35歳 勝川派から破門される。
10年 1798 39歳 本所林町三丁目に居住。
11年 1799 40歳 不染居北斎を名のる。
文化   5年 1808 49歳 本所亀沢に新居。
14年 1817 58歳 名古屋で大ダルマ像を描く。
天保   5年 1834 75歳 浦賀に潜居
10年 1839 80歳 本所石原町、本所達磨横町に居住。
13年 1842 83歳 本所亀沢町榿馬場に居住。
11年 1814 29歳 ○「北国五色墨」。
○読本「近世説美少年録」(曲亭馬琴・作)の絵を描く。
12年 1815 30歳 ○「大当狂言之内」(竪大判錦絵七枚揃)。
○「座付口上 大阪下り澤村田之助」(大綿)。
○「正本製」をはじめとする合巻七作刊行される。
13年 1816 30歳 ○「奉納手拭」(竪大判錦絵揃物)。
文政 2年 1819 34歳 ○「星の霜当世風俗」(竪大判錦絵十枚描)。
4年 1821 36歳 ○「瀬川菊之丞七変化」(大錦七枚組)
5年 1822 37歳 ○この頃「御誂絵馬尽」シリーズ
6年 1823 38歳 ○「今風化粧鍍」(竪大判錦絵描)
8年 1825 40歳 ○「失の根五郎図」(絵馬)成田山に奉納。
○「雪月花」(団扇絵判錦絵三枚揃)。
○この年より、艶本に手をそめはじめる。処女作「百鬼夜行」と他に一種を刊行。隠号は「不器用又平」。
9年 1826 41歳 ○『女扇思臣要』(鶴屋南北・作)をはじめとする合巻十七作刊行される。
10年 1827 42歳 ○絵本「俳優素顔 夏の富士」(半紙本)。
○『いろは演義』(鶴屋南北・作)をはじめとする合巻十一作と、艶本四種が刊行される。
12年 1829 44歳 ○合巻「偐紫田舎源氏」(柳亭種彦・作)の挿絵を描きはじめる。国貞の出世作となる。
天保 1年 1830 45歳 ○この頃、英一珪に師事し、香蝶楼と号す。英一タイ(当用漢字にない)とも号す。
○「昔同今物語」(鶴屋南北・作)をはじめとする合巻九作と、艶本一種刊行される。
○師・英一珪と「閻魔覗明鏡図」(肉筆)を描く。
2年 1831 46歳 ○「怪談鳴見紋」(鶴屋南北・作)をはじめとする合巻十一作刊行される。
○「七世団十郎の柱巻きの見得」(角判摺物二枚続)。
3年 1832 47歳 ○「七世市川団十郎の管丞相」(大短冊判摺物)。
10年 1839 54歳 ○亀戸天神の開帳にあたり、「田舎源氏」(絵馬)を奉納する。
13年 1842 57歳 ○「偐紫田舎源氏」絶版となる。また、国貞と親交のあった七世団十郎が江戸追放となる。
弘化 1年 1844 59歳 ○正月7日、国貞ば、二代目豊国を襲名する。
○4月7目、襲名を公表する。(実は三代目)
2年 1845 60歳 ○剃髪して俗称の庄蔵を肖造と改める。
嘉永 1年 1848 63歳 ○「嵯峨ノ開帳朝参りの図」(大錦絵三枚続)。
5年 1852 67歳 ○柳島の別邸に移り住む。そこからのながめがよかったので、富眺庵、富望山人などの号を加える。
○「歌舞伎十八番の内」。
○「木曽六十九駅」(竪大判錦絵七十一枚揃)。
安政 4年 1857 72歳 ○「江戸名所百人美女」。
○「端唄の意」(団扇絵綿捕物)。
6年 1859 74歳 「今様三十二相」(竪大判綿絵揃)。
○「豊国漫画図絵」。
万延 1年 1860 75歳 ○「橋本屋抱白糸 坂東しうか」(大綿)。
文久 1年 1861 76歳 ○「名妓三十六佳撰」。
2年 1862 77歳 ○77歳にちなみ「喜翁」の号を用いる。
○「光氏君箱根温泉浴」(大綿三枚続)。
3年 1863 78歳 ○大首役者絵をさかんに描く。
○「古今俳優似顔大全」(大判錦絵百枚揃)。
元治 1年 1864 79歳 ○12月15日没す。79歳。
法名・豊国院貞匠画僊大居士。墓所・亀戸・光明寺(東京)。

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