転職のための職業訓練ひろば

職業訓練の併願

 職業訓練は、同一都道府県内の訓練は、併願できないことが多いようです(2003年頃は、埼玉県や岡山県などでは、併願を認めることもありました。しかし、求職者の増加により、職業訓練に応募者が押し寄せるようになり、併願できなくなってきています)
 ただ、入校願書の注意事項に、併願できないと明記されていない場合には、念の為に確認してみてもいいでしょう。

併願禁止の状況

・都立技術専門校
 他県との併願、雇用・能力開発機構の訓練との併願、複数の技術専門校への応募、複数科目の応募はできません。(平成19年現在)

・雇用・能力開発機構 東京センター
 専修学校等委託訓練:他の職業訓練との併願はできません

・生涯職業能力開発促進センター(アビリティガーデン)
 離職者向け訓練:併願不可

・神奈川県 委託訓練−求職者(離転職者)向けの職業訓練
 応募は1講座のみです。【同時に複数講座の応募はできません】(2012年現在)

・神奈川県職業技術校
 併願はできないとハローワークで説明されたそうです(2012年読者情報提供)

他の都道府県の訓練が併願できる場合
【注意:2003年当時】
 在住している都道府県の訓練の他に、他の都道府県の訓練が併願できることがあります。例えば埼玉在住の方は、東京の訓練が併願できるようです。しかしながら、東京在住の方は、埼玉の訓練への併願は認められていません。同様に、神奈川在住の方は、東京を併願できても、東京在住の方は併願できないようです。
 居住地外の都道府県の訓練へも申し込みができることが多いので、併願が可能になるようですが、併願は好ましくないので、ハローワークが積極的に勧めることはないみたいです。埼玉に住んでいれば東京と併願できるのに、東京に住んでいると埼玉と併願できないというのは、不合理ですね。

他都道府県への応募

 居住地ではない他都道府県の職業訓練にも応募できます。他都道府県の訓練だからといって、失業給付や通所手当が支給されないといった給付面での不利はありませんが、選考の際には他都道府県の人数を制限していることがあるようです。

居住地の例
・都立品川技術専門校 電気工事科(平成19年3月修了予定生)
 東京都 11名、神奈川 6名、千葉 4名
・都立立川技術専門校 自動車整備技術科(平成19年3月修了予定生)
 東京都 8名、千葉 1名

 自分の希望する訓練内容のコースが居住地にない場合は、隣接県に通う、あるいは、実家のある都道府県に一時的に転居するという方法もあるでしょう。

 職業安定所では、他都道府県への応募ができることを積極的に知らせていないようですので、希望する訓練が居住地にない場合は自分からハローワークに問い合わせてみてください。ただ、職業安定所には、居住地外の委託訓練のパンフレットを置いていないことが多いため、わざわざ取りに行く必要があるようです。
 ちなみに、私が受講した、2002年の東京都主催の委託訓練では、都外(埼玉件、神奈川県)の方も2名受講していました。でも、パンフレットには他県からも応募できるとは書いてありませんでした。

寮付きの訓練校もあります

 地方には通学が困難な方のために、寮が設置されている職業訓練校もあります。たとえば、平成19年の例では、
・青森県立青森高等技術専門校
・福島県立郡山高等技術専門校
・岡山県立倉敷高等技術専門校
・鳥取県立米子高等技術専門校(食事付き月約2.5万円)
・長崎県 佐世保高等技術専門校(月約3.5万円、冷暖房料実費)