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2007年〜2008年 新規公開株のチャート一覧

2008年
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2006年 IPO新規公開株の初値分析

 2006年の新規公開株は、188銘柄(一覧表)あり、平均初値倍率は177%、平均公開額は81億円、初値が公募価格以下であった銘柄は、15%を占める29銘柄(表5)でした。新規上場会社の業種別では、サービス業42社(22%)、情報・通信業39社(21%)、小売業27社(14%)の上位3業種で全体の6割近くを占めています。新規上場銘柄数は、ITバブル絶頂期だった2000年に次ぎ、過去2番目に多くなっています。公開総額は、1兆5204億円となり、前年の7836億円に比べて倍増しています。株式市場好調により、類似企業の株価が高くなることにより、公募時の高値を期待でき、また多額の資金を調達できるのです。

 初値倍率の平均値は177%ですが、初値倍率の中央値は136%となっており差があります。平均値だけを見れば、だいたい8割近く儲かりそうですが、平均値は6倍とか8倍になった銘柄でかさ上げされています。最も初値倍率が高かったのはジェイテック(2479 HCG)の873%で、最も低かったのはKFE JAPAN(3061 名証セントレックス)の58%でした。
 公開額(公開株数×公募値)が20億円以下の銘柄は、平均上昇率より高い初値上昇率となっています。公開額の平均値は81億円ですが、公開額の中央値は13億円となっており、平均値と中央値に6倍もの差があります。この理由は、公開額が1000億円を超える4銘柄(あおぞら銀行 3800億円、野村不動産ホールディングス 1645億円、アコーディア・ゴルフ 1240億円、出光興産 1204億円)の合計は、残りの184銘柄の合計より大きいという極端なサイズの差があるためです。
 上場市場と平均初値倍率の関係(表2)は、HCG(大証ヘラクレスグロース)が初値倍率294%で最も高く、マザーズも人気があることが分かります。公開額が大きい東証1部、東証2部は、初値倍率は極端に低く、それぞれ110%、108%となっています。JASDAQは公開額が300億円を超えるビックカメラもあり、また数億円の銘柄もあることから、初値倍率も平均的なものになっており、市場よりも個別の銘柄のサイズが、強く影響しているようです。
 初値が公募以下であった銘柄の割合をみると、東証2部が56%、大証2部が67%、名証セントレックスが38%となっており、人気が低くなっています。ヘラクレスではグロース、スタンダードとも公募以下は0%であり、圧倒的な人気があることが分かります。
 主幹事証券と平均初値倍率の関係(表1)は、ネット専業証券が初値が高いとも言われていますが、楽天は平均よりかなり低くなっています。楽天が主幹事だった3銘柄のうち、名証セントレックス銘柄が2銘柄で(オプトロムとメンバーズ)、上場時期も極端に名証セントレックスが避けられていた時期であったことが影響しているようです。初値は主幹事による影響というよりも、上場市場の影響が大きいようです。銘柄数は、大手3証券で99銘柄(53%)、上位6証券で153銘柄(81%)となっており、IPOで当選を狙うなら、上位6証券(大和、野村、日興、新光、みずほインベスターズ、三菱UFJ)は欠かせないでしょう。
 結局のところ、初値の上昇率が高くなりやすいのは、会社の将来性が基本的に大切なのですが、その他の要因として、まず公開額が小さいこと、売買単位が1株、そして上場銘柄数が集中していない時期に上場することのようです。
表1 主幹事証券会社と平均初値倍率
主幹事証券 銘柄数 初値が公募以下
の銘柄数
公募以下
割合(%)
平均公開額
(億円)
平均初値倍率
(%)
大和 43 9 21 143 157
野村 34 6 18 88 144
日興 22 3 14 220 184
新光 22 4 18 15 212
みずほインベスターズ 17 2 12 10 186
三菱UFJ 15 1 7 15 248
ディー・ブレイン(DB) 6     3 207
東海東京 5 1 20 23 117
HS 4     8 144
コスモ 4     43 153
楽天 3 2 67 8 121
東洋 3 1 33 4 110
マネックス 3     14 353
みずほ 2     10 143
E*トレード 2     18 168
KOBE 1     2 194
NIS 1     2 346
丸八 1     6 106
合計 188 29 15 81 177

表2 上場市場と平均初値倍率
市場 銘柄数 公募以下
銘柄数
公募以下
割合(%)
平均公開額
(億円)
平均初値倍率
(%)
JASDAQ 56 6 11 35 160
マザーズ 41 3 7 24 204
HCG 21     8 294
東証2部 16 9 56 59 108
HCS 16     21 186
名証セントレックス 13 5 38 6 117
東証1部 13 4 31 815 110
札証アンビシャス 4     3 249
福証Qボード 4     2 181
大証2部 3 2 67 39 103
名証2部 1     6 106
合計 188 29 15 81 177
市場別銘柄一覧

表3 上場した月と初値倍率
上場した月 銘柄数 割合(%) 総公開額(億円) 割合(%) 平均公開額(億円) 平均初値倍率(%)
1 1 1 13 0 13 254
2 23 12 708 5 31 194
3 20 11 1,763 12 88 178
4 20 11 312 2 16 296
5 3 2 44 0 15 250
6 26 14 382 3 15 154
7 8 4 177 1 22 164
8 11 6 460 3 42 156
9 15 8 437 3 29 137
10 17 9 3,397 22 200 118
11 14 7 6,308 41 451 106
12 30 16 1,202 8 40 191
合計 188   15,204      
新規公開株の上場月と初値の関係

表4 売買単位数と初値倍率
売買単位 銘柄数 割合(%) 総公開額(億円) 割合(%) 平均公開額(億円) 平均初値倍率(%)
1 115 61 4,250 28 37 207
10 4 2 41 0 10 212
100 50 27 6,460 42 129 126
1000 19 10 4,453 29 234 121
合計 188   15,204      

表5 2006年 初値が公募価格以下であった銘柄
上場日銘柄コード市場主幹事公募値初値初値倍率
11/20KFE JAPAN3061名証セント東洋190,000111,0000.58
11/2メンバーズ2130名証セント楽天290,000175,0000.60
6/8神戸物産3038大証2部大和5,0504,0500.80
10/26オプトロム7824名証セント楽天1501250.83
11/14あおぞら銀行8304東証1部日興5704950.87
9/22ミヤノ6162東証2部大和4253700.87
10/11フラクタリスト3821名証セントみずほインベ400,000350,0000.88
11/14ヒラキ3059東証2部野村1,8701,7200.92
12/8ゲームオン3812マザーズ日興500,000460,0000.92
12/1GABA2133マザーズ大和265,000249,0000.94
12/22JBイレブン3066名証セント東海東京1,2601,2000.95
12/26朝日ネット3834東証2部野村4003850.96
11/1アコーディア・ゴルフ2131東証1部大和195,000188,0000.96
10/13SRIスポーツ7825東証1部大和190,000184,0000.97
9/22ジェイエイシージャパン2124JASDAQ野村22,00021,4000.97
12/7ニフティ3828東証2部野村210,000206,0000.98
7/13東京建物不動産販売3225東証2部大和1,2001,1810.98
12/7ジャパンインベスト・グループ・
ピー・エル・シー
3827マザーズみずほインベ150,000148,0000.99
7/27カワサキ3045大証2部新光2,6002,5800.99
9/15協和医科器械3052JASDAQ新光5004991.00
3/1東海運9380東証2部野村6806801.00
3/9ジェネシス・テクノロジー2473東証2部日興2,1002,1001.00
3/10アイ・ティー・シーネットワーク9422東証2部野村370,000370,0001.00
6/20CDG2487JASDAQ新光1,6001,6001.00
9/27フルヤ金属7826JASDAQ三菱UFJ10,00010,0001.00
11/17第一精工6640JASDAQ大和3,2003,2001.00
12/12ダスキン4665東証1部大和1,7501,7501.00
12/20VSN2135JASDAQ大和3,3503,3501.00
12/22セントラル総合開発3238東証2部新光1,3501,3501.00

表6 2006年新規上場銘柄の業種別初値倍率
銘柄数 割合(%) 平均初値倍率(%)
サービス 42 22 198
情報・通信 39 21 217
小売 27 14 161
不動産 16 9 152
卸売 16 9 157
機械 9 5 148
電気機器 6 3 148
証券・商品先物 5 3 157
その他製品 5 3 113
食料品 4 2 177
銀行 3 2 100
化学 3 2 189
その他金融 2 1 270
非鉄金属 2 1 139
金属製品 1 1 101
ガラス・土石製品 1 1 122
建設 1 1 140
精密機器 1 1 120
倉庫・運輸関連 1 1 100
石油・石炭製品 1 1 111
保険 1 1 350
鉄鋼 1 1 121
輸送用機器 1 1 101
合計 188

公開額と初値倍率
 下の図表は、その関係を示したものです。公開額(公開株数×公募値)が少ないほど、初値の上昇率は高くなっており、公開額が20億円を超えると初値が2倍を超える銘柄が少なくなり、公開額が60億円を超えると初値は2倍にはなっていません。なお、公開額の中央値は13億円、初値倍率の中央値は、136%となっています。

表7 新規公開銘柄の公開額と初値倍率
公開額(億円) 銘柄数 銘柄数
割合(%)
平均初値倍率
(%)
0-10 72 38 220
10-20 45 24 176
20-30 20 11 164
30-40 11 6 125
40-50 9 5 159
50-70 4 2 127
70-100 4 2 113
100-200 12 6 113
200- 11 6 105
合計 188   177
(初値倍率は、初値/公募価格)
公開額と初値倍率の推移
 下図における「公開額5」とは、新規公開株の公開額を5銘柄づつ移動平均したもので、同様に「公開額10」とは10銘柄の移動平均です。また、「初値倍率5」、「初値倍率10」も同様です。移動平均ではなく、個別の数字を図にすると、分かりにくいので、移動平均を使っています。
 公開額が多い銘柄続くと、公開額も小さい銘柄でもすぐに初値倍率が落ちています。
対公募初値倍率と対初値終値倍率の推移
 下図における対初値終値倍率の終値とは、初値が付いた日の終値です。図を見ると、初値が高騰している時期には、終値の変化は大きく、初値倍率が小さい時期には、終値の変化も小さくなっている感じです。初値が盛り上がっている時期には、資金の流入も大きく、それだけ変動が激しくなるのでしょう。初値が高騰していても、終値は上がるものもあれば、下がるものもあり、銘柄によってまちまちのようです。
対公募初値倍率と対初値終値倍率の分布
 初値倍率が300%以上の場合では、終値が初値より高くなっていることが多いような感じですが、300%以下では終値が上がるか下がるか半々くらいの感じに見えます。

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