3月26日に書いた日記には、医師に胃ろうにするかどうかの選択を求められたことを書きました。点滴だけなら平均余命２ヶ月とのことだったので、家族ともども悩みましたが胃ろうにはしませんでした。
約２ヵ月後、父は死亡しましたが、あらためて私は胃ろうにしなくて良かったと思っています。胃ろうにして数ヶ月余命が伸びたとしても、痴呆症状がひどく、人間本来の寿命を迎えつつある人間に対して、尊厳や自然な死ということを考えると、寝たきりのままではあまりにもかわいそう。
私が同じような境遇になったら、胃ろうは嫌だ。自然に死にたい。
今日の読売新聞の記事で、横浜市の老人保健施設で胃ろうの家族にアンケートをしたところ、胃ろうにして良かったという答えが多いが、一方、家族の８割が「自分は胃ろうはしない」と答えたそうだ。また、松江生協リハビリテーション病院では職員に対しアンケートをしたところ、看護職では「自分は経口でも親は胃ろう」、介護職では「自分も親も人為的な栄養補給はしない」という答えがトップだったそうだ。
「胃ろう」というものがどういう状態で、本人や家族は、どう感じているのか、それを事前に分かっている人は、胃ろうをしないというアンケート結果のようだ。私も、事前にもっと胃ろうについて具体的に知りたかったのですが、他の入院患者やその家族に話を聞くわけにもいかず、インターネットでいろいろ調べて自分なりに判断しました。。。でも、医師以外に相談できる人がいればよかったなあ。
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2008年7月24日(木)
No.276
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