2008年3月の日記

2008年3月28日(金)
どちらを選択します..
2008年3月20日(木)
父の自宅での介護が..

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どちらを選択しますか?点滴だけだと余命数ヶ月、胃ろうだともっと長い。。。
 父は老衰により食事が経口摂取できなくなり、いよいよ終末期を迎えました。医師から「点滴だけか胃ろうを作るか選択して下さい」と言われましたが、選択するのは、つらい。父は認知症により判断できない状態なので、家族が、父の余命を選択することになるのですから。

・点滴
 余命数ヶ月。最後には末梢静脈がつぶれて点滴ができなくなる。。。

・胃ろう
 人それぞれ。長い人だと数年

と医師。胃ろうは、延命措置になる、とも言っていた。アルツハイマーは、確実に進行していき、合併症により亡くならなければ、ついには植物状態となるらしい。


 本人の幸せとは何か

 本当にアルツハイマーなのか? 町医者の判断は正しいのか?



●「高齢者終末期における人工栄養に関する調査:西円山病院」によれば、

死亡時の栄養摂取方法と平均余命

・経管栄養選択症例;827±576日
・中心静脈栄養選択症例
(経管栄養から中心静脈栄養に変更した症例および中心静脈栄養のみの症例);196±231日
・人工栄養非選択症例(末梢静脈栄養);60±40日


●東北大老年医学の佐々木英忠教授らの調査
 脳血管障害を繰り返したり、アルツハイマー病が進行したりして食事を食べられなくなった高齢者の平均生存期間を調査した研究。

・腕などの細い静脈から低カロリーの点滴を受けた人は2か月
・鼻などからチューブで栄養補給(経管栄養)を受けた人の平均的な生存期間は1年11か月


●第49回日本老年学会学術集会 家族の意向調査
 佐々木 英忠(秋田看護福祉大学):高齢者終末期医療への提言より

 要介護老人で経管栄養を行っているご家族にアンケート調査したところ、60%のご家族はやむをえないと答えたが、あなた自身または現在健康な両親が同じようになったとき経管栄養しますかとの問いには90%が否と答えた。
 この成績をある関連施設でこれから経管栄養を行う前にご家族に示したところ、経管栄養実施者は従来の半数に減少した。経管栄養を実施した場合平均1年2ヵ月生存し、900万円医療費が必要であった。一方、末梢静脈点滴1000ml+ビタミン剤で平均余命2ヵ月、100万円の医療費であった。


(参考)
終末期の患者さんに対して、経管栄養または点滴による栄養、水分補給を中止することはできる?:Dilemma ジレンマ その2
・点滴への誤解:最下医のつぶやき
・高齢者の看取りについて:西村医院 西村正二
・経管栄養中止は殺人罪に該当する恐れも:宮澤 潤=宮澤潤法律事務所


お見舞い疲れ
 半月ほど毎日お見舞いに行っていますが、肉体的に疲れるよりも、精神的にまいってしまいます。「父の死」については、何年も前から覚悟はしていたつもりですが、死が目の前に近づき衰えていく姿を見ることや、延命措置の選択のこととか、重圧です。夢にまで衰えた父の姿がでてきて、うなされたこともあります。
 すっかり落ち込んでいる母の姿を見ると、自分が疲れたことよりも、母に長生きしてもらいたいから母のためにも頑張ろうと思います。
2008年3月28日(金)  No.265

父の自宅での介護が限界に
 80歳を超えた父が、老衰のため食事ができなくなり、ついに寝たきりとなり、リンゲル点滴で水分補給をしている状態となりました。80歳近くになる母だけでは、とても介護を続けられる状況にはなく、入院あるいは施設への入所しなければなりません。

 特別養護老人ホームへは、点滴を受けている状態では、入所できませんが、父は薄い流動食なら、時間をかければ、なんとか摂取できるかもしれないまでに回復してきたので、点滴はやめることができるかもしれません。でも、空いている特別養護老人ホームがないのです。3箇所に申し込み、さらに開所したばかりの特養への入所面接予約もしているのですが、空きがない。

 寝たきりになったので、要介護度は、3ではなく、少なくとも4、あるいは5にはなると思うので、要介護認定区分変更申請書を提出してきました。要介護度が高くなると、施設入所での料金は少し高くなるのですが、少しでも入所優先順位を高くしたいのです。

 1年前にも要介護認定区分変更申請書を提出したのですが、その時は変更になりませんでした。
http://www.hat.hi-ho.ne.jp/heart_thoughts/sfs2_diary/200704.html

要介護の状態像
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要介護3 日常生活動作及び手段的日常生活動作の両方の観点からも著しく低下し、ほぼ全面的な介護が必要となる状態

要介護4 さらに動作能力が低下し、介護なしには日常生活を営むことが困難となる状態

要介護5 介護なしには日常生活を行うことがほぼ不可能な状態
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 父は乳酸リンゲル液のソルラクトTMR 500mlを点滴しているのですが、医師や看護師が設定していく注入速度では、父は、毎回、痛がるので、その度に少し遅くしていました。でも、気になるので調べてみたら、注入速度が適正速度よりも、2倍ぐらい早い看護婦の人もいました。体重50kgで500mlが2時間以上が正しいのですが、クレンメを最大にして1時間ぐらいで終えてしまうのです。40分から1時間くらいかかりますよと看護師さんは言っていたのですが、早すぎです。先生は、いちいち点滴の速度なんて確認しないみたいですが、老人で、しかも、生理機能が著しく低下している患者に最大速度で注入するなんてあり得ないと思うのですが。。。
http://www.terumo.co.jp/medical/di/table/date/solulactTMR/TP9905.pdf

 ソルラクトTMR 500mlは、100kcalしかないのですが、十分に経口栄養が摂取できない父に対して、7日間もソルラクトだけ点滴。おかゆも食べさせて下さいねと言われてはいましたが、量を食べられないのだから、低栄養だったみたいです。

(その後、回復が遅いので、大きな病院に入院できるように、家族が医師にお願いし、入院となりました。入院先での点滴は、糖・電解質・アミノ酸液(ツインパル:味の素)となり、また院内食も食べさせてくれるようになったので元気になり、流動食をかなり食べられるように回復しました)


 母は優しい。父に昔はよく殴られていたのに、短気な父はよく怒っていた。小さかった僕も覚えている。
 それなのに母は、「昔のことは忘れて看病しているんだよ。そんなこと思い出してもしょうがない。かわいそうだろう。長生きしてもらいたいよ」と言っていた。父が母に優しくしているところなんて見たことがないのに。

 わがままな父、若い時から、嘘や適当なことばかり言っていたので、僕は嫌いだった。父が年老いてから、足が弱ってきた頃に、僕は何度も、散歩をしたらとか、畑でも行ったらと言ったけれども、家でテレビを見ているばかりだった。母になんでもやらせてお茶ひとつ自分でいれない、自分で何もやらない。散歩をしてきたらと勧めたら、「散歩はしてきた」と嘘を言ったり、「昨日、散歩をしたからいい」と、これまた嘘をいう。少しは歩けたのに、歩かなかったので、急速に体が弱っていき、痴呆も進行してしまった。

 父は、見栄や自慢ばかりしいていたので、自分の本当の姿が分からなくなり痴呆を早めたのではないかと思います。痴呆と明らかに分かる前に、既にまともに相手にする人はほとんどいなくなっていました。口は達者で、それなりのことをもっともらしく話すので、初めて会った人は、父を本気で信じてしまうこともありました。後で間違いだったことを知って、僕は、気の毒に思ったこともありました。

 2年ぐらい前は、父はよく介護に抵抗して、バカを連発していたのですが、今は言葉をほとんど99%理解できないほど弱ってしまい、抵抗することもなくなり、なされるがままの父。
 なにわともあれ、母もそのうち介護が必要になるだろうし、自分も老いることだろうから、父には優しくしている。
2008年3月20日(木)  No.264


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