転職のための職業訓練ひろば

失業手当延長「裏技」の温床:2005年9月より厳しくチェック

 1年以上の長期訓練を希望した求職者に対し、必要性を十分に検討せずに受講指示をしていたので、次のようにチェックを厳しくするようにした[会計検査院]。必要性がないとは、求職票に記載した希望職種とは関連がない訓練を希望しているなど。
@適職に就かせるために必要とは認められない訓練については受講指示を行わないようにするため、安定所長が受講指示を行うに当たっては、求職者の希望を踏まえつつも、本人の職業能力、求職条件、労働市場等を勘案し、当該訓練を受けさせることが適職に就かせるために必要であるかどうかの判断に必要な職業相談を十分に行うよう徹底させることとした。
A訓練の受講が必要であると判断した理由について十分な説明責任を果たせるよう、求職票には、受講指示に至るまでの指導経過等を明確に記録させることとした。

雇用保険の新制度が平成15年5月1日から施行

  • 公共職業訓練の複数回受講等の特例措置の対象者が「45歳以上60歳未満」から「35歳以上60歳未満」に拡大されます。5月1日以後特例に基づく受講指示を受けたときに適用されます。
  • 基本手当の給付率、上限・下限額、所定給付日数が変わります。これは、5月1日以後に離職された方に適用されます。
  • 教育訓練給付金の支給要件期間、給付率及び上限額が変わります。施行日以後に対象教育訓練の受講を開始した方に適用されます。
平成15年5月1日から雇用保険の新制度がスタート!:厚生労働省

失業認定の厳格化

 2002年9月20日から失業認定申告書の書式が改定され、失業認定が厳格化されました。公共職業安定所(ハローワーク)などで、相談や職業紹介など「第三者の記録が残る求職活動」を、原則として4週間ごとに2回以上の求職活動を義務付けられています。また、ハローワークの求人検索端末の使用だけでは、求職活動とみなされないので、窓口で相談など行う必要があるそうなので、注意しましょう。
 なお、失業認定申告書の求職活動は自己申告ですが、抽出調査(サンプリング)を実施し、虚偽報告があった場合は不正受給とされます。 [2002/9/20]

・求職活動実績の確認方法
 「各安定所ごとに、サンプリング率(1%程度を目途)を設定し、利用した機関や応募先の事業所に問い合わせを行う等により求職活動実績の確認を行う。
 虚偽の申告がなされている旨の通報があった場合には、原則として確認を行うとともに、求職条件と申告された求職活動内容に矛盾が見られる場合、記載漏れや誤記等が多い場合など、失業認定申告書の記載内容に疑義がある場合にも必要に応じ同様の確認を行う。」とされています。

(参考)
失業認定が変わります!:厚生労働省
失業認定の在り方の見直し及び雇用保険受給資格者の早期再就職の促進等について:職業安定局長の通達

雇用・能力開発機構の廃止・解体による民業活性化案

【平成13年10月】
 行革断行委員会では「雇用・能力開発機構の廃止・解体による民業活性化案」を発表しています。現在の機構は、平成11年10月1日に国の行政改革に伴って廃止された雇用促進事業団の後を受けて発足したものなんですが、結局のところその体質は変わらなかったということでしょうか。

 民業活性化案によれば、 「雇用保険(失業保険)を中間搾取する巨大組織であり、効果的な施策がとられているとは言い難い。よって、機構を廃止し、民営化によって、真に国民の利益につながる雇用対策を講じるべきである」と書かれています。 雇用保険(労働保険特別会計)からの交付金が 2,301 億円で、人件費 669億円、金利負担 224 億円を支払うと、事業資金に使える自主財源は133 億円しか残らないというのでは、中間搾取していると断罪されても無理はないでしょうね。

しかも、本来の事業目的を逸脱していることを多々やっているといいます。
・融資・助成
 融資総額6,395 億円。セカンドハウス購入資金の融資「財形持家融資」や 教育ローン「財形教育融資」など本来の意義を大きく逸脱するファイナン ス業務を展開
・保養施設の設置・運営
 スパウザ小田原、サンプラザ、ハイツ、いこいの家など全国に76 カ所の保 養施設、他に約2,000 カ所の体育館などを保有する

 活性化案に対する厚生労働省の反論では、民間には十分なノウハウがない、民間の専修・各種学校とは、果たす役割が明確に異なる、などとして機構の存続が必要だとしています。

特別訓練奨励金

【平成14年に特別訓練奨励金制度は、廃止されたようです。】
 訓練受講開始日において既に雇用保険の受給を終えている(又は受給期間が過ぎている)方は、@非自発的(リストラ、企業倒産等)離職者で、A離職日が訓練受講開始日から遡って2年以内で、B訓練受講開始日において30歳以上60歳未満の方には、特別訓練奨励金(受講1日につき6,500円)が支給されます。
管理人のつぶやき
・100万アクセス達成
 2007/3/9、ついに、トップページの100万回のアクセスを達成しました。感慨深いです。このホームページを作りはじめてから、もう5年2ヶ月が経ち、コツコツと修正や追加をしてここまで充実させたので、100万アクセスはうれしいです。今後とも、皆様よろしくお願いします。

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