露地栽培

 材質がもろいので、台風などの強風により、枝が折れることがありますので、適度に剪定し、枝や幹を太く育てるようにします。寒さが厳しい地方では、数年の幼木は、寒さ対策のため、ビニールで覆うなどの対策が必要です。アボカドは、暖かい地方では常緑樹ですが、東京では落葉樹になります。
 東京都区部では、防寒対策をしなくても、枯れませんが、葉が落ちます。枝だけになっても、翌春には、また芽が出ます。寒さが厳しい年には、枝の先端も枯れますので、1年目の木には、露地植えは厳しいかもしれません。

東京の露地植のアボカド

 私は東京の都区部の住宅地に住んでいますが、アボカドを露地植えが、歩いて数分の範囲に、6本もあります。小さな鉢植えもよく見かけますので、東京ではもはや、「ちょっと珍しい植物」ぐらいなものかもしれません。
 大きなタネですから、発芽するかもしれないと思って、なんとなく庭に埋めたものが、大きくなってしまったのではないのでしょうか。でも、育ててはみたものの、かなり大きくなるとは、思っていなかったためらしく、切られてしまうアボカドも多いと思います。
 あるいは、鉢植えにしていたものが大きくなりすぎて、庭に植えたのかもしれません。アボカドは生長が早いので、日当たりが良くて、土も良いと、すぐに大きくなって、もて余してしまいますよ。
 高さは、5mくらいで、このお宅より高くなってしまっています。日当たりがよいし、それほど剪定もされていないようなので、こんなに大きくなったのでしょう。ここまで育ったのですから、ぜひ実を成らせてもらいたいものです。(2003年)

追記
 もったいないことに、写真を撮った後の冬には、地上1mくらいでばっさりと切られていました。
 マンションの庭になぜか生えているアボカド。高さは3mくらい。規則正しく、植えられている針葉樹の間に、なぜかアボカドが1本だけ生えています。
 きっと、住民が、鉢植えのアボカドが大きくなりすぎたか、引越しするので、勝手に庭に移したのでしょう。これだけ、大きくなると、立派な庭木で通用しますね。

追記
 写真を撮った後の冬に、切られていました。
 1戸建て住宅の庭の片隅で、キンモクセイとツツジの陰になって、ひっとそりと生えているアボカド。高さは1.5mくらい。
 生えている場所から想像すると、生ごみとして土に埋められたのが発芽して、ここの家の人は、珍しい樹が生えてきたので、そのままにしておいたのかもしれません。
 荒れた畑?の脇が斜面になっていて、そこに高さ4mくらいのアボカドの樹が放置されています。手前の樹ではなく、奥の幹がまっすぐの樹がアボカド。周囲の状況から判断すれば、育てているわけでもないようだし、なぜそこに生えているのか不思議。
 庭木として立派に調和しているアボカドの樹です。高さは3.5mくらい

追記
 写真を撮った後の冬に、切られていました。