直線上に配置

5月5日(土)

しばらくすると、搭乗開始。ヨルダン行きのトルコ航空の乗り方は少し変わっていて、

1.出発ゲートから階段で降りる
2.降りた目の前に、バゲージ(預け入れ荷物)が並べてある。
3.自分のバゲージを確認したら、係員に指示をして台車に乗せてもらう。

この方法だと、搭乗前に確実に荷物のチェックが可能なので、考え方によっては非常に合理的に思える。帰りの日本行きでは、こういった事はなかったのだが、どこの便で行っているのかは判らない。

飛行機はボーイング737-400。飛行機に乗ったところ、私の席には既に他の乗客が座っていた。シート配列は3−3.搭乗券を見せて、ここは私の席だと言ったのだが、隣の席に座れというので、隣の席に座った。

座席は中間よりやや後方。前方を見てみると、先ほどの中国人の女の子がCAに話し掛けている。英語ではなく、中国語らしき発音だ。どうやら、席がバラバラになっているので、席の移動をお願いしているようだ。

しばらくすると私の所に来て、何か話し掛けてきた。何を言っているのか判らない。英語で話してくれと言ったのだが、通じなかったようだ。「ジャパニーズ・ジャパニーズ」と自分を指差して答えていたら、諦めたようだ。中国人と勘違いされたのだろうか?

おそらく、一つ前の席に「外人の親・外人の子供・中国人の女の子」という風に座っていたので、中国人の女の子と席を替わってくれと言っていたのだろう。私の隣の席が空いていたので・・。

しばらくして離陸。約30分遅れで出発。現地時間23時(日本時間なら朝5時)。窓側の席は誰も来なかったので、隣の席に移動した。結果的にはこれは正解で、イスタンブールの夜景が綺麗に見えた。

日本時間に直すと朝5時過ぎなので眠たいはずなのだが、それほど眠くない。しばらくウトウトしていたところ、食事が出た。食事の後は眠気が無くなったので、しばらく窓の外を見ていた。飛行時間は2時間少々なのだが、後1時間少々残っている。

しばらくすると、街の明かりが見えてきた。あまり高い高度を飛んでないのか、一つ一つの明かりがよく見える。凄く綺麗な明かりだ。そのうちに到着。フライト時間は2時間少々。出発が遅れた分、到着も遅れたようだ。

ヨルダン・クィーンアリア航空に到着。空港でVIVSを取得する必要があったが、何処で取得するのかが判らなかった。入国審査場に行っても、それらしき物が見当たらない。あるのは、入国審査場のカウンターが4-5個ほどあるだけだ。

A子さんと、何処で取得するのだろうかと言っていた所、カウンターの所に小さくVIVSと書かれたプレートを発見。幾つかのカウンターのうち2個だけ、小さなプレートが審査官の前に置かれていた。

並んで待っていると、日本人の名前を書いた紙を持った外人が話し掛けてきた。自分たちの名前ではなく、夫婦の名前が書かれていた。他のカウンターに並んでいた日本人アベックがいたので、教えてあげたところ正解だったようだ。おそらく、現地ツアーの係員だっだろう。

しかし、入国審査場にまで入ってくるのは凄い。他にも日本人の女の子が1人いて、「入国審査はここで良いのでしょうか?」と聞いてきた。彼女は東京でVIVSを取得していたので、「我々はVIVSを持ってないのでこのカウンターに並んでますが、取得しているならば何処のカウンターでも大丈夫だと思いますよ」と答え、他のカウンターに行った。VIVSのプレートがあるカウンターは結構込んでいた。

ついに私の番が来たので、出国審査開始。名前と国籍を聞かれ、何処のホテルに泊まるのかを聞かれた。5分程度を要しただろうか。無事入国審査終了。次はA子さんの番。少し離れた所で
待っていたのだが、審査官が私を呼んでいるようだ。

何かあったかなと思い行ってみると、パスポートをもう一回見せろという。パスポートを見せたところ、「YOUR PASSPORT ORIGINAL?」と言っているようだ。どうもA子さんのと比べながら、パスポートの色が異なるので不信に思ったようだ。私は5年用を取得で紺色、A子さんは10年用なので赤色なのだ。

一瞬、男と女で色が異なると答えようとしたが、嘘を言うのはまずいので、5年有効・10年有効で色が異なる事を言った。審査官がOKと言ってパスポートを返してくれ、私は開放された。A子さんも無事に手続き終了。

バゲージを取りに行く手前で警官がいたので、パスポートを見せた。バゲージの場所に行くと、コンベアは既に止まっていた。コンベアの周りに我々の荷物は置かれてあった。荷物を引き取って外に出たが、荷物のチェックやバゲージタグのチェックも無かった。ようやく、セキュリティゾーンを出て、一般の人が入れるエリアに着いた。

しかしこの空港、国際空港とは思えない。少し汚いのは仕方ないのだろうが、日本のローカル
空港みたいな雰囲気だ。A子さん曰く、客引きが来ないのは珍しいと話してくれた。他の空港ならば、客引きが直ぐに寄ってくるという。とりあえず空港内のベンチに座り、今からの行動を立て
ることにした。

時刻は午前2時(日本時間朝8時)。徹夜をした気分だ。私の当初の計画では、空港の雰囲気を見て行動を決める予定でいた。というのも、ぺトラ行きのバス時刻は6時以後なので、ホテルに
行くのも中途半端な時間なのだ。空港の雰囲気が穏やかならば、空港でしばらく時間をつぶそうかと考えていた。

最悪の場合、ぺトラまでタクシーで行こうかと思っていた。というのも、

1.バスの場合は費用が安い(2JD)が、到着時間が遅い。
2.タクシーの場合は費用は高い(40JD?)が到着時間が早い。

バスだとJETTバスでも到着は朝10時頃、一般のバスだと、もっと遅く着く。タクシーならば6時には到着できる。(移動には概ね3時間程度必要と予測)

A子さんも特に予定を決めてなかったので、一緒にバスで行くことにした。しばらく、空港内で時間を潰した。空港のインフォメーションでバスの時刻を聞いたところ、タクシーを呼ぶから乗って
くれとのこと。最初は10JDだったが、7JDで良いとの事。しかし我々はバスで行くことにした。

3時頃バスに乗り込み何時に出るのか聞いたところ、まもなく出るとの事。そうしたら1時間後の4時に出発した。荷物があったので1.5JD。途中、見事な月の明かりが見えた。満月ではなかったが、概ね満月に近い月が出ていた。日本で見る月の明かりとは異なり、凄く美しい月だ。

夜中なのに、マグドナルドが開いていた・・・。

しばらくしてバスは到着。真っ暗だ・・・。バスターミナルというのでちゃんとしたビルかと思ったが、単なるバス乗り場の固まりみたいだ。バスを降りたら、早速タクシーの運転手から声を掛けられた。

ここからぺトラに行くバス乗り場まで移動しなくてはならないので、タクシーには乗らなければならない。交渉した結果、3JDで行くことになった。かなり寒かったので、小さな店が営業していたのでコーヒーを頼んだ。代金がよく判らなかったが、タクシーの運転手が立て替えてくれた。

この運転手は空手を習っているらしく、横浜に友人が住んでいるそうだ。判りやすい英語で色々と話してくれた。20分弱で到着。ぺトラ行きのバスまで案内してくれ、寝ていた運転手をたたき起こしてくれた。先ほどのコーヒー代+タクシー代で4JD支払った。おまけにバスの代金も教えてくれ、荷物があるので1人2JD(荷物無しは1.5JD)を払った。

<ペトラ行きバス乗り場風景>

このタクシーの運転手、アンマンに戻ったら死海やネボ山を回るなら25JDで回ると言って携帯電話の番号を教えてくれたのだった。

トイレに行きたくなり、トイレを教えてもらったのだが場所が判らない。さんざん迷ったあげく、モスクの地下に有るのが判った。私が行った時はアラブ人が居たけど、私が出たタイミングで外に出て行った。そのあとA子さんも入っていった。誰も居ない時だったので良かったが、男女別にはなっていないので、アラブ人が居たら驚いたかもしれない・・・。

バスに戻り出発の時間を聞くと、6時過ぎには出るとの事。バスの外で待っていたら、バスに乗れという。まもなく発車するのかと思えたが、結局7時過ぎにバスが出た。どうも、満員になるまで出発しないようであった。

エアコン無しだと暑いかと思ったが、窓を開けると非常に寒い。2時間程走った所で休憩。10分位かな。途中色々な場所で人を下ろしながら走って行き、出発して4時間後の11時過ぎにに着いた。

バスを降りた場所にあったレストランに入り食事をした。あまり美味しくはなかったが、ボリュームは有った。1人3JD程度。食事が終わり、ぺトラに向かうことにした。A子さんは、私が宿泊するホテルのべトウィンテントに泊まる予定だったが、道の途中で有ったホテルの客引きの話によれば、6月からしか行ってないとのこと。仕方なく、その客引きが紹介したホテルに行った。

私はホテルを予約していたが、A子さんのホテルまで一緒に行った。ホテルの主人は、私の予約
しているホテルをキャンセルして、ここに泊まれと言う。値段からしたら約10分の1になるが、一
度は高級ホテルに泊まりたかったので断った。10JDのドミトリーだが、部屋は非常に綺麗だったらしい。

ここでチャイをご馳走になり、しばし休憩。街の高台に有るのでなかなかの展望。日差しは強いが風は冷たく気持ちよい。このチャイは美味いな。時刻は午後1時を回っている。日本時間なら午後7時だ。日本時間の前の日午前7時に起きたので、36時間起きている事になる。さらに、ここからぺトラで歩き回る予定になっている。ホテルの車に乗り、私の宿泊するホテルへ向かった。

着いたところ、2JDだと言っている。まあ、値段を確認しなかったから仕方ないのと、高級ホテルだから金持ちに見えたのだろう。2JDと持っていたミルキーキャンディを渡しホテルに入った。チェックインに時間を要したが、何とかチェックイン。

A子さんとぺトラに向かう。・・・・が、入り口が判らない。なんとか辿り着いたら、ホテルのすぐ隣が入り口だった。2日分のチケット25JDを払う。インフォメーションで地図を貰うが、1枚しかくれない。別行動するので、もう一枚欲しいとしつこく粘った結果、やっと渡してくれた。

さて、行こうか!!

が・・・、またしても入り口が判らない。日本の感覚で入り口を捜さない方が良いかも・・。入り口は結構ショボイ。さあ、出発!!

ぺトラの感想を一言で表すと、

「凄い・・・、凄すぎる。よくも、こんな物を作ったな・・・。」

詳しくは、行ってみよう。

<ペトラへ続く道>

ここを通り過ぎると、

<ペトラ神殿>

この日は、3時間程度回って帰った。

疲れた。本当に疲れた。
部屋に戻ったのは6時過ぎだと思うが、日本時間なら夜中の0時だ。約40時間ほと
んど眠らずに行動した事になる。家を出る前にリセットしていたが、万歩計は3万歩を示してい
た。、1歩70センチとすれば20キロ近く歩いた事になる。


この日は夕食も食べずに、持っていたカロリーメイトやジュース等を食べ直ぐに寝た。あまりにも疲れて食欲が無かった。途中で目が覚めたのでホテルのバルコニーに出ると、月明かりに見える岩山。何とも幻想的な光景に思えた。月は満月のようにも見えたが・・・。


トップ アイコン
トップページへもどる

直線上に配置