南極旅行日記
- 準備編 -


1月27日




 そうそう、つい先日の日記では、説明会で見せられたビデオの感想で、

「白&黒(灰色)の世界で、それ以外の色は皆人間が持ち込む色のよう
だ〜うんちゃら〜」


 と書いたのだけど、実際には白・黒、そして“青い氷”の青以外にも、様々な
色が見れるようだ。

 ペンギンの糞は、オキアミを主食としているためピンク色だし、デセプション島
では火山の名残で薄黄色や赤・黒の大地、換羽前の雛ペンギンは、ふわふわの茶色
い羽毛に包まれている。
 海の中にもまた様々な色があるそうで、ペンギンの目は特に、オキアミが発する
青緑色に強く反応するんですって!

 オキアミ・・・・海の中では青緑色なのかぁ。知らなかったぁ!
 んでも、ウンチになったらピンクなんだよねー。
(^0^)/

 えへへ、南極ではどんな色を目にすることが出来るのかなぁ。
 それも楽しみの一つになってきた。

 ちなみに、ペンギンの卵の黄身は赤色なんですって。
 今回の旅日程だと、ペンギン達も育雛の終盤戦に差し掛かる頃。
 ルッカリー
(営巣地)に抱卵中の親鳥は殆ど見れないかもしれない。
 だから赤い黄身を拝むのはちょっと無理かな?

 その代わり、今シーズンの繁殖にあぶれたペンギン達が見張り番するクレイシ

(=雛達の幼稚園)が見られるのではないかと期待している。

 何故繁殖にあぶれちゃったかについては、幾つか説があって、まだ性的に熟して
いない年齢だからとも、ただ単純にシーズン中にお相手を見つけられなかったから
とも言われている。

 ヤキモチをやいて孵化を邪魔する一面もあれば、親鳥が餌を食べに遠征に出かけ
ている間、雛を外敵から守ったりもするらしい。
 ペンギンウォッチャーからは別名“凶暴集団”と呼ばれているそうだ。