南極旅行日記
- 準備編 -


1月12日




 風の旅行社より郵便物。

 内容は、行き帰りに泊りがけで通過するブエノスアイレスでのオプショナルツア
ーのお知らせと、南極の栞
(しおり)

 オプショナルツアーの選択肢は、

ツアー名 所用時間 内容
ティグレ・デルタ 約5時間 バスにてブエノスアイレスを北上し、美しい住宅街のオリポスとマルチネスへ→トレン・デ・コスタという列車に乗車してサン・アイルドという豪邸や庭園のある美しい町へ→ボートに乗船しティグレ・デルタにつながる川下り
エビータ・ツアー 約6時間 エビータ・パーソンゆかりの地を訪れて、彼女の生涯と業績を見る→パーソン家の実家やコレタにある彼女のお墓を訪問→サン・アイルドやオリポスの町を訪問→大統領官邸の外見を見る→ヒッポドローム(競馬場)を訪れ、伝統的なアルゼンチンのバーベキュー
エル・ベルジョ・アルマセン 約2時間 純粋なアルゼンチンタンゴのショー
ラ・ビエンタナショー 約2時間 アルゼンチンタンゴとアンデスの音楽のショー

 である。

 実を言うと、“南極”と、帰国時に団体ツアーから外れて滞在する“ニューヨー
ク”についてしか考えてこなかったため、ブエノスアイレスでの、ウシュアイア行
き飛行機待ち空き時間のことは、すっぽり頭の中から抜け落ちていたのだ。
 だからイメージが湧かない。
 いや、それなりにイメージは湧くのだけれど、イマイチ食指が・・・といったと
ころか?


 うーん。改めて眺めても、どれもイマイチだなぁ・・・。
 敢えて一つ選ぶとしたら、ティグレ・デルタ、かしら。
 デルタ地帯の自然、そんなものにも触れてみたい。

 エビータ・ツアーに関して言えば、彼女のカリスマ性や、33歳で人生を駆け抜け
たその生き様には、ある種の野生動物的な感動さえ覚えるのだが、だからと言って、
彼女の生家やお墓を訪れることには全く興味が湧かない。
 間違いなくアルゼンチンの人達に愛された人であることは分かっているわけで、
だから行けば、国民の、エバに対する愛情の深さに触れられることになるのかもし
れないけれど・・・。

 ショーについては、「ふんふん、いわゆる観光客向けの、例のあれね」というイ
メージ。
 (そうでなかったら、今のこの言葉は失礼だし申し訳ないけど)

 悩むところ“大”である。

 いずれにしろ、
 「ブエノスアイレスって、南米だけどヨーロッパ的な街並みで、
不思議感覚だよ」

 という話も聞いているので、南米文化
(私はまだ南米に行ったことがないので、それさえ
「そりゃなんじゃ?」という感覚ですが・・・)
とヨーロッパ文化の融合したところを見て
みたいという気がしている。

 今回を除いてアルゼンチンを訪問することはないかもしれないことを考えると、
行ける時に見れるものを見ておいた方が良い気もしないでもないしなぁ・・・。


 ふーむ、まぁいいや。22日の説明会でお話を聞いてから決めよ。そうしよ。
 もしオプショナルに参加しないなら、その辺をチョロチョロ散策しよ。
 お茶を飲みながら、行き交う人を眺めているだけでも楽しいもんネ。
 (ただ、所要時間から考えて、そうとう長いティータイムになりそだぞー)

 えへへ。今日の本命は、何と言っても南極の栞!
 さっき一度読んだけど、これからお風呂入って読み返すんだー。