南極旅行日記
- 本番編 -
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2月15日 | ![]() |
いよいよディスコ号ともお別れ。 ドレーク海峡は大変だったとは言うものの、8泊9日もしただけに、すでにディスコ号にはたっぷりと愛着が・・・。 いや、大変だっただけに、これほどの愛着が湧いてしまうのかしら? 心底立ち去り難い気がしてしまう。 でも名残惜しがっている時間的余裕も僅かにしかなく、7時には機内預け荷物出し→(朝食)→8時半には下船という、慌ただしい移動準備に突入してしまった。 朝御飯では、ホカロンやなんかのお礼かな? 厨房係の人から南極の絵を頂いてしまった。 嬉しいながらも、またシンミリ・・・。 そんな折、最後の最後に驚いてしまったのがWALLABYさん! なんとホントーに、セーターまで編み上げてしまったぁ(やはり大物だーっ)。 |
名残惜しかぁ〜!! (ToT)/
ともあれ久しぶりに戻ってきたパスポートに、「ああ、私、海外旅行中だったんだ!」と思い出す。
不思議なことだが、ディスコ号に乗ってから降りるまでの間の体験は、“海外”旅行とか、“国内”旅行とか、もとい、“旅”といった言葉で現せることじゃなかったみたい。
非日常的な体験であるには違いないけど・・・。
桟橋では、エ〜ンッ!ニコールとのお別れが寂しかったよぉ〜〜!!
今日のウシュアイアは、行きと違ってTシャツでも充分なほどの暖かさ!
*ディスコ号下船 ウシュアイアの桟橋にて
下船後は、バスに乗って市内観光。
最果ての街ウシュアイアは、とても小さな街だけど、フリーポートとして栄えているそうな。
でも、私の中に元々あった“港町”というイメージとは違って、御伽噺(おとぎばなし)にも出てきそうなほど、可愛らしい街!
家の庭々や道端に咲き乱れる花木、どことなくノンビリした様子、次に訪れる機会を得た時は、ウシュアイアで二泊くらいしてみたいナ。
ウシュアイア市内観光でガイドを務めてくださった現地住まいの日本人男性は、なかなか味のある方だった。
御歳80才のオジイチャンなんだけど、達者達者!
水の美味しさ、自然の豊かさ、夫婦でノンビリ老後を過ごせると思ったら、あっちこっちからガイドを頼まれ忙しくてままならないこと、飛行機免許を取ろうとして奥様に叱られ止めたこと、等々を盛んに話された。
こちらでは、ちょっとした有名人のようである。 (^∇^)
![]() エンセラーダ湾前の野原 吹き渡る風が美味しい! この湾、冬は天然のスケートリンクとして使われているそうだ。 |
![]() なんて言う名前の花なんでしょ? |
![]() 海軍基地内にある元監獄 今は船舶博物館としても使われており、 探検や捕鯨の歴史と当時収監されていた囚人の様子との両方が同時公開されている。 ちょっと妙!でも面白い。 ここで皆、ギフトショップでのお買い物に殺気立つが、 なかなかオープンしなかったようだ。 |
![]() 元監獄の脇にある、基地内へのゲート 左の写真はに写っているのは人形だけど、 この写真に写ってるのは、本物の人間。 軍人さんです。 |
そして元監獄、基地と隣り合っているのが幼稚園
この、でべーんっ!と足を投げ出している子は、自分で靴紐が結べないらしい。(^_^)
お友達がああだこうだと言いながら、一生懸命結んであげていた。可愛らしいよネ!
再びバスは街中に戻り、<世界の果て博物館>へ入館。
パスポートに『世界で最も南の街に来ました』という記念スタンプを押してくれるのだが、所蔵されている物としては、あまり見るものがなく、入館料5ドルが即ちスタンプ代みたいなもんだったな(笑)。
ここで市内観光は終了。
お昼御飯を食べに、どこぞのレストランへ向かうことになった。
でも私達は、その昼御飯を断って街の散策。
(ちなみにウシュアイアでツアーを離脱する人は、風の旅行社で2人、HISで?人。
皆、イグアスの滝やリオグランデなど、自然の豊かさを満喫しに行くようだ・・・。)
ディスコ号スタッフの方達も皆、次のクルーズまでのお買い物や用足しに余念がないようだ。\(●^o^●)/
エクスペディションリーダーのブラッドさんとはCDショップでCD物色中のところを再会。
通訳のルリコさんや講師のブライアンさんとは、次のクルーズ出発までのホテルの予約をなさるそうで、旅行代理店?で再会。
クッキーマンことクリスとも、無事再会を果たすことが出来た!
クリスは、ウシュアイアでのオススメの、『なんたらギャリオン』というレストランを教えてくれた。
桟橋からそのままメインストリートに上がり、左に進んで1ブロック目にあるそうだ。
でもフロッピーを購入し、インターネットカフェに潜り込みたい私達・・・。
一生懸命教えてくれるので、「ふんふん」と神妙に聞き、別れる。
いやぁ〜ホントに良い人じゃぁ〜。(^O^)/
そして街唯一の商店街、サン・マルティン大通りに面したパソコンショップでフロッピーを購入。
この場に至って再び起動が怪しくなったノートパソコンをなだめつつ、ホームページ更新材料をフロッピーに転送。
店員さんに教えてもらったインターネットカフェ(電話屋)に行ったのだが、“SOKET
ERRER”とかで、指定のページが開かない!
一旦諦めて、とりあえず昼御飯を食べに行くことに・・・。
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マイプー大通りに面したホテルのレストランで、ハンバーガーを頼むと、こぉんなデッカイのがやってきた! 厚みはイイんだけど、ともかく幅が・・・・キャー! (350ml入りのビール缶と比べて、その大きさが分かるでしょうか?) 挽肉というより、ぶっ叩いて細切れにした肉を合わせたような感じ。 でもそれが味! さすがに半分食べたらゴチソウサマになっちゃったけどネ(笑)。 |
オナカも満腹になったのでWALLABYさんと別れ、それぞれ興味の赴くままに散策することにした。 私は先程のインターネットカフェに戻って再挑戦。 今度はスンナリ接続し、慣れぬスペイン語キーボードや文字化けに戸惑いながらも無事、南極クルーズ速報ページの公開とメールの送信・掲示板への書き込みを終えることが出来た。 (追記:WALLABYさんは、スーパーに置いてあるパソコンを発見。そちらで掲示板への書き込みを済ませたそうだ。) |
![]() 懐かしやぁ〜 (ただし、テキスト文字は化け化け・・・) |
後は土産物を買うだけだー!と、アイスクリーム屋でアイスクリームを頼み、それを片手にウィンドーショッピング。
・・・何軒かを選り好みしてるうち、まだ何も買ってないのに集合時間が迫ってしまった。(あう〜!)
*ウシュアイア市内観光とフリータイム
再び今度は空港へ向かうバスに乗る。
辿り着いた空港、行きはスーツケースのクラッシュで慌てたよなぁ・・・。
最後のチャンス!と、空港内のお土産屋さんでTシャツとトレーナー、車に貼るステッカーを一枚づつ買う。
街中のお土産屋で買い物を済ませた人の話によると、空港内のお土産屋の方が、種類こそ少ないものの安価だそうだ。
(そうそう、タバコやワインは、街中でも非常に安いらしい)
あーあ、荷物を減らしたつもりが、また増えちゃった・・・。
でもこのTシャツとトレーナーがないと、ニューヨークのホテルでのパジャマや散策に着るものがない〜!
*ウシュアイアの空港にて
ブエノスアイレスへ向かう飛行機はリオグランデ経由。
この経由地で機内食や飲み物の補給が行われたのだが、その様子を見ていて、あまりのアバウトさにぶったまげ!
ギャレーの床の水漏れを足で拭き拭きするオジサンにも、そのお弟子さんの動きにも、「うわぁ〜ここはやはり、ラテンの国!」との感を新たにする。
しかしながら、こんな短いフライトで、形だけでも機内食が出てくるとは立派!
同性ながら、スチュワーデスさんのスカートの短さにも注目してしまった・・・。
うーむ、やっぱりラテンの血が騒ぐのかしらん? 露出度高いよなぁ(笑)。
食後、何やら見られている気配がすると思ったら、突然「息子にコンピュータを見せてやってくれないか?」と、声をかけられる。
赤んぼを抱いたお母さんだ。
そして例の絡み付くような視線は、後ろの席に座っていた男の子と判明(笑)。
ノートパソコンで今まで撮った写真を眺めていたのに興味を持たれたらしい。
男の子の写真をパチリと撮って、それをパソコンに取り込み、「こんな風に、今撮ったやつが即座に見れるんだよ」と説明する。
それを見に、私の隣の空席に座り込んできたお母さん。
こっちは赤んぼの壮絶なヨダレに目が点々だぁー!(・o・;)
お母さんと入れ替わるように、今度はお父さんがやって来る。
「どこのパソコンだ?」だの「入ってるCPUはなんだ?」だのを聞かれて答えてブエノスアイレスに着いた。
*ウシュアイア(アルゼンチン)−ブエノスアイレス(アルゼンチン)の飛行機内にて
ブエノスアイレスでの夕御飯は、アサード(アルゼンチン名物の焼き肉料理)。
でも団体さん御飯となると、なんつーかな、やはり作って暫くの間放置されていたようなものが多く、美味しくはない。
ビデオでは撮影したけど、静止画カメラまで撮る気にはならなくて、それぞれ味見程度に終わらせてしまった。
船の中では治まっていた“団体ツアーのストレス”が復活の兆し。
「早く食事が終わらないかな・・・」とイライラし始める。
そんなイライラ気分をなだめてくれたのがデザート。
まさか、こんな所でお目にかかるとは思わなかったヨ〜>三色アイス君
ホテルに戻ると、食事を途中退席して街歩き?に行ってたWALLABYさんが戻ってきていてシャワー中。
二人でルームサービスの飲み物を注文してしまった。
「行きの朝食のピーチジュースが美味しかった!」と、WALLABYさんはピーチジュースを注文なさったのだけど、ない!
そこでレモンジュースを頼まれたのだが、“これがピーチジュースじゃないの?”のお味。
「ヘンだぁーヘンだぁー」と笑いながら、帰りのブエノスアイレスの夜も更けていった。
*ブエノスアイレスのホテル・プレジデントにて
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