南極旅行日記
- 本番編 -
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2月8日 | ![]() |
06:00 日の出 09:00 朝食 10:00 ブライアン氏による、南極地理学の講義(ラウンジにて) 12:30 昼食 14:00 クリスタ女史による、海鳥の講義(ラウンジにて) 16:00 おやつタイム(図書館にて) 19:00 バー・オープン(バーにて) 20:00 夕食 添乗員の部屋番号 219 小宮山・木原 320 吉川・花岡 注意事項 *ギフトショップは、ドレーク海峡通過後にオープン致します。 |
やっとのこと、夜明け予定の今6時前。
昨夜図書室から戻った時には、バスルームの鏡の下、コップ受け棚の枠が自然破壊されていて、更にウルサイ部屋になっていた。
でも、必死こいてスーツケース滑り止めと、“机から物が落ちないポケット”を作ったせいで、今はかなりに静かで過ごしやすい。
ベッドの下に上半身を潜り込ませてのガムテープ貼り貼り作業、無防備がちな下半身に凶器の如く襲ってくるスーツケースを避けたり押し止めたりするの、大変だった。恐怖だった。
“机の上から物が落ちないポケット”の作成は簡単だった。
透明ビニール袋のマチを裂いたのを、片手が挿し入れられるくらいの隙間を残して机の上に貼りつけただけ。
大物は無理だが小物を入れるに充分だ。
元はと言えば、ノートパソコンやデジカメ類等、電子機器用電源コードの室内とりまわし用に持ってきたガムテープ。
思わぬことに役立ってる。
さてと、また図書室に行ってみるかな。
同じように日の出の撮影を狙っている誰かが居るんじゃないかしら・・・。
*ディスコ号初めての早朝
追記
おおむね白夜だろうとの想像はハズレ。
この時期この地域は、大体7時間が夜らしい。
日程表が、客室ごとに届き始めた。
図書室には日の出撮影を狙ってきた男性が2名ほど・・・。
なかでもビデオカメラ二挺拳銃オジサン、かなりの兵(つわもの)らしい。
私なんて、カメラ一台持って上がってくるのさえ恐怖だったのに、この方、両手にそれぞれカメラで椅子に座っていらっしゃる!
図書室両端のソファーは比較的安心(それでも大きな揺れの時は後足が浮く!)なのだがで、椅子は、
ひゃぁ〜〜んっ!見てるだけでもコワイヨー。
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いまや船中の椅子が、互いに紐で縛られ固定されている。 それでも、大きな揺れで勝手に倒れてしまうみたい・・・。 頑張りが足りない私、すでに床上生活に突入している。 |
本命の日の出と言えば、全く期待できずな悪天候。
この図書室のあるメインロビー階は結構高さがあるはずなのに、それでも押し寄せてきた波飛沫に窓が洗われている。
こんな大揺れで食堂は開くのか?朝御飯にはありつけるのであろーか??
*図書室にて
朝御飯の時間!
スヤスヤ寝ているWALLABYさんを部屋に残して食堂に行く。
すると案の定、皆、その手前の図書室の床に座っていた。
なんでも厨房で火が使えないとかで、食堂が開かないとか。
マトモな食事の代わりに出てきたのが、果物・グラハムクラッカーの薄いようなやつ。
飲み物は、24時間サービスのお湯で各自紅茶やコーヒー。
それを食べている最中でさえ、「ドアに掴まるのはキケンだ!」などの声が飛ぶ。
床の上に座っていて、食堂係の人が差し出してくれる果物の籠に一斉に手を伸ばす私達。
それを手に持ったまま転がる私達。
添乗員の木原さんが「バナナがぁ〜、バナナが潰れるぅ〜!」と叫び、同じく添乗員の吉川さんが紅茶を入れた途端に転がった。
こんな風に、床の上が生活の場です
これは、揺れと揺れの間の安定時
![]() 揺れの傾斜が激しいと、掴まるのに必死 でも、クルーズ中を通して、悲壮感は全くなかった(笑) |
![]() 滑っていきながらもカメラを離さない彼女! さらにそれを撮る私(爆!) |
この時、私はお茶かむり姫になりました。
*朝飯は果物とクラッカーの図書室にて
午前10時少し前。
自由参加型レクチャー開始のアナウンスが、船内に響き渡った。
こ、こんな揺れでもレクチャーをやるのか!?
でもやはり行ってみることにした。
WALLABYさんはと言えば、今もスヤスヤ眠り姫。
先程起きられた時に聞いてみたのだが、「船酔いで気分が悪いのではなく、ただ、なんだかよく眠れるの」ということだ(笑)。
ぅ、羨ましい・・・。
私も少しは眠れるようになったけど、常に半覚醒しているような感じだもんなぁ・・・。
逆に起きて行動している時は、集中力がいささか怪しくなってきた。
そんな訳で、暗くしたラウンジでスライド撮影と共に受けるレクチャーの内容、あんまり頭に入らなかった。
南極と北極の違い、地理的な説明、南極地域の定義(これは科学的な側面・政治的な側面等、捉え方で変わるらしい)、気候的なこと、生態系のこと、etc・・
何故ドレーク海峡が常に荒れているかと言うと、南極大陸の周囲を回っている海流や風、この細い海峡通過時点で、その力がギュッと圧縮されちゃうからだそうな。
時速60キロくらいで回っているものが、ドレーク海峡では約7倍のスピードとなるらしい。
いやはや・・・。
*ラウンジにて、第一回目のレクチャー
昼御飯は、やはり果物とポテトチップの床上メニューだ。
中でもバナナは大好評。
皆して「私もバナナ!」「僕もバナナ!」、給仕の人まで「バナ〜ナ!」と、一座の花形がバナナである。
・・・と、そこに真打ち登場のサンドイッチ!!
一瞬のうちに四方八方から手が伸びてきて、アッと言う間に売り切れ。
果物が、僅かながらに残っている。
気分が悪いわけじゃないなら、いくら眠くても腹は減るだろ・・・と、眠り姫にバナナを持って客室に戻る。
丁度起きたのでバナナを渡す。
横になりながらモグモグと食べていた眠り姫、何時しか再び眠ってしまったみたいだ。
自動開閉しているカーテンの隙間から、バナナの皮を握り締めた眠り姫の姿が見える。
(日記にて初めての暴露話!ごめんねぇ〜>WALLABYさん でもなかなか印象的な光景だったのだよ (^^ゞ)
さて、もうそろそろ午後のレクチャーだ。
*図書室にて昼食
眠り姫、目覚める。
そして図書室に紅茶を飲みに来て、この大揺れに改めて驚いている。
失礼ながら、午後の海鳥のレクチャー(主にペンギンのこと)は、今一つ面白くなかった。
ペンギン・ファンなら比較的誰でも知っているような内容だったのだ・・・。
でも、抱卵のため、実は下腹部に無羽の部分があり、直接肌と卵が接触することで暖められるようになっているとは知らなかった。
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一方、朝からずっと行動している人達は、この大揺れにも慣れてきた様子。 ソファーでオセロに興じる余裕の人達も出てきた・・・。 おやつタイムは、毎回趣の異なるクッキーが登場。 これが美味しい! |
今まで開放されていなかったブリッジが開放され、見学可能となったことを知る。
左下の写真がブリッジの中、右下は、ブリッジの中から撮った船首部分の光景。
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見学最中、クッキーがあったので、くすねて食べた。
ブリッジ内の2ヶ所にあったし、毎日たっぷり焼いてくれるんだもの、一個くらい・・・
と、その現場を背後から
「いんや〜っ!盗み食い発見!」
と、声をかけられギクッ!っとする。
・・・WALLABY嬢であった。(^_^;)
追記
その翌日、WALLABYさんもブリッジでクッキーをくすねた。
副船長さんに見つかり、「オー!マイクッキー!!」と、ふざけながらも抗議されてた!(^O^)/
やるこた同じだ(爆)。
*大揺れドレーク海峡の午後
夕飯の時間!
な、なんと、食堂で食べられるようだ!
でも正直な気持ちで言うと、
「食堂で食べさせられるようだ!」
げーん。
怖い・・・。
野菜炒め煮がけヌードル!
これを書いている今、大揺れ中のマトモ?な食事を終え、客室に戻ってきたところ。
さっきは本当に大変だった。
だって、内心嫌々ながらも椅子に座らされ、テーブルの端を両手で握り締めた私達、その状態で食事をしなければならなかったんだもの。
食事に提供する片手さえもが非常に惜しい。
ビニールコップに水を注いでもらったというか、注がれてしまったのだが、これがやっかいなしろもの!
悠長に飲んでいると、その間に食べ物が皿の外へと滑っていく・・・。
皿の中にフォークを置くと、そのフォークが飛んでいく・・・。
飲むか食べるかの決断を迫られて、久々に水の一気飲みをやってしまった。
あとはビニールコップをテーブルに置いて(結果は転がってしまうのだけど)早々に退散。
椅子に座るより床の上に居たい。
食べ物の方のお味はと言うと、最初のウェルカムディナーに今後をすっかり期待をしていたのが、見事に裏切られるようなお味。
それでもきっと厨房では、大変な状態なのを頑張って作った料理に違いない・・・。
床上食事の時は、ウェルカムディナーの味を思い出しては「早く食堂オープンしないかな?」なんて願ってたっけ。
今となっては床上食事こそが願わしい(爆!)。
屋台のヤキソバ、一平ちゃんのお世話になるのは何時の日か・・・?
さっきは床上で転がっていたWALLABYさん、再びベッドで眠り姫。
「私が持ってきたインスタント食品、好きな時に食べてね」と言ってあるけど、「一平ちゃんだけは食べないでおくネ」と、かえってきたっけ(笑)。
旅行出発以来、嵩張ってて邪魔な一平ちゃん。
何故か目立つ所に居たがる一平ちゃん。
チョッピリ可愛いやつになってきた。
でも邪魔だ。見たくはない。
*食堂が開いた夜!
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