南極旅行日記
- 本番編 -


2月7日



 総人数が80人と多いため、風の旅行社組とHIS組の移動は別々。
 HIS組は、なんと深夜3時にモーニングコールを受け4時半にロビー集合、早朝にウシュアイアへと発って行った・・・。
 残る風組は9時にモーニングコールを受け11時にロビー集合、ホテルを出発の予定である。


 昨日は何度かけても繋がらなかった市内アクセスポイント、今朝はスンナリ繋がってしまった。
 とりあえずメールの送受信と掲示板にメッセージを残して終わり。


 さてと、荷物をまとめて朝食だぁー!





 朝食はビュッフェスタイル。
 やたらと甘いものが並んでいる。
 一つ一つのサイズとしては小さいけれど種類豊富なペストリー達、ゼリー達、そして普通サイズのケーキ達・・・。

 昨日街を散策したとき、かなり沢山のパン屋さんを目にしたけれど、その実態はペストリー専門店!と呼びたくなるような店もあったっけ。

 でもアルゼンチンの人は、朝からこんなに沢山の甘いものを食べるのかしら??


私の取ってきた朝食
ケーキも魅力的だったけど、昨夜経験した飲み物の甘さで懲りていたのでパス。
つい肉類を多く取ってしまう。でもこのベーコンが激しょっぱっ!

*ブエノスアイレスはホテル・プレジデントにて





 そして国内線空港のアエロホルヘ・ジョージ・ニューベリー空港へと移動。

 空港前がラ・プラタ河なのだが、まるで海のような広さで対岸が見えない。
 橋から眺めると、ほとんど180度の視界が障害物なし!

 遠くイグアスの滝が源流だとか・・・。

 しかし残念なことに公害汚染されているとかで、釣り人が沢山いるにも関わらず、釣れた魚は食用にならない。

この先ずーっとお世話になり続けることになる、アルゼンチン製ビール



 やはり南米系航空会社のタイムテーブルはアテにならずで、ウシュアイア行きも遅延の様相。

 時間潰しに頼んだビールが意外なほどに美味しく、以降すっかり病み付きに・・・
(●^o^●)

 空港内カフェに並んでいたサンドイッチも気になったけど、さすがに今はオナカぱんぱんっ!
 これまた暇つぶしに、向かいの席でうだうだ寝ている子供を撮る。

 それにしても旅行となると、国籍に関係なく人って似たことやるもんだよネ。
 斜向かいの家族連れが写真の撮りっこしてたので、「だったら全員一緒に写ってるのも、あった方がよかんべ」と、彼等のカメラを借りて撮ってあげることにした。

 うー、ちゃっちゃと飛行機乗りたいなぁ・・・。
 今朝のスケジュール発表に悲鳴をあげていたHIS組、今頃ウシュアイアに着いてんだろなぁ。
 でもって風組を待ちつつウシュアイア観光してんだろうなぁ・・・。
 深夜起きはカンベンだけど、ゆとりあるウシュアイア観光、羨ましいなぁ・・・。


 私、よっぽど時間を持て余してるのかもしんない(笑)。
 気分は南極への次の経由地、ウシュアイアのことしか考えられなくなってきたー。



*アルゼンチンはアエロホルヘ・ジョージ・ニューベリー空港にて






アルゼンチン航空国内線機内食
さすがにチョイスは出来ないけれど、
NW機より、よっぽどマシ!
 やたっ!

 とうとうウシュアイア行き飛行機に乗ったっ!

 ちっちゃな飛行機で、横列2+3席の合計5席という席配列。
 機内の奇麗さは、同じアルゼンチン航空機でも国際線より奇麗かナ。

 ただ、スチュワーデスさんの表情はとっても硬い。
 同性としても嬉しくなるほど美人さん揃いなんだけど・・・。



 ところで国内線機内では、電子機器の利用は離発着時に限らず禁止らしく、安定飛行時にビデオカメラのエンドサーチをかけていて怒られてしまった。
 3人のスチュワーデスさんが、やって来たなーと思った途端、私を取り囲むようにしてベラベラベラ!

 こ、怖かった・・・。

 その後、多分同じことが何度かあったのだろう。
 硬い表情のスチュワーデスさんが、誰から取り上げたと言うのか借りたと言うのか、ともかくビデオカメラを高く手に掲げ、「これは使わないで」と注意を繰り返しながら通路を移動していった。


 それにしても3時間はアッと言う間に過ぎた感じ。
 だって、離陸直後に機内食開始。
 それが片付いて落ち着いた頃には、山々に囲まれた港町、ウシュアイアの自然豊かな景色が下界に・・・。

 WALLABYさんとキャァキャァ言いながら、窓から写真の撮りっこをする。


*ブエノスアイレス(アルゼンチン)−ウシュアイア(アルゼンチン)の飛行機内にて



 ウシュアイアの空港に降り立つ。
 でも今は独り。
(正確に言うと、添乗員さんと二人ぼっち)

 何故なら、スーツケースの角が割られていたから。
 レンタル物なので、破損証明書をとらねばならない。

 係りの人が来るまで待っていなければならないのだが、その間に団体の皆はバスで港に向かい、私達はタクシーで追いかけるという段取りだ。

 このスーツケース、我が家に送られて来た時点で、すでにボロボロだったからなぁ・・・。
 行きの成田空港で一時預けにした時も、係りのオジサンに「かなり使い込まれてますネ」と言われたっけ。

 ・・・なだけに、これだけの移動、乱暴と言われている荷物の扱いに耐えられなかったのだろう。

 帰国まで、これ以上の破損が起きませんように。神様お願いっ!



 ウシュアイアの空港建物は、この地ならではのセールスポイント=自然 を象徴するかのように、こざっぱりとした山小屋風を意識した面白い造りになっている。
 タクシーを待っている間に外に出てみたのだが、顔を撫でてゆく冷たい風に、「やっとここまで来たんだなぁ」という思いを新たにする。



*フェゴ島=ウシュアイアの空港にて
追記                        
同じアルゼンチンでもブエノスアイレスは30℃を超す真夏だった。
ウシュアイアの夏は平均9℃前後だとか・・・。
日本で言う、沖縄と北海道の違いみたいなもんかしら。



 皆を追いかけ港に向かうタクシーの窓ガラスは、潮風にさらされ少しばかしバッチッチ(笑)。
 それでも目に飛び込んでくる風景の、ああなんて奇麗なこと!

 でも・・・今から撮りまくってたのでは、いくらパソコンに収めると言ってもハードディスクの空き容量が気になるところ。
 ちょっぴり抑えておかなくちゃ。


 

ウシュアイアの桟橋から
なんて冴え冴えとした青い空と青い海!


きゃーおっ!私を南極へ連れてってくれるディスコ号だぁー!



*ウシュアイアの桟橋にて



 やっとのことでディスコ号に乗船っ!  \(^O^)/

 すでに乗船を終え、余裕をもって船内&船外を散策なさっている皆さんの話によると、ここに来るまでの間に虹が見えたそうな。

 でも、遅れ馳せながらディスコ号に乗り込めた喜びに溢れている今、さほど悔しい気にならない。
(^_^)

 ずっと団体行動していた時は、団体行動特有の無駄な時間にストレスを感じていたのに、思わぬスーツケース・ハプニングで団体と離れた時は、かなり焦ってしまいました。
 我ながら、どんどんお調子者になっていく・・・。


 船に乗って初めて目にした光景

 なにやらワインクーラーのようなものが鎮座ましますレセプション。


 これからWALLABYさんと二人、9日間お世話になる客室。

 私達の注目の的は、このボロッちぃソファー!
 なんせこのソファーのために、一人あたり2万円を捻出したのだ。
 旅行前から「4万円也のソファーに座った美女姿を絶対撮ろうネ!」と、誓い合っていたほどなのだが・・・(笑)。


 いけね!窓の蓋、開けてもらわなくっちゃ!


*ウシュアイア桟橋着けのディスコ号にて



 これを書いている今、ディスコ号はビーグル海峡を大西洋側に抜け、ドレーク海峡へと向かっている。
 すでに、これからのクルーズの説明会も避難訓練も夕食も終わり、皆ひとまずホッとしたところだ。

 クルーズ説明会ではスタッフの紹介や船内生活における注意事項を教わった。
 乗船後数時間以内に行わなければならないキマリの避難訓練も、真剣さを伴いつつ楽しかった。

 そうそう、食事のこと!!!
 実のところ、船の食事には全く期待していなかったのだけど、さっき出された夕食!かなりのレベルの美味さだった。

 内容はと言うと・・・


スープ

魚介類のチャウダー

主菜

白身魚のソテーの黒豆ソースがけ
温野菜&ライス添え

デザート

チョコレートケーキ


 この魚介類のチャウダーが特に美味しく、WALLABYさんと手を取り合って躍りたいほど。

 「おかわりしたいほど美味しいネー」と二人で話していたところ、間もなく食堂係さんがやって来たのをすかさずWALLABYさんが捕まえ、お代わりを所望してくれる。

 やったーっ!
 WALLABYさん、感謝っ!




 ・・・が、食後1〜2時間ほどでドレーク海峡に突入するとか。
 満腹の余韻を味わう暇なく、荷物整理に客室へと戻らなければならなかった。


 移動やらトラブルやらと、密度の濃ぉ〜い今日一日。
 少し揺れ始めたことだし、荷物の整理の後は早めのシャワーを浴びよっかな。



 今日の日記はこれにて終わり!


 

予想を裏切った、なんて美味しいチャウダー!!


メインディッシュ
(なんか食べ物の写真ばかりでスミマセン・・・)


*ビーグル水道を通過し、もうすぐドレーク海峡突入のディスコ号にて


2月7日