南極旅行日記
- 本番編 -


2月6日


 10時間半を機内で過ごし、アルゼンチンはブエノスアイレスに到着。
 着陸体制に入り、徐々に下界が見えてくると共に驚いたのが、

 河川が泥色だー!!


 いくらテレビや写真で世界各地の泥色の河を目にする機会が多いと言っても、実物となるとアメリカの“赤い河”コロラド河、それも大自然の中での光景としてしか見たことのない私。
 その実物は驚きの対象になってしまう。

 こんな泥色の河川に囲まれているのがブエノスアイレス?!ひゃぁ〜〜!!!
 人から聞いた、「南米だけどヨーロッパ!」な、不思議な街並みが待っているとは想像し難い。
着陸体勢に入った機内より



 ま、そんな話はさておいて、ブエノスアイレス情報を色々教えてくださった宮本さん?への御挨拶を終え、私達も無事アルゼンチンに入国。

 言葉はスペイン語、お金はペソとUS$が同時に流通していて、季節は今が真夏の国である。
(↑つまりはそれくらいのことしか知らなかったのだ。(^^ゞ

 今夜の宿泊先、ホテルプレジデントにチェックインするまでの午前中を、バスで市内観光するらしい。
 きゃっ! もう皆バスに乗り込み始めた〜!

*アルゼンチンはエセイサ国際空港にて



 バスの中でまず最初に、現地での注意事項、“ケチャップ泥棒”についてを教えてもらう。

 旅行前に外務省の海外安全情報FAXサービスで引き出した情報と全く同じ(笑)。
 アイスクリームとケチャップの違いはあるにしても、そんなモンかけられるのは嫌じゃぁ〜〜!!

なんでも、本人が気が付かないうちにケチャップやアイスクリームを洋服にかけた上、親切
そうなフリをして声をかけてき、拭き取ってくれる間に貴重品をくすねてしまう手口だとか!

遭遇した時は、相手を無視してそそくさとその場を立ち去ることが、一番の回避方法だそうである。


 もっともお巡りさんの数は多く、観光地や市内あちこちに立ち、治安の要となっている。

 タンゴの発祥地である港町、ボカ地区でも、こんなお巡りさん姿を見かけた。

 ただ、この赤いベスト姿は、より治安の悪い地域ゆえなのか?
 ブエノスアイレス市内中心地にいたお巡りさんは、黒い上下の制服のみで立っていたっけ・・・。

 あ!誤解を招かぬよう、一言。

 そんな胸くそ悪い手口の犯罪があるにしても、全体的な治安の良さでは、世界中の都市でも屈指のものだそう。
 後のフリータイムで街中を歩いた時にも、それは実感。
気を配ってくださって、ありがとう!
ガイドさんに、「ここから先は行っちゃ駄目!」と
釘をさされた地点の境目です。


 上の写真のお巡りさんの足元から続く、今は廃線?となった線路跡。
 街の人々が気楽な遊歩道として利用していた。

 私も、叶うことならノンビリ歩いてみたい道。



 そして線路跡から手前が、観光客が賑わうカミニート(=小怪)。

 タンゴや港に縁するものを商う露天商や、軒を同じくする小さな土産物屋が集まっている。
 大道芸人の姿も沢山あり、中でも「銅像だ」と思っていたのが突然動き始めた時にはビックリしたなぁ(笑)。

 ちなみに下の写真の金塗りオジサン
(オジサンって呼んでもいいのだろうか?)は、観光客相手にこんな姿を写真に収めさせることを生業としています。

   
同じツアーの参加者さんと

こんなポーズも!
(注:この女性は全く知らない方です)


*ブエノスアイレスはボカ地区にて



  
大聖堂(カテドラル・メトロポリターナ)
おっきなカゴ付き自転車で、パンを売って走ってる!


 今度は同じブエノスアイレスでも、市の中心地区。

 ボカ地区は港町ということもあって、下町情緒タップリな所だったけど、市も中心地区となると、整然としてて道も広い。
 確かにヨーロッパ的な建物と近代的な建物が入り乱れるように並んでいて、不思議な街だ。

 でも、それらがわかるイイ写真がなくてゴメンナサイ。
 街のあちこちで見られるゴムの木! 

 上手い具合に全体像を写真に収めたかったのだけど、あまりの大きさゆえ、どうしても端っこが切れてしまうのでした。

 下を歩く人との対比から、その巨大さが分かるかしら?





 このページ、さすがに写真を載せ過ぎてしまったので、もしまだブエノスアイレスの街の様子に御興味おありの方は、写真集の方をご覧くださいませネ!

*ブエノスアイレスはモンセラート地区にて



 午後の部のオプショナルツアー(ティグレ・デルタ観光)は、人数が集まらずドタキャン。
 一部の方からは不満の声が上がってしまうけど、しょうがないよね・・・。

 実は私もオプショナルツアーの参加を迷っていた口。
 ただ、その理由は「南米なんて、めったに来れない」という一点のみだったので、内心ホッとしてしまう。
 夜の部のオプショナルツアー
(タンゴショー)だけは催行されたのだが、こちらは最初っからパス。

 これで私は自由だわぁ〜〜。

 ホテルの部屋に入ってからは、旅先通信のための電話回線確保に走る。
 おおっ!こりゃ簡単!
 電話機にデータポートはないものの、壁際のモジュラープラグ差し込み口は、日本と全く同じもの。

ただしホテル・プレジデントの場合、市内のアクセスポイントに繋げるためには
フロントにクレジットカードを持って行き、まず外線を開いてもらう必要がある。

クレジットカードは支払能力証明書みたいなもんで、ID番号を控えた後に返してくれます。
だからチェックアウト時の清算では、カード払いでも現金払いでも構いません。


 でもでもこの先はかなりに辛く、電話が繋がってネゴシエーションまでは成功しても、その先でノーキャリアとなってしまい、切断されまくり!!
 インターネット接続も、ユーザー名とパスワードが認識されず。
 日本からのテストも手強かったけど、現地となると更に手強いぃ〜〜!

 ふーぅ。果たして繋がるのんかしら?
 メールだけでも送受信したいのに・・・。



 ・・・と嘆いているうち、チェックインした時は小雨だったのが、すっかり雷雨に。
 傘を持って来なかったWALLABYさんに私のを貸してあげたけど、あれ、かなり小さいんだよね。
 大丈夫かなぁ?


 なんにしても、そろそろ夕食時間。
 今夜は何処ぞの和食レストランとか。
 気を取りなおして行ってくるべか・・・。

*ブエノスアイレスのホテル・プレジデントにて



 夕食終わってホテルに帰着。
 午前中の添乗員さんの説明で「夕食は和食」と聞いた途端、パスを決め込み街歩きに行ってしまったWALLABYさんは先に帰着。
 街で買い込んだ食料品で食事を終えていた。
 スプライトが異常に甘かったそうだ。

 ちなみに彼女は和食が大好きなだけに、海外旅行先での和食が嫌いだとか。
 私もどんな物が出されるのかは想像できるのだけど、それでもどんな風に日本料理が外国で紹介されているのかの興味が先走っって、結局夕食に参加することにしたのだが・・・。
 
(単に食い意地はってるだけかも)

 でも結果はやっぱり想像通り。
 アルゼンチンは肉食な国なので、多分店側としては精一杯の、心尽くしな品々だったのでしょうね・・・。


 その後、WALLABYさんが買ってきた傘を見せてもらう。
 それが日本人感覚ではブッタマゲーなしろもの。
 雨除けの部分は普通のサイズなのに、やたらと柄が短いのだ!

 私も道端に落ちている潰れた傘を目撃した時なんとなくヘンだとは思ったけど、それは柄がこんなに短かったからなのネ?!
 う〜ん、こんなに高く掲げないとなんないなんて、こりゃ聖火でも持って歩く気分だわ!


 二人してカクテルをルームサービスを頼み、「トニックウォーターでさえこんなに甘い!」ゲヘヘガハハと笑って夜寝る。

 

*ブエノスアイレスのホテル・プレジデントにて


2月6日