緋道の神器
第二十三話 魔法使い
神治は森の入り口に立っていた。
一口に森と言っても、それはかなり深さのある森だった。
先が全く見えない、昼間であっても薄暗さを感じさせる状態なのだ。
日本の森には感じられない自然の厳しさがあり、そうした雰囲気にはどこかゾクリとさせる部分があった。
この森のどこかに魔法使いルシーヌの家があり、神治はこれからそこへ行くつもりだった。
「私はここまでだ。あとは一人で行ってくれ」
隣にいるユリィはそう呟くとそっぽを向いた。
「ここまでありがとう。助かったよ」
「べ、別に当然のことだ。約束したからな。それにお前には色々と、その……迷惑をかけてしまったし……」
ユリィは白い頬を桜色に染めながら恥ずかしげに呟いている。
「迷惑って、別にそんなことなかったけど……」
「いや、お前をあれほど狂わせてしまったのは私の責任だ。我が一族の魔力を抑えられなかったのだからな」
神治はユリィに夢中になり、数日間抱き続けてしまったのだが、その原因をユリィは自分のせいだと告げた。
どうやらユリィたち銀猫の一族には、相手を狂わせ己に夢中にさせる力を無意識の内に使ってしまう事があるそうで、その力はかなりのものであり、相手が神であっても相当な力のある者以外は影響を逃れる事ができないほどのものらしかった。
確かに神治は、ユリィが半猫状態になってからかなりおかしくなっていたと言えた。
とにかくユリィを抱きたくて仕方が無くなっていたのだ。
今回ユリィはネコミミとネコシッポを出す程度であったため神治は意識を保ちつつ狂ったが、もし完全に猫形態となっていたらもっとおかしくなっていたかも知れず、この様に短期間でセックスを止める事も出来なかったらしい。
その様に相手を夢中にさせ、自らも快楽を貪ってしまう状態を銀猫の一族は恥と捉えている様で、人間の姿をとる様になったのも猫形態よりも力が抑えられるゆえだという事だった。
「俺も気持ち良かったしさ。別にいいよ気にしなくて」
「だがっ、そうは言ってもお前の『気』をかなりもらってしまったからな……何と詫びれば良いのか……私だけがお前からもらうというのは許し難いのだっ」
困った様にユリィは呟いている。
銀猫の一族の力は単に相手を性的に狂わせるだけでなく、その際にかなりの「気」を奪うのだそうだ。
神治が途中で疲れて一旦寝たのも、普段よりかなりの「気」を吸い取られたせいらしい。
そしてそういった行為をした自分がユリィは許せないらしかった。
神同士のセックスの場合、一方的に「気」を得るのはあまり良い行為とされておらず、その様な事をする神はがっついていて下品だというのだ。
(そういや、ウィリーエさんにはかなり取られたよな……)
あの天女は神治を一方的に射精させて喜んでいた。
そうした行為が本来恥ずかしい事なのだとすると、生真面目に思えるユリィの一族がウィリーエを嫌っているのも分かる様な気がした。
「何か望むものがあれば言ってくれ。何でも言う事を聞くぞ」
「いいよ別に」
真剣に告げてくるユリィに苦笑する。
神治としては十分楽しませてもらったし、「気」を取られた事などは気にもなっていなかったからだ。
「いや、是非言ってくれ。そうでないと私の気が済まんっ」
一瞬「そうやって強制しないで欲しい」と言おうかと思ったが、さすがに意地悪だろうと他に何か頼み事を考える事にした。
「う〜〜ん、そうだなぁ……じゃあ、また機会があったら抱かせてよ」
「ええぃっ、その様な事ではなく別の事はないのかっ?」
「でも俺にとっては結構重要なんだよ。今度会った時にユリィが抱かせてくれるとは限らないじゃない。あれだけ気持ちのいいセックスなんてなかなか無いしさ。だから抱かせてくれると嬉しいんだ」
「そうなのか? う〜〜む、しかし、私としてはもっと違った……」
「それに猫みたいになってるユリィは可愛かったから、忘れられそうもないんだよ」
「ぐ……あれは忘れろと言ったであろ……」
「うん、忘れるよ。でもまたユリィと会った時に思い出すだろうから、その時に抱かせてくれると嬉しいんだ」
「む……ぬぅ……」
ユリィは困った様に唸っている。
そうしていると猫化した時の様子とダブって神治は少し興奮を覚えた。
思い出すだけでもユリィとのセックスは気持ち良かったからだ。
「むむ……仕方ない、分かった……だが言っておくが、またああなるとは限らんからな。私は常に自分を律して生きている。それゆえ今回ああなったのはたまたまだという事は覚えておいてもらおう」
「分かってるよ。それでもいいから抱かせてよね?」
「了解した」
ようやく納得したのかユリィは頷いている。
「じゃあ、これでお別れだね。また遊びに来る事もあると思うけど、その時まで元気で……」
「うむ、お前も元気でな……その、またこの辺りへ来たら遊びに来るといい……そうしたら抱かせてやるから……」
頬を赤くしているのが何とも可愛らしい。
神治は思わず抱き締めたくなる衝動を抑えながら、ユリィに手を振りつつ森の中へと入っていった。
(う〜〜ん、何か変な感じだな……)
神治は一人で森の中を歩きながら、妙な雰囲気を感じて戸惑っていた。
何やら意識に触れてくる様な変な感覚があったのだ。
例えれば水の中を歩いている感じだろうか。
常に肌に触れてくるものがある様な、そうした感覚があったのである。
(でも魔法使いが住んでいる場所って考えれば、こういうのも当然の事なのかも知れないな……)
物語の中でしか知らない存在だったが、今自分のいる森などは、魔法使いの住んでいる場所としてまさにイメージ通りと言え、そうした場合、得てして結界などが張ってあってなかなか家に辿り着けない、というのがよくあるパターンだったからだ。
(もしかしたら俺もそんな風になってたりして……)
そうした術にかかり、同じところをウロウロしているのではないかと思って少し怖くなる。
神になったとはいえ、まだまだ未熟な神治としては、熟達した魔法使いの術には抗えないのではないかと思ったからだ。
周囲を見回せば昼間だというのに薄暗く、少し離れた場所が全く見えないほど木々が生い茂り、一度迷ったらもう二度と出られなくなるだろう。
もし瞬間移動という能力が無かったら、とてもではないが歩き続ける事は出来なかったに違いない。
しかしいくらそうした能力があるとはいっても、まだ慣れていないせいか心細さを感じないではいられなかった。
(やっぱり未迦知さまと一緒に来たかったなぁ……)
困るとすぐに未迦知神を頼る癖を直さなければ、と思うのだが、どうしても依存するのを止められなかった。
自分にとって信仰の対象であり、憧れの対象であり、師匠でもある未迦知神に対するそうした想いは、いつまで経っても消えないかも知れない。
それだけ神治にとって未迦知神は強烈な存在なのだ。
(あ、あれか……?)
そんな事を考えながら歩いていると、少し先に小さな家が建っているのが見えた。
てっきり迷うのではないかと身構えていたため、あっさり見つかった事に拍子抜けしつつ、無事着いた事にホッとする。
その家は、かなり年数が経っていそうな古い作りをしていた。
何しろ壁や屋根に周囲の樹が絡み付き、まるで巨大な木をくり抜いて作ったかの様な印象があったからだ。
(何とも凄い家だなぁ……まあ、魔法使いの家としてはピッタリだけど……)
入り口の前に立ち、大きく深呼吸をする。
この中に目的の魔法使いが居るのだ。
今まで物語の世界の存在でしかなかった魔法使いとこれから自分は会うのだ思うと少し興奮してくる。
果たしてどの様な人物なのだろうか。
魔女となればやはり老婆だろうか。
鍔の広い尖った帽子をかぶり、ローブを着て杖を持っているのだろうか。
そんな事を考えつつ、扉を叩く。
「ご免下さい……」
少し大きめの声でそう告げ、数秒待つが何も反応が無い。
もう一度ノックしようかと手を上げた瞬間、キィっとした音と共にドアが開き、中から人影が現れた。
それは予想通り鍔の広い尖った黒い帽子をかぶり、同じく黒いローブを身に付け、杖を持った人物だった。
小柄なところからしてやはり老婆なのかも知れない。
「はい、何のご用でしょうか?」
ところが発せられた声は若かった。
いや、幼いと言った方が正しいだろう。
そしてこちらを見上げてきたために見えた帽子の下の顔も、声の印象と同じく幼い、十一、二歳ほどの少女のものだった。
それもかなり可愛らしい、美少女といって十分以上な容姿をしている。
首筋まで伸びた金色の髪が美しく、青い瞳がジッと見つめてくるのに少し緊張してしまう。
「あ、その……俺は緋道神治というのですが……ガジギールさんの紹介で……ルシーヌさんに会いたくて来たんですけど……」
彼女がルシーヌだろうか。
まさに魔法使いといった格好からはそう思えたが、別人である可能性もあるので分からなかった。
今更ながらルシーヌの特徴について聞いていなかった事に気が付いたのだ。
「ルシーヌは私です。どういったご用件でしょうか?」
どうやら彼女がそうらしい。
その事に安堵しつつ、あまりに若い容姿に驚く。
未迦知神たちの話からすると、もう少し年齢がいっている印象があったからだ。
古くからの知り合いの様な雰囲気があったため、よもやこれほどの若さとは思わなかったのである。
「あ、えっと……俺の魂を調べて欲しいんです」
「魂ですか……何か問題でもあるのですか?」
「時折自分が自分で無くなるというか……って、ちょっと違うんですけど……何だか妙な感じになるんです……それで悩んでいたら、知り合いの神さまがルシーヌさんに調べてもらうといいって……」
「なるほど、ややこしそうですね。ではお入り下さい。中でお話を伺いましょう」
そう告げるとルシーヌは家へ入る様に促してきた。
「失礼します……って、うわぁ……」
中の様子が目に入った瞬間、部屋の壁全てが本で覆われていたため驚く。
数百冊、いや、下手したら数千冊以上あるかも知れない。
何しろ本棚以外にもそこかしこに本が積み上げられているのだ。
さすが魔法使いの家、というより学者の家であるかの様な状態だった。
「凄い本ですね……」
「一応資料として置いているのです。もう全て読んでしまったのですが、たまに必要になるので処分できないのですよ。あ、そこへおかけ下さい」
何気なく凄い事を言いながらルシーヌは椅子を勧めてきた。
だがそもそも魔法というのは学んで身に付けるものらしいから、このくらいは当然なのかも知れない。
(あ、あれって日本の本……?)
ズラっと並んでいる本を眺めていると、見慣れた文字が見えたため驚く。
「日本の本もあるんですね」
「世界中の魔術的文献は一通り読む様にしていますので。あなたは日本の方なのですか?」
「そうです」
「この様な遠方まで来られるとは……日本にも優れた魔法使いは居るはずですが何故私の所へ?」
「たまたまこちらへ来ている時に調べようという話になったので……」
「なるほどそうですか。では何か緊急を要するという訳ではないのですね?」
「はい」
「分かりました。では取り合えず軽く調べてみましょう」
そう言うとルシーヌは神治の前に立ち、手を額にかざしてきた。
「気を楽にして下さい」
言われた通り大きく呼吸して肩の力を抜く。
「……」
続けてルシーヌの口から何か分からない単語が聞こえ、杖が軽く振られた。
(あ……)
すると不意に額から何かが入り込んでくる様な感覚が起き、少し体が温かくなった。
「ふむ……表面上は特に問題は無い様ですね……ですがこれは……うん、なかなか興味深いです。少々お待ち下さい」
ルシーヌはそう言うと部屋の隅へ行き、本棚から一冊の本を取り出すとページをめくっている。
「この場合は……ふむ、やはりこれですか……うん、そう……うん……」
少しして本を閉じると、別の場所へ移動し、違う本を取り出して読んでいる。
その後も数冊同じ様にし、しばらくすると戻ってきた。
「失礼しました。あなたの様に人間から神になられた方、さらには別の存在と一体化している状態の魂を調べるというのは初めての事ですので……」
「! そこまで分かったんですか?」
神である事を指摘されたのはこれまでもあったが、穂智過と一体化している事まで言われたのは初めてであったため驚く。
「魂の表面に違和感がありましたので分かりました。あなたの魂には何か妖しい魔的な存在が溶け込んでいる様ですね。それが影響を与え、普通の人間であったあなたに力を与え、神とならしめているといったところでしょう」
「その通りです……」
完全に合っている推測に驚く。
あの少しの間にそこまで調べたという事なのか。
さすが未迦知神が推薦しただけの魔法使いだった。
外見の幼さと異なり、かなりの知識、知能の持ち主なのだろう。
「ただあなたの魂には、それとは異なる……妙な部分がありますね。もしかするとそれが原因なのかも知れません。これからそれを調べる事にします」
「お願いします……」
やはり穂智過以外に何か原因があるらしい。
その事に少し緊張しながら神治は姿勢を正した。
「気を楽にして下さいね」
先ほどと同じ言葉を言いつつ、ルシーヌは神治の足下にしゃがみ込んだ。
その際に帽子を脱いだため、美しい金髪が目に映りドキリとする。
近くで見ると実に綺麗だったのだ。
こちらを見上げてくる顔も整った作りをしており、キリリとした真面目な表情が美しかった。
頭が良い上に外見までがこれほど愛らしいとは何とも凄い事だ。
物語に出てくる老婆の魔女とは大違いなその姿に神治は感銘を覚えた。
「では失礼します……」
(え……?)
腰に手を伸ばしてきたかと思うと、突然ズボンのベルトを外し始めたため驚く。
「な、何を……?」
「大丈夫、変な事はしませんから。気を楽にして下さい」
腰を浮かしかけた神治に微笑みかけながら、ルシーヌはそのままズボンを脱がし、パンツに手をかけるとゆっくり引き下ろした。
(へ、変な事しないって……これって変じゃないの……?)
何とも驚きの展開に固まりつつ、一物丸出し状態となった股間に美少女が顔を寄せている事に興奮を覚える。
動くたびに短い金色の髪が揺れ、上目遣いに見つめてくる青い瞳に心臓が鼓動する。
「では少々気持ち良くなると思いますけど、気を楽に、我慢しないで出したくなったら出すくらいの感じでいて下さい」
まるでこれからフェラチオをすると言っている様にしか思えない発言に驚く。
よもやそんな事をするとは思えなかったが、もしかしたらそうしてくれるのではないかという期待に鼓動が高まる。
というか、このまま押し倒し抱きたくなっているのだから困ってしまった。
しかしこれほど魅力的な美少女にこの様な事をされては当然だろう。
「……」
(え……?)
ルシーヌが手に持った杖を振りながら何か呟き始めた途端、肉棒に妙な感覚が走ったためギョッとなる。
続けて肉棒が硬く大きくなり、今すぐにでも射精したい状態になった。
「それでは、いきます。んっ……」
次の瞬間、ルシーヌの口が肉棒を含んだ。
幼い少女の小さな唇が大きく開いて肉棒を咥え込んでいる様子は、実に卑猥な印象を与え興奮を呼び起こした。
これまで同じくらいの年齢の少女にフェラチオをされた事は何度もあったが、金髪碧眼の美少女にそうされている事に新鮮な興奮を覚えたのである。
(うっ……これ、ちょっと……)
不意に舌が動き、ベロリと亀頭を舐めてきたため体をビクッと震わせる。
温かで柔らかな感触に肉棒全体が包まれ、そうされているだけで神治は射精しそうになった。
それはテクニックがどうというより、肉体の欲求としてとにかく精を放ちたくてたまらなくなっていたのだ。
最初から我慢の限界状態になっており、それを耐えるのはかなり難しかった。
(何でこんな……いきなり凄くなっちゃってるんだよ……)
いくらルシーヌが魅力的だとはいえ、咥えられた瞬間に射精したくなるなどあり得ない事だった。
神治は慌てて射精感を押さえるために意識を集中しようとした。
「んんっ……我慢しないで下さい……これは射精してもらうためにしていますから、そのまま射精して下さい」
「どういう事ですか? くっ……射精って……うぅっ……」
押し寄せてくる射精感に耐えながら尋ねる。
「あなたの魂を調べるために必要なんです。んっ……だからしたくなったらすぐ出すくらいの気持ちで、んぐっ……いて下さい、んんっ……」
説明の最中も口を動かし、亀頭を舐めてくる。
視線を向けると、可愛らしい顔が歪みつつ肉棒を口に含んでいる様子が見え、それはたまらなく可愛らしくいやらしかったため、神治はその瞬間我慢できなくなった。
「うっ!」
「んんっ……んっ、んっ……」
精液が勢い良く放たれ、不意を突かれたらしいルシーヌは一瞬顔を歪めたが、すぐにゴクゴクと精液を飲んでいっている。
肉棒を包んでいる柔らかで湿った口内の感触が心地良く、それにうっとりとしながら射精をしている神治は、少しすると己が奇妙な状態になっている事に気がついた。
(うっ……これ……何だ……?)
意識しなくとも次々に射精が行われているのだ。
最初に射精したのは確かに神治の意志だったが、今はそうではなく体が勝手に精を放っているのである。
射精しようと思っていなくとも、次から次へと射精が繰り返されており、いわば体の欲求によって次々に精を放っている状態と言えた。
「んんっ、んっ……んぐっ、んっ……」
吐き出される多量の精液をルシーヌは目を瞑ってゴクゴクと飲み込んでいる。
その表情が何とも可愛らしくもいやらしく、肉棒が激しく蠢くのを感じると共に、神治は自分の意志で射精したくなってきた。
この可愛らしい少女を押し倒し、好き放題に舐め回し吸い付き、膣の中へ肉棒を押し込んで射精したい。
そんな欲求が起きたのだ。
(それにしても、うっ……まだ終わらない、のか、うぅっ……)
いつもの射精であればいい加減終わっていても良さそうなものだったが、とにかく肉棒は精を放ち続けていた。
何より自分の意志ではなく、肉棒が勝手に射精しているのが奇妙な感覚を持たせた。
(うっ……はぅっ……あっ、うぉっ……)
ルシーヌの舌が亀頭に絡み、口内の肉が肉棒に触れるだけで射精してしまう。
ジュルジュルと吸われていく状態に、神治はこのまま全ての精液を吸い出されてしまうのではないかという恐怖を覚えた。
何しろ自分の意志とは関わりなく射精しているのであり、終わりにしようと思っても体が勝手に精を放っていくのだから当然だろう。
(うぅ……くっ……あ……う、うぅ、う……終わったの、か……?)
しばらくしてようやく射精が終わったため、神治はホッとしながら体から力を抜いた。
ハァハァと荒い呼吸を繰り返し、椅子の背もたれに身を預ける。
「んっ、んっ……んんっ……ふぅ……沢山出ましたね……」
精液を全て飲み干したルシーヌが肉棒から口を離しながらそう言ってくる。
顔にかかった髪をかき上げる仕草が何とも可愛らしい。
「あの……これって一体……何で……」
どうしていきなりフェラチオをしてきたのか訳が分からず、神治はルシーヌの美しい顔を見下ろしながら尋ねた。
「あなたの精液から情報を得るためにしました」
ルシーヌは口を拭い、疲れた様に息を吐き出しながらそう答えた。
「精液から情報って……そんな事してどうするんですか?」
以前から未迦知神に同じ事を言われていたため、精液に情報が含まれているのは知っていたが、何故その様な事をしたのか分からなかった。
「実際どういう状況であなたに変化が現れるのか、それを情報として得させてもらうためです。話していただいても良いのですが、その場合記憶違いという事もありますし、思い込みから事実と異なってしまう場合もありますので、そういった事の無い精液による情報をチェックさせていただいたという訳です」
なるほど、客観的な情報を得るためにしたという事か。
それは実に学者的な意見に思えたため神治は納得した。
「そうなんですか……でもこんなに必要だったんですか?」
「一度の射精の精液に含まれている情報は少ないですから、出来るだけ多い方がいいのです。そのために魔法で出す様に促しましたので驚かれたかも知れませんが……」
「魔法って、する前に呟いていたやつですか?」
「そうです。あれによってあなたの肉体を性的に興奮させ、すぐ射精する状態にさせていただきました。これは本来ある程度の量で止まるはずだったのですが、思った以上に出てしまった様です。どうやらあなたは快楽に対して肉体の反応が過敏な様ですね」
何やらそう言われると恥ずかしくなってくる。
だがそれは自分でも認識しているので仕方がないのだが。
「精液の情報から大体の事は分かりました。あなたはセックスの際に荒々しくなる事がある訳ですね……どうやらこれはあなたと一体化している存在とは関係なく、あなた自身の魂に問題がある様です……面白いですね。うん、面白い。実に興味深い事です。果たして魂に何があるのか……やはり魂を構成している要素に何かあるのか……ふ〜〜む、これはもう少し深く調べてみないといけませんね。隣室へ来て下さい」
何度か頷きながらそう呟き、心ここにあらずといった様子でスタスタと隣の部屋へ移動していくルシーヌに呆気に取られる。
やはり魔法使いというのは学者的なのか、自分の考えに没頭し、周りが見えなくなっている様子は何やら可笑しかった。
「このベッドに寝て下さい……ふむ、セックスを経験するまでは普通だった性欲が急激に高まったというのも何か関係が……いや、肉親との交わりによる禁忌な想いからの精神的な影響も外せないですね……荒々しさを自覚したのが姉とのセックスの時とはいえ、それ以前の母親との時にも荒々しさはあり、最初の伯母との行為の際もその兆候はあった……童貞の少年が経験豊富な熟女を満足させたとなれば、やはり魂が肉体に作用したとするのが妥当ですか……」
何やらブツブツと、神治の性遍歴を語っているのに恥ずかしくなる。
先ほどの射精でそこまでの情報を得たのだろうか。
「あ、服を脱いで下さい。次の方法は裸で行いますので……ああ、私も脱がないと……う〜〜ん、淫妖と一体化してからのはそちらの力としても、影響自体は無いはずだから、やはりこれだけ女性を求める部分は魂の要素の一つですか……それにしても肉体の変化が、いやこれは淫妖の力と理解すべき……しかし伯母を抱いた際にはすでにその兆候があった訳だし……」
ルシーヌはウンウン唸りながらローブを取り、服を脱いでいった。
現れた肌は透き通るほどに白く、金色の髪と組み合わせると何とも言えない美しさがあった。
(妖精って感じだよな……)
その姿には背中に透明な羽が生えていても不思議ではないほど幻想的な雰囲気があった。
これまでも白人の少女たちの裸を見てきたが、場所が場所だけにそんな印象が起きたのだ。
深い森の中、おとぎ話に出てきそうな家の中で裸になっている少女の姿は、そうした想いを強めたのである。
「……うん、やはり興味深い。これは徹底的に調べないと……一体魂の奥には何があるのか……ふ〜〜む、これは面白いです……あ、どうやら準備は良い様ですね。ではこれから調査を始めます。大人しくしていて下さい」
神治がベッドに横になると、ブツブツ呟いていたルシーヌは傍に立ってそう告げてきた。
漏れ聞こえた内容から、どうにもモルモットにでもなった感覚を覚えたが、それ以上に魅力的なルシーヌの裸体にどうでも良くなる。
この可愛らしい妖精に何かされるのであれば、別に構わないという想いが湧き起こったのだ。
それだけルシーヌは美しく、その性徴途上の少女のみが持つ内にこもった色気は、妖精の雰囲気をより強くさせ、全てを差し出したくなる気分にさせたのである。
「……」
(うっ……くっ……な、何だこれ……?)
ルシーヌが杖を振りながら何か呟き出すと、突然体中が熱くなった。
まるで全力で運動した後の様にカッカッしているのだ。
(くっ……)
続けて肉棒が激しくいきり立つ。
まるで欲求不満状態であるかの様にビクンビクンと震えまくり、早く精を吐き出させろと訴えてきている。
その状態は時間が経つにつれ激しくなり、少しの刺激でも射精しそうなほどに高まっていた。
(や、ヤバイ……これ我慢できそうもないよ……)
何もしていないにも関わらず、今すぐにでも射精しそうな状態になっている事に神治は焦った。
(って、何して……うっ、うぁっ!)
ルシーヌがベッドに上がって太ももの上に跨り、その白い肌が迫って来た瞬間、神治は我慢しきれずに射精した。
まるで割れた水道管から水が噴き出す様に勢い良く精液が迸る。
しかもその射精でスッキリする事は無く、肉棒は不満げに屹立したままなのだからたまらなかった。
もっと射精しなければ治まらない感じなのだ。
「あら、出してしまったんですか。やはりあなたの体は快楽に反応しやすい様ですね。ここまで性的な魔法にかかりやすい方は初めてです。射精させるほどまでは強めていないはずなのですが……」
少し驚いた様に呟きながらルシーヌは顔を寄せてきた。
(くっ……うぅっ!)
目の前に微かな膨らみを示す胸が近づき、それを見た途端、また射精してしまう。
視覚の刺激だけで精を放ってしまうのだ。
「ふむ、これほどとは……やはり何か魂の影響があるという事ですか……あ、また……」
短く切りそろえられた金色の髪を揺らしながら、その可愛らしい顔を近づけられると我慢できずに射精してしまう。
というより、今すぐにでもルシーヌを押し倒し、肉棒を押し込みたい欲求がかなり強くなっていた。
自分の体に跨る美しい少女の肉体は、それだけ耐え難い魅力に溢れていたのだ。
透き通るほどに白い肌に包まれたその幼い体を舐め回し吸い付き、思い切り貪りたかった。
「うっ……」
そんな事を思っているとまた射精してしまう。
そして射精すればするほど肉欲は高まり、興奮は強まっていった。
「凄いものです。ここまで射精が繰り返されるとは……性的な事に敏感、というより求めていると言うべきですか……ふむ、やはり興味深い。この魂には一体どういった要素があるのか。う〜〜む……あ、では準備も整った事ですし、本格的な調査に移る事にします。あなたが精を出して下さったので環境も整いましたし。本来は周囲を性的な結界で覆うのですが、これだけの精が蒔かれていればその必要も無いでしょう」
こちらの興奮状態とは裏腹に、冷静に状況を分析しているルシーヌに苦笑する。
そしてどうやら大量に射精した事が調査のために役立っているらしい事に何とも言えない想いを持った。
「これよりあなたの魂を調べる事とします。かなり気持ち良くなるとは思いますが気になさらずに。快楽状態は魂を無防備にしますので調べるのには都合が宜しいですから。出来るだけ快楽を受け入れる様にして魂を解放して下さい」
そう言いながらルシーヌは体を倒し、擦りつける様に肌を重ねてきた。
「ぐっ、うぅっ!」
柔らかな体が肉棒に押しつけられ、擦られた瞬間、神治は再び精を放った。
今までは何にも触れず、視覚の刺激だけで射精していたせいか、女体を感じつつ放った今回の行為は格別に気持ちが良かった。
その間もルシーヌは動き、快楽を与える様にして体を擦りつけているため、まるで肉棒を押し込んで動いている時の様な快感が感じられた。
そして胸元に押しつけられた滑らかな肌の感触は心地良さを強め、乳首が擦れるくすぐったい様な気持ちの良さを感じると、我慢できずに射精してしまう。
美しい少女がその幼い肉体を擦りつけ、いやらしく動いているその姿は、見ているだけでたまらなかった。
「もっと快楽に身も心も委ねて下さい。我慢はいけません。快楽を受け入れ、私という存在をあなたの中に取り込むのです。躊躇してはいけません。快楽に全てを委ねるのです」
触れんばかりに顔を近づけ、事務的な口調でそう告げてくるルシーヌの表情は、未だに快楽行為をしているとは思えない冷めたものだったが、それが逆に何やら興奮を呼び起こすから不思議だった。
この状態から自分の愛撫で快楽に悶える様にしたらどれほど気持ちがいいだろう、などと考えるとたまらなかったのだ。
「んっ、んんっ……」
(うぅっ……)
不意に唇を塞がれ、舌が入り込んできたためその刺激に再び射精してしまう。
容姿の幼さとは違い、ルシーヌのテクニックは熟女の様にねちっこく、神治の口内を快感で満たしていった。
「んんっ……んっ、んっ……んふぅっ……」
(うっ……)
舌がチュウっと吸い上げられ、それと共に精が放出される。
何かが体内から吸い取られる様な感覚と共に、意識が朦朧としてくるのが感じられた。
「だいぶ魂が解放されてきました。もっと快楽に浸って私に心と体を開いて下さい」
唇を放したルシーヌが微笑みながら見下ろしてくる。
(な、何て色っぽいんだ……)
本来その表情は真面目としか言いようの無い雰囲気でしかなかったが、そういう顔をした相手が強烈な快感を与えてきている事がギャップとしてたまらなかったのだ。
この表情を快楽で崩せたらどれほど誇らしいだろう。
快感に悶えさせられたらきっと楽しいに違いない。
(だ、抱きたい……って、あれ……?)
思わずルシーヌを抱き締めようとしたが、体が動かなかったため驚く。
「そろそろ我慢できなくなってきましたか? 駄目ですよ、これはあなたの魂を調べるためなのですから、私を抱こうと思ってはいけません。それよりもただ与えられる快楽を味わって下さい。そうすれば魂が解放され、より深く調べる事が可能となりますから……まあ、そうは言っても我慢できない人が多いので、こうして体の自由を奪わせていただいている訳ですが」
どうやら体が動かないのはルシーヌの魔法のせいらしい。
いつの間にかけられたのか分からなかったが、神治の意識は完全に快楽に集中していたので気がつかなくても当然だろう。
抱くに抱けないその状態は辛かったが、動けなくても問題は無いのだから仕方がなかった。
何しろ自分がここへ来て、ルシーヌとこうなっているのは快楽を与え合うためではなく、魂を調べるためなのだから。
しかしそうは言っても、ここまで気持ち良くされ、目の前にむしゃぶりつきたくなるほどの女体があると言うのに、何も出来ずに横になっているのは辛かった。
何より未だに肉棒がほったらかし状態になっているのがもどかしく、ルシーヌの膣の中に入れたくて仕方がなかったのだ。
「その様な顔をなさらずともすぐに入れますから……取り合えず前段階としてはこのくらいでいいと思いますので、続けて結合に移ります」
辛く思っている事が表情に出ていたのか、ルシーヌは苦笑しながらそう言ってくる。
そしてどうやら肉棒を受け入れてくれるらしい言葉に喜びが溢れる。
「すっかり快楽に染まっていますね。これほど早く理性を手放す方も珍しいです。神としてはもう少し用心をされた方が良いのではないですか……?」
呆れた様に呟くルシーヌの言葉は尤もに思えたが、そんな事より今はとにかく肉棒を押し込みたくて仕方がなかった。
体が震えるほどに早く肉棒を入れたいのだ。
それほどまでの興奮状態になっていたのである。
(早く……早く入れて……)
まるで幼い頃に戻った様な感覚になりながら、欲しくてたまらない快楽を求めてルシーヌをジッと見つめる。
「その様な目をなされずとも入れますから……何とも困った方ですね……」
神治の顔があまりに強烈だったのか、ルシーヌは照れた様に視線をそらしている。
その意外な表情が可愛らしく感じられ、再び精を放ってしまう。
とにかくルシーヌの一挙手一投足で射精してしまうのだ。
それほど肉棒は敏感になっており、そこまで影響を与えている魔法に凄さを覚える。
何しろいくら射精をしても肉棒は治まる雰囲気を示さないのだ。
物足りない様にビクンビクンと震えているのである。
「では失礼して……」
ルシーヌは肉棒を掴むと少し腰を上げ、ゆっくりと座ってきた。
ズブリ、と肉棒が膣穴にハマった感触が起き、そのまま徐々に奥へと入り込んでいく。
(うぁっ……くっ……はぁ……)
ゾリゾリと膣襞に擦れる感触と共に、肉棒が温かで湿り気を帯びた柔肉に包まれ絞られる。
そのまま意識せずとも精が放たれるが、その間も肉棒は進み、全てが膣に収まるのが分かった。
ドクンドクンといった鼓動が伝わり、その心地良くたまらない感触に頬がだらしなく緩む。
何度味わっても女肉の中というのは最高だった。
快感と共に安心感が湧き起こる、不思議な悦びがあったのだ。
「……」
ルシーヌの口から怪しげな言葉が紡がれ始め、手に持った杖が振られていく。
(うぉっ……こ、これは……)
不意に肉棒が消えた様な感覚が起きると同時に、強烈な快感が押し寄せてきた。
「うっ……ぐっ……」
すぐさま精が放たれ、脳を貫く様な気持ちの良さが走り抜ける。
そのまま感覚のない肉棒が続けて射精しているのが分かり、たまらない快感が押し寄せてきた。
「あがっ、うぐっ……」
意識しないまま次々と精が放たれ、その都度神治の意識は薄れていった。
それはとてつもない快感だった。
何しろとにかく気持ち良く、いや、快感とは異なるよく分からない刺激が精を吐き出させ、脳を快楽で満たしていっているのだ。
以前これと似たような状態を味わった事があったが、それは誰とだっただろうか。
「まだ意識はありますか?……あるみたいですね。この魔法をかけられると神といえどもすぐに意識を失うのですが、どうやらあなたはこうした経験に慣れているみたいですね……ふむ、元が人間である事が関係してるのかな?」
最後は自らに対する言葉なのか、言葉遣いがくだけた感じになっているのが可愛らしい。
「取り合えず説明しますと、現在あなたのペニスは魔法により淫妖の作る膣の感触に包まれているのと同じ状態になっています。もちろん普通の淫妖ではありません。かなり強力な淫妖です」
なるほど淫妖の快楽だったのだ。
神治が感じた既視感は、おそらく穂智過に味合わされた快楽だったに違いない。
「結構強めにしたのですが、どうやらあなたはこうした刺激に耐性があるみたいですのでさらに強めます。早く快楽に染まって意識を無くして下さい」
肉棒を入れているにも関わらず、快感を得ている様には見えない落ち着いた様子でルシーヌは呟いている。
そして続けて何か言葉が聞こえ、杖が振られると、体全体が何かに包まれた様な感覚が押し寄せてきた。
「うぉっ……ぐっ……がっ……!」
体中の皮膚という皮膚から快感が押し寄せてくる。
いや、神経が直接快感を得ているのだ。
そしてその快感は肉棒に集中し、連続で射精を行わせた。
射精が行われるたびに意識がぼやけ、虚ろな感覚が強まっていく。
しばらくその状態が続いた後、ある瞬間、ついに神治の意識は消えていった。
ボンヤリとした視界に緑が見える。
何やら懐かしい雰囲気があるそこは、どうやら日本の田舎の風景に思えた。
田園が広がっており、何ともホッとする感覚を覚える。
しかし何故自分はこの様な場所に立っているのだろう。
ルシーヌに魂を調べてもらっているはずであるのに、どうして日本に戻っているのか……。
(あ、夢か……)
すぐ理由に気がつく。
自分はおそらく夢を見ているに違いなかった。
それで風景が日本なのだろう。
夢は記憶で出来ているものだから、見慣れた日本の田舎が舞台になっているのだ。
そして夢を見ているという事は、ルシーヌの指示したとおり意識を無くすことに成功した訳だが、果たして魂の調査は上手くいっているのだろうか。
意識が無いだけに分からないのが落ち着かなかった。
「……」
その様な事を考えていると、不意に誰かに呼ばれた様な気がした。
そちらへ視線を向けようとするが、何故か体は動かない。
夢であってもルシーヌの魔法が効いているのだろうか。
それは少々理不尽である様な気がした。
(うわっ……)
などと思っていると、急に勝手に体が動き、呼ばれたらしい方へ向いたため驚く。
(って、未迦知さま……?)
そこに居たのは未迦知神だった。
いつもと同じく十一、二歳ほどの容姿だったが、服装は以前着ていた白衣に黒袴という格好だ。
そう言えば未迦知神とこれだけ長い間離れているのも初めてではないだろうか、と思いながらその可愛らしい姿を見つめる。
「……」
未迦知神の小さな口が動き、何か喋っているのが分かるのだが、何故か声は聞こえなかった。
表情からしてどうやら怒っている様なので少し困ってしまう。
夢とはいえ、憧れの相手に怒られているというのは気分の良いものではなかったからだ。
(どうしたらいいかなぁ……取り合えず謝ってみるか?)
だが夢と分かっていてご機嫌を取るというのも変な感じがした。
それに声が聞こえないため、何を怒っているのかも分からないのだからどうしようもないだろう。
何とか早くこの状況が終わらないかと思っていると、その想いとは裏腹に未迦知神の怒りは高まっていっている様に思えた。
両手を強く握りしめ、全身を震わせる様にして怒っているのだ。
その様に体全体で怒りを表す未迦知神の姿など初めて見たため、神治は激しく驚いた。
(一体俺は何をしたんだろ……)
そのあまりの迫力に、一瞬自分の行いを振り返りそうになったが、これは夢、つまり自分の記憶が基になっているのだから、何かをしたというより、自分の意識の中にこうして未迦知神に怒られる事に対する想いがあるのかも知れない。
「……」
しばらくすると未迦知神は怒るのを急に止め、顔を赤くしてそっぽを向き、唇を尖らせる様にした。
その様子は容姿そのままの少女の様であり、非常に可愛らしかった。
(何か久美ちゃんみたいだな……)
しばらく会っていない従妹の少女を思い出す。
彼女は幼い頃、何をしていても自分と張り合って勝負を挑み、負けるとこうして拗ねたものだった。
(もしかして久美ちゃんと未迦知さまをごっちゃにしてるのかな……)
夢は記憶から作られるものであるため、そうした事はありえた。
そもそもこの様な子供っぽい未迦知神など見たことは無いのだから、そうとしか考えられないだろう。
(それにしても……可愛いなぁ……)
顔を赤くし、恥ずかしげに呟いている未迦知神の様子は非常に可愛らしく、思わず抱き締めたくなる。
(って、うわっ……)
そう思った途端、先ほどと同じく体が勝手に動いてその小さな体をギュッと抱き締めた。
自分の意志通りとはいえ、意識せずに体が動くというのは妙な感じであり、夢であっても気分のいいものでは無かった。
(感触はいいけどね……)
抱き締めた未迦知神の体は非常に心地良く、神治はその気持ちの良さにうっとりとなった。
「!……」
一方、抱き締められている未迦知神は暴れて激しく動いており、その様子が何やら可愛らしくてたまらない。
普段なら未迦知神の機嫌を損ねては後が怖かったが、これは夢であるのだから別に構わないだろう。
そう思った瞬間、体もそれに同意したのか未迦知神を押さえる様にして強く抱き締めた。
それに対して未迦知神は抗う様にしてきたが、しばらくすると不意に大人しくなり、自らも腕を絡ませてきた。
(何かいいなぁ……夢だから当然なのかも知れないけど……)
理想的な展開になっている事を嬉しく思いながら未迦知神の体の感触を楽しむ。
「……」
しばらくそうしていると、不意に未迦知神が体を放し、こちらを見上げながらふてくされた様な表情をして何かブツブツ呟き出した。
その様子は何とも可愛らしく、神治はさらに色々したくなった。
(あ、キス……)
体が勝手に動き、未迦知神の体を再び抱き締めると、いかにもキスをするとばかりに顔を近づけていっている。
「……」
未迦知神はそれが気に食わないといった表情を浮かべつつも、まんざらでもない様に照れを見せながら心持ち顔を上げてきた。
何とも素直じゃないその様子に未迦知神への愛おしさを高めながら、神治は徐々に近づいてくる小さな唇の感触を楽しみにしながらその瞬間を待った。
(あれ……?)
不意に目の前から未迦知神の姿が消えたため驚く。
周囲の様子も変わっていたので何事かと思った。
だがこれは夢なのだからこうした突然の場面転換も不思議ではないだろう。
(何だよ、どうせならキスしてからにしてくれればいいのに……)
いいところで止められた事に腹を立てつつ、夢に怒る虚しさを覚えた神治はすぐに気持ちを切り替えた。
(今度はどこだろ? 何か神社みたいな建物があるけど……)
少し離れた場所に大きな鳥居があり、すぐ傍にはこれまた大きな拝殿があった。
「……」
声が聞こえた様な気がした途端、体が勝手に動いて振り返る。
(わっ……何だこりゃ……?)
するとそこには異様な格好をした人物が立っていた。
何しろ戦国時代の武将の様な甲冑を身に着けているのだから驚きだろう。
(って、未迦知さま……?)
顔を見ると未迦知神である事が分かったためさらに驚く。
すぐに分からなかったのはその格好のせいもあったが、肉体年齢が二十代くらいになっていたからだった。
何故急に肉体年齢が上昇しているのか疑問だったが、これは夢なのだから考えても仕方なかった。
もしかして自分はこうした格好の未迦知神を見たいとでも思っているのだろうか。
確かにその姿は格好良く、さらに妙な色気があったため納得できた。
「……」
今度実際に着てみてもらおうか、などと思っていると、不意に未迦知神が何かを喋った様に思えた。
声はやはり聞こえず、何を言っているのか分からなかったが、問題なのはその表情だった。
何やら悲しんでいて困っている様な、それでいて何かをしなければならない意志の強さを感じさせる、複雑な雰囲気があったのだ。
「……」
未迦知神は、何かを訴える様にしてこちらに叫んでいる。
今にも泣き出しそうなその表情は、神治の心に強く突き刺さった。
(何でこんな……)
いくら夢とはいえ、ここまで辛そうな未迦知神を見るのは嫌だった。
理由を聞きたかったが声は出ない。
ただ一方的に何か辛そうに叫んでいる未迦知神を見ている事しかできないのだ。
(未迦知さま……)
何がどうなっているのか分からなかったが、とにかくこの様に悲しげな未迦知神を見ているのはたまらなかった。
何よりこれは自分の夢であるのが辛かった。
どうしてこの様なものをわざわざ見なければならないのだろう。
「……」
未迦知神はしばらくすると穏やかな口調になり、呼吸を整える様に数度大きく息を吸っては吐いた。
(え……?)
続けて腰に吊している剣を抜いたためギョッとなる。
それは少し見ただけでも本物と分かり、人を殺せる道具だけが持つ迫力を兼ね備えていた。
「……」
未迦知神が何か喋っているがよく分からない。
その表情は剣を構えているのに不似合いなほど迫力が無く弱々しげだったが、瞳の奥には決して剣を引かないと思わせる意志の強さを感じさせた。
未迦知神が本気であるのが伝わり、このまま立っていたら斬られるであろう事が分かる。
何故だか分からなかったが、未迦知神は自分を斬ろうとしているのだ。
(そ、そんなの嫌だよっ。ちょっと待っ……うわっ!)
未迦知神が剣を振り上げたため、慌てて身を引こうとするが体は動かない。
このままでは斬られる、と思った瞬間、振り下ろされてくる剣と共に未迦知神の姿が薄らいでいった……。
(って、あれ……?)
斬られる衝撃に身構えていると、また周囲の様子が変わったため驚く。
(ふ〜〜、助かった……でも何であんな……いくら夢だからって、あんなのは嫌だよ……)
憧れの相手に斬りかかれるなど冗談でも経験したくない事だった。
何よりあの未迦知神は本気で自分を斬るつもりだったのだ。
何故その様な夢を見るのか訳が分からない。
もしかして深層心理にそういった欲求でもあるのだろうか。
(とんでもない夢だったな……)
ホッと息を吐き出し、取り合えず悪夢が終わった事を喜びながら、今度はどういった場所であるのかと周囲を見回す。
そこは何も無い所だった。
自然物や建物などが一切無く、ただ平面が広がっているだけなのだ。
地面にしても何やら柔らかな感触があり、何とも不思議な雰囲気のある場所だった。
(今度は未迦知さまは出ないのかな……?)
できれば最初と同じく抱き締める様な展開だと嬉しいのだが。
(あ、居た……)
そう思っていると、自分のすぐ傍、接触せんばかりの位置に人影がある事に気が付く。
肉体年齢は神治と同じくらいであり、いわゆる体育座りと呼ばれる体勢で地面に座っている。
(って……未迦知さまじゃ、ない……?)
よく見ると、その少女は未迦知神に似てはいたが、微妙に違う顔をしている事が分かった。
だが似ているだけあってかなりの美少女だ。
美しい黒髪はかなり長く、床に届いてなおも伸びているほどであり、その肌は透き通るほどに白く、何とも妖しげな魅力を感じさせた。
そしてその妖しさをより強めているのが、あまりに表情が無い点だった。
無表情というのはまさにこうした状態を言うのだろう。
それほどまでに少女の顔は一定で変化が無く、まるで人形であるかの様だったのだ。
(あ……)
少女も神治に気づいたらしく、黒々とした目でこちらを見つめてきた。
途端、その吸い込まれそうなほどに澄んだ瞳に神治は激しく動揺した。
まるで心を全て見透かすかの様な、そんな瞳だったのだ。
(何だろう……この子……知っている様な気がする……)
全く見覚えが無いにも関わらず、随分と親しい様な感覚があった。
未迦知神と似ているところからして、もしかしたら緋道村の人間なのかも知れない。
どこかですれ違いでもして、無意識の内に記憶していた相手を夢の中に出したとすれば見覚えがあっても当然だろう。
(君は……)
声をかけようとして口が動かない事に気がつく。
そう言えば先ほどから体は自由にならなかったのだ。
神治が困った様にしていると、少女は首をかしげ、軽く唇を歪ませた。
(もしかして……笑ってる、のか……?)
無表情の少女が顔を変化させた事に驚くと共に、どうやらその唇の歪みが笑いを表している様に思えた。
歪み以外変化は無かったのだが、どこか面白がっている雰囲気を感じさせたからだ。
「……」
続けて少女が何かを喋ったが、やはり声は聞こえなかった。
そのまま一言二言喋った後、神治の反応が無い事に首をかしげた少女は不意に立ち上がった。
神治の正面まで来ると、少し低い位置から上目遣いで見つめてくる。
「……」
再び何か呟き、その事に神治が無反応なのに対して少女は唇を歪ませた。
やはり笑みに思えるその唇の歪みに、神治は可愛らしさを覚えた。
顔が美しい作りであるため、微妙であっても笑みを浮かべられると魅力的だったのだ。
何よりこちらを探る様に見つめてくる黒い瞳がたまらなかった。
思わず抱き締めたくなる衝動に駆られつつ、体が動かない事に苛立ちを覚える。
(あ……)
不意に少女の姿が揺らぎ始めたため驚く。
どうやらまた別の場所に変わるらしい。
少女は再び唇を歪ませる微笑みを浮かべると、手のひらをこちらに向けて左右に振った。
それは実にぎこちない、慣れていない感じのするものであり、おそらく別れの挨拶に違いなかった。
神治が居なくなるのが分かっているのだろうか。
(って、俺の夢なんだから当然だよな……)
この少女に笑って手を振ってもらいたいという神治の欲求が実現しただけの話だ。
とはいえ、それでも嬉しい事には違いなかったのだが。
(それにしても、この子って誰なんだろ……)
薄れていく少女の姿を見つめながら、神治は彼女が一体何者なのかと考えた。
記憶から出来ているのなら、元になった少女がどこかに居るはずだからだ。
(村に帰ったら探してみようかな……)
この様な無表情な少女と会った記憶は無かったが、それでもどこかで会っているのかも知れない。
その事に神治は妙な面白さを覚えるのだった。
(ハッ……)
気がつくと元の場所に戻っていた。
自分は横たわり、腰の上にルシーヌが跨っている状況だ。
ルシーヌは目を瞑り、何かをブツブツ呟いている。
よほど真剣になっているのか、杖を持つ手に力がこもっているのが分かった。
真面目な顔がほんのりと上気していて可愛らしい。
(それにしても、変な夢だったな……)
繋がりの無い慌ただしい夢に苦笑する。
幼い容姿の未迦知神に大人の容姿の未迦知神、そして誰であるのか分からない謎の少女……。
一体どうしてあの様な夢を見たのだろう。
(ま、所詮は夢だからどうでもいいんだけどさ……)
気になるのは最後の少女が実在しているかどうかくらいだった。
自分好みの美少女であったため、もし緋道村の住人であれば一度抱いてみたかった。
(それにしても、うっ……気持ちいいな、くっ……)
意識が戻ったため股間から押し寄せる快感も復活していた。
ルシーヌは全く動いていないのだが、繋がっているだけで強烈な気持ちの良さがあったのだ。
(改めて見ると……ホント可愛いなぁ……)
腰の上で目を瞑り、真剣な表情で何か呟いているルシーヌを見つめながらそんな事を思う。
肉体的に幼いながら、いや、幼いゆえの魅力に溢れていてたまらない。
首筋辺りで切りそろえられた金色の髪と真っ白な肌が美しく、微かに膨らんでいる胸元ではピンク色の乳首が輝いていた。
この体と今自分は繋がっているのだと思うと非常に嬉しくなると共に、普通のセックスとは違っている状態に悲しさを覚える。
(ああ、普通に抱きたいなぁ……)
調査のためにセックスしている以上、己の快楽を発散させる行為をしてはマズイのだが、それでもしたくなる衝動が起きていた。
何しろルシーヌはそれだけ魅力的であり、この様な美少女を抱かないでいるのは非常に勿体なく思えたからだ。
(ここまでしてるんだし、後で頼めば抱かせてくれるかな……?)
調査のためとはいえ、フェラチオをしたり肉棒を入れたりしているのだから、普通にセックスする事も嫌がらないのではないだろうか。
そんな勝手な推測をしていると、だんだんとルシーヌを抱きたい気持ちが強まっていく。
(そうだよ……気持ちいい事なんだし、ルシーヌさんだって喜ぶはずだよ……)
そもそも男女が裸で繋がり合っているのだから、気持ち良くなっていない方が不自然なのだ。
その不自然な部分を解消する事に何の問題があるだろう。
(したい……したいなぁ……ルシーヌさんとしたいぃ……)
この真面目なルシーヌの表情を快楽に歪ませ、甘く喘がせたら爽快に違いない。
今の一方的に快楽を与えられている状態ではなく、自ら腰を動かし肉棒を突き込んで、自由にこの肉体を味わってみたかった。
そんな事を想っていると、ルシーヌを抱かずにはいられない衝動が強まり、次の瞬間、突然心臓が激しく鼓動した。
ドクンっ……。
続けて目の前が一瞬眩しくなったかと思うと、何かが腹の奥底から湧き起こってくる様な感覚が起きる。
激しい衝動が押し寄せ、神治は自分が抑えられなくなるのを感じた。
(あ、動く、動くぞっ……)
さらにはそれまで動かなかった体が自由になっているのが分かる。
何故そうなったのか分からなかったが、これでルシーヌを抱くのに何の障害も無い事になった。
「ルシーヌさんっ……」
勢い良く上半身を起き上がらせた神治は、ルシーヌに抱き付くとそのまま押し倒した。
本来は調査が終わった後に抱くつもりだったのだが、我慢できなくなってしまったのだ。
心臓が激しく鼓動するたびに理性が薄くなり、目の前にある女体を抱き、喘がせずにはいられない状態になっていく。
「え? な、何を? どうしたんです? というか、どうやって体の自由を取り戻したんですか?」
魔法が破られている事に驚いたのか、ルシーヌは目を大きく見開いてこちらを見上げている。
「すみません。俺、何か我慢できなくて……俺と気持ち良くなりませんか?」
「何を言っているんですか、まだ調査は途中なんですよ? それにどうやって魔法を解いたんです? あ、駄目です、やめて下さいっ」
抱き付こうとする神治をかわし、ルシーヌは上方へ体を動かした。
「うっ……」
その瞬間ズリュリと肉棒が抜け、その際に起きた快感に思わず体を硬直させる。
(やっぱりいぃ……これでちゃんとチンポを押し込んで動かしたら、きっと凄いに違いないぞ……)
ただ入れていただけの状態とは違う、摩擦によって発生した快感に神治はうっとりとなった。
さすが魔法で強力な淫妖の膣の感触を得ているせいか、少し擦れただけの快感は常軌を逸するほどに強烈だったのだ。
神の女性たちの膣も凄かったが、淫妖の快楽はまた一味違っていてたまらなかったのである。
「嫌がらないで下さいよ。ちゃんとルシーヌさんも気持ち良くしてあげますから……」
神治は微笑みながらその細い腰を掴んで引き寄せた。
ルシーヌが嫌がっているのは分かるのだが、快感さえ与えればすぐに受け入れてもらえるといった考えしか持てなくなっていたのだ。
「そういう問題じゃありませんっ。まだ調査の途中なんですからそういう事は駄目ですっ。それに質問に答えて下さいっ。どうやって魔法を解いたのですかっ?」
少し怒った様にしながら、ルシーヌは体をクネクネさせて逃げようとしている。
「どうやって解いたかなんて分かりませんよ。自然と動ける様になったんです。いいじゃないですかそんな事。それより調査は後って事にして、気持ち良くなりましょう?」
そう言いながら首筋に吸い付き、舐め回しながら膨らみの薄い胸を摘んで揉んでいく。
「あっ……駄目です、あんっ……やめて下さ、やっ……」
不意にルシーヌの真面目な口調が崩れ、甘い喘ぎが口から漏れた。
それは実に可愛らしく、神治好みな声であったせいか興奮が激しく高まる。
「私どうして、あんっ……魔法で快感は抑えているはずなのに、やっ……こんな、あっ……動ける様になったのと関係が、ああっ……」
その言葉からして、どうやらルシーヌは魔法で快感を感じない様にしていたらしい。
どうりで肉棒を入れても平然としていた訳だ。
だがその魔法も解けたとなれば、普通の少女と変わらない事になるのだから問題はなかった。
今後は快感を与えさえすれば、それによっていやらしく喘ぐに違いない。
「一緒に気持ち良く……快感を味わいましょうよ……」
興奮を高めつつ、細い太ももを持ち上げ、付け根から足の先まで一気に舐め上げていく。
「あっ、あんっ……やだ、あっ……そんな風に、あっ……」
ルシーヌは体をピクピク震わせながら体を放そうと肩を押してくるが、そんな事をしても興奮している神治を止めることはできなかった。
何しろすでにルシーヌを抱かずには治まらないほど荒々しい状態になっていたからだ。
「気持ちいいでしょう? もっと良くしてあげますからね……」
「ああっ……ちょ、あんっ……そんな風にしては、やっ……駄目、あっ……駄目ですぅっ……」
見た目に合った可愛らしい口調で叫びながら、ルシーヌはクネクネと体を動かして悶えている。
(ふふ、可愛い……)
金色の髪を乱し、必死になって逆らうルシーヌの姿は神治の中の雄を刺激した。
どんな女であっても感じ始めれば同じだった。
それは神でも同じなのだから、魔法使いとはいえ、人間でしかないルシーヌであれば当然のことだろう。
愛撫するたびにルシーヌが快楽の表情を浮かべ、甘く喘ぐのが最高であり、真面目な表情ばかり見ていたせいか、その変化はゾクゾクする様な快感を感じさせた。
「やんっ、駄目です、あっ……こんな、やっ……こんなのぉっ……」
強く乳首を吸い上げた後、神治は一旦体を起こしてその細い体を見下ろした。
ルシーヌはハァハァと呼吸を乱しつつ、ジッとこちらを見つめている。
今まで見上げていた白い体がベッドに横たわり、逆に見下ろしている状況は、神治の支配欲を激しく刺激した。
(可愛い……)
自分が組み敷いている少女を眺めると、改めてその可愛らしさに嬉しくなってくる。
首筋辺りまでで短く切り揃えた金色の髪は美しく、横になったせいか膨らみのほとんど無くなった胸元にピンク色の乳首があるのが眩しい。
秘所はすでに濡れており、先ほどまでの調査として繋がっていた時とは違う、女としての色気を感じさせ、幼い容姿に色気というギャップによって卑猥ないやらしさが高まっていた。
(ルシーヌさんって……可愛くてエッチだ……)
この少女を自分の物にしたい。
好きなだけ肉棒で突きまくって喘がせ、自分を求めさせたい。
男が女に抱く欲情が急速に湧き起こり、その衝動に押されるまま神治は肉棒を押し込んでいった。
「あっ……んっ……」
亀頭の先が入った瞬間、甘い声をあげ、逃げる様にして体を動かすルシーヌを押さえつける。
強姦の興奮に鼻息を荒くした神治は、腰をグイと進めて肉棒を奥へと移動させながら、半開きになっている小さな唇に吸い付いていった。
「んっ……んんっ……」
先ほどは一方的に貪られたが、今度はこちらから舌を絡め、強く吸う。
そのまま顔を左右に入れ替えながら荒々しく唇を擦り合わせつつ、肉棒を根本まで一気に押し込んでいく。
「んっ、あっ……あんっ……やっ、駄目、あっ……入れちゃ、やっ……」
ピクピク震えるルシーヌの様子は可愛らしく、その顔はそれまでの真面目な表情から快楽に歪んだ女の表情に変わっていた。
「いけません、あんっ……こんな事を、やっ……どうして、あっ……」
「俺、もう何か駄目なんです。ルシーヌさんを抱いて、無茶苦茶にしたくてたまらないんです……だから一緒に気持ち良くなりましょう?」
そう言いながら抜ける寸前まで肉棒をゆっくり引き、続けて勢い良く押し込む。
「あぅんっ……だ、駄目、あっ……動かないで、あんっ……駄目、やっ……駄目って、あぅっ……駄目って言ってるのにぃっ……」
続けて激しい勢いで腰を動かし出すと、ルシーヌは慌てて体を放そうとしたが、すぐに甘い喘ぎを上げて力を抜き、ベッドに身を横たえた。
(うぅっ……凄いっ……さっきも気持ち良かったけどっ……自分でチンポを突き込んでると、うっ……凄くいぃっ……)
肉棒に押し寄せる快感は最高だった。
肉体的な快楽としては調査の時に繋がっている時と変わらない様に思えたが、こうしてのし掛かる形での、「女を抱いている」という状況には精神的な悦びがあったのだ。
やはりセックスは単なる肉体的な快楽に加え、シチュエーションから起きる快楽が大事なのかも知れない。
己がどういった状況で、どういった相手としているかによって精神的な快楽が強まるのだ。
(いい女を、抱いて抱いて抱きまくるのが最高なんだっ……抱かれるんじゃ面白くないんだよっ……)
先ほどの様に自分だけが快楽に悶え、女が平然としている状態など許せなかった。
やはり女はこうして喘がせ、自分を求めさせる様にして抱かなければ駄目だ。
思えば荒々しくなる時の多くは、自分が何もできず、女に一方的に快楽を与えられている状況だった気がした。
そうでなくとも、とにかく女を自分の物とし、男として女を自由にしたい衝動が高まった時になっていた様に思えた。
もしかしたら、そうした雄としての誇りを刺激する状況がポイントになっているのかも知れない。
実際今の自分は、激しい高揚感と共に、荒々しい気分になっている。
いつもと違って言葉遣いは変わらないが、この落ち着かない、女を支配したい強烈な想いは同じだったのである。
(俺はっ……俺はっ……俺は女を抱きたいっ……もっともっともっと抱きたいっ……もっと抱きたいんだぁっ……)
強烈な獣欲が心と体を包み、神治はそれまで以上に強く激しく肉棒を叩き付けていった。
「あっ、あっ、ああっ……凄い、あっ……凄いです、あんっ……凄いよぉっ……」
その強烈な突き込みに逆らう気力を奪われたのか、ルシーヌの知的な瞳が潤みを帯び、これまでと違った男を求める光を放ち始めた。
そこにはすでに真面目な魔女の姿はなく、快楽を求める女がいるだけだった。
「あんっ、やっ……こんなにいいの、あんっ……久しぶり、ああっ……久しぶりだよぉっ……いいっ、いいっ、いいのぉっ……」
すっかり快楽に染まったルシーヌがギュッと抱き付いてくる。
小さいながら柔らかさを感じさせるその肉体は、触れているだけで快感が感じられ、悶える際に擦りつけられると、股間に強烈な気持ちの良さが走った。
「ルシーヌさんっ、うっ……ルシーヌさんいいっ……ルシーヌさん気持ちいいですっ……」
神治も抱き締め返し、唇に吸い付きつつ小刻みに腰を振っていく。
「んっ、んんっ……んふっ、んっ……んぁっ……神治さん、あっ……神治さぁんっ……」
目の前にある潤んだ瞳がうっとりとこちらを見つめ、もっとして欲しいと無言で訴えてきた。
それに応える様にして腰を強く打ち込み、小さな体をギュッと抱き締める。
「あんっ、あっ、やっ……凄い、あっ……凄い、凄いのぉっ……もっと、あっ……もっと、もっとしてぇっ……」
可愛らしく喘ぎ悶えるルシーヌの姿は最高だった。
体を起こし見下ろすと、腰の動きに合わせて短く切り揃えられた金色の髪と、微かな胸の膨らみが前後に揺れ動いているのが見え、突き込みが行われるたびに可愛らしい顔が快楽に歪むのがたまらない。
「イく、イく、イっちゃうよぉっ……もうイっちゃうの、あんっ……もう駄目だよぉっ……」
涙を流しながら叫ぶルシーヌの言葉に肉棒が反応し、それまで無かった射精感が現れる。
無意識の内に体が一緒に絶頂を迎えようとしているのだ。
「あんっ、あんっ、ああんっ……いいっ、いいっ、いいぃっ……わたし、あんっ……わたしもう、あんっ……わたしイくぅっ……やっ、やっ、やぁあああああああああんっ!」
「うぅっ!」
ルシーヌの叫びと共に精を放つ。
ドクドクドクドクと精液が迸り、白濁液が注ぎ込まれていく。
何とも言えない満足感と共に、神治は押し寄せてくる快感に浸った。
(う……気持ち、いぃ……うぅ……吸われるぅ……)
膣襞が蠢き吸引を強く行ってきたため、神治はそれに促される様にして射精を繰り返した。
何度も何度も精が放たれ、精液が勢い良く吐き出されていく。
(うぅ……く……ふぅ……)
しばらくしてようやく射精を終えると、神治はルシーヌの体の上に倒れ込んだ。
ハァハァと荒い呼吸を繰り返しながら、温かく柔らかな少女の肉体の感触を味わう。
(気持ち……良かった……)
凄まじい射精の快感に頬を緩めながら、味わった気持ちの良さを反芻する。
ここ数日、神の女性たちとの強烈な快楽を経験していたはずだったが、今の交わりもとてつもなく良かった。
やはり快感というのは肉体的な部分だけでなく、精神的な部分も関わっているに違いない。
新しい相手、という状況が興奮を呼び起こすのだ。
(あ……またしたくなってきた……)
滑らかな肌は触れているだけで肉棒に響き、あっという間に再び交われる状態にまで復活させた。
体を起こした神治は、たった今気持ちの良さを共有した小さな少女をジッと見つめた。
(可愛いなぁ……うん、凄く可愛い……)
頬を上気させ、虚ろな表情で呼吸を乱している少女は可愛らしかった。
何より潤んだ瞳で求める様にこちらを見つめてくるのがたまらない。
真面目な顔が崩れ、満足げな快楽の表情を浮かべているのが、何かを成し遂げた感覚をもたらして誇らしくなってくる。
その様子に誘われる様にルシーヌの体をひっくり返した神治は、そのまま四つんばいにさせると背後から肉棒を押し込んでいった。
「あんっ……まだしたいんですか?……仕方のない人ですね……」
「すみません。でもルシーヌさんも気持ちいいでしょ?」
落ち着いたせいか、再び真面目な口調になっているルシーヌに興奮が高まり、その口調をまた喘ぎに変えたいと思いながら腰を動かしていく。
「あっ、あっ、あっ……確かにそれはそうです、あんっ……私も久しぶり、あっ……だから、あんっ……気持ち良くて、あっ……いい、あっ、ああっ……」
ルシーヌは振り返ってそう言いながら、顔を歪めてシーツを引き寄せている。
「あんっ、あっ……それに、あっ……あなたみたいな神、あんっ……の精は、あっ……私としてもありがたい、ああんっ……ですから、あっ……宜しければ沢山、あっ……出していただけると、やっ……気持ちいぃ、あぁっ……じゃなくて、あんっ……魔力が増しますので、あっ……お願いしま、やっ、やっ、やぁんっ……」
説明しながら喘ぐルシーヌの姿は何とも良かった。
真面目な雰囲気でありながら、快感に耐えきれずに漏らす喘ぎにそそられるのだ。
「俺の精液でっ……魔力が増すっ……んですかっ?」
「ええ、あんっ……私の魔法は、やっ……様々な生物の精を利用、あぁっ……しますので、あっ……その中でも神の精は、やんっ……凄く力に、ああっ……凄く、あっ……それ凄くいぃっ……」
ルシーヌはシーツを思い切り引き寄せて腕を崩した。
上半身をベッドに付け、尻だけ掲げた姿勢が何ともいやらしい。
「じゃあ沢山出しますねっ……魂を調べてもらうお礼ですっ……」
射精する事で喜ばれるのだったらこちらとしても嬉しかった。
益々張り切った神治は、さらに強く肉棒を突き込んでいった。
「ああんっ、あっ、ああっ……お礼なら、あっ……先ほどの精だけでも、あんっ……十分、あぅっ……」
小さな体が前後に揺れ、泣きそうな顔が振り返って告げてくる。
「でももっとっ……気持ち良くなりたいでしょっ?……久しぶりならもっとっ……もっとしましょうよっ……」
細い腰を掴み、尻が背中にくっつくほどの勢いで突き込みながら告げる。
「あっ、やっ、あんっ……それは確かに、あっ……そう、あんっ……久しぶり、あっ……だから、あんっ……してくれて、あっ……いいです、あっ……していいです、あんっ……して、いいっ、いいっ、いいぃっ……」
すっかり快楽に染まったのか、ルシーヌはたまらないといった表情を浮かべながら振り返ってくる。
その喘ぐ姿は強烈に支配欲を刺激し、己が一人の女をモノにした喜びに神治の心は溢れた。
「ルシーヌさん、くっ……ルシーヌさんっ、ルシーヌぅっ……」
腰をガシガシと叩き付けながら、湧き起こってくる快感に頭を仰け反らせる。
(うぅ……チンポが、くっ……チンポが蕩けるぅ……チンポがぁ……)
魔法によって強力な淫妖の内部と化しているルシーヌの膣は、神治の肉棒を溶かし一体化させ、快感神経を直接刺激していた。
「あぅっ、あっ、ああんっ……神治さんのペニスが、あっ……神治さんのペニスが中に、あんっ……私の中に入ってくるぅっ……やっ、こんなに一杯、あんっ……一杯ぃ、ああっ……一杯だよぉっ……」
頭を左右に振り、短く切り揃えた金髪を乱してルシーヌは悶え狂った。
激しい喘ぎと共に膣内がキュッと締まり上がったため、絶頂が近いのが分かる。
途端に射精感が高まり、限界が近くなった神治もラストスパートとばかりに腰を強く振っていった。
「やんっ、やんっ、やぁんっ……凄いっ、凄いっ、凄いよぉっ……あっ、あっ、あぁあああああああっ!」
「うぉっ!」
ルシーヌが頭を仰け反らせたのと同時に神治は精を放った。
肉棒が激しく律動し、精液が放出されているのが分かる。
ドピュッ、ドピュッ、と精が放たれるたびに快感が走り抜け、そのまま何度も射精を繰り返した後、しばらくして力を抜く。
(あ〜〜、気持ち良かった……)
幼い体つきにも関わらず、まるで熟女の様な快楽を与えてくるルシーヌの体に感心する。
(凄く滑らかで張りがあるのに、蕩けるくらい柔らかいんだよなぁ……)
胸も微かな膨らみでしかないが、摘んでいると心地良さを感じさせてたまらないのだ。
その感触を味わおうと、神治は背後から小さな胸に手を伸ばした。
(って、え……?)
手に触れた感触にギョッとなる。
何故かそこには予想以上の肉の塊があったからだ。
指で摘めるどころか、手で掴めるほどの量があったのである。
神治は驚きに包まれながらその肉の塊をギュッと掴んでみた。
「あんっ……まだするのですか?……まったく仕方のない人ですね……」
呆れた様な口調とは裏腹に、嬉しそうな表情を浮かべながらルシーヌがこちらを向いた。
(え? 顔が……それに体も……)
目の前に現れたルシーヌの顔はどことなく大人びた感じになっていて、体つきも大きくなっている様に思えた。
首筋までの長さだった髪も肩の辺りまで伸びている。
そして最初に驚く原因となった胸元には、小さいながらも乳房と言うべき肉の塊が存在していた。
今まで摘める程度でしかなかったはずの胸が、何故か急に大きくなっているのだ。
「どうかしましたか?」
神治の様子が変だったためだろう、ルシーヌは可愛らしく首をかしげて尋ねてくる。
「か、体が……何で……?」
「あ、これですか? 魔法で成長させたのです」
あっさり答えるルシーヌに呆気に取られる。
魔法というのは何でもありなのだろうか。
というか、何故その様な事をする必要があるのか分からなかった。
「魔法でって……何でそんな事をしたんです?」
「あなたの様な強力な精を多量に吸収するには、あの体では許容範囲を超えてしまったからです。そこである程度体を成長させる事によって受け入れられる様にしたのです」
「そう、なんですか……」
未迦知神も肉体年齢を変えていたが、同じ事が出来るという事だろうか。
「さほど難しい魔法ではありませんから……もし気になる様でしたら少し待っていただければ元の体に戻しますけど」
「いえ、いいです……」
思わず即答してしまう。
何故なら神治はすでにこの性徴したルシーヌの体を抱きたくてたまらなくなっていたからだ。
肉体年齢的には神治と同じくらい、つまり十四、五歳ほどになっており、それは新たな魅力となって神治の肉欲を刺激していたのである。
(いい……凄くいいよ……凄く可愛くてたまらない……)
この性徴した肉体はどんな感触がするのだろう。
そしてどういった反応を示すのか。
そんな想いが押し寄せると共に肉棒が一気に硬く大きくなっていく。
「ルシーヌさんっ……」
抑えられない衝動に動かされ、神治は再びルシーヌを抱き締めた。
「あんっ……するんですか? でも調査はまだ途中なんですよ。そろそろ再開した方が……」
「もうちょっと後にしましょう。俺、とにかくルシーヌさんを抱きたいんです」
「ふふ、随分と私の体にご執心になっているんですね。まあ、私としても久しぶりの若い男性ですし……先ほどもなかなか気持ち良かったですしね……そういう事にしても構いませんけど」
そう言いながら微笑むルシーヌは何とも可愛らしかった。
肉体年齢が近くなったせいか、先ほどまで妹的な印象だったのが同級生的なものに変わっており、さらには肉体年齢の上昇と共に、可愛らしさも上昇していたのだ。
元々美少女ではあったが、より輝きを増した感じなのである。
(たまらないよ……)
抱き締めている体も肉付きが良くなっていて、その柔らかさに肉棒がビクンと蠢き、それに合わせる様にして荒々しい衝動が激しくなっていった。
「ルシーヌさんっ、可愛いっ、可愛いですっ……」
神治はその性徴した肉体を下にすると、勢い良くむしゃぶりついていった。
「あんっ……そんな焦らずに、あっ……先ほどより何か、あんっ……激しく、やっ……」
大人と少女の狭間にあるその肉体は、妖しげな魅力に溢れていてたまらなかった。
先ほどまで性徴途上の肉体を抱いていたせいか、性徴が目立つ様になった今の肉体に特別な興奮を覚えたのだ。
あの幼い肉体がこうなったのだと具体的に認識すると、ゾクゾクとした想いが湧き起こったのである。
(胸がこんなに……大きくなってる……)
普通に考えればさほど大きくも無いのだが、微かな膨らみが突然手のひらで掴めるほどの大きさにまでなったため、妙な感慨があった。
「あっ、んっ……やっ、あぁんっ……」
プクッとした乳房に吸い付き、ピンク色の乳首を舌で弄ぶ。
その青い膨らみは張りがあって、揉んでいるだけで気持ちが良かった。
乳首も吸っていると甘さを感じさせ、舐めるのを止められない。
そのまま乳房を愛撫しつつ肉棒を押し込んでいく。
「あぅんっ、あっ、ああっ……いいっ、やっぱりいいっ、いいよぉっ……」
そうして喘ぎ悶える姿も、肉体年齢が上がったせいか新鮮に見えた。
少し大人びた顔が快楽に歪み、大きくなった肉体が抱き付いてくる様子に興奮が高まる。
(くっ……中も、何かさっきと違う……)
肉棒を包み込む膣襞は、先ほどより強く吸い付き、締め上げてきていた。
一方で柔らかく撫でてくる様な刺激を与えてくるため、その肉棒を吸い取られる様な感触に神治は歯を食いしばった。
(何て……気持ちいいんだ……)
肉体の性徴と共に、こちらに与えてくる快感も増した感じだった。
そうした魔法でもかけているのだろうか。
「あっ、あっ、ああっ……激し、あんっ……激しいです、あぅっ……神治さん激しぃっ……」
甘い喘ぎに誘われる様に腰を動かし肉棒を出し入れすると、快感神経をヤスリで擦られる様な気持ちの良さが体中に広がった。
まさにルシーヌの膣は快楽の坩堝であり、肉棒が蕩けてしまうのではないかと思えるほどの快感が押し寄せて来ていたのである。
(もっとっ……もっとだっ……もっとしたいぃっ……)
腰を激しく動かし、ルシーヌを突きまくる。
「あんっ、あっ、ああんっ……そんな、やっ……駄目、はぅっ……そんなに凄くされたら、あっ……わたし、あんっ……わたしぃっ……」
可愛らしい顔がいやらしく歪み、性徴した膨らみが前後に激しく揺れ動く。
白く滑らかな肌が桜色に染まり、快楽を求める様に伸びてきた手が背中に絡む。
強く引き寄せてくるルシーヌの様子には知的な雰囲気はかけらも無く、そうした状態にしたのが自分なのだと思うと誇らしくなった。
(ルシーヌさんがっ……俺のチンポでこんなっ……こんなになってっ……うぅっ……最高だよっ……)
ルシーヌの様な知的な少女を己の物とした感覚が支配欲を刺激し、神治を満足な想いで満たしていく。
知識や知能ではおそらく自分より遙かに上である相手を自由にしている今の状態には、何とも言えない悦びがあった。
(こういう風にっ……もっと色んな女をっ……抱いてっ……抱いてっ……抱きまくりたいっ……)
強烈な欲求が押し寄せ、とにかく女を抱きたくてたまらなくなった。
全ての美しい女たちの中に肉棒を押し込み、喘がせ、自分に従わせるのだ。
それは何と最高で気持ちがいいに違いない行為だろう。
神治の心にはそういった野望が湧き起こり、体は肉欲に震え腰の動きを速めさせていった。
「やっ、やっ、やぁんっ……凄い、あんっ……凄いです、ああっ……凄いんだよぉっ……」
脚を腰に絡みつかせ、求める様にして自らも腰を振り、ルシーヌは激しく喘いだ。
耐えられない様に頭が左右に振られると、肩まで伸びた髪の毛が乱れ、口からは涎が垂れているのがいやらしい。
「んっ、んっ、んぁっ……はぅっ、はっ、はぁんっ……神治さん、あっ……神治さ、ああっ……神治さぁんっ……やっ、やっ、やぁっ……」
唇に吸い付いて唾液を飲み込ませながら、すっかり自分に夢中になっているルシーヌの様子に嬉しくなる。
同年代に性徴したその肉体は、こうしてピッタリくっついていると先ほどより肉付きが良くなっているのが分かり、こちらの体を受け止める感触にも心地良さが増していた。
同じ人物の違った肉体を抱いていると思うと奇妙な感覚が起こり、それ以上に興奮が高まっていく。
「あぅんっ、あっ、ああっ……凄いっ、凄いっ、凄いぃっ……やっ、やっ、やぁっ……もうイく、あっ……もう、もうイくよぉ、あんっ……もうイっちゃうのぉっ……」
背中に爪が立てられグイと引き寄せられる。
肩に歯が当たり、強く噛みつかれるのに痛みを覚えるが、それほど乱れさせているという状態が快感を呼んで気にならなかった。
限界らしいルシーヌに合わせる様に射精感が強まり、神治は最後とばかりに肉棒を激しく出し入れしていった。
「やんっ、やんっ、やぁんっ……神治さんっ、神治さんっ、神治さぁんっ……わたしっ、わたしイきます、あっ……イく、あんっ……イくんだよぉっ……あっ、あっ、あぁあああああああああっ!」
「うぉっ!」
ルシーヌの絶叫に合わせて肉棒の栓が開かれ、精液が勢い良く放出されていく。
ドピュドピュドピュッ……。
貫く様な快感が脳を満たし、全身に気持ちの良さが広がる。
(はぁ……たまらね……気持ちいぃ……)
何度経験してもこの瞬間は最高だった。
膣の中に精液を注ぎ込み、女を己の物とする行為は、男だけに許された快楽だろう。
「あ……はぁ……あぁ……」
快感に震えるルシーヌは、ギュッと抱き付き柔らかな体を擦りつけてくる。
胸元で潰れている小さな乳房は、若々しい弾力に溢れていて最高だった。
(この女が俺の物……俺の物なんだ……)
潤んだ瞳をこちらに向け、満足げに見つめてくるルシーヌはいやらしかった。
その女を抱き、好きな様に喘がせ悶えさせたのだと思うと嬉しくなってくる。
その想いに合わせる様に肉棒は衰える事なく射精を続け、快感を感じさせ続けた。
しばらくして射精を終えると、力を抜いてルシーヌの体の上に倒れ込む。
ハァハァと荒い呼吸が部屋に響き、神治は何とも言えない気持ちの良さに満足な想いを抱いた。
(可愛い……)
だがそれもルシーヌの顔を見るまでだった。
その可愛らしい顔が快楽に惚け、いやらしく緩んでいる様子に再び肉欲が湧き起こったのだ。
「ルシーヌさんっ……」
首筋に吸い付き、その体をギュッと抱き締める。
「また……したいんですね?……ふふ、どうぞ……」
可笑しそうに笑いながら背中に手を回してくるルシーヌを見つめながら、神治は再び肉棒を押し込んでいった。
「あっ、ああっ、あぁああああああああああっ!」
「うっ、くっ!」
もう何度目になるか分からない射精が行われた。
精を放出するたびに押し寄せる快感に神治はうっとりとなった。
「あぁ……あ……いぃ……」
ルシーヌは注ぎ込まれてくる精液の感触に時折体を震わせながら、口から涎を垂らして快感に浸っている。
その様子に満足な想いを抱きつつ最後の射精を終えると、神治は力を抜いて柔らかな体の上に倒れ込んだ。
(って、あれ……?)
荒い呼吸を繰り返しながらしばらくジッとしていると、不意に神治は妙な違和感を覚えた。
何やらルシーヌの体が微妙に大きくなった様に思えたのだ。
(あ、そうか……また……)
一瞬驚いたが、どうやら先ほどと同じく許容以上の精が注がれたために肉体が成長したらしい。
正確にはルシーヌが魔法で成長させたのだ。
見れば肩までの長さだった髪が胸元まで伸び、肩幅も横に増え、乳房の肉が増量したのか弾力が強く感じられる様になっていた。
「あ……はぁ……神治さぁん……」
呼びかけてきた方へ視線を向けると、そこには十七、八歳ほどになった顔があり、可愛らしさから美しさへ移行しかけている少女の姿があった。
美少女として輝きを増しており、それは大人の女として花開く寸前の美しさと言えただろう。
(いいな……)
自分の精液が原因で成長しているのだと思うと嬉しさを覚える。
体を起こして胸元を見つめると、先ほどよりかなり大きくなっている乳房があった。
さすが白人だけあって性徴を始めると大きくなるらしい。
掴んでみると、手のひらから肉が溢れていやらしかった。
「あっ、んっ……まさかまた体を成長させる事になるとは……沢山の精をありがとうございます」
少し恥ずかしそうにしながらルシーヌがお礼を言ってくる。
そこには今まで無かった「お姉さん」といった雰囲気があり、神治は何やら甘えたくなる衝動を覚えた。
「いえ、そんな……俺は単に気持ち良くなってただけですから……」
胸に顔を寄せると、乳房に頬ずりをしつつ乳首を口に含み、そのまましばらくチュパチュパ吸う。
「それでも精をいただいた事には変わりませんから申し訳ないです」
ルシーヌは快楽に顔を歪めながら困った様にして呟いている。
「このくらいはいつも出してますし、出したからって問題がある訳じゃないんだからいいじゃないですか」
そう言いつつ手を伸ばし、大きさと柔らかさの増した乳房を揉みしだく。
「あんっ……ですがいいんですか? あっ……普通の神は私の様な魔法使いに、やっ……精を与えるのを渋るのですけど、あぁっ……」
「え? 何でそんな。別に渋らなくても……」
「神同士であっても精のやり取りは重要ですから、あっ……それを人でありながら力に出来る魔法使いに与えるというのは、あぁっ……あまり気分が良くないのではないかと、あんっ……」
プクッと立っている乳首に吸い付き舌で弄ぶ。
乳房が増量したせいか乳首も大きくなっており、それに吸い付くと心地良さを覚えた。
(なるほど……そういえばウィリーエさんも「セックスする時にどれだけ精を引き出せるかが大事」って言ってたけど、そういう事なのか……)
精に力の源が含まれているとなれば、確かに一方的に精を出しまくるのは問題かも知れない。
神にとって人間に力を与えるという行為がどういう意味を持つのか分からなかったが、神治は別にルシーヌに力を与える事が嫌ではなかったし、困る訳でもないため気にならなかった。
それよりも変化していくルシーヌの体を味わう方が重要であり、その肉体を楽しめるのであれば、喜んで力を与えたいくらいだった。
「俺はルシーヌさんなら、別に構いませんよ」
そう答えつつ体を起こして挿入の体勢を取る。
「え? それはどういう、あんっ……いきなり、あっ……」
何か言いかけるルシーヌを無視して肉棒を押し込んでいく。
「あっ、あっ、ああんっ……そんな、あっ……構わないなんて、やっ……どうして、やぁっ……」
そのまま激しく腰を動かし、年上の外見になったルシーヌの肉体を味わっていく。
「こんなに可愛いルシーヌさんならっ……俺はどんどん精をあげるって事ですっ……」
「あんっ、そんな、やっ……可愛いだなんて、あっ……わたし、ああっ……」
恥ずかしげに顔を背けるルシーヌに、神治は益々腰の動きを強めていった。
「あんっ、あっ、ああっ……やっ、やぁっ、やぁんっ……」
腰の上に跨ったルシーヌが妖しく体をくねらせている。
すでに肉体年齢は二十代後半になっていた。
完全に大人となったその肉体は、悶えさせ喘がせると、男としての満足感を強烈に強く感じさせた。
やはり年上の女性を自由にする行為は、神治にとってたまらないものなのだ。
「あぅっ、あっ、ああんっ……はぅっ、はっ、はぁんっ……」
頭を仰け反らせ、腰の辺りまで伸びた金髪を振り乱してルシーヌは悶えている。
すっかり大きくなった乳房が胸元でタプンタプンと揺れ動き、その存在感はいやらしさを感じさせた。
下から両手を伸ばしてギュッと掴むと、心地良い感触が手のひらに伝わってきて最高だった。
「あぁんっ、あっ……いい、あんっ……いいよぉっ……ペニスがいいのぉっ……」
快楽に顔を歪めながらルシーヌは乱れている。
そこには最初の頃にあった知的な印象はかけらも無く、淫靡に悶える一人の女がいるだけだ。
「あっ、ああっ……神治、あっ……さんっ、あっ……素敵、あっ……素敵です、ああっ……素敵すぎますぅっ……」
頭を激しく振りながら、ルシーヌは勢い良く腰を動かしている。
その様子を満足げに見ながら、神治は上半身を起こして豊満な乳房に顔を埋めた。
(うぅ……オッパイ……いぃ……)
溢れんばかりの大量の肉に顔が包まれ、とんでもなく柔らかい感触が押し寄せてくる。
ほとんど膨らんでいなかった胸がここまで性徴したのは素晴らしく、それを促したのが自分なのだと思うと誇らしくなり、ルシーヌの肉体に対する愛着が強くなっていく。
(こんなに大きく、気持ち良くなって……乳首だってこんなに美味しい……)
プクッと立っている乳首を口に含むと甘い味わいが広がった。
そのまま鼻息を荒くしながら肉付きのいい体を抱き締め、その柔らかさと弾力の心地良さを味わっていく。
「神治さん、ああっ……突いて、あっ……突いて下さい、あんっ……激しく突いてぇっ……」
すっかり大人の顔になったルシーヌが、求める様に見つめてくる。
美しい顔が快楽に歪み、潤んだ瞳が気持ち良くして欲しいとおねだりする様に見つめてくるのはたまらなかった。
「物足りなくなっちゃったんですね? 分かりました、いきますよ?」
どうやら自分で動くだけでは我慢できなくなったらしいのに苦笑しつつ、神治はルシーヌの体を倒してベッドに横たえた。
形が崩れずに美しい山を描く乳房を見つめ、その男心を擽る美しい膨らみに感嘆しながらギュッと掴み、腰を動かし始める。
「あぅっ、あぅんっ、あぁあんっ……凄い、あっ……凄いの、あんっ……凄いよぉっ……ペニスが凄いのぉっ……」
甘い喘ぎを漏らしながら、頭を左右に振るルシーヌの姿は美しかった。
そのたびに金色の髪が舞い、顔にかかっているのがいやらしい。
膣内は熟れ始めた女特有の柔らかさに満ちており、ニュルニュルとした襞が肉棒に絡んで涎が出そうなほどの快楽を与えてきていた。
「ああんっ、あっ、ああっ……もっとっ、もっとっ、もっとぉっ……」
肉付きのいい太ももが蛇の様に腰に絡み付き、グイグイと引き寄せてくる。
それに促される様に腰の動きを激しくすると、豊満な乳房がブルンブルンと前後に揺れ動いた。
(いい女だ……凄くいい女だよ……)
幼い容姿のルシーヌには可愛らしさを感じたが、大人に成長した今の姿は美女としての魅力に溢れていた。
これほど美しく、肉体的にも魅力的な女性はそうはいないだろう。
それを今自分は自由にしているのだ。
これほど嬉しいことはなかった。
「あっ、はっ、やぁっ……あんっ、やっ、はぁんっ……」
背中に両腕が絡み、グイと引き寄せられたため、体を重ねながら小刻みに腰を動かしていく。
こちらの体を受け止める女肉は柔らかく、神治はその柔らかさに包まれる心地良さにうっとりとなった。
「ああっ、あっ、ああんっ……神治さん、あっ……神治さぁ、あぁっ、神治さぁんっ……」
体全体を押しつける様にして抱き付き、ルシーヌは求めてくる。
胸元に乳房の潰れる感触があり、その柔らかさに快感が走った。
大人になってからのルシーヌの肉体は肉付きが増し、こうして体を乗せているとまるで極上のクッションの様だった。
肉棒を包む膣襞の感触も蕩ける様で涎が溢れてくる。
(うぅ……ルシーヌさん最高だ……気持ちいぃ……)
大人の体となったルシーヌを自由にしている事に興奮が高まる。
いつもそうだが、年上の相手を従えるのには何とも言えない爽快感があるのだ。
特に今の神治は普段より気分が良かった。
女を従えている事にいつもよりも激しい興奮、満足感を覚えていたのである。
(やっぱり女っていい……女はこうして、チンポを突っ込んで動かすだけで……こんなにいやらしくなって……ああっ、スゲェっ……)
「あぐぅっ、あっ、ああっ……そんな激し、あんっ……激しいの神治さぁんっ……」
ズンっと腰を突き込むと、顎を仰け反らせるのが可愛らしい。
そうやって自分の動き一つで反応が起きるのは最高の気分だった。
(俺はもっと……もっと女を抱きたい……もっと抱きたいんだぁっ……)
とにかく多くの女を喘がせ、精液を注ぎ込みたい欲求が高まっていた。
激しい衝動というより、楽しみで心が一杯という感じなのだ。
まるで欲しかった物を手に入れる時の様なワクワク感に溢れていたのである。
(ふふ……これからは沢山……沢山女を抱いてやる……女を沢山抱くんだぁっ……)
激しい開放感と共に腰の動きを速めていく。
「ああんっ、あっ、あふっ……やっ、やっ、やぁっ……凄いっ、凄いっ、凄いのぉっ……わたし、あぅっ……わたしもう駄目ぇっ……」
天井に向いた脚がブラブラ揺れ、手がシーツをギュッと引き寄せている。
唇が小刻みに震え、涎が垂れており、完全に快楽に染まっているルシーヌは、虚ろな瞳をこちらに向けながら悶えまくった。
「やんっ、やんっ、やぁんっ……もうイくっ、もうイくの、あっ……もうイっちゃうよぉっ……あっ、あっ……あぅっ、あっ、あぁああああああああああっ!」
「うぉっ!」
絶叫と共に膣内が締まり上がり、それに合わせて精を放つ。
ドピュドピュっ、ドクドクドクドクドクドク……。
激しく吐き出される精液を感じながら、押し寄せてくる快感に満足感を覚える。
(はぁ……気持ちいぃ……ルシーヌさんは最高だぁ……)
精液の放出に合わせてビクンビクンっと体を震わせながら、ボンヤリとした様子で天井を見上げているルシーヌを見つめる。
そうしていると少し前までの幼い少女の面影が感じられ、そこから現在の大人の女までという多様な状態の肉体を抱いた事で、神治の中にかなりの満足感が存在していた。
「あぁ……はぁ……あ……」
最後の射精をし終えると、ルシーヌはグッタリした様子でベッドに横たわり、ハァハァと荒い呼吸を吐いた。
その知的な顔が快楽に染まっている事に誇らしさを覚える。
(凄く良かったなぁ……こんな面白くて気持ちのいいのなんて初めてだよ……)
少しずつ性徴していく肉体を相手にセックスするなど今までに無かった経験だった。
今度未迦知神に同じ様にしてもらおうか、などと考えているうちに、神治はふと自分がここへ何をしに来たのかを思い出した。
(そうだ、魂を調べてもらわなきゃ……)
すっかりセックスに夢中になってしまったが、そろそろ調査を再開してもらった方がいいだろう。
それにまたしたくなったら抱かせてもらえばいいのだ。
今度はルシーヌも嫌がらないに違いない。
「ルシーヌさん、一旦休憩って事で、魂の調査をしてもらえますか?」
「まったく……調査を休憩扱いですか……神治さんは困った方ですね……」
「スミマセン……」
呆れた様にしながらも微笑んでくるルシーヌに、苦笑しながら頭を下げる。
確かに言われてみれば本来の目的を休憩扱いしてはマズイだろう。
どうにも途中からルシーヌを抱く方がメインになってしまったのだ。
それにしても、つい先ほどまで甘く喘いでいたのが嘘の様な、しっかりとした言葉遣いで喋っているルシーヌに驚く。
こうした切替の速さも、この魔女の魅力の一つと言えるかも知れない。
「その調査ですが、すでに終了しましたので不要です」
「え? 終了って……どういう事ですか? 途中だったんでしょう?」
「あなたが私に夢中になって下さいましたので、魂がかなり解放されましたから、その状況を利用してセックスをしている間に調べたのです」
「ええっ? そんな事してたんですか?……でもセックスしてる間にって……どうやって調べたんです?」
それは驚きだった。
神治の目からすると、ルシーヌは完全に快楽に染まっていて、調査などという行為をしているとは思えなかったからだ。
「意識を分離して調べました」
「意識を分離、ですか……」
何とも凄そうな行為に呆気に取られる。
「同時に複数の作業をする時によく使っているのです。自分の意識を分割し、それぞれの作業に対して集中できる様にしているのです。ですから神治さんの相手をおざなりにしていた訳ではありませんからね。とても良かったので、きちんとお相手はさせていただきました」
少し恥ずかしそうにしながら言ってくるのが可愛らしい。
よく分からないが、適当に相手をされたのではないらしい事が分かったのでホッとする。
「それで……俺の魂は結局どんな感じになっているんですか?」
一番気になっている事を早速尋ねてみる。
「あなたの変化は過去世が原因です」
「過去世? 前世みたいなものですか?」
「そうですね、同じ意味です。魂というのは生まれ変わる前の過去の人生全てが記録されている、というか混在している物なのです。複数の人生の集合体であり、ごちゃ混ぜになっていて、それらが現在の魂を形作っています。通常ではその過去世の部分は表に出ないのですが、たまに出てしまう人がいて、あなたの場合それがセックスの時なのでしょう」
「そうだったんですか……」
そう答えたものの、魂の説明など初めて聞いたため、分かる様な分からない様な微妙な感じだった。
「いくら自分と違っている様に思えても、それはあなたの過去世であり、つまりはあなたそのものなのです。決して別人の意識が関与しているという事ではありません。一見違っている様に思えても、それはあなたという生命を形作っている要素の一つであり、ただそれを自分では自覚しにくいという事です。例えて言うなら、酔うと性格が変わったりするのと同じ様なものですか」
そう言われると何となく理解できた。
酔った経験は無いが、普段大人しい人が酔った途端にやたらと陽気になった様子を見たことがあるからだ。
それは別にその人の性格が変わった訳ではなく、普段表に出ていない一面が現れただけだろう。
つまりそういった状態に自分はセックスの時になっているに違いない。
「俺にはああした一面があるって事なんでしょうか?」
「正確には現在のあなたの、という訳ではありません。過去世のあなたの一人にああいった性格の人がいたという事ですね。だからあなたであるとも言えるし、あなたで無いとも言えるのです。別人ではないけれど、現在のあなた自身そのもの、という訳でもありません」
分かる様な分からない様な微妙な説明だった。
「取り合えず俺であるのなら、心配は要らないって事でいいんですかね?」
「そうですね。確かにこれまではそうだったんですが……今回ちょっと問題が出てしまいました……」
安心できるかと思いきや、そう言ってきた事に不安になる。
「え? それはどういう……」
「調べるためにあなたの魂の深いところまで潜ったのですが、そこで刺激を与えてしまった様で……その……今まで以上に過去世のあなたが影響を強める可能性が出てしまったのです……」
「それって……マズイんですか?」
「いえ、基本的に問題は無いのですけど、過去世のあなたの感覚が今のあなたの意識に影響を与えそうなんです」
「性格が変わったりとか、するんですか?」
「そうですね。今までセックスの時に出ていたのが日常でも出る可能性はあります」
「それはちょっと……困るかも……」
自分を様付けで呼ばせたりする恥ずかしい行動を日常的にしてしまうのだろうか。
「でも大丈夫ですよ。そういう行動をしたとしても、その時のあなたはそれが当たり前と思っているはずですから。実際これまでもセックス中は気になっていなかったでしょう?」
確かにその通りだった。
だが今はそれを恥ずかしいと思っているのだから、今後そうなるのかと思うとたまらなかった。
今回魂を調べた事でそうなったのだとすれば、まさにやぶ蛇だったとしか言いようが無い。
「本来ならこういった事は起きないのですが、あなたの魂は特殊で……その……まさかああした……あ、えっと……気にしないで下さい……」
何か言いかけたルシーヌは不意に困った様にして言い淀んだ。
「どうかしたんですか?」
「いえ、別に何でもないです……」
そうは言っても気になった。
魂を調べている時に何があったのだろう。
「あの……」
「取り合えず魂に問題はありません。あなたはあなたとして生きていけますから安心して下さい」
神治の言葉を遮る様にしてルシーヌはそう言った。
その強引な態度に呆気に取られる。
よほど答えにくい事なのだろうか。
「済みません……私は魔法使いですので……守らなければならない決まりというモノがあるのです……ご不快かも知れませんが、ご理解下さい……」
辛そうに頭を下げるルシーヌに神治は困ってしまった。
どうやら分かった事はあるが、決まりによってそれを告げられないという事らしい。
そうした理由があるのでは話す様に強制はできなかった。
だがそうなると、調査に来ておいて謎が深まった感じは否めなかった。
いくら「大丈夫。問題はない」と言われても、気になるという点では何も解決していないのだ。
「分かりました……仕方ないです……」
大きく息を吐き出しながら了承の言葉を告げる。
「申し訳ありません……」
再び頭を下げるルシーヌに苦笑する。
話してもらえない以上、いくら謝られても意味が無いからだ。
少しガッカリしつつ、何とはなしにルシーヌの体を抱き締める。
そうして柔らかな肉の感触を味わっていると、心地良さを覚え、少し落ち着いてくるからだ。
やはり女性の体には男を安心させる効果があるのかも知れない。
「沢山精を下さってありがとうございます。ここまでの量となると、かなりの魔力になります。それなのにこの程度のことしか調べられずに申し訳ありません」
「いえ、俺も気持ち良かったですから……」
「でも私も気持ち良かったですからそれはお互い様です」
少し恥ずかしそうに呟くルシーヌは可愛らしかった。
「それではこれで調査は終了という事で、失礼して元の体に戻らさせていただきます。話している間に吸収した精の処理も終わりましたので」
そう言うとルシーヌは起き上がり、傍の机に置いてあった杖を持つとブツブツ何か呟き出した。
(え……?)
その途端ルシーヌの体がボンヤリと光りを放ち出し、体に変化が現れ始めた。
腰の辺りまで伸びていた髪が短くなっていき、手に余るほどの大きさだった乳房が萎んでいく。
体全体も縮み、顔立ちも幼くなっていった。
しばらくすると、そこには最初に会った時と同じ体格の少女の姿があった。
(小さくなっちゃった……)
これまでも体の変化は見てきたが、それが徐々にであったのに比べ、今回の様に一気に見せられた衝撃は大きかった。
何よりその姿を見ている内に、新たな肉欲が湧いてきており、神治はゴクリと唾を飲み込んだ。
(何か、いぃ……)
つい先ほどまで成熟した肉体を抱いていたせいか、こうした青い果実状態に戻った体に対して卑猥な性欲が起きたのだ。
「ルシーヌさんっ」
我慢できなくなった神治は、ルシーヌを押し倒した。
「え? どうしたんですか? あっ……もう終わりでは、あんっ……」
微かな膨らみに戻った胸に唇を這わせ、乳首に吸い付いていく。
「さっき一旦休憩って言ったじゃないですかっ。だから続きですよっ」
「確かにそうでした、あんっ……でもまだするん、あっ……ですか……?」
ルシーヌは小さな体をクネクネと動かしながら、呆れたような表情を浮かべている。
「ルシーヌさんは凄く魅力的ですからっ……したいんですっ……」
両脚をガバッと開き、細い太ももを抱える様にして持ちながら、単なる縦筋に戻っている秘所に肉棒を押し込んでいく。
「あっ、あぅんっ……あっ、ああっ……」
ズブズブと一気に貫き、そのまま腰を動かし出す。
「あっ、あっ、あんっ……やっ、やっ、やぁっ……」
宙に浮いた両脚がブラブラ揺れ、その細い太ももに卑猥ないやらしさを覚える。
今自分は幼い少女を犯しているのだと思うと激しい興奮があった。
短くなった金色の髪が顔にかかり、小さな口が開いて赤い舌が覗いているのが可愛らしくもいやらしい。
か細い腰をグッと掴み、幼い肉体を肉棒で貫いて前後に腰を動かしていると、激しい興奮が湧き起こった。
「あっ、あっ、ああっ……やんっ、やっ、やぁんっ……」
こちらの動きに可愛らしく反応を示す少女の様子は神治の中の支配欲・征服欲を刺激してたまらず、もう何度も抱いているはずの肉体が、また新鮮に思えるのだから不思議だった。
先ほどまで大人であった顔立ちが幼くなり、それが同じ様に快楽に歪んでいるのは何ともゾクゾクする快感を呼び起こすのだ。
「ルシーヌさんっ……ルシーヌさぁんっ……」
この小さな体を無茶苦茶にしたい。
そんな想いに包まれながら、神治はとにかく腰を振りまくった。
柔肉と擦れ、肉棒は歓喜に包まれながら快感を伝えてくる。
「ああっ、あっ、あんっ……さっきより、あっ……さっきより激し、あんっ……激しいよぉっ……」
幼い声が甘く喘ぎ、可愛らしい顔が快楽に歪んで潤んだ瞳が求める様に見つめてくる。
ゾリゾリと膣襞と擦れる肉棒は快感で一杯であり、それを繰り返しているとたまらない気持ちの良さが溢れてくる。
「あぅっ、あっ、ああんっ……ペニスが、あっ……大きく、あんっ……いえこれは、あっ……わたしの方が、あんっ……小さくなったか、ああっ……でもペニスがおっきくて、あんっ……奥まで当たるのぉっ……」
どうやら肉体の変化の影響はルシーヌにもある様で、成人状態で入れられていた時より肉棒が大きく感じられているらしい。
その事に何とも言えない興奮を感じつつ、益々激しく腰を振っていく。
「あぐっ、あっ、ああっ……ペニスが、あっ……おっきい、あんっ……ペニスがわたしの奥を、あっ……突いて、あんっ……突いて、ああっ、突いてくるよぉっ……やっ、やふっ、やぁんっ……」
卑猥な言葉を発しながら、頭を左右に振って悶えるルシーヌの姿はいやらしかった。
少女の姿に戻っている事がそれをより強く感じさせ、そのたまらない快感に射精感が高まっていく。
「やっ、やっ、やぁっ……わたしもぉ、あっ……わたしもうダメぇっ……イっちゃう、あっ……イっちゃうよぉっ……」
頭を左右に振り、ギュッと抱き付いてくるルシーヌの姿は強烈に可愛らしく、それによって限界を感じた神治は一気に射精しようとさらに腰の動きを強めた。
「出すっ……出しますよルシーヌさんっ……」
「ああんっ、あぅっ……どうぞ、あっ……わたしも一緒に、あっ……一緒にぃっ……あっ、あっ、あぁあああああああああんっ!」
「うぅっ!」
強く抱き付き爪を立ててくるルシーヌを愛おしく感じながら思い切り精を放つ。
勢い良く放出されていく白濁液が幼い膣に注がれ、そのたびに押し寄せてくる快感にうっとりとなる。
「あ……あぁ……はぁ……」
ビクンビクンっと体を震わせ、力を抜いていくルシーヌは満足な笑みを浮かべながらグッタリとベッドに横たわった。
神治も力を抜き、ルシーヌの体に倒れ込む。
(また……大きくなってる……)
ルシーヌの体は再び性徴を示し、十四、五歳ほどの肉体年齢になっていた。
「もう……宜しいですか……?」
荒い呼吸を吐きながら尋ねてくるルシーヌの顔は上気しており、その快楽の桜色に染まった様子を見ていると、肉欲が激しくなってくる。
何しろ今抱いた肉体とすでに違っているのだ。
いわば別人の肉体の様なものであり、そうした体を見せられては抱きたくなってしまうのである。
「まだしたいです……いいですか?」
「え? そんな、あっ……まだって、やっ……神治さんちょっと、やぁっ……」
呆れた様に呟きつつも、その表情は悦びに溢れており、ルシーヌが嫌がっていないのは明らかだった。
「もっと俺の精、もらって下さい。ルシーヌさんにならいくらでもあげますから……」
「ありがとうございます、あっ……では遠慮せずにいただいて、あんっ……これで魔力がかなり、ああっ……増えて、あんっ……あっ、あっ、気持ち、あんっ……気持ちいぃっ……気持ちいいよぉっ……」
魔力が目的の様に答えつつも、すっかり快楽に染まっているルシーヌの様子に苦笑しつつ、予想外に楽しいセックスとなった今回の事に神治は嬉しさを覚えるのだった。
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