緋道の神器


        第十三話  親友の母と姉



 薄暗い部屋の中で、神治はクラスメートを背後から貫いていた。
「あっ、あっ、ああんっ……いいっ、いいっ、いいよぉっ……」
 机に手を付いた女生徒は、耐えられないように腕を震わせている。
「ああんっ、あっ、もう駄目、ああっ……もう駄目なのぉっ……イっちゃう、ああっ……イっちゃうよぉっ……」
 女生徒の声は切羽詰っており、絶頂が近いことを示している。 
(もうそろそろかな?) 
 神治は射精感を促すように意識した。
「ぐぅっ……」
 するとそれまで無かった落ち着かない状態が肉棒に押し寄せてくる。
 そのまま腰を動かせば、女生徒の絶頂に合わせて精を放てるだろう。
「やっ、やぁっ、やはぁんっ……はぅっ、はっ、はひゃぁっ……神治くん、ああっ……神治くん、やぁっ……神治くぅんっ……ああっ、ああっ、あぁあああああああっ!」
「うぐっ!」
 女生徒の叫びと同時に神治も精を放つ。
 ドクドクドクと勢い良く精液が注がれていく。
 何度か射精を繰り返し、しばらくした後に放出を終えた神治はゆっくりと力を抜いた。
 ハァハァと荒い呼吸を繰り返す女生徒を見下ろしながら、小さくなった肉棒をティッシュで拭いてズボンの中にしまう。
「大丈夫?」
 机に突っ伏す女生徒に声をかける。
「うん……凄く良かった……やっぱり神治くん凄い……」
 女生徒は起き上がると明るく笑った。
「また良かったら、してね……」
 つま先立ちになって、少し高い位置にある神治に口付けてくる。
「うん……」
「じゃ、私行くからっ」
 女生徒は手を振ると部屋から出て行った。
「ふぅ……」
 神治は溜め息を付きながらゆっくりとドアを開けた。
「よぉっ、ご苦労さん」
 突然声をかけられ、思わず体を震わせてしまう。
「あ、哲ちゃん……」
 そこにいたのは親友の哲矢だった。
「何かスゲェな神ちゃん。休み時間ごとにヤってるんだもんな」
「え? あ、うん……」
 哲矢の言葉どおり、最近の神治は休み時間になると学校中の女生徒からセックスの誘いを受けていた。
「こりゃ、この学校は神ちゃんのハーレムみたいなもんだな。いや、羨ましい」
 ガハハっ、と哲矢は笑っている。
 楽しそうな哲矢に比べ、神治はどうも憂鬱だった。
 確かにセックスを沢山できるのは嬉しい。
 だがそればかりになってしまうと、自分は何をしに学校へ来ているのだろうと思ってしまうのだ。
 しかも誘われるまま受け入れているうちに、女生徒たちの中で勝手に順番が決められ、定期的にするのが暗黙の了解になってしまったようなのである。
「ふぅ〜〜」
 神治は今日何度目か分からない溜め息を付いた。
「なんだぁ? 神ちゃんどうしたんだよ。疲れてるのか? って、この程度で疲れるわけないか。何せ百人切りの勇者だしな」
 哲矢はまたガハハっと笑い、それに神治は愛想笑いで答えた。
「何だよ、本当に元気ねぇなぁ。調子悪いのか?」
 心配そうに覗き込んでくる。
「そうじゃないよ……体は元気さ……ただちょっと何かやる気が起きなくてさ……」
「やる気って……思春期の憂鬱ってやつか? 青春の悩みか?」
 そういった事とは無関係そうに元気な哲矢は明るく笑っている。
「俺……このままでいいのかなって……」
「このままって何だよ……?」
「いや、学校でこんなにしちゃってさ……何しに来てるんだろうと思って……」
「……」
 哲矢はポカンとした顔をした後、不思議そうに首をかしげた。
「う〜〜ん、そこら辺が外で育ったって事なのかねぇ。女とセックスしまくって何を悩む必要があるんだよ。俺なんか羨ましいと思うぜ」
「だけど休み時間になると必ずするんだよ。ちょっとヤりすぎじゃない? もうちょっと別のことをしたりしなきゃ。学校はセックスだけをするところじゃないだろ?」
 普通は「勉強だけを」となるはずだが、それが「セックス」となっているところに、現在の自分の状況が奇妙であると神治には思えるのだ。
「ま、そうだけどよ。だけど神ちゃん、暇になったら何するんだ?」
「え……?」
「何かしたい事があるから、休み時間が使えないのに悩んでるんだろ?」
「そ、それは……」
 言われてみれば自分はどうしたいのだろう。
 暇になったら何をするのか。
 考えてみても思いつかない。
「何だよ、ないのか? だったら悩むことないじゃん。このままヤり続けてさ、したい事ができたらそれすればいいんじゃね。理由を言えばみんなだって無理やりヤろうとは思わねぇだろうし」
 哲矢の言葉に神治は目が覚める思いだった。
「そうか……やりたい事ができたら止めればいいんだよね……」
「そうそう、それまではヤってりゃいいんだよ。せっかくハーレム作ったんだし。うひひひひ……」
 いやらしく笑うと、肩をバンバン叩いてくる。
 そんな哲矢の様子を見ていると、悩んでいた自分が馬鹿らしくなってきた。
(哲ちゃんって悩みないのかなぁ……)
 いつも元気な親友が、自分のようにグジグジ悩んでいる姿は想像できないが、哲矢とて思春期だ、悩みの一つくらいあってもおかしくはない。
(そういや、哲ちゃんって……)
 悩みというか、妙に思える事はあった。
 普段の様子を見ていると、どうも哲矢は幼馴染の紗智子と夜詩子以外とはセックスをしていないようなのである。
 この緋道村では、友人ほどに仲良くなれば肉体関係を持つ。
 実際他のクラスメートが物陰でしているのを何度か見た事があった。
 それほどこの村ではセックスは当たり前のことであり、そこかしこでしょっちゅう行なわれている行為なのだ。
 だが哲矢だけは、そういった素振りが全くないのである。
 哲矢は決してモテない訳ではない。
 逆にかなり女生徒に人気があるくらいだ。
 顔もそこそこ整っているし、性格も明るく冗談も上手い。
 運動神経もいいし、勉強もかなりできる。
 そういった女の子にモテる要素の塊であり、実際女友達も多かった。
 そんな哲矢が、なぜクラスメートとセックスをしないのか。
 あまりやる気がないとも考えられるが、先ほどの神治を羨む発言からそれはないと思えた。
 だとしたら、どうしてセックスをしないのか。
 それはちょっとした謎だった。
「哲ちゃんってさ、どうしてさっちゃんよっちゃんとしかセックスしないの?」
 神治は思い切って尋ねてみた。
「いや……それか……」
 突然今までの調子が嘘のように、哲矢は口が重くなった。
「何か言いにくい理由でもあるの?」
 マズイ事を聞いてしまったかと思い不安になる。
「そんな感じかな……ま、家庭の事情ってやつよ……」
 哲矢は顔を近づけてくると、周囲に目をやりながら声をひそめた。
「家庭の事情……?」
 その様子に驚きながら、神治は次の言葉を待った。
「実はな……したくてもできねぇんだよ……」
「え?……それってどういう……」
「母ちゃんたちの相手をしなきゃいけないからさ……」
「小母さんたちの……?」
 それがどうして学校でできない理由なのだろう。
「母ちゃんたちって……スゲェんだよ……いつまで経っても満足しねぇの……これでもかこれでもかってしても、『まだ足りない』って言って強引にチンポ擦ってきてさ……俺は毎晩ヒィヒィ言ってる訳……」
 それはまた、凄い状況だ。
「俺、精力には自信あるんだけど、母ちゃんたちには敵わねぇな……何しろ昼間に他のヤツとしてるはずなのに、それでも夜になると待ちきれないって感じで俺の部屋に押しかけてくるんだぜ……だから学校でしまくってきて夜立たなくなったらそれこそ酷い事になるんだよ。初音姉ちゃんなんか飛び蹴りだぜ飛び蹴り……」
 昔から怒るとすぐに手が出る幼馴染を思い出し、哲矢に飛び蹴りをしている図が頭に浮かんだ神治は可笑しくなった。
「笑い事じゃねぇよ。結構痛いんだぜぇ。神ちゃんだってしょっちゅうされてたんだから分かるだろ?」
 確かに神治自身もよく初音に殴られたり蹴られたりしていた。
 四年経って大人しくなったのかと思ったが、どうやら変わらないらしい。
「一応さっちゃんよっちゃんとするのは許してもらってるんだけど、それ以外の女として夜駄目になったらもう大変よ。特にうちは俺以外の男って叔父さんしかいないから、叔父さんが忙しくて俺しか相手がいなくなった日なんか地獄よ地獄。母ちゃんたちの争奪戦があってな。そういう日はさすがにさっちゃんよっちゃんともできねぇんだなぁ」
 何やらノロケにも聞こえる哲矢の家庭事情を聞きながら、神治は哲矢も苦労しているのだと思った。
 家族の相手をするのが大変なのは、神治も同じだったからである。
「ま、そんな感じで、俺はしたくてもできない訳。それでもたまにしないで済む日があるから、そん時はここぞとばかりにいい女とするんだなぁ。だから日頃の情報収集は欠かせないんだぜ」
 神治が百人の女生徒とセックスした後、「誰が良かったか」と哲矢は色々聞いてきたのだが、その理由がようやく分かった。
 そのような事情があるのなら、確かに誰がいい体なのかを知っておきたいのは当然だからだ。
「おっとそうだ思い出したっ」
 急に哲矢が大きな声を上げた。
「どうしたの?」
「母ちゃんに頼まれてたの忘れてたぜ。いや、危なかった」
 哲矢は胸を撫で下ろしている。
「神ちゃんに伝えてくれって言われてたんだ。明日は健康診断の日だから来てくれってさ」
「あ……そういや、そうか……」
 神治は月に一度健康診断を受けることになっていた。
 それが当主の義務なのだ。
 哲矢の家は村で唯一の病院であり、神治の健康診断もそこで行なわれていたのである。
「じゃ、伝えたからな。忘れないで来てくれよ」
「ああ……」
 哲矢に返事をしながら、そういえば哲矢の家族にまだ会っていないという事に神治は気がついた。
 当主になる時も健康診断を受けたのだが、その時は哲矢の叔父が診察してくれ、他の家族とは会わなかったのである。
(ちゃんと挨拶しなきゃな……)
 昔からよく遊びに行っていたし、色々と面倒を見てもらったりもしたのだから、挨拶しないでは非礼に当たるだろう。
 神治はそんな事を思いながら、違う話題を話し始めた哲矢の言葉に意識を向けるのだった。


 玄関フロアに入ると何人かの視線がこちらに向いた。
 その事に少したじろぎながら奥へ進む。
 そこは幼馴染の哲矢の家であり、緋道村で唯一の病院だった。
 昨日哲矢に言われた通り、健康診断にやってきたのである。
「あの、神治ですが……健康診断に来たんですけど……」
 受付で声をかけると、中にいた看護婦がハッとこちらの顔を見つめ、途端にかしこまる。
「と、当主さまですねっ。ただ今ご案内致しますっ」
 まだ若いその看護婦は慌てたように立ち上がり、脇のドアから出てくると手を差し伸べて向かう先を示した。
「こちらですので……」
 先に歩き出した看護婦の後に続いて神治もそちらへ向かう。
 しばらく廊下を歩き、小さな部屋に案内された神治は、そこで担当の医師が来るのを待つことになった。 
 その看護婦は最後まで落ち着かず、神治と目を合わせずに部屋を出て行った。
 よほど当主という肩書きに畏れ多い思いを抱いているのだろう。
(そんな大したもんじゃないんだけどな……)
 神治は苦笑したが、あの看護婦の態度というのは、他の村人にも当てはまるようにも思えたので慣れておいた方がいいのかも知れない。
 これまで家族以外は、学校という一応一般の生徒と変わらない扱いをされる場所でしか村人たちと接していないため、実際自分がどういった目で見られているのか分からなかったのだ。
 普通に扱ってくれているはずの学校でさえ、転校した当初は誰も目を合わせなかったくらいである。
 先ほども受付で名前を告げた途端、その場にいた全員がどよめいていた事を考えると、自分はそれだけ特別な存在なのだと、もっと認識した方が良いのかも知れなかった。
 神治自身には自覚はないが、ここは田舎なのだし、そういった昔からの権威というのものがまだ強く根付いていてもおかしくないからだ。
「神治ちゃぁ〜〜ん、いらっしゃぁ〜〜い。お姉さんですよぉ〜〜」
 そんな事を考えていると突然ドアが開き、甘ったるい声を発しながら誰かが入ってきた。
 背中まである長い黒髪に、ぼんやりとした目が印象的な美しい顔、そして白衣を身に着けた胸元は驚くほどに膨らんでいる。
 一瞬誰であるかと思ったが、「お姉さん」という言葉からすぐに記憶が蘇った。
「あ、美奈子さん……」
 それは哲矢の姉の美奈子だった。
 ぼんやりとした優しげな顔は昔と変わらないが、白衣を身に付けた医者然とした姿は新鮮に思えた。
 昔から医者になると聞かされ、引っ越す前には医大に通っていたのだが、どうやら無事医者になれたようだ。
「お医者さんになれたんですね」
「うんっ。そうなんだよぉ。凄いだろぉ、えっへんっ」
 美奈子は嬉しそうに胸を張った。
 そうすると豊満な胸が強調され、はちきれんばかりに白衣を押し上げているのが目に映る。
(うわ……こんなに大きかったっけ……)
 昔から大きな胸だという印象を持っていたが、久々に見るそれは迫力があった。
 その肉体的な魅力に加え、凄くホンワカとした優しい性格の美奈子は、幼い頃の神治にとって従姉の静に次いで憧れの女性だったのである。
 静は厳しい面が多かったが、美奈子は全くといっていいほど怒ることが無かったため、思う存分甘えられたのだ。
 姉の佳奈もしっかりした性格で甘えさせてくれるという事がなかったため、このような姉がいる哲矢を羨ましく思ったものである。
「うふぅん……神治ちゃんったらぁ、すっかり大きくなってぇ……お姉さん嬉しいなぁ……」
 美奈子は近づいてくると、目の前の椅子に腰掛け、赤いハイヒールを履いた美しい脚を組んだ。
 そうすると短めのスカートがさらに短くなり、弾力の良さそうな太ももがあらわになった。
 その舐め回し吸い付きたくなるような脚に、股間の一物が一気に硬くなる。
「ホント久しぶりだよねぇ。四年前はまだまだ子供だったのにぃ……何かぁ、凄く男になっちゃってぇ……ふふぅん……」
 美奈子の視線が下に動き、神治の股間で止まる。
「え? あ、その……」
 思わず動揺する神治を楽しそうに見つめながら、美奈子は上唇をペロリと舐めた。
 それはまるで肉食獣が獲物を狙っているかのように見える。
(み、美奈子さんって……凄くエッチだ……)
 最近はセックスするとなるとすぐ行為に及んでいたため、こうして大人の雰囲気で誘惑される事に神治は新鮮な興奮を感じていた。
(って……健康診断に来たんだよな……美奈子さんとセックスする訳じゃないんだから落ち着け……)
 美奈子は医者であり、これから自分は色々診察してもらう立場だ。
 いつものセックスをする相手のように見てはいけない。
「哲矢ちゃんから色々聞いてるよぉ。学校で凄いんだってぇ? 百人相手にしちゃったなんてぇ、お姉さん驚いちゃったぁ」
「あ、ええ……まあ……」
 何と答えていいのか分からず、適当に相づちを打つ。
「それにしてもぉ……ホントに大きくなったよねぇ。昔は哲矢ちゃんと一緒に猫みたいになって遊んでたのにぃ。それが今じゃ結構いい男なんだもぉん……お姉さん、ちょぉっと勿体なかったかなぁって思っちゃうぞぉ……」
「ど、どういう意味ですか?」
「うふぅん……分・か・ら・な・い?……神治ちゃんがあのまま村に居てくれればぁ……お姉さんが神治ちゃんの初めてぇ……もらえたかなぁって……それからずぅっと抱いてもらってぇ……なんて想像したらぁ……ちょぉっと興奮しちゃったのぉ……」
 美奈子は顔をズイと前に出しながら、ボォッとした様子で微笑んでくる。
(うぉ、大きい……)
 前かがみになった事により、白衣の間から白い乳房が微かに見え、近づいてきたためより強調されたそれはかなり魅惑的だった。
「ふふぅん……気になるぅ?……大きいでしょう?……哲矢ちゃんはこのオッパイが大好きでぇ……毎日チュウチュウ吸うんだよぉ……神治ちゃんも吸ってみるぅ?」
「え? いや、その……」
 何と答えていいのか分からず、視線をあちこちに動かす。
「やぁん……神治ちゃん可愛いぃ……ホントに百人相手にしたのぉ?……そんな純情だとぉ、お姉さん誘惑しちゃうぞぉ……」
 美奈子は突然立ち上がると、神治の頭を抱き締め、グイグイ体を押し付けてきた。
(うわ……胸が……凄い……)
 巨大な乳房の柔らかな感触に顔が包まれ、頭がボォッとなる。
 抱きついてきている肉付きのいい体全体が、まるでクッションのように心地良さを伝えてくる。
 ただクッションと違うのは、温かさと甘ったるい匂いが付随している事だった。
(た、たまらないよ……)
 股間の一物がさらに硬くなり、呼吸も荒くなってくる。
「ふふぅん……神治ちゃん興奮しちゃったぁ? じゃ、早速検査しちゃおうかなぁ……まずはここねぇ……」
 美奈子の顔が近づいたかと思うと、いきなり唇が奪われる。
「んんっ……んっ……んんっ……」
 突然の事に動揺しつつも、口内に入り込んできた舌の動きに神治は快感を感じ始めた。
「んっ……んんっ……んふぅっ……んっ、んっ、んんっ……」
 神治の頭を抱え顔を左右に入れ替えながら、美奈子は唇を激しく擦り付けてくる。
 舌に柔らかなものが絡みつき、チュウッと吸い上げられると、股間の一物がブルルと震えた。
「んっ、んっ……んぷはぁっ……ああ……神治ちゃんのお口って……美味し……」
 うっとりとした表情を浮かべながら、美奈子は再び軽く唇を重ねてくる。
(凄い……何て上手いキスなんだ……)
 神治は快感にボォッとしつつ、美奈子のキスの上手さに感心した。
「うふぅん……じゃあ、次はぁ……神治ちゃんの大事なところぉ……診てあげるねぇ……」
 ベルトが外され、ズボンとパンツが一緒に引き下ろされる。
 ブルンっ、と勢い良く肉棒がそそり立った。
「わぁお……元気ぃ……これがぁ……百人の女の子をぉ……ヒィヒィ言わせちゃったオチンチンなのねぇ……」
 いやらしい微笑みを浮かべながら、美奈子は肉棒に魅入っている。
「あ、あの……美奈子さん……今日は健康診断なんじゃ……」
「そうだよぉ……だからしてるじゃなぁい……」
「し、してるって……」
 どう考えても健康診断とは思えない。
「さっきはぁ……お口の検査でぇ……今度はぁ……オチンチンだよぉ……」
 そう言うと共に、パクッと肉棒に食らいつく。
「あぅっ……!」
 不意に襲った快感に、神治は頭を仰け反らせた。
 肉棒が生暖かい感触に包まれ、柔らかな舌がベロリと亀頭を舐め上げてくる。
「はぅっ……はっ……はぁっ……」
 舌が敏感なところに絡みつき、口内全体でチュウッと吸い上げられる。
「んぐ……んぐ、んぐ……んぐぅ……」
 熱心に頭が動くたびに、肉棒に快感が押し寄せる。
 目の前にある長い髪が肌に触れ、くすぐったいような気持ちの良さを伝えてきた。
(ああ……凄い……これは……凄いよ……)
 昔から知っている、静に次いで憧れていた美奈子。
 美人で優しく、その温かな雰囲気に包まれるとひどく心地良かったものだ。
 その美奈子が、今自分の肉棒を咥え込み舌を絡ませている。
 それはたまらない快楽だった。
(うぅ……美奈子さんが……はぁ……美奈子さんが俺の……俺のチンポを……)
 肉体的な快感ならば、多くの女性を経験しある程度慣れている。
 だがこういったシチュエーションによる精神的な快楽は、いつになっても慣れることはなかった。
(ああ……たまらない……たまらないよぉ……)
 家族や友人たちに舐めてもらう時には感じられない興奮がいつもより射精感を高め、神治はもう限界に近くなっていた。
「んぐぅ……んぐ、んぐ……んぐ……」
 チュウチュウとまるで吸い込まれるかのような強烈な吸引が繰り返され、腰を動かしていないにも関わらず、まるでセックスしている時のような刺激が股間に押し寄せる。
(も、もう駄目だ……もう出ちゃうぅ……)
 そう思った瞬間、チュチューっと強烈な吸い上げが起こり、神治は一気に精を放った。
「うぁっ!」
 ビクビクビクっと体を震わせ、頭を仰け反らせる。
「んぐ……んぐ……んぐぅ……」
 美奈子は精液を吸い上げ、飲み込んでいく。
「はぅ……はぁ……はぁ……」
 全てを吐き出した神治は、ガックリと力を抜いた。
「うぁっ!」
 だが次の瞬間、思い切り吸い上げられたため快感に体を震わせてしまう。
 肉棒も一気に甦った。
「ふふぅん……神治ちゃんの、美味し……」
 美奈子はいやらしい顔を浮かべてこちらを見つめている。
「あ、あの……美奈子さん……どうして……」
「神治ちゃんのオチンチンのチェックだよぉ……まだ分からないからぁ……今度は別のところで診てあげるねぇ……」
 そう言って赤いハイヒールを履いた美しい脚を持ち上げ、ゆっくりパンティを脱ぐと、神治の膝の上に乗ってきた。
「あ……美奈子さ、はぅっ……ああっ……」
 肉棒がヌルヌルとした温かくて柔らかいものに包まれる。
「あんっ……あっ……うふんっ……神治ちゃんの……はぁ……いいわぁ……」
 美奈子が頭に抱きついてきたため、顔が豊かな肉の膨らみに包まれ、その柔らかな感触に頭がボォっとしてくる。
「んん……美奈、ん……何を……」
 ギュウッと抱き締められるのと同時に、美奈子の体が上下に動き出し、たまらない快感が体を走り抜ける。
「うぅっ……凄、うっ……ああっ……」
 肉棒が吸い上げられるような感覚に襲われ、体全体が美奈子の中に吸引される錯覚が起こる。
「あんっ、あんっ、ああんっ……神治、あっ……ちゃん、はぅっ……いいわ、あんっ……いいの、ああっ……神治ちゃん、いいっ……」
 密着しているだけあって、常に柔らかな肉体の感触が感じられ、快感が高まる。
「うぅっ……美奈子さん、ああっ……美奈子さぁんっ……」
 神治も背中に手を回し、その豊満な肉体を抱き締める。
「ああっ、あっ、ああんっ……神治ちゃん、あっ……神治ちゃぁんっ……あんっ、あっ、あはぁっ……」
 快感に力が抜けてきたのか、美奈子の腰の動きが弱まる。
「ね、あぅっ……神治ちゃん、やっ……動いて、あんっ……下から、ああっ……下から突いてぇ、やんっ……下から思いっきり、あんっ……思いっきり突いてぇっ……」
 甘いおねだりに、神治は心得たとばかりに腰を強く突き上げた。
「ああんっ、あっ、やはぁっ……そう、あんっ……そうよ、ああっ……そうなのよぉっ……あんっ、あんっ、ああんっ……いいっ、いいっ、いいぃんっ……」
 美奈子は頭を激しく振り、そのたびに長い髪がパサバサと乱れる。
「あんっ、あっ、ああんっ……神治ちゃ、あぅっ……神治ちゃぁ、やんっ……神治ちゃんいいよぉっ……はぅっ、はっ、はやぁっ……」
 病院の一室で、健康診断を受けるはずの自分が担当医と肉体を繋げている。
 そのするべきではない時と場所でセックスしているという思いが背徳的な興奮を高め、いつドアを開けて誰かが入ってくるかも知れないという緊張感が肉欲を激しくしていった。
「美奈、ああ……美奈子さぁん……うぅ……俺……もう駄目だ……ああ……イっちゃうよ……」
「うん、あっ……イって、はぅっ……あっ、あっ、ああっ……お姉さんもイくから、やっ……思いっきり、ああっ……思いっきりお姉さんの中に、あんっ……思いっきり出してぇっ……」
 その言葉に体をブルルと震わせて答えつつ、感触の良い肉体をギュッと抱き締めて腰を強く突き上げていく。
「あんっ、あんっ、ああんっ……いいっ、いいっ、いいよぉっ……神治ちゃん凄、ああっ……神治ちゃん凄いのぉ、やんっ……神治ちゃん凄いんだよぉっ……やんっ、やんっ、やぁんっ……」
 美奈子の叫びに合わせるように、膣がキュッキュッと間隔を置きながら締め上げてくるのがたまらない。
「はぅっ、はっ、はやぁんっ……もうイく、あっ……もうイくの、ああっ……もうイっちゃうんだよぉっ……あぅっ、あっ、あはぁんっ……神治ちゃ、ああっ……神治、あんっ……神治ちゃぁんっ……あぁああああああああっ!」
「美奈子さぁんっ!」
 絶叫と共に精を放つ。
 ドクドクドクと、激しい勢いで精液が噴出されていく。
 神治は美奈子の体にギュッと抱きついたまま、何度も何度も精を放っていった。
 小刻みに震える美奈子の体を感じながら、最後の放出を終えると力を抜いていく。
 ふぅ、と息を吐き出しながら、美奈子の顔を見上げる。
「良かったよぉ、神治ちゃぁんっ……うふふ……」
 穏やかな笑顔を浮かべながら、美奈子は頭に頬擦りしてくる。
「美奈子さん……何でこんな事したの?……健康診断のはずでしょ……」
「さっきも言ったじゃなぁい。神治ちゃんのオチンチンのチェックだよぉ……これも健康診断のうちなのぉ」
「嘘でしょ」
「あはっ、バレちゃったぁ? 実はぁ、お姉さんが神治ちゃんとしたかっただけなのぉ。だぁって、哲矢ちゃんがやたらと自慢するんだもん。一度試してみたいと思うじゃなぁい」
 美奈子は悪びれた様子もなくニコニコしている。
「はぁ……まあ、いいですけどね。じゃ、健康診断をお願いします」
「それはまだぁ……もう一回してからねぇ……」
「え? ちょっとそれは……」
「いいじゃない。どうせ時間はあるんだしぃ。お姉さん神治ちゃんとしたいんだもぉん。ね? いいでしょぉ?」
 美奈子は膝の上から降りると、そのまま神治の体を引っ張って後ろにあるベッドに倒れ込んだ。
「うわっ、ちょっ、美奈子さんんっ……」
 唇が奪われ、ギュッと抱き締められる。
「んっ、んふぅっ……ね、お願いぃ……神治ちゃんのオチンチン……もっと欲しいのぉ……」
 美しい顔をせつなげにし、潤んだ瞳でジッと見つめられては、健康な男が逆らえるはずもない。
「分かりました……でもこれで最後ですからね」
「わぁい……神治ちゃん大好きぃ……」
 強く抱き締められ、頬擦りされる。
 胸でその豊満な乳房が潰れる感触が伝わり、肉棒がグンと力を増す。
「うふんっ……元気だねぇ……」
 美奈子がいやらしく笑う。
「美奈子さんがエッチな体してるからですよ」
 神治は起き上がると、手を伸ばしてシャツのボタンとブラジャーのフロントホックを外した。
 ブルンっといった感じで豊満な乳房が現れ、吸ってくれと言わんばかりに勃起した乳首が見える。
 白衣の間に生の乳房が見える光景は、何やら背徳的な興奮を起こし、たまらなくなった神治は乳首に吸い付いていった。
「あんっ……あっ、ああっ……うふっ、神治ちゃんも、やんっ……哲矢ちゃんと一緒だねぇ……あっ、あんっ……オッパイ吸うの、はぅっ……大好きでしょぉ……」
「男はみんな、大好きなんだよ……」
 それに答えるようにチュパチュパと強く吸い上げ、その豊満な乳房をギュッと揉みしだく。
「ああんっ、あっ、ああっ……いい、あぅっ……いいの、ああんっ……いいよぉっ……神治ちゃんに、やぅっ……揉んでもらうと、あんっ……気持ちいいぃっ……」
 両手でムニムニと回すように揉み、顔を乳房にうずめて左右から手で押すと、柔らかな感触と温かい体温、そして甘ったるい匂いに包まれて心地良くなってくる。
「美奈子さぁん……美奈子さんのオッパイ……気持ちいいよぉ……」
 左右の乳首を交互に吸い、何度も乳房を揉みしだく。
「あっ、ああっ、ああんっ……神治ちゃん、やぁっ……もう頂戴、あぅっ……神治ちゃんの、ああっ……オチンチン、あんっ……早く、やっ……早くぅ、ああんっ……早く入れてぇっ……」
 その可愛らしいおねだりに神治は体を起こすと、スカートを捲くって、すでにビンビンに勃起している肉棒を押し込んでいった。
「あぅんっ!……あっ、ああっ、ああんっ……やっぱりいい、やぅっ……神治ちゃんの、あっ……オチンチン、ああっ……やっぱりいいよぉっ……」
 ズブリズブリと肉棒が入り込んでいくたびに、ヌメヌメとした膣襞が絡みつき、早く精を寄越せと吸引してくる。
「うぅっ……美奈子さん、ああ……気持ちいいよ……美奈子さんのここって……気持ちいいっ……」
 いつもと違う環境でのセックスに興奮しているのか、神治は激しい快感を感じていた。
「あんっ、あんっ、ああんっ……やっ、やっ、やはぁっ……」
 腰が動き出すと、美奈子が甘い喘ぎを上げる。
 病院のベッドで、白衣を乱した女医に肉棒を突っ込み腰を動かす。
 それはこれまで経験した事がない状況であったため、たまらない興奮が湧き起こっていた。
「あっ、あっ、ああっ……はんっ、はんっ、はぁんっ……」
 両脚を抱えてズンズン強く突き込むと、宙に浮いた赤いハイヒールがまるで頷いているかのように動く。
(そういや……家族以外の大人の人とするのって……久しぶりだなぁ……)
 最近神治がセックスをしているのは未成年の少女たちばかりで、家族以外では全くと言っていいほど大人の女性とはしていなかった。
(この感じ……大人の女って……やっぱいいなぁ……)
 今肉棒を押し込んでいる美奈子の膣は、少女たちのものとは違い、まるで包み込まれるような感触があり、それが非常にたまらなかったのである。
 それに初めての相手というのはそれだけで興奮するものらしく、神治は久々に強い快感を感じていた。
「ああんっ、あっ、ああっ……やっ、はぁっ、はふぅんっ……」
 さらには年上の女性を自由にしているというのがたまらない。
 普通は従わされる立場なのに、こうして肉棒を押し込み、腰を動かしている時だけは、どんなに年上の女であっても自分の思う通りになるのだ。
 それは男として最高の気分だろう。
「はっ、はっ、はぁんっ……いいっ、いいっ、いいぃっ……やんっ、やんっ、やぁんっ……神治ちゃん、はふぅっ……もっとっ、もっとっ、もっとぉっ……」
 頭を左右に振って、美奈子は激しく悶えている。
 神治はベッドに手を突くと、さらに腰の動きを早めていった。
「あんっ、あんっ、ああんっ……それ、ああっ……それいい、あんっ……それいいよぉっ……はぅっ、はっ、はぁんっ……神治ちゃんっ、神治ちゃんっ、神治ちゃぁんっ……」
 グイと引き寄せられ、腰に脚が絡みつく。
 唇を合わせると、神治はそのまま肉棒を強く叩きつけていった。
「んんっ、んっ、んふぅっ……んっ、んっ、んんっ……」
 口内の舌が強く吸われ、それと同時に肉棒も激しく吸引された。
「うぅ……美奈子さんっ……イくよっ……俺もうイくっ……」
「ああっ、あっ、あはぁんっ……いいわよ、あんっ……お姉さんも、はんっ……イくのぉっ……あんっ、あんっ、ああんっ……」
 グイグイ引き寄せられながら、それを振り払うかのように激しく腰を動かしていく。
「やっ、やっ、やぁんっ……あんっ、あっ、あはぁっ……もう駄目、あっ……もう駄目だよぉっ……はぅっ、はっ、はひゃぁっ……あんっ、あっ、あぅっ……イっちゃう、やっ……イっちゃうの、ああっ……イっちゃうんだよぉっ……やぁあああああんっ!」
「うぉっ!」
 美奈子の絶頂と共に肉棒がキュウッと締め上げられ、それに耐えられなくなった神治は一気に精を放った。
 ドピュドピュドピュ……。
 多量の精液が勢い良く放出されていく。
「み、美奈子さぁん……ああ……たまらないよぉ……」
 神治はガクガクと体を震わせ、そのたびにドピュッ、ドピュッと精を放っていった。
 今自分は憧れの女性の中に射精しているのだと思うと、深い満足感が得られ、神治は夢中になって何度も腰を動かしていった。
 最後の放出を終えると、そのままガクリと力を抜いて美奈子の体の上に倒れ込む。
 ハァハァと荒い呼吸を繰り返しながら、うつろな表情を浮かべる美しい顔を見つめる。
「うふぅん……良かったよぉ……神治ちゃんってぇ……やっぱりいいぃ……」
 美奈子が優しく抱き締め、唇を重ねてくる。
 舌がチュウッと吸い上げられ、それによって再び肉棒が硬くなった。
「あはんっ……もうおっきくなったぁ……ね、もう一回しよぉ……いいでしょぉ?」
「え? だって健康診断は? しないと時間が……」
「大丈夫ぅ……健康診断はぁ……午後からだもぉん……」
「は……?」
 美奈子の言葉に間抜けな声を上げてしまう。
「うふっ……初めから神治ちゃんとこうするつもりだったからぁ……哲矢ちゃんに嘘言っちゃったぁ……えへへぇ……」
 年齢に合わない少女のような仕草をしながら美奈子は笑っている。
「もう……しょうがないですねぇ……」
 神治は呆れながらも、すでに美奈子とのセックスを楽しく感じ始めていたので嬉しそうに笑った。
「そういう事だからぁ、もう一回……いい?」
「はい、分かりました。美奈子さんが満足するまでさせて頂きます」
 神治は微笑みながら起き上がると、再び腰を動かし始めた。
「あっ、あっ、ああんっ……だから、あっ……神治ちゃん好きぃっ……やんっ、やっ、やはぁっ……」
 美奈子が抱きついてくるのを可愛らしく感じながら、神治はその豊かな乳房を優しく揉み上げていくのだった。


「あんっ、あんっ、あやぁっ……後ろぉ、あっ……後ろが凄いよぉっ……あっ、あっ、ああっ……」
 神治は四つんばいになった美奈子を背後から突いていた。
 白衣の背中を見ていると、やはりたまらない興奮が湧き起こってくる。
(俺って……白衣が好きなのかなぁ……)
 いかにも医者だというその服は、神治の男心をくすぐるのだ。
 しかも後ろから肉棒を押し込んでいると、さらに興奮が高まった。
「あっ、あっ、ああっ……神治ちゃん、やぁっ……神治ちゃん、はぅっ……神治ちゃぁんっ……」
 美奈子が頭を左右に振り、そのたびにバサバサと長い黒髪が乱れる。
 その様子を満足げに見下ろしながら、神治は白衣に包まれた尻を掴んでズンズンと突き込んでいった。
「あっ、はぁっ、やぅっ……あんっ、あんっ、ああっ……」
 あれから何度もセックスをしているが、入り込んだ肉棒をピクピクと微妙に刺激してくる美奈子の膣はあまりに気持ち良く、そのたまらない感触は慣れる事がなかった。
(いいなぁ……美奈子さんのここって……何かいい……)
 凄まじく気持ちがいい訳ではないのだが、やんわりとした心地良さがあるのだ。
 それはまるで、幼い頃に母に抱かれていた時に感じた安心感のように思えた。
「ああんっ、あっ、あはぁっ……神治ちゃんイく、やっ……神治ちゃんイくの、あっ……神治ちゃんイくんだよぉっ……やっ、やっ、やはぁんっ……」
 絶頂に近づくと、キュウッ、キュウッと肉棒が締め上げられる。
 それによって射精感も高まり、我慢しきれない神治は早く放とうと腰の動きを早めていった。
「あんっ、あんっ、ああんっ……もう駄目、あっ……もう駄目だよ、ああっ……もう駄目なのぉっ……やんっ、やんっ、やぁんっ……イっちゃう、ああっ……イっちゃうの、あはぁっ……イっちゃうぅっ……やぁあああああああっ!」
「美奈子さぁんっ!」
 腰を思い切り突き出し、その瞬間精を放つ。
 ドクドクドクと凄まじい勢いで射精が行なわれ、たまらない快感に神治は頬をだらしなく緩めた。
 ビクンっ、ビクンっと肉棒が動き、何度も精が放出されていく。
「うぅ……ああ……」
 微かに漏れる己の声を遠くに聞きながら最後の射精を終えると、ガクリと体を倒して白衣の背中に倒れ込む。
「神治ちゃん……良かったよぉ……ね、もう一回……もう一回しよぉ……」
 何度目か分からない「もう一回」のおねだりに苦笑しながら起き上がる。
 神治自身は尽きる事のない精力であるため、いくらでもできるのだ。
(でもホント……確かに凄いね……)
 昨日哲矢が「自分の母と姉はなかなか満足しない」と言っていたが、全くその通りだった。
 もうかなりの回数をしているというのに、美奈子は全然止める気配がないのである。
(これで他に二人いるんじゃ……確かに哲ちゃんも参っちゃうよなぁ……)
 他の女とせず、家族のために精力を蓄えておかなければならないのは当然だろう。
「じゃ、ヤりますよ……」
 そう言って腰を振ろうとした時だった。
 突然ドアが開き、一人の女性が部屋に入ってきたのである。
『あ……』
 神治とその女性の声が重なる。
 時が止まったかのようにどちらも動かない。
「ん? どうしたのぉ、早く動いてぇ」
 美奈子が不思議そうに振り返ってくる。
「あらぁ、母さん……何か用ぉ? 私ぃ、今忙しいからぁ、後にしてよねぇ」
 のんびりとした口調で美奈子がその女性に声をかける。
「あんたねぇ……『使用禁止』なんて書いてあるから何なのかと思えば……こんな事してるなんて……まったく、どこの子を連れ込んだの? そういうのは仕事中は駄目っていつも言ってるでしょ?」
 その女性は呆れたように息を吐き出した。
(母さんってことは……小母さんか……)
 どうやら彼女は、神治が昔から良く知る、哲矢の母の貴久子のようだった。
 確かに良く見ると、四年前と変わらない姿がそこにあった。
 すでに四十は越えているはずだが、それを感じさせない若々しく美しい顔。
 動くたびに揺れる豊かな胸の膨らみ。
 贅肉の全く無さそうなキュッと締まった腰。
 まさに理想の熟女と言えるその肢体は、男を惑わす色気に溢れていた。
「あの……小母さん……お久しぶりです……神治です……」
 美奈子の尻を抱えたまま、貴久子に頭を下げる。
「え?……あら、神ちゃんなの?……まあ、すっかり大きくなって……見違えたわねぇ……」
 貴久子は驚いたように目を見開いている。
「うふんっ……こっちも大きくなって、凄くいいわよぉ……」
 美奈子が笑いながら尻を振った。
「ちょっと、何やってるの美奈子。早く離れなさい。神ちゃんは当主さまなのよ。あんたがこんな所でしていいような方じゃないんだから」
 貴久子は近づいてくると美奈子の体を放そうとしている。
「何言ってるのよぉ……神治ちゃんは神治ちゃんじゃないぃ……してくれてるんだからどこでしたっていいでしょぉ……それに学校じゃ色んな子としてるって言うんだからぁ、私がしたっていいじゃないぃ……」
 美奈子はそう言って神治に抱きついてくる。
「そういう訳にはいかないの。あんたは中学生じゃなくて大人なんだから、ちゃんと分別つけないと駄目でしょ」
 腰に手を当てて強い口調で貴久子は叱っている。
「あの、小母さん……俺は別に構いませんから……美奈子さんとするのは楽しいですし……」
 一方的に美奈子が責められているのは可哀想なので神治は助けるように言った。
「あらそうなの? 私はてっきりこの子が無理やり神ちゃんを押し倒して始めちゃったのかと思ったから……」
 確かにその通りだった。
 だが美奈子との行為が楽しかったのも事実なので、神治は黙っておくことにした。
「でもこんな所でいつまでもさせておく訳にはいかないわ。ちゃんとそれなりの接待をさせてもらわないと……」
 貴久子はそういうと、グイと美奈子の体を引き離した。
「いやぁんっ……母さんの馬鹿ぁ……」
 まるで小学生のような口調で美奈子はダダをこねている。
「あんたはそれでも二十歳すぎてるの……?」
 貴久子は呆れた口調で言いながら大きく息を吐き出した。
「さ、神ちゃ……当主さま、うちの娘が大変失礼を致しました。どうぞこちらにいらして下さい。わたくしの方から改めてご挨拶をさせていただきますので」
 今まで聞いたことのない改まった口調で言われ、神治は慌ててしまった。
「いや、あの……そんな風にしなくていいですから……」
「いえいえ、一応礼儀というものがございますから。さ、こちらへどうぞ……」
 よく知っている貴久子に深く頭を下げられ、神治は戸惑ってしまう。
「じゃ、じゃあ……」
 態度はともかく、昔から世話になっている貴久子の誘いである。
 断るわけにもいくまい。
「じゃあ、神治ちゃんまたねぇ……」
 残念そうに呟く美奈子に頷いて答えると、神治はパンツとズボンをはいて貴久子の後に付いていった。


「今お茶をお持ちしますので……」
 そう言うと貴久子は部屋から出て行った。
 そこは病院ではなく、隣接して建っている哲矢の家である。
 昔からよく出入りしていたため、まるで自分の家のような安心感がある場所だった。
(昔のままだなぁ……)
 今座っているソファにしても、哲矢と一緒に飛び跳ねて遊び、よく貴久子に叱られたものだ。
(しかし美奈子さんって……いつもあんな事してるのかなぁ……)
 先ほどの貴久子の言葉から、美奈子がしょっちゅう色々な男を病院に連れ込んでセックスしているように思えた。
(あの美奈子さんがなぁ……あ、でもそういやそういう性格かも……)
 昔からのんびりした性格とは裏腹に、過激なところがあったのを神治は思い出した。
 なかなか怒らないのをいい事に、調子に乗った哲矢が美奈子の大事にしていたヌイグルミを汚してしまった時の怒りようは凄まじかったのだ。
 ニコニコしながら哲矢を激しく殴り、蹴り、地面に叩き付けたのである。
 それは普段が優しいだけにとても陰惨に見え、子供心に美奈子だけは絶対怒らせないようにしようと恐怖を感じながら思ったものだ。
「何を考えていらっしゃるんですの?」
 いつの間にか部屋に入ってきたらしい貴久子が、目の前にお茶を置きながら尋ねてくる。
「いや、あの、美奈子さんが……」
「ああ、あの子のことですね。昔からああなんですのよ。気に入った男の子を連れ込んで、診察室でああしてしているんです……しかもまだ小学生だとか中学生だとかを……まったく困ったものですわ……」
 貴久子は深い溜め息を付いている。
「はぁ……そうなんですか……」
「いえ、私もあの子の趣味をどうこう言うつもりはないのです。若い子はわたくしも好きですし……ただ仕事中は止めて欲しいといつも言っているのですが、どうしても直してくれないものですから……」
 そう言いながら、色っぽい視線をこちらに向けてくる。
「わたくしだって、仕事中でなければとやかく言わないんですのよ……特に当主さまは……魅力的ですし……」
 妖しげな口調で呟きながら、貴久子は隣に腰を下ろしてくる。
「あ、あの……小母さん……?」
「やっと……やっと来てくださいましたわね……ふふ……ずっとこの日が来るのを待ってましたわ……」
 貴久子は体を寄せてくる。
 柔らかな肉体が感じられ、肉棒が一気に硬くなった。
「先ほど美奈子としていらっしゃいましたけど……まだまだ大丈夫ですわよね……哲矢から百人の女の子とされたと聞いてから……もうわたくし我慢できなくて……早く、早く当主さまとしたくてたまらなかったんですの……」
 そう言いながら、しなだれかかってくる。
「こう見えても毎日哲矢を満足させてますから、きっと当主さまもお喜びいただけると思いますわ……」
 うっとりとした表情で貴久子は迫ってくる。
 そこには友人の母の姿はなく、一人の女、いや、一匹の発情した雌がいた。
「あ……その……小母さん……」
「小母さんなんて嫌……貴久子とお呼びになって……」
 貴久子の魅惑的な体が密着し、その美しい顔が迫る。
「ちょ、ちょ、んっ……んんっ……」
 唇が塞がれると同時に押し倒される。
 ニュルリと舌が入り込み、口内を蹂躙していく。
「んんっ……んっ……んんぅっ……」
 貴久子は神治の頭を抱えるように持ちながら、左右に顔を入れ替えて激しく唇を擦り付けてくる。
(う……凄い……き、気持ち……いぃ……)
 神治は脳が蕩けそうになっていた。
 これまで多くの女性とキスをしてきたが、ここまで上手いのは初めてだったのである。
 無論、妹の舞美の口のように、触れているだけで気持ち良くなるものもあったが、今感じている気持ちの良さは、そういった肉体的な機能による快感ではなく、舌や唇の動きによる刺激だったのだ。
 以前伯母が「生まれつきのものに頼るばかりじゃ成長はない」と従妹の久美を叱っていたが、この事を言っていたに違いない。
 貴久子の口内の感触自体は並であったのだが、快感を感じる神経を刺激してくるその動きには凄まじいものがあったのだ。
 年齢から考えるに、かなりの男を相手にしてきたと思われるその経験が、舞美の口をも上回る口技を身につけさせたのだろう。
 それはまさに熟女ならではのテクニックと言えた。
「んんっ……んっ……んはぁっ……ああ……当主さまぁ……うふん……いかがですぅ……気持ちいいですかぁ……?」
 トロンとした目つきで貴久子が尋ねてくる。
「あ……はい……気持ち……いいです……」
 息を切らしながら答える。
(お、小母さんが……こんな……こんなエッチだなんて……)
 考えてみれば、あの美奈子の母親なのだ。
 同じように積極的であっても当然だった。
「では、次はここを……ご奉仕させていただきますわ……」
 貴久子は体を起こすと、神治のズボンのベルトを外し、パンツと一緒に引き下ろした。
「うふ……元気……」
 ブルンと勢い良く立ち上がった肉棒をうっとりと見つめながら顔を近づけてくる。
「あぅっ!」
 いやらしい口にパックリと咥え込まれ、神治は呻き声を上げた。
「んぐ……んぐ……んぐ……」
 舌が包むように亀頭に絡み、チロチロと刺激を与えてくる。
「うっ……あっ……うぅっ……」
 まるで感じる部分を熟知しているかのようなその舌の動きに、神治は体をピクつかせながら小さな声を上げた。
「んんぐ……ん……んぐぅ……」
 チュパチュパと音を立てて激しい勢いで肉棒が口から出し入れされる。
「うぁっ……あっ……うぁぅっ……」
 口から離れる時に思い切り吸い上げられ、口内に収まると舌がヌメヌメと絡みつく。
 その繰り返しをされていると、まるで膣に収めているのと変わらないたまらない快感があった。
(もう……駄目だ……出る……出ちゃうよぉ……)
 何人もの女を絶頂に導いてきた肉棒は、あまりの快感に初心者の耐久力となってしまっているようだった。
「うぅっ……出るっ……出るぅっ!」
 ビクビクっと体を震わせると、神治は一気に精を放った。
 ドクドクドク……。
 凄まじい勢いで精液が貴久子の口内に注がれていく。
 それを美味しそうに全て飲み込むと、貴久子は最後にチュウッと強く肉棒を吸い上げて妖しく微笑んだ。
「はぅっ!……はぁ……はぁ……」
 その強烈な快感に体を仰け反らせた後、神治はゆっくりと力を抜いていった。
「うふん……いかがですか当主さま……わたくしの口はよろしかったですか?」
 貴久子がいやらしい表情を浮かべながら見下ろしてくる。
「ええ……凄く……気持ち良かったです……」
 神治は息を乱しながら答える。
「では……いよいよ当主さまと繋がらせていただきますわ……どうぞお楽しみになって下さいまし……」
 スカートに手を入れてパンティを脱ぐと、すでに復活している肉棒を握り、腰を下ろしてくる。
「うぅっ……」
「はぅんっ!」
 亀頭が膣穴に収まると、ヌメヌメとした感触が絡みつき、奥へ奥へと引き込むように動いてくる。
「あっ……いいっ……はぁっ……いいわぁっ……ああっ……いいのぉっ……」
 甘い声を上げる貴久子の腰がさらに下に沈み、ズブズブと肉棒がハマっていくと、肉棒全体が温かく柔らかで濡れたモノに包まれ、ジワジワと締め上げられた。
「うっ……うぅっ……」
 その熟女ならではの、強くも弱くもないゆっくりとした締め付けがたまらない快感をもたらしてくる。
「あんっ、あんっ、ああんっ……あっ、あっ、あはぁっ……」
 貴久子の体が上下に動き始め、その刺激に肉棒がビクビクと震え、神治は体を仰け反らせた。
「はっ、はぅっ、はぁっ……当主さ、あっ……当主さまの、ああっ……当主さまのいいっ……あんっ、あっ、ああっ……当主さまの最高ですぅっ……」
 柔らかで重みのある肉が腰の上で動き、今自分が女とセックスしているのだという実感を持たせる。
(ああ……俺……小母さんと……哲ちゃんのお母さんと……セックスしてるんだ……)
 親友の母であり、昔から色々と世話してもらってきた女性と自分は体を繋げている。
 しかも彼女は自ら腰を振り、今まで見たことのない女の顔をして甘い声を上げているのだ。
 それは何やら妙な興奮を感じさせ、激しい快感をもたらし、自然と腰が動き出して強く突き上げていく。
「ああんっ、あっ、ああっ……それ、はぅっ……それ凄い、あっ……それ凄いのぉ……あんっ、あんっ、あはぁっ……神ちゃん、あっ……神ちゃん、やっ……神ちゃぁんっ……あっ、あっ、ああんっ……」
 快楽が体裁を排除したのか、改まっていた口調がくだけたものになっている。
 元々長年そうして喋ってきたのだから、意識が緩めば慣れたものが出るのは当然だろう。
「いいっ、いいっ、いいんっ……神ちゃん、あはぁっ……神ちゃんいいの、あぅっ……神ちゃん最高ぉっ……やっ、やぅっ、やぁんっ……」
 髪を振り乱し、腰を激しく前後左右に動かしながら貴久子は悶えている。
 そのたびにキュウッ、キュウッと膣が締まり、肉棒を締め上げてくるのがたまらなかった。
「あんっ、あんっ、ああんっ……神ちゃん、ああっ……神ちゃんもっと、あんっ……神ちゃんもっと激しくぅっ……はっ、はぁっ、はぁんっ……」
 貴久子がいやらしくおねだりし、それに興奮した神治はさらに強く突き上げていった。
 ギシギシとソファが音を立て、昔こうして激しく跳ねた事で叱られたのを思い出した神治は可笑しくなった。
「あっ、ああっ、あふぅんっ……神ちゃん、あっ……どうしたの? やんっ……笑っちゃって、はぁっ……」
「思い出してたんですよっ……昔この上で跳ねたらっ……小母さんに怒られたことっ……」
「そんなことも、あんっ……あったわね、はぅっ……でも、はぁっ……今はいいの、あっ……今はいいのよぉっ……あっ、あっ、ああんっ……だって、はぅっ……だってこんなに、はんっ……こんなに気持ちいいんですもの、やっ……もっと、あっ……もっと激しく、ああっ……もっと激しく跳ねてぇっ……」
 思い出が貴久子との繋がりを深いものに感じさせ、それほど良く知る女性の、普段隠されている女の部分を暴いているのだという思いが背徳的な興奮を高めていく。
「ああんっ、あっ、ああっ……凄いっ、凄いっ、凄いぃっ……やんっ、やんっ、やぁんっ……神ちゃんっ、神ちゃんっ、神ちゃぁんっ……」
 貴久子がさらに大きな声で喘ぎ、体を激しく仰け反らせた。
 それと共に肉棒がキュッと締め上げられ、神治の耐久力を奪っていく。
「やっ、やっ、やぁんっ……もう駄目、ああっ……もう駄目ぇ、はぅっ……もう駄目なのぉっ……あんっ、あんっ、ああんっ……神ちゃんイっちゃう、ああっ……神ちゃんイっちゃうの、はんっ……神ちゃんイっちゃうぅっ……あぁああああああああっ!」
「小母さぁんっ!」
 ドピュッドピュッ、ドクドクドク……。
 重力に逆らい、多量の精液が貴久子の膣内に噴出されていく。
 神治はガクガクと体を震わせながら、何度も何度も精を放っていった。
 しばらくして最後の放出を終えると、ゆっくりと力を抜く。
 はぁはぁと荒い呼吸を繰り返していると、貴久子が体を倒して覆いかぶさってきた。
「神ちゃん……凄い……凄いわ……あ、神ちゃんって言っちゃってたわ……申し訳ありません当主さま……」
 貴久子は困ったような顔で呟いている。
「いいんですよ……小母さんとは長い付き合いなんですから……当主さまなんて言われたり、敬語で話される方が居心地悪いです……だから昔通りにしてくれる方が俺は嬉しいです……」
「そうなの?……ならそうさせてもらおうかしら……でもその代わり……神ちゃんも私のこと……貴久子って呼んで……」
「え? で、でも……」
「嫌なの?」
「嫌っていうか、昔から小母さんって呼んでるし……哲ちゃんのお母さんをそう呼ぶ訳には……」
「うふ、なに言ってるの。もう私たちは男と女でしょ? セックスした間柄なんだからそういうのは気にしちゃ駄目……他の哲矢の友達だって、私とした子はみんな貴久子って呼んでるわよ……だから神ちゃんもそう呼んで、ね?」
 可愛らしい口調で言ってくる。
「で、でも……」
「呼んで……貴久子って……」
 今度は歳相応の色っぽい声で囁かれ、神治はそれに逆らうことができなかった。
「あ……その……貴久子……さん……」
「もうっ、呼び捨てでいいのにぃ……神ちゃんったら可愛いんだからぁ……」
 何やら肉体関係を結んでから、貴久子の口調はかなり甘くなっていた。
 それはやはり、貴久子自身の意識の中で神治に対する認識が、「息子の友人」から「男」に変わったという事を表しているのかも知れない。
(だけど……小母さんって……他のヤツともしてるんだ……)
 貴久子が自分以外の哲矢の友人ともセックスしているというのは驚きの事実だった。
 貴久子のような大人の女性が、中学生を相手にしているというのはどうにも想像しにくかったからだ。
 しかし緋道村では友人同士でセックスするのだから、仲良くなれば友人の母や近所の女性などとセックスしていてもおかしくはない。
 頭では理解していたはずなのだが、やはり実感としてまだ自分はこの村の慣習を認識できていないようだった。
「ね、もう一回しましょう……神ちゃん百人抱いたんだから何回しても大丈夫よね? 私、凄くしたくてたまらないの……」
 貴久子はギュッと抱きついてくる。
「いいですよ……俺も貴久子さんともっとしたいですし……」
 美奈子と同じような台詞を言っていることに苦笑しつつ、その柔らかな肉体を抱き締める。
「うふん……ありがとう……嬉しいわ……」
 美しい顔が迫り、唇が重ねられる。
「んっ……んふっ……んんっ……」
 唇を激しく擦り合わせながら強く抱き締め、ゆっくり起き上がる。
「んんっ……んっ、んっ……」
 服の上から豊かな乳房を揉みしだき、そのまま押し倒していく。
 手を服の下に差し込み、ブラジャーと共に捲り上げると、ブルンっといった感じで豊かな膨らみがあらわになった。
 ムニムニと揉みながら、すでに大きくなっている乳首に吸い付いていく。
「あんっ……あっ、ああんっ……やっ……」
 何度も吸い付き、舌先で激しく弾くと、貴久子はビクビクと体を震わせた。
「あっ、ああっ……あんっ……」
 そのまま首筋に吸い付き、耳の穴に舌を差し込んでいく。
「やっ……もうっ……そんなとこ、あんっ……」
 貴久子はくすぐったそうに笑っている。
「ふふ……貴久子さんの耳って可愛いんだもん……」
 そう言いながらスカートを捲くり、すでにギンギンに硬くなっている肉棒を近づけていく。
「今度は俺が、上から思いっきり突いてあげますね……」
 微笑かけると同時に肉棒を押し込む。
「はぅんっ!……あっ、あっ、ああっ……」
 ヌルヌルとした温かい肉に亀頭が包まれ、たまらなくなった神治はそのまま一気に腰を進めていった。
(ああ……やっぱり気持ちいい……)
 貴久子の膣に入れていると、まるで体全体が包まれるような錯覚を感じ、それが幼い頃に母に抱かれていた記憶を呼び起こすのか、身も心も温かくなってくる。
「貴久子さんっ……ああっ……いいよっ……最高だっ……」
 すぐに腰を激しく動かし、白い乳房をギュッと掴む。
「ああんっ、あっ、オッパイ、やっ……神ちゃん、ああんっ……神ちゃんのいい、あぅっ……神ちゃんのいいのぉっ……あっ、あっ、ああんっ……」
 せつなげにこちらを見上げてくるのがたまらない。
 肉棒が膣の中でグンっと力を増した。
「あんっ、あっ、あやぁんっ……もっと、ああっ……もっとよぉ、はぅっ……それをもっとぉっ……」
 イヤイヤといった感じで貴久子が頭を左右に振り、その少女のような可愛らしい仕草に興奮が高まっていく。
「ああっ、ああっ、あぁん……それ、ああっ……それよぉ、やぁっ……それ凄いぃ、あっ……それ凄いのぉっ……あんっ、あんっ、ああんっ……」
 嬉しそうに頭を仰け反らせながら、貴久子は甘く悶える。
(ああ……何か凄い……何か凄いよ……何だろ?……とにかく凄いよぉ……)
 先ほどと違い、上になって突いているのが何やら興奮を高めているようだ。
 昔からよく知っている親友の母を組み敷いているという事実がそうさせるのかも知れない。
 それはたまらない快感だった。
(俺は……俺は小母さんを……哲ちゃんのお母さんを……犯してるんだ……こうして押さえ込んで……チンポをぶち込んで……喘がせてる……最高だ……最高だよ……)
 雄としての征服欲、支配欲が刺激され、体の奥底からムラムラと抑えきれない肉欲が押し寄せてくる。
「ああっ、あっ、あふぅっ……神ちゃん、ああっ……神ちゃん来てぇ、やっ……神ちゃん来て欲しいのぉっ……はっ、はっ、はぁんっ……」
 貴久子は手を伸ばして体を引き寄せてくると、そのまま背中に手を回し、さらには腰に脚を絡ませてギュッと抱き締めてきた。
(俺の……俺のチンポがそんなにいいのかな?……小母さんにとって俺って……自分の息子の親友なのに……)
 あまりに淫乱な貴久子の姿に、ふと哲矢の顔が脳裏に浮かぶ。
(哲ちゃんはどう思ってるんだろ……)
 先ほど貴久子は、哲矢の友人とセックスしていると言っていた。
 きっと自分が今されているように、多くの同級生の肉棒を咥え込んだに違いない。
 それを哲矢は知っているはずだった。
(もし俺が……俺が同じ立場だったら……)
 母と哲矢がセックスしている姿が思い浮かぶ。
(!……嫌だっ!……そんなのは嫌だっ……!)
 激しい嫉妬心と怒りが体中を駆け巡る。
 母が自分以外の男とセックスするなど許せない。
(母さんはっ……俺のっ……俺だけの物だっ……)
 母を抱いた事により、まるで己の物であるかのような思いが無意識のうちにできていたのだろう。
 他の男に母が抱かれることに、恐怖にも似た激しい独占欲が湧き起こっていた。
(あ……母さん……)
 感情が高ぶったせいか、目の前でいやらしく悶えている貴久子の姿が、まるで哲矢に抱かれている母のように思えてくる。
(うぅ……駄目だっ……駄目だぁっ……)
 何か凶暴な感情が込み上げ、目の前の女を無茶苦茶にしたい気持ちが湧き起こってくる。
(こんな……こんな風に男を簡単に咥え込んで……息子を裏切るなんて……そんな……そんなの……許せないっ……)
 神治にとって母は、自分だけが抱いていい神聖な存在だった。
 それは姉や妹、そして家族や他の女たちに対する想いとは別の感情だった。
 母であるがゆえに、母だからこそ感じる、息子の執着。
 己を産んだ女を自分だけの物にしたいという、本能にも似た肉欲がそこにはあった。
 今目の前にいるのは自分の母ではない。
 だが、同じ行為を母がしたらと思うと、落ち着かない恐怖にも似た嫉妬と怒りが込み上げてくるのだ。
(うぅっ……!)
 頭の中で何かスイッチが入ったかのような感じがし、とてつもない開放感が広がっていく。
「うぉおおおっ!」
 神治は絶叫すると、それまで以上に激しく肉棒を出し入れしていった。
「ああんっ、あっ、ああっ……何? やぅっ……神ちゃん、ああっ……神ちゃん凄い、あっ……神ちゃんいきなり、はぅっ……神ちゃん凄いぃっ……」
 頭を左右に激しく振りながら、貴久子は悶えている。
「あふっ、あっ、やぁんっ……大きい、あっ……大きいの、あんっ……神ちゃんの大きくなっ、あんっ、あんっ、ああんっ……」
 無意識のうちに肉棒が大きくなったのか、膣内を擦り上げる感覚が強まっている。
「あっはぁっ、あぅっ、やぁぅっ……あぐっ、あっ、はぁんっ……凄、あんっ……激し、やぅっ……こんな、ああっ……こんなのぉっ……はぅっ、あっ、はひゃぁっ……」
 貴久子は目を虚ろにし、口から涎を垂らしながら悶え狂った。
(こんな……息子以外のチンポで……こんな……こんなに気持ち良さそうにするなんて……なんて……なんて悪い母親なんだぁっ)
 心の中で絶叫しながら、さらに腰の動きを早める。
(女なんて……女なんてみんなそうだ……母親だろうが姉だろうが妹だろうが……みんな……みんなチンポを押し込まれれば……喜んで悶えるんだ……それがどんな相手だって……同じように……こんな風に……なって……)
 涙が流れ出し、頬を伝う。
「あはぁっ、あっ、はぅんっ……あっ、はぁっ、はやぁんっ……」
 快楽に白い肌をピンク色に染め、せつなげな目で貴久子が見つめてくる。
(うぅっ……こんな……こんな気持ち良く……男を気持ち良くさせて……うっ……それで男を……男を夢中に……俺をこんなに夢中にさせるんだっ……)
 乳房をギュッと掴み、強く揉み上げる。
(だったら……そんな女なんか……そんな女なんか俺が……俺がみんなしてやる……俺が犯してやるんだ……もっと、もっと、もっと……たくさんの女を犯してっ……俺のチンポで悶えさせてやるっ……)
 激しい感情が込み上げ、腰の動きをさらに加速させた。
「ひゃぅっ、ひゃっ、ひゃはぁっ……あっ、あぅっ、あはぁっ……あんっ、あんっ、ああっ……やっ、やぁっ、やぁんっ……」
 貴久子はもうまともな言葉を発せず、ただ腰の動きに合わせて甘い喘ぎを上げるだけだった。
 肉棒ははちきれんばかりに勃起し、その腰の動きはとてつもなく早くなっている。
「ああっ、ああぅっ、あひゃぅっ……やぁっ、やぅっ、やはぁんっ……あぅっ、あっ、あはぁっ……あっ、あっ、あぁあああああっ!」
「うぅっ!」
 体を仰け反らせて絶頂を迎えた貴久子に合わせて精を放つ。
 ドピュドピュドクドクドクドク……。
 凄まじい勢いで精液が放出され、止め処もなく膣に注がれていく。
 神治は体を激しく震わせながら、何度も何度も射精していった。
 しばらくして最後の放出を終えると、そのまま体をジッとさせる。
(もっとだっ……もっとっ……もっとするんだっ……)
 抑えきれない興奮が、このままセックスを止めることを許さない。
 意識を肉棒に向けるとみるみるうちに肉棒が硬く大きくなり、肉欲が湧き起こってくる。
 そのまま再び激しく腰を動かし出す。
「あっ、あっ、ああっ……そんな、あっ……凄い、やぅっ……出した、あんっ……ばかり、ああっ……なのにぃ、ああんっ……」
 貴久子が目を見開いて驚いている。
「どうだっ……いいだろ貴久子っ……俺は最高だろっ……?」
 言葉遣いが荒くなり、それに合わせるかのように腰が凄まじく早く動く。
「ああっ、あんっ、やっ……凄い、あっ……神ちゃん凄いぃっ……あっ、あっ、ああんっ……」
「馬鹿っ……『神治さま』だっ……そう呼べっ……お前は俺の女なんだからなっ……そう呼ぶんだっ……」
「ああんっ……神ちゃんったらワイルドぉ……あっ、あっ、ああんっ……分かったわ、あぅっ……神治さま、あんっ……神治さまもっと、もっとお願いぃっ……」
 嬉しそうに微笑む貴久子を満足げに見下ろしながら、神治はニヤリといやらしく笑った。
(ふふ……また……また俺の女が増えた……これからもっともっと……色々な女を犯して……この村を俺のハーレムにしてやる……)
 ワクワクするような激しい興奮が湧き起こり、神治は貴久子の乳房をギュッと握り締めると、ますます腰の動きを早めていくのだった。


「はっ、はっ、はぁんっ……あっ、あっ、ああっ……」
 目の前に女の背中がある。
 四つんばいになった後ろから肉棒を押し込み動かしていると、女を支配下に置いた気持ち良さがあった。
「あんっ、あんっ、ああんっ……神治さま、ああっ……神治さまもっと、あんっ……神治さまもっとぉっ……」
 実際、己の腰の動きで女はどうとでも鳴く。
 緩めれば激しさを要求し、強くすればさらに強い快感を欲する。
 女は貪欲だ。
 もう何度も絶頂に導いているというのに、まだまだ快楽を要求してくる。
 男は精を放てば終わるが、女の肉欲には果てがない。
「ああっ、あっ、あはぁっ……やぅっ、やっ、やぁんっ……」
 可愛らしい声を上げて、女が男の精を欲している。
 悲しいかな、いくら否定しようとも男はそれに勝てない。
 遺伝子にそう命じられるのか、女の甘い声を聞くと、男は精を放ちたくなってしまうのだ。
 せつなげに見つめてくる潤んだ瞳に耐えられない。
 柔らかで温かな肉体に触れると射精せずにはいられない。
 それが男。
 男なのだ。
 今自分が抱いている相手は親友の母親。
 己が同じ立場になったとしたら我慢できない行為をしてしまっている。
 それは酷いことだ。
 たとえ親友が「気にするな。そんなのは当たり前だ」などと笑って言ってくれたとしても、自分が同じ事をされたらと思うと耐えられない。
 だがその耐え難さとは別に強い興奮があった。
 親友の母を四つんばいにし、その白い尻を抱え、肉棒を押し込んでいるのかと思うと、激しい快感が押し寄せてくるのだ。
 たまらない。
 最高だった。
 許されないことであればあるほど、それをした時に快楽は増す。
 自分はこれまで伯母を抱き、母を犯し、姉と妹の膣に肉棒を押し込んできた。
 それは許されないこと。
 だが、だからこそ興奮した。
 中でも母を犯した時の喜びは、未だ敵うものがないほどだ。
 嫌がる母の肉体を揉み、舐め、吸い、そして肉棒を押し込んで動かし喘がせる。
 それは最高の快楽だった。
 近しい者とのセックス。
 許されぬ者とのセックス。
 たまらない。
 そう、それはたまらない行為なのだ。
 今己がしている、親友の母親と体を繋げ合うこと。
 これもまた許されぬ行為であり、激しい興奮を呼ぶものだった。
 こんな喜び、快楽、興奮。
 それが自分にとっての生きがいだ。
「あはぁっ、あっ、ああっ……やっ、やぁっ、やぁんっ……」
 女が可愛らしく悶え、その瞬間、肉棒が激しく躍動した。
 射精が近い。
 ああ、また精を放ってしてしまう。
 いけないと思いつつ、逆にそれを快感に感じ、親友の母の胎内に精を注ぎ込んでしまうのだ。
「あんっ、あっ、ああっ……神治さま、ああっ……もう駄目、あんっ……もう駄目よぉ、ああっ……もうイっちゃうの、やぅっ……もうイっちゃうぅっ……イっちゃうのぉっ……あぁあああああっ!」
「うぅっ!」
 女の絶叫に合わせて精を放つ。
 ドクドクドクと激しい勢いで多量の精液が膣に注がれていく。
 またしてしまった。
 親友の母親に、自分が同じ事をされたら嫌であるのに、またしてしまったのだ。
 ああ、何と言う不実な行為であることか。
 そう悲しく思う裏で、「最高だ」と感動する自分がいる。
 何が悪いのか。
 より気持ち良くセックスするには、あえて禁忌を破るべきではないのか。
 それをお前は知っているはずだ。
 伯母に女の味を教えられ、母を押し倒し、己が産まれて来た場所へ精を放ったあの瞬間。
 あれほどの快感を他に求められるというのか。
 禁断の行為であるからこその快楽だ。
 それを止められるというのか。
 だが、自分がされて嫌なことを親友にしていいのか。
 何を言う、嫌がっているのはお前だけだ。
 お前の親友は、逆に喜ぶだろうよ。
 それは分かる。
 だがそれでも、それでもこれは……いけない事だ。
 相反する考えが己の中で交錯する。
 それはどちらが正しいのか。
 そしてどちらが本当の自分の想いなのか。
 分からない。
 分かるはずがない。
 なぜなら……。
(どっちも俺だからさ……)


 たまらない快感を感じながら貴久子の尻を握りしめていた神治は力を抜いた。
 そのままその柔らかな肉体の上に倒れ込む。
 ハァハァと息を切らしながら、神治は何だか妙な感じがするのを気にしていた。
(俺確か……何か大事なことを考えていたような気がするんだよな……)
 貴久子と激しいセックスを繰り返していたためか、少々記憶に曖昧な部分があるようだ。
 快感に浸っている間に、何か自分は考え事をしていたみたいなのだが、さっぱり思い出せない。
(う〜〜ん、凄く気持ちいいというか、スッキリするような感じがしたんだよねぇ……)
 ずっと悩んでいたことが解決したような開放感。
 それはそんな感覚だった。
(ま、思い出せないなら仕方ないよね……大事なことならまた思い出すでしょ)
 気楽にそんな事を思うと、貴久子の耳に軽く口付ける。
「あんっ……もう、神治さまったらぁ……」
 甘ったるい声で貴久子がこちらを見つめてくる。
「貴久子さん……凄く良かったよ……」
 その美しい顔を眺めながら囁く。
「あら? もう『さん付け』で呼ぶの? さっきまで呼び捨ててくれて嬉しかったのに……」
 色っぽい視線を向けてくる。
「いや、その……あれはちょっと興奮しちゃったというか……してる最中はいいんですけど……終わると何か恥ずかしくて……」
「ふふ、まったく神治さまったら可愛いんだからぁ……」
「そ、それちょっと……『神治さま』は止めて下さい。恥ずかしいから……」
「あら、そうなのぉ……してる時はワイルドなくせに、まったく面白いのね神ちゃんったら……」
 可笑しそうに笑いながら、貴久子は頭を撫でてくる。
「でもあんなに小さかった神ちゃんが……こんなに大きくなって……私を満足させるくらいになったなんて……」
 貴久子は遠い目をしながら呟いている。
「だけどそれって哲ちゃんも一緒でしょ?」
 普段から貴久子が哲矢に抱かれている事を思い出して尋ねる。
「まあ、それはそうだけど……神ちゃんとは四年前に別れたきりでしょ? どうしてもあの頃の印象が強くて」
 ふふふ、と当時の姿を思い浮かべているのか、懐かしそうに笑っている。
「貴久子さんは変わりませんよね……昔から美人だと思ってたけど、やっぱり美人だもん」
「なにそれ? 変な言い方ねぇ」
「いや、その……昔は子供だったから……美人っていってもその……ただ綺麗ってだけで……今の美人ってのいうのは……女性として魅力的というか……」
「ふふ、オチンチンが硬くなっちゃうって言いたいんでしょ?」
 いやらしく微笑んでくる。
「あ……うん……」
 その色気のある視線に肉棒がグンと力を増した。
「あら、また大きくなった……さすがねぇ……哲矢に聞いた時はまさかそこまで凄いとは思わなかったんだけど、本当にそうなんだもん。嬉しくなっちゃうわ」
 貴久子はうふふ、と笑った。
「ところで、もうお昼すぎちゃいましたけど……どうします?……その……まだしますか?」
「ふふ、当然じゃない……私はまだまだしたいもの……あと少しくらいなら平気だから……もうちょっとだけしましょ……」
 そう言って顔を近づけながら抱き締めてくる。
「そうですね……もうちょっとだけ……」
 その「もうちょっと」がどれくらいの時間なのか分からなかったが、それでも神治はかまわなかった。
 何しろ貴久子とのセックスは最高だったからだ。
 女として完璧な肉体に、年齢差から来る包み込まれるような雰囲気、そして親しい間柄だという安心感。
 それらが神治の中の男の部分だけでなく、女性に甘える子供の部分をも刺激し、たまらない心地良さを生んでいたのである。
「貴久子さん……」
「神ちゃん……」
 ゆっくり目を閉じながら唇を合わせる。
「んんっ……んっ……」
 顔を左右に入れ替え、激しいキスを繰り返していく。
「んっ、んっ……あんっ……神ちゃん、あっ……早く、早く頂戴……」
 乳房を揉みながら乳首に吸い付くと、我慢できないように貴久子がおねだりしてくる。
「もうちょっとオッパイいじらせてよ……」
「あんっ……そんなの酷いわ、あっ……早く、あんっ……お願いぃ、ああっ……」
 甘えるように言ってくる貴久子を可愛らしく思いながら、神治は硬くそそり立っている己の肉棒を持つと、その潤みきった穴へ押し込んでいくのだった。 


 午後になり、遅めの昼食を食べ終えた神治は、案内された診察室で担当の看護婦を待っていた。
 先ほどはこの部屋で美奈子を抱いたため、その事を思い出すと興奮が高まる。
(ふ〜〜、その後、貴久子さんともしちゃったんだよねぇ……)
 二人に襲われるようにして肉棒を咥え込まれ、そのまま何度もしてしまったのだ。
(小さい頃は……あの二人とこんな関係になるなんて思いもしなかったなぁ……)
 それは当然の事であるのだが、しかしもしあのまま村に残っていたら、いつかは同じようになっていたのだろう。
(そしたら……もっと早く味わえたのか……)
 美奈子と貴久子の肉体は、温かで柔らかく、まさに大人の女性の包容力があった。
 最近は同年代の少女ばかり抱いていたせいか、二人の肉体に凄く興奮してしまっているようだった。
(やっぱり大人の女の人はいいよなぁ……)
 従姉の静が東京に戻って以来、成人女性は伯母しか抱いていなかったため、そういう意味では偏った性生活を送っていると言えたかも知れない。
 母は未だに自分とセックスするのを嫌がるので、行為後の悲しむ姿が見たくない神治は全く抱いていなかったのだ。
(母さんか……)
 母の事を思うと、切ないような、たまらない興奮が湧き起こってくる。
(貴久子さんとしてる時……俺、何か凄く母さんが欲しくなったんだよな……もし母さんが哲ちゃんに抱かれたらって思ったら……凄く苦しくて、辛くて……でも、自分が同じ事を哲ちゃんにしてるんだって気づいたら……申し訳ないって気持ちと一緒に……凄く興奮してきて……それで……母さんを凄く抱きたくなって……)
 それからの記憶はかなり曖昧だった。
 興奮した時にいつもしているように貴久子を呼び捨てにし、自分を「様付け」で呼ばせる事をしていたのはぼんやりと覚えている。
 そして「いけない」と思いつつ、それに興奮して何度も何度も抱いていったのだ。
(貴久子さんとのセックスって……凄く気持ち良かったな……やっぱり哲ちゃんのお母さんとしてるってのがいいのかなぁ……)
 そういったシチュエーションによる興奮は、やはりたまらないものがあった。
 特に最近は、慣れ親しんだ相手と状況でしかしていなかったため、貴久子とのセックスはかなり新鮮で興奮が高まったのである。
 美奈子との行為にしても、親友の姉であり幼馴染であるという事に加え、女医としているという思いもかなり大きな要素だったに違いない。
(そういや、貴久子さんも医者なんだから、今度は白衣着てもらおうかなぁ……)
 そんな想像をしていると肉棒が硬くなってくる。
(おっといけね。これから健康診断なんだからな。こんなところ立ててる場合じゃなかった)
 そろそろ担当の看護婦が現れてもいい時刻だった。
「神ちゃんっ」
 そんな事を思っていると突然ドアが開き、元気な声が呼びかけてきた。
 見るとそこには、薄ピンクのナースウェアに身を包んだ看護婦が立っており、嬉しそうにこちらを見つめている。
(あれ? 誰だっけ?)
 いきなり親しげに呼びかけてきた相手に驚きながら、神治はそれが誰であるのか記憶を探った。
 自分を「神ちゃん」と呼ぶ人間は限られている。
 昔はともかく当主となった現在、そう呼ぶのは相当親しい人間だけだからだ。
「なんだよぉ、忘れちゃったのかぁ?」
 相手は少し不満そうに呟いている。
「しょうがねぇなぁ。じゃ、思い出せるようにっ」
 いきなり突進してきたかと思うと、腕が首に絡みつき、グイと下に引っ張られた。
「え?」
 そのまま頭に何かが当てられると、グリグリと擦り付けられる。
「いてっ、いててててっ……痛いぃっ……」
 強烈な痛みが頭を襲う。
「どうだ。あたしを思い出さない悪い頭はこうしてやるぅ〜〜」
 さらに力を込めてきたため、痛みが強くなっていく。
「うがっ……や、止めてっ……うぅっ……止めてよ初音ちゃんっ……」
(あっ……!)
 言ってから気づく。
 そう、こんな事をする人間は一人しかいない。
 幼い頃から遊んでもらい、教育と称して色々叩かれ蹴られてきた相手。
 哲矢の姉の初音だった。
「ようやく思い出したかっ」
 初音はそれで止めるのかと思いきや、そのまま神治の頭を抱えて放さない。
「ちょ、ちょっともういいでしょ。放してよ」
「いいじゃんか、もう少しこうさせろよ。何せ四年ぶりだからなぁ。懐かしいんだよ」
 確かに昔からこうして頭を抱えられていた気がする。
 神治も何やら懐かしくなった。
「お前さぁ……戻ったんなら何で挨拶に来ないんだよぉ。あたしゃ待ってたんだぜぇ」
「ゴメン。ついうっかりして……許して……」
 自分が悪いのは確かなので素直に謝る。
「ふん、まあいいか。よぉ〜〜し、許してやろう」
 初音はようやく腕を放すと、腰に手を当てて立った。
「初音ちゃん久しぶりだねぇ。いや、全く懐かしい」
「何を言ってるんだか……そんな事じゃ誤魔化されないぞ」
「う、すみません……」
 昔から神治は初音に弱かった。
 いつでも強気な初音の押しにどうも流されてしまうのである。
「神ちゃんが来るってんで母さんに頼んで担当にしてもらったんだよ。これから色々検査してやるからなぁ」
 初音は手をニギニギと開いたり閉じたりしながら笑っている。
「それにしても初音ちゃんが看護婦かぁ……」
 神治にとってそれは、何かの冗談としか思えない事だった。
 何しろ初音は、昔から他人に怪我をさせる行動ばかりしていたので、治療の側に立つなどというのが信じられなかったのだ。
「うるさいね。あたしゃこう見えても人の世話焼くの好きなんだぞ」
 それは確かにそうだった。
 初音には姉御肌なところがあり、何かする時は常に率先して動き、皆を引っ張っていたのである。
 ただ必ずそれに暴力が伴っていたのだが。
「ちょっと待ってな」
 初音は近くにあった机にポンと乗ると脚を組んで座り、何やら器具の準備をしている。
 動くたびに短いスカートが微妙に捲くれ、程よい太さの腿が見えて興奮を誘った。
「あれ? そういや初音ちゃん、スカートなんだ」
 その様子を見つめながら、神治はその事が驚きの事実であるのに気がついた。
 初音は昔からスカートが嫌いで、制服以外はずっとズボンしか履いていなかったからである。
「あたしゃ嫌だったんだけど、母さんがうちで働きたいならスカートにしなさいって言うからさ」
 不満げに呟く初音の様子からして、未だに納得はしていないようだ。
「そうだっ、お前当主なんだから母さんに言ってくれないか? 『初音ちゃんにはズボンの方が似合うからそうして欲しい』って」
 無茶苦茶なことを言ってくる。
「そんな事できるわけないだろ? それにスカートだって似合ってるよ」
「ちぇっ、しょうがねぇなぁ。ま、半分諦めてはいるんだけどさ……それから変に気ぃ使わなくていいぞ。持ち上げても何も出ないからな」
 初音は笑いながら器具の準備を続けている。
 しかし今言ったのは神治の本心だった。
 ちょくちょく叩かれていたせいか、ずっと男のような印象を持っていたのだが、こうして薄ピンクのナースウェアを身に付けている姿を見ていると、非常に女らしく感じられるのだ。
 胸元を押し上げる膨らみも非常に大きく、ミニスカートから伸びる脚も白くてとても綺麗だった。
 顔もこの四年でずいぶんと女らしくなり、ドキリとするほど可愛らしい。
(そういや、哲ちゃんの初めての相手って初音ちゃんだって言ってたよな……そんでそれから毎日抱いてるって……)
 以前、そんな事を哲矢から聞いていた。
 この可愛く女らしい肉体を哲矢は抱いているのかと思うと、嫉妬のような羨ましい思いがこみ上げてくる。
「そんなにスカート嫌いなの?」
「当たり前だ。こんなヒラヒラしたもん。落ち着かないったらありゃしない」
 初音はスカートを持ち上げると、恨めしそうな目で見ながら少し動かした。
 そうすると弾力の良さそうな太ももがより見えて、神治は思わず唾を飲み込んでしまう。
「でも似合ってるよ。凄くいい」
「本当かぁ〜〜?」
 初音は疑いの眼差しでこちらを見つめている。
「本当だよ。最初に初音ちゃんだって分からなかったのもそれのせいだもん。凄く可愛くなってスカート履いてるから」
「おいおい、いつの間にお世辞まで言えるようになったんだ? じゃ、まずは採血な。ほれ、腕出して」
「う、うん……」
 腕を机の上に乗せると、初音は神治の横に近づいて腕にゴムを巻き、採血用の器具を近づけてくる。
 机の上に座って作業するのはどうかと思うのだが、昔から初音はそういう所があったため、神治は何も言わなかった。
「ちょっと痛いけど我慢してな。あたしの蹴りより痛くないからさ」
 自分の冗談に笑いながら初音は針を腕に刺した。
 みるみるうちに赤い血が吸い取られていく。
 その様子を見つめながら、神治は前から気になっていた事を聞いてみたくなった。
「ね、初音ちゃん……哲ちゃんの初めての相手したのって本当?」
「ブッ……な、何言ってるんだよっ。こんな時にそういう事を言うなよなっ。手元が狂ったらどうするんだっ」
 初音は顔を真っ赤にしながら視線をあちこち落ち着きなく動かしている。
「前に哲ちゃんが言ってたんだよ。『絶対に初めての相手になるつもりだった』って本当なの?」
「う……ま、まあね……」
 渋々と言った感じで認めている。
「俺それ聞いた時、凄く不思議だったんだ。だっていつも殴ってばっかだったし、どうしてそんなにこだわったのかさ。初音ちゃんって哲ちゃんのこと、そんなに好きだったの?」
「うるさいなっ。あいつは昔からあたしの物なのっ。殴っていいのもセックスしていいのもあたしだけなんだよっ。ってまあ、セックスはあたしだけって訳にはいかないけど……それでも他のヤツに初めてを取られるのは嫌だったんだっ」
 初音は顔をさらに赤くしながら叫ぶと下を向いてしまった。
 これは奇妙な愛情表現と言えるのかも知れない。
 幼い男の子が、好きな女の子に嫌がらせをするのと同じことなのだろう。
(じゃあ……俺に対しても同じなのかな……)
 神治は哲矢に次いでよく殴られた。
 初音の愛情表現が暴力ならば、自分に対しても初音は好意を持っているのではないかと思ったのである。
「ふ〜〜ん、そうなんだ……じゃあ、俺はどう? 俺がその時村にいたら、初音ちゃんはしてくれたの?」
「お前には……静がいるじゃんか。それに佳奈もいるし、あたしの出る幕はないだろ」
 初音は従姉と姉の名を出して、少し寂しそうに呟いている。
「それはそうだけどさ……」
 言われて見れば、自分も村にずっと居れば、十一歳の時に初体験をし、そのままセックスをしまくっていたのだろう。
 それを考えると、何やらこの四年間が勿体無く思えてくる。
(そういや、さっきもそんな事思ったなぁ……貴久子さんや美奈子さんだけじゃなく……初音ちゃんとだって……きっとしてたんだよな……)
 目の前にある初音の肢体は、すでに成人女性として完璧なスタイルを持っていた。
 柔らかそうな体つきに、ナースウェアの胸元を押し上げる豊かな胸、ほんのりと漂ってくる香りなど、大人の女の魅力に溢れている。
(お、大人の体って……いいんだよな……)
 先ほどまで体を繋げていた貴久子たちの柔らかな肉体の感触が蘇り、神治はむしょうに初音としてみたくなってきた。
 以前は男のように思えていた初音が、いつの間にかすっかり女らしくなっていた事が興奮を誘ったのかも知れない。
 喋り方は未だに男のような初音に快楽を与え、甘い喘ぎをあげさせてみたい。
 そんな欲求が押し寄せてきたのである。
(村の女を全て俺の物にするんだ……)
 突然どこからともなくそんな考えが浮かぶ。
 それはひどく甘美な思いを神治に持たせた。
(そうだよ……哲ちゃんだって言ってたじゃないか「村中の女を抱くくらいのつもりでいろ」って……)
 手始めとして、そう薦めた哲矢の姉を抱くのはしごく当然であるように思えた。
 それに母親ともう一人の姉とはすでに肉体関係を持っている。
 今更何をためらう事があろうか。
(抱くんだ……初音ちゃんを……この目の前にいる女を……)
 ムラムラと性欲が湧き起こり、今すぐにでも押し倒したくなってくる。
「だけどその後は抱かせてくれたんだよね? 普通にさ。俺と初音ちゃんは幼馴染なんだし」
「そ、そりゃ……まあな……お前は哲矢の親友だし……あたしにしたって、もう一人の弟みたいなもんだからさ……」
 初音は恥ずかしそうに呟いている。
「じゃあ、今は? 今もしてもいいって思ってる?」
「い、今って……今かよ?」
「うん、今この場で……もし俺が初音ちゃんとしたいって言ったら……させてくれるの?」
「そ、そりゃ……してもいいけどさ……でも今は駄目だっ。健康診断の途中だからな……っと、これで終わりだ。それでしばらく押さえてろ」
 そう言うと初音は、神治の腕にガーゼを貼り付けて採血用の器具を片付け始めた。
「健康診断なんかいいからさ……しようよ初音ちゃん……俺、初音ちゃんとしたくてしたくてたまらないんだ……」
「おいおい、どうしたんだ? あたしみたいのとしたいのかよ? そんな気を使わなくていいんだぜ。未だに哲矢には男女だなんて言われるんだからさ」
 初音は可笑しそうに笑った。
「何言ってるんだよ。初音ちゃんはいい女だよ……凄く魅力的で……男ならみんな抱きたくなるような体してる……」
「はははっ、馬鹿言ってんなよ。哲矢と叔父さん以外は誰も抱かないんだぜ。お世辞はいらないって」
 初音は皮肉げに笑うと机の上に膝を立てた。
 するとスカートが捲くれて白いパンティが丸見えになる。
 神治はゴクリと唾を飲み込みながら、だんだんと鼓動が激しくなっていくのを感じた。
 呼吸も荒くなり、落ち着きがなくなってくる。
「お世辞じゃないよ……初音ちゃん……凄く……可愛い……」
 頭と体が肉欲に犯されていくような感覚が起こり、抑えようとしても抑えられない衝動に流されていく自分を神治は感じていた。
「はっ、何言ってるんだか。お前なぁ、そこまで言うと嫌味だぞ」
「ホントだって……だって俺……さっきから……」
 そう呟きながらゆっくりと立ち上がる。
「ん? どうしたんだ?」
 神治の様子がおかしいのに気づいたのか、初音は怪訝な表情をしている。
「初音ちゃんに……触りたくて……」
 肩に手をかけ、引き寄せる。
「お、ちょ、ちょっと……」
 初音が力を入れて抵抗する。
「したいんだ……」
 唇を荒々しく奪う。
「んんっ……んっ……んんっ……」
 初音は慌てて体を離そうとするが、舌を絡めて強く吸い上げるとガクリと力を抜いた。
「んっ、んっ、んんっ……んはぁっ、おい、何考えて、あっ……馬鹿、んっ……そこは、あぅっ……」
 胸を強く揉みしだくと、それまでと違って可愛らしい声を上げる。
「初音ちゃん……可愛いよ……」
「ば、馬鹿っ……何言って、あっ……駄目、んっ……止め、あっ……そんなの、あぅっ……駄目だって……」
 机の上に押し倒し、ナースウェアの上からその豊かな膨らみを揉みしだく。
「ちょ、あっ……それは、ああっ……止めろ、あんっ……馬鹿こら、んんっ……」
 再び唇に吸い付き、うるさい口を黙らせる。
 そのままナースウェアのボタンを外してブラジャーを押し上げると、予想以上に綺麗で豊かな膨らみが現れた。
「初音ちゃんのオッパイって綺麗だね……哲ちゃんが夢中になるのも分かるよ……」
 白く豊満な乳房を両手で鷲掴み、回すようにムニムニ揉み上げる。
「哲矢のやつ、あんっ……そんなこと言って、あぅっ……駄目だって、ああっ……」
 桜色をした乳首に吸い付き舐め上げると、初音はナースキャップを乗せた頭を仰け反らせて悶えた。
「あぅっ、馬鹿っ、もう止めろ、はぅんっ……ここは病院、ああっ……これから健康診断、あっ……」
「そんなの関係ないよ……俺は初音ちゃんとしたいんだ……」
 乳房をギュウッと強く掴んだ後、舌先で乳首を弾きながらチュパチュパと何度も吸い付いていく。
「お前な、あぅっ……こういうのはもっと、あんっ……ちゃんと相手の了解を、ああっ……そこ、あっ……駄目、あんっ……」
 スカートを捲くり、パンティを脱がして秘所を撫でると、初音はビクビク体を震わせた。
「俺と初音ちゃんの仲じゃん……そんなの気にしなくてもいいでしょ?……再会の挨拶代わりってことでしようよ……」
「こんな、あっ……挨拶があるか、あぁっ……駄目、あんっ……そこをそんな、はぅっ……」
 強気で言い返してきても、途中で可愛らしい声になるのが興奮を誘った。
「初音ちゃんだって……ここまで気持ち良くなったら最後までしたいでしょ?……するよ、いいよね……?」
 ズボンとパンツを下ろし、すでに硬くそそり立っている肉棒を取り出す。
「駄目だって、あっ……病院でこんな、ああっ……しちゃいけないんだぞ、はぁんっ……」
「こっそりヤる分には大丈夫だよ……さっき美奈子さんともしたけど、貴久子さんに見つかるまでは平気だったし……」
「お、お前、あんっ……姉貴ともう、やっ……あんの馬鹿姉貴、ああんっ……」
「美奈子さんだけじゃない……貴久子さんともしたよ……午前中たっぷりとね……」
 ニヤリと笑いながら秘所をクニクニといじくる。
「お前貴久子って、あんっ……そ、そんな、ああっ……母さんまで何で、やぅっ……」
 ずっと「小母さん」と呼んでいた神治が名前で呼んだことで、二人が男と女の関係になったのが分かったのだろう、初音は驚きの声を上げている。
「だからいいでしょ? 初音ちゃんが最後になっちゃったけど……俺は初音ちゃんが一番好きだよ……ね、しよ?」
「ば、馬鹿、あんっ……だからって、あぅっ……ここじゃマズイだろ、はぁんっ……誰か来たら、ああっ……どうするんだ、あぅっ……」
「大丈夫さ……誰も来ないし、来たって初音ちゃんがそんな可愛い声出してたら、気を使って入ってこないよ……」
 初音の両脚を左右に開きながら持ち上げると、肉棒をその中心にある秘所に近づけていく。
「あっ、こらっ、止めろっ……入れちゃ駄目だってっ……入れちゃ、あぅんっ……!」
 制止の声を無視して肉棒を押し込む。
 ズブリといった感じで亀頭が膣穴に収まり、そのまま腰を進めると、ズブズブとハマり込んでいった。
「あっ……はぅっ……やっ……ああっ……」
 初音は体を硬直させながら、微妙に震えている。
 神治も肉棒に絡みつく膣襞の感触に気持ちの良さを感じ、頭を仰け反らせた。
 続けて腰を激しく動かし出す。
「あっ、あっ、ああっ……馬鹿、あんっ……駄目だって、ああっ……そんな、やっ……腰を動かしちゃぁっ……あんっ、あんっ、ああんっ……」
 初音は手を伸ばして神治を押しのけようとしてくるが、快感に力が抜けるのか、すぐに腕を机の上に落としている。
「初音ちゃんっ……どうだい俺のっ……気持ちいいっ?」
「あんっ、あんっ、ああんっ……馬鹿っ、あっ……こんな風にされて、あぅっ……気持ちいいわけ、やっ……はんっ、はんっ、はぁっ……」
 言葉で否定しようとするが、体が快感を受け入れているせいか、初音は甘い声を上げている。
「ははっ……初音ちゃんがっ……こんなにっ……こんなに可愛いなんてっ……」
 いつも強気で押しが強く、叩いたり蹴ったりしてきた初音が、今や自分の腰の動き一つで可愛らしく喘いでいる。
 それは神治にとってたまらない興奮だった。
「あんっ、馬鹿、ああっ……年下のくせに、あんっ……可愛いとか言うな、あぁんっ……」
 快楽に顔を歪ませながら、言葉だけキツくして言ってくるのが可愛らしい。
「ふふっ……だって可愛いんだもんっ……しょうがないだろっ……ほら、こうしてっ……こうしてっ……こうするとっ……」
 ズンズンズンと強く突き込む。
「あぅんっ、あぅんっ、あぁんっ……はっ、うっ、あっ……やっ、やっ、やぁんっ……」
 初音はナースキャップを乗せた頭を左右に振り、机に爪を立てて激しく悶えている。
 普段の男のような粗雑な態度が嘘のように、目の前にいる初音は可愛らしい女の子でしかない。
(ふふ……やっぱり女は……チンポ押し込めば……可愛くなるんだよな……)
 どんなに気取っていようが男のように振舞っていようが、膣穴に肉棒を入れられ動かされれば、女は快楽にむせぶ雌と化すのだ。
 それをこれまでの経験から神治は学んでいた。
「やぁっ、はんっ、あぅんっ……もう止めて、あんっ……お願い、はぅっ……あんっ、あんっ、ああんっ……」
 口調まで女らしくなった初音が涙を流して訴えてくる。
「ははっ……何言ってるのっ……そんな気持ち良さそうにしてっ……『もっとして』の間違いでしょっ……」
 神治はニヤリと笑いながら、ますます腰の速度を上げていった。
「はぅっ、はっ、ああんっ……駄目、あんっ……それっ、ああっ……それいい、あっ……それいいのぉっ……」
 快感に理性が駆逐されたのか、ついに初音は受け入れる言葉を発している。
「そうでしょそうでしょっ……気持ちいいでしょっ……俺も気持ちいいよっ……」
 嬉しくなった神治はさらに腰の動きを早めた。
「あんっ、あんっ、ああんっ……神ちゃん、ああっ……神ちゃんいいよぉっ……神ちゃんの凄いぃっ……やんっ、やんっ、やぁんっ……」
 初音はより快感を得ようとせんばかりに、神治をグイと引きよせ、自らも腰を振り始めた。
 それはまさに、初音が神治の物になった瞬間だった。
 嬉しくなった神治は、初音を抱き締めると小刻みに腰を動かしていく。
「あっ、あっ、ああっ……神ちゃん、ああっ……神ちゃん、やんっ……神ちゃぁんっ……」
 初音は神治の背中に爪を立てながら、強く抱きついてくる。
(ふふ……初音ちゃんに抱きつかれると痛いことばかりされたけど……セックスになってもやっぱり痛いんだね……)
 だがその痛みは初音を自分の物とした勲章でもある。
 神治は誇らしく思いながら腰を振っていった。
「ああっ、ああっ、ああんっ……神ちゃん、やんっ……神ちゃんもっと、ああっ……神ちゃんもっとしてぇっ……」
 以前哲矢が「初音姉ちゃんが名前を呼びながらギュッとしがみついてきて、それ以来病み付きになった」と言っていたが、確かにその通りだった。
 普段が男のように乱暴であるため、このように可愛らしい姿を見せられてしまうと、普通の女性を相手にする時以上の興奮が湧き起こってくるのだ。
(哲ちゃんが毎日抱きたがるのも分かるなぁ……)
 この態度の落差は麻薬だ。
 おそらく自分も、この可愛くなった状態を見たいがために今後も初音を抱きたくなるだろう。
「初音っ……いいだろっ……俺のチンポっ……いいだろっ?」
 興奮が高まった神治は、初音を呼び捨て、肉棒を激しく出し入れしていった。
「ああんっ、あっ、神ちゃぁんっ……凄いよぉ、あっ、あっ、はぁんっ……もっと、あぅっ……もっと呼んでぇ、あんっ……初音って、ああっ……初音って呼び捨ててぇっ……」
 怒るかと思いきや、初音はナースキャップを乗せた頭を狂ったように振りながら、さらに呼び捨てるようにおねだりしてくる。
「ハハッ、初音っ、初音っ、可愛いぞ初音っ……お前は俺の物だっ……」
「あんっ、あんっ、ああんっ……あたし、ああっ……感じちゃう、あんっ……呼び捨てられると、ああっ……『初音』って神ちゃんに呼ばれると、はぅんっ……凄く感じちゃうのぉっ……あっ、あっ、あやぁんっ……」
「ぐっ、うっ……」
 肉棒が急速に締め上げられ、神治はうめき声を上げた。
 昔は呼び捨てただけで蹴りが飛んできたものだが、今はそれが激しい膣の収縮となっていた。
(どっちにしても……辛いんだね……)
 苦笑しながら、射精しないように頑張る。
「あんっ、ああっ、はやぁっ……もう駄目、あんっ……もう駄目だよぉっ……あんっ、あんっ、ああんっ……あたし、あぅっ……イくの、ああっ……もうイくのぉっ……神ちゃんイっちゃうよぉっ……」
 潤んだ瞳でせつなげに見つめてくる初音に、神治の鼓動は跳ね上がった。
(うぅ……何て……何て可愛いんだっ……)
 その表情は、まるで心臓を鷲掴みされたかのような凄まじいものがあったのである。
「ああっ……初音っ、初音っ……可愛いっ……可愛いぞぉっ……」
 神治は両腕でギュウッと初音を抱き締めると、これまで以上に強く肉棒を叩きつけていった。
「あぅんっ、あっ、あやぁっ……はんっ、はんっ、はぅっ……神ちゃん、ああっ……神ちゃぁんっ……あっ、あっ、ああっ……あたしぃ、あんっ……あたしもう駄目ぇ、ああっ……あんっ、やっ、やぁっ……やぅっ、やっ、やぁあああああああんっ!」
「初音ぇっ!」
 神治は初音の絶頂に合わせて精を放った。
 ドピュドピュドクドクドクドク……。
 凄まじい勢いで精液が注がれていく。
「うっ……うぐっ……」
 初音の膣は、まるで一滴でも精を逃すまいとするかのように締め上げ、神治はその強烈な吸引に頭を仰け反らせて悶えた。
(うぅ……これ、凄い……ああ……こんなの初めてだ……)
 出すまでは並みの感触しかない膣であったが、出した瞬間、いや、初音が絶頂に至った瞬間だろうか、とてつもない快感を与える膣に変貌したのである。
「はぅっ、うっ……うぁっ……」
 すでに射精は終わったにも関わらず、初音の膣は吸引を止めないため、神治は体中の全ての精が吸い取られるような錯覚を覚えた。
 刺激を受けた肉棒はすぐさま復活し、再び精を放てるほどに硬く大きくなった。
「はぐっ……うぐっ……」
 押し寄せる快感に耐え切れず、腰を振り始める。
「あっ、あっ、ああっ……神ちゃん、ああんっ……」
 初音はうっとりとした表情で抱きついてくる。
 その顔に、それまで無かった妖しい女の色気を感じ、神治はドキリとした。
(何て……何て女なんだ……)
 普段は男のようであり、セックスを始めると可愛い女の子になり、一度絶頂を迎えると色気のある女に変わる。
 これほど変化のある女性を神治は知らなかった。
「ああんっ、神ちゃん……あぅっ……あはぁっ……」
 まだ若いせいか色気が足りない感じもするが、それでもその印象の違いは興奮を誘った。
「初音っ……初音ぇっ……」
 神治は初音の体をギュッと抱き締めると、憑かれたように腰を振っていった。
「あふんっ、あっ、あやぁっ……あんっ、あんっ、ああんっ……」
 悶えも大人びた声になり、まるで熟女を相手にしているかのようだ。
 実際目を瞑るとそんな錯覚を覚える。
 いつも叔母を相手にしている時に感じる大人の雰囲気があるのである。
「初音っ……ああっ……お前はホントに初音なのかっ?」
「あんっ……あたしは初音、あっ……何を言ってるの、ああんっ……」
 喘いでいるとはいえ、言葉遣いの端々に普段とは違う落ち着きを感じる。
 とても同一人物とは思えなかった。
 神治は何やら怖ろしいモノにでも捕まってしまったような恐怖を感じながら、それ以上に湧き起こってくる興奮に身を任せ、激しく腰を振っていくのだった。 


「ああんっ、ああんっ、あやぁんっ……神ちゃんいいっ……神ちゃんいいよぉっ……」
 背後から激しく突き込み、手を伸ばして乳房を揉みしだく。
 乳房を強く握ると膣がキュッと締まり、精を吐き出しそうになる。
 神治はたまらない膣の感触に悶えながら、さらに快感を得ようと腰を振りまくった。
「あんっ、あんっ、ああんっ……やっ、やっ、やぁんっ……」
 初音は机に手をついたまま体を震わせている。
(ああ……何て気持ちいいんだ……)
 神治は初音の体にハマりつつあった。
 少し前まではその様子の変化に興奮していたが、単に体だけで評価しても、初音の肉体、特に膣はたまらない感触があったのである。
 そのせいでもう何度射精しているのか分からない。
 放つそばから回復し、すぐにまた放っているのだ。
 初音はまさに肉欲の権化ともいえる、肉棒を回復させる膣を持っていたのである。
「あぅっ、あっ、あふぅっ……神ちゃんもう駄目、あっ……あたしぃ、ああっ……もうイっちゃうのぉっ……あんっ、あんっ、ああんっ……」
 振り返って色っぽい瞳を向けながら、甘えるように言ってくる。
「うぐっ……うっ……」
 そのいやらしい表情に、神治の射精感は一気に高まった。
「はんっ、はんっ、はぁんっ……いいの、あっ……いいの、あんっ……凄いのぉ、ああんっ……やぅっ、やっ、ひゃあんっ……イっちゃう、ああっ……イっちゃうっ、あっ……イっちゃうぅっ……あぁああああああっ!」
「うぁっ……ああっ!」
 ドピュッ、ドピュッと勢い良く精液が噴出し、初音の膣に注がれていく。
 神治はガクガクと体を震わせて射精の快感に耐えた。
 しばらくして精を放ち終えると、グッタリと初音の背中に倒れ込む。
 ハァハァと荒い息を吐きながら、その温かな肉体の感触に心地良くなりつつ、、再び大きくなっていく肉棒を感じていた時だった。
「あ〜〜、やっぱりぃ……初音ちゃんったら、ずるぅい……」
「まったく……初音まで美奈子と同じだなんて……」
 突然ドアが開いたかと思うと、美奈子と貴久子が部屋に入ってきた。
「あ、二人とも……どうして……」
 驚いて慌てて顔を上げる。
「どうしてじゃないよぉ……私待ってたのにぃ、いつまで経っても神治ちゃん来ないんだもぉん。不思議に思って調べてみたらぁ、まだ何にも検査に出されてないって言うじゃないぃ。きっと初音ちゃんがエッチしちゃってると思ったのぉ」
「まさか初音がねぇ。男に興味ないようなこと言ってたくせに……神ちゃんは誘惑しちゃったのねぇ……やっぱり昔から仲良かったからかしら……」
 二人はそれぞれ発言したあと、深い溜め息を付いている。
「ちょ、ちょっと、違うって……あたしはそんな……」
 慌てて初音が起き上がって否定している。
「なぁに言ってのよぉ。神治ちゃんのオチンチン入れてもらったまんまでさぁ……あ〜〜、羨ましいなぁ……私さっき途中で母さんに邪魔されてぇ、欲求不満なのにぃ……」
「まったくその通りよ。そんな風に神ちゃんの入れてもらって……それで何を言い訳するっていうの?」
 二人は肉欲に満ちた目で結合部を見つめながら呟いている。
「だ、だってこれは……神ちゃんが無理やり……」
「神治ちゃんがぁ? そんなの嘘でしょぉ。初音ちゃんが誘惑したに決まってるぅ」
「そうね……初音が誘惑したに決まってるわ」
「ど、どうしてそんな風に言い切れるんだよ……」
 初音は不満そうに反論している。
 それは神治も同感だった。
 今貴久子たちが主張している事は、何の根拠もないただの憶測でしかないからだ。
「そんなのすぐ分かるよぉ」
「すぐ分かるわね」
 二人は一度黙り込むと、ビシッと神治の股間を指差した。
「こんなオチンチン見せられてぇ、我慢なんてできないもぉん」
「我慢できないわね」
 よく分からない理由を言ったかと思うと、二人は近づいてきて初音の体を引き離し、現れた肉棒に食らいついた。
「あぅ!」
 二枚の舌が包み込むように亀頭に絡みつき、激しく舐め、吸い付いてくる。
「ちょ、ちょっと二人と、はぅっ……」
 制止しようとしてあまりの快感に仰け反る。
 何しろ一人でさえ最高の技術を持っている女性たちである。
 それが二人がかりとなったら、もう男が敵うはずもなかった。
「んぐっ……んぐっ……このままぁ、んぐっ……エッチしちゃおぅ……」
「んぐっ、美奈子……仕事中は、んぐっ……しちゃ駄目って、んぐっ……言ったでしょ」
「母さんだって、んぐっ……仕事中、んぐっ……じゃないのぉ……」
「今日はお休み、んぐっ……私は休みなの、んぐっ……」
「じゃあ、私もぉ、んぐっ……私もお休みぃ……」
 二人は会話をしながら激しく舌を絡ませてくる。
 そうしていても神治が身動きとれないほどの快感を与えてくるのだから凄いの一言だった。
「まったく……神ちゃんの健康診断はどうするんだよ?」
 初音が呆れたように呟いた。
「明日、んぐっ……明日にしましょ、んぐっ……神ちゃんいい?」
「うぅっ……いいっ……ああっ……いいですよっ、あ、そこ、あぅっ……」
 返事なのか快感に悶えているのか分からない言葉で神治は答えた。
「じゃ、あたしはこれで……神ちゃん、今回は許してやるけど、今度同じことしたらぶっ叩くからなっ」
 初音は怒ったような口調で呟くと、そのまま部屋を出て行こうとする。
 それに気づいた神治は腕を伸ばして初音の胸を掴んだ。
「あんっ……こらっ、あっ……何するんだよっ……」
「いいじゃん。一緒にしようよ……せっかくみんなが揃ったんだし、仲良く四人でさ。俺、みんなとしたいんだ」
(まだしたりない……せっかく女が三人揃っているんだ……どうして一人だけしないなんて事ができるもんか……)
 口に出した言葉とは違い、内心では激しい欲求が何を差し置いてでも全員とするのだと欲していた。
「だけど……母さんと姉貴の二人もいるんだ……あたしくらいいなくてもいいだろ……」
「何言ってるんだよ……二人いたって初音ちゃんがいないんじゃ駄目だよ……三人揃ってるから嬉しいんじゃないか……」
(三人の女を並ばせて……次々と喘がせる……親子と姉妹の違いが分かって……面白いぞ……)
 内心では淫靡な楽しみに興奮する自分がいる。
「だけどあたしは……」
 初音はどうも乗ってこない。
「まったく、初音ちゃんは素直じゃないんだから……これでもそんなこと言うの?」
 胸をムニムニと揉みしだき、まだ勃起したままの乳首をクニクニと捻る。
「あんっ、あっ、ああっ……こら、あんっ……馬鹿、あっ……止め、ああんっ……」
 先ほどまで快感に喘いでいた初音は、すぐさま甘い声を上げ、体重をこちらに預けてくる。
「ほら、体はしたがってる……心だって……ホントはしたいんでしょ?」
 神治は両手で豊かな胸を回すように揉みながら、首筋に舌を這わせた。
「あっ……違、あんっ……そんな訳、あぅっ……そんな訳ぇ、ああんっ……」
 言葉とは裏腹に、もっと快感を与えてくれと言わんばかりにグイグイ体を押し付けてくる。
「まだしたりないんでしょ?……沢山してあげるからさ……ね、しようよ……」
 そう言ってすでに濡れている秘所を指でクニクニといじくる。
「あぅっ、あっ、はぁっ……駄目、あっ……駄目駄目ぇっ……そんな、ああんっ……そんなことしたら、やっ……おかしくなっちゃうぅっ……」
 可愛らしい声を上げながら、ナースキャップの乗った頭をイヤイヤといった感じで振るのが愛らしい。
(やっぱりたまらないな……初音ちゃんは最高だよ……)
 先ほどまでの男のような態度が、快感を与えた途端、一気に崩れていくのは何度見ても気持ちが良かった。
「ああ〜〜、また初音ちゃんばっかりぃ……お姉さんにもしてよぉ……」
「そうね、私もして欲しいわ……初音は今までしてもらってたんだから、今度は私たちの番でしょ」
「あ、あたしは、はぅっ……そんなこと、ああんっ……どうでも、やんっ……」
 初音は否定しようとするが、快感の疼きがそれを邪魔しているようだ。
「じゃあ、三人ともそこに並んで四つんばいになってよ。順番に入れてあげるからさ」
 神治の言葉に貴久子と美奈子は頷くと、パンティを脱いで床に手をついた。
「ほら、初音ちゃんも」
 もうヘロヘロになりつつある初音の体を床に倒し、手と膝で立たせる。
(おお、こりゃ凄いや……)
 親子姉妹だけあって、そっくりな秘所が三つ並んでいるのはなかなかに壮観だった。
「早くぅ……」
「神治ちゃんお願いぃ……」
「……」
 三人が三様におねだりしてくる。
 初音だけは何も言葉を発していないが、我慢できないように尻がピクピク震えている事でより気持ちが伝わってきた。
「じゃ、まずは貴久子さんから……」
 貴久子の尻を抱え、一気に肉棒を押し込んでいく。
「あぅんっ……!」
 頭を仰け反らせて気持ち良さそうな声を発しているのに満足感を得る。
 肉棒が温かくヌルヌルとした感触に包まれ、ジワジワと締め付けられる事により、快感が股間から背骨を伝い、体中に広がっていく。
(はぁ……たまらないなぁ……やっぱりこの瞬間は何度しても気持ちがいい……)
 そのまま自然と腰が動き出し、快感がさらに高まる。
「あっ、あっ、ああんっ……神ちゃん、あっ……神ちゃんいいわぁっ……あんっ、あっ、あはぁっ……神ちゃん最高よぉっ……」
 貴久子が頭を左右に振って、可愛らしい声を上げている。
(ふふ……貴久子さんに入れてると……興奮するなぁ……)
 親友の母であり、幼い頃から世話になっている相手に肉棒を押し込んでいるのかと思うと、激しい快感があった。
 特に自分よりかなり年上の女性が、己の腰の動き一つで喘ぎ声を上げるのは最高の気分だ。
「ああっ、いいっ、ああんっ……神ちゃんもっと、やぁっ……いいわ、ああっ……いいのぉっ……」
 突き込むたびに、その動きに合わせて頭を仰け反らせているのがたまらない。
 それはまさに、女を自分の物にしているという実感が持てる瞬間だった。
「神治ちゃぁん……私にも早く頂戴ぃ……」
 隣で美奈子が切なげにこちらを見上げながら、いやらしく尻を振っている。
「分かりました……ちょっと待って下さいね……」
 貴久子の膣から抜くのは少々残念だったが、すぐに美奈子の中に入れるのだと思い腰を引く。
「ああんっ……神ちゃん、もう止めちゃうのぉ?」
 貴久子が不満そうに呟く。
「すみませんね。すぐにまた入れてあげますから」
 謝りながら横に移動し、美奈子の尻を掴む。
「じゃ、いきますよ……」
 ズブリっと肉棒が刺さる。
「あふぅんっ……!」
 やはり貴久子より若いせいか、少し強めの締め付けが感じられる。
 だがそれ以外はあまり差が感じられず、何やら同じ膣に入れたのではないかと錯覚するくらいだ。
(やっぱり親子だね……)
 その事に面白さを感じながら、腰を動かし出す。
「あんっ、あんっ、ああんっ……神治ちゃん、あぅっ……神治ちゃんいいよぉっ……」
 頭を左右に振って美奈子が悶える。
「あっ、ああっ、あんっ……それ、あっ……それいい、あぅっ……それいいのぉっ……はんっ、はんっ、はぁんっ……」
 激しく体を動かすたびに、捲っていた白衣が下がって結合部を隠してしまう。
(ふふ……やっぱり白衣っていいなぁ……女医とするってのは最高だね……)
 腰を動かしながら手を伸ばして背後から豊かな乳房を揉みしだく。
「ああんっ、オッパイぃ、やぅっ……神治ちゃん、ああっ……オッパイぃっ……あぅっ、あっ、ああんっ……」
 知的な職種の女を犯す行為は、何やら自分がそれ以上の存在になったような気がして気持ちが良かった。
 美奈子は普段の喋りからあまり知的には見えないが、医者になっている事から分かるようにかなり頭が良かった。
 そんな女を、まだ中学生でしかない自分が四つんばいにさせ、従わせているのである。
 それはひどく興奮する行為だった。
(そういや、しずねぇの時もそう思ったっけ……)
 従姉の静を初めて抱いた時、あらゆる面で完璧な女を自分の物にしたのだという激しい興奮があった。
(あん時は、ずっとチンポが硬いまんまだったもんなぁ……)
 優れた女である静を、決して逃がすまいという欲求がそれだけ凄かったのだろう。
 今も同じように頭の良い女の膣に肉棒を押し込み、己の遺伝子をその優れた肉体に注ごうとしているのだから、自分の体はきっと喜んでいるに違いない。
「ああっ、あっ、あふぅんっ……神治ちゃんいいの、ああっ……神治ちゃんいいよぉっ……はっ、はっ、はぁんっ……」
 腰の動きに合わせて頭を仰け反らせながら、美奈子が甘い声を上げる。
 それは先ほどの貴久子の声とあまり変わりがない。
 普段はのんびりとした口調だが、こうしてセックスをしている時はさすがに違うらしく、ハッキリとした声になっている。
 その事に面白さを感じながらさらに腰を動かそうと思っていると、不意にこちらを見ている初音と目が合った。
「あ……」
 思わず漏らしたらしい声と共に、慌てて顔を前に向けている。
 どうやらもう我慢ができなくなっているようだ。
(ふふ……素直に言えばいいのに……まったく可愛いんだから……)
 自分からは決して要求しない初音の態度を愛らしく感じながら、神治は肉棒を美奈子の膣から引き抜いた。
「ああんっ……どうしたのぉ……?」
 不満そうに美奈子がこちらを見ている。
「そろそろ初音ちゃんに行きますんで……」
 そう笑いかけながら、体を横に移動させる。
「ぷ〜〜……しょうがないなぁ、すぐまたしてよねぇ……」
 美奈子は頬を膨らませて怒っている。
 その少女のような仕草に苦笑しながら、神治は初音の尻を持った。
「待たせてゴメンね……すぐに気持ち良くしてあげるから……」
「ま、待ってなんかいないっ……あ、あたしはしなくていいからっ……」
 初音はこちらを見ずに呟いている。
「何言ってるの。ずっと待ってたくせに……したくないんならいつでも部屋から出て行けたでしょ。それなのにそうして四つんばいでいたってのは、俺にして欲しかったってことじゃん」
「ち、違、あぅんっ……!」
 否定の言葉を肉棒を押し込むことでさえぎる。
「まったく素直じゃないんだから……でもそこが初音ちゃんの可愛いところなんだけどさ……」
 ズンズンと力強く突き込んでいく。
「ば、馬鹿、あんっ……何言って、ああっ……あたしはそんな、あぅっ……違、ああんっ……やっ、やっ、やぁっ……それ、ああっ……それいい、あっ……それいいのぉっ……」
 振り返って反論してくるが、神治の容赦ない腰の動きにすぐ頭を仰け反らせ、甘い声を上げている。
(これだから……止められないよね……)
 初音の良さはまさにこの変化である。
 嫌がっている言動をしている割に、いざ快感を与えられてしまうと、すぐに可愛らしく悶えるのだ。
 それは男にとってたまらない麻薬のような変化だった。
「あんっ、あんっ、あぁんっ……神ちゃん、あぅっ……神ちゃん凄い、ああっ……神ちゃん凄いよぉっ……」
 ナースウェアがまたたまらない。
 その薄ピンクの制服に身を包み、頭に乗ったナースキャップを揺らしながら悶える姿は、普通の服でしている時には味わえない快感があった。
 美奈子とする時もそうだが、やはり制服というのは男心を刺激するのかも知れない。
 病院という場所で、女医や看護婦とセックスする。
 それは、家で家族としている時とは比べ物にならない興奮を感じるものだった。
「あぅっ、あっ、ああんっ……やっ、やっ、やぁっ……」
 初音の膣は、若いせいか他の二人に比べてかなりキツく、喘ぎ声も少々高めだ。
 だがやはり親子姉妹であるためか、あまり差異はないように感じられた。
(う〜〜ん、別々だとちょっと分かりにくいかなぁ……よし、アレやるか……)
 違いを確認したいと思った神治は、いつも双子の幼馴染を抱いている時に使っている技を使う事にした。
 気を使い、まるで肉棒がそこにあるかのように相手に感じさせ、自らも人数分快感を得られる技である。
 その準備として、先ほど入れた時に全員の中に気を残していたのだ。
 それを頭の中でイメージする。
 ぼんやりと貴久子と美奈子の中に収まる肉棒が浮かぶ。
(それ、動けぇ……)
「ああんっ……」
「やぁんっ……」
 そう意識した瞬間股間に快感が伝わり、二人の甘い声が響いた。
「ああっ、これって、あんっ……どうして、あぅっ……」
「あんっ……不思議ぃ、ああっ……神治ちゃんの、あっ……オチンチンがあるよぉっ……」
 二人の疑問の声が上がり、初音も驚いた顔をこちらに向けている。
「哲ちゃんに聞いてないっ?……俺っ……何人かと同時にセックスできるんだっ……」
 神治の言葉に、三人は顔を見合わせた。
「そう言えば、はぅっ……」
「そんな事、ああっ……」
「言ってた、あんっ……」
 一つの文章を三人で分けて言っているのに苦笑する。
「だからっ……みんなを一度に抱けるんだっ……いいでしょこれっ……」
「いいっ、ああっ……」
「いいのっ、あんっ……」
「いいよぉっ……」
 三人の感想を聞きながら、神治は激しい快感に蕩けそうになっていた。
 この技は人数分の感触を感じられるため、三人を相手にするとかなりの気持ち良さがあったのだ。
 二人を相手にするのは双子の幼馴染と毎日しているため慣れていたが、三人相手というのはあまり経験がなく、またそれぞれがかなり相性のいい膣であるため、とんでもない快感が押し寄せてきていたのである。
「あんっ、ああっ、あふぅっ……やっ、やっ、やぁんっ……」
「はぅっ、はっ、はぁっ……あっ、あっ、ああっ……」
「やんっ、やんっ、やぁんっ……ああっ、ああっ、あはぁっ……」
 腰の動きが強まると、三人が頭をそれぞれ仰け反らせる。
 微妙にズレながら跳ね上がる頭が、まるで何かの楽器が動く様子に思え、面白さと興奮をかきたてる光景となっていた。
「じゃ、次は貴久子さん……」
 初音から抜いてゆっくりと深呼吸した後、貴久子の膣に押し込む。
『ああっ、ああっ、ああんっ……はっ、はっ、はぁっ……』
 やはり親子姉妹であるためか、繰り返し腰を突き込んでいるうちに、いつしか同じような喘ぎを発し始めた。
 しかも声に乱れがなく、まるで優れた歌唱であるかのように一つに聞こえてくる。
(ははっ……スゲェや……やっぱり血の繋がりってのは凄いね……膣の感触だって……全然違いが分からないし……)
 三人の膣は、締め付けの強さにバラつきはあるものの、感触自体に差が無かった。
 やはりそれだけ親子姉妹は体の作りが似ているという事なのだろう。
(これって……親子当てクイズとかあったら正解できちゃうな……)
 馬鹿な事を考えながら、神治は激しく腰を動かしていった。
「ああっ、もう駄目、あんっ……もうイっちゃうぅっ……」
「やぁっ……駄目だよぉ、ああっ……お姉さんイっちゃうのぉっ……」
「はぁっ……駄目ぇ、あっ……あたしぃ、ああっ……イっちゃうよぉっ……」
 全く同時に絶頂が近いことを訴えてきた事に苦笑しつつ、神治も腰の動きを早めていく。
「あふっ、あっ、ああんっ……そんな、あっ……そんなの凄いぃ、やんっ……イっちゃう、ああっ……イっちゃうの、あんっ……私イっちゃうぅっ……神ちゃんっ、神ちゃんっ、神ちゃぁんっ……あぁああああああっ!」
「やっ、やぁっ、やぁんっ……激し、あんっ……それ激しい、ああっ……神治ちゃん激しいよぉっ……あっ、あっ、あふぅっ……そんなにされたら、ああっ……駄目、あぅっ……駄目、やんっ……駄目駄目ぇっ……やぁああああああんっ!」
「はんっ、はんっ、はぁんっ……神ちゃん、あっ……神ちゃん凄、やっ……神ちゃん凄いよぉっ……やんっ、やんっ、やぁんっ……あたし、あんっ……あたしぃ、ああっ……あたし飛んじゃうぅ、やぁっ……あたし飛んじゃうのぉっ……あんっ、あんっ、あぁああああああああんっ!」
 これまた同時に絶頂に至り、三つの膣が強烈に肉棒を締め上げてくる。
「ぐっ、ぐがっ、ぐあぁっ!」
 そのとてつもない快感に耐えられるはずもなく、神治は一気に精を放った。
 ドピュッ、ドピュッ、ドピュドピュドピュ……。
 激しい勢いで精液が三人の胎内に注がれていく。
 実際は貴久子の中にしか放っていないのだが、技の影響のため、まるで全ての膣に射精しているかのような錯覚を覚えていたのだ。
 たまらない快感に涎を垂らしながら、体を激しく揺らして何度も何度も精を放っていく。
『ああ……あ……ああ……』
 三人の虚ろな声に誘われるようにいつまで経っても射精は止まらず、そのとてつもない快感に涎を垂らしながら繰り返し体を仰け反らせる。
 しばらくしてようやく最後の放出を終えると、神治は力を抜いて貴久子の体の上に倒れ込んだ。
 ハァハァという四人の荒い呼吸が部屋に響く。
(これで……少しは哲ちゃんが楽になるかな……?)
 昨日哲矢に、三人の精力の強さに困っていると聞かされていたため、今日はこれで負担が減るのではないかと思ったのだ。
(俺……哲ちゃんの家族としたんだよな……昔からよく知ってる三人と……普段は哲ちゃんがセックスしてる相手としたんだ……)
 その事を思うたびに、罪悪感に似たような居心地の悪さを感じると共に、震えるような興奮が湧き起こってくる。
 やはり人は、何か許されない行為をする時に興奮を感じるのかも知れない。
(何か癖になっちゃうなぁ……しちゃいけないって思う相手と、どんどんしたくなってきちゃうよ……)
 この緋道村においては、神治のような考えを持つ者は他にいない。
 皆、親しくなればセックスをするのが当然だと思っているため、普通ならば許されない相手とも簡単にできるのである。
(ってことは……俺だけがこういう事に興奮して……楽しめるってことなんだ……スゲェや……)
 何やら新しいおもちゃを見つけたかのようにワクワクすると共に、それを自分一人だけが楽しめるのだという事に神治は優越感を感じた。
(あ、そういや母さんも俺とするの嫌がるから……きっと同じように興奮してるんだな……)
 母は未だに息子である神治とセックスする事を認めていない。
 だが今考えた理屈から推測すると、母も自分に抱かれた時にかなり興奮しているように思えた。
「いけない事」と思えば思うほど、それを破った時に激しい興奮を覚えるからだ。
(母さん……母さんとしたいな……)
 悲しむ姿が見たくないため、神治は村に引っ越してきてからまだ一度も母を抱いていなかった。
 だが考えてみれば、最もしてはいけない相手は自分の母親であり、その許されない相手である母とセックスする事は、信じられないほどの快楽があったのだ。
 以前経験した、母を犯した時の興奮が甦り、肉棒がビクビク震え出す。
『ああんっ……』
 三人の甘い声が聞こえ、神治は意識を戻した。
「神ちゃん……ね、もっと……」
「お姉さんとしよぉ……」
「あ、あたしは別に……」
 甘くおねだりされ、神治は嬉しさと共に、少々呆れてしまった。
 かなり抱いたはずなのだが、まだ物足りなさそうにしているからである。
 初音だけは乗り気ではない言葉を発しているが、肉棒を締め付ける膣の動きからそれが嘘だと分かる。
(なるほど……哲ちゃんが他の女の子とできないのも納得だよ……)
 今自分の置かれている状況が毎日だと考えれば、いくら精力の強い男であっても音を上げるだろう。
「分かりました……今日はとことん付き合いますよ……」
 そう言って腰を動かし出す。
「あんっ、嬉しい、あっ……さすが神ちゃんね、ああんっ……」
「神治ちゃんは、あぅっ……いい子だもん、やんっ……」
「別にいいんだぞ、はぅっ……あたしは、ああっ……」
 喜びの声を上げる三人を可愛らしく感じながら、神治は腰の動きを早めていくのだった。












あとがき

 今回のテーマは親友の母と姉です(タイトルそのまんま)
 友人の母親やお姉さんというのは、何やら微妙な印象があるんですよねぇ。
 親しいんだけど身内じゃない。
 近しい赤の他人の年上女性ってのが、ちょっとした興奮を誘うのですな。
 何やら友人を裏切っているような背徳感もありますしね。
 ま、緋道村の場合は関係ないですが、神治くんの心情としてそんな興奮が味わえると思ったもんで。
 話の中でも書いてますが、ここんとこ未成年ばかりだったので熟女を書きたかったんですよね。
 やはりたまには熟女を書かないと欲求不満がたまります(笑)
 熟女の誘惑が好きなんでねぇ。
(2005.4.24)



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