緋道の神器


        第十一話  暴走する劣情



 月曜日。
 神治はいつものように学校へ向かっていた。
 頭に浮かぶのは金曜日にあった事である。
(ああ……凄かったなぁ……あんな凄いの……)
 一〇八人もの女生徒を抱いたのだ。
 そうそう忘れられるものではない。
 全員美少女という訳ではないが、それでも多くの女体に射精したという事実は雄としての満足感が違った。
 あの日、あまりに大人数を抱いたため、帰りは次の日の夕方になった。
 家には連絡がいっていたので心配はされていなかったが、何人かには恨めしい目で見られたのが辛かった。
 その分家族サービスに励んだ訳だが、それぞれが最後に「またこういう事のないように」と釘を刺してくるのには苦笑した。
 大人しい有希や舞美にさえ遠まわしにお願いされては反省するしかないだろう。
 当主家の女は自分としかセックスできない。
 それを嫌がっているのならともかく、楽しみにされているのに、突然前触れもなく外泊しては腹を立てても当然だ。
 これからは気をつけるようにしなければ、と神治は思った。
「よっ、神ちゃんおはよう」
 急に声をかけられ、驚いて意識を戻す。
「あ、哲ちゃん……お、おはよう……」
「なんだよ、元気ねぇなぁ。もしかして金曜の疲れが出てるのか?」
「え? な、何言ってるんだよ……」
「聞いたぜぇ。うちの女子一〇八人としたんだってなぁ。いやぁ、スゲェスゲェと思ってたけど、まさかそんな人数を一度に相手に出来るなんてなぁ。しかもみんな満足してるってんだから凄すぎだぁ」
 哲矢は嬉しそうに笑っている。
「だ、誰に聞いたんだよ……」
「誰って……今や村中その話題で持ち切りだぜ。新しい当主さまは信じられない絶倫だってな」
「そんな……」
 恥ずかしくなって視線を逸らす。
「いいじゃねぇか誉められてるんだし。しかし一〇八人か……百人切りってやつだな。それに除夜の鐘と同じってのが笑えるな」
 ガハハっと楽しそうに笑う哲矢とは裏腹に、神治はどうも明るく受け止めることができなかった。
 この村にはプライバシーはないのだろうか。
(って、あれだけの人数を相手にしといてそりゃ無理か……)
 それぞれが家族に話す訳だから、それほど人口の多くない村であれば広まるのはあっという間だろう。
 普通の社会であったならば、誰それとセックスしたなどと家族に話さないだろうが、ここはセックスに開放的な緋道村である。
 ましてや今最も注目されている当主に抱かれたとなれば、喜々として話してもおかしくなかった。
 自分がこの村において有名人である事は分かっているのだが、今までそういった目立つ立場になる経験がなかったため、どうしても実感が持てないでいたのである。
「そんで、どうだったんだ? 桜子さまは良かったか?」
「う、うん……さすが哲ちゃんが誉めるだけのことはあったよ……」
「そうか。他にはどうだ? いい女はいたか? 誰が一番だった?」
「乃梨子先輩は凄かったよ。俺的には一番だと思うんだけど……どうなの?」
「ああ、乃梨子先輩か。あの人は凄いよな。神ちゃんが一番に感じても当然だ。体的には桜子先輩より凄いからな」
「え? でも桜子先輩の方が凄いんだろ? ブランドだって言ってたじゃないか」
「ブランドと実際は違うよ。ブランドってのはあくまで余剰な楽しみだからな」
「余剰な楽しみ?」
「つまり、本質以外の部分での良さってことさ」
「どういう意味?」
「桜子先輩は体もいいけど、それよりああいった女王様的な雰囲気や、男の評価が厳しいって所にポイントがある訳よ。あの高慢な女王様を自分が抱いている、認めてもらえてるっていうだけで嬉しくなるんだな」
「なるほど……」
 確かに実際のブランド品なども、機能やデザインよりもそれを持っているという状態に満足感を得ている人間は多い。
「乃梨子先輩はちょっとヤりすぎだな。まあ、それがあの先輩のいいところなんだけど、そのせいでブランド的な価値は無いってことだよ」
「そういうもんか……」
「そういうもんさ」
 その後も学校に着くまでの間、クラスの誰々はどうだったとか色々聞かれ、それにどうやって答えて良いのか分からない神治は困ってしまった。
(でも……凄く気持ち良かったよな……)
 多くの女を従える快感。
 それはゾクゾクするようなたまらないものだった。
(また……したいな……)
 あんな事はそうそうできないであろうが、想像するだけで股間の肉棒がグンっと硬くなるのだ。
(おっとマズイ……)
 隣で女の子の体について熱く語っている哲矢に適当に答えながら、神治は股間の状態に気づかれないようにしながら歩いていった。


「あの……神治、くん……」
 恐る恐るといった感じの声が隣から聞こえてくる。
 今日日直である神治は、同じように日直の沙耶と一緒に授業で使った器具を準備室まで運んでいた。
「なんだい?」
「え……と、その……神治くんって呼んでいいんだよね? 今は学校だし……」
「そりゃ構わないよ。別に学校の外でもそう呼んでいいぜ。哲ちゃんだってそうしてるし」
「で、でも……その……この間、神治さまって呼べって……」
 沙耶は顔を赤くしながら呟いている。
「え? あ、あれか……」
 確かに一昨日、興奮状態になった神治は、仲の良かった女生徒たちに自分をそう呼ぶよう強制していた。
 だがあくまで興奮状態でしたことであり、冷静な今の状態では恥ずかしくて仕方がない。
「別にいいよ。あれはあの時だけの話だから」
「え? そ、そうなの? 私てっきりこれからもずっとそうなのかと思って……」
「やだなぁ、普段から様付けで呼ばれたら恥ずかしくてしょうがないよ。『当主さま』ってのだって慣れてないんだぜ。それが自分の名前になったらたまらないよ」
「そうなんだ……あ〜〜、安心した。何かおかしくなっちゃったのかと思って……」
 沙耶はホッと息を吐き出している。
「おかしくなった?」
「うん。だって途中まで昔通りの神治くんだったのに、何か凄く怖い感じになっちゃって……ううん、怖いっていうのとは違うかな……カッコいいっていうか……う〜〜ん、難しいなぁ……とにかく何か凄かったんだよ。だから私、神治さまって呼ぶのがなんかしっくり来るなぁって思って……」
 元々快活な沙耶は、気を許すとかなりお喋りなようだ。
(そういや、こいつってうるさかったもんなぁ……)
 四年前の記憶にある、いつも大声で笑っていた沙耶の姿を思い出す。
「じゃあ、取り合えず他の人にも言っておくね。そうじゃないとみんな『神治さま』って呼んじゃうよきっと」
「うわっ、それは嫌だなぁ。宜しくお願いします」
 拝むように頭を下げる。
「ははっ、まかせといてぇ。じゃ、さっさと片付けて戻ろう。ホームルームに遅れちゃう」
 授業が全て終わっているとはいえ、ホームルームまでには戻らなければならない。
 ようやく着いた準備室に入り、持っていた器具をしまっていく。
「よし、終わり。さ、戻ろうぜ」
 急いで教室に帰ろうと部屋を出ようとした時だった。
「痛っ」
 沙耶が小さな声を上げた。
「ん? どうしたの?」
 驚いて近づくと、沙耶は指を口に咥えて顔を歪めている。
「ちょっと切っちゃった……大した事ないから大丈夫」
 沙耶は笑いかけてくる。
「……」
 だが神治にその声は届いていなかった。
 意識が沙耶の指先に集中していたのである。
 ほっそりとした綺麗な指が、桜色の唇に含まれ微妙に出入りしているのが見える。
 その様子が何やら膣穴に収まった肉棒を思わせ、目が離せなくなってしまったのだ。
「どうしたの?」
 口から指を放しながら、沙耶が不思議そうな顔でこちらを見ている。
 上目遣いでこちらを見つめる沙耶の瞳は、痛みを感じているせいか微妙に潤んでおり、その様子を見ているうちに、神治は股間の一物がビクンビクンと激しく律動し始めるのを感じた。
 白いセーラー服の胸元では、緩やかな膨らみがまるで誘うようにこちらに突き出され、さらに下に視線を動かすと、短いスカートから健康的な白い脚が伸びているのが見えた。
(……)
 神治の脳裏に、一昨日の沙耶の乱れる姿が浮かぶ。
 その柔らかな肉体の感触が甦り、体の奥底から抑えきれない興奮が押し寄せてきた。
 目の前にいるこの女を抱き、その柔らかな肉体を抱き締め、舐め回し、吸い付き、股間で痛いほど勃起している肉棒を押し込んで喘がせ、従わせ、思いっきり精液を注ぎこみたい。
 そんな激しい肉欲が体中を駆け巡っていたのである。
 頭がぼんやりとし、何やら夢を見ているような感覚になってくる。
 意識しないにも関わらず手が勝手に動き、沙耶の肩を掴む。
「え……?」
 驚きの声を上げるのに構わずグイと引き寄せ抱き締めると、その柔らかな感触を楽しみながら肉付きのいい唇に吸い付いていく。
「んっ……」
 沙耶は一瞬ビクッと体を震わせたが、そのまま抵抗することなくジッとしている。
「んんっ、んっ……んふぅっ……」
 舌を絡み合わせ強く吸い上げると、沙耶が背中に腕を回しギュッと抱きついてきた。
「んんっ、んっ、んんっ……んっ、んっ、んぷはぁ……ああ、神治くぅん……凄いよぉ……」
 トロンとした表情でこちらを見上げながら、子猫のように頬を擦り付けてくる。
「あんっ……でもどうしたの? 急に、あっ……私としたくなっちゃった? ああんっ……」
 セーラー服の上から乳房を揉みしだき、首筋に口付けていく。
「はぅっ、あっ、はんっ……私は神治くんだったら、あんっ……いつでもOKだけど、あっ……もうちょっと落ち付いて、やっ……したい、あんっ……」
 服の下に手を差し込み、ブラジャーを押し上げて直接乳房を揉む。
「あんっ、あっ、ああっ……それに、やっ……こんな所じゃ、はぅっ……誰か来ちゃうよ、あっ、あんっ……」
 すでに勃起している乳首をクリクリと摘みながら、スカートを捲くり上げ、パンティの上から秘所をなぞる。
「はんっ、あっ、やぁっ……マズイよ、あっ……ここじゃマズイって、あんっ……神治くん止め、はぁんっ……」
 制止しようとしてくるのを、秘所に指を差し込むことで黙らせる。
「あっ、あっ、ああんっ……駄目、あっ……駄目だよ、あんっ……そんなことしちゃ、ああっ……駄目なのぉっ……」
 激しく指を出し入れすると、ブルブル体を震わせながら耐えられないように近くにある机に手をつく。
「……」
 神治は黙ったままズボンとパンツを降ろし、ギンギンに硬くなっている肉棒を取り出すと、背後から沙耶の腰を抱えて、すでに濡れ濡れになっている膣穴へ一気に押し込んでいった。
「あぅんっ……あっ、あっ、ああっ……神治くん、あっ……駄目、はぅっ……あんっ、あんっ、ああんっ……」
 そのまま凄まじい勢いで腰を動かすと、沙耶が激しく頭を仰け反らせる。
「あんっ、あんっ、ああんっ……駄目、やっ……そんな、はぅっ……凄い、あんっ……凄いのぉっ……神治くん、あっ……やっぱ凄いぃっ……」
 沙耶は頭を左右に振りながら、机を強く掴んで悶えている。
「やんっ、やっ、やぁんっ……神治くん凄いよ、あんっ……ホントは駄目だけど、やっ……駄目なのに、はんっ……気持ちいいから、ああっ……もっとしてぇっ……」
 机に突っ伏すようにしながら自らも腰を振って喘ぎまくる。
「……」
 神治は一言も何も言わず、沙耶の自分に従う様子を満足げに見下ろしながら、ますます腰の動きを早めていった。
「あぐっ、あっ、はぁんっ……あぅっ、ああっ、やぁんっ……神治くん、あっ……神治くぅん、ああっ……」
 口から涎を垂らしながら悶え狂う沙耶の姿は、肉欲に囚われた雌そのものだ。
 その様子を見ているとゾクゾクするような興奮が湧き起こり、肉棒がさらに硬く大きくなっていく。
「あぅっ、あっ、ああんっ……す、凄い、あっ……オチンチンが、あんっ……大きくなって、やっ……こんなの、はぅっ……こんなの凄いよぉっ……」
 神治は涙を流して甘い喘ぎを漏らす沙耶を抱えると、肉棒を抜かずに仰向けにひっくり返した。
 セーラー服を押し上げて乳房をさらけ出させると、激しく揉みながらピンク色の乳首に吸い付き舐め上げていく。
「ああっ、あっ、はぐぅっ……神治くん、ああんっ……もう駄目、あっ……私もう駄目だよぉっ……やっ、やっ、やぁんっ……もうイっちゃうの、あぐっ……もうイっちゃ、ああんっ……」
 腕が背中に回り脚が腰に絡みつき、まるで快楽を逃がすまいとしがみついてくる。
 その思いに肉体も反応しているのか、肉棒を咥え込んでいる膣がキュッと締まり、ヌメヌメとした肉襞がこれ以上ないというほど激しく吸引してきた。
「ぐっ……うっ……」
 神治の口から耐えられないようなうめきが漏れる。
 腰の動きが激しさを増し、それに合わせて机の上に横たわった沙耶の体が前後にずれる。
「はぅっ、あっ、やぁっ……激し、あっ……激しい、ああっ……激しいよぉっ……あんっ、あんっ、やぁんっ……こんな、あぅっ……激しいの、はんっ……凄い、ああっ……凄いよぉっ……」
 沙耶は頭を激しく左右に振り、たまらないように抱きついてくる。
 胸で潰れる乳房の感触がたまらない。
「やんっ、やんっ、やぁんっ……はぅっ、はっ、あふぅっ……神治くん、あっ……神治く、あぅっ……はっ、はっ、はひゃぅっ……私もう駄目、ああっ……私もう駄目だよ、あんっ……私もう駄目なのぉっ……あっ、あっ、あやぁっ……イく、あっ……イくの、ああっ……イっちゃうのぉっ……やっ、やっ、やぁああああああんっ!」
「ぐっ、くっ!」
 体を仰け反らせ、膣内を含めた体全体でギュウッとしがみ付いてくる沙耶の動きに耐え切れなくなった神治は、ついに肉棒の栓を開放した。
 ドピュッ、ドピュッ、ドクドクドクドク……。
 激しい勢いで精液が沙耶の膣に注がれていく。
 神治はガクガクと前後に体を揺らしながら、何度も何度も精を放っていった。
 最後にビクビクと肉棒が震え、体から力が抜けた神治は沙耶の上に倒れ込んだ。
 ハァハァと荒い呼吸が部屋に響く。
 沙耶の柔らかな肉体の感触に心地良さを感じながら、神治はぼんやりとした頭がスッキリしてくるのを感じた。
(あれ?……俺……何で……)
 自分が今まで何をしていたのかハッキリと思い出せない。
 まるで夢を見ていたかのようなうっすらとした記憶しかないのだ。
 だがすぐ横には、うっとりとした表情でこちらを見つめている沙耶がおり、どう考えても夢ではないのが分かる。
(俺……沙耶ちゃんと……)
 沙耶とセックスしたのは事実だろう。
 何しろずっと気持ちのいい感覚があったのだけはハッキリと覚えているのだから。
 しかしどのような経過でそうなったのかが思い出せない。
 気がついたらボンヤリとした頭で、目の前で甘く喘ぐ沙耶を認識していたのだ。
「神治くぅん、凄く良かったぁ……でもちょっと強引……駄目だよぉ、こんな所でしちゃぁ……」
「い、いや……その……」
「でも嬉しかったぁ。神治くんが私のこと抱いてくれるんだって分かって……ふふ、だから強引だったのは許しちゃう……でも今度はもっと落ち着いた場所でしよ、ね?」
 沙耶は軽くキスをしてくると、ゆっくり起き上がった。
 神治は何と言っていいか分からず黙ってそれを見つめる。
「そろそろ戻ろう。きっとホームルーム終わっちゃったね。皆にバレちゃうかなぁ……ま、いいか。相手が神治くんなら恥ずかしいことないし……」
 廊下には先ほどまで無かった生徒たちの声が響いている。
 神治たちのクラスでもホームルームが終わっているに違いない。
 なぜこんな事になったのか分からない神治は、困惑した表情を浮かべながら沙耶の後に続いて準備室を出た。


(俺、一体どうしたんだろ……?)
 体育館の裏手に座り込みながら、神治は溜め息をついた。
 あれから教室に戻り、一緒に帰ろうと誘ってくる哲矢に断ってから、一人になるためこの場所に来ていた。
 先ほどは知らない間に沙耶を抱いてしまった。
 以前にもそういった事はあったが、それは欲求不満のためであり、今や毎日嫌というほどセックスしているのだから、そうなってしまった理由が分からないのだ。
(未迦知さま、分かります?)
 神治は傍らにいる女性に尋ねた。
 彼女の名は緋道未迦知神。
 この緋道村の守護神であり、何故だか知らないが神治を気に入り、他人に見えない術を使いながら常に傍に存在している。
 長い黒髪のかかった顔は信じられないほどの美しさがあり、三十歳ほどの外見と相まって、完成された女性の魅力に溢れていた。
(また欲求不満にでもなったのであろ……)
 未迦知神は素っ気なく答えた。
 いつもならからかう言葉の一つくらい言うはずであるのに、一度チラリとこちらを見ただけで黙ってしまった未迦知神を、神治は不審に思った。
(そんな……教えてくださいよ……)
(知らん……)
 未迦知神はそっぽを向いたままそれしか言わない。
 本当に知らないのか、それともわざと言わないのか分からなかったが、どうやら答えるつもりがないのを悟った神治は、仕方なくもう一度溜め息を付くと、ボーっと空を見上げた。
(やっぱり俺の体って変なのかなぁ……今回は沙耶ちゃんだったから良かったけど、もしあまり知らない子と同じような事になったら大変だよ……)
 一応ほとんどの女生徒とはセックスの経験をしているし、この緋道村では知り合い程度の関係でセックスするのは常識であったから、もしそうなったとしてもそれほど大変な事にはならない。
 だがそれでも相手の許可を得ずにセックスするのは良くないとされているので、下手をしたら非難の対象となってしまうだろう。
(どうしてこんな事に……)
 再び溜め息をついていると、視界を何かがよぎった。
 見ると、テニスボールが一個コロコロと転がっている。
 少し離れた所にテニス場があるので、そこから飛んできたのだろう。
(ホームラン、だな……)
 テニス場の周りは、かなり高い金網で覆われているため、相当高く打ち上げない限り飛んでくることはなかった。
「すみません……」
 足元に転がっているボールをジッと見つめながら、これからどうしたものかとまた溜め息をついていると、小さな声が聞こえた。
 目をやると、体育着を身につけた一人の女生徒が立っている。
「あの……その……」
 どうやらボールを取りに来たテニス部員のようなのだが、何故か拾おうとせずに神治に話しかけてきている。
「なに?」
 体育着の色から一年生と分かるその女生徒は、神治が聞き返すと、ビクッと体を震わせて黙り込んだ。
 顔を見るとなかなかに可愛らしい。
 神治は興味を持って上から舐めるように見た。
 短くそろえた髪が良く似合う幼い顔の作り。
 ほんのりと申し訳程度に膨らんだ胸元。
 あまり締まっていない幼児体型を思わせる腰。
 まだ脂肪がついていない細い脚。
 全体的に小学生から抜け出していない印象のある少女だった。
(こんな子……この間いたっけ?)
 一昨日抱いた女生徒の中にいたのかいないのかハッキリしない。
 何しろ百人以上抱いたので記憶があやふやなのだ。
「何か用かい?」
 目の前にあるボールを拾わない以上、この下級生は自分に用があるのだと思った神治は問いかけた。
「い、いえ……その……あの……」
 一年生はしどろもどろになりながらハッキリと答えない。
 顔が赤くなり、胸の前で手を組んでモジモジとしている。
(?……)
 よく分からないその様子に、神治はどうしたものかとジッと見続けた。
 ドクンっ……。
 その瞬間、どこからともなく音が聞こえた。
 ドクンっ、ドクンっ……。
 だんだんとその音は強くなり、激しさを増していく。
(あ……これって……)
 音の正体が自分の心臓の鼓動だと気づいた時には、意識が遠くなり、股間の一物が痛いほど勃起しているのを感じた。
 無性に目の前にいる少女の中に精を吐き出したい欲求が湧き起こってくる。
 体が勝手に動き、一年生の手首を掴んで引き寄せる。
「きゃっ」
 驚きの声を上げるのに構わず、そのまま近くにある体育用具室の中に強引に連れ込み、扉を閉めてマットの上に押し倒す。
「あぅ……」
 一年生は恐怖に顔を歪ませ、体を小刻みに震わせている。
 神治は荒い息を吐き出しながら、一年生の体育着を捲くりブラジャーを押し上げると、ほんのりとした膨らみをあらわにした。
 白い肌にそこだけ淡いピンク色をした乳首が見えるのが可愛らしい。
 まだあまり肉のない乳房を指先で摘むようにして揉み、乳首に荒々しく吸い付いていく。
「あっ……やっ……」
 一年生はピクッ、ピクッ、と体を震わせながら微かに声を漏らす。
 神治は舌で乳首を弾きながら、乳房全体を吸引するように吸い上げた。
「はっ……あんっ……やぁっ……」
 頭を左右に振り、快感に耐えられないように体を震わせているのが嗜虐心をそそって興奮を高める。
 片脚を掴んで持ち上げながら、付け根から靴下のある辺りまで一気に舐め上げていく。
「ああんっ……あっ、はぁっ……」
 両脚の間に顔を挟んで激しく擦りつけ、そのスベスベとした気持ちのいい感触を味わう。
「はっ、あっ……ああっ……」
 そのままブルマーとパンティを脱がし、すでに濡れ始めている秘所に舌を這わす。
「あんっ、あっ、やぁっ……あぐっ、はっ、いやぁっ……」
 一年生は悲しげな声を上げながらも、体は快楽を欲しているのか、手で神治の頭をグイグイ秘所へと押し付けてくる。
「あっ、やんっ、はぅっ……あっ、あっ、ああっ……」
 ビクンビクンと体を小刻みに跳ねさせて快楽に浸るその姿は、すでに一人前の女そのものだ。
 神治は体を起こすと一年生の両脚を開き、すでにギンギンに硬くなっている肉棒を膣穴に押し込んでいった。
「あぅっ……」
 一年生の悲しげな声と共にズブッと亀頭が収まり、快感が体中を走り抜けていく。
「ぐぅ……」
 神治の口から溜め息が漏れる。
 一年生は見た目や態度が処女のようでありながらも、さすが緋道村の住人だけあって、すでに使い込まれているらしい膣が、神治の肉棒を引き込むように蠢き、精を吐き出させようとヌメヌメと絡みついてきた。
 そのかなりの気持ちの良さに腰が動き出し、一年生の膣を激しく擦り上げ始める。
「あっ、あっ、ああっ……はっ、はっ、はぁんっ……」
 神治の動きに合わせて体を揺らしながら、一年生は甘い喘ぎを漏らした。
 大人しい雰囲気のある少女が快楽に悶える姿はたまらない興奮をもたらし、腰の動きが早くなっていく。
「あんっ、あんっ、ああんっ……やっ、やぅっ、やぁんっ……」
 腰の動きを強めると、一年生は手を背中に回し、脚を腰にからめ、しがみつくようにして引き寄せてきた。
 その可愛らしい様子に神治の射精感は高まり、そのまま放出しようと激しく肉棒を出し入れしていく。
「あぅっ、あっ、やんっ……はっ、はんっ、ひゃぁっ……あぅっ、ああっ、はぅんっ……あんっ、あんっ、あやぁんっ……はぐっ、はっ、はぁっ……あっ、あっ、あああああああっ!」
 一年生の絶叫に合わせ、神治は精を放った。
 ドクドクドクと凄まじい勢いで精液が放出され、少女の幼い膣の中に注ぎ込まれていく。
「あ……あ……ああ……」
 一年生が目を見開き、体を硬直させているのを見ながら、神治はガクガクと体を前後に揺らしつつ、何度も精を放っていった。
 しばらくそうして射精を続けた後、体をブルっと震わせて最後の放出を終えると、そのまま少女の体の上に倒れ込む。
 荒い呼吸を繰り返しつつゆっくり起き上がって見下ろすと、悲しげな表情を浮かべてぼんやりとこちらを見つめている一年生と目が合った。
 その幼い中にも女としての色気を漂わせる表情に肉棒が激しく反応を示し、神治は淡い桜色をした小さな唇に荒々しく吸い付いていった。
「んっ……んんっ……」
 そのままギュッと抱き締め、再び腰を動かし始める。
「んんっ、んっ……んはぁっ、あっ、あっ、ああんっ……」
 すぐに反応を示す一年生に興奮しながら、神治はさらに激しく肉棒を出し入れしていった。


「あっ、あっ、ああっ……はぅっ、はっ、はぁんっ……」
 あれから数十分経っていた。
 神治はもう何度も一年生の中に精を放っており、今は背後から犯している。
 まだ幼い顔立ちと小さな肉体の少女が、脂肪のついていない可愛らしい尻を高く掲げて激しくあえぐ姿は実に卑猥だった。
「やっ、やっ、やぁんっ……はぐっ、はっ、はやぁっ……」
 頭を左右に激しく振りながら、さらに快感を求めるように腰を押し付けてくる姿は、さすが緋道村の住人と言えた。
 大人しい印象と幼い肉体を持つ少女が、肉棒を押し込まれた途端、まるでセックスに長けた熟女のような悶えを見せるのだ。
 十一歳の時に初体験を経験し、それ以来家族や友人たちに抱かれまくっているからこその反応といえるだろう。
「あぅっ、あっ、ああんっ……やっ、やっ、やぁんっ……」
 締め付けてくる膣の感触もたまらず、すぐに射精感が押し寄せてくるのはかなりのモノだ。
「ああっ、あっ、あやぁんっ……はぅっ、はぁっ、はやぁんっ……あぐっ、あっ、やぁあああああああっ!」
 ビクビクと体を震わせ、絶頂に至った一年生に合わせて神治も精を放つ。
 ドクドクドクと衰えることのない勢いで精液が注がれていく。
 何度も何度も精を放ちながら最後にブルブル体を震わせると、神治は射精を終えた。
 ハァハァと荒い呼吸を吐きながら一年生を見ると、悲しげな顔でこちらを見ている。
 その表情が嗜虐心をそそり、再び肉棒が硬くなったため、また犯そうかと腰を押し込もうとした瞬間だった。
「あっ……」
 ガラガラと体育用具室の扉が開き、入ってきた女生徒が驚きの声を発した。
 どうやら今抱いている一年生と同じくテニス部員のようで、手にラケットを持っている。
 だが一年生と違うのは、二年生なのかテニスウェアを身につけている点であり、人の成長にはこれほど差があるのかと思えるほど、その女生徒の胸はかなり豊かな膨らみがあった。
「その……」
 女生徒は目の前の光景に動揺し、どうしたものかと目を落ち着き無く動かしている。
 体が微妙に動き、そのたびに大きな乳房がプルプルと揺れる。
 その様子は、今まで子供体型の少女を相手にしていた神治に、新たな肉欲の刺激をもたらした。
 何よりテニスウェアというあまり見た事のない格好がたまらない。
 神治は勢い良く起き上がると、女生徒の手首を掴んでグイと引き寄せ、扉を閉めた。
「あっ……んっ、んんっ……んぅっ……」
 抱き締めると唇を奪い、舌を激しく絡ませていく。
 先ほどまで抱いていた一年生と違い、体全体に肉の付いている女生徒の肉体は抱き心地が良かった。
 ギュウッと力を込めながら、荒々しく唇を擦り付ける。
「んっ、んんっ……んはぁっ……」
 白いテニスウェアの上から乳房を掴み、回すように揉んでいくと、女生徒はガクリと力を抜いて体重を預けてきた。
 虚ろな瞳でせつなげに見つめてくるのを見ながら、背後に回り込んで、後ろから両手でその豊かな膨らみを揉みしだく。
「あっ……ああっ……あっ……」
 甘い声を漏らす女生徒の首筋に舌を這わし、軽く吸い付いていく。
「あんっ……やっ、はぅっ……」
 小刻みに体を震わせているのが可愛らしい。
 神治は女生徒の体を前に押し倒し、スカートをめくると、アンダースコートを引き下ろして一気に肉棒を押し込んでいった。
「あぅっ、あっ、ああっ……」
 ズブリといった感じで柔らかなものに肉棒が包まれ、ゾクリとするような快感が股間から湧き上がってくる。
「はぅっ、はぅっ、はぁっ……あんっ、あんっ、ああっ……」
 激しく腰を動かし出すと、女生徒が甘い喘ぎを上げ始める。
 白いスカートがヒラヒラと揺れ動くのが興奮を誘い、神治はさらに腰の速度を上げていった。
「あっ、あっ、やぁんっ……はぅっ、はっ、ああっ……」
 女生徒は頭を激しく振り、そのたびに長い黒髪がバサバサと乱れるのが色っぽい。
 神治は女生徒を仰向けにすると、テニスウェアを捲くり上げ、ブラジャーを押し上げてその豊かな乳房をさらけ出した。
 腰を動かしながらヤワヤワと揉み、乳首をクリクリと摘む。
「あっ、あぅっ、あんっ……やっ、やぁっ、やぁんっ……」
 乳房を潰すように胸を擦り付けると、柔らかな感触が感じられたまらない快感が押し寄せてくる。
「はぐっ、はっ、はやぁっ……はっ、はぁっ、はふぁっ……」
 快感を感じているのか、女生徒は背中に腕を回し、ギュッと抱き寄せてくる。
 脚も腰に周り、その瞬間膣内がキュウっと締まった。
「ぐっ……」
 ヌメヌメとした膣襞が肉棒に絡みつき、精を吐き出させようと吸引してきたため射精感が一気に高まった。
「あぅっ、あんっ、ああっ……やっ、やっ、やぁっ……はんっ、はっ、はひゃぁっ……あんっ、あんっ、ああっ……あぅっ、あっ、ああああああああっ!」
 これまで以上に膣が収縮し、強烈に抱き締められる。
「ぐっ、がぁっ!」
 次の瞬間、肉棒から精液が放出され、体中に快感が広がっていく。
 ガクガク体を揺らしながら何度も何度も精を放っていき、最後の射精を終えると、神治は女生徒の体の上に倒れこんだ。
 柔らかな肉に受け止められるのが心地いい。
 ハァハァと荒い息を吐きながら体を起こして見下ろすと、女生徒は虚ろな目でこちらを見上げている。
 見慣れていない白いテニスウェアが興奮をもたらすのか、すぐさま肉棒が力を取り戻した。
「あぅんっ……あっ、あっ、ああっ……」
 再び勢い良く押し込みながら、神治は激しく腰を動かしていった。


(何であんな……)
 神治は帰り道をとぼとぼと歩きながら、先ほどまでしていた事を思い返していた。
 あれから数人のテニス部員を犯しまくった。
 どうやら帰って来ない部員を不思議に思ったらしく、次から次へと女生徒がやって来たのである。
 そのたびに強引に抱き寄せ、肉棒を押し込んでいったのだ。
 皆、最初は驚いた様子や抵抗を示すのだが、すぐに喘ぎ声をあげて求めるように抱きついてきた。
 何人ものテニス部員を犯した後、ようやく落ち着いた神治は、自分がした行為について恐怖に震え始めた。
 いくらセックスについて開放的な緋道村であっても、強姦は許されていない。
 自分はその強姦を何度もしてしまった。
 おそらく大変なことになるだろう。
 そう思っていたのだが、おかしなことに誰も文句を言ってこなかった。
 不思議に思い尋ねてみると、「確かに強引に抱いたことは許されないが、それ以上に自分たちは嬉しかったので構わない」と言うのだ。
 沙耶も同じようなことを言っていたが、どうやら一昨日抱いた事で、セックスの相手として認められたらしい。
 最初に犯した女生徒にしても、実はこの間のゲームに参加できなかったので、抱いてもらいたかったそうなのだ。
 それを言い出せなくてモジモジしていたのであり、悲しんでいるように見えたのは少し怖かっただからだそうだ。
「できれば、また抱いて欲しい」
 皆にそう言われ、別れてきたのである。
(ホント……とんでもない村だよ……)
 理解したつもりだったが、まだまだ自分はこの村を分かっていなかったようだ。
 まさか強姦しても喜ばれるとは思いもしなかった。
 いやそれより問題なのは、自分がまた女性を襲いたくなっているという事である。
 しかも欲求が起きるだけでなく実際に犯してしまっているのだ。
(俺……大丈夫かな……)
 未迦知神に相談しても、相変わらず素っ気ない態度でまともに相手をしてくれない。
 頼りになる相談相手にそっぽを向かれ、どうしたものかと神治は途方に暮れた。
(家に帰ったら、しずねぇに話してみようかな……)
 従姉の姿を思い浮かべながら、神治は家に向かって歩いていった。


「……だからぁ……なのぉ……うん……」
 前の方から楽しそうな声が聞こえてくる。
 目をやると、頭に黄色い帽子をかぶり、赤いランドセルを背負った二人の女の子が歩いている。
(あ……また……)
 その様子を見た瞬間、股間の肉棒が一気に硬くなった。
 ドクン、ドクンと鼓動が激しくなり、意識が白くなっていく。
 神治は自分を保とうと必死になるが、股間から押し寄せる抑えきれない肉欲の衝動は、目の前にいる少女たちを犯せと急かしてくる。
 脳裏に少女たちの裸体が浮かび、その幼い膣に今股間で猛っている肉棒を押し込む快感が、まるで本当の感触であるかのように伝わってきた。
「う……うう……」
 うめき声を上げながら、ヨロヨロと少女たちの方へ体が動いていく。
「え……?」
 髪の短い女の子に抱きつき、驚きの声を上げるのをそのまま抱き上げ、近くにある背の高い草が生えている場所に連れ込む。
「あっ、亜美ちゃんに何するのっ?」
 もう一人の髪の長い女の子が慌ててついてくる。
 その声を無視し、亜美と呼ばれた少女を押し倒してシャツのボタンを外し、ほとんど膨らみのない幼い胸をさらけ出す。
「やっ……嫌っ……」
 小さな声を上げて必死に逃げようとする亜美を押さえ込み、薄い桜色をした乳首に唇を押し付け強く吸い上げる。
「あぅっ……あっ……ああっ……」
 緋道村の娘らしく、すでに経験があると思われる少女は、ピクリと体を震わせてすぐに甘い声を上げた。
 その反応に満足した神治は、そのまま乳首を舐めながら、膨らみのない乳房を指で摘むようにして揉んでいった。
「あっ……やっ……だめっ……」
 それだけで快感を感じているらしい亜美の体からはだんだんと力が抜けていく。
「こらっ! 止めろっ! 亜美ちゃんを放せっ!」
 長い髪の少女が、友人を助けようと神治を掴み引き離そうとしてくる。
 だがまだ小学生でしかない腕力では、中学生の神治に敵うはずもない。
 意識の無くなっている神治は、それを鬱陶しそうに見ながらも、新しい獲物を見つけたかのようにニヤリと笑い、体をその少女の方へと向けた。
「え?……なに……?」
 予想外な行動だったのだろう、少女は恐怖にかられたのか、体を離すと弱々しい目でこちらを見つめている。
「真琴ちゃん逃げて……」
 亜美がか細い声で呼びかける。
 真琴と呼ばれたその少女は、一瞬亜美に視線を向けた後、どうやらその言葉で意識を切り替えたのか、再びキッと強い視線で神治を睨みつけてきた。
「あんたなんかに負けないんだからぁ……」
 強い口調で言ってはいるものの、言葉の端々に震えが出てしまっている。
 その事にニヤリと笑いながら、神治は真琴の肩を掴んだ。
「あっ……こらっ、止めろっ……」
 真琴は体を激しく動かして外そうとするが、強く掴んだ神治の手が外れる事はなかった。
 神治は力を込めて真琴を引き寄せると、そのまま押し倒し、Tシャツを捲くり上げてまだ幼い胸をさらけ出した。
 スクール水着の跡が眩しい胸は、亜美より少し成長が早いのかほんのりと膨らみがあった。
 日焼けしていない部分が白く輝いていて肉欲をそそる。
「あっ……や、止めろ、あんっ……あっ、やっ……いやぁっ……」
 乳首に吸い付くと、それまでの強気の声が嘘のように真琴は可愛らしい声を上げた。
 指で摘むようにして揉みながら強く乳首を吸い、手を伸ばしてスカートを捲くり上げると、パンツの上から秘所をなぞる。
「あぅっ、そ、そこは、あんっ……嫌ぁっ……あっ、あっ、ああっ……」
 そのまま手を差し入れ、直接幼い秘所をくにくに擦ると、黄色い帽子をかぶった頭を仰け反らせて悶える。
 やはり幼いながらも緋道村の住人だ。
 この娘もすでに経験があるらしい。
 小学生とは思えない敏感な反応に神治は興奮を高めた。
「あっ、ダメ、ああっ……入れちゃやぁっ……お願い、やめてぇっ……」
 両脚をグイと開いて取り出した肉棒を近づけると、真琴が悲鳴を上げたが、それに構わず押し込んでいく。
「いやぁ、ああっ……いや……あぅんっ!……あっ、あっ、ああっ……」
 小さな体であってもやはりヤり慣れているせいか、神治の肉棒をすんなり受け入れた真琴の膣は、幼い少女とは思えない吸引を示し快感を与えてくる。
 射精を促すようにヌメヌメと肉棒に絡みつく膣襞は、大人と変わらない気持ちの良さがあった。
 神治は鼻息を荒くしながら、腰を激しく揺すっていった。
「あんっ、あんっ、ああんっ……やぁっ、嫌ぁっ……お願い、はぅっ……やめてぇっ……あっ、あっ、ああっ……」
 はだけたTシャツから幼い胸をさらしながら、肉棒を押し込まれて甘く喘ぐ少女の姿にはたまらないものがあった。
 頭にかぶった黄色い帽子と背中の赤いランドセルが、小学生の少女を犯している認識を高めて興奮が強まる。
 さらに道端で押し倒し、無理やり肉棒をハメている事が、神治の中にドス黒い快楽を呼び起こし、これまでに経験した事のない血の高ぶりを感じさせていた。
 それは雄の中にある狩猟の本能がさせるのかも知れない。
「やんっ、やんっ、やぁんっ……はっ、はっ、はふぅっ……あんっ、あんっ、あやぁんっ……」
 だんだんと快楽に染まってきたのか、真琴は否定の言葉を吐くのを止め、甘い喘ぎ声だけを上げている。
「あっ、あっ、ああんっ……いいっ、ああっ、いいよぉっ……はんっ、はんっ、はぁんっ……」
 自分がどういう状況でセックスをしているのか分からなくなっているのだろう、快感を受け入れる言葉を発している。
 手を握ったり開いたりし、脚が神治の腰に絡んでより快楽を求めているのが何とも可愛らしい。
 背中に背負った赤いランドセルがガチャガチャ音を立てて興奮を誘う。
「ああっ、あっ、やぁんっ……もっと、ああっ……もっとぉっ……あっ、ああっ、あやぁんっ……してぇ、ああっ……真琴を、ああんっ……思いっきり、はんっ……思いっきり突いてぇっ……」
 真琴はギュッと抱きついてくると、我慢できないように顔を擦り付けてくる。
 自分が受け入れられている事に興奮した神治は、その要求に答えるべく、叩きつけるように肉棒を出し入れしていった。
「あんっ、あんっ、あやぁんっ……凄い、あんっ……凄いのぉ、あっ、あっ、あはぁっ……いつもより、ああっ……いつもより凄いよぉっ……あっ、あっ、あふぅっ……」
 いつも真琴がセックスしている相手より凄いらしい事に優越感を感じながら、さらに腰の動きを早めていく。
「やっ、やっ、やはぁんっ……わたし、ああっ……わたしもうダメ、あんっ……はっ、はっ、はぁんっ……わたしイっちゃう、やぁっ……真琴イっちゃうのぉっ……あんっ、あんっ、ああっ……イっちゃうよぉっ……イっちゃうぅっ……あんっ、あんっ、ああああああああっ!」
 頭を仰け反らせて絶頂に至っている真琴に合わせて神治も精を放った。
 ドピュドピュドクドクドクドク……。
 凄まじい勢いで精液が幼い膣に注ぎこまれていく。
 神治は快感に体をガクガクと激しく揺らしながら、幼い少女を犯した満足感でうっとりとなった。
 やがて射精が終わると、力を抜いて真琴の上に倒れ込む。
 はぁはぁという幼い声を聞きながら、まだまだヤり足りない思いに駆られた神治は、横で呆然とこちらを見ている亜美にニヤリと笑いかけ、ゆっくり起き上がった。
「ひっ……」
 恐怖の声を上げながら亜美は後ずさりをしている。
 腰が抜けてしまったのか起き上がらず、震える四肢を動かしながら四つんばいになって少しだけ離れていく。
 背中にあるランドセルと相まって、まるで亀のように見える亜美におかしさを感じながら、神治は腰を掴んで引き寄せた。
「ひぃっ……」
 恐怖に歪んだ表情を浮かべながら、亜美は逃げようと必死にもがく。
 だが神治はそれに構わず、スカートを捲くり上げパンティを脱がすと、背後から一気に肉棒を押し込んでいった。
「あぅんっ……ああっ……嫌ぁっ……」
 真琴との行為を見て興奮していたのか、すでにヌルヌルの亜美の膣は、すんなりと神治の肉棒を受け入れた。
 しかも恐怖に震える精神と違って、肉体は快楽を受け入れようとしているのか、膣襞が肉棒を奥へ奥へと引き込んでくる。
「あっ、あっ、ああんっ……やっ、あぅっ、嫌だよぉっ……あんっ、あんっ、ああっ……」
 涙を流しながら否定しつつ、快感の声を上げる少女の姿は奇妙な興奮を誘った。
 小さな腰を掴んで激しく肉棒を出し入れすると、その動きに合わせてランドセルがガチャガチャ音を立てる。
「はんっ、はんっ、はぁんっ……ああっ、嫌なのぉ、あぅっ……あんっ、あんっ、ああんっ……嫌、あっ……嫌ぁ、あんっ……あっ、あっ、あふぅっ……」
 嫌だと言う言葉とは裏腹に、亜美の体はビクビクと震え、膣内がキュッと締まり、すぐにでも精を吐き出させようとしてくる。
「はっ、はぅっ、はぁんっ……嫌、ああっ……いい、あっ……嫌ぁ、ああんっ……やっ、やっ、やぁんっ……いい、あぅっ……いいの、あんっ……いいよぉっ……」
 だんだんと声が甘くなり、快感を受け入れる言葉を発するその様は、神治にたまらない興奮を与えた。
「あんっ、あんっ、ああんっ……もっと、ああっ……もっとしてぇっ……もっとお願いぃっ……やんっ、やんっ、やぁんっ……」
 より快感を求めようとしているのか、亜美が自ら腰を振り始めた。
「はぅっ、はっ、はやぁんっ……いい、あっ……いいの、あぅっ……いいよぉっ……あんっ、あんっ、あふぅんっ……もっと、あっ……もっと亜美に、あぅっ……もっと亜美にちょうだぁいっ……」
 背後から激しく突き込む腰の動きに合わせて、黄色い帽子をかぶった頭をガクガクと何度も仰け反らすのが可愛らしい。
「あっ、あっ、ああんっ……はぅっ、はっ、はやぁんっ……」
 幼い少女がシャツを乱し、膨らみのない真っ白な胸をさらしながら犯されている様は、たまらない快感だった。
「ああんっ、ああんっ、あやぁんっ……もうダメ、ああっ……もうダメだよぉっ……はっ、はっ、はぁんっ……亜美、あん……亜美イっちゃう、ああっ……亜美イっちゃうのぉっ……やっ、やっ、やふぅっ……亜美、ああっ……亜美、はぅっ……亜美ぃっ……やぁあああああああんっ!」
「うぅっ!」
 亜美の絶叫に合わせて神治も精を放った。
 減ることのない多量の精液が、先を争うように放出されていく。
「ああ……あ……あああ……」
 それを感じているのか、亜美が体を震わせながら小さな声を上げている。
 神治は激しく腰を動かしながら、何度も何度も精液を幼い膣に放っていった。
 やがてしばらくすると射精が終わり、力の抜けた神治は亜美の背中に倒れ込んだ。
 はぁはぁと荒い呼吸を吐きながら、まだまだ満足できない神治は、再び真琴を犯そうと起き上がった。
 ぼんやりとしているらしい真琴は、うつろな目でこちらを見ているだけで何も反応を示さない。
 神治はニヤリと笑うとゆっくり近づき、その幼い体に触れようと手を伸ばした。
 カサッ……。
 突然、草の擦れる音が聞こえ、誰か来たのかと思った神治はその方向を見た。
「!……」
 次の瞬間硬直する。
 そこに信じられないモノが存在したからだ。
 黒々とした長く美しい髪。
 形良く弧を描く細い眉。
 キツイ光を放つ猫のような瞳。
 なだらかな曲線を描く鼻。
 白い肌の中にそこだけ薄い桜色をした唇。
 それぞれがそれぞれを高め合っているかのように光り輝いて見える。
 年の頃は十一、二歳だろうか。
 とんでもない美少女がそこにいた。
 だが神治が固まったのはそれだけはない。
 白衣と黒い袴という巫女のような格好をしたその少女は、ほっそりとした体から、幼い少女には不似合いな妖しい色気を発していたのだ。
 並みの熟女では敵わないであろう、そのとてつもない色気は、肉棒を刺激し痛いほど勃起させている。
 抑えきれない程の肉欲が体中を駆け巡り、血をたぎらせ、震えを起こす。
 少女は神治を穏やかに見つめると、雄を誘う強烈な微笑みを浮かべた。
「うがぁっ!」
 神治の口から獣のような咆哮が発せられ、そのまま少女の前に突進する。
「うごぉぅ!」
 少女の肩を掴んだ瞬間、信じられないほどの快感を感じ、神治は射精した。
 体をブルブルと震わせ精を放ちながらも、そのまま少女を押し倒し、乱暴に白衣の前を開くと真っ白な肌をさらけ出す。
 まだ脂肪のついていない細い肉体に、そこだけなだらかな膨らみを見せる乳房は、この年頃の少女だけが持ちうる妖しい魅力に溢れていた。
 神治は体を震わせながらその幼い肉体を抱き締め、可愛らしい乳首に唇を押し付けていった。
 ピクンっ、と少女が反応を示し、触れた唇から津波のような快感が押し寄せてきたため再び射精してしまう。
 だが興奮状態にある神治は構うことなくそのまま乳首を吸い上げた。
「あっ……」
 初めて少女が声を発し、その可愛らしい声に射精途中の肉棒がグンっと力を増す。
 神治は鼻息を荒くしながら、乳首を吸い上げ、膨らみの少ない乳房を指先で揉み上げていった。
「あっ……あっ……」
 そのたびにピクッ、ピクッ、と少女が反応を示し、堪えきれなくなった神治は、袴を捲くり上げると、痛いほど硬くなっている肉棒をその幼い膣に押し込んでいった。
「!……」
 亀頭が膣穴に収まった瞬間、神治は声にならない叫びを上げた。
 とてつもない快楽が、入り込んだ肉棒から押し寄せ体を縛ったのだ。
 入れた瞬間に精を放ち、そのまま連続で射精し続ける。
 少女の膣は、まるで単体の生き物のように蠢き、肉棒を奥へ奥へと誘ってくる。
 いや、強引に引き込んでいると言った方が的確だろうか。
 膣襞がこれまた意思を持っているかように肉棒に絡み付き、とてつもない快感を与えてくる。
「!……!……」
 神治はもう何も考えられない状態で、ただただ精を放ち続けた。
 腰を振る必要は全くない。
 入れているだけで少女の膣が勝手に動き、肉棒が快感の悲鳴を上げるのだ。
「あっ……あっ……ああっ……」
 時折聞こえる少女の甘い声が聴覚を、快感に歪む美しくも妖しい幼い顔が視覚を刺激し、それだけで射精が加速していく。
「!……」
 もはや何度目か分からない射精が行なわれ、それに伴って湧き起こるたまらない快感に顔を緩ませる。
「あっ……あっ……」
 己の肉棒により少女が悶えるのが至上の喜びに感じられ、神治は目を虚ろにしながら、涎を垂らしまくり、何度も何度も精を放っていった。


「あっ……ああっ……あっ……」
 少女のか細い声が草むらに響いている。
 あれからどのくらい経っただろうか、神治はまだ少女を抱いていた。
 いや、ただ射精していたと表現した方が正確だろう。
 ジッとしたまま動かず、精を放ち続けていたからだ。
(あれ?……俺……)
 ボンヤリとした頭に意思の光が灯る。
 神治は今まで自分が何をしていたのか思い出せず、ふと視線を下に向け、己が見知らぬ少女の体にのしかかり、セックスしている事に気がついた。
「うぁっ!……うぅっ……」
 その瞬間、意識が神経に繋がったのか、強烈な快感が押し寄せてくる。
(俺……何で……うぅ……こんな……ああ……でも……何て……何て気持ちいいんだろ……)
 再び意識が快楽に飲み込まれそうになる。
(駄目だっ……しっかりしろっ……うぅ……まずは現状把握だっ……うっ……俺はこの子とセックスしてる、うぁっ……凄く気持ちいいっ……ああ、出るっ!)
 ドクドクドクと精が放たれる。
(ぐっ……くそっ……セックスしてるんだっ……そんでっ……うあっ……また大きくなった、ああぅっ……凄いぃっ……)
 少女の膣がヌメヌメと肉棒に絡みつき、もっと精を寄越せと言わんばかりに刺激を与えてきたため、すぐさま肉棒が硬くなり再び射精したくなってくる。
(うっ……何て凄いんだ、はぅっ……駄目だこのままじゃっ……うっ……また出ちまう、ああっ……そうだっ……こういう時はっ……)
 神治は意識を肉棒に集中した。
 途端、射精感が消え去っていく。
(ふぅ……これで一安心……でも……凄く気持ちいいのは……変わらないな……)
 射精は抑えたものの、とてつもない快感は絶え間なく押し寄せ、意識を奪おうとしてくる。
(ところでこの子は……誰なんだ……?)
 凄まじい美少女であるのだから、一度会ったら忘れそうもないのだが、全然記憶にないのである。
(俺……知らない女の子としてるのか……)
 周囲を見回すと草しか見えず、そこがどこであるのか全く分からない。
(あ……あの子たちは……)
 近くにいる小学生らしい二人の少女が、こちらを驚いた目で見つめている。
 ぼんやりとした記憶の中に、二人が恐怖に引きつった顔をしている姿が浮かんだ。
(俺は……)
 乱れた衣服から想像すると、自分が襲ってしまったのかも知れない。
 いや、きっとそうなのだろう。
 意識を向けると、ぼんやりとその記憶が蘇ってくる。
 草むらに少女たちを引き込み、服を剥ぎ、肉棒を押し込む自分。
 それはひどく興奮を伴う行為であり、思い出しただけで鼓動が早まった。
(何てことを……)
 ついに自分は犯罪者となってしまった。
 セックスに大らかな緋道村とはいえ、強姦は許されていない。
 あの恐怖に引きつった表情からして、この子たちが自分を許すとは思えなかった。
(どうしよう……)
 もう当主を止めて、どこかに閉じ込めてもらった方がいいだろうか。
 自分の意思とは関係なく女性を襲ってしまうのでは、危なくて外を歩けない。
 家の中で家族だけを相手にセックスしていた方が良いだろう。
(そう言えば……いつまでもこの子を抱いてちゃいけないよな……)
 神治は少女から離れようと体を引いた。
(え……?)
 だが体が動かない。
 動かそうとしても自由にならないのだ。
(どういうことだ……?)
 慌ててさらに力を込めて動かそうとしてみる。
(!……)
 しかし動かない。
 まるで自分の物では無くなってしまったかのように体が動かなかった。
(どうして……)
 神治は恐怖に駆られて体を動かそうとした。
(!……)
 だが動かない。
 落ち着き無く視線をあちこちに向け、最後に今自分が抱いている少女の顔を見つめる。
(!……何て……何て綺麗なんだろう……)
 改めて見ると、信じられない美しさの少女だった。
 一度見てしまうと決して目を離せず、そのまま石になって動けなくなるのではないかと思えるほどの魅力がその少女にはあった。
 触れている体も凄まじい快楽の塊であり、まさに女として完璧な存在と言えた。
 少女は神治の様子に気がついたのか、こちらに目を向けるとニコリと微笑んだ。
(あ……)
 その途端、体が自由になる。
 神治は力が抜けてしまい、ヘナヘナと腰を落とした。
「あぅっ……」
 肉棒がズリュリと抜け、激しい快感が体を走り抜ける。
 はぁはぁと荒い息を吐きながら、神治は呆然と少女を見つめた。
 ゆっくり起き上がった少女は、神治の目の前に顔を近づけると再び微笑んだ。
「ふふ……満足したか……?」
 幼い顔に不似合いな落ち着いた声で話しかけてくる。
「え……?」
「どうやら欲求不満であったようだからの、儂がたっぷり出してやったぞ。どうじゃ? 気持ち良かったであろ?」
 何やら聞き慣れた口調に驚く。
 だがまさか、そのようなことがあるのだろうか。
「あの……もしかして……未迦知さま……?」
 恐る恐る尋ねる。
「うむ、左様じゃ。未迦知じゃぞ」
 少女の言葉に驚愕する。
 だが目の前で頷く美しい顔をジッと見つめると、確かに未迦知神の面影がある。
「そんな……どうして……こんな小さくなって……」
「儂は神じゃぞ。姿形なんぞ自由自在じゃ……ふふ、たまにはいいじゃろ、こういうのも」
 未迦知神はニヤリと笑った。
(うっ……)
 とてつもない美少女だけにその微笑は強烈であり、以前の大人の年齢の時にも心臓が鷲掴みされたかのような刺激があったが、少女の外見でされるとさらにそれが強まった。
「あの……俺……どうしたんでしょう……?」
 無駄かと思いつつ、今日何度目になるか分からない質問をしてみる。
「お主は欲求不満だったのよ……」
 やはり未迦知神の答えは同じだった。
 だが何度考えてもそれが理由だとは思えない。
 当主になってからというもの、家族六人、未迦知神、そして最近は双子の幼馴染を毎日抱いている。
 とても欲求不満になるとは思えないのだ。
「数日前までなら、満足しておったのであろうがな……」
 神治の思考を読み取ったかのように未迦知神が言ってくる。
「どういう意味ですか?」
「ほれ、この間の百人切り、あれじゃ」
「百人切り……?」
 女生徒百人を相手にセックスしたことを言っているのだろうか。
 だが、それがどうして欲求不満の原因になるのだろう。
「それまでお主は、自分の限界というものを無意識のうちに決めておった。だがこの間百人とした事により、『もっとできる』『まだまだできる』という風に限界の境界が広がってしまったのじゃ。そのような状態でそれまでと同じ性生活を送ったらどうなると思う?」
「どうなるって……」
「吐き出したい精が体内で暴れ回り、所構わずオナゴを襲いたくなるのじゃ……」
「!……」
 確かに今日の神治は、自分の意思とは関係なく女性を襲いたい肉欲に囚われていた。
 それは以前の、村に来る前の状態と酷似していたが、あの頃は全くセックスをする事ができないためにそうなったのであり、今のようにある程度、いや普通の男であればとても耐えられないような回数をしている状態で、欲求不満などになるという事がありえるのだろうか。
「俺は……かなりしてると思うんですけど……それでも駄目なんですか……?」
「良く考えよ。お主はこの間、百人を三回づつ相手にしたのじゃぞ。つまり三百回は精を放っておる。そんな体が、数十回程度で満足できると思うか?」
「!……」
 言われて見ればその通りだ。
 かなりの精力、いや話によると底無しである精力の自分が、数十回で満足できるはずもない。
「で、でも、どうして今までは平気だったんですか?」
「先ほども言うたであろ。お主は無意識のうちに自分の中に限界を作っておったのじゃ。『これ以上はできない』『これくらいで自分は満足』といった感じでな。それがこの間の事で増えてしまった。かなりの精神力が無ければ抑える事が不可能なくらいにの」
「……」
 それはかなりショックな事だった。
 当主になった理由の一つには、「このままではいつか強姦をしてしまう」という恐怖があったからである。
 常にセックスをし、性欲を吐き出していればそれが無くなるからこそ、緋道村に戻り、当主となったのだ。
 それがまたふりだしになってしまった。
「未迦知さま……俺……どうすれば……」
 幼子が母親にすがるような目で未迦知神を見つめる。
「ふふ、安心せい。お主には儂がおる。ある程度自分を操れるようになるまでは、先ほどのように嫌というほど精を吐き出させてやるわ」
 未迦知神はニヤリと笑った。
 その妖しい微笑みを見ていると、先ほどまで味わっていた快感、激しい射精感が甦り、再び肉棒が硬くなっていく。
「ふむ、まだまだ元気じゃの……まあ、当然ではあるのじゃが……どうじゃ? 無性に襲いたくなるような興奮はあるか?」
「いえ……そういうのはないです……したい気持ちはありますけど……」
 未迦知神とセックスしたいという欲求はあったが、今日一日あったような落ち着かない興奮はなかった。
「それならば良い。あの程度精を吐き出せばお主は落ち着くという事じゃな」
「って、どのくらい出したんですか?」
 意識が無かったため、どれほど射精していたのか分からない。
「ふむ、どうじゃろな……儂とし出してからはずっと出しっぱなしじゃったからのぅ……百人切り程度には出したのではないかな……」
「そ、そんなに……」
 いくら未迦知神相手であっても、これほどの短時間でそこまで出せるものなのだろうか。
「当然じゃ。儂を誰だと思うておる。その程度の技、心得ておるわい」
 そうだった。
 未迦知神は性の神として祭られているのだ。
 神治の知らない様々な能力を持っていてもおかしくはなかった。
「あのままずっと精を出させ続けても良かったのじゃがな。お主の意識が戻ったので止めたのよ。男の精など枯れるまで吐き出させることも可能じゃぞ。ま、お主が相手ではいつまで経っても終わらんじゃろうがな、ははははっ……」
 未迦知神は大声で笑った。
 腰に手を当てて仁王立ちしながら笑うその姿は、外見が幼くなったためか、妙な違和感と共に可愛らしい印象を与えた。
「そんな事より、その者たちをどうするつもりじゃ」
 未迦知神が顎で示した先には、こちらを驚きの表情で見つめる二人の小学生の姿があった。
(あ……そうか、俺……この子たちを強姦しちゃったんだ……)
 とんでもない事をしてしまったのを思い出し暗くなる。
(謝るしかないよな、取り合えず……)
「あの……キミたち、その……申し訳ない……ゴメン……」
 二人に向かって頭を下げる。
 少女たちはビクッと体を震わせると、そのまま首を横に向けて顔を見合わせている。
「えっと……その……あの……あなたは……当主さま……なんですよね……?」
 亜美が恐る恐るといった感じで声をかけてくる。
「え? あ、うん……そう、俺は当主だ。当主の神治……さっきは酷いことしちゃって……ゴメン……」
「そ、それで……こっち、いえ、この方が……未迦知さま……?」
 どうやら未迦知神が見えているようで、亜美は一瞬そちらを見た後、慌てて視線をそらしている。
 そう言えば未迦知神は先ほどから姿を現していた。
 今まで村人に姿を見せたことは無かったのに、どういう気分の変化だろう。
「うむ、儂は未迦知であるぞ。こたびはこの愚か者が迷惑をかけてしまったな。もう少しコヤツが己を抑えられるかと思うておったのじゃが……理由があるとはいえ、お主たちには怖ろしい思いをさせてしまった。すまんの」
「い、いえっ……未迦知さまにそんな……大丈夫です。確かに怖かったですけど……お話を聞きましたから、しょうがないって分かりましたし……私、全然気にしてません」
 どうやら先ほどの会話を聞いて納得したらしい亜美は、きっぱりとした言葉で言うと、肘で真琴の脇を突いた。
「あ、わ、私も……気にしてませんから……その……怖かったですけど……大丈夫です……」
 慌てて真琴も同じように言っている。
「ホントにいいの?……俺、凄く酷いことしちゃったんだよ……もっと罵ってくれても……」
「いえ、当主さまは自分の意思でああいった事をされたのじゃありませんから、お謝りになる事はありません」
 どうやら亜美はしっかりした性格のようで、強い瞳で訴えてくる。
「で、でも……」
 神治はどうしても納得いかない。
「こうまで言っておるのじゃから良いではないか。これから同じ事を繰り返さないよう心がけるのが、この者たちの思いに対する報い方でもあるぞ。幼いながらなかなか出来た娘たちではないか」
「そ、そんな勿体無い……私たちは別に……」
 亜美と真琴は恐縮したように頭を下げた。
(そ、そうか……だから未迦知さまは……)
 その様子を見ながら、神治は未迦知神がなぜ姿を見せているのかを理解した。
 己の姿を見せる事で神治が当主であるのを示し、さらには強姦してしまった理由を説明する事で許してもらう狙いがあったのだ。
 姿の見えない未迦知神に神治が聞き、それを少女たちに説明したところで言い訳にしか聞こえないが、こうして姿を見せた未迦知神自身が語れば納得しやすいからだ。
 神治は未迦知神の心遣いに感謝した。
「でもやっぱり申し訳ないから、何か頼みごととか、して欲しいことがあったら言ってよ。俺、何でも言うこと聞くからさ」
 許してもらえたとはいえ、やはり謝罪として何かしたい気持ちがあった。
「え? いいの?」
「真琴ちゃん、駄目よ」
 素直に喜ぶ真琴を亜美は小さな声で制している。
「いや、ホントにいいんだよ。何でも言ってよ。どんな事でもいいからさ」
 ずいぶんと堅い性格の亜美に苦笑してしまう。
「そこまで仰られるのでしたら……今度何か考えてきますので……それでいいよね、真琴ちゃん」
「え? あ、うん……それでいいです……」
 亜美に押し切られるように真琴も頷いている。
「じゃ、せめて家まで送らせてよ。俺が言うのも何だけど、途中で何かあるといけないし」
「そんな、申し訳ないです」
「いいからいいから……」
「でも……」
 その後神治は、断る亜美を何とか説得して家まで送ることを了承させた。


 前を歩く未迦知神を見つめながら、神治は溜め息を付いた。
 少女二人を家に送り届けた後、神治も家路に着いたのだが、いつもと違う姿をしている未迦知神に動揺していたのである。
 先ほどまでは他に少女たちがいたため気にならなかったのだが、こうして二人きりになってしまうとどうしても意識してしまう。
 未迦知神は外見に合わせて内面まで幼くなったのか、地面に落ちた石を蹴って楽しそうに笑っている。
 知らない者が見たら、十一、二歳の少女だと疑わないだろう。
(未迦知さま……可愛いなぁ……凄く……可愛い……)
 神治は性欲とは別に、心臓が激しく脈打つのを感じていた。
 従妹の有希と再会した時のような興奮を感じ、顔が熱くなっている。
 以前から美しい未迦知神に憧れのような想いを抱いてはいたが、今のような落ち着かない興奮はなかった。
 十一、二歳という自分に近い年齢がそうさせているのかも知れない。
 顔立ちにしても、やはり当主家の人間は濃く血を引いているせいか、神治の最も好みである有希と現在の幼い未迦知神はよく似ていたのである。
(俺……未迦知さまが……好きになっちゃったのかなぁ……)
 それまでの慕うような想いとは違い、自分のモノにしたい激しい独占欲にも似た欲求が湧き起こっていたのだ。
「ん? どうした、神治」
「わぁっ!」
 突然触れんばかりの距離に現れた未迦知神の顔に心臓が跳ね上がる。
「なんじゃ、人を化け物みたいに……ま、神じゃからな、そう外れてもおらんか、ははははっ……」
 未迦知神は楽しそうに笑っている。
 少女の容姿になってから、未迦知神はよく笑った。
 以前から抑えた感じの笑い方をしていたが、今のように発声がかなり大きい笑い方はしていなかったのである。
 それは今の外見によく合っているので、やはり精神的にも若返っているのかも知れない。
 笑顔も実に可愛らしく、神治は見ているだけで顔がニヤつくのを止められなかった。
「なんじゃ変な顔しおって……そうか、この姿が気に入ったか。ま、儂は美しいからのぅ、それも仕方ないかの」
 あまりに見つめていたせいだろう、未迦知神がニヤニヤしながら指摘してくる。
「えっと……その……」
 図星を突かれ、しどろもどろになってしまう。
「ははっ、そうか、儂はお主の好みか。ふむ、若い男に好かれるのも良いものじゃな。よし、しばらくこの姿でおるかの」
 幼い姿をしていても、中身は何百年も生きている相手である。
 十四歳でしかない神治が敵うはずもなく、からかいの種になってしまうのは仕方ないだろう。
(そうだよね……未迦知さまから見たら、俺なんてまだヨチヨチ歩きの赤ん坊みたいなもんだ……)
 いやそれ以下かも知れない。
 一応同じ神であるとはいえ、危なっかしい赤子でしかないのだから、男として相手にされないのは当然だろう。
(それに……俺には有希ちゃんがいるんだぞっ……)
 つい浮気してしまった事を反省し、心の中で有希に謝る。
「ははっ、若い体というのも良いものじゃな。どうも体が軽くなったような気がするわい。先ほどした時も何やら新鮮な感じがしての……神治よ、今宵は激しくしてくれな」
 腕に体をピッタリとくっつけ、頭を寄せてくる未迦知神に神治の心臓は跳ね上がった。
 こちらを見上げる瞳は潤み、切なげな表情が浮かんでいる。
(こ、この未迦知さまを……抱く……?)
 今まで散々未迦知神を抱いてきた。
 だが現在の幼い少女の姿形になってからは、まだ一度しかしていない。
 しかも自分の意識がない状態の時にだ。
 言わば抱いてないといって良いくらいなのである。
 まだジックリと味わっていない少女の肉体に、神治は激しい興奮を感じた。
「み、み、未迦知さま……お、俺……」
 体がブルブルと震え出し、今にも襲い掛かりたくなってくる。
「なんじゃ? どうした? 小便でも我慢しておるのか?」
 分かっているのに分からないフリをしているのだろう、未迦知神は少女に不似合いな妖しい微笑みを浮かべると、舌を伸ばして桜色の小さな唇をペロリと舐めた。
 その仕草が、神治の我慢の防壁を破壊した。
「未迦知さまっ!」
 神治は未迦知神を抱き締めると、その可愛らしい唇に吸い付いていった。
「んんっ、んっ……んふぅっ……」
 触れた箇所から甘美な快感が押し寄せ、今にも射精しそうになる。
 差し入れた舌に柔らかな肉が絡みつき、激しく吸い上げてくる。
「んっ、んんっ……んっ……」
 薄目を開けると、至近距離に信じられないほどの美しい顔があり、快感に頬を赤くし、瞳を潤ませているのが見えた。
「んんぅっ……んっ、んっ……んふぅっ……」
 神治はそのまま草むらに未迦知神の体を持っていくと、ゆっくり押し倒した。
「未迦知さまっ……俺っ……俺っ……」
 我慢できないように白衣の前を開き、膨らみの少ない真っ白な胸をさらけ出す。
「ふふ……夜まで我慢できないのか?……しょうがないヤツじゃのぅ……修行が足りんぞ……」
 優しい口調で言いながら、妖しく微笑む。
「だって……だって……俺っ……未迦知さまが欲しくてっ……欲しくてたまらないんだもんっ……」
 幼い胸に頬擦りを繰り返し、細い首筋に吸い付いていく。
「あっ……んっ……ふふ、あっ……神治は可愛いの、はぁっ……」
 真っ白な肌に、そこだけ淡い桜色をした小さな乳首が、まるで雪の中に落ちた花びらのように輝いている。
「未迦知さま……凄く可愛い……可愛いですよ……」
 可憐な乳首に吸い付き、チュパチュパと何度も舐め上げる。
「あんっ、あっ、ああっ……神治、あんっ……神治良いぞ、はんっ……いつもより、ああっ……激しい、あんっ……」
 幼い顔を快楽に歪ませながら、未迦知神は頭を何度も仰け反らせた。
(ああ……甘い……何て甘いんだ……まるでお菓子みたいに甘い……)
 未迦知神の肌は、舐めているとたまらない甘さを感じさせ、特に乳首はそのコリコリとした感触と相まって、たまらない快感をもたらした。
 そのまま上半身のあらゆる箇所に舌を這わし、舐め回していく。
「あっ、あっ、ああんっ……神治、ああっ……そんなに、あんっ……どうして、ああっ……」
 未迦知神はくすぐったそうに体を動かし、ピクピクと震えている。
「未迦知さまの体……俺、全部舐めたいんです……」
 帯を解いて袴を脱がすと、これまた真っ白な太ももがあらわになった。
 脂肪の付いてないほっそりとした脚を持ち上げると、付け根から脚の先まで一気に舐め上げていく。
「ああっ……あっ……はぁっ……」
 続けて太ももに甘く噛み付き、舌でペロペロと舐め回す。
「神治、ああっ……神治、あんっ……神治ぃっ……」
 普段聞きなれているはずの未迦知神の声も、幼い少女の容姿と高い声のせいでひどく新鮮に聞こえる。
「未迦知さまっ……俺っ、たまりませんっ……」
 体を舐め回すのをどうしても止めることができずに、顔から脚の先まで荒々しく舌を這わす。
「あっ、ああっ、あんっ……そんな、あんっ……神治、ああっ……」
 すでに未迦知神の体は神治の唾液でベトベトだった。
 テラテラと光っているのが何とも卑猥で肉欲をそそる。
(未迦知さまの……ここ……)
 神治は、唯一自分の唾液とは違う理由で濡れている場所に頭を移動させると、ジッと見つめた。
 毛すら生えていないそこは、幼い少女の容姿そのままに縦の筋でしかない。
「あっ、ふぅっ……あっ……そこ、はんっ……」
 舌を押し込んでクニクニと動かすと、未迦知神がビクンっと体を震わせる。
 あまりに可愛らしい反応に興奮が高まった神治は、両脚を抱えて下半身を持ち上げると、激しく舌を動かしていった。
「あんっ、あっ、はふぅっ……あっ、あっ、ああんっ……」
 未迦知神は頭を左右に振り、爪を地面に立て、脚の指を閉じたり開いたりしながら悶え狂った。
「あぅっ、あっ、ああんっ……神治ぃ、あっ……神治、神治ぃ、ああっ……早く、あんっ……早く入れよ、ああっ……早く入れるのじゃ、はぁんっ……」
 我慢できないように未迦知神が叫ぶ。
 幼い少女が年寄り口調で言ってくるのは妙な可愛さがあり、その愛らしいおねだりに神治が逆らえるはずもなかった。
 すでに爆発寸前まで高まっている肉棒を、一気に幼い膣穴に押し込んでいく。
「うぁっ!」
 その途端、あまりの気持ちの良さに射精してしまう。
 普段はそうならないよう、能力を使って抑えるのだが、興奮状態にあったためその余裕なく放ってしまったのだ。
 だがそれで終わることはなかった。
 膣襞がヌメヌメと絡みつき、肉棒をいやらしく擦り上げてくる。
「うぅ……」
 あっという間に肉棒は回復し、神治はそのまま腰を激しく振り始めた。
「あっ、ふぅんっ……あっ、あっ、あやぁんっ……神治、あんっ……神治激しい、ああっ……いつもより、あんっ……神治激しいぃっ……」
 未迦知神が幼い声で喘ぎながら激しく仰け反った。
「あんっ、あんっ、ああんっ……いい、いい、いいぃっ……神治、ああっ……凄い、あんっ……凄いぃっ……」
 体重が軽いせいか、腰の動きに合わせて体が揺れ動くのが興奮を誘う。
「うぅっ!」
 快感が高まるとすぐに射精してしまう。
 だがそれを感じているうちに回復し、まるで射精していないかのような元気の良さを取り戻してくる。
「未迦知さまっ……ああっ……凄いっ……未迦知さま凄いよぉっ……」
 神治は涎を垂らして悶え狂った。
 何しろ凄まじい快楽だったのだ。
 男の快感の頂点は射精の瞬間にあり、普通それはセックスの最後にしか味わえない。
 だが現在の未迦知神とのセックスでは、それが何度も味わえるのだ。
 同じような状態を従妹の久美とも経験していたが、彼女との場合は回復まである程度間隔があったのに比べ、こちらはすぐに復活したのである。
「神治、ああっ……神治ぃ、あんっ……もっと、ああっ……もっとぉっ……あんっ、あん、ああんっ……もっと激しくぅっ……」
 可愛らしくおねだりしてくる未迦知神の様子は、それだけで神治を射精に誘った。
「うぁっ!」
 何か反応を示されるだけで精を放ってしまい、それにも関わらず腰は止まることなく動き続けた。
「やっ、やっ、やぁんっ……神治凄いぃっ……あっ、あっ、あふぅっ……神治、ああっ……神治の精が、あんっ……神治の精がぁっ……はんっ、はんっ、はぁんっ……」
 グイと引き寄せられ、唇を荒々しく吸われる。
「んんっ……んっ、んっ……」
 口内に広がる快感に、再び神治は精を放った。
「未迦知さまっ……俺っ……止まらないですっ……射精が、うぅっ……また、ぐっ……止まらないぃっ……」
 放った瞬間回復し、次の瞬間また放つ。
 神治は通常のセックスでは考えられないほどの間隔で射精し続けた。
「ああっ、ああっ、ああんっ……もっと、ああっ……もっと早く、あんっ……もっと早く出すのじゃ、ああんっ……さすれば、あぅっ……お主は最高の、はんっ……快楽を、あっ、あっ、ああんっ……」
 未迦知神は両手両脚でガッチリ神治を抱き締め、荒々しく唇を合わせてくる。
「うぅっ!」
 その瞬間、膣内が強烈に収縮し神治は精を放った。
(!……?)
 だが何かがおかしい。
(射精が……射精が終わらない……?)
 ドクドクドクと激しい勢いで精が放たれているのだが、いつまで経ってもそれが終わらないのである。
 放った後に回復して再び放つ、といった感じではない。
 まるで水道の蛇口から水が出続けるように、精液が後から後から放出されていくのだ。
(こんなっ……こんなぁっ……)
 自分の体がおかしくなった恐怖に震えながらも、とてつもない快感に脳が悲鳴を上げ、口からはだらしなく涎が垂れまくる。
 普通は射精すると体が硬直するものだが、神治の腰はそういった事なく動き続けた。
「ああんっ、ああんっ、あやぁんっ……凄い、ああっ……凄いぞ神治ぃっ……はぅっ、はっ、はやぁんっ……それじゃ、ああっ……それぇ、あっ、あっ、ああんっ……」
 未迦知神の叫びと共に膣内がヌメヌメと蠢き、さらなる快楽を与えてくる。
「うっ、あっ、未迦知さまぁっ……俺、ああっ……俺変ですぅっ……」
 神治は未迦知神にしがみつきながら、腰を動かし射精し続けていった。


「はんっ、はんっ、はぁんっ……いいっ、いいっ、いいぃっ……神治っ、神治っ、神治ぃっ……」
 四つんばいになった未迦知神は背後から貫かれ、幼い頭を仰け反らせながら神治の名前を何度も叫んだ。
「未迦知さまっ、未迦知さまっ、未迦知さまぁっ……」
 神治も未迦知神を呼ぶ。
 何度も抱いているはずの肉体だが、それが幼い容姿になるだけでこれほど興奮が高まるものだろうか。
 小さな尻がいやらしく動き、さらなる快楽を要求してくるのがたまらない。
「未迦知さまぁっ……可愛いっ……ああ、大好きだぁっ……」
 背後からその幼い肉体を抱き締め、膨らみのない胸を指で摘むように揉み上げる。
「あっ、あっ、ああんっ……神治ぃ、ああっ……神治いいぃっ……神治最高じゃぁっ……」
 背中に舌を這わし、そのまま首筋を舐め上げ強く吸い付く。
「やぁっ、やっ、やふぅんっ……あっ、あっ、ああんっ……神治ぃ、あっ……神治ぃっ……あんっ、あんっ、ああんっ……」
 未迦知神は腕を崩して上半身を地面に付ける姿勢になると、頭を激しく仰け反らせて悶えた。
「未迦知さまっ……ああっ……未迦知さまたまらないっ……ああっ……未迦知さま凄いよぉっ……」
 神治は未迦知神の華奢な腰を抱え、叩きつけるように腰を振っていった。
「ああっ、ああっ、あやぁんっ……ひゃっ、ひゃふっ、ひゃぁんっ……神治っ、神治っ、神治ぃっ……」
 未迦知神は頭を左右に激しく振り、そのたびに長く美しい黒髪がバサバサ揺れ動く。
「未迦知さまっ……気持ちいいよぉっ……気持ち良くて、あぅっ……俺、もう駄目だぁっ……」
 狂ったように腰を振りながら、その間も射精し続けている神治は、だんだんと意識が遠くなっていくのを感じていた。
 射精が止まらなくなってから朦朧としていた意識が、いよいよ途切れそうになってきたのである。
「やっ、やっ、やぁんっ……ではそろそろ止めるか、あぅっ……かなり、ああっ……したからの、あんっ……儂も、あっ……満足、あんっ……はんっ、はんっ、はぁんっ……」
「駄目だ、ああっ……止まらないよ、うぅっ……俺、未迦知さまから離れられないぃっ……そんな事したら、うぐっ……狂っちゃうぅっ……」
 あまりに凄まじい快楽が、未迦知神とのセックスを止めさせなかった。
 止めようと思っても体がそれを許さず、その決意すらも絶え間なく押し寄せてくる快楽に飲み込まれていく。
 本来セックスは男が射精すれば終了する。
 女が続ける事を望もうとも、男が回復しなければヤりようがないからだ。
 だが常に射精し続けている神治には、そういったセックスを止めるきっかけというのものが存在しなかった。
「あっ、あっ、ああっ……ならば、あんっ……儂が何とかしよう、ああっ……少々、あんっ……荒っぽいがの、あっ、あっ、あやぁんっ……」
 未迦知神は体を反転させると神治を押し倒し、騎乗位の姿勢をとった。
 神治の腰はその体勢になっても動くことを止めなかったため、未迦知神は激しく体を揺らしながら、上半身を倒すと、ギュウッと抱きついてきた。
 スベスベの肌が感じられ、微妙に柔らかい胸の感触が快感を高める。
「あっ、あっ、ああっ……いくぞ、あんっ……神治、あぅっ……むぅっ〜〜!」
 未迦知神が気合の入った声を発したかと思うと、体の中身全てが、肉棒から吸い取られるのではないかという強烈な吸引が起こる。
「うあぁっ!」
 神治は全身を硬直させ、普段射精している時のような開放感を感じた。
 今までも精を放っていたが、その勢いが急速に増し、物凄い勢いで精が吐き出されているのだ。
 いや、吸引されていると言うべきだろう。
 まるで強力な掃除機に吸い取られているかのように、精液が次々と膣に注がれていく。
「がっ、ぐっ、うぅっ……」
 神治は体を硬直させ、強烈な快感に悶えまくった。
「これでぇっ……最後じゃっ!」
 さらに吸引が強まったかと思った瞬間、未迦知神が飛びのき肉棒が外れる。
「ああっ!……あっ……うぅっ……」
 収まる場所を無くした肉棒の先から、まるで噴水のように精液が吹き出し、何度か放出された後に止まった。
「はぁ……ふぅ……」
 神治はゆっくりと力を抜き、荒い呼吸を繰り返しながらしばらくジッとした後、少し離れた場所に座る未迦知神を見つめた。
 何も身に付けていない真っ白な肌が上気し、ほんのりと赤くなっている。
 膨らみの少ないなだらかな胸がゆるやかに上下に動き、美しくも可愛らしい顔が憂いをもった表情を浮かべていた。
 潤んだ瞳がせつなげにこちらを見つめており、それだけで肉棒が硬くなるのを止められない。
 幼い少女の外見をしていながら、淫靡な雰囲気を持つその姿を見て、襲わないでいられる男などこの世に存在しないだろう。
 つい先ほどまでこの肉体を自由に貪り、精液を注ぎこんでいたのかと思うとたまらない興奮が押し寄せてくる。
「どうじゃ? 満足したか?」
「え? あ、はい……」
 そうは答えたものの、どうもスッキリしない。
 まだまだしたい感じがしたのである。
「ふふ……本当はもっとしたいのであろ?」
「え? ど、どうして……」
「顔に出ておる」
「え?」
 慌てて顔を撫でる。
「まあ、それだけでなくお主は神じゃからな……もはや満足することなどありえんのじゃ……何しろ精に限りがない……」
「そ、そんな……」
 それではいつまで経っても欲求不満になるという事ではないか。
 神治はこれから自分はどうなるのだろうと不安になった。
「ははっ、そう暗い顔をするな。ちと脅かしすぎたかの。別にいつまでも満足しないわけではないから安心せよ」
「で、でも今そう言ったじゃないですか……」
「あれは言葉のあやじゃ。成長すれば自ずと満足できるようになる。その証拠に儂は別に欲求不満になったりしておらんじゃろ?」
 確かにそう言えば、未迦知神は長い間セックスなしで閉じこもっていたのだ。
 性欲が凄まじければ狂ってしまうはずだろう。
「でもそれって、未迦知さまが女性だからじゃないんですか?」
 元々男と女では性的な欲求が違う。
 男は常に精を出したい状態にあるが、女性はそうではないのだ。
「まあ、それもあるじゃろうがな。しかし儂は他の男の神を知っておるのじゃぞ。そやつらは別に欲求不満な状態ではないからの。お主も大丈夫じゃ」
「そうですか……」
 会ったことのない男の神を喩えに出されても納得できないが、それでも少し安心した神治はホッと息を吐き出した。
「しかし、射精性交をできるようになるとはな。大したもんじゃのぉ」
「射精性交?」
「うむ、先ほどお主がした、射精し続けながら性交する技じゃ。男の性技の中では最高位にある技といえるな」
「あ、あれか……」
 確かにとてつもなく気持ち良かった。
「で、でもあれって、俺がどうこうしたってより、未迦知さまが回復させてくれたんじゃないんですか?」
「ま、最初はそうじゃが、途中からはお主が自分でしておったな」
「お、俺が……?」
「うむ……儂は始め、男から精をとことん引き出す技を使っておった。この技は射精したすぐ後に回復させる働きがあるのじゃが、途中からお主は自力で回復させておったのよ」
 またもや自分の意思とは関係なく肉体が働いたようだ。
 憮然とした表情をしながら、神治は己の体を見下ろした。
「それに射精性交は連続して射精することとは違う。終わることなく精を放ち続けるからこそ、射精性交となるのよ。儂がいかに促そうとも、さすがに絶え間なく精を出させるのは無理じゃ。どうしても回復までに時間がかかるからのぅ」
「そうなんですか……」
「元々連続射精はできておったからな。している最中に間隔が短くなったから、もしやと思ったのじゃが……まさか本当にできてしまうとは、お主は天才じゃのぅ」
 未迦知神が感心したように呟いている。
 そう言われても自覚がない以上あまり嬉しくもない。
「ふふ、これから毎日射精性交をできるのかと思うと楽しみじゃなぁ」
「え? ま、毎日ですか?」
 神治は顔を曇らせた。
 とてつもなく気持ちがいいとはいえ、射精し続けるという点で、何やら体に悪そうなイメージがあったからである。
「当然じゃろ。お主はある程度精を出さねばならぬのだから、射精性交はそれにうってつけというものじゃ」
 確かにそれはそうだが、別に射精性交でする必要もないだろう。
「普通にたくさんするのじゃ駄目なんですか?」
「それでは時間がかかってしまうぞ。儂としかせんのなら構わんが、お主には相手をせねばならぬオナゴが多かろうが」
 言われてみればその通りだ。
 ただでさえ家族の相手をするのに時間がかかるというのに、その上未迦知神と何度もしていては朝になってしまう。
 その点射精性交ならば、している最中はずっと精を放っているのだから、短時間で多量の精液を処理することができる。
「ふふ〜〜ん、楽しみじゃのぅ。射精性交が毎日か……凄いのぉ」
 未迦知神は勢い良く起き上がりながら、服を身に付け始めた。
「え? 楽しみって……あれって女の人も気持ちいいんですか?」
「無論じゃ。射精性交によって放たれる精液は媚液の塊じゃからの。多量の媚液が入り込む快感……あれはたまらないからのぉ……」
 未迦知神はうっとりとした表情で目を瞑っている。
「ま、普通のオナゴにするのは止めておくが良いぞ。快感に耐え切れず狂ってしまうからの」
「え? あ、そうなんですか?」
「当たり前じゃろ。薬はやりすぎれば毒になる。それと同じことじゃ」
「俺は……しても平気なんですか……?」
 不安になって尋ねる。
「まだ神である自覚がないようじゃな。儂が平気なのじゃからお主とて平気じゃわい。ま、そのような事を心配する以前に、三百回射精した事を自覚せよ。それが普通の人間にできることか?」
「う……」
 そう言えば、そんな回数精を放てている時点で普通とは言えなかった。
「さ、そろそろ帰ろうぞ。儂はともかく、お主を家の者が心配しておるであろうしな」
 確かに辺りが暗くなり始めている。
 急いで帰るべきだろう。
 神治は慌てて起き上がると服を身に付けた。
「では、参るかの」
 歩き始めた未迦知神の後姿を見つめながら、神治は先ほど経験した快感を改めて思い出していた。
(未迦知さまって……やっぱり性の神様なんだなぁ……)
 人間ではあれほどの気持ちの良さを与えることなど不可能だろう。
 途中から射精性交をしていたとはいえ、それを行なうまで味わっていた肉体の気持ち良さにはやはり凄まじいものがあった。
(それに……凄く……可愛い……)
 幼い少女の容姿になってから、明らかに自分は以前と違う想いを未迦知神に抱いている。
 好みの顔をしていて、さらに最高の快楽を与えてくれるのでは、惹かれない方がどうかしているだろう。
「ふふ、儂に惚れたか神治? いかんぞ浮気は、ははっ……」
 未迦知神は、触れんばかりに体を寄せると下から上目遣いで覗き込んでくる。
「うっ……」
 神治の心臓は跳ね上がった。
「お、俺……未迦知さまが……その……」
「ふふ……可愛いのぉ、神治は……」
 未迦知神の顔が近づいたかと思うと、唇に柔らかなモノが触れ、痺れるような快感が体中に広がった。
「また今夜な……」
 耳元に甘く囁くと、未迦知神はスキップしながら離れていき、振り返ると微笑んだ。
「あ……」
 その可愛らしい表情に、神治は何も言えなくなってしまい、家に着くまでボーっとしたまま歩き続けるのだった。












あとがき

 え〜〜、本当は暴走する神治の様子を書こうと思っていたんですけど……。
 いや、途中までは書けてたんですよね。
 小学生への強姦とか、いい感じで……。
 でも最後の最後に、未迦知さまに持っていかれてしまいました〜〜(笑)
 あれは反則だぁ。
 自分で書いといて何ですけど、最強キャラになってしまった〜〜。
 いや、前から最強ですけど、駄目です、ああいう見た目子供の年寄りは……。
 年上だけど年下容姿……。
 ついでにロリ……。
 う〜〜ん、奇妙な魅力ですな。
(2005.3.26)



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