緋道の神器


        第十話  中学性日記



 金曜日の放課後。
 神治はいつものように哲矢と話をしながら帰ろうと教室を出た。
「あなたが当主さま……いえ、神治くんですね。少々宜しいかしら?」
 声のした方を見た瞬間、神治は息を呑んだ。
 少し離れた所に、凄まじい美人が立っていたからである。
 制服の目印からしてどうやら三年生らしい。
 神治とは一年の違いしかないにも関わらず、大人の雰囲気をかもし出しているその女生徒は、ウエーブのかかった肩まである髪を揺らしながら近づいてきた。
「初めまして……私は生徒会長をしている桜子です。こちらは副会長の翠、そして書記の乃梨子です」
 落ち着きと優雅な印象を持たせる桜子は、両隣にいる二人を順に指し示した。
 翠と紹介された女生徒は、背が高く、短くした髪と細い目が何やら鋭利な刃物を思わせた。
 乃梨子の方は、背中まで伸びた美しい黒髪と大人しい顔立ちが清楚な印象を持たせた。
 二人は軽く会釈すると、翠の方は鋭い視線で、乃梨子の方は興味津々といった表情でこちらを見つめている。
「あの……何か御用でしょうか……?」
 生徒会長などという人種と関わりを持った事のない神治は、少し動揺しながら尋ねた。
「実は少々お願いがあって……この後宜しければお時間を戴きたいのだけれど……」
 優雅な仕草で小首をかしげながらジッと見つめてくる。
(うっ……)
 今まで美人には多く接してきたが、この生徒会長のように全体的に豪華ともいえる雰囲気をもった美人は初めてだった。
 言うなれば王女、いや女王といった表現がピッタリだろうか。
 そのような絢爛なイメージが彼女にはよく似合ったのである。
「か、構いませんけど……」
「ありがとう。ではこれから生徒会室まで来ていただけるかしら?」
「は、はい……分かりました……」
 何やら逆らえないような雰囲気を感じながら神治は了解した。
「そう……では翠、あとはお願いね」
 桜子は神治の返事を確認すると、傍らにいる翠に軽く目をやったあと、華麗に一礼してそのまま行ってしまった。
「哲ちゃん、こういう訳だから俺ちょっと行ってくるよ」
「ああ。しかし桜子さまがねぇ……やっぱり神ちゃんはスゲェなぁ……」
 哲矢が感心したように呟いている。
「どういう意味?」
「あの雰囲気だろ? 桜子さまは村じゃちょっとした有名人なんだよ。とにかく一流のモノしか愛さないというか、優れたモノを愛してて、この村じゃそれが一つのブランドみたいになってるんだな。彼女を抱いたってだけでかなりのステータスになるんだぜ。『あの桜子さまを抱いた』ってな」
 それはまた凄いことだ。
「体の方もいいらしいし、夢中になってる野郎も多いんだぜ。しかもそいつらの態度ってのが、まさに女王さまに仕える下僕って感じになってて笑えるくらいなんだよ。そうなるのはちょっと嫌なんだけど、俺としても一度くらいはヤってみたい相手なんだよなぁ……」
 哲矢は桜子が歩いていった方へ目を向けている。
「ふふ……桜子に認めてもらいたかったらもっと励むことだな……君はなかなか素晴らしいという噂はあるが、いかんせん抱いている女性の数が少なすぎる……」
 その場に残っていた翠が静かな声で指摘してきた。
「あ、一応知られてはいるんだ。でもなぁ、俺、さっちゃんよっちゃん以外の女ってあんまり抱く気起きないからなぁ……」
「君が二人を独り占めしているから、他の男子が悲しんでいるらしいぞ……」
 口元を少し緩ませながら翠が笑っている。
「独り占めって……別に俺が強制してる訳じゃねぇし、野郎どもが不甲斐ないだけでしょ。それに今じゃ二人占めだしな……」
 哲矢は神治の方を見た。
「へぇ〜〜、真珠姫たちは今や当主さまのモノでもあるんだぁ」
 乃梨子が目を輝かせて神治の方へ身を乗り出した。
「乃梨子、『神治くん』だ。『当主さま』ってのは学校では使うな」
 翠が静かに指摘している。
 前に哲矢に聞いたのだが、どうやら学校では神治は普通の生徒として扱うようにされているらしい。
 そこら辺は昔からの伝統なのだそうだ。
 しかしそれよりも神治には気になる事があった。
「あの……真珠姫って……?」
「ああ、さっちゃんよっちゃんの事さ。あの二人のあだ名っていうか何ていうか……とにかくそう呼ばれてるんだよ」
「それってぇ、貝の中に閉じこもって出てこないくらい男の子とセックスしないから付いたんだってよぉ」
「硬い殻の中の美しい宝石……それだけあの二人は身持ちが固いということだ……」
 三人の説明によると、どうやら双子はこの村では珍しく、あまり男と肉体関係を持っていないらしい。
「それって……悪い意味なの?」
 緋道村において身持ちが固いことは悪なのではないかと思い尋ねてみる。
「いや、別にそうじゃねぇだろ」
「うむ、単にあの美しい二人に憧れている男の賛美の言葉であると思えるな」
「そうそう、夢があるもんねぇ……お姫様だしぃ……」
 どうやら別に悪意のあるあだ名ではないようなので神治はホッとした。
「では神治くん、そろそろいいかな? あまり待たせると桜子が機嫌を損ねるので……」
「あ、はい。じゃ、哲ちゃんまたな……」
「ああ、頑張れよ……」
 哲矢に手を振り、先に歩き出した翠と乃梨子の後を追う。
「しかし当主さ、っと……神治くんって結構いい男だねぇ。私ともどう? 真珠姫たちに負けてるとは思わないんだけどぉ……」
 乃梨子が腕を絡ませ胸を押し付けてくる。
(お……)
 思ったより膨らみのある乳房が感じられ、股間の一物が硬くなった。
「乃梨子、そういうのは後にして。桜子に怒られるよ……」
「ふんっだ。桜子ちゃんは我儘だからなぁ」
 文句を言いながらも、さらにグイグイ胸を押し付けてくる。
「あ〜〜、何か我慢できないぃ。ね、神治くん、する時は乃梨子を最初にしてよね、いい?」
「え? あの……」
 どういう意味かよく分からない。
「する」とは、やはりセックスの事だろうか?
「最初にして」という言葉から考えるに、桜子や翠ともセックスできるようにも取れ、神治は前を歩いているモデルのようにスラっとした翠の体をジッと見つめてしまった。
「やぁんっ、神治くぅんっ。翠ちゃんばっか見ちゃ駄目ぇっ。乃梨子の方がいい体だよぉ。胸だってぇ……ほらほらぁ、大きいでしょぉ……?」
 神治の手を掴み、セーラー服の上から乳房を揉ませてくる。
 手のひらに気持ちのいい感触が広がり、思わずそのまま揉み続けたくなる誘惑に負けそうになった。
「乃梨子、それくらいにしないと怒るよ……」
 静かな言葉とは裏腹に、鋭い視線を向けられ乃梨子はビクッと体を震わせた。
「はぁ〜〜い、分かったよぉ。だから怒らないでぇ……神治くん、後でねっ」
 残念そうに体を離しながらも、上半身を傾け、覗き込むように見上げてくるそのクリクリとした黒い瞳にドキリとさせられてしまう。
(何てエッチな女の子なんだ……)
 一見清楚な印象を持たせる外見をしているにも関わらず、行動が小動物のように落ち着きなく、驚くほど積極的な乃梨子は、年上でありながら頭を撫でて可愛がりたくなる庇護欲と、すぐにでも肉棒を押し込み、泣き叫ぶほど喘がせたい嗜虐心をそそる雰囲気を持っていた。
(可愛くて……体も凄く感じそうだよな……)
 これほど自分としたがっているのだから、後で誘ってみても良いのではないか。
 普段そんな事を思わないにも関わらず、あまりに積極的な乃梨子の態度が、神治の中にムラムラとした欲望を燃え上がらせていた。
 まるで雄の本能が、この雌の中に己の精液を注ぎ込めと急かしているようだ。
「ここだ……さ、どうぞ……」
 翠の静かな声が聞こえ、ドアを開いて中に入るように促しているのが見えた。
「あ、どうも……」
 そのせいで意識が離れたせいか、それまであった激しい肉欲が治まっていく。
(面白い先輩だよな……)
 男のような言葉遣いと、常に静かな雰囲気を持つこの上級生は、ある意味興味深い女性だった。
「ようこそ……そこにお掛けになって……」
 部屋の中に入ると、桜子が傍にある椅子へ座るように促した。
「あ、はい……」
 言われた通り腰掛けると、後ろでドアの閉まる音が聞こえ、目の前に三人の上級生が並んで立った。
「ここからは生徒としてではなく、この村の住人として話させていただきます……」
 桜子は一歩前に進み出ると、一礼してから畏まった口調で話し出した。
「まずはお礼を述べさせていただきますわ。未迦知さまをお救い下さって、本当にありがとうございます」
「い、いえ……」
 元々そのつもりもなく偶然助けた形になっているので、その事を言われるとどうも落ち着かない。
「私は回りくどい言い方は好きではありませんので率直に申しますが……当主さま、うちの生徒を抱きたくはありませんか?」
「は……?」
 突然の予想外の問いに、間抜けな声を上げてしまう。
「実を申しますと、未迦知さまをお救いした当主さまに憧れを持つ者が多ございまして……ぜひとも一度お相手をして戴きたいと願っているのです……」
 同じような事を前に哲矢も言っていたが本当なのだろうか。 
 一度もそんな誘いを受けたことはないのだが。
「しかしなにぶん当主さまは村から離れていらっしゃいました。いきなりそのような事をお願いしても失礼かと思いまして、生徒会として自重するように呼びかけておりました」
 なるほどそういう理由があったのか。
 だが、もしその呼びかけが無かったとしても、どれだけの人間が自分としたがるのかは疑問ではあった。
「そうなんだよぉ。桜子ちゃんがそんなこと決めるからぁ。当主さまとエッチできないんだもぉん。乃梨子つまんなくてぇ……」
「乃梨子……」
 翠の静かな声に乃梨子が押し黙った。
 少なくとも乃梨子だけは相手をしてくれそうなので嬉しくなる。
 少々子供っぽい印象はあるが、清楚な外見が実に嗜虐心をそそるのだ。
 神治の視線に気づいたのか、ウインクをしてくるのがまた可愛らしい。
「この乃梨子を初め、多くの女生徒が当主さまとする事を望んでおります。どうでしょう、これから抱いてはいただけないでしょうか?」
「これからって……今からですか?」
 あまりに早急な展開に驚く。
「さようです。別室に希望者を集めております。もし宜しければ一人一人相手をしていただきたいのですが……」
(一人一人って、何人いるんだろ……?)
 せいぜい三人くらいだろうか。
 いくら未迦知神を救ったとはいえ、自分はそれほど顔の作りがいい訳ではない。
 若い女の子がそうそうセックスしたがるとは思えなかった。
「まあ、構わないですけど……」
 だが中には乃梨子のように可愛らしい物好きがいるかも知れない。
 少なくとも彼女とはできるのだし、神治は頼みを受けることにした。
「ありがとうございます。ではこちらへどうぞ……」
 桜子が促し、四人は部屋の外へ出た。
「ね、当主さま。私と最初にしよ? いいでしょ? ね?」
 廊下を歩いている途中、乃梨子が近づいてきて囁き声でおねだりしてくる。
「乃梨子、そういう事してると最後にするよ……」
 小さな声であっても聞き逃さないのか、翠が静かな声で言ってきた。
「うわっ、翠ちゃんの地獄耳ぃ〜〜」
 乃梨子が驚いたように飛び跳ねている。
 しかし懲りないのか、「お願いねっ」といったように目で訴えてくる。
 神治にしても最初は乃梨子にするつもりだった。
 彼女以上に可愛い子はそうそういないであろうし、先ほどから自分もずっとしたかったからである。
(って、俺もこの村に染まってきたなぁ……)
 以前ならいきなり女の子とセックスする事に抵抗があったはずだが、今や早くしたくてたまらなくなっているのだ。
 できれば目の前を歩く他の二人ともしてみたかった。
 それぞれ魅力的な女の子であり、どんな反応を示すか興味があったのである。
「こちらですわ……」
 桜子の声が聞こえ、少し大きめの部屋へ神治は入っていった。


(こ、これは……)
 そこはかなりの広さがあり、他の教室とは違って床に絨毯が敷いてある部屋だった。
 だが神治が驚いたのはその事ではない。
 部屋の中にいた人数が予想以上に多かったからだ。
 五、六十人はいるだろうか。
 部屋は女生徒でいっぱいだった。
「総勢一〇八名おります。我が校の女子のほぼ全員ですわ」
(全員……)
 自分が見積もった倍の人数がいる。
 あまりの凄さに神治は声が出なかった。
 当然のことながら同じクラスの女子もいて、神治と目が合うと恥ずかしそうに顔をそむけている。
(哲ちゃんの言った通りだ……)
 友人としては付き合えないが、当主としては抱かれてみたい。
 本当にその通りだった。
「当主さまには、この生徒たちを全員抱いて戴きたいのです。少々時間がかかると思いますが、皆家に連絡を入れておりますのでお気兼ねなく存分に抱いて下さいまし」
(この女の子たちを……全員……俺が抱く……?)
 神治はクラクラとしてきた。
 中にはそれほど好みではない子もいる。
 だがこれだけ集まると、そんな事に関係なく自分のモノにしたくなる欲求が湧き起こってきていた。
 ここにいる全ての女の膣に自分の精液を注ぎこめるのだ。
 男として、いや雄としてこれほど興奮する事はないだろう。
「いいですよ……」
 内心の動揺を悟られないよう、静かな声で答える。
「そうですか。ありがとうございます」
 桜子は頭を下げた。
「ではこれから抱いて戴くわけですが、少々ルールを決めまして、ゲームのようにして抱いて戴きたいのです」
「ゲーム……?」
 一体何をさせようというのだろう。
「いえ、別に難しいことはございません。これだけの大人数ですから、次の相手に移るきっかけが必要かと思いまして……当主さまには女生徒がイくごとに相手を変えて欲しいのです。その間、当主さまご自身は何度イかれても構いません。ただ女生徒がイくまではずっと相手をしていただくという形で……これは一人一人が満足するためにも必要かと思われます」
 確かにどの時点で相手を変えるかは難しいだろう。
 神治が射精した時点にしてしまうと、相手が満足していない可能性がある訳だから、女生徒が絶頂に至った時点を交代の基準にするのは公平のように思えた。
 だがどうも気になるのは、このゲームの説明をし出してからの桜子の様子が、先ほどまでと違って妙な雰囲気を持っている事だった。
 上手く説明はできないのだが、少し嫌な感じがするのだ。
(くっくっくっ……面白いオナゴじゃの……)
 突然頭の中に声が響いた。
(未迦知さま……)
 声の主は神治に憑いているこの村の守護神、未迦知神である。
(このオナゴはお主を試しておるのよ……)
(試す? 何でそんな事を……)
(先ほどお主の親友の小僧が言っておったであろ、女王だと。何でも優れたモノが好きであると。そういうオナゴじゃからな、お主に本当に儂を助けたほどの実力があるのか、あったとしてどれほどのモノか、それを見極めようという事じゃろうな……)
 なるほど有り得そうな推測ではある。
(でもそれがどうして大勢とセックスする事になるんです? 自分だけで試せばいいじゃないですか)
 こんなに大人数を巻き込まず、個人的に申し込めばいいだけの事だろう。
(そこはそれ、もし噂が嘘だった時に恥をかきたくないのであろ。何しろ気位が高そうじゃからなぁ……ほれ、小僧も言うておったではないか「ぶらんどになっている」と、「抱いたことがすてーたすになる」と……)
(それはそうですが……だからってこんな……)
(まあそれとは別に、お主を笑いものにする思惑もあるのじゃろうな……)
(笑いもの、ですか?)
 予想外の言葉に驚く。
(この村では人間の評価に性的能力がかなりの比重を持っておる。その頂点にいる当主のお主が、それこそ数人のオナゴしかイかす事ができずに終わったら相当な恥となろう。それを狙っておるのよ)
(な、何でそんな……俺はあの人に恨まれるようなことはしてませんよ)
(じゃから気位じゃよ。お主が現れるまでは自分が村で一番と思っておったのじゃろうからなぁ。それをお主はたった一日で覆してしまった。これは腹を立てて当然じゃろう)
 くっくっくっ、と未迦知神は楽しそうに笑った。
(笑い事じゃないですよ。それじゃ俺はどうしたらいんです? こんな罠みたいな事に引っかかって……)
(鼻の下を伸ばしておるからいかんのじゃ。もっと冷静にしておれば簡単には引っかからなかったであろうに……)
(うっ……)
 確かにずっと乃梨子を抱くようなことばかり考えていた気がする。
(まあ良いではないか。この程度の罠、余裕で乗り越えてみせよ)
(そ、そんな、いくらなんでも人数が多いですよ……)
 淫妖である穂智過と一体化して以来、精力は信じられないほど増えてはいる。
 だが、百人以上を満足させるまで相手にできる自信はなかった。
(何を言っておる。今のお主ならば、一人一人に「もう止めてくれ」と言わせるほどの回数もできるはずじゃ。じゃから安心して楽しむが良いぞ。そしてあのオナゴに思い知らせてやれい。己がどういった相手に喧嘩を売ったかをな……)
 未迦知神は再びくっくっくっと笑った。
(あの……もしかして未迦知さま面白がってます?)
(おお、無論よ。これは挑戦じゃからな。挑戦には最大の実力を持って返すのが礼儀であろ? 相手が二度とそのような事をしたく無くなるほどこっ酷くやり返すのが儂の流儀じゃ)
 どうやら未迦知神はかなり好戦的らしい。
 だが神治自身もそういった事は嫌いではなかった。
 桜子の思惑が未迦知神の言う通りとは限らないが、どちらにせよ、あの女王然とした態度を崩して、従わせるようにしてみたいという思いもあったのである。
「当主さま? 宜しいですか?」
 ずっと黙っているのを不審に思ったのだろう、桜子が声をかけてくる。
「あ、ああ……いいですよ。やりましょう……イかせればいいんですよね?」
「はい。くれぐれも多くの生徒を絶頂に導いて下さる事をお願い致しますわ」
 取り方によっては非礼に当たる事をさらりと言いながら、桜子は華麗に一礼した。
「ところで会長さんは参加されるんですか?」
「ええ。ですが私は責任者ですので一番最後とさせていただきます。不満が出るといけませんので……」
「そうですか……」
 そこまで辿り着いてみせろという事らしい。
「私は桜子の前だ。宜しく頼む……」
 翠が静かな声で会釈をしている。
 微妙に顔を赤くしているように見えたのは気のせいだろうか。
「乃梨子は一番っ。一番でいいよねっ?」
 腕に抱きついて潤んだ瞳で見つめてくる。
「あ、はい……じゃ、先輩は一番ってことで……」
 生徒会の役員としての自覚が無さそうな乃梨子の様子に苦笑しながら、神治はその清楚な肉体に早くも肉欲が湧き起こっているのを感じた。
「乃梨子の後は順番を決めてありますので……一年生から順にお願いします」
 そう言うと、桜子は少し離れた場所へ移動していった。
「基本的に年齢がいくほど経験が豊富だ。本来ならだんだんと手ごわくなるはずなんだが……最初に乃梨子を選んだのは失敗だな。この子の体は凄いぞ、頑張れ……」
 翠は静かな声で囁くと桜子の後を追っていった。
(今のは心配してくれたのかな?)
 桜子の華麗さと乃梨子の可愛さに挟まれて目立たないが、翠もなかなかの美人である。
 桜子はもちろんだが、その前に翠を抱けるのだと考えると、興奮が湧き起こり股間の一物が硬くなった。
「ではこれから当主さまに抱いていただくこととします。ルールは以前に説明した通り、絶頂に至ったら交代です。それまではいつまでも当主さまを独占できます。長く抱いてもらいたい方はできるだけ我慢しましょう」
 女生徒たちに余計な事を述べる桜子を苦々しく見つめながら、神治は周囲にこれだけの視線がある中でセックスすることに恥ずかしさを感じていた。
 最近は常に未迦知神に見られながらしているため、一人二人ならば気にならなくなっていたが、さすがに百人以上の視線は強烈だ。
 だがそれとは別に妙な興奮があるのも事実だった。
(俺って結構図太いのかな……?)
 恥ずかしくはあっても、緊張のために体が震えたり一物が縮こまる事も無い。
 逆に多くの女生徒の視線にさらされて激しく猛っているくらいなのである。
「当主さまぁ、やっとできるねぇ。乃梨子嬉しいぃ……」
 そんな事を考えていると、乃梨子が両手を首に絡めて唇を勢い良く押し付けてきた。
「んんっ……んっ……んんっ……」
 ヌルリと舌が入り込み、激しく絡み付いてくる。
 目の前に迫る整った清楚な顔立ちを美しく感じながら、神治は背中に手を回すとギュッと抱きしめた。
(うわぁ……柔らかい……)
 乃梨子の体は、ぷにぷにとしていて実に抱き心地が良かった。
 当たっている部分が吸い込まれるように受け止められ、まるで巨大なヌイグルミを抱いているかのようだ。
 見た目は痩せているのに、どこにこれほどの肉が付いているのだろう。
 先ほど揉んだ乳房もかなりの大きさがあり、当たっている部分から柔らかな感触が押し寄せてくる。
 その気持ちのいい感覚に思わず腕に力がこもる。
「んっ……んんっ……当主さまぁ……ぐるじぃ……」
 苦しそうな乃梨子の声に慌てて力を緩める。
「すみません。あんまり抱き心地が良かったもので……」
 謝りながらもその感触から離れることができず、抱き締めたままだ。
「ふふ、当主さま……乃梨子の体、気持ちいいんだ?」
「ええ、抱いてるだけで気持ちいいのって初めてですよ」
 押し返してくる肉の感触が何とも言えず、抱くことを止められない。
「乃梨子とエッチした男の子ってぇ、みんな同じことするんだよぉ。そんでぇ、すぐにまた抱かせてくれって言ってくるのぉ。エッチしなくてもいいから、とにかく抱き締めさせてくれって言うんだよぉ」
 得意げに語る乃梨子の言葉は事実だろう。
 実際、神治も抱いているだけでセックスをしているかのような快感を得ていた。
 肉棒はすでにギンギンに硬くなっている。
(ほう、肉感体か……この肉体を持つ者に会うのは何年ぶりかのぅ……)
 未迦知神が感心したように呟いている。
(肉感体? 何ですかそれは?)
(抱き締めさせているだけで相手をイかせてしまう体のことじゃ。とにかく体の感触がたまらなく良くての……儂も昔抱いたことがあるが、あれは凄く良かったな……)
 未迦知神が誉めるとはよほどの事だろう。
 乃梨子の体は、神をも認める気持ち良さということらしい。
 だがそんな保証をもらうまでもなく、すでに神治はその肉体にハマりつつあった。
 息が荒くなり、今にも射精しそうなほど興奮していたのである。
 翠が忠告していたのはこの事だったのか。
 確かにとんでもない体だ。
「先輩……凄いですね……俺、たまらないですよ……」
 我慢しきれないように乳房を荒々しく揉みしだく。
「やぁんっ……当主さまだって、あんっ……凄いよぉ……オッパイ気持ちいい……」
 黒々とした長い髪を振りながら悶える乃梨子の姿は、見た目が清楚なだけにとてつもない興奮を誘った。
 その上抱き締めている部分から、ジワリジワリと快楽が伝わってくるのだからたまらない。
 神治はゆっくり乃梨子を横たえると、セーラー服を捲くり上げブラジャーを押し上げた。
 すると清楚な顔に不似合いな豊かな乳房がまろび出、その頂点に桜色の可愛らしい乳首がフルフルと震えているのが見える。
 我慢できなくなった神治は、唇をその突起に押し付け、チュパチュパと何度も吸い上げていった。
「あっ、ああっ、やぁんっ……当主さま、あんっ……いいよぉっ……」
 乃梨子はピクピクと体を震わせて気持ち良さそうによがっている。
 だが神治も凄まじい快感を得ていた。
 乳房に触れている唇と舌から、たまらない気持ちの良さが伝わってきていたのだ。
 それは体の中を走りぬけ、股間の一物にビリビリと響いてくる。
(うぅ……凄い……胸を舐めてるだけなのに……)
 何という肉体だろうか。
 触れている部分が凄まじく気持ちいい。
 肉棒ははちきれんばかりに勃起し、ビクンビクンと蠢いている。
「俺っ、もう入れたいですっ。入れますよっ」
 神治は我慢できないように荒々しくスカートを捲くると、パンティを脱がして一気に肉棒を押し込んだ。
「あぅんっ……あっ、ああっ、当主さま、やんっ……激しいぃっ……あんっ、やぁっ、凄いよぉっ……」
 挿入と同時に凄まじい勢いで腰を動かし始めたため、乃梨子は激しく悶えている。
 だが神治の方も強烈な快楽の渦に飲み込まれていた。
 それまでも触っている所からたまらない気持ちの良さを感じていたが、最も感じる部分である肉棒による接触は、それまでとは比較にならないとてつもない快感があったのだ。
 入り込んだ部分に肉襞が絡みつき、まるで単体の生き物のようにヌメヌメと蠢いている。
 しかも他の部分と同じように快感を与える能力を持っているのか、触れているだけで頭の中が真っ白になりそうなほどの快楽があったのである。
 信じられない気持ちの良さが、背骨を通じて体全体に広がっていく。
「うっ……凄い……先輩……うぅ……」
 急速に射精感が高まり、今にも精液を放出しそうな状態になる。
「あっ、やっ、駄目ぇっ……当主さま、あんっ……まだ出しちゃ駄目ぇっ……」
 神治の様子に気づいたのか、乃梨子がギュッと抱きつきイヤイヤと体を擦り付けてくる。
「ぐっ……うぅっ……」
 だがそれは逆効果だった。
 体全体が快楽の元であるのだから、抱きついては射精の後押しをしたようなものだろう。
(このままじゃ……出ちまう……)
 神治の我慢は限界にきていた。
 別にそのまま射精しても良かったのだが、一応桜子との勝負という事になっている以上、相手をイかせる前に先に出しては負けてしまうように思えたのだ。
(愚か者……「気」を切り替えよ……)
 未迦知神の声が頭に響く。
(え? 未迦知さま?……って、あっ、そうか……)
 何を言われているのかすぐに気づき、深く息を吸って肉棒に意識を集中させる。
 すると、今まであった射精感が嘘のように消え失せた。
 快感は今まで通り存在しているのだが、精液が出そうな状態が無くなったのである。
(まったく……日頃何をしておるのか忘れたようじゃな……)
 呆れた声で未迦知神が呟く。
(しょうがないですよ。まさかこれほど凄い体の持ち主がいるなんて思わなかったんですから……)
(それが修行が足らんという事じゃ。勝負となれば意識を切り替える。これは基本じゃぞ)
 神治は神である淫妖と一体になって以来、射精をコントロールする事が可能になっていた。
 射精感の高まりを抑え、一度も出さずにずっとする事もできたし、逆に間を置かず連続で射精したりする事もできた。
 普段は意識せず普通にセックスを楽しんでいるのだが、従妹の久美のように、とてつもない肉体の持ち主相手の時には、力を使い持続するようにしていたのである。
 未迦知神などには、「修行」と称して様々な間隔で射精させられたりもしていた。
 最近は能力を使わずとも持続力が高まったためか、当主家の人間相手ならばともかく、村の人間、しかも中学生相手ならば能力を使うまでもないと思ったのである。
(慢心じゃな……この村の人間は、多かれ少なかれ儂の血を引いておる。侮ると今のような目に遭うのじゃ愚か者)
 それには一言もない。
 神治は誤魔化すように腰の動きを早めた。
「あっ、あっ、あんっ……当主さま、あっ……出そうだったのに、やっ……治まったのぉ? はんっ……凄ぉい……」
 先ほどまで射精寸前だった神治が落ち着いたため、乃梨子は驚きの声を上げている。
「ええ……何とか大丈夫ですっ……」
「嘘ぉ……?」
 よほど信じられないのか、目を丸くしてジッと見つめてくる。
 黙っていると清楚な少女でしかないため、その嗜虐心をそそる顔立ちに肉棒がグンっと力を増した。
「あんっ……でも、あっ……確かにオチンチンは元気だねぇ、やっ……ね、こうしても、あんっ……大丈夫なのぉ?」
 再びギュッと抱きつき、体を擦り付けてくる。
 体中に快感が広がるが、先ほどのように射精感は高まらない。
「大丈夫ですよ……」
「嘘?……じゃ、こうしたらぁ?」
 頭を引き寄せられ、首筋をペロペロと舐められる。
「うぅ……いいですね……気持ちいいです……」
 この娘の体はどうなっているのか。
 舌がまるで快感の塊であるかのように、舐められた部分が気持ちの良さに疼いている。
「うわぁ……」
 乃梨子は感激したような表情を浮かべ、唇に吸い付いてきた。
「んっ……んっ……んんふぅっ……」
 入り込んできた舌が口内を蹂躙し、触れられた箇所からとてつもない快感が伝わってくる。
 肉棒が膣の中でビクンビクンと激しく律動し、そのたびに乃梨子の体に震えが走った。
「んんっ……んっ、んぷはぁっ……ああ……当主さまぁ……すごぉい……乃梨子のキスでイかない男の子なんて初めてだよぉ……」
 キラキラとした瞳で見つめてくる。
 その視線には、今までにない熱いモノが含まれていた。
「じゃ、そろそろ激しくしますよ……」
 気持ち良くしてもらったお返しとばかりに、腰の動きを早め、ズンズン突き込んでいく。
「あんっ、あんっ、ああんっ……凄い、やぁっ……当主さま凄いのぉっ……やんっ、やんっ、やはぁんっ……」
 乃梨子は激しく体を揺らしながら悶えている。
「はぐっ、はっ、はやぁんっ……こ、こんなの、あんっ……こんなの信じられないぃ、やっ……乃梨子、あっ……乃梨子おかしくなっちゃうぅっ……」
 背中に乃梨子の腕が回り、腰に脚が絡みつき、今まで以上に体が密着する。
(うぉっ……や、やっぱり凄い……)
 まるで体の前面が肉棒と化したかのように、あらゆる所から快感が押し寄せてくる。
「あんっ、あんっ、あはぁっ……ひゃぅっ、ひゃぅっ、ひゃはぁんっ……」
 乃梨子は目を虚ろにし、涎を垂らして悶え狂っている。
「あぐっ、あっ、はやっ……はんっ、ひゃぁっ、やふぅっ……あぅっ、はぁっ、やぁっ……」
 だんだんと喘ぎ声が高まり、絶頂が近いことが分かった。
「やっ、あっ、はぁっ……乃梨子もう駄目、あんっ……乃梨子もう駄目なのぉっ……あぅっ、あっ、あやぁっ……イっちゃう、はんっ……イっちゃうのぉ、ああっ……イっちゃうぅっ……いやぁああああんっ!」
 乃梨子の体がビクビクっと震え、膣内がこれまで以上の締め付けで肉棒を圧迫してくる。
「うぅっ……出るっ、出るっ、出るぅっ!」
 乃梨子が絶頂に至ったのを確認した神治は、それに合わせて精を放った。
 ドピュッドピュッドクドクドク……。
 凄まじい量の精液が注がれていく。
 神治はガクガクと体を揺らしながら何度も何度も射精していった。
 しばらくしてようやく放出が終わり、ゆっくりと力を抜く。
(う……凄い……)
 乃梨子の体の上に乗っていると、そのあまりの気持ちの良さのためか、それだけで肉棒が復活した。
 さらには、またすぐにでも射精しそうなほどに高まっている。
「先輩……ありがとうございました……気持ち良かったです……」
 神治は礼を告げると体を起こした。
「ううん……お礼を言うのは乃梨子の方だよぉ……当主さま……当主さまって凄ぉい……乃梨子ぉ……当主さま大好きぃ……また……ううん、これから毎日抱いてぇ……」
 離れた体を引き寄せるように抱きつき、体を擦り付けてくる。
「うっ……うぁっ……」
 行為が終わり気を抜いていたため、射精感が一気に高まる。
「わ、分かりました。分かりましたから……」
 慌てて体を離す。
「ホントっ? やったぁっ。乃梨子嬉しいっ……」
 乃梨子は両手を胸の前で組み、左右に体を動かして喜んでいる。
「じゃあ、これで……」
「うんっ、またねっ」
 嬉しそうな乃梨子を残し、次の女生徒の所へ移動する。
(?……)
 気がつくと周囲が何やら騒がしい。
 今まで静かであったため、神治は少々気になった。
「あの……皆どうしたのかな?」
 次の相手である一年生に尋ねる。
「その……あんな風になってる乃梨子先輩を見たの、初めてだからだと思います……」
「え?……でも、あれくらいなら普通なんじゃない?」
 乃梨子の乱れ具合は、今まで神治が相手にしてきた女性たちとさほど変わらない程度だ。
 皆がそれほど驚くものでもないだろう。
「いえ、乃梨子先輩ってあんな乱れたことないんです……そうなる前に男の人がみんなイっちゃいますから……」
 確かに言われてみればそうかも知れない。
 乃梨子の体は触れているだけで射精しそうなのだから、自らが絶頂に至る前に相手の男がイってしまってもおかしくはなかった。
 実際神治もそうなりそうだったのだ。
「あの……当主さまって凄いんですね……」
 一年生が真剣な瞳で見つめてくる。
「え? その……」
「私、光栄です……こんな凄い当主さまに抱いていただけるなんて……」
 あまりに熱い眼差しで見つめられ、神治は恥ずかしくなった。
「いや、その……そんな大したもんじゃないから……」
「いいえ凄いですっ。私、当主さまを尊敬しますっ」
 一年生は目をキラキラと輝かせ、うっとりとした表情で見つめてくる。
 これが緋道村なのだろうか。
 一人の少女を絶頂に導いたことで、まるで命を救ったかのように褒め称えられている。
 自分を見つめる一年生の瞳は、まるでアイドルスターを見るかのように潤んでいた。
(結構可愛いな……)
 見るからに大人しそうなその女生徒は、どことなく従妹の有希に似た雰囲気を持っていて神治の好みだった。
 髪を二つに分けて三つ編みにしているのが中学生らしくて可愛らしい。
 胸の膨らみはそれほどないようだが、それはそれで興奮を誘った。
「ありがとう……で、そろそろいいかな……?」
 股間で疼き出した肉棒に急かされるように神治は尋ねた。
「は、はいっ。宜しくお願いしますっ」
 三つ編みの一年生は、勢い良く頭を下げると慌てて横たわった。
 神治は覆いかぶさるように体を重ね、まだ幼さの残る唇に吸い付いていく。
「んんっ……んっ……」
 舌を入れると、オズオズといった感じで絡ませてくる。
「んっ、んんっ……んはぁっ……」
 ハァハァと呼吸を乱しながら、一年生は体の力を抜いて神治の行為を待っている。
 セーラー服の下に手を差し込み、まだあまり膨らみのない乳房を軽く揉む。
「あっ、ああっ……はぅっ……」
 ビクっ、ビクっ、と小刻みに体を震わせ一年生は悶えている。
 こちらを見つめる瞳は弱々しく、それが嗜虐心をそそる雰囲気をかもし出していた。
「キミ、名前は何て言うの?」
「わ、私は……麻美子です……」
「そう、麻美子ちゃんか……」
 そう言いながらセーラー服とブラジャーを捲くり上げ、まだ幼い乳房をさらけ出す。
「綺麗なオッパイだね……」
 チュッと吸い付き舌先で激しく舐め上げる。
「あぅっ、あっ、やっ……」
 恥ずかしげにモゾモゾと体を動かしている様が肉欲をそそった。
「麻美子ちゃん、可愛いよ……」
 首筋を舐め上げながら囁く。
「!……」
 すると麻美子は顔を真っ赤にして恥ずかしそうに顔をそむけた。
(ふふ……やっぱり可愛い……)
 そんな姿にたまらなくなった神治は、スカートを捲くってパンティを脱がすと、肉棒を膣穴に近づけていった。
「そろそろ入れるよ……いいね?」
 コクリと頷く麻美子を可愛らしく思いながら、肉棒を押し込んでいく。
「あっ……」
 ビクっと反応を示す様子を見つめつつ腰を進めていくと、肉棒が膣襞に優しく包まれ、ジワジワと染み入るように快感が感じられてきた。
 まるで麻美子の性格を現すかのようなその膣の感触に、面白さを感じながら腰を動かし始める。
「あっ、あっ、ああっ……当主さま、あっ……凄いです、やっ……私、あんっ……こんなっ……」
 悶え方も大人しい麻美子は、小刻みに体を震わせながらいやいやするように頭を振っている。
 手を胸の前でギュッと握り締めているのが可愛らしい。
「あふぅっ、あっ、やぁっ……はんっ、はぁぅっ、あっ……」
 ズンズン強く突き込むと、勢い良く仰け反って悶える。
 大人しい麻美子が激しい反応を示すのはより興奮が増し、肉棒がますます猛っていった。
「麻美子ちゃんっ……可愛いよっ……」
 優しく囁きかけがながら、神治はさらに腰を強く押し進め、乳房を回すように揉んでいった。
「ああんっ、あっ、はやぁっ……当主さま、やんっ……当主さま凄いですぅっ……」
 大人しい雰囲気を持つ麻美子が悶える姿は、神治の中の嗜虐心を刺激し、もっと快楽に歪んだ表情を見たいという思いを高めて腰の動きを強くさせていった。
「あふっ、やっ、ああんっ……わたし、あっ……わたし駄目です、あんっ……わたしもう駄目ぇっ……あんっ、あんっ、ああんっ……」
 絶頂が近いらしい麻美子に合わせて、神治も射精感を高めようと腰の動きを早める。
「はぐっ、はっ、はやぁっ……イく、あんっ……もうイっちゃうのぉ、ああっ……もうイっちゃうぅっ……やんっ、やんっ、やぁっ……あっ、あっ、ああああああっ!」
 麻美子はガクンガクンと激しく体を震わせて絶頂に至った。
「麻美子ちゃんっ!」
 神治も一気に精を放つ。
 ドクドクドクと激しい勢いで精液が膣の中に注がれ、そのたまらない快感に神治は体を震わせながら耐えた。
 何度か射精を繰り返した後、ゆっくりと麻美子の体の上に倒れこむ。
 はぁはぁと荒い呼吸を繰り返しながら麻美子の顔を眺めると、白い頬を上気させて満足そうに微笑みを浮かべている。
「当主さま……ありがとう……ございました……」
 律儀に礼を言ってくるのが可愛らしい。
「俺の方こそ……ありがとう……気持ち良かったよ……」
 微笑みかけながら、軽く唇を合わせる。
「んっ……んっ……」
 それだけで恥ずかしそうにする麻美子の姿は、神治の中にゾクゾクするような興奮を高めた。
(麻美子ちゃんとはまたしたいな……)
 そう思いながら体を起こす。
 いくら麻美子を気に入ったとしても、取り合えず今は女生徒全員としなければならない。
「じゃあ、次の人……」
 大変なことだと思いつつ、それだけの相手とセックスできる事に神治は改めて興奮を覚えるのだった。


 一年生は終了し、二年生に移っていた。
「あぅっ、あっ、神治くんっ、やっ……」
 今相手をしているのは、小学生の頃から仲の良かった智子である。
 彼女はずっと当主である神治に近寄りがたいものを感じていたらしいのだが、それも抱いているうちに無くなったようで、呼び方が「当主さま」から聞き慣れた「神治くん」になっているのが何やら嬉しかった。
「はんっ、あっ、神治くん凄いのぉっ……あっ、やっ、神治くん凄いぃっ……」 
 頭が激しく振られるたびに、短めに揃えられた髪が小刻みに揺れ動く。
 記憶にある幼い頃の顔と違い、大人の女としての表情を持ち始めたその顔は、快感に緩みきっていた。
「智ちゃんっ……いいかいっ?……気持ちいいっ?」
「うん、あっ……神治くん、ああっ……私、やんっ……気持ちいいっ……」
 その言葉の雰囲気が昔を思い出させて嬉しくなってくる。
「智ちゃんっ……嬉しいよっ……またこうして話せてっ……」
「私も、あっ……神治くんが昔と同じで、はぅっ……嬉しいっ……」
「じゃあ、これからはっ……昔みたいに話してくれるかいっ?」
 セックスの最中に打ち解けてくれたのだから、このまま普通に接するようになってくれないかと思い尋ねる。
「はぅっ……いいよ、やっ……話す、あんっ……私、あっ……ずっと神治くんと、やんっ……話したかったんだ、はぅっ……昔みたいに、あんっ……話したかったのぉっ……」
 その言葉に神治は嬉しくなった。
 ようやく哲矢たち以外にも話せる相手が出来そうなのだ。
「でも、あんっ……私も抱いてくれる? あっ……紗智子たちみたいに、あんっ……私もぉ、ああっ……」
「え? いいの?」
 村の慣習に慣れてきたとはいえ、未だに女の子の方から抱いて欲しいと言われることに戸惑いがあった。
「もちろんだよぉ、あっ……こんな凄いの、やんっ……もっとしたいもん、ああっ……こんな凄いんだったら、はぅっ……もっと早く、あっ……抱いてもらえば良かった、やぁっ……」
 グイっと頭を引き寄せられ、唇を押し付けられる。
 元々活発な性格の智子は、一度吹っ切れると積極的なようだった。
「んんっ! んっ……んはぁっ……凄い、あんっ……神治くんの、ああっ……今までで一番、はんっ……一番いいよぉっ……」
 幼い頃から知っている智子が、自分の肉棒を咥え込み悶え狂っている。
 記憶にある少女の面影を見せながら、大人になりかけた女としての表情をしているその姿にはたまらない興奮があった。
「ああっ、あっ、やぁっ……ああっ、神治くん、やんっ……凄いよぉっ……あっ、あっ、ああんっ……」
 智子はより快感を得ようとしているのか、両脚を腰に絡みつかせ神治の体を引き寄せてくる。
 それが智子を自分の物にしたかのような思いをもたせ、神治はますます腰の動きを激しくしていった。
「ああんっ、あっ、やぁっ……神治くん、あっ……私もう駄目ぇっ、やっ……イくっ、イっちゃうっ、イっちゃうのぉっ……」
「俺もっ……俺もイくよっ……一緒にイこうっ……」
「うん、あっ……一緒に、あぅっ……一緒ぉっ……はんっ、はんっ、はぁんっ……神治くん、やっ……神治くん……やぅっ……神治くぅんっ……あんっ、あんっ、ああああああっ!」
「智ちゃんっ!」
 智子の絶頂に合わせて神治も精を放つ。
 ドクドクドク……。
 激しい勢いで精液が放出され、神治はガクガクと体を震わせて悶えた。
(何か凄い……)
 これまでにない興奮を感じて神治は面白く思った。
 よく知っている相手とするのは、そうでない相手とする時に比べて強い快感があるようなのだ。
 これまで身内とばかりしてきた神治にとって、今回のようにそれほど親しくない相手ともしている事でそれが良く分かった。
 一年生としている時に無かった興奮が、二年生になってからは存在し、さらにそれが親しい間柄だった智子とする事によって増したのである。
 どうやら見ず知らずの相手とするよりも、良く知っている相手とする時の方がセックスは気持ちいいらしい。
 肉体的には乃梨子が最高であるのは確実なのだが、精神的な良さは智子との方が高いのである。
 それはもしかすると、普段隠して見せていない女としての顔を、強引に暴くような興奮があるためなのかも知れなかった。
 よく知っている相手であればあるほど、その隠された部分を知るのが男として、いや雄としての征服欲、支配欲を刺激するのではないか。
 そんな事を神治は思った。


 二年生が終了し、三年生も終盤になったが、神治にはまだまだ精力があった。
 すでに百人ほどを相手にしているはずなのだが、それでも元気一杯なのである。
 周囲には満足げに微笑んだ少女達が横たわっている。
 部屋の中には女の匂いが充満し、それだけで神治の一物は硬くそそり立ち、精を放ちたくてウズウズしていた。
「凄いものだな……」
 物思いに耽っていると声が聞こえ、鋭い瞳を持つ女生徒が目の前に立っていた。
 いよいよ残り二人。
 次は翠の番である。
「先輩、いいですか?」
 この物静かで落ち着いた上級生は奇妙な魅力があり、その体に触れられるのかと思うと興奮が高まる。
「私は胸が無くてな……すまないね……」
 自分の体を冷静に評価しながら謝ってくる。
「いえ……先輩はそれでも魅力的ですから……」
「なかなか口も上手だな……結構嬉しいぞ……」
 ほんのりと頬を赤くしながら微笑んでいる。
「では失礼して……」
 手を翠の胸に当てる。
 確かに掴むほどの膨らみは無いようだ。
 だがそれでも、他の女生徒に触れた時より鼓動が激しくなるのだから面白い。
「あ……ん……」
 クニクニと微妙に動かすと、静かな吐息を漏らして翠が体を微妙に震わせた。
「気持ちいいですか?」
「うん……かなり……気持ちいい……」
 力を抜いて寄りかかってくる翠を背後から抱くようにして支える。
「先輩……直接触りますよ」
「ああ……どうぞ……ご自由に……」
 セーラー服の下に手を突っ込み、ブラジャーを押し上げると、その慎ましい膨らみを直接手に掴む。
「あっ……はぁ……いいな、ん……キミが触ってくれると、ああっ……凄く、はぅっ……いいっ……」
 嬉しそうな表情を浮かべて翠が見つめてくる。
 うっとりとした瞳がたまらなくいやらしい。
 もっと気持ち良くさせたくなった神治は、乳首を摘むとクリクリと動かした。
「あっ、んっ……いいっ、ああっ……んっ、あっ、はぅっ……いいな、はぁっ……」
 ビクッ、ビクッ、と体を震わせるのが可愛らしい。
「先輩……」
 顔をこちらに向かせ、形の整った唇に吸い付いていく。
「んっ……んんっ……んっ……」
 舌を絡ませ吸い付くと、翠が振り返って背中に手を回してきた。
 顔を左右に入れ替えながら激しく唇を擦り合わせ、唾液を交換する。
「んんっ、んっ……んふぅっ……」
 尻に手を伸ばし回すように撫で上げると、ビクンっと体を震わせるのが興奮を誘った。
「んっ、んっ……んっ、んはぁっ……あ……ああ……はぅっ……」
 指をパンティの中に差し込み秘所をなぞる。
「あぅっ、あぅっ、ああっ……そ、それ、あんっ……いい、ああっ……いいぃっ……」
 神治の肩をギュッと掴み、翠は快感に耐えるように体を震わせている。
「あっ、あっ、あああっ……駄目、あっ……それ、はぅっ……それ駄目ぇっ……あんっ、あんっ、あああんっ……」
 膣穴に指を押し込み軽く出し入れすると、これまでの静かな印象が嘘のように、翠は体を激しく仰け反らせ可愛らしい声を上げた。
 その落差にたまらなくなった神治は、翠を横たえるとスカートをめくり、パンティを脱がした。
「先輩あんまり可愛いから、俺、我慢できなくなっちゃいました。入れますね」
「ふふ、私を可愛いと言ってくれたのは、家族の他にはキミが初めてだ。嬉しいよ、あぅんっ……」
 ズブリと肉棒を膣穴に押し込む。
 瞬間、たまらない快感が押し寄せ、神治は目を瞑ってその気持ちの良さに浸った。
 肉棒にヌメヌメと膣襞が絡みつき、精を寄越せと蠢いている。
 その気持ちのいい刺激に誘われるように、神治は腰を激しく動かし始めた。
「あっ、あっ、ああっ……あんっ、あんっ、はぅんっ……」
 鋭い目元が快楽に緩み、頬を赤くして悶える姿は、今までの落ち着いた様子との違いによって、神治に激しい興奮をもたらした。
「先輩っ……いいですよっ……先輩可愛いっ……たまらないですっ……」
 ガンガンと激しく腰を打ちつけながら、翠へ賛嘆の言葉をかける。
「あっ、ああっ、そんな、はぅっ……キミも、ああっ……凄くいい、あんっ……こんな、あっ……こんな凄いの、ああっ……初めてだ、あんっ……凄い、ああっ……凄すぎるぅっ……」
 翠は頭を左右に激しく振って悶え狂った。
「先輩っ……うぅっ……先輩ぃっ……」
 膣内がキュッと締まり、そのまま吸い込まれてしまうのではないかという程の吸引が肉棒に感じられる。
「あぅっ、あっ、ああっ……激しい、あっ……こんなに激しく、ああっ……駄目、やんっ……駄目ぇっ……」
 翠の甘える声が凄まじい快感を呼び起こし、肉棒が激しく猛る。
「あっ、やっ、やぁんっ……神治くん、あっ……神治く、ああっ……凄い、あんっ……凄いよぉ、あっ……やんっ、やんっ、やぁっ……もっと、あんっ……もっとお願いぃっ……」
 歳相応の可愛らしい声を上げて翠はよがりまくった。
 そこまで気持ち良くさせているのだと思うと、男として誇らしくなり、もっと自分に甘える言葉を言わせたくなってくる。
「ああっ、あっ、やぅんっ……もっとぉ、あんっ……もっとしてぇ、やぁっ……神治くんもっとぉっ……やんっ、やんっ、やぁんっ……」
 あまりにも可愛らしい翠の様子に、神治の興奮は最高潮に達した。
「先輩っ……俺っ……もうイきそうだっ……イきますよっ……いいですかっ?」
「ああんっ……いい、はぅっ……出してい、あっ、あっ、ああっ……私も、はんっ……もうイくから、やぅっ……思いっきり、はんっ……出して、ああっ、ああっ、やぁんっ……」
 翠の細い脚が腰に絡みつき、スラリとした腕が背中に回されグイと引き寄せられる。
「んっ……んんっ……んんっ……」
 唇を激しく擦り合わせ、舌を絡ませる。
 口内に広がる快感に神治の射精感はさらに高まり、最後とばかりに勢い良く腰を動かしていく。
「あんっ、あんっ、ああんっ……いいっ、いいっ、いいよぉっ……神治くん、ああっ……神治くんいいのぉっ……あんっ、あんっ、ああんっ……はぅっ、はぅっ、はぁああああああっ!」
「先輩っ!」
 翠の絶頂に合わせて精を放つ。
 ドクドクドク……。
 これまで百人もの相手に出していたのが嘘のように、凄まじい量の精液が注がれていく。
 神治は体をガクガクと激しく揺らし快楽に浸った。
 かなり長い放出が続き、ビクビクと最後の射精を終えると翠の体の上に倒れこむ。
 はぁはぁと二人の荒い呼吸が部屋に響く。
「こんなに……満足できたのは……初めてだ……ありがとう……」
 翠は嬉しそうな表情を浮かべながら軽くキスをしてくる。
「俺も気持ち良かったです……先輩の体って凄くいいですね……」
 二コリと微笑みながら体を離す。
「じゃ、ちょっと余韻を楽しめないのは残念ですけど……まだゲームが終わってないんで……すみません……」
「構わないさ……これはそういったゲームだ……」
 翠は目を閉じて静かに呟いた。
(翠先輩とは、またしたいなぁ……)
 今まで関わった事のないタイプの女性のせいか、神治は翠に惹かれ始めているようだった。
 ゆっくりと立ち上がり、最後の相手である桜子の前に移動する。
「会長……宜しいですか……?」
「え? ええ……でもさすが当主さま。予想以上でしたわ。これほどの人数を相手にされるなんて……」
「俺もここまでできるとは思いませんでしたよ。何せこれだけの人数を相手にするのは初めてですからね。じゃ、失礼して……」
 動揺しているらしい桜子を不敵に見つめながら胸に手を伸ばす。
「あぅっ……はぁ……あっ……ああっ……」
 セーラー服の上からでも分かる、形の良い乳房を緩やかに揉みしだくと、桜子が甘い声を上げた。
(うわぁ……大きさといい、形といい、柔らかさといい……何ていいオッパイなんだろ……)
 手のひらに余るほどの大きさでありながら、ギュッと握り締めると心地良い弾力と共に指が食い込み、力を抜くと勢い良く押し返してくる。
 その気持ちのいい感触にたまらなくなった神治は、夢中になって何度も何度も揉んでいった。
「あっ、あっ、ああっ……さすが当主さま、はんっ……胸だけでこんなに、ああっ……素晴らしいですわ、ああんっ……」
 言葉では誉めているが、桜子の目はまだ快楽に淀んでおらず、意思の強さが感じられた。
 だがそんな風にされればされるほど、嫌でも感じさせたくなってくるのが男心というものだ。
 神治はセーラー服の中に手を差し込むと、直接乳房をギュッと握り締めた。
「ああんっ、あっ、ああっ、はぁっ……あんっ、ああっ、はぅんっ……」
 桜子は体をビクビクと震わせ、耐えられないように体重を預けてくる。
「気持ちいいですか会長?……こうすると……どうですか……?」
 乳首を摘んでクリクリと動かす。
「あっ、ああっ……いいっ、いいっ……胸が、あんっ……胸がいいです、ああんっ……」
 かなり感じている言葉なのだが、やはり目がまだ理性の光を放っている。
(さすが女王さま。哲ちゃんがヤりたがってるだけの事はあるなぁ……)
 快感に頬を赤く染め、熱い吐息を漏らしながらも、毅然とした雰囲気を漂わせている桜子の姿には感動を感じさせるものがあった。
(俺も全力で……会長を感じさせますよ……)
 背後から体を支えながら乳房を揉みつつ、もう片方の手をスカートの中に潜り込ませる。
 パンティの上から秘所をなぞり、首筋に舌を這わせて舐め上げる。
「はぁぅっ、あっ、ああっ……そんな、あんっ……当主さま、ああっ……」
 悶える体を横たえ、セーラー服を捲り上げると乳房をさらけ出す。
(うぉ……綺麗だ……こりゃスゲェ……)
 今までも美しい乳房を見てきたが、桜子の胸はその中でもかなり素晴らしかった。
 染み一つない真っ白な乳房の頂点に、ポツンとある色素の薄い桜色の乳首。
 まだ中学生であるのに、成人女性ほどの膨らみがあるのがたまらない。
 撫でるように手を動かした後、ギュッと掴む。
「ああんっ、あっ、ああっ……」
 ウェーブのかかった髪が軽く揺れ動く。
 中学生の肌の張りと熟女のような大きさと柔らかさを持つその乳房は、信じられない快感を手のひらに感じさせた。
 股間の肉棒がビクビク震え、射精感が高まっていく。
(す、凄い……オッパイ触ってるだけなのに……出そうだ……)
 優雅な美しい顔が、微妙に快楽に歪んでいるのがとてつもない興奮を誘った。
 しかも未だにその瞳には意思が感じられ、本気で感じているのではないと訴えている。
(本当に女王さまなんだなぁ……)
 哲矢に聞いた、桜子に下僕のような態度をとっているという男たちの気持ちが分かるような気がした。
 桜子を抱いていると、何やらその足元にひれ伏したくなる欲求が湧き起こってくるのだ。
 優れた女に従う快感。
 それは雄の本能の中にある隠れた欲求なのだろうか。
 幼い頃の、母親に甘える記憶がそうさせるのかも知れない。
 並の男ではこの誘惑に勝てないだろう。
 それほどの魅力が桜子にはあった。
(だけど俺は……)
 神治は乳房を力強く揉みしだく。
(俺は……いい女ほど……泣かせて……自分の物にしたい……したいんだっ)
 幼い頃から憧れていた静を抱いた時の興奮。
 それが神治を桜子の下僕となる快楽から救っていた。
 可憐な乳首に唇を押し付け、思いっきり吸い上げる。
「ああっ、ああっ、ああんっ……そ、そんな、あはぁっ……あっ、あっ、ああっ……」
 チュパチュパと何度も吸い付き、舌先でレロレロと強く弾き揉んでいく。
「はぅっ、はっ、ああんっ……凄い、あっ……凄いぃっ……当主さま、ああんっ……私、あっ……たまらないですっ……」
 頭を左右に激しく振り、桜子は悶えている。
 今まで理性の光を放っていた瞳にも、快楽の色が僅かだが見ることができた。
 その事に興奮した神治は、さらに激しく乳首を吸い乳房を揉んでいった。
「あんっ、あんっ、ああんっ……当主さま、はんっ……私、ああっ……凄いです、あんっ……こんな、ああっ……こんなのぉっ……」
 このまま一気に理性の牙城を崩そうと、神治はスカートを捲くり、パンティを脱がした。
 グイっと両脚を開くと顔を股間に押し付け、すでに濡れている秘所に舌を這わせていく。
「ああっ!……はっ、はっ、はぁんっ……」
 ビクビクビクっと桜子が体を震わせ顎を反らした。
 クリトリスを舌で舐め上げ、指を膣穴に入れて激しく出し入れする。
「あぅっ、あっ、はぁぅっ……はぁっ、あぅっ、ああっ……」
 桜子の手が頭に添えられ、グイグイ股間に押し付けてくる。
 神治は舌の動きにさらに力を入れ、指を膣内でクニクニと動かしていった。
「ああっ、あんっ、ああんっ……やっ、はぁぅっ、ああっ……」
 今にもイきそうでイかない桜子の様子に、最後の一押しとばかりに、神治はついに肉棒を押し込んでいった。
「あぅんっ!……ああっ……ああんっ……」
 桜子は頭を勢い良く仰け反らせ、目を見開いて体を小刻みに震わせている。
(ぐっ……これは……)
 一方神治も、そのたまらない膣の感触に歯を食いしばって耐えていた。
 入り込んだ肉棒がヌルヌルとした膣襞に包まれ、強烈に締め上げられている。
 桜子は外見だけでなく、膣も素晴らしいモノを持っているようで、今まで経験した誰とも違う、包み込むようでいて押し出してもくる奇妙な圧迫感がそこにはあった。
 油断すると膣から排除されそうなその感覚は、桜子の性格を現しているようで面白い。
(だけど……ここを攻略すれば……会長はきっと心からイくに違いない……)
 体だけでなく、心をも絶頂に導かなければこの勝負は勝った事にはならない。
 最も大事な部分であるからこそ、そこでの勝利は桜子の全てを手に入れるのも同じだろう。
(俺は……ヤる……ヤるんだっ……会長を手に入れるっ……俺のモノにするんだっ……俺の女にするぞっ)
 雄の本能が刺激され、この絶対的な存在である女を手に入れろと訴えてくる。
 ビクンっと肉棒が震え、膣の圧迫感が強まった。
 どうやら以前のように肉棒が大きくなったらしい。
「ああっ……なに? あんっ……これって、ああっ……大きくなって、あぁっ……あんっ、あんっ、ああんっ……」
 いきなり激しく腰を動かし、普段より巨大化した肉棒を凄まじい早さで出し入れしていく。
「あんっ、あんっ、あふっ……あっ、あっ、はぁんっ……はっ、はっ、あぁんっ……」
 それまでに無かった痙攣のような震えを桜子が見せ始めた。
 その様子に「もう一押し」と神治が思った途端、さらに肉棒が大きくなったのか膣の圧迫感が高まり、腰の動きも早さを増した。
「あぐぅっ、あっ、はぁんっ……はふっ、やっ、はやぁんっ……あんっ、やぁっ、ひゃあっ……」
 桜子は口から涎を垂らし、激しく頭を左右に振りながら神治の腰に脚を絡ませ悶え狂っている。
 その瞳からはすでに理性の光は失われ、快楽を求める雌の目となっていた。
「やっ、やぁっ、やぁんっ……凄い、ああっ……凄いのぉっ……やんっ、やんっ、やはぁんっ……」
 喘ぎも歳相応の可愛らしい声になり、甘えるような雰囲気を持ち始めている。
「あやぁんっ、あっ、あっ、ああっ……あんっ、あんっ、はぁんっ……」
 すでに桜子からは女王の雰囲気は消え去り、男を求める女と化していた。
 だがそうであっても、その優雅な顔の作りと完璧な肉体の美しさが、優れた女としての魅力を溢れさせていた。
「はぅっ、はっ、ひゃぁんっ……当主さま、ああっ……当主さまぁ、あっ、あっ、ああんっ……」
 首に手が回されグイと引き寄せられる。
 唇が塞がれ、柔らかなモノが入り込んできて舌に絡みつく。
「んっ、んんっ……んっ、んふぅっ……」
 桜子の唾液が口内に入り、その甘い味に快楽が激しく高まる。
 負けじと舌に強く吸い付き、唾液を送り込み、乳房をギュッと掴んで激しく揉んでいく。
「んんっ……んっ、んっ……んぷはぁっ……ああっ、ああっ、当主さま、あんっ……当主さまぁ、はぁんっ……もっと、ああっ……もっと、やぁっ……もっとぉ、やぁんっ……もっと下さい、ああっ……もっと私にぃっ……」
 あれほど意思のあった瞳は朦朧とし、ただ快楽を求めるかのように神治の体を引き寄せてくる。
「欲しいですかっ?……会長っ……これがっ……俺のこれが欲しいんですかっ?」
 ズンズンと強く突き込む。
「やぁんっ……桜子と、はぅっ……桜子と呼んで下さい、ああんっ……あっ、あっ、はぁんっ……私を桜子と、あんっ……呼び捨ててぇっ……」
 その言葉は、完全に神治の下に付くのを認めたものだった。
 勝った。
 ついに桜子を自分のモノにした。
 神治は己の力で桜子をここまで甘える態度に変化させた事に、雄としての支配欲、征服欲が満足するのを感じた。
「桜子っ……お前は俺の女だっ……いいなっ?」
 どちらが上かを確実のモノにするため、強く突き込みながら問いかける。
「ああんっ……私は当主さまの女、ああっ……神治さまの女ですぅっ……やっ、やぁっ、やぁんっ……だから、ああっ……だからもっと突いてぇっ……」
 桜子はもう完全に神治のモノだった。
 体の奥底から湧き起こってくる凄まじい興奮が、神治の気分を激しく高揚させていく。
 自然とそれまで以上に腰の動きが早くなり、激しく肉棒を叩きつける。
「あっ、あぅっ、ああっ……凄い、あんっ……凄いです、やっ……私、あっ……わたしぃ、やぁっ……」
 自分は今、気位の高い女を組み伏せ甘く喘がせている。
 その姿にはすでに女性としての慎みなどなく、女王としての威厳もなく、ただ快楽にむせぶ雌が一匹いるだけだ。
 どのように取り繕うと、しょせん女など肉棒を押し込まれればむせび泣くしかないのだ。
(もっとっ……もっとしたいっ……俺はもっとしたいぞぉっ!)
 女生徒たちを一通り相手にしたので、もうこれで終わりにしようかと思っていたのだが、湧き上がってくる凶暴な肉欲がそれを否定した。
 自分はまだまだできる。
 それに明日、いやもうすでに今日だったが、土曜は休みだ。
 これからずっとこの女たちを抱いていっても良いではないか。
 皆それを望んでいるに違いない。
 そう思うと、まるで同意するかのように肉棒がビクンビクンと震えた。
(ふふ……そうか……お前もしたいか……)
 神治は微笑むと、荒々しく腰を動かした。
「ああっ、あっ、ああんっ……当主さま、あっ……凄い、あんっ……凄いです、はぁうっ……さっきまでと違います、やっ……」
 強烈な突き込みに桜子が悶え狂っている。
「桜子っ……俺はもっとするぞっ……ヤるからなっ……今日一日っ……お前たちの相手をするっ……俺の精液をたっぷり注ぎこんでやるぞぉっ!」
 激しく湧き起こる肉欲に、言葉遣いまで乱暴になりながら神治は桜子を責め立てた。
「ああっ……そんなっ、あんっ……今日一日なんて、あっ……そんな凄い、やぁっ……」
 桜子は驚きながらも、乱暴になった神治の雰囲気に興奮しているようだ。
「これからお前もっ……何度も何度もっ……抱いてやるっ……チンポを押し込んでやるぞっ……」
「ああっ……素敵、あんっ……凄いです、はぅっ……当主さま、あんっ……あなたはやっぱり当主さまです、あっ……私はあなたのものですわ、ああっ……」
 これまでずっと男を従える事しかしてこなかったであろう桜子は、初めて自分を乱暴に扱う神治の行為に快感を得ているのかも知れない。
 普段の彼女なら決して言うとは思えない言葉を喜んで発していた。
「そうだっ……お前は俺のものだ桜子っ……俺に従えっ……」
 ズンズンズンと今まで以上に強く早く突き込む。
「ああんっ、ああんっ、ああっ……はっ、はぅっ、ひゃぁあんっ……ああっ、ああっ、ああんっ……」
 桜子は体をビクンビクンと痙攣させて悶え狂っている。
「よしっ……そろそろイくぞっ……いいなっ……?」
「はぅっ、はぅっ、はぁああんっ……あぐっ、あっ、あやぁんっ……」
 神治の問いに答えることなく、桜子はただ喘ぎ声だけを上げ続けた。
 だがその様子だけで彼女が絶頂に近いことは分かる。
 神治は最後とばかりに腰の動きに力を入れていった。
「あっ、あっ、あっ……はんっ、はんっ、はふっ……やっ、やぁっ、やぁんっ……ひゃふっ、ひゃっ、はやぁんっ……あんっ、あんっ、ああああああああっ!」
「桜子ぉっ!」
 絶頂に合わせて精を放つ。
 ドピュドピュドクドクドクドク……。
 どこにこれだけ存在するのか、減ることのない精液が先を争うように放出されていった。
「あぅ、あぅ、ああああ……」
 桜子は注がれてくる精液にビクビクと体を震わせている。
 その様子を見つめながら、神治も激しい快感に意識が白くなっていくのを感じた。
 ビクンビクンと肉棒が震え、最後の放出が終わると桜子の体の上に倒れ込む。
 はぁはぁと荒い息が漏れ、激しい脱力感を感じた。
 だが神治の精神は、まだまだ物足りない思いに包まれていた。
(これだけの数の女……もっとしなきゃ勿体無い……)
 部屋にいる女生徒たちを横目で眺める。
 すると放ったばかりだと言うのに、もうしたくてたまらないように肉棒が硬くなった。
 しかもまだ一度も射精してないかのような元気の良さに溢れている。
 神治は起き上がると、少し離れた場所にいる乃梨子に近づいていった。
「ヤるぞ。いいな?」
「と、当主さま……?」
 様子が変わった神治を乃梨子は目を丸くして見つめている。
「お前はいい女だからな。特に可愛がってやる……」
 そう呟くと乃梨子にのしかかり、一気に肉棒を押し込んでいく。
「ああんっ……あっ、あっ、ああっ……当主さま、あんっ……どうしたの、やっ……何かちが、あっ……何か変だよぉっ……」
「気にするなっ……そんな事よりもっと悶えろっ……俺を気持ち良くさせるんだっ……」
 ニヤリと笑って激しい突き込みを繰り返していく。
「あんっ、あんっ、ああんっ……当主さ、あんっ……やっ、凄い、ああっ……変だけど、はんっ……凄いよぉ、やっ……乃梨子たまらないぃっ……」
 やはり気持ちのいい感触の乃梨子の体に興奮を高めながら、神治は腰の動きを強くしていくのだった。


「あっ、ああっ、あやぁんっ……当主さま、はんっ……当主さまぁっ……」
 あれから神治は何人もの女生徒を抱いていた。
 今は名前すら知らない下級生を後ろから犯している。
 別に強姦している訳ではないのだから「犯す」というのは妙な表現だが、この女生徒とはろくに話すらせずに肉体を繋げあっているのだから、その方がピッタリに思えたのだ。
「あっ、あふっ、はんっ……す、凄い、やっ……激しいのぉっ……」
 腰を振るたびにセーラー服のスカートがバサバサ揺れ、小さな頭がガクンガクンと何度も仰け反る。
 先ほどから神治は後背位でしまくっていた。
 その体勢だと相手を支配下に置いているように思え、気分が良かったからだ。
「どうだっ?……いいかっ?……いいだろっ……?」
 ズンズンと力強く肉棒を押し込む。
「はぐっ、はっ、ああぅっ……いいです、やっ……いいです、あんっ……凄くいいですぅっ……」
 女生徒は腕を崩すと上半身を床につけ、腰だけを高く上げた姿勢で悶えた。
「よしっ……そろそろイくぞっ……お前もイけっ……」
 腰に手を添えると、ガンガンと激しい勢いで肉棒を出し入れし始める。
「ひゃぅっ、やっ、あはぁんっ……あぐっ、はぅっ、ひゃはぁっ……あんっ、あんっ、あああああああっ!」
 女生徒は思い切り体を仰け反らせると、ビクビクと震えた後、グッタリと力を抜いた。
 それに合わせて神治も精を放つ。
 ドクドクドクと減ることのない精液が女生徒の中に注ぎこまれていく。
「あ……あ……ああ……」
 それを感じているのか、女生徒はピクッ、ピクッ、と静かに震えている。
「よし、次っ」
 肉棒を抜くと、次の女生徒のところに移動する。
「お、お願いします……」
 神治の態度とその性技に恐れを感じているのか、その女生徒は少し震えているように見えた。
「どうした? そんな怖がらなくてもすぐに気持ち良くしてやるぞ」
 ニヤリと笑いながら強引に抱き寄せ唇に吸い付く。
「んんっ、んっ……んんんっ……」
 舌を絡ませ強く吸い上げると、女生徒はガクリと力を抜いた。
 そのまま四つんばいにさせると、スカートを捲くり上げパンティを脱がして肉棒を押し込んでいく。
「あぅっ! あっ、ああっ……こ、こんな、ああんっ……やぁっ……」
 激しく腰を動かすと、それまで恐怖で震えていた体が快感に震え始めた。
「どうだっ?……いいだろっ?……俺のチンポは気持ちいいだろっ?」
 満足げに呟きながら、さらに肉棒を強く押し込む。
「ああんっ、あっ、やぅっ……凄いです、あっ……気持ち、あんっ……気持ちいいです、はぁっ……信じられないぃっ……」
 頭を激しく左右に振り、女生徒は快感に悶えている。
「ははっ……もっとしてやるぞっ……それっ……それっ……」
 ズンズンと重々しく突き込む。
「はぅっ、はぅっ、はぁんっ……当主さまぁ、ああっ……こんなの、あんっ……初めてぇ、やっ……凄すぎですぅ、ああんっ……」
 自分を褒め称える下級生に興奮し、神治はますます腰の動きを早めていった。


「あぅっ、あっ、ああんっ……当主さま、あっ……激し、やんっ……激しいのぉっ……」
 一年生を終了した神治は、続いて二年生に取り掛かっていた。
 同じ年齢ということで、付き合いも長い彼女たちとするのはやはり興奮する。
「菜摘っ……お前ずいぶん大きくなったなっ……昔は小さかったのにっ……」
 四年前の記憶では、クラスで一番小さかった同級生に囁く。
「ああっ、あぅっ、ああんっ……中学に入ってから、やっ……伸びたんです、あんっ……急に、やぁっ……バスケ始めたから、はぅっ……そのせい、あっ……じゃないかって、やっ、やぁんっ……」
 幼い頃の面影を残しつつも、肉体は伸びた身長に見合った成長を見せていた。
「胸もデカイなっ……お前はなかなかっ……いいっ……」
 膣の感触がかなり気持ち良く、顔も好みであったため、神治は菜摘と今後もしたいと思った。
「ありがと、あっ……ございます、はんっ……こんな私でも、やんっ……誉めてくれるなんて、あんっ……当主さま、あっ……優しい、ああんっ……」
「ふんっ……正直な感想を言っただけだっ……お前はいい体してるぞっ……それにっ……可愛いしなっ……」
 それを証明するかのように強く突き込む。
「あっ、ああっ、ああんっ……嬉しい、あんっ……嬉しいですぅっ……」
 菜摘は嬉しそうに笑みを浮かべながら悶えまくった。
「そろそろイくぞっ……お前もイけっ……いいなっ……」
 射精感が高まった神治は、ラストスパートとばかりに腰の動きを早めた。
「あんっ、あんっ、ああんっ……イく、あっ……私もイく、やんっ……あぅっ、あぅっ、あやぁんっ……凄い、あっ……凄い、はぅっ……凄いのぉっ……やぁあああああっ!」
 菜摘はガクガクと体を震わせて倒れこんだ。
「よし、次っ」
 肉棒を抜き、隣の女生徒前に移動する。
「神治くん……」
 次の相手は智子だった。
 神治の変貌に驚いているのか不安な表情を浮かべている。
「おいおい智子。当主さまって呼べよ……」
 グイと抱き寄せ、唇に吸い付く。
「んんっ……んっ……んんっ……」
 舌を絡めて吸い上げると、智子はビクビクと体を震わせた。
「ふふ……お前は感じやすいな……」
 首筋に舌を這わし、耳の穴をくすぐる。
「やっ、はんっ……神治くん、あっ……」
「こら、当主さまと呼べと言ったろ」
 セーラー服を捲くり上げ、ブラジャーの中に手を差し入れて揉みしだきながら囁く。
「あんっ、やぁっ……だってさっきは、はんっ……神治くんって呼んで、あっ……」
「さっきはさっき、今は今だ……」
 興奮状態にある神治は、様付けで呼ばれることを好んでいた。
「だって恥ずかしいだもん、やっ……私、あっ……当主さまって呼ぶの、あんっ……恥ずかしかったのぉ、はっ、はぅっ……」
 なるほど、だからすぐに「神治くん」と言ったのか。
「そうか……じゃあ、神治さまならどうだ? それ以外は認めない。また神治くんと言ったら止めるぞ」
 スカートを捲くり、パンティの中に手を差し込むと直接秘所を撫で上げる。
「あぅっ、あっ、ああんっ……止めるのやぁ、はんっ……もっと、あんっ……もっとしてぇっ……」
「だったら言えよ……神治さま、だ……」
「え? でもぉ……」
「言ったらすぐに入れてやるぞ、こいつを」
 智子の手を掴んで肉棒を握らせる。
「あ、硬い……菜摘に出したばかりなのに……」
 智子は驚きの声を上げている。
「ほら、欲しいだろ?……言えよ……」
「うん。欲しい、欲しいよ……こ、神治さま……私にこれ……神治さまのオチンチンちょうだい……」
 先ほどから愛撫を止めていたため、我慢できなくなったのだろう、智子は少し顔を赤くしながら呟いた。
「ふふ……可愛いぞ智子……」
 神治は智子を四つんばいにさせるとスカートを捲くり上げパンティを脱がし、そのまま一気に肉棒を押し込んでいった。
「あっ、ああんっ……凄い、あっ……凄いよぉっ……神治さまの、あんっ……凄いのぉっ……」
 腰の動きに合わせて頭を仰け反らせ、智子は喘ぎまくった。
「神治さまぁ、やんっ……神治さまもっとぉっ……あんっ、あんっ、ああんっ……激しい、やっ……激し、あっ……神治さま激しいのぉっ……はんっ、はんっ、はやぁんっ……」
 仲の良い友人に「神治さま」と呼ばれるのは思ったより興奮が高まるようだ。
 何しろ「当主さま」というのは未だに自分の事だと思えないが、「神治さま」というのは自分の名前である。
 そう呼ばれる事が、何やら相手を支配下に置いているように感じられ、ひどく気分が良かったのだ。
「神治さまぁ、あっ……神治さまぁ、やんっ……わたし、はぅっ……わたしぃっ……」
 快感によって恥ずかしさが無くなったのか、智子は何度も「神治さま」と呼んでいる。
 その様子を満足げにニヤリと見つめながら、神治はますます腰の動きを早めていくのだった。


「あっ、あっ、ああんっ……はぅっ、はっ、はぁんっ……」
 神治は再び翠を抱いていた。
 膝立ちになってやはり後ろから激しく突いている。
「はっ、はっ、はぁっ……神治くん、ああっ……キミは一体、あんっ……」
 鋭い目を快楽に緩ませながら振り返る翠を、神治は少し不機嫌そうに見つめた。
「翠っ……神治さま、だっ……お前も俺を名前で呼ぶからなっ……そう呼べっ……」
 それを促すように強く突き込む。
「あぅっ、あっ、ああんっ……そんな、あっ……そんな呼び方、あぅっ……」
 翠はいやいやと頭を左右に振っている。
「言うんだよっ……言わないと止めるぞっ……」
「それは、あっ……嫌、ああっ……止めないで、ああんっ……」
 頭を仰け反らせ、女らしい口調でおねだりしてくる。
 普段が男のような言葉遣いをしている翠だけに、その落差はかなりの興奮を誘った。
「だったらっ……言うんだっ……『神治さま』ってっ……言えっ……」
 激しくズンズンと突き込んでいく。
「ああんっ……だって、ああっ……そんなの、あんっ……そんなのぉっ……」
「そんな、なんだっ?……言ってみろっ……」
 不意に腰の動きを止める。
「ああっ……駄目っ、止めないでっ……言うからっ……」
 すっかり女の顔をしている翠の様子に興奮を高めながら、再び腰を動かし出す。
「あぅっ、あっ、ああんっ……いいっ、いいっ、いいのぉっ……やっ、やっ、やぁんっ……」
「ふふっ……そら、言えっ……どうなんだっ……?」
「あっ、それは、あんっ……その、ああっ……恥ずかしい、から、ああんっ……恥ずかしくて、あっ……恥ずかしいのぉ、あんっ、あんっ、ああんっ……」
 顔を真っ赤にしながら叫んでいる翠を見つめながら、神治は満足げに笑った。
「可愛いぞ翠っ……お前は最高だっ……いい女だなっ……」
 体の奥底から湧き上がってくるような興奮に腰の動きを早めていく。
「あんっ、あんっ、やぁんっ……そんな、あっ……可愛いなんて、やぁっ……私、ああんっ……恥ずかしい、あっ、あっ、あふぅっ……」
 翠は腕を崩して上半身を床につけ、尻だけを高く突き出した姿勢で悶えた。
「じゃあ、そろそろいいだろっ?……言うんだっ……『神治さま』ってっ……」
 背中にピッタリくっつくようにしながら小刻みに腰を動かす。
「ああっ、あっ、あんっ……こ、神治、あっ……さま、ああっ……神治さま、あんっ……神治さまぁっ……やっ、やっ、やぁっ……凄い、あっ……凄いのぉ、ああっ……神治さま凄いぃっ……」
 ついに言わせた。
 神治は満足げに笑いながら、さらに腰の動きを早めた。
「あふっ、あっ、やぁんっ……神治さま、あっ……神治さまぁっ……あんっ、あんっ、ああんっ……神治さま激し、あぅっ……神治さま激しいのぉっ……やっ、やっ、やぁんっ……」
 恥ずかしがっていたわりに、一度そう言ってしまうと翠は何度も叫んでいる。
「ふふっ……やっぱり可愛いなお前はっ……」
 そんな翠を愛おしく思いながら、神治はますます肉棒を激しく出し入れしていくのだった。


「ああっ、当主さま、あんっ……当主さまいい、ああっ……いいのぉっ……あんっ、あんっ、ああんっ……」
 ウェーブのかかった美しい髪が目の前で揺れ動いている。
 女王である桜子を四つんばいにし、まるで動物のように背後から犯しているのはたまらない興奮だった。
「やっ、やぅっ、やぁんっ……こんなの、あっ……こんなの初めてぇっ……あんっ、あんっ、ああんっ……凄い、あっ……凄いのぉ、やっ……後ろから凄いぃっ……」
 どうやら後背位が初めてらしい桜子は、新たな快感に悶えているようだった。
 考えてみれば、女王のように気位の高い桜子が、このような屈辱的とも言える体位でするとは思えないから当然だろう。
 そこまで自分に従うようにした事に満足しながら、確かめたい事があった神治は桜子の耳元に囁きかけた。
「ふふ、気持ちいいようだなっ……ところで桜子っ……お前このゲームをしようと思ったのってっ……俺を試すためだろうっ?……俺がお前までたどり着ければ良しっ……そうでなければ笑い者にするつもりだったなっ?」
 ゲームを始める前に未迦知神に言われた事を尋ねる。
「い、いえ、あんっ……そんな、ああっ……違います、あんっ……」
「本当かっ?……嘘なら止めるぞっ……どうなんだっ?」
 脅すように腰の動きを緩める。
「ああっ、そんなっ……そうです、あんっ……試そうとしました、あっ……当主さまを試しましたぁっ……」
 桜子は振り返って泣きそうな顔をしながら叫んだ。
「ふふ、正直に答えたな……よしご褒美だっ、それっ、それっ、それぇっ……」
 力強く突き込んでいく。
「あぅんっ、ああぅっ、あやぁんっ……凄い、あっ……すご、ああんっ……凄いのぉっ……」
 桜子は腕を崩して上半身だけで体を支えるようにしながら、もっと突いて欲しいと言わんばかりに尻をいやらしく振った。
「もっと欲しいのかっ?……ふふ、可愛いやつだっ……」
 神治はニヤリと笑いながら腰を動かしていく。
「あんっ、あんっ、ああんっ……いいっ、いいっ、いいぃっ……当主さま、あっ……当主さま、やっ……当主さまぁっ……」
 頭を仰け反らせ、絨緞に爪を立てながら桜子は悶え狂った。


「やっ、やっ、やぁんっ……当主さま、ああっ……当主さま凄いですぅっ……はんっ、はんっ、はぁんっ……」
 神治は繰り返し女生徒たちを抱きまくり、すでに三週目に移っていた。
 今は見た目が幼い小学生のような一年生を抱いている。
 まくれた白いセーラー服から見える胸はほとんど膨らみがなく、体全体が小さい作りをしていて実に可愛らしい。
「ああんっ、あっ、ああっ……乳首ぃ、やんっ……乳首いいですぅっ……やっ、やっ、ひゃぁんっ……」
 そんな体でも乳首は感じるようで、チュウっと吸い付くと激しい悶えを見せる。
 短く切りそろえた髪が微妙に揺れ動き、まだ幼い顔が快楽に歪む姿はたまらない興奮をもたらした。
「あふっ、あっ、ひゃんっ……はぅっ、はぁっ、いやぁんっ……」
 脂肪のついていない細い腕と脚がそれぞれ背中と腰に絡みつき、さらなる快感を求めるように引き寄せてくる。
 幼い容姿であってもそこはやはり緋道村の住人である。
 その肉体は熟女のように経験豊富なのだ。
 それを示すかのように膣がヌメヌメと肉棒に絡みつき、早く精を寄越せと激しく吸引してくる。
「やっ、やっ、やぁんっ……当主さま、あっ……当主さまぁっ……わたし、あんっ……わたしぃ、ああっ……もう駄目ですぅ、やぅっ……もう駄目ぇっ……」
 その言葉どおり膣内が急激に締まり、肉襞が肉棒を奥へ奥へと引き込んできた。
「ぐぅっ……ぐっ……」
 その刺激に神治も腰の動きを早めていく。
「はぅっ、はっ、ひゃはぁんっ……あんっ、あんっ、ああんっ……当主さま、あっ……当主さま、ああっ……当主さまぁっ……やっ、やっ、やぁんっ……イく、あんっ……もうイくの、ああっ……わたしもうイきますぅっ……あああああああっ!」
「うぅっ!」
 最後に勢い良く突きこむと、そのまま一気に精を放つ。
 凄まじい勢いで注がれていく精液を感じながら、女生徒の小さな体を抱き締める。
「ああ……当主……さまぁ……はぁ……」
 ビクンビクンっと震える女生徒の肌の感触を楽しみながら、神治は何度も何度も精を放っていった。


「あぅっ、あっ、ああんっ……やっ、やっ、やぁんっ……」
 体の下で同じクラスの瀬奈が甘い声を上げている。
 やはり二年生を相手にする時は興奮が強い。
 知っている顔がいつもと違う女の表情で喘いでいるのだ。
 興奮しない方がどうかしているだろう。
「あんっ、あんっ、あやぁんっ……神治さまぁっ、はぅっ、はぁっ、はふぅんっ……」
 瀬奈は智子と同じように神治を名前で呼んでいた。
 智子がそうしていたのを見たためか、二度目に抱いた時から「神治さま」と言っていたのだ。
「ああっ、あっ、神治さま、あんっ……神治さま凄いよぉっ……」
 やはりその呼ばれ方をされると興奮が違った。
 瀬奈だけでなく、昔仲の良かった二年生はほとんどが名前で呼んでおり、やはり「当主さま」より「神治さま」と呼ばれる方が嬉しいせいか、神治は彼女たちに愛おしさを感じ始めていた。
 名前で呼ばれる方が甘えられている感じがして、相手を可愛く思えてくるのだ。
「瀬奈っ、可愛いぞっ……お前は可愛いっ……」
 ギュッと抱き締め、激しく唇に吸い付く。
「んっ、んんっ、んふぅっ……神治さま、やんっ……ね、お願い、あぅっ……わたし、あっ……私も、ああんっ……また抱いて、あっ……紗智子たちみたいに、あんっ……これからも、やっ……抱いてぇっ……あんっ、あんっ、ああんっ……」
 昔仲が良かった二年生は皆同じ事を言ってきた。
 無論それを断る理由はない。
「いいぞっ……また抱いてやるっ……瀬奈は可愛いからなっ……またしてやるぞっ……」
 他の二年生たちに言ったのと同じように瀬奈に答えながら、神治はますます腰を強く振っていった。
「ああぅっ、あっ、やんっ……嬉しい、あっ……嬉しいよぉっ……ああっ、ああっ、あやぁんっ……神治さま、あんっ……好き、あっ……好きだよぉ、ああっ……大好きぃっ……はんっ、はんっ、はぁんっ……」
 昔から知っている相手に「大好き」と言われるのはなかなかに興奮することだった。
 ゲームが始まってから何十回とセックスしてきたが、肉体的な繋がりはあったものの、そういった精神面での結びつきはあまり無かったからである。
「俺もっ……瀬奈が好きだぞっ……大好きだっ……」
 無論それは、快楽が言わせている軽い言葉でしかない。
 だがそれでも、そう言い合ってセックスするのが気持ちいいのは、本当に愛し合っている家族としている神治にとって周知の事実だった。
 それに瀬奈は全く知らない相手ではない。
 友情とはいえ、親愛の情がある相手なのだ。
 好きと言えば言うほど快感が高まってもおかしくなかった。
「あっ、ああっ、あんっ……神治さま、ああっ……好きぃ、ああっ……好きなのぉっ……あんっ、あんっ、ああんっ……こんな、あっ……こんな好きになっちゃって、ああっ……私、はぅっ……おかしくなっちゃうぅっ……やんっ、やんっ、やぁんっ……」
 瀬奈もそれが分かっているのか、何度も「好き」と言いいながら先ほどよりも激しく悶えている。
「ぐぅっ……瀬奈っ……イくぞっ……もうイくからなっ……」
 興奮が高まったためか、神治は我慢の限界が近いのを感じた。
「うん、ああっ……私もイく、あんっ……私もイくのぉっ……ああっ、ああっ、ああんっ……こんな、やっ……こんな気持ちいいの、はぅんっ……初めてぇっ……あっ、あっ、あやぁんっ……神治さま、はんっ……神治さま凄いよぉっ……あんっ、あんっ、ああんっ……好き、あっ……好きなのぉ、ああっ……大好きいぃっ……やぁああああああんっ!」
「瀬奈ぁっ!」
 愛情をぶつけるかのように腰を叩きつけ、一気に精を放つ。
 ドピュドピュドクドクドク……。
 激しい勢いで精液が瀬奈の膣に流れ込んでいく。
 神治は体をガクガクと揺らしながら、快感に浸っていった。


「あんっ、あんっ、ああんっ……はぅっ、はぅっ、はぁんっ……」
 中学生に見えない大人びた雰囲気を持つ三年生が喘いでいる。
 顔の作りや体つきが高校生のように見えるその女生徒は、豊かな乳房を揺らしながら激しく体を震わせていた。
「あっ、あっ、あぅっ……当主さま、あっ……いいっ、あんっ、いいのぉっ……ああっ、あっ、ああんっ……」
 長く美しい黒髪を乱しながら抱きついてくる女生徒の肉体は、気持ちいい具合に肉がついており、セーラー服越しであってもその感触はたまらないものがあった。
「はぅっ、はっ、はぁんっ……凄い、あっ……凄いぃっ……やっ、やぅっ、ひゃぁんっ……」
 手に余る大きさの乳房は、揉むと程よい弾力を返し、大きめのピンク色の乳首は口の中でコリコリとした感触を感じさせる。
「あんっ、ああっ、あふんっ……私、ああっ……こんなの初めて、あんっ……いいの、はんっ……いいのぉっ……はぁっ、はっ、はひゃぅっ……」
 肉棒を締め付ける膣は、まるで体全体が包まれているかのような温かさを感じさせ、ゾリゾリと膣内を擦り上げる感触が気持ちの良さを伝えてくる。
「ああっ、あっ、はぁんっ……凄い、あっ……凄いのぉっ……擦れて、あんっ……擦れて凄いぃっ……」
 豊満な肉体を激しく震わせて悶える女生徒を抱き締めながら、神治はさらに腰の動きを早めていった。
「はぅっ、はっ、はやぁんっ……当主さま、あっ……当主さまぁっ……」
 女生徒がギュッと抱きついてきたため、密着感が高まり、胸で潰れる乳房の感触が心地良い快感を伝えてくる。
 体も神治より大きいその女生徒とのセックスは、普段叔母たちとしている時のような安心感があった。
「あぅ、あっ、ああんっ……当主さまの、あっ……私のあそこに、ああっ……一杯で、あんっ……いっぱいぃっ……」
 どうやら神治の肉棒と相性がいいらしいその女生徒は、入れているだけでたまらないようで、あまり腰を振らなくても激しく悶えている。
「はぅっ、はぅっ、はぁんっ……どうしてこんな、ああっ……こんな凄いの、はぅっ……当主さま凄いですぅっ……あぅっ、あぅっ、ああんっ……」
 少し力を入れるだけで、狂わんばかりに体を震わせるのだから面白い。
「私、ああっ……私駄目ですぅっ……こんな、あんっ……こんな凄いのぉっ……あんっ、あんっ、あやぁんっ……ひゃふぅっ、ひゃっ、はやぁっ……」
 目を虚ろにし、口から涎を垂らし、女生徒は悶えまくった。
 体が大きいだけに、他の女生徒が同じ状態になっているよりも征服欲を刺激されて興奮が高まる。
「よしっ……そろそろイくぞっ……いいなっ……」
「ああっ、そんなっ……まだ、あんっ……まだお願いします、やんっ……もっと、ああっ……もっとお願いぃっ……はんっ、はんっ、はぁんっ……私、あっ……もっと当主さまと、あんっ……したい、ああっ……もっとしたいのぉっ……」
「駄目だっ……もうそろそろ終わりにしないとなっ……」
 自分に対する執着を見せる上級生を可愛く思いながら、神治は突き放すように言った。
「いやぁんっ……あっ、お願い、ああっ……お願いしますぅっ……あんっ、あんっ、ああっ……また、やっ……また抱いて下さい、はぅっ……当主さまのオチンチン、やぁっ……また私に入れてぇっ……」
 大人びた外見とは裏腹に、幼い少女のようにおねだりしてくる様子が興奮を誘う。
「ふふっ……可愛いなっ……よしっ、抱いてやるぞっ……また気が向いたらっ……抱いてやるっ……」
「ああっ、嬉しいぃっ……あっ、あっ、ああっ……嬉しいですぅ、ああっ、ああっ、ああんっ……当主さまの、あんっ……凄く太くて、ああっ……私の中、あんっ……凄く擦るのぉっ……あっ、あっ、凄いよぉっ……」
 褒め称える女生徒の言葉に嬉しくなった神治は、物凄い早さで腰を動かし始めた。
「はぅっ、はっ、はやぁんっ……変、あっ……変だよぉ、ああっ……変になっちゃうぅっ……ひゃふっ、ひゃっ、ひゃやぁんっ……凄くて、あっ……凄すぎて、ああっ、おかしくなっちゃうぅっ……はぐっ、はっ、はぁっ……ああああああああっ!」
 白目をむきながら絶叫を放った女生徒は、ピクピクと体を震わせながらそのまま気絶した。
「ぐぅっ!」
 その事に驚きながら精を放つ。
 ドクドクドクと凄まじい勢いで、意識のない女生徒の膣に精液が注がれていく。
 興奮状態にある神治は、女生徒の心配をするよりも、そこまでの快楽に追い込んだ自分自身の技量に満足し、ニヤリと笑いながら何度も何度も射精していった。


「五時か……」
 荒い呼吸を吐きながら、神治は壁にかかった時計を眺めた。
 窓の外は夕暮れになっている。
 あれからずっと神治は女生徒を抱きまくっていた。
 周囲を見回すと、息も絶え絶えな女生徒たちが横たわっている。
 神治の肉体はまるで荒くなった精神に引きずられたかのように凄まじい動きを示し、女生徒たちを快楽の渦へと叩き込んでいった。
(でも、どうしてこんなに……)
 だが自分にとって物凄い回数であっても、相手をする女生徒たちにしてみれば数回の行為でしかない。
 なぜここまで皆疲労しているのだろう。
(媚薬じゃな……)
 未迦知神の声が頭に響く。
(あ、未迦知さま……媚薬ってどういう事ですか……?)
(ほぉ……どうやら落ち着いたようじゃの。何やら男らしくなったと思うたのに、少々つまらんな……)
(な、何言ってるんですかっ)
 恥ずかしくて思わず強く言ってしまう。
 なぜああなってしまったのか自分でも分からないのだ。
 以前にも姉の佳奈に対して同じような状態になった事があったが、興奮から冷めると恥ずかしくてたまらない。
(ま、儂に対してあのような態度を取ろうものなら許さぬところじゃが、体の動きは良かったからのぅ……)
 物欲しそうにこちらを見つめる未迦知神の視線に、肉棒がビクンと反応を示す。
(ふふ、まだまだ元気そうじゃな。もう良いのか? 満足したか?)
 そう言われると微妙だった。
 本当はまだしたいのだが、このまま続けるとキリが無さそうに思えたのだ。
(いえ……でも、そろそろ止めにしないと……何しろご飯も食べて無いですしね……)
 今まで気がつかなかったが、昨日から食事をしていないのだ。
(お主ならば食わずとも続けられようがな……まあ、オナゴどもが参ってしまうからのぉ……)
 未迦知神は可笑しそうに笑った。
(そういや、どうしてみんなこんなに疲れ果ててるんですか? さっき媚薬って言いましたけど、また俺の体が何かしたんですか?)
 自分の体が勝手に何かするのは今までの経験で散々知ったことだ。
(うむ、前の時と同じじゃな。興奮が高まったお主の肉体は、体から媚薬を放っておった。そのため実際に交わっているオナゴ以外も常に興奮状態にあったという訳じゃ。それが長時間に渡れば並の者では疲れもしよう)
 確かに何時間も媚薬を嗅がされ続ければ疲れ果ててしまってもおかしくない。
 神治はコントロールできない自分の体を憮然と見下ろした。
(まあ、そう気にすることもあるまい。お主が成長すればおのずと自由に扱えるようになるものじゃ)
(そうですか……)
 自分は能力だけは凄くなったがそれを上手く扱えていない。
 その事が歯がゆかった。
 今のところいい方向にそれが働いているが、いつ大きな失敗に繋がるか分からないのだ。
 できるだけ早く扱えるようになるべきだろう。
(お、何やらやる気じゃな。がまあ、それほど気張ることもあるまい。この村にいる限り何をしようと皆は受け入れてくれるからの)
 確かに性に関することには緋道村はおおらかだ。
 何せ女生徒百人を相手にセックスしても問題視されないのだから。
 同じ事を村の外でしたなら大問題になるだろう。
(って、この村以外でこんな事できないか……)
 馬鹿な想像をしたと思って苦笑する。
 強姦であろうが和姦であろうが、中学生百人を相手にセックスする機会など作れはしないし、ましてやそれほどの回数をできる人間などいやしない。
 やはり自分はもはや人間ではないのだと思い、神治は身震いした。
(む? 今さら神になった事を恐れておるのか?……まあ仕方ないかの。お主は今まで能力の発現がほとんど無かったからのぉ……じゃがな、今のお主の力はまだまだ序の口じゃぞ)
 未迦知神の言葉に驚く。
(これからもこういった事が……いや、もっと凄くなっていくっていうんですか?)
(うむ。お主は神なのじゃぞ。儂ほどではないにしても、次第に様々な能力を使えるようになろう)
(様々な能力って……)
 やはり性的なことなのだろうか?
 これ以上どんな能力があるというのだろう。
(む〜〜、そうじゃな。例えるなら空に浮く事ができるとかじゃな……)
(え? う、浮くんですか?)
 予想外の言葉に驚きながら聞き返す。
(うむ、ほれこのように……)
「わっ……!」
 未迦知神の体が床を離れ、空中で静止している姿に驚きの声を上げてしまう。
 ふわふわとまるで風船のように漂う未迦知神の姿に、神治は軽い興奮を覚えていた。
(俺も……空中に浮けるんですか?)
(まあ、修行次第でな。要は「気」の使い方の問題じゃからの)
(本当ですかっ?)
(うむ、このようなこと、嘘を言っても仕方あるまい?)
 それはなかなか魅力的なことだった。
 小さい頃からアニメなどでヒーローが空を飛ぶ姿に憧れていたものだ。
 人間で無くなってしまったのは悲しくもあるが、こういった利点があるのならそれほど悲観的になる事でもないのかも知れない。
(今度教えてくださいよっ。俺、空を飛んでみたいですっ)
 興奮しながら未迦知神に頼み込む。
 空を飛ぶ、そんな事ができるのなら早く試してみたい。
(構わんがの。ただこれからのお主にそんな暇があるかどうか……)
 普段あまり見せない真剣な面持ちで未迦知神は呟いている。
(どういう意味です?)
 その様子を不安に感じながら神治は聞き返した。
(ふふ、そのうち分かるわい……)
 未迦知神はそれだけ言うと、あとは微笑むだけで何度尋ねても教えてはくれなかった。
 一体どういう事なのか。
 これから何があると言うのだろう?
 修行ができないくらいなのだから、かなり忙しくなるという意味なのか。
 神治は少々不安になりながら未迦知神を見つめた。
「当主さま……」
 不意に声が聞こえたかと思うと、いつの間にか近くに桜子が立っていた。
「あ、会長さん。どうも……」
「どうぞ桜子とお呼び下さい。私は当主さまのモノですから」
 微笑みながら桜子は軽く一礼した。
 何度見ても実に様になっている優雅な仕草だ。
「じゃあ桜子さん。何か御用ですか?」
「呼び捨てで構いませんのに……当主さまはお優しいですのね。それでいてあんなに激しい……素晴らしいですわ……」
 うっとりとした表情でこちらを見つめている桜子は、肉欲をそそる雰囲気を持っていた。
 今まで散々抱かれていたのだからそれも当然だろう。
 それに未迦知神によると媚薬を嗅いでいたのだ。
 男を誘う妖しさを持っていて当たり前だった。
(うっ……)
 再び肉棒がグンっと力を持ったが、何とか我慢する。
 ここでまた始めてしまったら、それこそキリがないからだ。
「ゲームも終了ということになりましたので、ご挨拶に参りましたの……このたびは無理なお願いを聞いて下さいましてありがとうございました」
 華麗に一礼する。
「いえ、俺も楽しかったですから」
 神治が頭を下げると、桜子は何やらモジモジした様子でこちらをチラチラと見ている。
「それから……私は昼休みと放課後は大抵生徒会室におりますので、宜しかったら……その……いらして下さい……」
 恥ずかしげに俯く桜子の様子には、以前まであった女王のような威厳は感じられない。
「え? ええ……また遊びに行かせていただきます」
「あ、あの……お呼びいただければ伺いますので……いえ、私からその……あ、それは失礼ですわね……」
 桜子は何やら混乱したように呟いている。
「乃梨子もいるからぁ。当主さま、乃梨子とまたしよぉ」
 突然甲高い声が聞こえたかと思うと、いつの間にか乃梨子が後ろに立っていた。
「え? するって……」
「もっちろんエッチだよぉ。生徒会室でするの。いいでしょ?」
「乃梨子、失礼よ」
 珍しく桜子が乃梨子を叱っている。
「ふ〜〜んだ、桜子ちゃんだってしたいくせに遠まわしに言っちゃってさぁ。したいならしたいってハッキリ言いなよぉ」
 乃梨子の言葉に桜子が視線を逸らしている。
(さっきの誘いはそういう意味だったのか……)
 ただ遊びに行くつもりでしかなかった神治は、それが生徒会室でセックスする誘いであることに驚いた。
「乃梨子、桜子を困らせるんじゃないよ……」
 静かな声が聞こえ、翠が乃梨子の頭を掴んでグリグリと動かしている。
「ああんっ、翠ちゃんの意地悪ぅ〜〜」
 それを外そうともがいているのが何やら可愛らしい。
「私も待っている……また良かったら抱いてくれ……」
 翠の言葉遣いは相変わらず男のようだったが、頬が赤くなっているのが女の子らしく思えた。
「ああっ、翠ちゃんずるぅい。自分だって同じこと言って、痛たたたた……」
 頭を掴んでいる手に力が入ったのか、乃梨子は痛そうに顔を歪めている。
「申し訳ありません。このような状態ですが、宜しければいらして下さい」
 再び華麗に一礼する桜子と、それを優しい目で見つめる翠、そしてまだ頭を掴まれて痛がっている乃梨子を眺めながら、神治は楽しい思いに包まれるのを感じた。
(面白い先輩たちだなぁ……)
 そろいも揃って美人で可愛い生徒会の役員たち。
 彼女たちは再び自分に抱かれることを望んでいる。
 そして部屋を眺めれば、こちらをうっとりと見つめている多くの瞳がある。
 この中にも同じように思っている者がいるに違いない。
(百人か……凄いことしたなぁ……)
 自分の精力の凄さに驚きつつ、それだけの女を自分の物とした事に興奮が高まる。 
 何とも言えない優越感に心が満たされ、神治は雄としての自信が強くなっていくのを感じるのだった。












あとがき

 やりました百人切り(笑)
 せっかくセックスにおおらかな設定を作ったのだから、いっちょ大人数とヤりましょう、って事で考えた話です。
 でもなかなか大変ですね。
 百人という人数を表現するのは難しいですし、何か思ったより生徒会役員たちがいいキャラクターになっちゃったんで、大人数よりもそっちに意識が向いちゃったんですよ。
 ま、メインはその三人にして、あとはその他大勢ってことでちょこちょこヤる感じの表現にしたのですが、いかがだったでしょう。
 今回はそれとは別に、「知り合いの女性とセックスする興奮」というのも書いてみました。
 肉親とはまた別に、友達とセックスしちゃうってのも何かいいんですよね。
 友人から女に変わるってのが興奮するのですな。
 近親相姦とは違って、別に禁じられてる訳じゃないのに面白いことです。
(2005.3.12)



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