緋道の神器
第七話 いとしき妹
「神ちゃんちょっと来て〜〜」
姉に呼ばれ、神治は彼女のいる部屋へと向かった。
「神ちゃぁんっ……行ってらっしゃいのキスぅ……頂戴ぃ……」
部屋に入るなり抱きしめられる。
「ね、姉ちゃん……ちょ、ちょっと……」
「いやぁ、かぁなぁ……佳奈って呼んでぇ……」
「あ、う……か、佳奈……」
昨日セックスをした時、精神が激しく高揚し思わず姉を呼び捨ててしまったのだが、姉はその事を怒るどころか喜んで受け入れ、二人きりになるとこうして甘えてくる。
神治にしてみれば、あの時はどうかしていたとしか思えない。
姉を呼び捨てるなど、今の自分にはとても恥ずかしい事でしかないのだ。
しかも自分の事を「神治さま」と呼ぶようにまで言ってしまったのである。
さすがにそれは止めてもらったが、甘ったるい喋り方までは無理だった。
「ね……早くぅ……行ってらっしゃいのキスぅ……」
姉は目を瞑って待っている。
このままではいつまで経っても放してくれないだろう。
諦めた神治は唇を重ねていった。
「んっ、んんっ……んっ……」
軽いキスのつもりが、姉が舌を入れてきたため激しいディープキスとなってしまう。
その気がなくても、刺激を受ければ反応してしまうのが悲しい男の性、姉の舌に合わせるように絡ませ吸い上げていく。
「んんっ……んっ……んはぁっ……神ちゃん好きぃっ……じゃ、行ってくるね……」
もう一度、今度は軽くキスをすると姉は部屋を出て行った。
「はぁ……参ったな……」
姉のあまりの変貌に神治はガックリと肩を落とした。
一応、約束を守ってくれているため、家族の前では以前通りの振る舞いをしてくれるが、二人きりになると今のような甘えた態度で接してくるのだ。
それを可愛いとは思うのだが、やはり異常な状態である事は確かだった。
(それとも伯母さんちだと当たり前なのかな……)
伯母の家では近親相姦は普通である。
もし自分たちもそのまま住んでいれば、それに慣れ、姉のあの態度もおかしくないモノだったのだろうか。
(いや、それでもあれは恥ずかしいよ……)
姉の態度は、もし恋人同士だったとしても恥ずかしすぎた。
自分の部屋に戻りながら今あった事を思い出し赤面する。
(姉ちゃんって恋人ができるとああなるのかな……)
そこまで考え、姉にとっての恋人は自分なのかも知れないと思って再び肩を落とした。
(神ちゃん……)
有希の声が聞こえたような気がして体を震わせる。
(あ、あれもマズイのかなぁ……)
姉との関係を有希に知られたら、怒られそうな気がするのだ。
姉に有希との事を知られてもやはり怒られそうな気がする。
(参ったなぁ……)
静の笑い声が聞こえたような気がして、さらに落ち込んでしまった。
(でもま、姉ちゃんとは結婚できないんだからしょうがないよね……)
自分にとって恋人と思えるのは有希しかいない。
姉はいくら可愛くなろうともやはり姉なのだ。
女として見てしまう部分が増えたとはいえ、まるまる女と見ている有希に対する気持ちには勝てない。
「有希ちゃんかぁ……」
完璧に自分好みな従妹の姿を思い浮かべ、思わず溜め息をもらす。
(有希ちゃんとまたしたいなぁ……)
しばらくしていない有希の肉体を思い出し、肉棒が硬くなる。
「有希ちゃんがどうかしたの?」
突然声を掛けられ、神治は飛び上がって驚いた。
「な、な、な……」
振り返ると、そこには妹の舞美が立っていた。
「ねえ、お兄ちゃん。有希ちゃんがどうかしたの?」
キョトンとした顔をして尋ねてくる。
「あ、ああ……舞美か……あ〜〜、驚いた……」
息を整えながら呟く。
「何驚いてるの? そんなにビックリした?」
「あ、うん……ちょっとね。まさか誰かいるとは思わなかったから……」
「で、有希ちゃんがどうしたの?」
「あ、有希ちゃんね……この間久しぶりに会ったから、その時の事を思い出してたんだよ……」
嘘は言っていない。
確かに会った時の事を思い出していたのだから。
「ふ〜〜ん……」
舞美はどうでもいいような返事をすると、部屋に入って来る。
「ん? 何か用事か?」
「う、うん……ちょっとね……」
神治の正面まで来ると、正座してこちらを上目遣いに見つめてくる。
「な、何だよ……」
「ね、お兄ちゃん……昨日、お姉ちゃんと何してたの?」
(!……)
いきなりの爆弾発言に、心臓が激しく鼓動した。
(ま、まさか……見られちゃったのか?……そ、そんな……だって舞美はいなかったはず……)
「ね、どうなの?」
「ど、どうって……な、何を言ってるんだ?」
思いっきり動揺した感じで答えてしまう。
「昨日お姉ちゃんとこの布団の上で……抱き合ってたでしょ……」
(!……)
やはり見られていた。
しかしどこまでだろう。
抱き合った程度ならいくらでも誤魔化せる。
「胸触ったり……キスしたり……それから……お姉ちゃんがお兄ちゃんの……オチンチン……」
そこまで言って恥ずかしげに顔を赤くしている。
完全に見られてしまった。
しかし何故だろう。
あの時は誰もいなかったはずなのに。
「ど、どうしてそんなこと言うんだ? に、兄ちゃんたちがそんな事したってのか?」
誤魔化しようのないくらい動揺して否定しようとする。
「私ね……ずっと家にいたんだよ……いきなりお姉ちゃんの声が聞こえたんで見に行ったら……お姉ちゃんがお兄ちゃんを押し倒してて……」
「な、ど、どうして……」
「だって、部屋のドア開いてたから……」
確かにあの時部屋のドアは開いていた。
完全にバレた。
しかも母ならまだしも舞美に。
母は嫌っているとはいえ、近親相姦には慣れている。
だが舞美はまともな倫理観の中で育っているのだ。
そんな妹に知られたくはなかった。
「ね、あれってセックスでしょ?」
「う……」
「ねぇ、そうなんでしょう?」
「あ、ああ……」
もう誤魔化しはきかない。
仕方なく姉との行為を認める。
「やっぱりそうなんだ……じゃあ、今日お姉ちゃんがお兄ちゃんのこと、凄く好きって感じになってたのもそのせいなのかな……?」
「え? そ、そんなこと分かるのか? 姉ちゃん普通だったろ?」
「全然違うよ……どう見てもお姉ちゃん、お兄ちゃんのこと好きって感じだった……」
神治には今まで通りにしか見えなかったのだが、やはり幼いとはいえ女、こういった事には勘が鋭いのだろうか。
「じゃ、じゃあ、母さんも気づいてたかな?」
母に知られたら色々言われそうな気がする。
「う〜〜ん、どうかな。最近お母さんも変な感じだったし、気づいてないと思う」
「変……か……?」
「うん。変だよ。お兄ちゃんが伯母さんの所から帰ってきてからずっと変……その前にお兄ちゃんが行っちゃった後も変だったけど、最近はもっと変……」
神治には全く分からない母の様子の変化でさえ見抜いているとは、舞美はかなり敏感なのかも知れない。
「ね、それより……どうしてお兄ちゃんたちセックスしてたの……?」
「そ、それは……」
舞美に全て話す訳にはいかない。
この家で唯一まともな倫理観の持ち主なのだ。
それを失う訳にはいかなかった。
だがそうなると説明するのが難しくなってくる。
「ね、どうして?」
いつもは大人しい舞美が執拗に迫ってくる。
「姉ちゃんが俺のこと好きだっていうから……」
取り合えずそう誤魔化す。
「好き……でもそれだけでしていいの? セックスって恋人同士になってからするんでしょ?」
十一歳の舞美がセックスと言ってくるのに動揺してしまう。
今時の小学生は平気で使うのだろうか?
いや逆に、まだそういった事に恥ずかしさを感じないから言えるのかも知れない。
「いや……その……確かにそうなんだけど……姉ちゃんがどうしてもしたいって言うから……」
「もしかして……お姉ちゃんってお兄ちゃんのこと、好きなの?」
「え?」
「そうか。だからそれでセックスしてもらえたから、今日凄く嬉しそうにしてるんだ……うわぁ……」
舞美は両手を合わすと一人で納得したように喜んでいる。
確かにその通りではあるのだが、微妙に間違ってもいた。
セックスするまでの好きは姉弟の好きでしかなかったのだから。
「じゃあ、お兄ちゃんとお姉ちゃんって将来結婚するの?」
「い……?」
「だってセックスまでしたんでしょ? それくらい好きなんでしょ? だったら結婚してもおかしくないでしょ?」
立て続けに聞かれてしまう。
「そ、それは……」
「え? しないの? セックスまでして、結婚しないの?」
動揺している姿から、神治が姉と結婚する気のない事を読み取ったらしい。
「し、しない……結婚はしない……ていうか、姉弟は結婚できない……」
「嘘……」
舞美はビックリしたようにしている。
「だ、だって漫画だと結婚してるよ。『純愛』って漫画だと姉と弟で結婚してるもん……」
「それって血が繋がってないんじゃないか?」
「え?」
「そうでなかったら、まあ、フィクションって事だな」
「そういや、そうだったかも……」
舞美はガックリと肩を落としている。
「でも、じゃあどうしてお兄ちゃんたちはセックスしたの? 漫画の二人はセックスして愛を確かめ合ったから結婚したんだよ」
舞美の中では、セックスイコール結婚らしい。
先ほどから出ている漫画のストーリーがそうなのだろう。
純粋な舞美はそれを信じて兄と姉が結婚するものだと思っているのだ。
「結婚はしないけど……好きだからしたんだよ……」
「そうなの……う〜〜ん、そうなのか……そうだよね……そうかも知れない……」
ブツブツ呟きながら納得してくれているようだ。
「でも、恋人にするくらいは好きなんだよね? 結婚はできなくても、それくらい好きって事だよね?」
「う……それは……」
「違うの……?」
「姉ちゃんの事は好きだけど……恋人ってわけじゃ……」
「じゃあ、そんなに好きでもないのにしちゃったのぉ?」
舞美は目を真ん丸に見開いて驚いている。
「いや……その……まあそうなるかな……」
しぶしぶ肯定する。
「え〜〜、それって酷いよぉ……好きでもないのにしたなんてぇ……」
「だって、姉ちゃんが……」
「誘われたからって、好きじゃなかったらしなきゃいいでしょ。女の子は受け入れてもらったら好きだと思っちゃうんだから」
言い訳しようとしてすぐさま叱られる。
経験のない舞美にセックスについて言われるのは何とも奇妙なことだったが、それらの知識もおそらく漫画から得たのだろう。
それに言っていることは間違っていない。
好きでもない相手とセックスをするべきではないのだ。
だがそれは一般的なことであって、緋道家においては違っている。
好きだろうがそうでなかろうが、身内とセックスし子供を作らなければならないのだから。
(あ、そういや子供が出来ちゃうよな……)
母や姉とこのままし続ければ妊娠しかねない。
いや、もうしている可能性だってある。
(そうしたら母さんも緋道村に来てくれるかなぁ……)
汚い手ではあるが、それはなかなかいい方法とも思えた。
「お兄ちゃん聞いてるの?」
ボーっとしていたのだろう、舞美が怒った声で呼びかけてくる。
「あ、ああ……すまん……」
謝りながらも、内心神治は舞美を面白く思っていた。
普段は凄く大人しいのに、今回のことに関しては別人のように元気になっている。
家族に対しては時折こういった態度を見せることがあるのだが、それが他人にも向けばもうちょっと積極的になれると思うのだ。
(まあ、大人しいのが可愛いってのもあるんだけどね……)
舞美は母や姉に似て、かなり可愛い顔立ちをしている。
このまま中学生になれば、大人しい美少女として男子の人気を集める事は確実だろう。
「ねぇ、お兄ちゃん……その……お姉ちゃんとは……姉弟の好きでセックスしたんだよね……?」
舞美の声に我に戻る。
「ま、まあそうだな……それ以上の感情は無かったと思う……でも男ってのはそうなんだよ……可愛い女の子に迫られると逆らえないっていうか……」
舞美を怒らせないよう、苦しい言い訳をする。
「……」
だが舞美は何かを考えるようにして黙っている。
「じゃあさ……私が迫ったら……お兄ちゃん、私ともしちゃうの……?」
小さい声でとんでもない事を言ってきた。
「いや……それは……」
「ね、どうなの?……しちゃう……?」
「そ、そりゃあしちゃうかもな……なんせ舞美は可愛いから……」
もしかしたら「自分には女としての魅力があるか」という意味で聞いているのかも知れないと思った神治は、取りあえず肯定しておいた。
「そっかぁ……しちゃうのかぁ……」
舞美は嬉しそうに笑っている。
何やら機嫌が良くなったみたいなので神治はホッとする思いだった。
(舞美とするって……)
ああは答えたものの、まだ幼い舞美に欲情するとは思えない。
同じくらいの年齢の久美とはしたが、彼女の体は一応女として成長していた。
それに自分よりセックスの経験者でもある。
だが舞美はまったくの子供。
胸さえ膨れていない子供でしかない。
そう思いながら改めて舞美の体を眺めてみた。
背中まである長い髪を左右に分けて三つ編みのお下げにしている。
Tシャツの胸は平たく、とても女を感じさせるものではない。
ただ短いスカートから伸びた脚だけは、健康的で少し欲情をそそった。
(こんな子供でも……感じるのかな……?)
思わず肉棒を押し込んでみたくなり、慌ててその思いを振り払う。
(だ、だめだ……何考えてるんだ……舞美は妹だぞ……それにまだ子供だ……)
だが、姉と関係を持ってから近親相姦に対する禁忌は無くなってしまっている。
姉といっても女。
抱いてしまえば他の女と大差ない。
それどころか、あれだけいい体をした女はそういない。
それも抱いたからこそ知ったのだ。
抱かなければ、姉があんなに気持ちのいい体をしている事は知らないで過ごしていただろう。
(そうだよ……別にしたっていいじゃん……俺は緋道家の男なんだぜ……一族の女は自由に抱いていいんだ……)
唯一子供だという部分が問題ではあるが、今の神治はその子供としてみたいのだ。
(舞美の唇はどんな感じなんだろう?……舌はどういう感触なのかな?……膨れてない胸でも乳首は感じるのかな?……太ももを舐めたらどういう反応するかな?……アソコに……アソコにチンポを入れたらやっぱり泣くかなぁ……それともいきなりよがったりして……)
舞美を犯している妄想で頭の中が一杯になる。
ムラムラと肉欲が湧き起こり、肉棒が硬くなっていく。
「お兄ちゃん……?」
ぼぉっとしている兄を不審に思ったのだろう、舞美が小首をかしげて声を掛けてきた。
三つ編みの髪が揺れる。
それが合図だった。
「舞美っ……」
いきなり抱きしめると唇を奪う。
小さな口を割り、にゅるりと舌を進入させ、舞美の舌を探り当てると絡め、吸い上げる。
「んっ、んんっ……んっ……」
舞美は体を激しく動かして逃げようとするが、しょせんは子供、神治の力に敵うはずもなく、腕の中でもがくだけだった。
「んっ……んっ……んんっ……」
やがて快感を感じ始めたのか、体から力が抜けていく。
神治もかなり興奮していた。
擦れ合う唇、絡みつく舌、しっとりとした口内。
それら全てが相当な快感を与え、肉棒をギンギンにしてしまう程の気持ちの良さを伝えてくるのだ。
(な、何だこれ……?)
舞美の口は凄まじかった。
これまでした誰よりもたまらない快感を感じながら、激しく唇を求めていく。
(スゲェよ……舞美とのキスってスゲェ気持ちいい……)
自分もとろけそうになりながら、神治は顔を左右に激しく入れ替え、舌を絡めていった。
しばらくそうしてキスを続けた後、ようやく唇を離すと、舞美ははぁはぁと荒い息を吐きながらボンヤリとした表情をしている。
(感じたんだ……)
幼い少女が自分のキスで快感を感じ、顔を上気させている様はたまらない魅力だった。
(ははっ……子供だけど……女なんだな……)
抱きしめた体はまだ柔らかいとは言えなかったが、感じている姿は他の女たちと変わらない。
(という事は……できるってことだよな……)
キスで感じるのならば、他の部分を愛撫しても反応するはずだし、肉棒を押し込むことも可能なはずだ。
そう思った神治は、舞美の服を脱がせていった。
まだ意識がぼんやりとしているのか、舞美は何の反応も示さず大人しく従っている。
Tシャツとスカート、そしてパンツを脱がすと布団の上に横たえる。
外であまり遊ばないせいか、真っ白な肌が美しい。
(こんな子供なのに……何ていやらしいんだ……)
自分にとって欲情する対象ではなかった幼い体が、今や貴重な女の肉体として見えてくる。
普通の男は決して手を出すことのできない子供の体。
それを自分は自由にする権利があるのだ。
激しい優越感が心を満たす。
(たまらない……たまらないよ……)
神治は自分も服を全て脱いで裸になると、その白い肌に舌を這わせていった。
「あっ……」
首筋を舐め上げるとピクッと体を震わせる。
舞美らしく、大人しげなその反応に興奮が高まる。
「あっ、あっ、ああっ……」
何度も首筋を舐め、反応を楽しむ。
チロチロと舌を小刻みに動かし、甘く噛む。
「あっ、ああっ、あっ……」
舞美はピクッと体を硬直させている。
舌をそのまま移動させ、まだ膨れていない真っ平らな胸を舐める。
「ふぅっ、はぁっ、あっ……」
膨れていなくても性感帯は存在するのか、舌が胸を擦るたびに舞美はビクビクと悶える。
「あぅっ、あっ、ああっ……」
乳首の周りを指で摘み、クリクリと擦り上げる。
「あんっ、ああっ、あああんっ……」
乳首に唇を付け、チュパチュパと激しく吸い上げていく。
「あぅっ、あぅ、ああっ……」
舞美は上半身を激しく仰け反らせ、プルプルと体を震わせている。
「舞美……気持ちいいか……?」
「おにぃ……ちゃ……」
うっとりとした目でこちらを見ながら、ボンヤリとした声を返してくる。
「お前の体……凄く綺麗だぞ……」
脚を持ち上げ、太ももから足の先まで一気に舌を這わせる。
「あっ、ああんっ……」
持ち上げている脚がピクピクと震える。
太ももの内側を激しく吸い上げ、それを両方の脚に繰り返す。
「ああぅっ、ああっ、あああんっ……」
舞美は頭を左右に振って悶えている。
(感じるんだ……子供でも……やっぱり女なんだな……)
そう認識してしまうと、本来欲情を感じさせないはずの子供の体が、たまらない肉欲をそそるものに見えてくる。
完成されてない、まだ青い果実にさえなっていない幼い実をもいでしまうのだ。
ゾクゾクするような快感が神治の体を走り抜けていった。
(いよいよここだ……)
両脚をグイと開くと、毛の生えていない秘所に顔を近づける。
(綺麗だ……)
やはりまだ幼いのと処女であるためか、ピンク色をしたそこはそれまで見てきた誰のよりも美しかった。
ゴクッと唾を飲み込むと、舌を這わせる。
「ああっ、あっ、あああんっ……」
ピクッ、ピクッ、と舞美の体が震える。
それまで以上の反応に、神治は嬉しくなって舌の動きを早めていく。
(お、クリトリスだ……)
まだ隠れている豆を探し出すと、舌を優しく絡めていく。
「あぐぅっ、あっ、ああっ、あああんっ……」
体を跳ね上げ、頭を激しく振って悶える舞美の姿は、もはや子供の姿をした女だった。
揺れ動く三つ編みが幼さを感じさせ、自分が今してはならない相手に愛撫しているという事に興奮が高まっていく。
「あっ、あぅっ、あふぅっ……」
幼くてもそこは機能しているのか、秘所からは愛液が止めどもなく流れ出てくる。
(そろそろか……)
一度体を起こすと、上から舞美の体を舐めるように見る。
はぁ、はぁ、と荒い呼吸をしながら神治を見つめてくる黒い瞳がせつなげでたまらない。
(やっぱり子供だな……)
あまりに小さい体と幼い顔立ちに、自分が年端もいかない小学生を犯しているという事を改めて認識する。
(はは……舞美ってある意味凄くいい体だな……こんな子供と俺はするんだ……スゲェよ……)
これまで誰に対しても感じた事のない、歪んだ激しい興奮が神治の心を襲う。
それに比例するように普段よりいきり立っている肉棒を持つと、幼い秘所にゆっくりと近づけていった。
亀頭の先が膣穴に触れる。
「あ……」
舞美が声を上げた。
それがたまらなく可愛く思え、さらに興奮した神治は、肉棒を押し込んでいく。
ズブズブといった感じで肉棒がめり込む。
「あぅっ……あっ……ああっ……」
舞美は目を見開き、シーツを掴んでその感触に耐えている。
何かに当たった。
(処女膜か……?)
自分が舞美の最初の男になる。
今までそういった経験のなかった神治にとって、それはとてつもない感動だった。
(舞美……兄ちゃんが、舞美の処女もらうぞ……)
心の中で呟くと、一気に肉棒を押し込んだ。
「いっ……!」
舞美が言葉にならない悲鳴を上げる。
一方神治もその強烈な締め上げに身動きできずにいた。
(な、何てキツイんだ……こ、これが処女……いや、十一歳の膣か……)
久美も十二歳ではあったものの、かなりの回数をこなしていたため、処女、しかも幼い少女の膣の感触は神治にとって未知のものだ。
舞美を見ると、痛みに顔を歪め、シーツをギュッと握り締めている。
それを可哀想に思いながらも、神治は腰を動かし始めた。
「いっ……うっ……!」
短い言葉を発するだけで、「痛い」とも「止めて」とも言わない舞美の忍耐力は大したものだろう。
(そういや……一度も言わないな……)
普通ならば、体を愛撫されている途中で言っても良さそうなものなのだが、舞美は一言もそういった言葉を発しない。
その事を疑問に思いながらも腰を動かしていく。
「いぅっ……あぐっ……!」
舞美の幼い膣とはあまりに大きさの合わない巨大な神治の肉棒がゾリゾリと膣内を擦っていく。
「あぐっ……いっ……!」
そのたびに舞美が痛そうな声を上げ、それが神治には辛かった。
自分は舞美を気持ち良くさせたいのだ。
快感に悶えさせたいのだ。
こんな苦痛の声を上げさせたいわけじゃない。
(だけど最初は痛いっていうからな……しょうがないのか……)
興奮し妹を犯しているとはいえ、神治には痛めつけて喜ぶ趣味はなかった。
快感に悶え、自分を求めてくる姿が見たいのである。
だが処女ではそれが難しい。
(どれくらいすれば痛くなくなるんだろ……)
誰かに聞けば良かったと神治は思った。
「いぐっ、いっ、あぐっ……」
相変わらず舞美は苦痛の声を上げている。
そしてその苦悶の表情そのままに、膣は神治の肉棒をギリギリと締め上げていた。
(くっ……これ……凄い……)
舞美の膣は、まるで雑巾を絞るように精液を吐き出させようとしており、しかも挿入する前から子供を犯しているという激しい興奮が神治の中にあったため、普段より射精感が高まっていた。
「うっ、出るっ……出るぞっ……舞美、出るっ……!」
強い締め上げのせいか、普段より強烈な開放感を感じながら精を放つ。
ドクドクドクと精液が膣に流れ込んでいく。
(俺のが……舞美の中に……)
射精の快感に浸りながら、神治はついに舞美と最後までしたという思いに満足していた。
まだ誰も触れた事のなかった唇に吸い付き、肌を舐めまわし、膣に肉棒を押し込み、精を放ったのだ。
とてつもない優越感、独占欲。
そういった興奮が神治の心を包んでいた。
射精を終えると、ゆっくりと肉棒を引き抜き倒れこむ。
隣で荒い息を吐いている舞美に目をやると、頬を上気させながら潤んだ瞳でこちらを見ていた。
その可愛らしい顔と、雪のように白い肌の肉体が自分の物になったかと思うと、たまらない興奮が押し寄せてきた。
ギュッと抱きしめる。
「舞美……舞美……俺は舞美が大好きだ……お前は俺のものだ……誰にもやらないぞ……」
激しい独占欲が心を支配する。
舞美を独り占めしたくて仕方の無い衝動が神治を包んでいた。
「お、おにぃ……ちゃ……」
舞美がぼぉっとした声を上げた。
ゆっくりと動く桜色の小さな唇がたまらない。
興奮して唇を重ねる。
「んんっ……んっ、んっ……」
舌を送り込むと、驚いたことに舞美が自分から絡ませてきた。
舞美の口の中は凄まじく気持ち良く、他とは比較にならないその刺激に意識が遠くなりそうになる。
「んっ、んっ……んんっ……んはぁっ……おにぃちゃぁん……」
唇を離すと、舞美はボンヤリとした様子のまま微笑んだ。
「可愛い舞美……舞美……離さない……」
ギュッと抱きしめたまま再び硬くなっている肉棒を擦り付ける。
ムラムラとまた入れたくなってきたが、まだ痛がる舞美に無理をさせたくはなかった。
「おにぃちゃん……舞美がしてあげるぅ……」
ぼぉっとした感じでそう言うと舞美が肉棒を掴んできた。
「え? な、何言ってるんだよ……」
突然積極的になった事に驚く。
「昨日見てたのぉ……お姉ちゃんがしてるとこぉ……」
ゆっくり起き上がると、いきなり肉棒を口に含んだ。
「あぅっ……ま、舞美っ……」
とんでもない快感が押し寄せてくる。
「んぐっ……こう……?」
舌がソロリと動き、肉棒を包み上げる。
「うがっ……あぐっ……!」
それだけで、もう射精しそうになってしまう。
(な、なんだこれ……く、口なのに……なんでこんな……)
舞美の口の中はまるで膣のようだった。
それほどの快感があったのだ。
ただ口の中に入れ、舌を絡ませているだけだというのに、その感触だけでイってしまいそうになる。
(こ、これは上手いとかそういう次元じゃないぞ……そうだ……久美ちゃんだ……久美ちゃんの膣と同じ……舞美の場合はそれが口なんだ……)
「うぁっ、出るっ、出るぅっ……!」
舞美の舌が少し動いただけで神治は射精してしまった。
ドクドクドクと激しい勢いで精液が注がれていく。
「んぐっ、んぐっ、んぐっ……」
舞美はそれを全て飲み干すと、最後に舌で肉棒を綺麗にしていった。
だがそれがまずかった。
「うあっ……!」
射精したばかりの敏感な亀頭を、膣並みの快感をもたらす舌で舐め上げられてはたまらない。
一気に肉棒が硬くなった。
「うわ……お兄ちゃんの大きくなったぁ……じゃ、またしてあげるねぇ……」
そう言うと、再び口に含む。
「あぅっ……!」
たまらない快感に神治は体を跳ね上げた。
「んぐっ、んぐっ……」
三つ編みの少女が熱心に肉棒を咥える姿というのは実に卑猥な図であり、それがまた興奮を高め射精してしまう。
「うあっ……出るぅっ……!」
再び注がれる精液を舞美は全て飲んでいる。
そして先ほどと同じように肉棒を舌で舐め上げてきた。
「うぅっ……」
「わ……また大きくなってるぅ……面白ぉい……」
当然のことながら硬くなった肉棒を、舞美はそう言って口に含もうとする。
「ちょ、ちょっと待て……」
慌てて制止する。
「どうしたのお兄ちゃん……して欲しくないの?」
「い、いや凄くして欲しい……何しろ凄く気持ちいいし……舞美が舐めてる姿って凄くいいから……」
可愛くて仕方の無い舞美が口に咥えてくれていると思うだけでたまらない快感を感じているのだ。
その上とんでもない刺激を与えてくれるのだから最高だった。
「じゃ、やるよ……」
「ってそうじゃなく……」
また慌てて止める。
「なに?」
「お前、俺とこんなになって平気なのか?」
「え? こんなって何が?」
舞美はキョトンとした顔をしている。
「何ってセックスだよ……俺無理やりしちゃったろ……それで嫌じゃなかったかって……」
強引にしたはいいが、今や可愛くてたまらない舞美に嫌われるのは恐ろしかった。
「だってお兄ちゃん。私ともするって言ったじゃない」
「え?」
「お姉ちゃんと姉弟の好きでしたんだから、私とだってするのはおかしくないよ。それにお姉ちゃんと同じように私のことも好きだって分かって、凄く嬉しいもん」
「そ、それはそうだけど……」
その程度の理由でセックスを容認するものなのだろうか。
もしかしたら舞美の中には、兄妹でする事に禁忌の思いはないのかも知れない。
そういった漫画を読み、さらには目の前で実の姉と兄の行為を見たのだ。
近親相姦という意識は薄くてもおかしくはなかった。
「あ、そういや大丈夫だったか? 痛かったろ?」
相当痛がっていた事を思い出し尋ねる。
「うん、すっごく痛かった。でも初めは痛いって知ってたから大丈夫だよ」
舞美はぺロッと舌を出すと可愛く肩をすくめている。
「そうか……でも兄ちゃん心配で……お前が痛がってるのに無理やりしちゃったから……」
オロオロとしてしまう。
「ふふっ……何かお兄ちゃんへ〜〜ん。いつもと違うよぉ……」
「う……兄ちゃんな、舞美としたら、舞美のことが可愛くて可愛くてしょうがないんだ」
「それって恋人にしたいってこと?」
少し顔を赤くしながら尋ねてくる。
「い、いや……それとは違うかな……恋人にしたいっていうより、可愛がりたいんだ。とにかく抱きしめて頬擦りしたいくらい可愛い」
そう言って実際に起き上がると抱きしめて頬擦りする。
体に触れる肌がスベスベして気持ちいい。
「ははっ……変なのぉ……」
舞美は面白そうに笑っている。
「お前の初めてをもらったからかな……何だか俺に全部くれたみたいで……それが凄く嬉しくて……誰にも渡したくないんだよ……」
言葉にすると、それが自分自身の気持ちを改めて認識する作用となって、ますます舞美が可愛く思えてくる。
「それって私のこと好きって事でしょう? やっぱり恋人じゃない」
「う……そうなのか……?」
自分では良く分からない。
「ふふっ……なってあげてもいいよ……私もお兄ちゃんのこと好きだし……それに……初めて……あげたし……ね……」
最後の方になると顔を真っ赤にして呟いている。
その様子が可愛くてたまらなかった。
「舞美ぃっ……」
ギュッと抱きしめる。
「おにぃちゃぁんっ……」
舞美も抱き返してくる。
自然と唇が合わさり、舌が絡む。
「んんっ、んっ……んふぅっ……んっ……」
激しく唇を擦り合わせ、舌に吸い付く。
「んっ、んんっ……ぷはぁっ……お兄ちゃん……キスって気持ちいいね……」
「ああ、そうだな……俺もこんなに気持ちいいのって初めてだ……」
やはり舞美の口の中はたまらなかった。
キスしているだけで、射精したかのように体の力が抜けてしまうのだ。
「ね、もう一回セックスしよう……」
「え……?」
ボンヤリしていると舞美がそんな事を言ってきた。
「私のここに……もう一回入れるの……」
自分の股間を示しながら呟く。
「で、でも痛いだろ……」
「だけどしなきゃいつまでも痛いままでしょ。私早くお姉ちゃんみたいに気持ち良くなりたい……」
舞美は姉が快感に浸っている様を見ているのだ。
その気持ちの良さを味わいたいのだろう。
「それに……私だけ仲間外れなのは嫌だもん……」
最後にボソッと付け加える。
兄と姉が仲良く気持ちのいい事をしているのに自分だけ仲間外れ。
舞美は神治たちの行為を覗いている時にそんな寂しさを感じたのかも知れなかった。
犯された事に嫌悪を感じていないのもそのせいなのだろう。
舞美にとってセックスとは、兄妹の仲の良さを表す行為でしかないのかも知れない。
それはかなり歪んだ考えではあったが、そうさせてしまった責任は自分にある。
(だけど、それがどうしたって言うんだ……)
普通ならばそこで悲観的になるのだが、緋道の家にとっては間違ってはいない。
逆に当然の事と言えるのだ。
舞美の感覚は、自分よりよほど緋道家に合っている。
母を犯し、姉を抱き、妹の幼い膣に肉棒を押し込む。
それが当然の家なのだ。
(そうだ……姉ちゃんと舞美とセックスしちゃったら、もう今までみたいに生活できないよ……あんなに甘えてくる姉ちゃんと外歩けないしな……それに舞美だって俺のこと恋人とか言ってるし……だったら……)
もう緋道村に引っ越すしかないだろう。
神治の脳裏に喜びが溢れた。
(これで母さんとも堂々とできる……姉ちゃんや舞美の体をいつでも抱ける……伯母さん達とだって……)
幼い舞美から熟れた伯母の体まで自由にむさぼれるパラダイス。
その素晴らしい未来に神治の肉棒はいきり立った。
「ね、お兄ちゃん……しよぉ……」
ギュッと抱きついてくる舞美が愛らしい。
まだ幼いためか、舞美の肌は非常にすべらかで触れているだけで気持ちが良かった。
ゾクゾクするような快感があるのだ。
肌を擦り付けると、小さな硬いものが当たっているのを感じた。
(乳首……)
胸は膨らんでいないのにも関わらず、乳首が立っているのだ。
その事に興奮した神治は吸い付いていった。
「ああっ……お、おにぃ、あっ……ちゃぁん……」
小さな乳首を舌で小刻みに弾く。
「あっ、ああっ……私の胸、はぁっ……まだ膨らんでないから、あふっ……ゴメンネ……」
「何言ってるんだよ……まだ子供なんだからしょうがないだろ……それに俺は、舞美の体だったら何だっていいよ……」
本当はその幼い体がたまらないのだ。
幼いからこそ、まだ誰も触れた事のない体を自分色に染めていく快感がある。
「これから大きくなるさ……それに俺がこうしてるからすぐに大きくなるよ……」
「ホント? あんっ……お姉ちゃんみたいに、ああっ……なるかなぁ……?」
姉の佳奈はかなりの巨乳だった。
「ん? 何だ舞美は姉ちゃんくらい大きくなりたいのか?」
「うん……だってその方がお兄ちゃん嬉しいでしょ?」
クリクリした黒い瞳でジッとこちらを見つめている。
「いや、俺は別に小さくてもいい……」
柔らかな頬に軽く口付ける。
「そうなの? だって男の人ってオッパイが大きい方が好きなんでしょ?」
舞美はキスされた方の目を閉じて、くすぐったそうにしている。
「人それぞれだな……俺は舞美の体なら何でも嬉しいんだよ……胸なんかなくたって、こんな風に感じてくれる舞美は凄く可愛いしな……」
そう言ってチューっと乳首を吸い上げる。
「ああんっ……あっ、はぁ……」
荒い息を吐いて悶えている。
舞美が頭を振ると三つ編みが揺れ、それが幼い少女を犯している事を認識させ興奮が高まっていく。
「じゃ、そろそろ入れてみるか……」
「うん……」
コクリと頷く舞美をうつぶせに横たえ、背中を舐め上げる。
「ふふっ、何かくすぐったいぃっ……」
まだ所々子供の部分が残っているようだ。
わき腹も舐めてみる。
「ひゃんっ……やぁっ、そこ、ははっ……駄目ぇっ……」
くすぐったそうに悶える姿が子供らしくて可愛い。
「今度は後ろから入れるぞ」
「後ろぉ?」
「ああ、四つんばいになってみな」
舞美は言われた通り手と膝で体を支える姿勢をとった。
後ろから見ると、秘所がすでに凄く濡れているのがよく分かる。
「感じてるんだな……ここ、ビチョビチョだぞ……」
「うん……だってお兄ちゃんに触ってもらうと……すっごく気持ちいいんだもん……」
自分の愛撫で妹が快感を感じている。
それは神治にとって最高の喜びだった。
(これを入れても気持ち良くなってくれると、もっと嬉しいんだけど……)
まだ痛みを与えることしかできない己の一物を持ちながら、徐々に膣穴に近づけていく。
「じゃ、入れるぞ……」
「うん……」
舞美が少し身構える姿勢をとった。
声もいくぶん緊張している。
やはり痛いのは辛いのだろう。
神治はできるだけ痛みを感じさせないよう、ゆっくりと腰を進めていく。
「あ……」
亀頭の先が膣穴に入ると、舞美が弱々しい声を上げた。
ズブっ、ズブっ、といった感じで肉棒が奥に入っていく。
後ろから見ると挿入がよく見えて凄く卑猥だった。
折れてしまいそうなくらい華奢な舞美の体に、醜悪な肉棒が収まっていくのだ。
それだけで激しい興奮が湧き起こる。
「あっ、うぐっ……いっ……」
舞美の口から苦痛の声が漏れる。
だがそれは、兄に心配をかけないようにしているのか微かな声でしかなかった。
「大丈夫か?」
「う、うん……大丈夫だ、よ……お兄ちゃん、き、気持ちいい……?」
「ああ、最高だ……舞美のここは気持ちいいよ……」
実際これほどの締め付けをしてくる膣は他にない。
まるで肉棒を潰そうとするかのように周り中から押してくる圧迫感がたまらなかった。
「うぅっ……」
それに加え、先ほどまでとは違ってジワジワと肉襞が蠢き、肉棒を吸引してきているのだ。
「うぁっ……」
隙間無く密着している状態でそれをされると凄まじい快感があり、思わず射精しそうになった神治は慌ててそれを抑えた。
普段するのと違って、幼い少女を犯しているという興奮があるのと、強烈な締め上げが神治の耐久力を奪っているのだ。
「おにぃちゃん……動いて……いいよ……」
苦しそうな表情をしながら自分を気遣ってくれる舞美の気持ちを嬉しく思った神治は、それに答えようとゆっくりと腰を動かし始めた。
「いっ……あぐっ……うっ……」
舞美はギュッとシーツを掴んで苦しげな声をあげている。
「うぁっ……うぅっ……」
だが神治も歯を食いしばった。
膣にしっかりと掴まれている肉棒を抜こうとすると、まるで体の中身を全部持っていかれるような快感が起こるのだ。
それは射精をひどく促すものであり、抜く動きをするたびに精を放たないように耐えるので必死になった。
(これは……これで……凄い膣だ……)
精液を引き出そうとする膣の動きが、それまでの経験にない気持ちの良さとなって脳を痺れさせる。
「あぐっ……いっ……うぐっ……」
未だに舞美が痛みの声を上げるのが、神治の興奮を冷まさせていた。
もしそれが甘い喘ぎ声だったらすぐにでもイってしまっただろう。
「あぅっ……あんっ……あっ……はぁんっ……」
だがそれは現実になりそうだった。
舞美が痛み以外の声を発し始めたのである。
「おにぃちゃ、ああっ……何か変、あっ……私変だよぉっ……あふんっ……」
明らかに快感の声を上げている。
「どうしたっ?……気持ち良くなってきたのかっ……?」
「う、うん……あっ……何か、あんっ……お兄ちゃんに、あぅっ……舐められてた時みたいに、はぁんっ……なってるぅっ……」
こんなに早く快感を感じるようになるのだろうか。
驚きつつも、神治は嬉しくなって腰の動きを少し早めた。
「ああぅっ……何か、あっ……凄い、ああんっ……お兄ちゃんのが、あんっ……凄いよぉっ……」
舞美は頭を左右に振って、湧き起こる快感に悶えている。
(やったっ……やったぞっ……ついに舞美を気持ち良くさせたっ……!)
神治は嬉しかった。
これで思う存分舞美の肉体を味わえる。
可愛い喘ぎ声を聞けるのだ。
自然と腰の動きが早くなっていく。
「あっ、ああっ、ああんっ……こ、こんなの、あんっ……凄いよぉっ……」
頭を激しく左右に振り、三つ編みをまるでムチのように振り回しながら舞美は悶えていた。
「やぁっ、はぁっ、ああんっ……お腹の中に、ああっ……お兄ちゃんが、あっ……入ってるぅ、はんっ……かき回してるよぉっ……」
耐え切れないように手を崩すと、顔を布団に押し付けて送られてくる快感に朦朧としている。
「舞美っ……気持ちいいかっ?……兄ちゃんのっ……気持ちいいかっ……?」
小さい腰をしっかり持つと、さらに激しく肉棒を出し入れしていく。
「あっ、はぁんっ、やぅっ……いい、あっ……いいよ、ああっ……お兄ちゃんの気持ちいいよぉっ……」
体重が軽いためか、舞美の体は神治の動きに合わせて前後に動いてしまっている。
神治は舞美の体を背後から持つとそのまま状態を起こし、あぐらをかいてその上に舞美を乗せた。
乳首を摘んで、クリクリと捻る。
「やっ、やぁんっ……そ、そんなのぉっ……はぁっ、あっ、ああんっ……」
首筋に舌を這わして舐め上げ、ギュッと抱きしめる。
そうしていると、まるで舞美の全てを自分の物にしたような気がして幸せな気分になった。
肉棒を挿入したまま、体をこちらに向かせる。
向かい合う姿勢になると、ぼぉっとした舞美の顔が見えた。
「舞美っ、可愛いっ……」
もう一度抱きしめると、腰を激しく動かし始める。
「やぁっ、はぁっ、ああんっ……あぅっ、ああっ、ああんっ……」
目の前で揺れ動く舞美の姿がたまらない。
(こんな小さな体で……こんなに感じるんだ……)
小学生の妹が、自分の肉棒をその幼い膣に咥え込み悶えている。
何度見ても信じられない光景だった。
「あっ、やんっ、はぐぅっ……あっ、ああっ、やぁんっ……」
まるで飛んでしまうのを防ぐように、舞美はギュッと神治に抱きついている。
だが激しく揺れる腰の動きに耐え切れず、上下に激しく体を揺らしていた。
「あぅっ、あっ、いやぁんっ……おにぃ、ああっ……おにぃちゃぁん、はぅっ……凄い、ああっ……凄いよぉっ……やぅっ、はぁっ、ああんっ……」
神治はそのまま舞美を横たえると、手を床について今まで以上に激しく腰を動かしていった。
「ああっ、あっ、ひゃぅんっ……嘘ぉ、あっ……こんな、ああっ……こんなの信じられないぃっ……」
舞美の快感が高まると膣襞の動きも激しくなった。
とても先ほどまで処女だったとは思えない蠢きで、神治の肉棒から精を吐き出させようとしているのだ。
「ああっ、わぁたしぃっ……やんっ、はぅっ……何か変、あっ……変なのぉっ……おにぃちゃん、ああっ……これってなに? やぁっ……何なのぉっ……」
どうやら絶頂を迎えつつあるようだ。
その事に興奮した神治は、叩きつけるように腰を動かしていく。
「あぅっ、あっ、ああっ……おかし、あっ……おかしいよぉ、ああんっ……やぁっ、やぅっ、やぁんっ……わた、あんっ……わたしぃ、あぐっ……おかしくなっちゃうぅっ……ひゃぅっ、あっ、あああああんっ……!」
舞美は絶叫するとギュッと抱きついてきた。
膣内も強烈に締め上げられ、膣襞が激しく蠢く。
「うぅっ……出るっ、出るっ、出るぞぉっ……!」
神治も叫ぶと精を放つ。
ドクドクドクと勢い良く精液が幼い膣に流れ込んでいく。
射精の最中も締め上げは止まらず、まるで雑巾を絞るかのように肉棒が圧迫される。
ビクッ、ビクッ、と最後の放出を終えると、神治は舞美の隣に倒れこんだ。
はぁはぁと荒い息を吐き出す。
「おにぃ……ちゃん……セックスって……凄いん……だね……」
舞美が驚いた表情をして見つめている。
「そうだな……俺も初めての時は……凄く興奮したよ……」
「初めてって……お姉ちゃんとしたの……?」
(う……)
自分でマズイ話題を振ったことに気づく。
伯母との事を話してもいいものか。
(もうしちゃったんだから話すべきだよな……)
「実はな、舞美……」
そう思った神治は、自分の初体験の事から慣習についてまで舞美に語っていった。
「私……お兄ちゃんの子供……産むんだ……」
舞美はしんみりと呟いている。
「嫌か? 俺の子供産むの……」
「ううん……嫌じゃないよ……」
顔を少し赤くしながら恥ずかしげに言うのが可愛らしい。
それを嬉しく思いながらも、実の妹を妊娠させるという想像に興奮が高まった。
少し前までは姉たちとセックスするのを避けていたというのに、今やその相手に子供を作らせる事まで考えている。
(人の考えなんて、簡単に変わるものなんだな……)
神治の中には、すでに近親相姦に対する禁忌の思いはなかった。
それどころか、いかにして母を説得し、一家全員で緋道村に引っ越すかを考えているくらいだ。
「でも何か変な感じ……だってお兄ちゃんと結婚するみたいなものでしょ……」
確かにその通りだ。
戸籍上は結婚しないにせよ、子供を作る相手なのだから夫婦と言える。
(そうか……そうすると俺、奥さんが沢山いる事になるんだな……)
一夫多妻制の家族はそんな感じなのだろうか。
「でもお兄ちゃん、伯母さんの所に行っちゃうんでしょ? そうしたら私と子供作れないよ」
「何だ? 舞美はもっとセックスしたいのか?」
「そ、そういう意味じゃないよ……お兄ちゃんと子供を作るんだったら、一緒にいなきゃ駄目だと思ったから……」
ボソボソと呟いている。
「そんなこと言って……ホントはしたいんだろ? セックス」
舞美にのしかかるようにして乳首に吸い付く。
「やぁんっ……ち、違うよぉ……」
「嘘はいけないな……気持ち良かったんだろ、さっきの……」
レロレロと乳首を弾く。
「あっ、ああんっ……べ、別に、あぅっ……」
「今だってこんなに気持ち良さそうにしてるくせに……」
チュパチュパと激しく吸い付く。
「あふっ、あっ、やんっ……ち、違う、あぅんっ……」
「本当かぁ?……じゃ、体に聞いてみよう……」
肉棒を一気に膣穴に押し込む。
「ああんっ、あぅっ……やぁっ、凄いよぉっ……お兄ちゃんの、ああっ……大きい、ああんっ……」
「どうだ?……気持ちいいだろ?……兄ちゃんと沢山セックスしたいだろ……?」
腰を動かし始めながら尋ねる。
「やんっ、いいっ、いいよぉっ……あふっ、ああっ、ひゃぁんっ……したい、ああっ……お兄ちゃんといっぱいしたいぃっ……」
可愛らしく悶えながら、ようやく舞美は認めた。
「ははっ……じゃあいっぱいしようっ……舞美が満足するまでしてやるぞぉっ……」
可愛い妹が自分との行為を求めている事に興奮した神治は、激しく腰を動かしていった。
「やっ、やぁっ、やぁんっ……」
目の前で幼い少女が悶えている。
まだ十一歳、小学五年生でしかも実の妹だ。
だが兄妹は今、性器によって一つに繋がっていた。
妹は横たわる兄の腰に跨り、そそり立つ肉棒を幼い膣に咥え込み、体を上下に動かしている。
そのたびに二つに分けた三つ編みが揺れ、まだどう見ても子供にしか見えない顔が上気し淫蕩な表情を浮かべていた。
より快感を得ようと一生懸命動いているその小さな体を見つめながら、神治はたまらない興奮を覚えていた。
この幼い体の中にもう何度精を放っただろう。
舞美は子供らしく純粋に快楽を求め、飽きることなくセックスをしたがった。
それに答えて神治も止めることなく続けていたのだ。
「あっ、やんっ、やぁっ……」
愛らしい妹が、自分の体の上で悶えている。
それは最高の眺めだった。
「おにぃ、あっ……おにぃちゃぁん、はふぅっ……ねぇ、突いてぇ、ああんっ……上になって、あぅんっ……舞美を突いてぇ、はぁっ……」
トロンとした目で見つめながら舞美がおねだりしてくる。
神治に対する甘えが出てきたせいか、いつの間にか自分の事を名前で呼ぶようになっていた。
「よし、分かった……突いてやるぞ……」
神治は体を起こすと、舞美の体をゆっくりと横たえる。
「激しくねぇ……激しくしてよぉ……舞美ぃ、お兄ちゃんに激しくされるのぉ……好きぃ……」
顔を引き寄せると、唇に吸い付いてくる。
その瞬間、たまらない快感が押し寄せ、グンっと肉棒が力を増した。
「んっ、んんっ……んっ、ぷはぁっ……やぁんっ……大きくなったぁ……すごぉいぃ……」
ボンヤリとした声で喜んでいる。
「舞美のキスは気持ちいいからな……兄ちゃんはすぐ元気になっちまう……」
言いながら注文通り、いきなり激しく腰を動かし始める。
「あっ、あっ、ああっ……凄い、あんっ……凄いよぉっ……はっ、ひゃぁうっ、やぁんっ……」
腰に脚が絡み、ガッチリと固定してくる。
それが自分をより求めてくれている気がして嬉しくなった。
「ああんっ、あっ、あんっ……おにぃ、あっ……おにぃちゃぁん、あぅっ……お兄ちゃんの凄いよぉっ……やっ、ひゃぅっ、いやぁんっ……」
何度見てもたまらない、舞美の乱れる姿。
三つ編みを振り乱し、目を虚ろにさせ、半開きになった唇の間からは小さな舌がチロチロと動いているのが見える。
幼い妹が自分の肉棒に快感を感じ悶えているのだ。
可愛くて仕方の無い舞美が喜んでくれている事に、神治は至福の思いを感じるのだった。
「舞美っ……そろそろいいかっ……兄ちゃんイきそうだっ……」
「いいよぉ、あんっ……出してぇ、はぅっ……あっ、やんっ、あぅっ……舞美の中に、はんっ……思いっきりぃ、あぐっっ……思いっきり出してぇっ……」
可愛らしくもいやらしい言葉に興奮が高まる。
「あっ、あっ、あんっ……ひゃぅっ、やっ、いやぁんっ……はぅっ、はっ、はぁんっ……おにぃ、あっ……おにぃ、やぁんっ……舞美、あんっ……舞美イく、ああっ……舞美イっちゃうよぉっ……あんっ、あんっ、ああんっ……おにぃちゃぁんっ……!」
「舞美っ、舞美っ、舞美ぃっ……!」
兄妹の絶叫が重なる。
ドビュドビュドクドクドクと勢い良く精が放たれていく。
膣がギュウッと肉棒を締め上げ、膣襞がヌメヌメと激しく絡みつき精液を残らず吐き出させようと蠢く。
「くっ、うぅっ、うぁっ……!」
射精の最中であるにも関わらず、さらなる刺激に肉棒がグンと力を増した。
放出される精液も心持ち増えたように思える。
ビクンッ、ビクンッ、と最後の射精を終えると、神治はそのまま舞美の体の上に倒れこんだ。
スベスベとした肌の感触がたまらない。
荒い息を吐く。
「おにぃ……ちゃ……」
ぼぉっとした舞美の声が聞こえる。
「ま……み……」
ギュッと抱きしめると、反転して舞美の体を上に持ってくる。
上気している愛らしい顔を見つめると、そのままあらゆる部分に激しく口付けていく。
(舞美っ……舞美っ……俺の舞美っ……)
舞美が可愛くて仕方の無い思いが神治の心を支配していた。
もう一度抱きしめると、頬擦りを繰り返して耳を甘く噛む。
「やっ、やぁんっ……おにぃ、あっ……ちゃぁんっ……」
舞美も肩を軽く噛んできた。
「舞美ぃっ……兄ちゃんは舞美が大好きだぞぉっ……」
「うんっ……舞美もっ……舞美もお兄ちゃんが大好きぃっ……」
激しく唇を擦り合わせる。
「んっ、んんっ、んっ……」
舌を絡ませると、たまらない快感が押し寄せ、再び肉棒が大きくなっていく。
「んっ……んんっ……んっ、ぷはぁっ……お兄ちゃん、また大きくなってるぅ……」
舞美が可笑しそうに笑った。
「舞美があんまり可愛いからな。兄ちゃんは何度でもしたくなるんだ」
頭を撫でながら微笑み返す。
「じゃ、またしよぉ……舞美、お兄ちゃんのオチンチン欲しいのぉ……」
可愛らしくおねだりしてくる姿に興奮した神治は、舞美の体を下にすると、再びその幼い膣穴に肉棒を押し込んだ。
「あぅんっ……ああ、やっぱいいよぉっ……お兄ちゃん最高ぉっ……」
ギュウッと抱きついてくるのがたまらない。
「舞美のここも……最高だ……」
軽く唇を合わせる。
それだけでも快感が増し、膣内で肉棒が大きくなる。
「わぁ、もっと大きくなったぁっ……」
子供らしい感嘆の声に、笑いながら腰を動かし始める。
「あっ、あっ、ああっ……あんっ、あんっ、ああんっ……」
すぐに子供らしくない声が漏れ始める。
(舞美っ……舞美っ……俺の舞美っ……何て可愛いんだっ……)
愛らしい妹が自分の肉棒に喘ぐ姿は、何度見ても神治の心を幸福で満たした。
自分が一からセックスを教え、快感を得る体まで仕上げたのだ。
その達成感は他の何にも代えがたいモノがあった。
(舞美は俺のモノだっ……絶対に誰にも渡さないっ……)
舞美に対する独占欲が神治の心を支配する。
「うぅっ、出るっ、出るぅっ……!」
それが興奮をもたらしたのか、射精感の高まった神治は、もう何度目か分からない精を舞美の膣に放った。
その行為には純粋な少女を汚しているような快感があった。
「ああぅっ、おにぃ、あっ……お兄ちゃんのが、はぁっ……舞美の中にいっぱいぃっ……あっ、あっ、あああああんっ……!」
流れ込んでくる精液の感触が快感を高めたのか、舞美も絶頂に至っている。
ビクビクと最後の射精を終えた肉棒を引き抜き隣に倒れこむと、荒い息を吐きながら体を抱きしめる。
舞美は全てを委ねるように神治の胸に顔を寄せ、幸せそうな表情でこちらを見上げた。
「舞美……」
「お兄ちゃん……」
唇が重なる。
まさに至福の時だった。
だが次の瞬間、部屋のドアが開いた。
「あ、あなたたちっ! 何をしているのっ!」
突然の大声にその方向を見る。
「か、母さん……」
そこにいたのは、怒りの形相をした母だった。
「な、何でこんなっ……あ、あなたたちは兄妹でしょうっ……どうして、こ、こんな……」
だんだんと声が弱くなっていく。
怒りの感情よりも、悲しみが押し寄せてきたのだろう。
涙を流しながらその場にうずくまる。
「お母さん……どうしたの……?」
驚いたように、しかし穏やかな声で舞美が尋ねる。
「舞美ちゃん……あなた……自分が何をしたのか分かってるの……?」
「うん、分かってるよ……お兄ちゃんとセックスしたの」
あっさりと言い切る舞美の様子に、母は目を丸くしている。
「セックスは、兄妹じゃしちゃいけないの……それも分かってる……?」
諭すように尋ねる。
「え〜〜、だってうちは身内でセックスするんでしょう? なのにどうして兄妹でしちゃいけないのぉ?」
「こ、神ちゃん……話したの……?」
母の視線がこちらに移る。
「う……まあ……その、しちゃったから……隠してもしょうがないと思って……」
正直に話す。
「しちゃったって……神ちゃん、舞美ちゃんにはしないって……だからお母さんはあなたと……」
母が神治に抱かれたのは、佳奈と舞美に手を出させないためだった。
それなのに舞美とセックスしていては腹も立つだろう。
「ごめん……」
その事に関しては罪悪感があるので素直に謝った。
「そんな……謝られても……」
舞美が処女を失い、緋道の慣習を知ってしまった事実は覆せない。
近親相姦を嫌っている母にとっては最悪の状況と言えるに違いなかった。
「母さんだってしてるくせに、なぁに言ってるのよぉ」
突然声が聞こえたかと思うと、佳奈がドアの傍に立っていた。
「か、佳奈ちゃん……な、何を言って……」
「私知ってるのよ。母さんが神ちゃんとしてるの」
「そ、そんな……」
佳奈の言葉に母は押し黙った。
「まあ、しょうがないよね。神ちゃんって凄いから」
「佳奈ちゃん……まさかあなたも……」
「ええそうよ、私もしてる。っていうか、私たちがしてるのを見たから舞美ちゃんもしたくなったのよ、ね?」
そう言って舞美の方を見る。
「うん……お姉ちゃんたち、凄く仲良さそうにしてたから……私、羨ましくなっちゃって……」
「もう、この甘えん坊さん……」
佳奈は楽しそうに笑っている。
「そんな……じゃあ、みんな……みんなしてるっていうの……」
母は呆然としている。
無理もないだろう、近親相姦のない家庭を夢見て緋道村を出たというのに、結局父を除く家族全員がしてしまったのだから。
「もうこうなったらみんなで緋道村に戻るしかないわよね。神ちゃんは当主になるんだし、ちょうどいいじゃない」
それは神治も思っていたことだ。
家族全員で村に引っ越せば、それこそしたい放題、夢のような生活が待っている。
「え? 伯母さんの所に引っ越すの?」
「いえ、違うわ。違うのよ」
舞美の問いを母はすぐさま否定した。
「私は行くわよ。神ちゃんに付いていく。舞美ちゃんはどう? お兄ちゃんと離れたい?」
「嫌っ、離れたくないっ、私も行くっ」
舞美は必死な表情をして、まるで逃がさないかのようにギュッと抱き付いてきた。
「舞美ちゃん……」
母はその様子を見て悲しげに呟いた。
以前当主になる事を話し、家を出ると告げた時とは全く違う状況になっていた。
あの時は誰一人止める者はいなかったが、今や付いていくと言い張る人間が二人も出てしまったのだ。
「少し考えさせてちょうだい……お父さんにも相談してみるから……」
母はそう言うと、フラフラと部屋を出て行く。
「どうやら上手く行きそうね」
佳奈は笑っている。
「しかし、姉ちゃん。いつ戻ってきたんだ? 出かけてたろ」
少し前に、いってらっしゃいのキスをせがまれたのだ。
「かぁなぁ。佳奈って呼んでっていったでしょ」
「え? そ、それは二人きりの時だって……」
「今更隠したってしょうがないでしょ。全部バレてるんだから」
確かにその通りだった。
「じゃ、か、佳奈……どうして戻ってきたの?」
「ちょっと忘れ物があって……そうしたら部屋から舞美ちゃんの声が聞こえてきて、面白いから聞いてるうちに……」
そこまで言って、佳奈は溜め息をついた。
「まさか神ちゃんがねぇ……襲っちゃうんだもんなぁ……私の時に嫌がったのは一体何だったのよ……」
「ご、ごめん……いや、あれで吹っ切れちゃったというか……もういいやって感じで……」
「そうなんだ……じゃあ、私は舞美ちゃんの恩人なのかな?」
「え?」
「だって、私としなきゃ、神ちゃん舞美ちゃんとしなかったでしょ? それに舞美ちゃんだって、私と神ちゃんのを覗いてたからあんな話をしたんだし」
それはそうだった。
佳奈としなければ、神治は決して舞美に手は出さなかっただろう。
「お姉ちゃんありがと……」
舞美は素直にお礼を言っている。
「本当はねぇ……ちょっと複雑なのよ……神ちゃんって舞美ちゃんをすごぉく可愛がってるじゃない……私にもあんな風にしてくれないのかなぁって……」
「いや、だって……やっぱり姉ちゃ、佳奈は姉だし、年上だから……可愛がるってわけには……」
「まあしょうがないよね……でも引っ越すとなると……あっちには有希ちゃんと久美ちゃんもいるのよね……覚悟しておかないと駄目だわ……」
少し悲しそうに呟いている。
先ほどから佳奈の喋りは普段と変わらないが、それは舞美がいることで姉としての意識が強くなってしまっているからだろう。
二人きりにならなければあの甘ったるい感じは出ないようなので、神治は少しホッとした。
「じゃ、今夜は私を抱いてよね。それを楽しみにしてるから」
そう言って部屋を出て行く。
「ちょ、ちょっと……そんな……」
「いいじゃない。もうバレちゃったんだからさ。母さんだって何も言えないわよ」
確かにその通りだが、それでも家族がいる家でするのはどうも気が引ける。
「よろしくねぇ……神治さまぁ……」
最後に甘ったるい声で呟くと、佳奈は部屋を出て行った。
(参ったなぁ……喘ぎ声とか絶対聞こえちゃうだろうなぁ……)
家族がいる状態でセックスをすると、見られはしないだろうが声を聞かれるのは確実だ。
それを思うと恥ずかしさに顔が熱くなる。
「何か楽しいねぇ……」
困っている神治とは裏腹に舞美は明るく笑っている。
「楽しいか?」
呆れたように舞美の顔を見る。
「うんっ、すっごく楽しい。みんなで同じことしてるのがいいよね」
「同じこと、か……」
舞美の無邪気な言葉に、神治はそう考えればそうなのかも知れないと思った。
そして、次々とセックスしているうちに、何やら家族で緋道村に戻れることになったのを嬉しく思うのだった。
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