緋道の神器


        第二話  淫乱母



 伯母と激しいセックスをした日から三日が経っていた。
 あれから神治(こうじ)は苦しんでいた。
 というのも、見る女全てに欲情してしまうからだ。
 ちょっとでもいい女だと思うと肉棒が硬くなってしまうのである。
 今までもそういった事はあったが、以前と違うのはそのまま襲い掛かりたくなる激しい衝動が伴っていることだった。
 特に今は夏。
 女性は皆、露出の多い服を着ていて、薄着のために自然と胸が強調される状態になっており、さらには腕や脚があらわになっていて、その白い素肌を見ているとたまらない肉欲に支配されそうになるのだ。
 特に集団でいる女子高生はたまらなかった。
 短いヒラヒラとしたスカートから白い生脚をさらした集団と通りすぎるたびに、神治は襲い掛かりたくなる衝動を抑えるのに必死になった。
(こんなんじゃ耐えられない……)
 性欲を発散させようとオナニーをするのだが、以前と違って射精することができない。
 今まではグラビアアイドルの水着姿を見てしごくだけですぐにイけたのだが、伯母とセックスして以来、その程度では肉棒は硬くなるものの射精までには至らないのだ。
 伯母の生の肌に触れ、悩ましい声を聞き、気持ちのいい膣の感触を味わった神治の肉体は、視覚のみ、しかも写真という間接的な刺激程度では興奮が足りなくなってしまったのである。
(伯母さんとしたい……)
 神治は伯母の熟れた肉体を思い出していた。
 本家に遊びに行く約束を伯母とはしたが、その事を母に話すことを神治は躊躇していた。
 何しろ今まで一度もそんな事を言ったことがないのに、突然伯母の家に行きたいと言い出したら母は疑うだろう。
 伯母との関係には気がつかなくても、何かあったのではないかと思うに違いない。
 下手をしたら伯母との関係もバレてしまう。
 いや、伯母の言葉が本当なら、会ったという事実だけでセックスしたと気づいてもおかしくない。
 何しろ緋道家の男は親戚の女とするのが慣習なのだ。
 そういった中で育った母が気づかぬはずがない。
 バレたら確実に止められる。
 そもそも母は、そういった本家の慣習が嫌で家を飛び出したのだし、義兄の葬式に行くことさえ止めて、神治が本家に行かないようにしていたくらいだ。
 ちょっとやそっとの理由では行くことを許してはくれまい。
 何とか上手い理由はないかと神治は悩んでいた。
 早く伯母としなければ自分は犯罪を犯してしまうかも知れないのだ。
 図書館で本を借りた帰り道、そんな事を考えながらトボトボと歩いていると、目の前を小学生くらいの女の子が通りすぎた。
 かなり可愛い子で、すでに第二次性徴がある事を表すように微かに膨らんだ胸がTシャツを押し上げている。
 その様子が目に止まった瞬間、神治の一物は硬くそそり立った。
(うっ……)
 体がフラフラとその女の子の方に動く。
 背後から手を伸ばしまさに触れようとしたその時、その女の子は突然駆け出した。
 別に神治の存在に気がついた訳ではなく、単に急いでいるだけのようだ。
 女の子がいなくなった後、神治は伸ばした腕を降ろすと、危うく犯罪者になりかけた自分に冷や汗をかきながら、できるだけ女性が目に入らないよう、下を向きながら家まで歩いた。


(俺は、もう駄目かも……)
 夕食を母と食べながら、神治はそんな事を思っていた。
 今日はあと少しで女の子を襲ってしまうところだった。
 もう限界が近い。
 そんな時に姉と妹がいないのは幸運だった。
 十七歳の姉の佳奈は友人と旅行に、十一歳の妹の舞美は林間学校にそれぞれ今日から出かけていた。
 二人がいない事は神治の気を少し楽にしていた。
 いつもは母を含めた三人の誰かしらが目に入り、そのたびに肉欲の衝動を抑えるのに苦労していたのである。
 今日からそれが母だけで済むのだ。
 数日の間とはいえ、神治はホッとする思いだった。
「神ちゃん、もういいの?」
 箸が進まない神治を気にしたのか母が聞いてくる。
「いや、食べるよ」
 慌てて神治は箸を動かした。
 母は怪訝な顔をしながら黙っている。
 神治はできるだけ母を見ないようにしながら夕飯を食べていった。
「神ちゃん最近何かあったの?」
 夕飯を食べ終えて部屋に戻ろうとすると母が声をかけてきた。
「え? 何で?」
 内心の動揺を悟られないように答える。
「だって何だか様子が変よ。凄く苦しそう。どこか体の調子が悪いんじゃない?」
「いや、そんな事はないよ。元気さ」
 股間が元気すぎて困っているとはさすがに言えない。 
「嘘ね。お母さんには分かるのよ。神ちゃんも年頃だから恥ずかしいのは分かるけど、辛いんだったらお母さんにちゃんと言って。お母さん、神ちゃんのためなら何でもするから」
(ぐっ……)
 母の「何でもする」という言葉に、性的な想像をしてしまった神治はいきり立った肉棒を押さえるようにかがんだ。
「ほら、どこか調子が悪いんでしょ。大丈夫? 部屋に行って横になる? さあ、お母さんにつかまって……」
 母が近づいてきて、その体が目に入る。 
 最初に見えたのはよりにもよって乳房だった。
 Tシャツを押し上げる母の豊かな乳房に、神治は耐えられないように手を伸ばしギュッと掴んだ。
「あっ……」
 母が悩ましい声を上げる。
 手のひらに伝わる柔らかな感触に、神治はずっと我慢していた欲望が解放されていくのを感じた。
「母さぁん!」
 叫ぶと母の胸を両手で激しく揉んでいく。
「あっ、神ちゃんやめて、あんっ……どうしたのっ」
 母の制止は耳に入らない。
(柔らかい……ああ、何て柔らかいんだぁ……)
 母の乳房はたまらない感触だった。
 神治は溜まりに溜まった肉欲を発散させるかのように母の乳房を揉み続けた。
「あんっ……駄目、あっ……止めて、ああっ……あんっ……神ちゃんお願い、あっ……」
 Tシャツを捲り上げブラジャーを押し上げると、母の豊かな乳房が現れる。
 その白く美しい乳房をじかに揉み上げると、手のひらに気持ちの良い感触が伝わってきた。
(ああ……気持ちいい……母さんの胸は何て気持ちいいんだぁ……)
 ひとしきり乳房の感触を味わった後、続けて葡萄色の乳首に口を付け、チューっと吸い上げる。
「あああっ……だ、駄目ぇ、あんっ……そんな、あっ……そんな風に吸っちゃ、あんっ……いやぁっ……」
 両方の乳首を順番に吸い上げた後、今度はレロレロと舌先で弾き、吸っては放し、吸っては放しを繰り返す。
「あっ、あっ、ああんっ……神ちゃん、あっ……神ちゃ、あんっ……止めてっ、あぅんっ……お願い、ああんっ……止めてぇっ……」
 母は神治を押し返そうとしていたが、しばらくすると快感に力が抜けたのかズルズルと床に倒れこんだ。
 神治は今度はスカートを捲くり上げ、パンティに手を伸ばすと一気に脱がした。
「いやぁ……神ちゃん止めてぇ……お願いぃ……」
 母の制止を無視して頭をスカートの中に突っ込むと、股間に口を付け舐め上げる。
「あぅっ……ああんっ……あっ……だ、あっ……止め、あんっ……ああんっ……」
 母は体をブルブルと震わせて悶えている。
「あっ、そこは、あんっ……駄目、あぅんっ……あっ、あっ、あああっ……!」
 大きな叫びと共にガクンガクンと体が揺れると母は動かなくなった。 
 神治は服を脱ぎ捨てると、すでに硬く反り返っている肉棒を手に持ち、母の穴へと押し込んだ。
「あぅんっ……いやっ、神ちゃん駄目っ……すぐ抜いてっ、抜く、ああんっ……」
 母は突き刺さった肉棒を抜こうと抵抗したが、神治が腰をグイッと押し込むと大人しくなった。
 続けて腰を動かし始める。
「あんっ、あんっ、あんっ……やだっ、あっ……こんなの、あんっ……いけないわ、ああんっ……親子でこんなこと、あっ……しちゃいけないぃっ……」
 母は神治の胸を押して何とか体を離そうとしている。
 しかし神治は、そんな母の行動に意識が向かないほど肉欲に朦朧としながら腰を振り続けていた。
(ああ、やっぱり気持ちいい……伯母さんのあそこも気持ち良かったけど……母さんのはもっといいや……)
 母の膣は、入り込んできた肉棒をそのヌメヌメとした膣壁で包みこみ、優しく締め上げている。
 伯母の膣は神治の肉棒とピッタリハマる感じがしたが、母の膣はさらに密着感が強かった。
 それはまるで血の濃さが膣と肉棒の相性を決めているかのようだった。
 母の肉体は子の肉体を作り上げたわけで、いわば子は母の分身である。
 その一部である子の肉棒が、母の膣にピッタリとハマってもおかしな事はないだろう。 
「あっ、あっ、あっ……お願い、あんっ……神ちゃん止め、ああっ……そんなに、あんっ……腰を振っちゃ、あっ……いやぁんっ……」
 母は神治の肉棒に責められ、だんだんとその声を甘くしていっている。
 肉欲に朦朧とする意識の中でもそれは聞こえ、神治は母にもっと快感を与えようと腰の動きを早くしていった。
「あんっ、あぅんっ、ああんっ……神ちゃん、あっ……神ちゃ、あんっ……いや、あっ……激し、あんっ……激しいのぉっ……ああっ……こんな、あっ……こんな、あんっ……激しくしちゃいやぁっ……」
 母はイヤイヤといった感じで頭を左右に振り、言葉とは裏腹にもっと快感をねだるように腰を動かし始めた。
「いやぁんっ……あっ……腰が、あんっ……動いちゃうぅ……ああっ……勝手にぃ、あっ……動いちゃうのぉっ……あんっ、あっ……どうしてぇっ……」
 すでに母には神治の行為を否定する言葉はない。
 その腕は背中に回され、両脚は神治の腰をガッチリと掴むように絡まっている。 
「あんっ、あんっ、あんっ……神ちゃん駄目ぇ、あっ……お母さん、あっ……もう駄目よぉ、あんっ……イっちゃう、あっ……イっちゃうのぉ、あんっ……」
 母の「イく」という言葉に反応した神治は、己も射精感を高め、最後の一押しとばかりに腰の動きに力を入れた。
「あぅんっ、あっ、ああんっ……神ちゃん、あっ……ああんっ、あっ、ああっ……イくわ、あっ……イくわ、あっ……お母さんイっちゃうぅっ……ああああっ……!」
 母の体に力が入り、神治はギュッと抱きしめられた。
 その瞬間、神治も精を放つ。
 ドクドクドクっと激しい勢いで精液が母の膣に注がれていく。
 神治はガクガクと体を震わせ、たまらない快感に涎をたらして惚けた。
 ビクビクと最後の射精が終わると、力の抜けた神治は母の横に倒れこむ。
(母さんにしちゃった……)
 冷静になった神治の頭は、己の行為を振り返り恐怖に震え始めた。
(母さんに……母さんにしちゃったよ……)
 伯母とした事も近親相姦ではある。
 しかし、母とセックスするのは伯母とするのとは次元の違う罪のような気がするのだ。
 その一方で、自分を生んでくれた母の体に肉棒を押し込み、精を放つ行為とは、何とも変えがたいたまらない快楽を与えるものなのか、という興奮もあった。
 肉棒とそれを包み込む母の膣は、まるで溶けて交じり合い一つの肉となるかのようにピッタリとハマっていた。
 そしてその膣壁は、神治がどう動くのか知っているかのように腰の動きに合わせ蠢いた。
 母の肉体の何と素晴らしいことか。
 まだ一度しかしていないのにも関わらず、神治はすでに母の肉体の虜となっていた。
「神ちゃん……」
 母の声が聞こえる。
 神治は怖くて顔を向けられない。
 母の肉体に溺れ始めながらも、その禁忌な行為に対する罪悪感も大きかったのだ。
 いや、その罪悪感が大きいからこそ興奮が高まっているとも言えるのだろう。
「神ちゃん、辛かったのね……」
「え……?」
 母の思いもよらぬ言葉に神治は驚く。
 罵られ、悲しまれると思っていたのだ。
 ところが母は自分のことをいたわっている。
「な、なに言ってるんだよ。俺、母さんに酷いことしちゃったんだぜっ。それなのに……」
「いいえ……神ちゃんの年頃も考えず、ずっと我慢させてたお母さんに責任があるのよ……もっと早く気づいてあげれば……」
 母はそう言いながら体を起こす。
「こんなにしちゃって……」
 母の目線の先には、精液を放出し、力なく垂れ下がっている神治の一物があった。
「辛かったでしょうねぇ……」
 母は肉棒を握ると上半身を倒し、その口に神治の肉棒を含んだ。
(え……?)
 突然の母の行為に、神治は信じられないものを見る思いだった。
 あれほど抵抗していた母が、己の肉棒を口に含んでいるのだ。
 とても信じられるものではない。
 しかし現実である証拠に、股間からは強烈な快感が押し寄せてきた。
「ぐっ……」
 肉棒に一気に力がみなぎる。
「ほら、まだこんなに辛そう……」
「そ、それは、ううっ……」
 それは母が舐めたからだ、と言う前に舌が肉棒に絡み、敏感な部分を刺激してくる。
「か、母さん……何を……」
「あなたのこれを楽にしてあげるのよ。どう、気持ちいいでしょう?」
 その目は肉欲に染まりトロンとしている。
「がっ……ああっ……き、気持ちいいけどっ……どうしてこんなっ……」
「私はあなたの母親ですもの。苦しんでいる息子を放っておけないわ」
 母は激しく肉棒を擦り上げ、シュボシュボと口全体でしごき始める。
 その快感に神治はうめき声を上げた。
(こんなっ……母さんが俺のチンポを咥えるなんてっ……)
 見下ろすと母が熱心に肉棒を口から出し入れしている様子が見える。
 視線を感じたのか母がこちらを見上げ、そのせつなげに見つめる表情に神治の我慢は瞬間的に限界に達した。
「うあっ……出るっ……出るっ……出るよぉっ……!」
 伯母とした時の忍耐力が嘘のように、あまりにも短い時間で射精してしまう。
 ドクドクドクと勢いよく口内に発射される精液を母は美味しそうに全て飲み込み、肉棒をチューっと吸い上げた。 
 そのまるで体の中身全てを吸い取るかのような吸引に、神治は体を震わせ悶えた。
 ようやく肉棒が開放されるとヘナヘナと倒れこむ。
「大丈夫?」
 母の問いに神治は答えられない。
 凄まじい快感に体が虚脱していたのだ。
 伯母とあれほどしたのが嘘のように、神治は経験のない少年に戻ってしまっていた。
「ふふっ……気持ち良かったのね。お母さん嬉しいわ」
 母は再び肉棒を手にすると、軽くしごき始める。
「ぐっ……」
 それだけでたまらない快感が押し寄せてくる。
「あら、もう大きくなった。凄いのねぇ、神ちゃん」
 嬉しそうに微笑むと、母は神治の腰の上に跨った。
「神ちゃん疲れてるでしょうからそのままでいいわ。お母さんがしてあげるから」
 肉棒が母の膣に押し込まれる。
「あんっ……ああっ……いいわぁっ……」
 母は気持ち良さそうに呟くと体を上下に動かし始めた。
 長い髪が体の動きに合わせて乱れ、豊かな乳房が上下に激しく動いている。
 そのいやらしい母の姿に興奮しながらも、なぜあれほどセックスを拒んでいた母がこうも積極的になっているのか神治には分からなかった。
 これでは自分の方が襲われたみたいではないか。
 そう、母の様子は、まるで肉欲に飢えた熟女が若い男を襲っているようにしか見えない。
 母は身内でのセックスを嫌って実家を出たはずだ。
 そして神治にもそういった慣習に触れさせないようにしていた。
 それなのに、今の母は自分から息子の肉棒を舐め上げ、その穴に咥え込んで嬉しそうに悶えている。
「あっ、あっ、あっ……いいわぁっ……いいっ……神ちゃんのコレ、あっ……最高よぉっ……」
 それに自分の体たらくはどうした事だろう。
 伯母との数回にわたるセックスによって、一人前の男として女を満足させる自信があった。
 ところが母に肉棒を咥えられてからというもの、まるで初心者に戻ってしまったかのように翻弄されている。
「あんっ、あっ、あぁんっ……いいっ……いいっ……気持ちいいっ……」
 先ほどの射精の早さもどうした事か。
 伯母としている時はなかなかイかないで続けられていたのに。
 フェラチオされたのが初めてだったからか?
 確かに母の口は凄かった。
 あれほど適格に自分の弱点をついてくるとは驚きだった。
 弱いところを攻撃されては我慢できないのも当然だ。
 しかも母が見上げてきた時の興奮は凄まじかった。
 母の顔を見た瞬間、自分が母親に肉棒を咥えられているという事実が認識され、途端に射精が我慢できなくなってしまったのである。
 実の母に肉棒を咥えられているという事がこれほどの快感を呼ぶとは思わなかった。
「ああっ、あんっ……神ちゃん、あっ……素敵ぃ、あんっ……神ちゃんのコレ、あっ……最高ぉっ……」
 それに今肉棒が入り込んでいる所の気持ちの良さはどうだ。
 伯母の膣も凄いと思ったが、母のこことは比較にならない。
 その一体感は、まるで切り取った部分をハメたかのようにピッタリとしており、膣襞も神治の肉棒が一番快感を感じるように蠢いている。
 さすが自分を生み出した場所というべきか。
 母の膣は、まるで分身とも言える子の肉棒が喜ぶことを心得ているようだった。
「どうっ? あっ……神ちゃん、あんっ……気持ちいいっ?」
 母がこちらを見下ろしながら尋ねてくる。
 その顔は普段の母からは想像もできないほど淫蕩な雰囲気に満ちていた。
「お母さん、あんっ……神ちゃんが、あっ……気持ち良くなってくれると、あぅんっ……嬉しいのぉっ……」
 母の自分をいたわる愛情と、そのいやらしい表情にたまらなくなった神治は一気に射精感が高まる。
「ぐっ、母さんっ……出るっ、出るよっ……」
「ああんっ……いいわっ、あっ……出しなさい、あんっ……お母さんの中に、あっ……思いっきりぃっ……」
 母のいやらしい言葉が引き金になり、ドクドクドクっと精が放出される。
 神治は手をギュッと握り締め、歯を食いしばって快感に浸った。
 やがて射精が終わると、体の力を抜いて深い息をつく。
「ふふっ、たぁくさん出したのねぇ。気持ち良かったぁ?」
 母は体を倒してくると、神治の唇に唇を押し付けてくる。
 舌が絡み、激しく吸い上げられた。
「んっ、んっ……んんっ……」
 快感に体が脱力している時にこの行為は強烈だった。
 肉棒が瞬時に回復していく。
「ふふっ、まぁた大きくなったぁ……」
 母はトロンとしたいやらしい表情で笑うと、その豊かな胸を神治の顔に押し付けてくる。
「オッパイ吸ってぇ……昔みたいにぃ……神ちゃん吸ってぇ……」
 魅力的な乳房を見せられて吸い付きたくならない男がいようか。
 神治は乳首に口を付けると激しく吸い始めた。
 手を伸ばし乳房も揉み上げる。
「あんっ……あっ、いいわぁ……神ちゃんいいぃ……ホント、赤ちゃんの頃から吸い方おんなじぃ……」
 母はうっとりとしながら神治の頭を胸に抱きしめた。
「じゃあ、次はぁ……神ちゃんが上になって突いてぇ……」
 後ろに倒れると脚を左右に開く。
「こっこぉ……神ちゃんが生まれた場所にぃ……神ちゃんのぉ、大きくなったぁ、オチンチンを入れるのぉ……」
 己の秘所を指差しながら誘う母の様子に、神治はたまらなくなって起き上がる。
 肉棒はすでにビンビンになっていた。
「さあ、帰ってらっしゃいぃ……お母さんのここにぃ……帰ってくるのよぉ……」
 いやらしい母の言葉に、神治は一気に肉棒を押し込み腰を凄まじい早さで振り始める。
「あぅんっ……あっ、そうよっ……神ちゃんいいわぁっ……もっと激しく、あっ……もっと激しくしてぇっ……」
 神治の興奮は、母の「生まれた場所に入れる」という言葉で非常に高まり、今まで感じたことのない快感を得ていた。
「あんっ、あっ……凄いぃっ……あぅんっ……神ちゃん凄いのぉっ……ああんっ……もっとよぉ、あんっ……神ちゃんのオチンチンを、あっ……もっと擦り付けて、あんっ……神ちゃんが帰ってきたことを、あぅんっ……お母さんの体に、あっ……分からせてぇっ……」
 母はそういった言葉を使うことで、息子の肉棒を咥え込んでいる事実を認識し、背徳感を高め快感を呼んでいるようだった。
 事実神治はその母の言葉でとてつもなく興奮している。
 自分が母とセックスしている、実の母の膣に肉棒を押し込んで腰を振っている、そう思うだけで震えるような快感が押し寄せてくるのだ。
「神ちゃんの、あっ……オチンチンが、あんっ……ハマっていると、あぅんっ……お母さん、あっ……神ちゃんと、あっ……一つになってるみたいで、ああんっ……たまらないのぉっ……」
 背中に腕が回されギュッと抱きつかれる。
「神ちゃんは、あんっ……神ちゃんは、あっ……お母さんの物よぉっ……」
 両脚が腰に絡んだ。
 凄まじい母の自分に対する執着。
 神治はそれを少し恐ろしく感じながらも、同時に母の愛情の強さに嬉しさを感じていた。
「母さんっ、母さんっ、母さんっ……」
 激しく腰を振る。
 その動きはすでに伯母としていた頃の調子を取り戻していた。
 母の言葉に体中に力がみなぎり、精液を母の胎内に吐き出したい気持ちでいっぱいだった。
「あっ、あっ、あっ……あんっ、あんっ、あんっ……神ちゃんっ、神ちゃんっ、神ちゃぁんっ……」
 母の腰も同時に動き、親子はお互いを求めてキツク抱き合った。
 唇が合わせられ、舌が絡み合う。
「んっ、んっ……んんっ……」
 砂漠を旅してきた者が乾きを癒すかのように激しく唇を吸い合う。
 そんな中、神治は射精感が高まるのを感じた。
「母さんっ……俺っ……出すよっ……母さんの中にっ……出すよっ……」
「ちょうだい、あっ……神ちゃんの、あんっ……精液、ああんっ……お母さんの、あっ……中に、あっ……いっぱいぃっ……」
 母の言葉に神治はさらに激しく腰を振る。
「あんっ、あぅんっ、ああっ……神ちゃん凄いわ、あっ……お母さん、あんっ……たまらないっ……ああんっ……こんな、あんっ……凄いの、ああんっ……駄目よぉっ……あっ……凄すぎて、あんっ……おかしくなっちゃうぅっ……ああっ、あっ、あぅんっ……あっ、あっ、あああああっ……!」
 母の絶叫と共に神治は精を放った。
 凄まじい快感に、体中が母の体と一体となっていくような蕩ける感覚を感じる。
 快感の極致に頭が朦朧とし、神治は目の前が真っ白になっていった。


 気がつくと体が揺れているのを感じた。
「あ、神ちゃんっ……気がついたぁっ?」
 振動の正体は母だった。
 意識のない神治の肉棒を元気にさせ、再び上になって腰を振っていたのである。
「ぐっ……」
 意識の回復とともに快感が押し寄せてくる。
「か、母さんっ……何でっ……こんなっ……」
「だってぇ、あっ……神ちゃん、あんっ……気を失っちゃうんだもん、ああんっ……しょうがないから、あっ……自分でしてるのっ……」
 何とも凄まじい母の肉欲か。
 神治は母の淫乱ぶりに恐怖に似たようなものを感じた。
「気がついたのならぁ、あっ……今度は後ろからぁ、あんっ……神ちゃん突いてぇっ……」
 母は神治の上から降りると、四つんばいになって尻をこちらに向ける。
「ほらほらぁ……神ちゃん早くぅ……」
 いやらしく尻を振る母の様子に神治はたまらなくなり、膝立ちになると腰を掴んだ。
「早くちょうだいぃ……」
 振り返って要求する母のいやらしい表情に興奮しながら肉棒を押しこんだ。
「あっ、うんっ……いいわぁ……」
 気持ちの良さそうな母の声を聞きながら腰を動かし始める。
「あっ、あっ、あっ……やっぱりいいわぁ……あんっ……突いてもらう方が、ああっ……やっぱいいっ……」
 後ろからという新たな挿入感に快感を感じつつ、神治は腰の動きを早めていった。
「あぅっ、あっ、ああんっ……そうよっ、神ちゃんいいっ……」
 髪を振り乱して悶える母の姿はたまらなかった。
「はぅっ、ああんっ、あっ、あっ……もっとよぉっ……あんっ……もっとちょうだいぃっ……」
 神治は背後から乳房を掴んで揉み上げた。
「あぐぅっ……神ちゃぁん、あっ……オッパイいいのぉっ……」
 乳首を摘み、クリクリと動かす。
「あふんっ……乳首ぃっ……あっ、あんっ……いやぁんっ……」
 可愛らしい声を上げる母にますます興奮した神治は、母の体を持ち上げると胡坐をかいて座り、背後から母の乳房を掴みながら腰を激しく動かした。
「ああんっ……いやぁっ……神ちゃん、あっ……凄いぃっ……凄いのぉっ……」
 ギュッと抱きしめると母の柔らかい肉体が自分の物になった気がして気持ちがいい。
「あんっ、あふぅっ……駄目ぇっ……お母さんもう駄目ぇっ……ああんっ……イっちゃうぅ、あっ……イっちゃうぅっ……」
 その言葉に、神治は母の体を床に仰向けに倒すと、上から思いっきり突きこむように腰を叩きつけた。
「いやっ、凄いぃっ……あんっ、あんっ、ああんっ……神ちゃん、あっ……神ちゃぁん……凄いっ、凄いよぉっ……あっ……ああっ、あんっ……ああっ、ああっ、あああああっ……!」
 母の体がビクビクと震える。
 それに合わせて神治も精を放った。
 ドクドクドクと凄まじい量の精液が母の膣内に発射されていく。
 歯を食いしばりその快感に耐えながら、射精の終了と共に神治は母の体の上にその身を横たえた。
 母と自分の荒い息が重なる。
「神ちゃん良かったわぁ……さすがお母さんの子ねぇ……こんなに頑張れるなんて素敵よぉ……」
 母が頭を撫でてくる。 
「何だかお母さん、嬉しくなっちゃったわぁ……ね、神ちゃん、もっとしましょう。もっと、どんどんしましょう。お母さん、神ちゃんのオチンチンをもっと感じたいのぉ……」
 母の言葉と共に膣内で肉棒が硬くなった。
 いや、硬くさせられた。
 膣が蠢き、神治の肉棒を刺激したのだ。 
 母はとんでもない淫乱な女だった。
 息子の肉棒を咥え込み、決して飽きることなく精を吐き出させる淫魔だ。
 だが自分はその淫魔の息子なのだ。
 その証拠に肉棒は硬くなることを止めないし、母の中に出したいという欲求もまだまだ神治の中には渦巻いていたのだから。
 神治は起き上がると、再び腰を振り始める。
「うわぁ、神ちゃん元気ぃ……あんっ……そうよ、あっ……激しくお願いぃっ……」
 神治の腰の動きは早く力強くなっていく。


 夜も深け始めた頃、まだ二人は体を合わせていた。
 母の底なしの肉欲にも驚いたが、自分の絶倫ぶりにも神治は呆れ果てていた。
(何でこんなにできちゃうんだ……)
 もう何度しているのか分からない。
 だが神治の肉棒は決して硬くなることをやめないのだ。
 これはもう、一つの才能といえるだろう。
(ギネスブックに載れるかな……)
 そんな馬鹿なことを考えながら、腰を母にぶつけていく。
「あっ、あっ、ああんっ……神ちゃん、あっ……お母さんイっちゃうぅ……ああああんっ……!」
 母の絶叫と共に精を放つ。
 こちらも衰えることのない凄まじい量の精液が放たれた。
 ドクドクドクと激しい放出が続き、しばらくした後ようやく射精を終えた神治は母の肉体の上に倒れこんだ。
 さすがにそろそろ体力の限界にきていた。
 性欲はあるのだが、体の力が出ないのだ。
「はぁ……はぁ……」
 体の下で荒い息を吐いている母も同じなのか、今回は何もしてこない。
 神治は力を抜いて母に身を預けた。
 その柔らかな肉体に触れていると、温かな体から伝わってくる鼓動が何か懐かしさを感じさせ、神治の心を穏やかにさせていった。
 神治は母とこうして抱き合っている現実を改めて見つめ、どうしてこうなったのかを思い出した。
「母さん、どうしてさせてくれたの?」
「え?」
 神治の突然の問いに、母は良く分からないといった表情をしている。
「どうして俺とセックスしたの? そりゃあ最初は俺が強引にしちゃったんだけどさ……その、その後は違うだろ……」
 母は困ったような顔をすると、少し顔を赤くして目をそらした。
「神ちゃん、伯母さんとしたでしょ?」
 予想外の返事に神治は動揺した。
「え? そ、そのぉ……」
「ふふっ、誤魔化さなくてもいいのよ。三日前に伯母さんと会ったんでしょう?」
「ど、どうして三日前だって……」
 思わず伯母と会ったことを肯定するような言い方をしてしまう。
「だって、その頃からだもの。神ちゃんがおかしくなったの」
 そこまでバレていたのか。
 神治は母の洞察力の凄さに驚き、もう隠しても仕方がないだろうと伯母とセックスした経緯を話し出した。
「図書館の帰りに伯母さんと会って……大事な話があるって言うからホテルに一緒に行って……そこでうちの家の慣習を教えてもらって……当主になってくれって言われて……それで、その……」
「誘惑されちゃったのね」
「うん……」
 母はため息をついた。
「しょうがないわね、姉さんは……それで、伯父さんと謙ちゃんが亡くなった事も聞いたのね」
「うん……それで俺に当主になってくれって……」
 母は再びため息をつく。
「ごめんね黙ってて。お母さん、神ちゃんを本家に行かせたくなかったから……」
「いや、いいよ……それに、母さん慣習が嫌いなんでしょ。でも本当なの? 緋道の男は、その、一族の女の人全員とするって……」
「本当よ……」
 改めて母の口から聞かされると驚く。
 現代に近親相姦を慣習とするような家があり、さらにそれが自分の親戚であるとは。 
「でもどうしてそんな……伯母さんは血を大切にしてるって言ってたけど……」
「そうね、うちの血は確かに変わってるの。神ちゃんも分かってるでしょ、こんなにセックスできるなんて異常だってことを……」
 確かにその通りだった。
 自分はいつまで経っても肉棒が硬くなり、性欲が無くならない。
「うちの親戚ってみんなそうなの?」
「みんなって訳じゃないわ。それなりに精力が強いけど、神ちゃんみたいな人間は少ないの……でもだから、神ちゃんは当主になった方がいいと思う……」
「え? どうして?」
 母は自分が当主になる事に反対だったはずだ。
「だってこのままじゃ、神ちゃんおかしくなっちゃうわよ。セックスしないでいたら女の人を襲いたくなるでしょう?」
「ど、どうしてそれを……」
「昔、同じような人がいたのよ。私みたいに慣習が嫌で一切セックスしなかった人が……でもその人は私と違って男だったのが問題だった」
「男だと何で問題なの?」
「男の人は耐えられないのね。自分の中に溜まっていく性欲を吐き出さないではいられないらしいの……だから結局その人は耐え切れなくなって村の女の子を襲ったらしいわ」
「そんな……」
 神治は、自分が危うくその男と同じになりそうだったことを思い出して冷や汗をかいた。
「その人は結婚して奥さん相手に毎日したんだけど、そのうち奥さんの方が参ってしまって……その人の精力は普通の女の人には耐え切れなかったのね」
 何とも凄い精力なのか、神治は他人事でない話に恐ろしさを感じた。
「結局その人は妥協して一族の女とセックスすることにしたの。そうすれば人数も多いし、一族の女なら同じように精力が強いから」
「なるほどね……」
「だから神ちゃんも当主になった方がいいわ。その方が安心よ」
 神治は押し黙った。
 確かに母の言う通り当主になった方がいいような気がする。
 だが、当主になるということは母たちと別れて暮らすことになるのだ。
 母の肉体の虜となった神治にはそれは辛いことだった。
「母さんは……その、俺ともうしてくれないの?」
「え?」
「だって、母さんがしてくれれば、何も当主にならなくても平気だろ。その人の奥さんと違って、母さんは俺と何回しても大丈夫だったんだから」
 神治の言葉に、母は困ったような顔をする。
「確かに神ちゃんの言う通りだけど……嫌なのよ、親子でするのって……」
「どうして? さっきは母さんの方からしてきたじゃないか」
 そう、最初以外は全て母が神治を誘ったのだ。
 なぜ今更近親相姦を嫌がるのか。
「それなのよ……」
「え?」
「さっき言った男の人の話だけど、男と違って女は耐えられるの。性欲に耐え切れなくなって襲いたくはならないのよ」 
「ど、どうして?」
「さあ? どうしてなのかは分からないけど、お母さんはこの四年間、一切セックスをしないで過ごしてきたわ。女はしなくても大丈夫みたいね」
「そうなんだ……」
「でもその代わり、一度しちゃうと駄目みたい……神ちゃんに、その、オチンチン入れられてから、お母さんおかしくなってたもの……今思い出すと恥ずかしくて……」
 母は顔を真っ赤にして目をそむける。
 つまり、男のように襲いたくはならなくても、一度してしまうと止まらなくなるという事らしい。
「昔からお母さんって乱れると凄いらしいの。それが嫌なのも慣習が嫌いな理由の一つ」
「なんで?」
「だって乱れてる姿を一族の男の人全員に見られちゃうのよ。恥ずかしいわ……」
 どうやら母はかなりの恥ずかしがり屋だったらしい。
 そんな母を神治は可愛く思った。
 セックスをしたせいか、以前より母を女性として意識しているようだ。
「それと、神ちゃんが伯母さんの所に行った方がいいと思う理由がもう一つあるの……」
「なに?」
「さっき話した男の人ね。それから研究をして、セックスしないでもある程度耐えられる方法を見つけたらしいのよ」
「え? ホント?」
「ええ。詳しいことは知らないんだけど、それをまとめた書物が確か本家にあったと思うわ」
 それはありがたい話だった。
 当主になってしまえば心配ないとはいえ、やはり何があるのか分からないのだ。
 できるだけ自分で性欲を抑えられるようになっていた方がいい。
「じゃあ、それが上手くいけば、別に当主にならなくても済むんだね?」
「そこまで抑えられるのかは分からないわ。でも試してみる価値はあると思う」
「そうか……じゃあ行くよ俺、伯母さんの所に。そんで大丈夫だったら戻ってくる」
「でも、当主になった方が……」
「俺、母さんが大好きだもん。母さんと離れたくないよ」
「神ちゃん……」
 母は嬉しそうに神治を抱き寄せる。
 母の柔らかな肉体の感触に、あれほど精を放ったはずの肉棒が再び硬くなり始めた。
「母さん、最後にもう一回だけしよ。それで俺、母さんとするの我慢するから」
「でも……」
 すでに肉欲から開放された母は、息子とする事をためらっている。
 今までの淫乱な母とあまりに違うその様子に、神治はムラムラと興奮が高まっていくのを感じた。
「ね? いいでしょ? もうたまらないんだよぉっ!」
 そう叫ぶと、神治は母の上にのしかかり再び肉棒を押し込む。
「あ、こらっ、止めなさいっ……駄目、あんっ……」
 いやがる母の姿がたまらない。
「もう、神ちゃんったらぁ、あんっ……しょうがない子ね、あぅんっ……」
 神治を甘く叱る母の可愛らしい姿に、神治は興奮を高め腰を激しく動かしていくのだった。 












あとがき

 二話目は母親です。
 主人公には姉妹がいますが、やはり暴発した肉欲を受け止める役割は母親が一番似合うと思ったので。
 何をされても許す愛というのは、母親が一番強いでしょうしね。
 などと書きましたが、この母親の場合、自分も淫乱だったりするので途中から大喜びになっておりますが(笑)
 この設定は「精力がある息子の母親なら、自分も精力が強い方が面白い」そんな事が思い浮かび、途中から立場が逆転しちゃうという形にしてみた訳です。
 熟女に襲われてみたい、そんな願望も含まれてます。
 さて、いよいよ次回から、近親相姦の巣窟(笑)緋道の本家に場所を移します。
 どうなるのかお楽しみに。
(2004.7.19)



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