緋道の神器 
  
        第一話  伯母の誘惑 
 
 
 夏の熱い日差しが照りつける午後。 
 十四歳の緋道神治(ひどうこうじ)は、図書館で借りた本を持って家に向かう途中だった。 
「神ちゃん……」 
 突然呼び止められた神治は、声のした方に振り返った。 
 そこには四十歳ほどの美しい女性が立っている。 
 日傘を差したその女性は親しげにこちらを見つめており、神治は自分を知っているらしい視線に、誰であったかと記憶を探った。 
「覚えてないかしら? もう四年ぶりだもんねぇ」 
(四年ぶり……?)   
 四年前の自分は母の実家で暮らしていた。 
 親戚か、と思考がいくと、すぐに誰であるのか思い出す。 
「亜樹子伯母さん。お久しぶりです」 
 母の姉である女性に頭を下げる。 
「あら、思い出してくれた? 伯母さん嬉しいわ」 
 伯母はにこやかに微笑むと近づいてきた。 
 伯母の胸はかなり豊かで、着ているTシャツを押し上げている。 
 Tシャツ一枚という姿はそれだけで胸の大きさを主張し、伯母の女としての魅力を振りまく要因となっていた。 
 神治は思わず伯母の胸を見つめてしまう。 
「ホント、久しぶり……神ちゃんはすっかり大きくなって……男らしくなったわね……」 
 その言葉は、伯母として甥にかけるものとして全くおかしくはないのだが、口調と視線に何やらそうでないネットリとしたものを感じて神治はドギマギしてしまう。 
 すでに伯母の胸の大きさに動揺し、肉感的な熟女の魅力に当てられていた神治としては、そこにそんな台詞を言われては胸の鼓動が高鳴って仕方が無かった。 
 しかも伯母とは四年ぶりである。 
 まだ女性を性的に意識しない年齢の頃に会った記憶しかないため、久しぶりに再会した伯母は、肉親というより魅力ある肉体を持つ女としての印象が強くなってしまっていたのだ。 
 ゴクッと唾を飲む。 
「十四歳よね。もう十分大人ね……」 
「大人」という言葉に反応してしまう。 
 思春期を迎えた少年にとって、「大人」という言葉の意味は、生物的でも社会的でもない意味を含んでいる。 
 それは「セックスができる」という事だ。 
 ますます伯母の体に意識が向いてしまい、その柔らかそうな肉体にドキドキしてしまう。 
 股間の一物が大きくなるのを感じた。 
「ねえ、ちょっとこれからいいかしら。神ちゃんにお話があるんだけど……」 
「あ、いいですよ。どうせ暇だし……」 
 魅力的な伯母の誘いを断る理由はない。 
 神治の頭の中では、伯母に襲い掛かりセックスする妄想が浮かんでいた。 
 現実にはそんな事はできないのだが、二人きりになったらもしかして、などという浅はかな思いがあったのだ。 
「じゃあ、こっちに車を待たせてあるから、行きましょう」 
「はい」 
 大通りの方を指し示す伯母に付いて歩き出す。 
「そう言えば、伯母さんは何でこっちに出てきてるんですか?」 
 道すがら、疑問に思っていたことを尋ねる。 
 田舎にいるはずの伯母がなぜここにいるのか気になったのだ。 
「それはね、神ちゃんに会いに来たのよ……」 
「え……?」 
 まるで愛の告白でも受けたかのように動揺してしまう。 
「ちょっと家のことで、大事な話があって……」 
「そうなんですか……」 
 そのまともな理由に、自分が馬鹿な妄想をしていると神治は思い、少し冷静になろうと頭を軽く振る。 
「さ、乗って。ちょっと遠いけど、そんなに時間はとらせないから」 
「はい」 
 待たせてあった車に乗り込むと、車はすぐに動き出した。 
 
 
 二駅先にある、この地域で最も高級なホテルの前で車は止まった。 
「さ、行きましょう」 
 躊躇無く降りる伯母に神治も続く。 
 入り口に立つ従業員に頭を下げられ玄関ホールに入ると、緊張が高まっていくのを感じた。 
 普段、この様な高級な場所に出入りした事のない神治にとって、何もかもが緊張する対象だったのだ。 
 伯母はフロントで部屋の鍵を受け取ると、エレベーターに乗り込む。 
 最上階まで上がり、そこにあるいかにも高そうな部屋へと神治を連れて行った。 
「凄いですね……」 
 あまりの高級さに感動してしまう。 
「あら、こういう所は初めてなの?」 
 キョロキョロしている神治を面白く思ったのか、笑いながら伯母が問いかけてくる。 
「え、ええ……ホテルは何度か泊まったことありますけど、こんな高級な所は……」 
「そう……まあ、しょうがないわよね。そういう生活をしてるんですもの……」 
 伯母は少し悲しそうな表情を浮かべて、備え付けの冷蔵庫から飲み物を取り出した。 
「オレンジジュースでいいかしら?」 
「あ、はい。それでいいです」 
 答えながら、母の実家は金持ちなのか、と神治は昔住んでいた家の記憶を探ってみた。 
 確かに家は大きかったが、それは田舎だからだという印象しかない。 
 大きな家に住んでいるからといって、こんな高級ホテルに泊まれるほど金持ちとは限らないのだ。 
 実家は何か大きな商売をしているのだろうか。 
 だったら自分の家ももう少し金持ちであってもいいのに。 
 そう思ったところで、伯母の悲しそうな表情と「そういう生活をしてる」という言葉に、母と実家との間に何かあったのではないかと気になった。 
 しかし伯母に尋ねるのも気が引ける。 
 親戚との嫌な部分はあまり知りたくないものだ。 
 そんなことを思いながら神治はソファーに腰掛けた。 
 正面のソファーに伯母も腰を下ろす。 
 振動に豊かな胸が揺れ、思わず見入ってしまった。 
「さあ、ようやく落ち着いたわね。で、話なんだけど……」 
 伯母が脚を組んだ。 
 すると、短めのスカートに隠されていた太ももがあらわになり、その白さと柔らかそうな様子に神治は唾を飲み込む。 
「ふふっ……神ちゃんは落ち着けてないかな?」 
「え?」 
 その言葉に、自分の目線を見透かされたかと思い神治は動揺してしまう。 
「いえ、何でもないわ」 
 笑いながら伯母が再び脚を組み替えたため、それをやはり目で追ってしまった。 
「ふふっ……可愛いわね……」 
 伯母は微笑みながら神治を見つめている。 
 その視線にドギマギしながら、もしかして伯母は自分を誘っているのではないか、などと神治は思った。 
 この様な密室に男女が二人きりなのだ、そうであってもおかしくない。 
 実際、先ほどからの伯母の様子は、甥に見せるものとしては余りにも色っぽすぎる。 
「これはとても大事な話だからしっかり聞いてね」 
 そんな神治の思いを断ち切るかのように伯母は話し出し、その口調の普通さにようやく神治も平静さを取り戻した。 
(そうだよな、伯母さんが俺なんか誘うわけないじゃんか……) 
 自分の馬鹿な妄想を振り払うと、伯母の言葉に集中する。 
「まず、あなたに確認したいんだけど……あなたの伯父さん、つまり私の夫の謙介と、息子の謙吾が死んだことは知ってる?」 
「え……?」 
 あまりにも衝撃的な言葉に神治は固まった。 
「そう、その様子じゃ知らなかったみたいね……」 
「伯父さんと、謙ちゃんが……そんな……」 
 四年前までの記憶しかないが、伯父は非常に優しい人だった。 
 よく遊んでもらったのを覚えている。 
 従兄の謙吾にしても、十歳年上でありながら自分や他のイトコたちの面倒をよくみてくれた頼りになる人だった。 
 その二人が死んだなんて。 
 神治はあまりの衝撃に何も言うことができなかった。 
「ちょうど半年ほど前、ちょっとした事故でね……」 
 二人の死因を語る伯母の表情はかなり辛そうだった。 
 しかしどうして自分はそんな大事なことを知らされなかったのだろう。 
 付き合いのない親戚関係という訳ではない。 
 四年前までは一緒に暮らしていた間柄なのだ。 
 親しい親戚が死んだというのに、なぜ自分には教えられなかったのか。 
 そこまで考えて、先ほどの母と親戚との間に何か問題があったのではないかという考えに思い至った。 
 それを聞こうかとも思いつつ、その事がかなり重要な問題のような気がして聞くことに勇気がいった。 
「あなたに知らせなかったのには理由があるのよ」 
 しかし伯母はそれを神治に話すつもりらしい。 
 緊張しながら耳を傾ける。 
「まず、うちの家のことについて話すわね。うちの一族には慣習があってそれを非常に大事にしてるの。そしてその中で最も大事なのが、当主の存在」 
「当主?」 
「そう、平たく言えば、その家、というか親戚の中で一番偉い人のことね。それを必ず立てることになってて、伯父さんはその当主だったのよ」 
「そうなんですか……」 
「そして、その当主がこの間死んでしまった……普通はそこで次期当主がいるんだけど、その次期当主である謙ちゃんも死んじゃったの……」 
 二人のことを語る伯母の顔はやはり辛そうだった。 
「で、次期当主まで死んでしまった場合にどうするかと言うと、一族の中から選ぶことになってて……それが神ちゃん、あなたなの」 
「え?」 
 突然自分の身の上の問題に話が変わり、あまりの事に思わず腰を浮かしてしまう。 
「驚くのも無理ないわね……今までそういう事を知らずにいたんですもの」 
「で、でも、普通はそれって伯父さんの子供の中から選ぶんじゃないんですか? ほら、しずねぇがいるでしょ」 
 神治は七つ年上の従姉である静のことを告げた。 
「しずちゃんは当主になれないの。他の子も駄目。当主は男しかなれないから」 
「じゃ、うちの父は……」 
「あなたのお父さんは、血の繋がりがないから駄目なのよ」 
 そうだった、父は婿養子だったのだ。 
 他には、と考えてみて、自分以外に男の親戚がいない事に気がつく。 
 今までは伯父と謙吾がいたため分からなかったが、緋道家の男は三人しかいなかったのだ。 
 そのうちの二人が死んでしまった。 
「じゃあ、俺がなるしかないんですね」 
「そう、そうなんだけど……無理強いはしないわ」 
「え?」 
 予想外の答えに驚く。 
 てっきり絶対なってくれと言われると思ったからだ。 
「あなたは十歳の時に本家を離れてしまったから、当主になるための修行をしてないわ。だからあなたが当主の仕事に耐えられるかどうか分からないの。もし当主の仕事に合わなかったら大変だろうと思って……」 
「そ、そんなに大変なことなんですか?」 
 少し怖くなって尋ねる。 
「あ、何か怖がらせるような感じに聞こえたら御免なさい。別に体を酷使するとかそういうのじゃなくて……いえ、ある意味そうかしら?……でも辛いことではないのよ……いえ、人によっては辛いかしら……?」 
 伯母は一体どっちなのか分からない言葉を繰り返すと、困ったように笑った。 
「具体的にどういう事をするんですか?」 
 どちらにしろ概念的な説明では実感が持てない。 
「あ、そうね。具体的に言った方が分かりやすいわね……簡単に言うと、子作りよ」 
「は……?」 
 間抜けな声を出してしまう。 
「こ、子作りって、その……」 
「そう、セックス」 
 伯母はにこやかに笑っている。 
 伯母の口からセックスという言葉が出た事にも驚いたが、それが当主の仕事だというのにも驚いた。 
「な、何で子作りが当主の仕事なんですか? それって普通に夫婦がすることじゃ……」 
「本家から離れてしまったあなたにはちょっと変に聞こえるかも知れないけど、当主が相手にするのは奥さんだけじゃないの。一族の女全てを相手にするのよ」 
「え?」 
 言われている事がよく分からない。 
「うちの一族は血統を大事にしていて、よその血を入れることを拒むの。だからその分身内だけで子供を作らなくちゃいけなくて、責任者である当主は、一族の女全てと子作りをする必要があるってわけ」 
 とんでもない慣習がある母の実家に驚きながらも、男にとっては天国みたいだと神治は思った。 
「だから当主になるってことは、それだけの女を相手にセックスしなければならないって事で、それは凄く大変なことなの。神ちゃんにはまだ分からないかも知れないけどね」 
 伯母は微笑むと神治を見つめた。 
 その視線には、伯父の死を語り始めてから無くなっていたネットリとした感じが戻ってきている。 
「で、どうして伯父さんと謙ちゃんのことをあなたに知らせなかったかという理由なんだけど……」 
 伯母は立ち上がった。 
「あなたのお母さんは、うちのそういった慣習が嫌いだったの。普通の家庭を夢見てたのね。だからあなたが十歳の時に伯父さんの許可をもらってこちらに出てきたってわけ」 
 そして神治の傍までやってくると隣に腰掛ける。 
 その距離は腕が当たるほど密着しており、神治の鼓動は激しく高鳴った。 
 触れている伯母の肌の感触がたまらない。 
「伯父さんと謙ちゃんが死んだら、あなたが当主にならなければいけないのは分かってた事だから、できるだけ本家とあなたを関わらせたくなかったのね」 
 神治は突然の伯母の接近に体を硬直させ、顔を見る事もできない。 
「でも私は来ちゃったわ。あなたに会いに……」 
 伯母は神治の顔を持つと、強引に自分の方へ向かせる。 
 目の前に伯母の美しい顔が迫り、神治の鼓動はますます激しくなっていく。 
「ねえ、神ちゃん……少し当主の仕事を試してみない……?」 
「え?」 
 興奮のためかすれた声しかでない。 
「伯母さんと、するの……セックス……」 
 次の瞬間、唇に柔らかい感触が広がった。 
 伯母の唇が押し付けられたのである。 
 神治は伯母の行為に動揺し、何が何だか分からなくなっていた。 
 ただ唇から伝わってくる温かさと柔らかさだけが気持ち良く体を痺れさせている。 
 やがて口の中に伯母の舌が入り込んできた。 
 それは口内で蠢き、神治の舌を捕らえると絡ませ吸い上げてくる。 
「んっ……んんっ……」 
 そのあまりの気持ち良さに、体中の力が抜けていく。 
 しばらくそうして口内を刺激された後、伯母がようやく唇を離した。 
 神治は脱力してソファーに体を預けたまま動くことができない。 
 凄まじい快感だった。 
 キスがこれほど気持ちのいいものだとは知らなかった。 
「どう? もっと試してみる?」 
 伯母が妖艶な声で囁く。 
 神治は意識を朦朧とさせながら首を縦に振った。 
 思春期の少年にこの誘惑を断ることなどできるわけがない。 
「じゃあ、こっちにいらっしゃい」 
 伯母に言われてよろけながらも何とか立ち上がる。 
「ふふっ、よっぽど気持ち良かったのね……これからもっと気持ち良くなるわよ……」 
 伯母に手を取られ隣室に移動すると、そこは大きなベッドのある寝室だった。 
「さ、服を脱いで。伯母さんも脱ぐから」 
 現在の状況が信じられない神治は、手を震わせながら服を脱いでいく。 
 伯母と再会した時に、セックスをする妄想を描いたが、まさか本当になるとは思わなかった。 
 目の前では、伯母がTシャツを脱ぎ、ブラジャーに包まれた豊かな胸をあらわにしている。 
 今までグラビアでしか見たことのない女性の半裸がそこにあった。 
 しかも生で目に映るというのは何と凄いことなのか、写真でモデルの同じ姿を見た時よりも迫力が感じられた。 
 ブラジャーを外すと、支えを失った大きな乳房がプルンと揺れ動く。 
 続いてスカートとパンティーを脱いでしまうと、そこには美しい一人の女神が立っていた。 
(綺麗だ……) 
 伯母の裸は美しかった。 
 腰のくびれとスラリと伸びた長い脚は綺麗な曲線を描き、豊かな乳房は垂れることなくその形を保っている。 
 まるで彫刻の裸体像のように美しい伯母の体に、神治はしばらく見とれてしまった。 
「神ちゃんどうしたの? 早くいらっしゃい」 
 声をかけられ慌てて服を脱ぎだす。 
 あの美しい伯母の体に触れることができる。 
 あの大きな乳房を揉み、吸うことができる。 
 その興奮が頭と体を支配し、服を脱ぎ終えた神治は小走りで伯母の腰掛けるベッドに近づいた。 
「まあ、そんなに慌てちゃって……伯母さんは逃げないわよ」 
 伯母は神治のそんな態度に笑うと、手を取って後ろに倒れこんだ。 
 引っ張られた神治は、そのまま伯母の上に体を重ねる。 
 胸で潰れる乳房の柔らかさがたまらない。 
「さあ、神ちゃんの自由にしていいのよ。伯母さんの体を好きなようにしなさい」 
「う、うん……」 
 ぎこちなく頷くと、まずは先ほどから触れたくてしょうがなかった乳房に手を伸ばす。 
 軽く揉んでみると、とんでもない柔らかさに一瞬手を止める。 
 しかしすぐにその柔らかさに興奮して激しく揉みたてた。 
「あっ……あんっ……いいわっ……神ちゃん気持ちいいっ……」 
 伯母が声を上げる。 
 今まで聞いた事のない女性の悶える声に神治は興奮し、さらに乳房を揉んでいく。 
 手の動きに合わせて様々な形に変わる伯母の乳房は、まるで面白いおもちゃを与えられて夢中になった幼い頃の興奮を思い出させるようだ。 
(気持ちいい……なんて気持ちのいいものなんだろう……) 
 手のひらに伝わる乳房の感触は、それだけでイってしまいそうになるくらいたまらないものがある。 
 どんなに形を変えても、手を離すとすぐに元に戻るのが何ともいえない快感だった。 
 ひとしきり乳房を揉んだ後、続いて葡萄色の乳首に唇をつける。 
「あんっ……」 
 伯母の悩ましげな声に興奮しながら、乳首を吸い上げ、ポンッと離す。 
 ぽよよんと乳房が揺れるのが堪らない。 
 連続でそれを繰り返す。 
「あっ……あんっ……ああんっ……」 
 乳房を掴み、親指と人差し指の間から顔を出している乳首に舌を近づけ、レロレロと弾く。 
「あっ、あっ、あんっ……はぁんっ……」 
 伯母は体をくねらせ、気持ち良さそうにしている。 
 さらに乳首をチューっと吸い上げ、再び舌先で弾いた。 
「あっ、あはんっ……ああんっ……」 
 神治は乳房から唇を離すと、舌を這わせながら徐々に下へと移動していく。 
 そして股間まで行くと、張りのある太ももに吸い付き舐め上げた。 
「ああっ……あんっ……ああっ……あっ……ああんっ……」 
 激しい喘ぎ声と共に脚が頭をギュッと挟んでくる。 
「神ちゃぁん……早くっ、早くここを舐めてぇっ……」 
 伯母がせつない声とともに股間を押し付けてきた。 
 神治は伯母のリクエストに答えようと脚を左右に開く。 
 そこには、今まで見たことのない女性の秘所があった。 
(これが、そうなのか……) 
 何ともグロテクスな感じがするのにも関わらず、男の肉欲を誘うような形でもある。 
 ゴクリと唾を飲み込んだ神治は、そこに舌を刺しこみ舐め上げた。 
「あっ、そうっ……そうよっ……神ちゃん、いいっ……いいわぁっ……」 
 伯母の体が小刻みに震えている。 
 かなり気持ちがいいのだろう。 
 伯母の喜んでいる様子に嬉しくなった神治は、ますます力を入れて舐め上げていく。 
「あんっ……あぅんっ……いいっ、いいっ、いいのぉっ……神ちゃんいいっ……」 
 体を震わせ悶える伯母の姿は、神治に何やら不思議な元気を与えた。 
「あぅんっ!」 
 舌がポテッとした豆のような部分に触れた瞬間、伯母が体を激しく仰け反らせた。 
「お、伯母さん大丈夫?」 
 驚いて尋ねる。 
「だ、大丈夫よ……そこは凄く感じちゃうところなの……だから気持ち良くて体が動いちゃったのよ……」 
 息を切らしながら答える伯母の言葉に、そこを重点的に舐めればいいのだと理解した神治は舌を向けた。 
「あぅっ……あっ、あっ、あっ……ああんっ……いいっ……神ちゃんいいわっ……伯母さん感じちゃうっ……」 
 伯母はたまらない様子で頭を左右に振り悶えている。 
 しばらくそうして股間を舐め続けると、伯母は体をビクビクと震わせ体中の力を抜いた。 
 荒い息を吐きながら肌を上気させ、横たわっている伯母を見ているうちに興奮が高まった神治は、己の肉棒を伯母の穴に入れたくてたまらなくなった。 
(これで童貞卒業だ……) 
 せいぜい高校生になってからだろうと思っていたセックスを今自分はしている。 
 しかもその相手が、美人でスタイルのいい熟女であることが、普段童貞を捨てる相手として思い描いていた妄想と合致したためひどく興奮を誘った。 
 無論、同年代の女の子とか、少し年上のお姉さんというのもあったのだが、神治にとっては熟女というのが最も理想だったのだ。 
 さらにその上、血の繋がった伯母でもあるという点が背徳感をもたらし、たまらない快感を与えていた。 
「伯母さん、入れていい?」 
「いいわよ、いらっしゃい……」 
 伯母の了承を得た神治は、肉棒を持つと穴に目掛けて押し込んだ。 
 先端がヌルヌルしたモノに触れる。 
(くっ……) 
 その刺激に悶えてしまう。 
 しかし、刺激に耐えながら入り口を目指しても、なかなか肉棒は穴に入り込まない。 
「ここよ……」 
 伯母が手を添えて肉棒を導いてくれた。  
 にゅるんっといった感じで肉棒が何か狭いところに入り込む。 
「ぐっ……」 
 あまりの気持ちの良さに、神治は体を仰け反らせた。 
 穴に入り込んでいる部分から、とんでもない快感が押し寄せてくるのだ。 
 そこは温かくヌメヌメとしていて、入れているだけで気持ちが良かった。  
 包み込む肉襞がやんわりと肉棒を締め付け、体を動かしていないにも関わらず、それ自体が単体の生物であるかのように蠢き肉棒を擦り上げてくるのだ。 
(こ、こんなの……凄すぎる……) 
 少しでも動いたら射精してしまうのではないかという恐ろしい快感に、神治はジッと耐え続けた。 
「神ちゃんどうしたの? 動かないの?」 
 伯母が心配そうに聞いてくる。 
「う、動いたら出ちゃうよ……」 
「そうか、初めてだもんね。いいのよ、出しちゃいなさい」 
「でもそれじゃ、伯母さんが……」 
 満足できないだろう、そう神治が言うと、伯母はおかしそうに笑った。 
「馬鹿ねぇ。童貞くんに最初から満足させてもらおうなんて思ってないわよ。取り合えず神ちゃんが気持ち良くなってくれるのが大事なんだから」 
「で、でも……」 
「大丈夫、神ちゃんは若いんだから何度もできるはずよ。だから一回目はすぐに出てもいいの。さっさと出しちゃいなさい」 
「分かった……」 
 伯母に促され、神治は腰を動かし始めた。 
「あっ、そうっ、いいわよっ……いい感じ、あんっ……上手いわっ……」 
 いったん動かし始めた腰は、神治が意識せずとも勝手に動いた。 
 まるで体がセックスを知っているかのように実に上手い具合に動くのだ。 
「あっ、あっ、あっ……はぁんっ……神ちゃん、あっ……いいわ、あんっ……たまらないっ……」 
 伯母の悶える姿に神治の射精感は高まっていく。 
「あぅんっ、あっ、ああんっ……神ちゃん、あっ……出したくなったら、あっ……出しちゃいなさい、あぁんっ……伯母さんは、あっ……気にしないからっ……」 
 神治は、自分を気遣ってくれる伯母の言葉を嬉しく思いつつ、ちょうど肉棒の我慢が限界に達したのを感じた。 
「伯母さんっ……出るっ……出るよっ……俺っ……出るっ出るぅっ……!」 
「あんっ、あんっ、あんっ……出して、あっ……神ちゃんの精液、あんっ……伯母さんの中に、ああんっ……ちょうだいぃっ……」 
 伯母のあまりにもいやらしい言葉に、ついに神治は肉棒の弁を解放した。 
 ドビュッ、ドビュッ、ドクドクドクッと激しい射精が行われる。 
 とんでもない快感に神治は体を震わせ上半身を仰け反らせた。 
 口はだらしなく開き、目はうつろになっている。 
 射精は果てしなく続くかのように何度も繰り返され、やがてビクビクと肉棒が震えるとようやく止まった。 
 息を切らしながら伯母の体に倒れこむ。 
「どう、初体験の感想は?」 
 伯母が優しく聞いてきた。 
「さ、最高……凄く、気持ち良かった……」 
 切れる息を整えながら答える。 
「そう、良かったわ……じゃあ、もう一度やりましょ」 
 伯母は淫蕩な表情を浮かべて囁く。 
 肉欲に上気した熟女のいやらしい顔に股間の一物が反応した。 
「あら、オチンチンで答えるなんて、神ちゃんもやるじゃない」 
 まだ挿入されたままの肉棒が大きくなったため、伯母は可笑しそうに笑った。 
「さ、今度はさっきより余裕があるでしょ。激しく突いてね」 
「う、うん」 
 伯母の要求に答えるべく、神治は起き上がると腰を動かし始めた。 
「あっ、あっ、あっ……ああんっ……そうっ……いい感じね、あふんっ……さっきより、あっ……力強いわっ……」 
 伯母の振動に合わせて揺れる乳房を掴む。 
 揉み上げると形を変えてやはり面白い。 
 手のひらに伝わってくる感触もたまらなかった。 
「あっ、いいわっ、何かいいっ……あんっ……神ちゃん、あっ……何か急に、あんっ……上手くなってるわよっ……」 
 体を折り曲げて顔を近づけると、乳首を吸い上げる。 
「ああんっ……あっ、オッパイいいわぁっ……あんっ……神ちゃん、あっ……オッパイ好きねっ……」 
「だってっ……伯母さんのオッパイっ……大きいんだもんっ……」 
 激しく乳房を揉む。 
「あああっ……あんっ……あっ……ありがと、ああっ……嬉しいわっ……」 
 神治は乳房から手を放すと、伯母の体に手を当て、激しく腰を動かした。 
「ああっ……あんっ……それにしても、あっ……神ちゃん、あっ……何かオチンチン、あぅんっ……大きくなってない?……あんっ……さっきより、ああんっ……大きいし、あっ……硬いのぉっ……」 
 伯母の言葉は気のせいではない。 
 確かに肉棒は痛いほど勃起している。 
 見たわけではないが、大きくなっているのかも知れない。 
 それに肉棒だけでなく、体中に力がみなぎっている感じなのだ。 
 まるで伯母とセックスしたことで精力を補充したかのようである。 
 それではまるで逆なのだが、確かに体は凄く軽くなっていた。 
 腰の動きを早めてみる。 
「あっ、あっ、あっ……ああんっ、はっ……あぅっ……神ちゃん、あっ……なんか凄いわっ……あぅんっ……何か凄いぃっ……」 
 まだ腰の動きには余裕があった。 
 さらに早める。 
「あぅっ、はぅっ、ああんっ……ちょっと、あっ……なに?……あっ……激し、あっ……激しいわっ……神ちゃん、あんっ……どうしたの、あぅんっ……激しすぎるぅっ……」 
 伯母は頭を左右に激しく振り悶えている。 
 その様子を見ながら、神治は先ほどよりもかなり余裕がある自分自身を感じていた。 
 最初に入れた時は、その瞬間にすぐ射精したくなるほど我慢ができなかった。 
 しかし、今はそういった射精に対する予兆が少しもない。 
 快感がないわけではないのだ。 
 伯母の膣の感触は死ぬほど気持ちがいい。 
 この気持ち良さは先ほどと変わりは無い。 
 いや逆に、慣れたせいか気持ちの良さが上がっているくらいだ。 
 ところが射精の予兆は起きないのである。 
 いくら一度放ったからと言って、まだ二回目でしかない初心者の自分がそこまで耐えることが出来るようになるものなのだろうか。 
 それにこの体の元気の良さは何なのだ。 
 腰の動きが尋常じゃない早さになっている。 
 まるで機械だ。 
 自分の体がとんでもない状態になっているのを恐ろしく感じながらも、伯母の膣から送られてくる快感に神治は痺れていた。 
 もっと快感を、もっと快感を、体は求め腰は激しく動く。 
「あぅんっ、あはぁんっ、ああんっ……だめっ……ああっ……私もう駄目よぉっ……あっ、あっ、ああっ……神ちゃん、あっ……凄い、あんっ……凄いのぉっ……」 
 伯母の脚が腰に絡みつき、ガッチリと掴んでくる。 
「あっ、はぁうんっ、あぁんっ……こんな、あぐっ……凄いの、ああっ……神ちゃん、あっ……もっと、ああっ……もっとしてぇっ……」 
 伯母は狂ったように叫んでいる。 
 それはたまらない姿だった。 
 美しい熟女が快楽を求め、肉欲に悶え狂っている。 
 豊かな乳房は振動に合わせ激しく上下に揺れ動いていた。 
 肉棒を包む膣壁はウネウネと蠢き、押し込めば肉棒を擦り上げるようにキツク締め上げ、抜こうとすれば抜かすまいと吸引してくる。 
「あんっ、あんっ、あんっ……はぅんっ……神ちゃん、あっ……私もう駄目、はぁんっ……神ちゃん凄いから、あぅんっ……おかしくなっちゃうぅっ……」 
 伯母は背中に両腕を回し、神治の体を引き寄せる。 
 神治は伯母の唇に吸い付くと激しく舌を絡ませ吸引した。 
「んんっ……んっ……んんっ……」 
 唇を離すと、伯母の美しい顔は上気してうつろな表情を浮かべている。 
 軽く開いた口の中では、今絡ませた舌がいやらしそうにチロチロと蠢いていた。 
 たまらない、そう思った神治は腰の動きに力をいれた。 
「あぐぅっ、ああんっ、あぅんっ……あっ、あっ、ああんっ……駄目、あぅんっ……もうわたし、あっ……イっちゃうわ、ああっ……イっちゃう、ああんっ……神ちゃん、あっ……一緒に、あぅんっ……一緒にイきましょうっ……ああっ……伯母さんの中に、あっ……さっきみたいに、はぅんっ……出してぇっ……」 
 伯母のその言葉を聞いた瞬間、それまで無かった射精感が突如現れた。 
 そのまるで伯母の要求を待っていたかのようなタイミングの良さに驚きながらも、神治はラストスパートとばかりに腰を動かす。 
「あぅっ、あはんっ、ああんっ……神ちゃん凄い、あっ……神ちゃん凄いのぉ、あんっ……神ちゃ、あぅんっ……もっと、ああっ……もっとぉ、あんっ……いいっ、いいっ、いいぃぃんっ……ああっ、あっ、あんっ、あっ、ああっ……駄目っ……イくっ……イくっ……イくぅぅっ……」 
 伯母がギュッと抱きついてくる。 
 その瞬間膣内が収縮し、肉棒がガッチリと掴まれた。 
 凄まじい吸引に神治はついに精を放った。 
 ドクドクドク、と先ほどよりも激しい勢いで精液が放たれ、神治はその快感に上半身を震わせて悶えた。 
 あまりの気持ちの良さに口はだらしなく開かれ、目の前が真っ白になっていく。 
 ドビュッドビュッと最後の放出を終えた肉棒の感触に、一瞬失った意識を取り戻した神治は、疲れ果てて伯母の体に身を横たえた。 
「神ちゃん凄いぃっ」 
 伯母が抱きついてくる。 
「伯母さん凄く気持ちよかったわぁ。あんなの初めて」 
 物凄い賞賛に嬉しさがこみ上げる。 
「ホント神ちゃんって何でこんなに上手なのかしら。私ハマっちゃいそう」 
 伯母はぺロリと上唇を舐めた。 
 そのまるで獲物を狙う肉食獣のような舌の動きに、熟女の肉欲の激しさを感じて神治は興奮してしまう。 
「あら? もう元気になったの? 凄いわねぇ」 
 伯母の膣内で再び大きく硬くなり始めた肉棒は、早くも快感を神治に伝えてくる。 
「じゃあ、次はバックでやってみる?」 
 神治が頷くと、伯母は立ち上がり四つんばいになった。 
「さあ、いらっしゃい」 
 手に持った肉棒は、先ほど伯母が指摘した通り、神治が見慣れた大きさよりも確実に大きくなっていた。 
 その事に驚きながらも伯母の中に肉棒を押し込む。 
 ぬぷっと入り込んだ肉棒は、すぐにヌメヌメとした膣壁に包み込まれ、その相変わらずの気持ちの良さに、神治は呻き声を上げる。 
「神ちゃん、動いてぇ……」 
 振り返りながら言う伯母の美しくもいやらしい表情に興奮しつつ腰を動かし始める。 
「あっ、ああんっ……やっぱりいいっ……神ちゃんの、あっ……何かピッタリハマるのぉっ……」 
 確かに伯母の言う通りだった。 
 神治の肉棒は、まるで伯母の膣という鍵穴に合わせて作った鍵であるかのように、ピッタリとハマっていた。 
 やはり血が繋がっているからだろうか。 
 だとしたら、伯母とのセックスが気持ちいいのも頷ける。 
「あんっ……あっ、あぅんっ……ああっ……いいっ、いいわぁっ……」 
 タプタプと揺れる乳房を掴む。 
 下を向いているため量感を増した伯母の乳房は、背後から揉むのに最適だった。 
「あぐっ、ああっ、あぅんっ……いいわっ……神ちゃんに、あっ……オッパイ揉まれると、あぅっ……気持ちいいのぉっ……」 
 乳首を指で摘み、クリクリと動かす。 
「いやんっ……ああっ……いいわぁっ……神ちゃんって、あっ……オッパイの扱い、あぅんっ……上手ぅっ……」 
 褒められて嬉しくなった神治は、気合を入れて乳房を揉み、乳首を摘んでいった。 
「あんっ、あっ、あぅんっ……ああっ、あっ、ああんっ……」 
 乳房への愛撫でかなり興奮したのか、膣内の締め付けもキツクなっている。 
 神治は乳房から手を放すと、伯母の体に手を当て、腰を激しく動かし始めた。 
「あんっ、あんっ、あんっ……いいっ……あぅんっ……神ちゃん、あっ……もっと、はぅんっ……もっとよぉっ……」 
 伯母の催促に答えようと腰の動きを早めていく。 
「ああっ、あぅんっ……あっ、あっ……激し、あんっ……激しいの、あっ……いい、ああっ……いいわっ……」 
 伯母が頭を振ると、長い髪が乱れて色っぽい。 
 その様子に興奮した神治は、さらに快感を求めて腰を振った。 
「あぐっ、あっ、ああんっ……凄い、あっ……神ちゃん、あっ……凄い、あっ……駄目、あんっ……わたし、あっ……やだっ、あんっ……イきそう、あんっ……こんな、ああっ……イっちゃうぅっ……」 
 伯母の言葉に神治も射精感を覚える。 
「伯母さんっ……俺もっ……イきそうっ……一緒にっ……イこうっ……」 
 最後とばかりに気合を入れて腰を振る。 
「あああっ……あっ、激しっ、やだっ、凄いっ、神ちゃんっ……あんっ、あっ……嘘、ああっ……こんなっ……凄いっ、私、あんっ……いや、あっ……神ちゃん、あっ……神ちゃ、あっ……神ちゃ、ああんっ……あっ……ああああっ!」 
 伯母は絶叫を放つと、体を支えていた腕を崩してベッドの上に頭から横たわった。 
 その様子を見た神治も一気に射精する。 
 再び凄まじい量の精液が伯母の膣内に発射され、膣はより精を吸い取ろうとするかのように肉棒に絡み蠢いた。 
 しばらく続く射精に快感を感じながら、それが終わると同時に伯母の背中に体を横たえる。 
「何か神ちゃんって……やればやるほど凄くなっていくわね……」 
 伯母は体を反転させると、神治の頭を優しく抱きながら呟いた。 
「そう?」 
「ええ、最初はホントにただの童貞くんだったのに、三回目にはもう伯母さんをヒィヒィ言わせてるじゃない」 
 褒められて神治は嬉しくなった。 
「でもホント、ここまで神ちゃんが凄いとは思わなかったわ……」 
 そこまで言うと伯母は押し黙った。 
「さっき無理強いはしないって言ったけど、何だか無理強いしたくなってきちゃった、神ちゃん当主になってぇ」 
「ええ?」 
「だって、神ちゃん凄いんだもん。伯母さんもう神ちゃんにメロメロよ。こんなに気持ち良くしてくれたら忘れられそうにないわ」 
「そ、そんな……」 
 神治が困った顔をすると、伯母は可笑しそうに笑った。 
「ふふっ、半分は冗談よ。無理強いはしません。だけど神ちゃんにメロメロってのは本当よ。ね、もう一回できる?」 
 伯母の声に己の肉棒を見ると、すでにそれは力強くそそり立っている。 
(こりゃ、どうなっちゃってるんだ?) 
 そのあまりの精力絶倫ぶりに、神治は自分が怖くなった。 
「で、できるみたいだよ……」 
「嘘っ、本当に?」 
 伯母も驚いた様子で肉棒を見つめる。 
「あら、本当だわ。凄く元気……」 
 信じられないように神治の顔を見る。 
「何だか怖いんだけど……」 
 神治の言葉に伯母は笑った。 
「大丈夫、これくらい絶倫な人なんて緋道家の歴史に何人もいるわよ。安心なさい」 
「そうなんだ、良かった……」 
 自分がもしかして変なのではないかと思っていたところだったので神治は安心した。 
「うちの家系は性に関しては凄い人が多いから、神ちゃんはその血を引いているのよ、凄くて当たり前」 
「へ〜〜」 
「でも初めてでいきなりこんなに出来るなんて凄いわ。ちょっと驚いちゃった」 
 自分はそんなに凄いのか。 
 何やら誇らしくなった神治は、褒めてくれた伯母を喜ばせたくなり、さっそく肉棒を伯母の穴に押し込んだ。 
「あ、やだっ、いきなりっ……もうっ、気が早いわねぇ」 
「だって早く伯母さんを気持ち良くさせてあげたいんだもん」 
 そう言って腰を動かし始める。 
「あんっ、あっ……ありがと、あんっ……神ちゃんはいい子ね、あぅんっ……」 
 伯母の言葉に嬉しくなった神治は、腰の動きを早めていった。 
 
 
「ああっ……もう駄目ぇ……あんっ……神ちゃぁん……あっ……もう駄目よぉ……」 
 神治の下で伯母がうつろな目をしながら呟いている。 
「気持ち良くてぇ……ああっ……たまらないわぁ……」 
 激しく動く腰に伯母の体は振り回されているように揺れていた。 
「でもぉ……もう限界ぃ……あっ……伯母さぁん……あんっ……もう駄目よぉ……あっ……許してぇ……」 
 あれからかなりの回数をしていた。 
 先ほど始めたセックスが終わってもまだ元気だったため、どこまでできるか試してみようと伯母に言われ、ずっと続けていたのだ。 
 しかしいつまで経っても神治の精力は尽きる事がなく、結局伯母の方が先に根を上げてしまったのである。 
「じゃあっ……これでっ……最後にっ……するよっ……」 
 腰の動きが早まると、それまでぼんやりとしていた伯母の様子が変わり激しく悶え始める。 
「あっ、ああっ、あああんっ……凄い、あっ……こんな激しいの、あんっ……もう駄目、ああっ……あんっ……凄すぎて、あっ……おかしくなっちゃうぅ……」 
 伯母の激しい喘ぎに興奮した神治は射精感が高まっていった。 
「あぐっ……あんっ、あっ……ああっ……イっちゃう、あっ……イっちゃうよぉっ……またイっちゃうぅっ……こんなの凄すぎるぅっ……ああああっ!」 
 イったらしい伯母の体の震えを感じて、神治も精を放った。  
 ドピュッドピュッドピュッドクドクドク。 
 もう何度目か分からないはずなのに、凄まじい量の精液が放出されている。 
 快感に浸りながら意識が遠のくのを感じ、射精が終わるのと同時に疲れ果てた神治は伯母の体の上に倒れこんだ。 
(伯母さんとしちゃった……) 
 肉欲が治まり冷静になった神治は、自分が非常にマズイことをしてしまった事に気がついた。 
 血の繋がった伯母の膣の中に肉棒を差し込み、精液を放ってしまったのだ。 
 それも何度も。 
「神ちゃぁん……凄いわぁ……」 
 伯母が甘えた声で頭を抱きしめてくる。 
「あの、伯母さん……俺、こんな事して良かったのかな……?」 
 伯母の顔を見上げながら呟く。 
「どうしたのぉ、急に……」 
「だって、伯母さんとは血が繋がってるんだよ。やっぱマズイよ」 
 神治の真剣な表情に、伯母は優しく微笑んだ。 
「大丈夫よ。そんなこと気にしないで」 
「でも、母さんたちに知られたら……」 
「知られても大丈夫よ」 
「え?」 
 予想外の言葉に驚く。 
「言ったでしょ、緋道の家では身内で子作りするって。つまり、神ちゃんは元々私とセックスする義務があるの」 
「あれって、当主だけなんじゃ……」 
「違うわ、当主だけじゃない。緋道の男はみんなで子作りするの。そうすれば多くの子供を作れるでしょ。だから男は全ての女と交代でセックスしまくるの」 
 自分の家のことながら、何ともとんでもない一族だった。 
「でもそれじゃ、子供が出来た時、誰の子供か分からないでしょ」 
「そうね。でもそんな事は気にしないわ。だって緋道の男はみんなが子供の父親をするんだから。誰の子とか関係なく、緋道の子として育てるのよ。神ちゃんも小さい頃に伯父さんに可愛がってもらったでしょ」 
 確かにそうだった。 
 伯父はまるで息子のように自分を可愛がってくれたのだ。 
「戸籍上は母親が結婚している相手が父親になるけど、本当の父親は誰だか分からないってことね。でも誰が父親になろうと緋道の血を引いていることには変わりないから問題はないの」 
 伯母の言うことは、凄まじく合理的な子作りといえた。 
 確かに決まった夫婦間で作らなくても、出来た子供全てを自分達の子供として育てれば問題ない。 
(え? まてよ、それって……) 
 神治はとんでもない事に気がついた。 
 自分の父親は母の実家の人間ではない。 
 それに、先ほど伯母は言ったではないか、戸籍上は母親が結婚している相手が父親になると。 
(つまり、父さんは俺の本当の父親じゃない?) 
 あまりの衝撃に神治は頭がクラクラとした。 
「そんなことよりぃ。神ちゃんどう? 当主になるかどうかは別として、夏休みの間本家の方に遊びに来ない?」 
「え?」 
 伯母の言葉に意識を戻す。 
「当主になるとね、一応雑務とかそういう仕事もあるのよ。その内容とか、それに村の雰囲気をもう一度知ってからどうするか考えてもいいでしょ」 
「う〜〜ん……」 
「それにぃ……伯母さんともっとしたくない?」 
 いやらしい声で囁く。 
 それに肉棒が反応してしまう。 
(うわっ、何かホント凄いわ……) 
 自分の精力の凄さに呆れながら、さすがにもう伯母とするのは酷だろうと思った神治は、黙って我慢する事にした。 
「そうだね。伯母さんともっとしたいし、俺行くよ」 
「ありがとう……神ちゃん大好きよぉ」 
 伯母はそう言うとギュッと抱きしめてくる。 
「じゃあ、そろそろ帰るよ。もうすぐ夕方だし」 
「あら、もうそんな時間? 神ちゃんがあんまり激しかったから時間が経つのが早かったわねぇ」 
 伯母の嬉しそうな言葉に、思わず赤面しながらも服を着始める。 
「じゃあ、車を回してもらうように頼んでおくわ。家の近くまでそれで帰って」 
「ありがとう」 
 伯母が裸のままフロントに電話をかける姿をいやらしく思いながら、神治はまた自分の一物が硬くなっていくのを感じた。 
(ホント、俺これから大丈夫かな?) 
 セックスの相手をしてくれる伯母とは田舎で再会するまでする事はできない。 
 それまで耐えられるのか自信がなかった。 
(まあ、何とかなるさ……) 
 神治は前向きに考えると、電話を終えた伯母に挨拶をして部屋を出た。 
 
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