Last Update 29-MAR-2002
コニカ C35
KONICA C35
KONICA C35 (初代)

おことわり
以下はあくまでも聞きかじりの素人仕事です。
はっきり言って、たまたま動いてラッキーだったというレベルです。
間違っても高価なお手持ちのカメラで真似などしないように...

コニカS の突然の出現により延期されたプログラムオート機への欲望。
この欲望はなくなるどころか増える一方。
で、やっぱりコニカC35が置いてあるカメラ屋に行ってしまう。

店員さんに頼んで物を見せてもらう。 <-- 中古扱いなのでケース内に入ってた
値段は、3千円代後半。
ちょっと高いな〜、と思いながらもチェック開始。

ボディー左前面の貼り皮がないので、前オーナーがいじってないか聞いてみる。
返答はあやふや…
巻き戻しレバーがブランブランしてるので、バネの欠品でないかと指摘。
店員さん悩む…
裏蓋を開けてみるとモルトはぼろぼろ。 <-- 当然予想済みでしたが

これを見ていた店員さん、
「値下げしますんでどうですか?」 と悪魔の囁き。
こういうアプローチに弱い私、残りのチェックもほどほどに早速購入決定。


コニカC35
有名な機種なので詳細は割愛しますが、所謂 「じゃーにーコニカ」 ですね。
距離計が付いて 360g の軽さとコンパクトなボディーが魅力です。
ピッカリコニカ 同様、巻上げの感覚はちょっと安っぽいです。
レンズは HEXANON 38mm/F2.8 <-- これもピッカリコニカと同じかな?
このカメラ、プログラムオートのみ (バルブはある) だけど非常に良く映ると評判です。


状態チェ〜〜ック
外観は、貼り皮が一部ないこと以外はスリ傷程度。
ブランブランの巻き戻しレバーは取り付け部の板バネが逆に取り付けられてるだけでした。
やはり前オーナーが分解したんでしょう。

巻上げできる、シャッター切れる、セルフも動く、距離計も動作する。
しかし、肝心の露出計が動かない。
Cds 周りの断線を予想しレンズ前面より攻める。
カニ目を外すとすぐに Cds への配線がのぞきます。 特に断線の様子なし。
ということは電池BOX?
底蓋を外して、電池BOXを外してみる。
断線の様子はないけどハンダが見事に緑色に変色。
線を外して手で電極に接触させてみると露出計指針が、ビンビン!
ハンダ付けをやり直して無事作業完了、ガハハちょろいちょろい。 <-- 調子に乗ってる
トップ


後は試写のみ…… の筈が
分解した部品を一通り組み直す。
うれしくなってあちこちいじってシャッターをパシャリ。
明るくしたり、暗くしたり、いろいろ条件を変えてまたパシャリ。
ニヤニヤしながら楽しんでいると、突如パシャリといった後シャッターが閉じきらなくなる。
げっ、壊れた!?
あわてて動作確認していると、ついにシャッター羽根が開かなくなっちゃった。
がっくりしながら再度バラし作業です。

絞り兼用の2枚のシャッター羽根には前面からあっさり到達できますが、特に問題なし。
シャター機構が見えるところまで更に分解。
シャッターユニットとボディー本体結合部のモルトがぼろぼろだったんでついでに交換。
シャッター
ここまできてふと露出計に一本のバネがくっついてるのを発見。
フィルムカウンター周りのバネが外れんたんだろうと、とりあえず無視して内部動作を観察。
う〜ん、悩む。

どうやらピンの生えた丸いフライホイールの様な部品がシャッター羽根を開閉させるらしい。
で、このフライホイールを弾くピンの関節部 (こんな説明じゃ分かんない?) にバネが必要な気が…
ん? 待てよさっきのバネってこれかな? あわてて先のバネを取り出す。
お〜っ、ぴったり。

実はこの作業中、件のバネをビヨ〜ンと飛ばしてしまい大変なことに。
いくら探しても見つからないので代用のバネを作成しフィッティング中にカメラの中から出てきました。
チャン、チャン。


再度組み直し
ファインダー内に表示されるフラッシュマークとガイドナンバー設定の連動に悩みながら組立て。
購入時から付いてなかった貼り皮の代用品を探索中にふと魔が差して茶色い皮 (合皮) を入手。
現物合わせでカット後、貼り付けてみました。
代用皮
どう? 思ったより変じゃないでしょ?


追記
そういえばモノクロで使ってないな。
という事を思い出して試写。
試写
ILFORD PAN F Plus D-76 (1:1)
なんてこと無いカメラに見えるんだけどね。
やっぱり良く写ります。

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