Last Update 16-FEB-2002
コニカ C35EF
ピッカリコニカ
KONICA C35 EF

おことわり
以下はあくまでも聞きかじりの素人仕事です。
はっきり言って、たまたま動いてラッキーだったというレベルです。
間違っても高価なお手持ちのカメラで真似などしないように...

最近すっかりカメラ好きになって色々いじってるとね、子供も欲しがるのよカメラ。
キヤノネットをいじってる時も、

「欲しいー」
「触らせてー」

を連発。
「写るんです」 を買ってやる手もあるがそれでは面白くない。
そこで再びカメラ屋のジャンクコーナーを漁って買ってきました、コニカ C35 EF。
コニカ C35 EF、いわゆる 「ピッカリコニカ」 ですね。
こいつを選んだ理由は、将来 C35 を手に入れた時役に立つかと思って。 <-- まだ買う気か


まずは状態をチェック
さすがプラスチック製、軽いです。
スカイライトフィルターが付いてる事から大事に使われてたんじゃないかと想像されます。
レンズ銘板に書かれた HEXANON 38mm/F2.8 がそそります。
ファインダ内の露出計指針は明暗に応じて動いてます。
ピントは4点のゾーンフォーカス式ですが、ファインダ内の表示も含めて問題なさそう。
シャッター速度の方は 1/60秒 と 1/125秒の2速の筈です。
が、これはシャッター音だけでは動作確認できませんから試写待ちでしょうか。
セルフもシャッターが切れる直前は少し苦しそうですがそれでもちゃんと動きます。
これって壊れてないんじゃないの?

で最後にフラッシュは…
ありゃ、全くチャージされる気配がありません。
ピッカリしないピッカリコニカですね。

実は C35 EF には2世代あるそうです。
セルフタイマーの付いた当機は後期型となります。
違いは 1/60秒 と 1/125秒の2速に 1/250秒が追加されて3速となったこと。
F22 の最小絞りが追加されたことだそうです。


バラしてみる
フラッシュ以外は特に問題なさそうだから別にバラす必要はないんだけど、取敢えず。
トップカバーは普通に開きます。
露出計部分をみてちょっと驚く、露出計指針の動きを機械的に絞りに伝えている様です。
謎の電子部品が多数あるだけかと思ってたんですが、まだ機械的な部分が残ってるんですね。
トップ
こんな感じ
底蓋を外す。
これもネジを数本外せば簡単に開きます。
でっかいコンデンサが現れます、電気に弱いワシでもこれが危ない事は知ってます。
注意! こいつは下手に触ると感電する事があるそうです。
という訳で、ここは汚れをおとすだけで終り。

ここで止めときゃ良いのに、今度はレンズボードを外してみます。
貼り皮を剥がすと出てくるネジを外せば分解できます。
何個所かモルトが使われていますが全てベトベト、
これは地道に古いモルトを剥がして、代用のフェルトを貼りつけます。
特に異常も無いのでそのまま組み立て直して作業終了。


フラッシュは?
色々バラしてみて楽しんだ後、念のため電池室をチェックしてみる。
まず、ファインダ横の露出計用の電池室を見てみます。
特に汚れもなく綺麗ですが、ここである事に気が付く。
なんと外した電池蓋の内側に 1.3V と書かれています。
あれま、これって本来は水銀電池(H-C型)使用なんですね。 (購入時には LR44 が入ってた)
という訳で使う時は LR44(1.5V)でフィルム感度設定にて調整する事にします。
続いてフラッシュ用の電池室をチェック、ちなみにこっちは単3電池2本です。
中を覗くと奥側の電池用電極が汚れています。綿棒を突っ込みゴシゴシ磨く。
電池を入れ直して動作を再チェック。

フラッシュのスイッチを ON。
途端にフラッシュからキュィーンというあの独特の音が!
チャージランプが点灯したのを確かめてレリーズボタンを押し込むと、
まばゆいばかりの閃光が辺り一面を包み込む。 <-- 大袈裟(笑)
これで、ピッカリするピッカリコニカへ無事復旧です。

いろいろバラしてみたけど結局電極を磨くだけで良かったという顛末記でした。
※ 子供の為とか言いながら自分が一番楽しんでることは内緒だ。


やっちゃった
なんとなく絞りの動きが悪い。
ということで気軽に分解したらピントが狂っちゃいました (笑)
ちょっと作業が雑すぎでした。
で、調整後の試写です。
試写
ILFORD PAN F Plus D-76 (1:1)
写真としてのデキはあれですが、カメラとしては無事復活です。

● Back