株・デイトレードで生活する方法
読者からのお便りと返事
・2006/2/6 シカゴ日経平均先物:さきっぺさん
・2006/1/23 ライブドア証券:Tさん
・2006/1/21 金利について:Yさん
・2005/12/29 資金と損益のアンケート」について:匿名希望さん
・2005/10/30 同じ銘柄の売買:ミロママさん、濱口さん

シカゴ日経平均先物:さきっぺさんより
 いつもメルマガ、楽しく拝見しています。日を重ねるほどに、売買の腕をあげていらっしゃるのが、成績からもしっかりと見て取れ、感動しています。やはり、努力した分だけ、はっきりと自分に返ってくるものなんですね。
 さて、少し質問があるのですが、日出様は朝の寄り付き前に、その日の株価動向を予測するため?に、シカゴ平均株価先物をチェックしていらっしゃると思うのですが、その際、どこのサイトでそれをご覧になっていますか?また、リアルタイムでの株価チェックは、どのツールをお使いですか?
 私は、株式投資を始めたのは、2004年の夏からです。利息のつかない銀行の普通預金に、結構な額がたまっていたので、もったいないなーと思ったのが、地獄の入り口でした(笑)。
 つい最近までは、じみーに、コツコツと利益を重ね、独りでにんまりしていたのですが、先日のライブドアショックでいっぺんに吹き飛ばされてしまいました。損切りも遅く、また、リバウンドにも乗れず、だったら損切りしないで持続したほうが、結果的には良かった・・・という最悪な結末でした。
 とはいっても、やはり損切りは重要だと実感しています!私が株を始めた頃は上昇相場の真っ只中でしたから、損切りしなくても、いわば素人でも勝てたんですよね。でも、これからはもっと腕を磨かなくてはと思い、本気で勉強しています。
 日出様のメルマガも毎日拝見し、2分足チャートを見ながら、「そうか、ここで買って、ここで売ったのかー」なんて勉強させてもらっています。売買の時間まで書いてくださっているので、とても為になっています。
 それにしても今回の市場クラッシュ、多くの方が損失を出したようですが、そのほとんどはやはり個人投資家なのでしょうね。私もその一人、やはり悔しいです。でも、ものすごく重要な事を教えてもらったと、感謝もしています。初めての市場クラッシュに、かなり落ち込んだのですが、自分の失敗を反省したなら、後は気持ちを切り替えて前向きに。
 将来成功するのなら、今、失敗しても許そう、そう思ってがんばってみます。私も、日出様のように株で生計を立てたいと思っています。
これからも応援していますので、デイトレ、がんばって下さい!
メルマガ配信も続けてくださいね。

●返事
シカゴ日経平均先物(CME Nikkei 225 Futures)については別ページでお答えします。
ライブドア証券:Tさんより
 「ライブドア」ショックを諸に受けたTと申します。株の売買を17日(月)から初めて未だ4日目のド素人です。
 17日午前の売買で幸運にも何とか4千円ほどの利益が有りました。午後日経平均が大幅下落したので、翌18日は「上がるだろう」と勝手に思い込み、前日寄り付きの下値で指値、ところが見る見るうちに暴落、ウン万円の損失を被りました。
 19日は、前日のショックが大きく手が出せないで居る内グングン上昇、結局は様子見のまま売買なし。(業界常識として3日連続の下落は少ないと言う事を後で知りましたが、本当に後の祭りでした)。
 20日A銘柄を信用売りにするのを間違えて、上昇中のB銘柄を売り指値、たちまち約定してしまい大パニック、最高値より下がった所でやっと買い戻し、結局ウン万円の損失を被ってしまいました。(その時々の、株価の状況、心理状況等々を書いて反省しております)
 ところで日出さんは、売買にライブドア証券を使っていらっしゃいますよね。一連の不正疑惑でライブドアは、明日にも管理ポスト、場合によっては上場廃止との報道がありますが、そうなると、今までのように売買は出来なくなるのでしょうか?売買出来ないのなら資金を別の証券会社に移した方が良いのか?また購入したトレードプレミアムの権利は、どうなるのでしょうか?分ったら教えてください。宜しくお願い致します

●返事
 私は、ライブドア証券から資金を移す予定はありません。18日にライブドア証券から分別保管についてのメールが届いたと思いますが、投資家の現物株や現金は保護されているので、大丈夫だろうと思っています。
  →ライブドア証券 分別保管について
 ただし、信用取引の建玉については、分別保管の対象とならないため、私は信用取引の建玉は、その日のうちに決済するようにします。
 なお、ライブドア証券が、法令に定められた分別保管を適切に行わずに不法に流用した場合でも、「日本投資者保護基金」により1顧客につき1,000万円まで補償されます。
 ライブドア証券は、ライブドアに株式の98.72%を所有される完全子会社であることから、今回の騒動で何らかの影響を受けるものと思います。ただ、証券業界は好業績のところが多いので、もしライブドア証券が危なくなったとしても、どこかが買収してくれるものと私は勝手に思っています。
  →ライブドア証券株式会社の完全子会社化に関するお知らせ
 ライブドア証券は、ネット専業証券のイメージがありますが、ライブドアに買収される前は、日本グローバル証券という名前でした。ですから、対面取引が多く、ネット経由の株式売買委託手数料収入は全体の2割程度のようです。
  →証券会社が破綻した場合の投資者保護の仕組みはどうなっているのですか?:金融庁
 2ヶ月間手数料が無料の丸三証券に、口座を開設して、一時的に資金を移動するとかもいいかもしれません。
 →丸三証券資料請求
金利について:Yさんより
 こんにちは、メルマガを毎日愛読させてもらっています、Yと申します。こないだの一日30万円以上の利益はすごかったですね!
 さて、今回のメールは二回目となるのですが、ご質問があります。もしも差し支えなければ教えて下さい。それは、「【本日の売買明細】」に記載されている、「手数料・金利 1(概算)」の部分なのですが、「金利」とは借り入れされた資金で売買されているのでしょうか?
 なぜこの質問をさせていただいたかというと、私自身は商品先物取引を2年ほどシュミレーションで検証し、昨年の10月から実際の資金80万円ほどで売買しております。そしていずれは日出様のように売買で生活していきたいと思っております。 そこで、実売買でも好成績なので、借り入れして(150万円ほど)もう少し多くの資金で売買しようかなと考えております。(もちろんレバレッジに無理がない範囲で行います。) 最近スルガ銀行のカードローンに申し込み、150万円まで金利12%での審査が通りました。
 金利以上にかせげれば借金は悪いことではないと思いつつも、やはり躊躇してしまう自分もいます。ですので、もし借り入れした資金で売買している方がいたら、ぜひお話を聞いてみたいと思いメールさせていただきました。 借り入れ金では正常な判断がしづらくなるのではないか、損切りしづらくなるのではないか、等と考えています。
 長文で失礼致しました。最後ですがこれからも日出様のご活躍をお祈り致します。どうもありがとうございました。

●返事
 私の資金は借入金ではなく、自己資金です。メルマガに記載している「本日の売買明細」欄の金利とは、信用取引によるものです。私の利用しているライブドア証券では、買方金利は年率2.35%、売方は1.15%です。
 年2.35%の金利とは、100万円の銘柄を買ったとすれば、1日当たりで64円になります。年1.15%では32円です。私は、買いは主に現物取引でやっています。ですから、メルマガに記載している金利は、信用売りした時の1.15%のことを主に指しています。
 手数料は、プレミアムトレードパスを使っているので、1日当たりだと、わずか900円(1ヶ月の平日を21日とする)で、現物も信用も取引し放題になっています。
 メルマガに記載している「手数料・金利」は、1千円になっていることが多いのは、私が現物買いが主体であり、信用売りの金利は低いので、1000万円の取引でも金利は320円です。四捨五入すると、手数料と金利を合わせても1千円だけなのです。
>>ライブドア証券資料請求

 借金をして成功した人といえば、有名なHANABIさんがいますね。400万円の資金を全て失いましたが、両親から300万円を借りて、再出発したといいます。
 Yさんの場合は、実売買で好成績なのですから、あせらなくても資金は増えると思います。自己資金80万円に、借入金150万円を加えて、230万円になれば、3倍近くの資金になります。3倍もの資金となれば、今までと同じような心理状態で売買できるとは限りませんし、3倍儲かるわけでもないでしょうが、とにかく資金管理をしっかりすることが大切でしょうね。
 ライブドアショックの時は、持ち株が値下がりしたので信用取引の追証発生で、安値でも売らざるを得なかった人も多いようです。資金管理は大事です。
資金と損益のアンケート」について:匿名希望さんより
 最近気になるのですが、個人投資家が急激に増えているなかで、安易に株式投資を始めている人が多いように感じられます。
 今回のアンケート結果は気になっていましたが、「損失20%から利益20%の範囲」のなかで、損失の人の割合がわからないのは残念です。私も、投資資金の中で100%を株式に投入することは滅多にないので、利益としては20%以下としてこの範囲に解答しました。ですが、今年の環境を考えると予想以上に損失の人が多いと思いました。改めて、身が引き締まる思いです。
 私は、10年近く続けていますが、未だ安定したトレードを確立できてはいません。ですので、立派なことは言えない身分ですが、売買が短期になればなるほど株式投資ではリスクが増すと考えています。逆に言えば、短期投資家はそれだけ高い能力を要求されると思いますので、できれば多くの人が株式投資に失望して去っていかないように、啓蒙してもらえればと思います。他力本願ですが、すみません。

●ご返事
 デイトレードは、他の投資に比べて、リスクが小さいと言えます。場が引けてからの予想外のニュースに影響されることがなく、いわゆる「持ち越しのリスク」がないからです。
 だからといって、長期よりもデイトレのほうが儲かるわけでもありません。長期投資はファンダメンタル分析も行わねばなりませんが、デイトレではチャート分析だけで勝負できるので、単純であるだけ、上達は早いと言えます。
 長期投資家は、「デイトレは危険」とよくいいます。しかし、デイトレーダーは「デイトレは安全」といいます。本当に、危険なことは「リスク管理ができない」ことなのです。これは、長期でも、短期でも同じです。リスク管理ができないということは、ギャンブルと同じで「運」という言葉で何でも済まされてしまいます。
 儲かる人は、短期投資でも、長期投資でも、適切なタイミングで売買できるからであって、少数の勝ち組が利益を得て生き残ります。損をした投資家は次々と去っていくのみです。
 なお、資金全額を売買に投入するというのは、短期投資でも長期投資でも、マネー・マネジメントからすれば、やってはいけないことです。全額を投資してよいのは、やり直しのできる若年齢であり、資金が小額である場合だけだと思います。
 全額を投資することは、投資ではなく、ギャンブラーと変わらない、と多くの本に書かれています。
 匿名希望さんの懸念するように、安易に株を始めて、失敗する人は、多いでしょう。ですが、私も皆さんも、勝ち組になるように、しっかり頑張りましょうね。
同じ銘柄の売買:ミロママさん、濱口さんより
●ミロママさんより
 いつもメルマガを拝見しております。  堅実な姿勢を貫いていらして、つい大きな儲けを期待して失敗を繰り返している身には、とても勉強になります。以前から気になりながら、質問しそびれていたことがありまして、メールさせていただきました。もし、回答を既にしていらしたら、申し訳ありません。
 一日に同じ銘柄を何度も売買していらっしゃいますが、これは口座を複数使い分けていらっしゃるのでしょうか?一つの口座ですと、差金決済で取引できませんので、一度売買したあと、チャンスがまたあっても我慢しなければならず、何度も悔しい思いをしています。
 ライブドア証券ですと、可能だったりするのでしょうか?初歩的な質問で恥ずかしいのですが、教えてください。

●濱口さんより
 何時もためになるメルマガありがとうございます。超初心者のものですが、分かりやすい内容で感謝してます。今後ともよろしくお願いします。
 ところで、水戸証券(8622)をいつも一日に何度も取引なさっているとのことですが。一日に何度も同じ銘柄を取引できるのでしょうか。株の知識がほとんど無い私ですが、一度、ネット取引で二回行おうとすると、二回の取引は出来ない、旨の警告が出て出来ないと思ってましたが、証券会社によって違うのでしょうか。
 取引に関しては、分からないことだらけです。信用取引と現物株取引の内容程度でしたら分かるのですが。何度も出来るのは、その違いもあるのでしょうか。

●ご返事
お二人とも、差金決済のことです。差金決済とは、簡単に言えば、同一資金を使って同じ日に、同じ銘柄を

「買い→売り→買い」と「売り→買い→売り」ができないことです。

具体的に書けば、
 100万円の資金があるとします。70万円のA銘柄を買ってから売り、さらにA銘柄を買うことはできません。同様に前日に80万円で買っていたB銘柄を売ってからB銘柄を買い、さらに売ることはできません。
 ちなみに、ライブドア証券では、「売り→買い」すらライブドア証券の独自のルールによりできません。「売り→買い→売り」ができないのは、どの証券会社でも同じだと思いますが、「売り→買い」ができないのは、厳しいです。
 さて、確かに、私は、同一銘柄を現物で何回も買っています。なぜ何回も買えるのかと言えば、何回も買えるだけの資金があるからだけなのです。
具体的に書けば、
 100万円の資金があるとします。20万円のC銘柄なら5株買えますよね。1株ずつなら、「買い→売り」を5回繰り返せるということなのです。70万円のA銘柄なら1回転しかできませんので、自分の資金に合わせた銘柄選びも大切ですね。

 同じ銘柄を売買することが多い人は、信用口座を開けば、自己資金の3倍程度まで買えますので、信用口座を利用したらいいと思います。ただし、金利がかかるので、長期間保持する場合には注意が必要です。例えば、年2.35%の金利の場合では、100万円の銘柄を買ったとすれば、1日当たりで64円の金利負担になります。