デイトレードとは

 大金持ちになることを狙うのではなく、生活するために、堅実にデイトレーディングするには、どうすればよいか、私の経験からまとめてみます。

デイトレードとは、差益を得ることを目的として、株や為替などで、「買ったら、その日のうちに売る」あるいは、「信用売りしたら、その日のうちに決済する」ことで、日本語では「日計り商い」といいます。なぜ、翌日に持ち越さないかと言えば、リスクをとことん減らすためです。相場に大きな影響を与えるダウ、シカゴ先物、GDP発表など、取引時間外の様々なニュースに影響されずに、純粋に値動きだけで勝負するのです。

デイトレードといえば、ローリスク・ローリターン
よく知らない人は、デイトレードはギャンブルのようにハイリスク・ハイリターンというイメージを持つことも多いかと思います。しかし、その日のうちに決済するので、利益も損失も限定的になり、長期保有に比べればローリスク・ローリターンです。新興市場で大きな値動きをする銘柄では、1日でも大きな値上がり益を見込めるのでハイリスク・ハイリターンかと思いがちですが、1年2年という期間で株価が数倍や数分の一にまで変動することもよくあるので、やはりデイトレードは長期に比べればローリスク・ローリターンとなります。

デイトレードはコストが不利
毎日、売買手数料を払うので、長期運用に比べればコストは圧倒的に不利になります。長期運用なら1回だけ手数料を払えばいいものを、デイトレなら毎日手数料を払うので、1ヶ月間で数万円値上がりした銘柄でも、デイトレではほとんど利益が残らないかもしれません。そのため、利益を残すためには、とにかく小さな利益でも毎日を利益にすることが大切になります。小さな利益を積み重ねて、大きな利益にすることが確実な道です。

デイトレード生活に必要なお金は、最低200万円程度だと思います。もっと資金を多く用意できれば楽になります。信用取引を使えば200万円で600万円の売買ができます。月に30万円の利益を求めるなら、月に20日売買すれば1日に1.5万円の利益でよいことになります。300円の株を5千株づつ売買するとすれば、4銘柄を同時に狙えます。2銘柄に指値を入れておき、チャンスがあったらいつでも買えるように2銘柄分の余裕もあります。デイトレードの基本である1円抜きが成功すれば、4銘柄×5回で、2万円の利益になります。現物株のループトレードを使えば、次々と銘柄を乗り換えて取引できますが、1日に次々とチャンスが巡ってくるとは、限らないので、資金はやはり多い方が有利です。

少ない資金では、損切りが精神的に苦痛になるでしょうし、日々の生活費を稼がねば!というプレッシャーもあると思います。資金でも精神でも、初心者はゆとりをもってトレードしないとつぶれてしまいます。 「資金不足の口座で始めてはならない。これは失敗への招待状と言っても過言ではないバーンスタインのデイトレード入門)」という言葉もあるくらいです。

デイトレードは損切りが大事
 もし、含み損となったら、翌日に上がることを期待して、持ち越すこともできます。しかし、デイトレードをすると決めたなら、その日のうちに売るべきです。上がると期待して買ったものが、下がったならば、失敗したのです。失敗を認めなければ、いつまで経っても上達しないでしょう。

デイトレード向きの証券会社は、とにかく手数料が安いことが第一ですが、値動きの激しい新興市場銘柄の場合はスピードと安定性を重視します。なお、デイトレ初心者のうちは、値動きの激しい銘柄は避けるようにしたほうが良いと思います。

デイトレードでは信用取引は、欠かせないので、用語はしっかり理解しておきます。委託保証金率、維持率、追証、代用掛け目、制度信用、一般(無期限)信用。他にも現物株でのループトレード、差金決済など、たくさんありますが、理解せずにトレードしている人も意外に多いようですが、非常に危険です。

銘柄選定
1.売買高
  デイトレードに適した銘柄というのは、第一に売買高がそこそこ多い銘柄です。理由は、損切りが必要な時に、売買高が少なすぎると、思わぬ価格で約定せざるを得なくなり、損失がコントロールできないからです。
 私がトレードを始めたばかりの頃、趣味でトレードをしていたのですが、売買高が数十単位しかない銘柄ばかりやっていました。売買高が少ないので、特定の個人の売買によって値が動くという実感があるし、値動きが大きくなるので、楽しかったんですね。でも、継続的に、毎日利益にするのは難しいので、もう止めました。
 今は、

しかし、私は、そのような銘柄は、利益も大きい反面、損失も大きくなるので、ほとんど扱いません。
 UFJつばさ証券を売買する理由は、「毎日、数千円の利益になるから」です。これは、私には、相性が良いのです。当然ながら、私が儲けているということは、他の人が損をしているということです。石井さんに適しているかどうかは、分かりません。大きく儲けようとしているデイトレーダーは、たぶんこの銘柄を売買しないと思います。
 UFJつばさ証券を選択した理由は、「売買高が手頃」、「価格が手頃」、「値動きが読みやすい」という3点ですね。売買高が手頃というのは、売買をしている人が少ないので、値動きに心理的なかけ引きみたいなものが強く現れると感じているからです。売買高があまりに少ない銘柄では、失敗した時に、逃げられないので、売買しません。

私の場合は、値上がり率上位、新高値銘柄の中から、まだ上昇を開始したばかりの銘柄を選ぶ。5分足による支持線での押し目買いが主。ブレイクアウトも狙う。

心理面の強化
 イメージトレーニング、深呼吸

株専業者の職業とは

 日本における主な職業分類体系としては、「日本標準職業分類」(総務省統計局)と「労働省編職業分類」(厚生労働省)の二つがあります。
 総務省統計局が定めた日本標準職業分類では、株式売買は、職業分類の大分類では「販売業」となり、小分類では「販売類似職業従事者」となるようです。
 販売類似職業従事者とは、
「他人の間に立った売買の取次・あっ(斡)旋の仕事、他人のための売買の代理の仕事、不動産・有価証券の売買、金融・保険の勧誘・募集の仕事、及び他に分類されない販売類似の仕事に従事するものをいう」という説明があります。
 また、「労働省編職業分類」では、大分類では「販売の職業」で、中分類 では「販売類似の職業」となり、職業名は「ディーラー」が最も当てはまるのではないかと思います。ディーラーという言葉は、銀行や証券会社などで常用雇用されている人のことを指すという印象がありますが、個人でディーリングを行っていても、ディーラーになると思います。
職業データベース検索(労働省編職業分類)


●口座開設の時に
 証券総合口座を開設するときにも、職業を記入する欄があります。「無職」と書くと、たいてい、さらに聞かれることが多いようです。たとえば、M証券の場合は「デイトレーダー等の場合は、資産運用者と記入して下さい」とか。

トレードの疲れ

 毎日トレードを続けていると肉体的にも精神的にも疲れますね。私は毎日かなり疲れるので、ちょっと調べてみました。

●「危ない慢性疲労」という本に書いてある疲労対策
・ポジティブシンキングでストレス回避
 何が起こっても「まあいいや」と、さらりと水に流して先のことを考えることのできる人は、慢性疲労症候群になる確率はかなり低いように思われる。
・笑いで疲れを吹き飛ばす
 単に精神的な明るさをもたらすだけでなく、免疫細胞の活性化を促す。
・達成感が疲労感を消去
 疲労を伴う原因があっても、それに見合う達成感や報酬が示されれば疲労感はリセットされます。
・人が疲れをリセットするには、軽い運動、栄養補給、脳に働きかける緑の香りや音楽などが有効

大阪府民の疲労回復戦略のアンケート結果(ページ中段の右図)
 このアンケートは、「疲労のリセット」について1219人から得たものであり、結果は主観的なものであって、科学的根拠はないそうですが、どんなものが回復効果が高いと思われているか分かります。多くの人は、入浴が頻度も多く疲労回復にもなると回答しています。他に回復効率が高いものとして、笑い、アニマルセラピー、温泉、指圧、マッサージ、体操などが回答されています。

トレード中のリラックス方法
 本メルマガで半年ほど前に実施したアンケートです。コーヒー、緑茶、紅茶を飲む、タバコを吸う、散歩や買い物に行く、深呼吸や腹式呼吸、室内で軽い運動やストレッチが上位でした。

□□□ 健康的に楽しくトレードしたいですね。 □□□