アボカド料理

口をそろえて「おいしい〜」という食べ方
 「あるある大辞典」ゲストが口を揃えておいしいと言った食べ方。簡単です。二つに割ったアボカドの種を取り除いてくぼみを作り、その中にご飯を入れて、しょうゆをかけて食べるだけです。これだけで、ゲストが絶賛するおいしさ!(あるある大辞典2003年8月3日放送)
リスト記号 基本的に
 アボカドは果物ですが甘くないので、基本的には野菜としてサラダ系の料理やジュースに使われますが、バターの代用としてダイエットお菓子などにも使われ、応用範囲は驚くほどあります。日本で最も多いと思われる食べ方は、しょうゆかわさび醤油を付けて食べる方法だと思われますが、あらゆる分野の料理に使われるほど一般的な食材になってきまています。
 アボカドの本場のメキシコでは、グアカモレという簡単な料理でよく食べられています。タコスに使うソースとしてよく入っています。アメリカでは、パーティー用にアボカドディップとした加工品も使われています。カリフォルニア・ロール(カリフォルニア巻き)なんかも有名で、北米の寿司店では定番です。これは、アボカド、キュウリ、カニ、マヨネーズ、ワサビ、マグロなどをを入れて手巻きや太巻きにしたものです。バリ島を訪れた日本人に人気なのは、好みもあるようですが、こってりとしたアボカドジュースで、虜になる人もいます。堅いアボカドでも天ぷらにすれば、けっこう食べられますよ。天ぷらにするのが面倒なら、硬いアボカドは電子レンジを使えば柔らかくなりますが、あまりおいしくないですね。
 アボカドは、切ってそのままにしておくと、茶色く変色します。変色を防ぐには、空気と触れないようにラップで密着するか、変色を少なくするには、レモンやライム果汁をカットした面にかけておきますが、完全に変色を防ぐのは難しいようです。

固いアボカド

 アボカドを追熟させる必要があることを知らない方は、店で買ったものをすぐに食べて、アボカドには当たりハズレがあるので固いものもあると思っていたりするようですが、あまりに固いと生ではどうにもまずくて食べられません。アボカドは切ってしまうと、切り口が茶色くなるので、切った後では、追熟させるのは難しいでしょう。
 堅いアボカドを食べるには、加熱します。天ぷらにする、焼く、電子レンジで加熱するなどします。ただし、食べられるとは、言っても、熟したアボカドとは、違う種類の食べ物のような感じになり、イモ類(ジャガイモ、サトイモ)みたいなものと思えばいいのでしょうか。
 私は、実験してみました。すごく固くて緑色のアボカドを買って、天ぷらと電子レンジ加熱を試したのです。まず、タネを取り除くことが大変でした。ぐるっとタネの回りに包丁を入れて、次ぎに2つにするために、ねじるのですが、あまりに固くて動かないのです。思いっきり力を入れたら、種まで半分に割れて、2つに分割できましたが、タネと実がくっついたままでした。結局、包丁を使ってタネと皮をむいたのですが、非常に面倒でした。こんなアボカドでも、天ぷらや電子レンジでなんとかなります。

天ぷらかき揚げ (おすすめです)
 アボカドは、タネと皮を取り除き、生のまま、5mmくらいの厚さにスライスして、天ぷらにします。サツマイモやジャガイモみたいな感じになります。そこそこおいしいと思います。
 あくまでも、天ぷらにするのは、熟すことを知らない人が、固いまま切ってしまったという場合にやるものだと思います。

焼きアボカド
 固めのアボカドを、縦に4つ切りあるいは6つ切りにします。種は取り外し、皮はつけたままにします。塩を振りかけて、トースターやオーブンでちょっと焦げ目がつくまで焼きます。オリーブオイル

・アボカドのチーズ焼き

電子レンジで加熱
 天ぷらは面倒という方は、タネと皮を取り除いてから、電子レンジで、やわらかくなるまで加熱します。青臭さは、かなり少なくなるので、食べられるようにはなりますが、そのままではおいしくないので、スープの具にしたり、他の具材と混ぜてサラダにしたりするのがいいと思います。

冷凍保存

 ピューレにしてサラダなどに使うためには冷凍保存ができます。丸ごとのままやスライスしたものとしての冷凍は向きません。冷凍保存する方法は、アボカドをピューレにしたら(つぶしてもよい)、酸化を防ぐためにレモンやライムジュースをふりかけます。密閉できる容器に入れ、冷凍保存すれば、数ヵ月保存できるようです。

リスト記号 簡単クッキング
・わさび醤油で食べるとまぐろのトロの味というのは、有名ですね。でも、十分に成熟したアボカドを使わないと、トロの味とはいえないかもしれません。
・マヨネーズと相性がいいようで、種を抜いた穴にマヨネーズを入れて食べるという人もいます。
・東南アジアでは、砂糖や氷をのせ、お菓子として食べているようです。

リスト記号 グアカモレ(guacamole)
 タコスのソースやメキシコ料理の付け合せでよく使われます。アメリカ合衆国では、パーティー料理によく使われ、タマネギやトマトを加えたものが、アボカドディップやワカモレと呼ばれています。トーストに塗ってもいいでしょう。
 基本:フォークで粗くアボカドをつぶします。つぶつぶが残っていたほうが食感がよいでしょう。塩、コショウ、レモン果汁を振りかけて、味付けします。お好みで、タバスコ、チリパウダー、コリアンダーなどの香辛料を加えます。
 応用:トマト、タマネギをみじん切りにして、加えると、見た目もきれいです。パーティーでは、コーンチップやポテトチップに載せて食べることが多いようです。材料:2人分、アボカド1個、タマネギのみじん切りおおさじ2、トマトのみじん切りおおさじ1
※俗に、出来たグアカモレにアボカドの種を埋めこんでおくと、変色を防ぐといわれていますが、そのようなことはないと思います。

リスト記号 マグロ・アボカド丼
 ヘルシーで安いくて、うまいよ。

材料(2人分)
 マグロ 200グラム、アボカド 1個、ごはん(酢飯もよい)。好みで(わさび、のり、かいわれ大根)

づけダレ:お好みでどうぞ
 その1(しょうゆ 大さじ4、酒 大さじ2:鍋に入れて煮立て、冷ましておく)
 その2(しゅうゆ、わさび 適量)

1.マグロは食べやすい大きさに切っておく
2.づけダレにマグロを、30分ほど浸けておく
3.アボカドは、好みの厚さの薄切りにしておく
4.ごはんの上に、マグロとアボカドをのせる

・山かけ
 マグロを小口に切って、つぶしたアボカドと混ぜて、山かけにしてもおいしい。

ゴマドレッシングを使用。彩のために、ニンジンを入れてみたら、食感が悪くなってしまいました。

リスト記号 アボカドと豆腐のサラダ オススメ
 ドレッシングは、和・洋・中華のどれでも合うので、好みで選べます。豆腐とアボカドのやわらかさが調和して、食感が良い組み合わせになります。アボカドと豆腐は同じ大きさに切ると、見た目がよくなります。
 ドレッシングは、和風にするなら、わさびしょうゆ、あるいは生姜しょうゆにします。私は、ゴマドレッシングのごま風味も好きです。ちょっと手を加えて、やわらかいサラダ菜を敷くと彩がきれいになります。

アボカド納豆アボカド納豆とろろ大根
 秋ということで、長いも(とろろいも)と大根を加えたアボカド納豆を作ってみました。納豆もみじん切りにして、一皿に材料を全部載せます。食べるときに、好きなものを好きなだけ小皿にとって、まぜまぜします。大根の歯ごたえは、食欲を増してくれます。大根ではなくて、たまねぎを使うとさっぱりします。私が好きな組合わせは、アボカドと長いもで、長いものさらっとしたねばねばと軽い歯ざわりがアボカドに合っていると思いますが、それほどおいしい料理でもないかもしれません。

台湾のアボカドジュース
 お正月に台湾に行って、ヤクルト味のアボカドジュースを飲んできました。市場や街中のジュース屋で、普通にアボカドジュースは、売られています。「酪梨牛女乃」と書いてあるのが、アボカドミルクのことです。甘口の普通においしいどろっとした飲み物で、私が飲んだのは台北市内の晴光市場の奥まったところにある果物屋兼ジュース屋で、言葉が通じないので指さし注文です。値段は60元(約200円)で、ヤクルトがいい味をだしていましたが、一般的にはヤクルトではなくて砂糖を用いるようです。日本人観光客がよく行く士林夜店にもたくさんありましたが、他に珍しいものがたくさんあったので、士林夜店では飲みませんでした。
 作るのを見ていたので、そのレシピを書いておきます。アボカドを大匙山盛り2杯、ヤクルト1本(150ccくらいかな)、牛乳は適当にコップが満たされるくらい入れて、ミキサーにかけて、出来上がりです。夏には氷も入れて冷やすようです。
 台湾での名前は、アボカドの果肉の色がチーズ(乳酪)と似ているので、酪梨(ローリー)と表記されるのが普通のようです。他の表記として、アリゲーターペアの訳らしい萼梨、鰐梨という表記や油梨、幸福果もあります。台湾中南部が栽培適地で、収穫期は西インド系の品種は7月〜9月、ガテマラ系の品種が6月〜3月のようです。皮が紫色になる品種は、ジュースとして用いられ、緑色の品種は生食にされています。
 私は牛乳が飲めない体質なので、牛乳の代わりに、無糖ヨーグルトを使って飲んでいます。牛乳よりもこくのある深い味になります。右側の写真は、自分で作ったアボカド・ヨーグルト・ヤクルトのジュースです。

リスト記号 アボカドジュース
 アボカド、氷、コンデンスミルク(練乳)をミキサーで混ぜる。コンデンスミルクのかわりに牛乳と砂糖でもできます。レモンや塩を少し入れると、味がひきしまります。インドネシアではチョコレートシロップをかけることもあります。ただし、おいしいアボカドを使わないと、まずい。そんな時は、インスタントコーヒーを入れてコーヒー味にしたり、バニラエッセンスを入れてバニラ風味、それからナタデココなどもいろいろ入れちゃえばいいかも。牛乳の代わりにヨーグルト、生クリーム、ココナッツミルクを使うとか。。
 基本のレシピ:ミキサーでアボカド半分をよく混ぜて滑らかにします。次ぎに、好みのねっとりさ、甘さになるまで、コンデンスミルクや牛乳、氷を入れます。牛乳だったら200ccと砂糖大さじ1くらい、コンデンスミルクならおおさじ2くらい。


リスト記号 冬は、暖かい「アボカド茶漬け」がお勧め
 アボガドを暖かく食べたいという時には、お勧めの食べ方です。お茶漬けにすると、アボカドの脂肪分は、さっぱりとしたおいしさになります。
 冬は肌が乾燥しがちですが、うるおいを保つために必要なセラミドを活性化させるために、ビタミンFが必要です。アボカドはビタミンFが多く、1日に半個食べましょう。
 アボカド茶漬けの材料:アボカド半個、お茶漬けの素

リスト記号Yahoo! レシピへのリンク
アボカドクリームのパスタ
安いマグロが絶品になる裏ワザ! 魔法の漬け丼
タコライス
アボカドとマグロの丼
エビとアボガドのサラダ
マグロとアボカドのユッケ
簡単すぎる「アボガどうふ」
アボカドとサーモンのサラダ
アボカドクリームの冷製和風パスタ
レンジで超〜簡単!アボカドのえびマヨサラダ
アボカドとチーズのパスタ
トマトとアボカドの冷製パスタ
アボカドとベーコンのマヨ炒め
この他にも多数あります

リスト記号今週の節約レシピへのリンク
カリフォルニアロール風手巻き
豚とアボカドのぺペロンチーノ
アボカドのベジタリアン餃子
アボカドと抹茶のアイス
アボカドとサーモンのサラダ

リスト記号 メキシコ系の料理リンク
グアカモレ(ワカモーレ) トマト、タマネギ入りのアボカドペースト(guacamole)
アボガドの入ったチキンスープ(カルド・トラルペーニョ caldo tlalpeño)
えびとアボガドのサラダ

リスト記号 創作料理系リンク
アボカドプリン
アボガドの包み焼き
翡翠色のプチクッキー アボカド・クッキー バターの代わりにアボカドを使って、ヒスイ色


記号 アボカドの切り方
 最も一般的な方法は、包丁で種に沿ってぐるっと一回り切ってから、両手で半分づつ握って、ねじります。もし、手でねじれないほど固い場合は、まだ熟していませんので、生で食べるよりも加熱したほうがよいでしょう。
 皮は、手でむくか、あるいは皮をむかずに、スプーンを使って中身を取り出します。
 私は、種が手で取れるように、次のような3分割する方法で切っています。
3分割する方法
アボカドのむき方3-1 種に当たるまで包丁を入れ、ぐるっと一回りさせます。ねじるとぽろっと種が外れます。
アボカドのむき方3-2 熟していれば、種に身が付くこともなくにきれいにとれます。この写真のアボカドは、変色部があるように、熟し過ぎてえぐみがありました。
アボカドのむき方3-3 種が付いた半分にも、さきほどと同様に包丁を入れ、ねじるとこのようになります。
アボカドのむき方3-4 よく熟していれば種は手でとれます。皮も、よく熟していれば、手で皮をむけます。

リスト記号 種の取り方
 ねじって半分に割ったアボカドの種のついているほうから、種を取り除くには、包丁のカドで種を刺して、ねじると種が取れます。種を育てないなら、この方法も楽ですが、包丁で怪我をする人もいるのでおすすめできません
 種のついた半分を、さらに包丁でぐるりと切り、4等分すれば、種は手で取れます。もしくは、スプーンで種をすくい取ることをおすすめします。(この項2005/7/6追記)

リスト記号 中身の取り方
 皮は、手で剥がします。半分にしたアボカドから、スプーンですくい取るのも楽ですが、お勧めできません。スプーンですくい取ると、皮のすぐ下が傷んでいる場合に、傷んでいる部分を除去するのが面倒になるからです。皮を剥く方法なら、皮をむくときに、傷んでいる部分が皮に付いてはがれることが多いのです。ですから、皮は手でむいたほうがよいのです。
 皮の内側の茶色になっている部分は、大変に苦いので、この部分を混ぜないようにすることも必要です。皮を剥がしたときに、実にも薄く赤茶色が付いていることがありますが、スプーンなどでこそげ取っておくとよいでしょう。