山上臣憶良、秋の野の花を詠める歌二首
秋の野に咲きたる花を 指折りて かき數ふれば 七種の花
荻の花 尾花 葛花 瞿麥の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花
健康診斷を受ける。去年と數値がたいして變はらない。待ち時間に、橋本進吉博士の『古代國語の音韻に就いて』を讀む。病院は讀書には實に最適な空間だが、なにもこんな所まで、と云ふ氣がしないでもない。
新幹線に乘つて京都へ行つた。お晝に到着。ローカル線に乘り換へ、あてもなく列車に揺られてゐる。矢張り私の周りは京都辯が飛び交つてゐる。日が暮れて來たら、雪がちらついてきた。あたりの風景は山間。何しに行くのか、歸れるのかすら見當もつかない。
はご覽になれましたか?流石に降る樣には見られませんでしたが、都會にしてはすごくよく觀察出來ました。一生分の流星を見たやうな心持ち。
Petronius さんの運營する「超こだはりの郵便局巡り」より
「何かの日記」所載、H13-11-15
> 然し、何で日記の内容が1日分しか載せられてゐないのでせうか。
遲蒔きながらそれに就いては、「このウヱブサイトに就いての紹介」に文章を追加致しましたので、そちらを(現在コメントアウトされてゐるのでソースを)ご覽下さい。これで合點していたゞけたでせうか?
エミールさんから以下のやうなメイルをいたゞきました。
- にっき 【日記】
- 日々の出来事や感想などを一日ごとに日付を添えて、当日またはそれに近い時点で記した記録。
- きろく【記録】
- のちのちまで残すために物事を書きしるすこと。また、その書きしるしたもの。
- 古文書(こもんじよ)学で、古文書と区別して、特に公私の日記類をいう称。後々に残さないものは日記とは呼ばない.少なくとも「記」を使うのは間違い.「雑文」もしくは「日想」「捨て文」などとしないと看板に偽り有り.
成程。私は日記とは讀んで字の如く、日ヲ記スと云ふふうに捉へてゐましたが、「記」には記録すると云ふ意味合ひが含まれるのですね。ご指摘ありがたうございます。
と云ふわけで、「このウヱブサイトに就いての紹介」を少し訂正しました。
千代田テクノルが主催するチャリティ・コンサートで尾田 悟の生演奏に接する。Excellent !!しかし(小聲で)會場内で關係者を除いて、私が一番最年少なのは何故?
>會場内で關係者を除いて私が一番最年少なのは何故?
坊やだからさ。(池田秀一氏の聲色でお願ひします)
じつに豪華なメンバーが揃つた。前走驚異のレコオド勝ちで、一氣にダート界の新星となつたクロフネ。GI を連勝して日本へ襲來した、實績 NO.1 の北米最強ダート馬リドパレス。昨年の覇者にして最優秀ダートホースのウィングアロー。順當ならば、馬券的妙味は少ないレースとなりさうだ。
勿論それぞれ重箱を突けば死角がないわけではない。クロフネは前走の反動か體重の増減がネックになるし、リドパレスは來日してからこゝ最近、まともに追つてもゐないと云ふのが少々氣になる。ウィングアローも展開に左右される分確實とは云へないだらう。ちなみに穴でミラクルオペラが注目を集めてゐるが、如何せんレベルの高いレースをまだまだこなしてゐないのでは、と僕は思つてゐる。このメムバーを對手に自身で展開を作りだせないのは如何にも痛い。あと對手を探すとノボトゥルーが浮上する。ペリエの騎乘と云ふ點だけでも、押さえておきたい。
尤もこゝまでレベルの高い馬達の鬪ひとなれば、多少の危惧や不安材料など杞憂に過ぎない。こゝは世界のトップクラスの強い馬達がどのやうな走りを見せるのか、と云ふのを樂しむレースだと言へやう。
◎ クロフネ ○ リドパレス △ ノボトゥルー ▲ ウィングアロー
と云ふか、こゝはいつからこんなサイトになつたのだ。
澁谷のプラザエクウスにて『ウィークエンドパドック』公開收録を觀る。初めて間近で須田鷹雄さんや(世界の)合田直弘さんを拜見しました。とても愉快なトークでした。公開調教を踏まへた J.C.・J.C. ダートの檢討スペシャルの内容をそのまゝ上記の參考にしました。その後スペイン坂スタジオのイベントで、井崎脩五郎さんと鈴木淑子さんのトークを聽きました。凄い人出。
今囘のポイントは展開にあると思ふ。何故か日本馬と外國馬、ともにハイペースを得意とする、または早い流れを求めたい馬ばかり集まつた。各々の能力は當然一線級なのだが、しかし問題は、では誰が先行して鈴をつけに行くのか、と云ふことである。積極的に前に行く馬がおらず、なし崩しにスローペースとなり、足を餘して了ふのが目に見えるやうである。
その意味で、スローのレースに對應出來るテイエムオペラオー、メイショウドトウを重視する。流石に昨年のやうな神憑り的な勝負根性は期待出來ないが、レース經驗に於いて一日の長があるので輕視は出來ない。
外國馬で注目したいのはパオリニ(獨)。展開の不安が殘るが日本の馬場への適性は不問なのが魅力だ。後スティゴールドとトゥザビクトリーの單複は少々押さえておきたい。前者はメモリアルの意味合ひもあるが、後者はもし逃げたときの用心に。
◎ テイエムオペラオー ○ メイショウドトウ △ パオリニ ▲ スティゴールド、トゥザビクトリー
と云ふわけで陽氣も宜しいので、自轉車に乘つて府中の競馬場へ。片道二時間。色々面白さうなお店を見つける。今の季節、武藏野の風景はとても心地良い。
All those years ago、Someting、This song、Blue jay way、Bangra desh、The inner light、My sweet rord、Taxman、Give me love 、Here comes the sun、All tings must pass、While my tar gently weeps、FAB !!
吉祥寺で大黒屋のライブを觀る。吉祥寺の大黒屋でライブを觀たのでもなければ、日用雜貨を買ひに行つたのでもない。大黒屋と云ふのがバンド名なのである。正統派 70’s H.R. バンドなのだけど、しかし何ゆゑ大黒屋?
ちなみに腹話術はやらない。
ウイルスらしきメイルを受信!Mac OS でも大丈夫なのか?
ご用心。早速 Delete & Check。
お晝にきりたんぽを食する。
實はきりたんぽの存在を初めて知つたのは、動物のお医者さんのなかで、かまくらの中できりたんぽを食べるシーンを見てからなのであつた。それから實際に口にするのはまた隨分あとになつてから。ちなみに秋田名物ださうです。
私は昔、ビルの床清掃の仕事をしてゐたことがあり、月に一度は青木建設の床をモップ掛けしてゐたものだつた。少し寂しい。ちなみに他にも色々な現場へ赴いたのを懐かしく思ふ。あるときは多摩のそごう(2000年に破綻)へ、ある日は澁谷の東邦生命(1999年に破綻)へと。
私のあとにはペンペン草も生えないのか。
NHK アーカイブス「ダービーの日」を觀てゐたら樣々な想ひが去來して胸が一杯になつた。昭和は遠くになりにけり。
祝!『大阪豆ゴハン』 復刊リクエスト投票 100 標達成。
「千代田テクノル」でオルトフォンが主催する恆例のチャリティ・コンサートへ行く。出演の悠 雅彦氏(ジャズ評論家)と藤井郷子(ピアニスト)さんの輕妙洒脱なトークが樂しい。合間に掛けるレコオドがまた澁くて良い。まさかアルバート・アイラーまでが掛かるとは。しかも「Ghosts」ならまだしもよりによつて「Love Cry」ですか!ハラホロヒレハレ〜♪と脱力ボーカルが會場に響きわたる。
實はこの後、オーディオ界で著名な BOSE が、宣傳を兼ねて新製品のお披露目をしたのである。此の時、私達は實に驚くべき體驗をしたのであつた。(續く)
(續き)オーディオ界で著名な BOSE が、宣傳を兼ねて新製品のお披露目をした。
運び込まれてきたのは 15 cm 四方の四角いケースが二つと音源用のボックス。御丁寧にもそれらに布を被せてをり、いやがうへにも期待は高まる。そして布を被せたまゝ音を流す。效果音やらオルケストラが、あたり一面に鳴り響く。右から左へ、奧行きまで感じさせる見事なステレオだ。この大きさだから、おそらくハイエンド向けではなく、もつと一般家庭向けの製品かと思ふ。
BOSE の宣傳員が謎をかけた。このケース内のスピーカーは、どのくらゐの大きさなのかと。その爲のカバーであるのは分かるが、では實際どの程度なのかは私には皆目見當が附かない。10 cm だと言ふ聲があがれば、いや 1 cm だと言ふ聲まであがる始末。そしていよいよ宣傳員が布に手をかけ目の前に製品が現はれる。その時私達は聲をあげた。思ひもよらぬ信じ難い光景を目のあたりにしたのだ。それは…
それは、近い將來必ず話題になるでせうから、そのときまでのお樂しみに。たゞステレオスピーカーの概念を變へる革命的なものだつたとだけ附け加へておきます。
大丸(東京)で、市井の畫家である大塚京子さんの畫展を觀にゆく。
廿一世紀の耳かき「ミミダス」(グッドデザイン賞受賞商品)をいたゞく。まるで医療器具のやうなデザインだ。
耳かきがこれほどまでにハイセンスでよいのか分からないが、使用感はすごく新鮮だ。
サクソフォンの父、Marcel Mule 氏が 12月 18 日フランス時間 18 日夜、南仏 Hyeres のご自宅で息を引き取られた。100 歳だった。
今週號のモーニングの讀切り「不思議な少年」(山下和美著)を讀んで感銘を受ける。いきいきと魅力的にソクラテスが描かれてゐる。キャラクターの魅力だけでなく、ソクラテスのロゴスについて、見事にその本質を捉へてゐるのに驚いた。
山下先生は池田晶子さんを讀んでゐるのかな。