出港後のこと&雑感その他


  

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 “しらせ”が出港した後、そのまま埠頭の客船ターミナル内のベンチに座って休んでいたら、後ろにいらした、とある家族の携帯電話に呼び出しが入る。
 なんと今お別れしたばかりの隊員さんか自衛隊乗組員さんから、家族に向けての電話らしい。

 「あら!今出たばかりなのに! そっち今どうしてるの? こっちはね・・・」などと言う声が聞こえてくる。

 その携帯orPHSは何時何処まで通じるか分からない、多分長旅の最初と最後しか使えないんだろうけど、それでも別れを引き伸ばし、そして再会を早めてくれる。
 どうぞ再び使えるようになるまで、艦内で壊れちゃったりしませんように。

 そしてその脇には、また別の見送り家族。
 どうやらそばでタバコを吸っていた男性の方が、第?次かの観測隊員さんだったらしい。
 見知らぬ見送り家族さんの質問に、一生懸命答えていらした。


 “しらせ”が戻ってくる時も、お出迎えに行きたいナ・・・。
 その時は多分、春爛漫の頃。
 今はまだ、南極ツアーに関しては山あり谷ありで、本当に行けるかどうか不安要素がイッパイだけど、今回の見学&お見送りの経験を通して、俄然行きたい気分が増してきました。


 そして見終わった最後に付け加えておきたいこと。
 外観だけを見ていた時は、想像より小さく見えた“しらせ”。
 ・・・ですが実際に覗いた“しらせ”の中は、逆に想像以上に広く、数時間では見足りないほど。
 狭い部分は徹底的にスペース利用され、またその分、意識的に開放感を持たせている部分もあるということですネ。
 そのメリハリのつけかたに、我が家の、どの部屋をとってもゴチャゴチャ・・・という状態がチョッピリ恥ずかしく感じられてしまったのでした。(^^ゞ

 また、記憶が不確かなため、士官室のページには改めて書かなかったのですが、その壁には防災に対する表彰状が額に収めてあったんです。
 それについて質問をさせていただいたところ、過去の航海中、火災か何かの災害に遭っている船を助けたことがあり、その活躍に対し表彰されたものだとか。
 その意外な一面に感心したり、驚いたり。でも、“しらせ”に限らずかな?
 時折テレビのニュースで目にする災害時の救助や消火活動等でも、きっと活躍してるんでしょうね。

 日頃、“自衛隊”と聞くと、「有事の時のための・・・」とだけイメージしてしまい、たとえ“自衛”といえども、“戦争”や“戦闘"というきな臭さを感じてしまいます。
 だけど、そんなことばかりではないんだなぁと、改めて思わされたのでした。


 画像が多く、また文章も・・・といった感じに終わった“砕氷艦しらせ”見学のコンテンツ、ここまで閲覧してくださってありがとうございます。

 気づかないままにも、場合によっては不適切な表現や、明らかに間違った表現があるかもしれませんが、なにとぞ寛大なお気持ちをもって、どうぞお許しくださいませ。 m(_ _)m



  

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