ピーターマン島上陸!


 そして私のグループ8もピーターマン島に上陸!
 でも上陸した途端、目に入ってきたのがジェンツーペンギン。

 れれ?アデリーは何処?
 あ、いたいた!でも・・・少しだぁ!!

 (追記:山側に登った人の話では、そっちから先はアデリーだらけだったそうです)


 ルリコさんがおっしゃるには、山に向かって右側がアデリーのルッカリー、そして左側がジェンツーのルッカリーだそうだ。

 ともかく手近なジェンツーペンギンの雛を撮影する。
 そして先日のルリコさんの言葉を思い出し、ジッと座っていたら・・・

 ヒナヒナが寄ってくるぅ〜!!
 ほんとだぁ〜!!
 ほんとだったんだぁ〜!!

 叫び出したい気持ちをグッと抑えてジッとしてたら、いきなりジャケットの袖口をぱくっ!
 そしてヤムヤムヤム・・・と甘噛みが手の方に近づいてゆき、最後には素肌部分の指をぱくっ!


 雛だから警戒心がより薄いのかもしれませんが、それにしたって大感動。
 この感触、きっと終生忘れないわ!!

 実際にはどのくらいの時間だったのかしら?
 親鳥?の呼び声に誘われて、突然この雛、見た目よりはウンと素早い仕種で行ってしまったのでした。



 ← こっ、この雛ピーが私の味見をしてくれたんですぅ〜!!

 誰か参加者の皆様で、偶然でもその時の写真を撮っていた方とか、いらっしゃらないでしょうか?
 感触だけでも一生の思い出だけど、その時の写真があれば、もうこれ以上ないほどに嬉しい〜!!!

 大事に家宝にいたしますので、もしお持ちでしたら御一報を!


 あ、でも上陸したなり立ち止まってては、他のものを見そびれてしまう・・・と、何やら建物のある方へ行くと・・・


あれ、こんな所に掘っ建て小屋が・・・
(昔の観測所跡かな?)
     
・・・と思ったら、そうではなくて、
ウクライナの基地だそうです。



 そう、こんな風に小屋を取り囲むようにペンギン達がちゃっかり巣を作っているし、最初はすっかり無人だと思ってたんですよネ。
 だから、中から人が出てきた時にはびーっくり!!

 なんでもここは、ちゃぁんと機能してる“基地”だそうな(笑)。
 ただし、ほんとに“あるだけ”な状態のよう・・・。

 ペンギン達が取り囲む、小屋の入り口から「かもーん、かもーん」と呼びかけてくれたのですが、私はなんだかおっかなくって、中には入れませんでした。

(追記:中に入った人の話によると、小屋の中は土産物屋になっていて、ペンギンの形のマトリョーシカが商品として売られていたそうです。そうと知っていれば、お財布もって上陸したのに〜。笑)


追記の追記(5/08)

 旅行後、3度めの“難極大揺れ友の会”と称してのトルコ料理宴会があったのだが、マリンエクスペディション側・添乗員の花岡さん曰く、「ピーターマン島には現在使われている基地はないはず」とのこと・・・。

 ??? 私が見た、「かもーん、かもーん」の髭面のオジサンは何だったのだ?人伝に聞いた、「小屋の中では土産物屋が・・・」は何だったのだ?
 ううむ、その時その場にいた人だけが白昼夢にさらわれてしまったのかしらん?
 それともそれとも・・・・もしやして亡霊??(ぞぞっ!)

 でも冷静に考えると、あの小屋で生活するのは、たとえ南極の夏シーズンでも無理だと思う。
 どこか近くの基地から通勤するなんて、そんなあほなこともなかろうし・・・。

 うわぁ〜、嫌過ぎっ! (>_<)/


 この雛は、さっきのとは別の雛。→ 

 人間が敵か味方か分からないからか、それとも雛の甘え声に逆らえないのか、私達がうんと近くにいても、躊躇わずに給餌を始める親鳥・・・。

 まぁでも人間の場合だって“泣く子には逆らえない”とも言いますよね(笑)。

 そういう意味では生き物の種に関係ないのかもしれません。





そしてウクライナ基地の周囲から、丘の方に目を向けると・・・


まるでペンギン達に守られるように建っている慰霊碑
(でもペンギン達は何も知らない。いつも通りの生活をしているだけなんですよネ)


 この、丘の上にある十字架は、1982年、調査中に遭難した3人の英南極調査隊・隊員ための慰霊碑だそうだ。
 なんでも、半島側での登山後、氷海上をピーターマン島に戻ってくる途中、突風のため行方不明となったそうな・・・。

 1982年というと、今からたった17年前のこと。
 各国の調査隊が、今ではかなりに人間らしい生活体勢で越冬し、夏季節ともなれば観光客も訪れられるようになったとは言っても、南極の自然の力を掌握できるわけはなく、その本来の力の前には、ひとたまりもないのでしょうね。

 日本の観測基地でも死者を出す事故が過去一度起きている。
 ブリザードの中、基地の施設から出られた後に起きた事故だそうだ。

 ともあれ、不遇にも事故に遭われてお亡くなりになった方達のご冥福を心から祈りたい。


 そして・・・そして・・・基地と慰霊碑に挟まれた地域は、ジェンツーペンギンとアデリーペンギンが入り混じる地域。

 ようやっと会えたアデリーペンギン!
 後はもう、パニックだった。

 (私自身が)
 


歩くアデリー!
     
下見るアデリー!!


きゃ〜んっ!アデリーッ!!
(これは、まだ大人になりきっていない若鳥達!)

ジェンツーとアデリーの若鳥には、ちょっとした違いがある。
それは雛時代の羽毛の抜け方。

ジェンツーは背中に最後の赤ちゃん毛が残るのに、
アデリーは頭のてっぺんに赤ちゃん毛が残る。

だからジェンツーはいつも何かを背負ってるみたいだし、
アデリーはモーツァルトかモヒカン族
(そんなのあり?)に見えてしまう。



画像が多くて表示に時間がかかること、再度お詫び申し上げます・・・。
それでももっと「ペンギンが見たいっ!」という方は、
下のペンギン画像をクリックしてネ。(^○^)/


もっともっとペンギン!

*ピーターマン島にて
65度10分s 44度10分w


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