誘惑の海


 邦彦は家族で海に来ていた。
 今年中学に上がり、一般的には家族と旅行する事に嫌悪感を抱く年頃にもなっていたが、邦彦はそうした想いとは無縁だった。
 両親の事は好きであったし、特に母の事は幼い頃から大好きだった。
 母はいつも邦彦の事を気にかけてくれたし、何より美人である事が嫌悪という感情を起こさせなかったのだろう。
 逆に密かに憧れの対象となっているくらいだったのだ。
 何しろ今は思春期真っ盛り。
 身近にいる異性、しかも美人でスタイルのいい大人の女性ともなれば意識しないではいられなかったのである。
 とはいえ、普通ならば母親に対してそんな想いを抱いたりはしないのだから、邦彦は少々変わっているのかも知れない。
 いわゆるマザコンの気があるのではないかという感じなのだが、母ほどの女性ともなればそうなってしまっても仕方がないのではないかと思っていた。
 それだけ母は女性としての魅力に溢れていたからである。


「う〜〜ん、気持ちいいわねぇ……」
 目の前で母が大きく伸びをしている。
 そこは小さなボートの上。
 母と二人で手こぎボートに乗った邦彦は大海原を満喫していた。
 遠くには色とりどりのパラソルが立てられた浜辺があり、ゴミゴミとした人の姿が見える。
 邦彦は混んでいる状態が嫌だという母に頼まれ、ボートを借りて二人で海に乗り出していたのだ。
「やっぱり誰もいないってのは最高よね」
 母はそう言いながら体を弾ませている。
 すると赤いビキニに包まれた豊満な胸がぷるんぷるんと揺れ、邦彦は思わずそこに視線を向けてしまった。
 その見事な肢体。
 それこそが邦彦を少々マザコン気味にしてしまっている理由の一つだった。
 何しろ母の肉体はあまりに見事な豊満さを示しており、母親だからという理由で欲情しないで済むほど生やさしいものではなかったのだ。
 年齢は少々いってはいるものの、その肉体は下手なグラビアアイドルでは勝てないほど肉感的で魅惑的だったのである。
 肌は陽に焼ける前で真っ白であり、胸元はメロンでも詰まっているのではないかと思えるほどのボリュームがあった。
 それがビキニという、覆う部分の少ない状態でさらされているのだから、思春期の少年としては目のやり場に困る状態だった。
 時折チラチラと見るのだが、その強烈な胸の谷間には、日頃クラスメイトの女子の胸の膨らみに一喜一憂しているのとは比較にならない迫力があった。
 昔から母の胸が大きいのは知っていたし、こうして海やプールに来るたびに何度もビキニ姿を見てきたはずだったのだが、今年に限ってはどうしても動揺してしまう。
 それが思春期なのだろうと自分でも分かるのだが、実の母親の肉体に興奮するなどおかしいのではないかと思い、少々辛くもあった。
 だがそうは言っても女体を求める男としての衝動は止められず、先ほどから股間の肉棒は痛いほど勃起してしまっていた。
 ボートの木枠の影になって母から見えないのをいい事にさりげなく手を当て、ちょっとしごいてみるだけでもたまらない快感が押し寄せ、もし母がいなければ射精するまでしていただろう。
 邦彦は「いけない。いけない」と思いつつ、母の肉体を覗き見しながら肉棒をしごくのを止められなかった。
 見つかったら大変だという思いが妙な興奮を起こしていたのかも知れない。
 そうして意識を母の体と肉棒をしごく事に向けていたせいか、気がつくとボートは潮に流され、自力では浜辺に帰れない状態になってしまっていた。


「参っちゃったわねぇ。でも貸しボートのオジサンもあの島に流れ着くって言ってたから大丈夫よ」
 母は特に動揺する事もなく、徐々に近づいてくる島の様子を見ている。
 ここの潮は必ずこの島に着く流れになっているので、もし時間が経っても帰って来ない場合は島に探しに行くと、ボートを借りる時に言われていたのだ。
「結構良さそうな島ね。ここでしばらく待ちましょ?」
 やがてボートが流れ付き、島に上陸した母は砂浜に腰掛けている。
 浜辺にボートを上げて重しを置いた邦彦も、暗い気分になりながら母の隣に腰かけた。
 自分の責任でこうなった、しかも母にいかがわしい想いを抱いていたせいでこうなった事に辛さを感じていたのだ。
 もう少しちゃんとしていれば、いやらしい妄想をしないでいれば、潮に流される事もなかったに違いない。
 中学生になり、大人の仲間入りをした様な感覚を持っていた邦彦は、自分のふがいなさが悲しくて仕方がなかった。
「お母さん、ゴメンね……」
「何言ってるの、邦ちゃんは悪くないわよ。貸しボートのオジサンも言ってたじゃない。よく潮に流されるって……」
「そうだけど……僕がもっとちゃんとしてれば……」
 母は全く怒らず、逆に慰めてくれるため、そうした優しい母をこんな目に遭わせているのが申し訳なかった。
「そう言えば邦ちゃん、何か考え事している感じだったわよね? 時々話しかけても上の空だったし……もしかしてそのせいで潮に流されちゃったのかな?」
「え……?」
 その指摘に体を震わせる。
 まさに図星であったし、その内容はとてもではないが母に話せる事では無かったため、詳しく聞かれたらどうしようかと思ったのだ。
「別にその事を非難している訳じゃないのよ? ただ悩みでもあるのかなぁって思って……」
「な、悩みなんか……」
 どうやら心配している方向へは話が進まない事にホッとしつつ、それとは別に何かしらそれっぽい理由を考えなければと邦彦は焦った。
「隠さなくたっていいじゃない。ここには邦ちゃんとお母さんしかいないのよ? いつもとは違うんだから話してみてよ。お父さんには絶対に言わないから」
「う、うぅん……」
 困った様に唸りながら、何か適当な悩みは無いかと考える。
「ズバリ、女の子の事とか?」
「え……?」
「邦ちゃんももう中学生だもんね。好きな女の子とかできたんでしょ?」
「ち、違うよ……そんなのいない……」
 慌てて否定する。
 誤魔化すにしても別の意味で恥ずかしい話題であったため、とてもではないがそれを悩みにする訳にはいかなかった。
「違うの? う〜〜ん、じゃあ何だろう?」
 母はまるでテレビのクイズ番組で出された問題を考える様にしながら、楽しげに体を揺らしている。
(あ……)
 そうしていると母の腕が触れ、その生の肌と肌の接触にドキンっと心臓が跳ねた。
 改めて傍にいる母の体を見ると、体育座りをしているせいか、見事なまでに大きい双乳がこれまた大きな谷間を作っていてたまらなかった。
 母は遠くを見て考え込んでいるため、邦彦はそれを幸いとばかりにしばらく胸を見つめてしまった。
(やっぱり凄いや……お母さんのオッパイ……大きい……こんなオッパイ……触ったらどんな感触があるんだろ……)
 その白く柔らかそうな塊に意識が集中し、いつの間にか自分の顔が近づいてしまっている事に気がつかない。
「な〜〜にしてるのぉ? く〜〜にちゃんっ」
「うぁっ、んぐっ……」
 不意に声がかけられるのと同時に後頭部を押され、顔が柔らかなモノに押しつけられた。
 慌てて体を起こすと、母がニヤニヤした表情でこちらを見ている。
(い、今のって……お母さんのオッパイ……?)
 自分の顔が押しつけられていたのが母の胸だという事が分かり、激しく心臓が鼓動する。
 そしてどうやら胸を見ていたのを母に知られてしまった事が分かったため、顔が熱くなった。
「ふふ、真っ赤……そっか、邦ちゃんの悩みはそういう事か……」
 バレた。
 おそらく母は邦彦の悩みが女の体についてだという事に気づいただろう。
「ご、ゴメンなさい……僕、その……」
 何と言っていいのか分からず言い淀む。
 母にしてみれば気分のいい訳がないだろう。何しろ実の息子に性的ないやらしい目を向けられていたのだ。
「謝らなくてもいいわよ。邦ちゃんの年頃には当たり前の事なんだから……」
「で、でも……僕、お母さんをいやらしい目で見ちゃって……」
「お母さんは嬉しかったわよ」
「え?」
「だってそれって、邦ちゃんがお母さんの事を魅力的な女性として見てくれたって事だもん」
「そうじゃないよ……僕はお母さんの体をいやらしく見てただけだ……」
 慰めてくれようとする母に対し、申し訳なさを感じた邦彦は暗い気持ちになった。
「ふふ、そんなに落ち込まないの。男の子は邦ちゃんくらいの歳なら、みんなそんな風に女性を見ちゃうものなんだから」
「でも、お母さんだよ……そんなのいけないよ……」
「あら、お母さんだって女なのよ。他の女の人と別に変わらないわ。邦ちゃんはお母さんの事を魅力的な女性だと思ったから、いやらしい目で見ちゃったんでしょう?」
「そ、それは……そうかも……」
 確かに母を魅力的な女性と感じていなければ、いやらしい目でなど見ないだろう。
「ほら、ね? だからお母さんは嬉しかったの。邦ちゃんがお母さんを一人の女性として綺麗だって思ってくれたから」
 優しく頭を撫でてくるのに温かい気持ちが湧き起こり、邦彦は昔から何かあるたびに母にこうされていた事を思い出した。
「やっぱり邦ちゃんの興味は胸かな?」
「え?」
 不意に発せられた問いに激しく動揺する。まさにその通りだったからだ。
「男の子が女の体で一番興味持つのって胸じゃないかと思って……こんな格好してるし、やっぱり気になるのかなぁって」
「うん……お母さんの大きいから……どうしても見ちゃうんだ……」
 今更隠しても仕方が無いと思い、正直に答える。
「そうよねぇ。やっぱり男の子だもんねぇ……」
 感慨深げに呟いている母の言葉を聞いていると、改めて恥ずかしさが込み上げてくる。
「ふふ、それじゃあ、これから見せてあげるからじっくりと見なさい」
「え?」
「こっそり見るからいつまで経っても落ち着かないのよ。堂々と、好きなだけ見れば少しは落ち着くでしょう?」
「そ、そうなのかな?」
「きっとそうよ。じゃあ見せてあげるからね」
 確かに言われてみればそうなのかも知れない。
 ちゃんと見れないからこそいつまで経っても動揺してしまうのではないだろうか。
(って、え……?)
 そんな事を考えていると、母がこちらに体を向けながら背中に手を回し始めたため驚く。
 それはどう見てもビキニを外そうとしている体勢だったからだ。
(……見せるって、もしかして生で……?)
 邦彦的には水着を付けた状態で見るつもりだったのだが、どうやら母の思惑は違っていたらしい。
(でもそれって、さすがにマズイんじゃ……)
 倫理観が良くない事だと指摘するが、雄としての欲望は乳房を見たいと欲していた。
 同時に肉棒が一気に硬く大きくなったため、それがバレないかと焦る。
「ん……」
 そうこうしている内に小さな声と共にビキニが外れ、母が手を下に動かすと邦彦の目の前に母の豊満な乳房がさらけ出された。
(凄い……)
 周囲の肌は白かったが、それでもやはり少し日焼けしていたのか、ビキニに覆われていた部分はより白くなっており、その様子にゴクリと唾を飲み込む。
 そしてまるで柔らかさを示す様に体の動きに合わせてたゆんたゆんと揺れているのがたまらなかった。
「ふふ、どう? これがオッパイよ」
「……凄く、綺麗だ……」
「ありがとう」
 嬉しそうに微笑む母の顔に視線を移しつつも、すぐさま目は乳房に釘付けになる。
 股間の一物は先ほどよりもさらに硬く大きくなり、ビクンビクンと震えていて痛いくらいだ。
「じゃあ、褒めてくれたお礼に触らせてあげる」
「え?」
「せっかくの機会だしサービス」
 母はそう言うと、いきなり邦彦の手を掴んで胸に持って行った。
「お、お母さん……」
 信じられない展開に動揺しつつも、邦彦は逆らわなかった。
 何しろずっとそうしてみたいと思っていた行為をさせてくれると言っているのだ。
 母とはいえ、女の胸に触れるとなれば断る理由はないだろう。
 震える手が豊満な膨らみに近づくと、やがて手のひらが接触した。
(う……)
 何やら温かで柔らかな感触が手のひらに伝わってくる。
「ほら、ちょっと揉んでみなさい」
「う、うん……」
 母に促され、指に力を入れてみる。
(や、柔らかい……)
 指がぷにゅっといった感じで食い込み、さらなる柔らかさを感じさせた。
 力を抜くとすぐさま押し返してくるのもたまらない。
 その感覚に気持ちの良さを覚えた邦彦は、そのまま続けて何度も揉んでいった。
 指に押されて変形する乳房の様子は最高で、その何とも素晴らしい感触に夢中になって手を動かしていく。
「あっ……んっ……はい、お終い……」
 不意に母が色っぽい吐息を漏らしながら手を押さえてきたため、その事にドキリとしながら手を放す。
 邦彦は手のひらに残る心地良い感触を名残惜しく思いながら、柔らかな膨らみをジッと見つめた。
(良かった……)
 今触れていた肉の塊には何とも言えない素晴らしさがあり、この様な感触が世の中にあるとは信じられなかった。
「どう? これがオッパイよ。少しは勉強になったかな?」
「うん……凄く柔らかいんだね……」
 そう答えつつ、邦彦の頭の中は柔らかな乳房の感触と、最後に発せられた母の甘い吐息で一杯だった。
(お母さんも……あんな声、出すんだ……)
 あれは実に色っぽい、まさに女という感じの声だった。
 聞いた瞬間、肉棒に電気が走ったかの様な刺激があったのだ。
 あの声をもう一度聞いてみたかった。
 そして何よりもっと乳房を揉んでみたかった。
「ね、お母さん……僕、もっとオッパイ揉んでみたい……駄目?」
 そうした衝動がいつもより積極的にさせたのか、気がつけば邦彦は母にそんな事を頼んでいた。
「え? う〜〜ん、でもねぇ……」
「お願い。もうちょっとだけ……もうちょっとだけでいいから……」
 まるで就寝時間を過ぎてもテレビを観たがる子供の様な口調で、邦彦は母に懇願した。
「じゃ、ちょっとだけよ?」
「うんっ」
 息子に甘い面を見せて母は了承している。
 しかしその行為は、母親がするには許されざる行為だったのだが……。
(やっぱ気持ちいい……)
 乳房をむにゅむにゅと揉み出すと、その心地良い感触にうっとりとなる。
 ただの肉の塊であるはずなのに、乳房となるとどうしてここまで気持ちがいいのだろう。
 邦彦はそんな事を思いながら、回す様にして母の大きな胸を揉みしだいていった。
「あ……はぁ……あ……」
 しばらくそうしていると、母の呼吸が荒くなり、時折甘い吐息が混じる様になった。
(これだよこれ……お母さんのこの声がたまらないんだ……)
 雄の本能がそうさせるのか、邦彦は母の吐息がより強く漏れる様にと胸を揉む事に夢中になった。
「あんっ……ね、もう、もうお終い、んっ……いいでしょ? 邦ちゃん……」
 だんだん調子が良くなってきたと思った時にそう言われたため、邦彦は止める気になれなかった。
 もっと母のあの声が、あの甘い吐息が聞きたくて仕方がなかったのだ。
「もうちょっとだけ……もうちょっとだけだよ……」
「で、でも……あっ……お母さんはもう、んっ……止めて欲しいの……」
 どこかボンヤリした様な声で言いながら、母は手を押さえてきた。
 だが力が入っていないため、全く制止の意味をなしていない。
(どうすれば……どうすればもっとあの声が聞けるんだ……?)
 そう思った時だった。
 乳房の変形に合わせて揺れ動いていた乳首が、いつの間にか大きくなっていたのが目に映ったのは……。
(これって……)
 それはまさに「吸い付け」と命じられているかの様だった。
 元々赤ん坊が吸うためにできている器官なのだから当然なのだが、それには吸い付く以外にするべき事が思いつかない雰囲気があったのである。
 そのまま衝動に押され、邦彦は乳首に吸い付いていった。
「あんっ……あっ、邦ちゃんちょっと、あっ……駄目よそんな、あっ……」
 チュウっと吸うと、母がビクンっと体を震わせ、今までより大きな甘い声を発した。
 やはりここを吸って正解だった。これまで以上に母のたまらない声を聞く事ができたのだから……。
「あっ……駄目って、あっ……邦ちゃんお母さんの言うこと、ああっ……やんっ……」
 乳首を弾く様にして舐め、チュパチュパと吸いながら乳房をむにゅむにゅ揉みしだくと、母が体を放そうと必死に頭を押してくる。
 そこには否定している様でありながら、どこかもっとして欲しいと思わせる雰囲気があった。
 性的知識に拙いながらも雄の本能が快楽に悶える雌の状態を察したのか、邦彦は湧き起こってくる衝動に押されるまま、飽きる事なく乳首を吸い、乳房を揉んでいった。
「あんっ……邦ちゃん、あっ……そんな、ああっ……はぁんっ……」
 母がハァハァと熱い吐息を漏らしながら、だんだんと後ろに倒れ込んでいく。
 そのままのし掛かる様にして母の上に乗った邦彦は、意識しないまま肉棒を太ももに擦りつける様にして動かした。
(うっ……)
 途端、たまらない快感が走り抜けるのに体を硬直させる。
 自分でしごいている時も気持ち良かったが、こうして母の体に肉棒を擦りつけるとそれとは異なる快感があったのだ。
「邦ちゃん、あっ……駄目よそんな事しちゃ、ああっ……」
 母が喘ぎながら顎をそらしたため、白い首筋が丸見えになり、そこに吸い付きたくなった邦彦は舌を這わせていった。
「あぅっ……あっ……やぁっ……」
 ビクビクっと母の体が震え、そのままギュッと抱き締めると温かで柔らかな肉の感触が伝わってきてたまらない。
 目の前で母の口が半開きになっているのが見え、赤い舌がチロチロと動いている様子に興奮が高まっていく。
(キス……お母さんとキスしたい……)
 邦彦にとってファーストキスだったが、そんな事は構っていられなかった。
 とにかくもっと母の肉体を味わい、気持ち良くなりたかったのだ。
 邦彦は体の奥底から湧き起こってくる荒々しい衝動に押されるまま、母の唇に己の唇を重ねていった。
「んっ……んんっ……」
 母がイヤイヤといった感じで頭を振るが、それを追いかけ抱える様に腕を絡ませながら荒々しく唇を擦りつけていく。
「んんぅっ、んっ……んんっ……」
 そのまま夢中になってむしゃぶりついている内に、いつの間にか舌が母の口の中に入り、その擦れによって湧き起こった快感に気持ち良くなりながら母の口内を舐め回しまくる。
「んんっ……んっ……んっ……」
 しばらくそうしていると、不意に母の舌がこちらに絡んで吸い付いてきたため邦彦は驚いた。
 まるで母が自分の行為を受け入れてくれたかの様に思えたのだ。
 その事に嬉しくなった邦彦は、さらに舌の動きを強めつつ、乳房を揉んでいった。
「んっ、んっ……んぁっ……はぁ……はぁ……」
 しばらくして唇を放すと、母はボンヤリとした表情をしながらあらぬ方向に視線を向けている。
(凄い……何か凄い……お母さんって凄い……)
 母の体がここまで気持ちがいいとは思わなかった。
 そしてこれほどいやらしく、自分の興奮を誘う反応を示すとは思ってもみなかった。
 このままもっと凄い事をしたい。そう思った邦彦は、拙い知識から母の股間にあるはずの穴に自分の肉棒を入れたくなった。
 太ももに擦りつけた事でかなりの気持ちの良さを得られたが、穴に入れればさらに気持ちがいいだろうという事が感覚として分かったのだ。
 肉棒を穴に押し込みたい。
 それは雄の本能が訴える激しい衝動だった。
(お母さん、ゴメンね……)
 心の中で謝りながら、激しい興奮に鼻息を荒くしつつ母の腰から水着を脱がす。
 意識が朦朧としているのか母は全く抵抗をしないため、邦彦はそのまま股間に顔を近づけて秘所をジッと見つめた。
(どこだろ……?)
 初めて見る女性の秘所に興奮を高めつつ、肉棒を収めるべき穴がないかと探る様に視線を動かすが、よく分からなかった邦彦は指をそっと這わせてみた。
「あんっ……」
 すると急に母がビクビクっと体を震わせたため慌てて指を放す。
(今のは……)
 これまでの中でもかなり強い反応だった。
 もしかすると凄く気持ちが良かったのだろうか。
 考えてみれば男の肉棒と同じ位置にある部分なのだ。女性にしても擦る事で同じ様に気持ち良くなるのかも知れない。
(そうだよ……チンチンを擦ると凄く気持ちいいもん……だからきっとここを擦るとお母さんも気持ち良くなるんだ……)
 そうすれば母はもっといやらしい声を上げるだろう。
 それはひどく興奮を誘う想像だった。
 衝動に促されるまま、邦彦は穴を探すついでに擦る様にして秘所に指を這わせていった。
「あっ、あんっ……嫌っ、邦ちゃん、あっ……そんな、あっ……そんなとこぉ、あっ、あんっ……」
 激しく悶える母の姿は最高だった。
 何しろ指の動き一つで面白い様に反応を示すのだ。
 それはまるで母を支配下に置いたかの様な感じがしてたまらなかった。
(凄い……お母さんがこんな……こんなになって……)
 それは男として女を自由にする悦びだったろう。
 激しい興奮が邦彦の心を包み込み、母を己の物にしたい欲求が激しく高まっていく。
(あった……ここだ。ここに入れるんだよね……)
 同時に肉棒を入れるべき穴を見つけた邦彦は、落ち着き無く水着を脱ぐと、すでに硬く勃起している肉棒を持ち、もう我慢できないとばかりに近づけていった。
 自分の鼻息が耳に大きく響く中、体液でヌルヌルとしている膣穴に肉棒を押し込んでいく。
 ズブっ……。
「うっ……」
「あっ……」
 亀頭が膣穴にハマり、その途端に押し寄せてきた快感に邦彦は頭を仰け反らせた。
(凄い……くっ……こんな凄いなんて……うぅっ……凄い気持ちいいっ……気持ちいよお母さぁんっ……)
 肉棒の収まっている部分の何と気持ちの良いことか。
 温かでヌルヌルしていて、それでギュッと締め付けてくるのが頭がおかしくなるほどに最高だった。
 邦彦はあまりの快感に動く事ができなくなり、そのままジッとし続けた。
 少しでも動いたら今感じている快感が無くなってしまう様に思えたのだ。
「あ……ん……え? 邦ちゃんあなたっ……何てことをしているのっ?」
 意識が戻ったのか、母が驚いた声を上げている。
「ぐっ……うぉっ……」
 その振動で肉棒が擦れ、押し寄せてくる快感が体に作用したのか、意識しなくとも勝手に腰が前に押し出されていく。
「あんっ……ちょ、あっ……駄目よ、あっ……邦ちゃん入れちゃ駄目ぇっ……」
「うっ……お母さんっ……ぐっ……」
 母は慌てた様に腰を引くが、初めて体験する女肉の快楽に取り憑かれている邦彦は、抜かすまいとさらにグイと肉棒を押し込んだ。
 何しろ今肉棒が収まっている所の気持ち良さといったらないのた。
 肉棒全体が温かくて湿った肉に包まれ、ヒダヒダが絡みついてきて信じられないほどの快感を与えてくるのである。
 そこから抜くなど考えられない事だった。
「ああんっ……馬鹿っ、何やっているの、あっ……親子でこんな、あんっ……分かってるの邦ちゃん、あっ……私たちはこんな事しちゃ、あぅっ……駄目なのよぉっ……」
 母は肩を押して何とか体を放そうとしてくるが、すでに快楽によって力が抜けているせいか全く意味をなしていなかった。
 逆にそうして抵抗される事が、何やらゾクゾクとした興奮を呼び起こし、邦彦はもっと母とこの行為を続けたくなった。
 肉棒から伝わってくる快感も良かったが、こうして母にのし掛かり、抵抗を押さえ込んでいる状況が男として心地良さを感じさせたのだ。
 自分が何やら凄い存在になったかの様に最高の気分だったのである。
「僕っ……お母さんともっとこうしたいっ……もっと気持ち良くっ……気持ち良くなりたいんだっ……」
 そう言いながら腰を激しく動かし出す。
「あっ、あっ、ああっ……駄目、あっ……嫌、あっ……邦ちゃんやめてぇっ……あんっ、あんっ、ああんっ……」
 母は逃れる様にして体を頭の方へ移動させるが、グイと引き寄せると甘く呻いて力を抜いた。
「ぐっ……気持ちっ……気持ちいいよぉっ……お母さん気持ちいいっ……」
 邦彦は初めて経験する快楽に、口を半開きにして目をうつろにしながら無茶苦茶に腰を振りまくった。
 とにかくそうしているだけでたまらない快感が押し寄せてくるのだ。
 それは今まで知らなかったのが悲しくなるほどに素晴らしい気持ちの良さだった。
「ああっ、あっ、ああんっ……駄目、あんっ……駄目よ、ああっ……気持ち良くても駄目なの、あっ……親子で気持ち良くなんか、あんっ……親子で気持ち良くなったら駄目ぇっ……」
 その叫びにドクンっと心臓が鼓動する。
 母とこうして気持ち良くなっている行為が何やらいけない事の様に思えたからだ。
 激しく抵抗している母の様子からしてそれはきっとそうなのだろう。
 だがそう思えば思うほど、もっとしたいという歪んだ衝動が湧き起こってくるのだから不思議だった。
 母に「駄目」「いけない」と言われれば言われるほど、気持ちの良さが増していくのである。
「あんっ、あっ、ああんっ……お願い、あっ……邦ちゃん、あっ……お母さんの言う事、あぅっ……聞い、ああんっ……いや、ダメ、あっ……そんな風に突いたら、あっ……お母さんおかしく、あっ……おかしくなっちゃう、あっ、あっ、ああんっ……」
 否定の言葉を発せられるたびに腰に力が入り、強く突き込むことで母が逆らえなくなる様子に邦彦はたまらない快感を覚えていた。
 母は自分の与える刺激に逆らえない。
 嫌と言いつつも、腰を動かすだけで甘い快楽の喘ぎを発するのだ。
 それはまるで否定の言葉が「もっとして欲しい」という要求であるかの様だった。
(何だお母さんって……嫌だって言うけど、本当はもっとして欲しいんじゃないの?)
 嫌がっている割にその表情のいやらしさ、甘い吐息はどう考えてもさらなる快楽を求めている様にしか思えなかったし、何より肉棒を締め付け、嬲っている膣の蠢きは母の肉体が自分を求めている証に感じられた。
「あぅんっ、あっ、ああっ……ダメ、あんっ……それダメ、あっ……それはダメなのよぉっ……」
 腰を回転させる様にして突き込むと、母は顎を仰け反らせて激しく悶えた。
 どうやらこの動きがたまらないらしい。
「お母さんっ……これがいいのっ?……こうっ? こうっ?」
 ダメという事は、つまりして欲しいという意味なのだと理解した邦彦は、続けて同じ様にして突き込んでいった。
「ああんっ……ダメって、ああっ……ダメって言ったのにぃ、あっ……それダメ、あんっ……それダメなの、ああっ……それいいっ……」
 思わず発してしまったのだろうが、ついに正直な感想を漏らした母の言葉に心臓が激しく鼓動する。
 何やら完全に母を自分の物とした様な感覚があったのだ。
「ぐっ……出るっ……出ちゃうっ……お母さん出ちゃうよぉっ……」
 それで興奮が強まったのか、押し寄せてくる激しい射精感に邦彦は必死になって腰を振っていった。
「出るって、あっ……出るって嘘、あんっ……邦ちゃんが出すの? あっ……ダメよダメ、ああっ……中で出しちゃダメぇっ……」
 母は驚いた様に目を見開くと、慌てて体を放そうとしながら否定の言葉を吐いた。
 しかしそれは逆効果にしかならなかった。
 何故ならこれまで母のそうした言葉を邦彦は逆の意味で捉えていたからだ。
 母が「中で出してはダメ」と言うのならば、それは「中で出して欲しい」という意味になるのである。
「ああっ、あっ、ああんっ……早く抜いて、ああっ……早く抜かないと、あんっ……でもこんな、あんっ……こんな凄いの、ああっ……邦ちゃん凄い、あっ……邦ちゃん凄いのよぉっ……あっ、あっ、あぁああああああああっ!」
「お母さぁんっ!」
 母の絶叫と共に膣内がキュウッと締まり上がり、それに耐えられなくなった邦彦は一気に精を放った。
 ドビュドピュ、ドクドクドクドク……。
 激しい勢いで精液が放出されていく。
「ぐっ……くっ……うぅっ……」
 射精を行うごとに押し寄せてくる快感に意識を朦朧とさせながら、邦彦は何度も何度も精を放っていった。
 しばらくして最後の射精を終えると、力を抜いて母の体の上に倒れ込む。
 ハァハァといった荒い呼吸が耳元にうるさく響く中、たまらない気持ちの良さに包まれながら、邦彦は満足な想いに浸った。


「邦ちゃん……どうしてこんな事をしたの……?」
 不意に母の声が聞こえたため邦彦は慌てた。
 それまでは肉欲でおかしくなっていたが、精を放ち冷静になった今では自分のした行為に対してマズさを感じていたからだ。
「ご、ゴメンなさい……僕、おかしくなっちゃって……」
 素直に謝罪の言葉を述べる。
 いくらおかしくなっていたとしても、母が嫌がっているのを無理矢理していたのは事実だからだ。
「まったくもう……まさか邦ちゃんがこんな事するなんて……分かってるの? これは強姦なのよ?」
 母は悲しげに溜息をついている。
「ゴメンなさい……本当にこんな事するつもりじゃ……僕……本当にゴメンなさい……」
 強姦という言葉を使われると、自分がいかに酷い事をしたのかが認識できた。
 母が嫌がっているのを無理矢理襲い、セックスしてしまったのだ。
 それはとんでもない事であり、許される行為ではないだろう。
 優しい母に酷い事をしてしまった。そんな想いで心が一杯になり、邦彦は涙目になりながら自分のした行為を悔いた。
「ゴメンなさいお母さん……ゴメンなさい……僕……ゴメンなさい……」
 まるで幼い頃に戻ったかの様に何度も何度も謝る。
「……しょうがないわねぇ……本当に邦ちゃんは、いつまで経っても甘えん坊さんなんだから……」
 母は優しげな口調で言いながら、頭を撫でてくる。
 そうされていると、昔叱られて泣いていた時にも同じ様にされていた事を思い出し、邦彦は温かい気持ちになった。
「ゴメンねお母さん……」
「もういいのよ……それに元はと言えばお母さんが誘惑しちゃったんだもの……邦ちゃんくらいの年頃の男の子があんな風にされたらおかしくなっちゃうわよね……」
 どうやら許してくれるらしい母の様子にホッとする。
 やはり母は優しかった。普通強姦した相手をそう簡単に許したりしないだろう。
 とはいえそれは相手が自分だったからに違いない。
 息子であるがゆえに、母はそれだけの寛容を示したのだ。
 これがもし赤の他人であれば、確実に警察沙汰になっていただろう。
 その事に恐怖を覚えつつ、一方で息子であったがゆえに母の様な女性と初体験できたのだという事に邦彦は嬉しさを感じた。
 母ほど美人でスタイルの良い相手に童貞を捧げられたのだ。
 それは何とも言えず誇らしい事だった。
(お母さんって、ホントいい体してるもんね……)
 これまでも同じ様に思ってはいたが、それは外見の事であり、今感じたのは感触の事だった。
 先ほど貪った乳房や、現在も組み敷いている肉体の心地良さは涎が溢れんばかりに最高だったのである。
 何しろこうして上に乗っているだけで気持ちいいし、生の肌同士が擦れているのもたまらなかった。
 女体の心地良さに邦彦は頬が緩むのを止められず、そうした刺激を感じていたせいか、肉棒がムクムクと回復し、再び精を放ちたい欲求を伝えてきた。
「あら、また元気になっているのね……もう、邦ちゃんったらしょうがないんだから……」
 その事に気づいたらしい母がジッと見つめてくる。
 一瞬咎められるかと思ったが、母の表情は笑っているためどうやら怒ってはいないらしい。
 というより、どこか媚びを感じさせる目をしている様に思えた邦彦は心臓を激しく鼓動させた。
(もしかして……お母さん、もっとしたいのかな……?)
 先ほど「駄目」と言いつつ自分の事を求めていた様子を思い出してそんな事を考える。
 母は本当はしたいのだけれど、それを誤魔化して我慢しているのではないかと思ったのだ。
(だったら……またしたとしても……怒らないかな……?)
 喉もと過ぎれば熱さ忘れるの言葉通り、あまり強く叱られなかった事もあってか、邦彦は母とセックスするのがそれほど悪い事の様に思えなくなっていた。
 すぐに許してもらえた事が気を大きくさせてしまったのかも知れない。
「それじゃ、上からどいてね」
「あ、うん……」
 母に促され横に体を移動させる。
 すると母は近くにあった水着を手に取り、座って身につけようとし始めた。
 体の動きに合わせて豊満な乳房がプルンっと揺れ、その様子にゴクリと唾を飲み込む。
(やっぱり、もう一回したい……)
 先ほど好きなだけ揉みしだいた乳房をまたその手にしてみたい。
 そして再び肉棒を母の穴に押し込み、思い切り突き込みたい。
 そんな思いが頭に溢れ、邦彦は鼻息を荒くしていった。
 若い肉体は一度射精した程度では収まらない性欲に溢れていたのだ。
「お母さんっ……」
 背後から母の体にギュッと抱き付いていく。
「あんっ……こら、駄目よ……こういう事はもう……」
「お願い、もう一回だけヤらせて……僕、またおかしくなっちゃったんだ……」
 驚いて抵抗してくる母にのし掛かる様にして押さえつけながら、手を前に回して乳房をギュッと掴む。
「あんっ……嫌、駄目って言っているでしょう? あっ……こら駄目って、やぁっ……」 
 口調は怒っている様に聞こえたが、母の態度にはどこか本気でない雰囲気が感じられた。
 幼い頃から母に叱られてきた邦彦にはそれが分かり、その曖昧な態度につけ込む様にして体を撫で回していく。
「お母さんお願いだよぉ……もう一回……もう一回だけだからぁ……」
 耳元で囁く様にしておねだりしながら首筋をペロリと舐め上げる。
「あっ……やんっ……やめて邦ちゃんっ……」
 母の体から力が抜け、前に手をついて四つんばいになって逃げようとしている。
 だがその体勢は膣穴を邦彦の前に無防備にさらけ出す結果となった。
 まさに「入れて下さい」と言わんばかりの体勢になったのだ。
 邦彦は激しく興奮しながら、手を伸ばして逃げる母の肉付きのいい尻を掴んだ。
「あんっ……駄目よ、放して邦ちゃん……」
 母が振り返りながら告げてくる。
 だがこれほどいやらしい尻を見せつけられて我慢できるはずもないだろう。
「入れるよ、お母さん……」
「え? ちょっと駄目よ。それは駄、あぅんっ……」
 母の制止を無視して肉棒を押し込む。
 そのままズブリズブリと一気にハメていくと、たまらない快感が背骨を通じて体中に広がっていく。
(うぅ……やっぱいい……お母さんのここは最高だ……)
 肉棒に吸い付いてくる温かで柔らかで湿ったヒダヒダがたまらず、邦彦は頭を仰け反らせた。
「駄目、駄目よ……早く抜いて邦ちゃん……早く抜く、あっ、あっ、あぁんっ……」
 腰を動かし出すと肉棒が膣襞と擦れて気持ち良く、さらに母の甘い吐息が漏れ聞こえるのに最高の気分になる。
 やはり母を抱くと凄まじい気持ちの良さがあった。
「やっ、ダメ、あんっ……そんな風に腰を、あんっ……振ったらやぁっ……あっ、あっ、ああんっ……」
 何よりこうして母が可愛らしくなるのがたまらなかった。
 今までずっと大人として頼ってきた母が、まるで自分より年下の少女であるかの様に可愛らしく悶えるのだ。
 それは邦彦にとって自尊心を擽る最高の状態だった。
「あんっ、あんっ、ああんっ……オッパイをそんな、あっ……それはダメ、あっ……やっ、やぁっ……」
 四つんばいになっている母に覆い被さる様にして背後から乳房を掴む。
 重力によって垂れている乳房は普段より重量を増している様に見え、強く掴むと手のひらが快感に包まれた。
 乳首を指でクニクニと捻りつつ、そのまま荒々しく乳房を揉みしだきながら肉棒を突き込んでいく。
「あっ、あんっ、ああっ……それ、あっ……それ凄い、あんっ……それ凄いぃっ……」
 母が自分を褒める言葉を漏らしたため嬉しくなってくる。
 やはり否定的な事を言いつつも、その実、母も自分を求めているのだろう。
「あっ、やっ、はぁんっ……凄い、あっ……凄いわ邦ちゃん、ああっ……邦ちゃん凄いのぉっ……」
 激しく肉棒を突き込むと、母が腕を崩して上半身を地面に押しつけ、尻を掲げる姿勢をとった。
 それは自分の与える快楽の強さを感じさせ、ますます嬉しくなった邦彦は、肌触りのいい尻をギュッと掴み、荒々しく肉棒を突き込んでいった。
「やんっ、やんっ、やぁんっ……いいっ、いいっ、いいぃっ……邦ちゃんいいわ、もっとよ、あっ……もっとしてぇっ……」
 すっかり快楽に夢中になったらしい母が甘える様におねだりしてくる。
 喘ぎ声も実に可愛らしくなっており、その事に邦彦はたまらなくなった。
「ぐっ……お母さん出るっ……僕もう出ちゃうよっ……」
「いいわ、あんっ……いいわよ、ああっ……お母さんももう、あんっ……もうイくから、ああっ……そのまま、あっ……そのまま思い切り、あんっ……思い切り出してぇっ……」
 射精感が高まり、耐えられなくなった事を告げると、母も絶頂が近いらしくそう叫んだ。
「あんっ、あんっ、ああんっ……もうっ、もうっ、もぉっ……邦ちゃんっ、邦ちゃんっ、邦ちゃぁんっ……やっ、やっ、やぁあああああああああっ!」
「お母さんっ、お母さんっ、お母さぁんっ!」
 二人の叫びが重なり、母の体が硬直した瞬間、邦彦は精を放った。
 ドピュドピュドクドクドクドク……。
 激しい快感と共に多量の精液が母の膣内に注がれていく。
 邦彦は吐き出される精液を感じながら、押し寄せてくる快感にだらしなく頬を緩めた。
 しばらくして全ての精を放つと、ガックリと力を抜いて母の背中に倒れ込む。
(またしちゃった……)
 冷静になると自分がとんでもない事をしている想いが強くなり、恐怖が湧き起こる。
 だが触れている母の肉体の心地良さを感じると、それ以上の満足感も押し寄せてきた。
 吸い付く様にして擦り付く肌や、こちらの体重を受け止める肉の快感には、これまでの人生で経験した事のない気持ちの良さがあったのだ。
 何より肉棒を包み込む柔肉の素晴らしさと言ったらなかった。
 この快感を知らずにこれまで生きてきたのかと思うと悔しくなるほどに最高だったのである。
 そんな事を考えていると、ムクムクと肉棒が再び硬く大きくなっている事に気がつく。
(もっと……お母さんとしたい……)
 若い肉体は、二回射精した程度では満足できない様で、激しい欲情が邦彦の心と体を支配していた。
「お母さんっ……もう一回っ……もう一回いいよねっ?……うぅっ……」
 母にのし掛かり、返事を待たずに再び肉棒を押し込んでいく。
「あっ……邦ちゃん……駄目、あんっ……もうやめ、ああっ……」
 母が少し抵抗を示したが、未だ絶頂の余韻が抜けないのかその口調はボンヤリとしており、まるで迫力が無かった。
 何より肉棒を出し入れし始めると、まるで悦び受け入れているかの様に自らも腰を振り出したため、嫌がっている様には全く見えなかった。
「あんっ、あんっ、ああんっ……邦ちゃんそんな、ああっ……そんなの凄いぃっ……」
 自分を褒め称える母の様子に興奮を高めながら、邦彦は必死になって腰を振っていくのだった。


「んぐ……ん……んんぅ……」
 自分の股間で熱心に頭を動かしている母を見ていると、邦彦はゾクリとした快感を覚えた。
 そこは父と母の寝室だった。
 父が出張でいないのをいい事に、本来両親が愛を交わすベッドの上で、母に肉棒を舐めさせているのだ。
 あの海の日から数日が過ぎ、結局迎えの来る夕方まで何度も交わった母子は、家に帰ってからもお互いを求める様になってしまっていたのである。
 母は今でも口では否定の言葉を言うが、その実息子との行為に夢中になっているのは明らかだった。
 何しろ肉棒で貫けば嬉しそうな表情を浮かべたし、こうして熱心にフェラチオもしているくらいだ。
 そこには貞淑な妻としての顔も、優しい母親としての顔もなく、ただ男を求める女の顔があるだけだった。
「うっ……お母さんいいっ……そこ、ぐっ……」
 母のテクニックには凄まじいものがあり、まだ未熟な邦彦は、舐められるだけで射精しそうになっていた。
 何よりこちらを上目遣いにいやらしく見つめてくる母の視線は、肉体関係を結ぶまで知らなかった女の媚びを感じさせてたまらなかった。
「も、もうっ……出ちゃうっ、出ちゃうよぉっ……」
 亀頭をチロチロと刺激し、裏筋をペロペロと舐め回す舌の動きに頭を仰け反らせて叫ぶ。
 すると母はパクリと肉棒を咥え込み、そのまま激しく上下に出し入れし始めた。
 チュポチュポといったいやらしい音が響き、強烈な吸引をされつつ舌で嬲られる行為に、邦彦はもう耐えられなくなった。
「ぐっ……うぁっ……」
 ドピュドピュドピュと、勢い良く精液が放出されていく。
 母は一瞬顔を歪ませた後、それを全て飲んでいっている。
 射精を終え、体を脱力させて一息ついた邦彦は、快感の余韻に浸りつつ母に抱き付いていった。
「あんっ……駄目よ邦ちゃん……もうやめて。こんな事はいけないわ……」
 口では否定の言葉を言いつつ、母はされるがままに押し倒されている。
 それはいつもの事であり、その事に邦彦は母の中にある女のいやらしさを感じていた。
 母は本当は自分を求めているくせに、それを母親、妻という立場の手前、誤魔化しているのだ。
 口では否定し、「自分は息子に無理矢理襲われている」という建前を作っているのである。
 その証拠に本気で抵抗された事は一度も無かった。
 本気で嫌がっているのならば、頬を叩くなり、涙を流して諫めるなりすれば良いのにそれをせず、形ばかり嫌がる振りをして邦彦を受け入れているのである。
「そんな、あんっ……胸をそんな風に、ああっ……吸ったらいやんっ……」
 可愛らしい母の声に興奮が高まり、そのまま強く乳首に吸い付いていく。
 吸っては嫌だという事は吸って欲しいという意味であり、そうした反対の言葉を言うのは、海の時以来、二人の間で暗黙の了解になっている事だった。
 だが口先だけとは言え、そうして嫌がっている様子を見ていると激しい興奮が湧き起こってくるから不思議だった。
 これも母の女としてのいやらしさと言えただろう。
 おそらく母は息子と交わる事に背徳的な興奮を覚えており、「息子に襲われている」というシチュエーションに悦びを見い出しているのだ。
 そしてそれを盛り上げるためにそうした台詞を言い、またそれによって邦彦が興奮する事も分かっているに違いなかった。
「あんっ……駄目よそこは、ああっ……そこはそんなに強くしちゃ、あんっ……ダメぇっ……もうやめて、あっ……もうやめ、ああんっ……」
 秘所に手を伸ばして指でクリトリスをいじると、母が嬉しそうに悶えた。
 そしてそのままもっとしろと言わんばかりに腰を押しつけてくる。
 こうした積極的な体の動きや、近親相姦を楽しもうとする態度からして、おそらく母の性欲は人並み以上に強いのだろう。
 そこから考えるに、母にとって自分は単純にセックスの相手として、自分を満足させる男としても欲されているのかも知れなかった。
 父が母を抱いている様子は無かったため、欲求不満になっていたであろう母は、あの海の一件で味を占め、息子を性欲の発散対象として選んだのではないだろうか。
「邦ちゃん、あっ……そこをそんな、あんっ……邦ちゃんしちゃ嫌、あんっ……ダメって何度言ったら、あっ……邦ちゃんいやぁんっ……」
 そう考えると何やら嫌な気もしたが、こうして母に甘える様にして名前を呼ばれていると、自分がいかに愛されているのかが感じられてどうでも良くなった。
 母が喘ぎと共に発する自分の名前には、昔から優しげに呼びかけてくる時の口調と同じ、いや、それ以上の甘さが含まれていたからだ。
 それは十三年間共に生きてきた母が相手だからこそ、愛し育ててもらってきた母が相手だからこそ分かる感覚だった。
 そうした愛情を感じるがゆえ、いけない事だと思いつつも抱く事をやめられないでいたのである。
 だが一方で、父を裏切っているという罪悪感があるのも事実だった。
 本来母は父のモノであり、例え息子であっても、いや、息子であるからこそ抱くなど許される事ではなかった。
 しかしすでに母の肉体を味わってしまった邦彦にとり、そういった裏切りという思い自体が肉欲を高める要素の一つになっていたりもした。
 あえて父の匂いの存在するこの夫婦の寝室で母を犯しているのもそれが理由だった。
 周囲を見れば、父を連想させる物が多く存在し、何よりベッドには父の体臭が漂っている。
 そこで母を犯す。
 それほど興奮を誘うシチュエーションは無いだろう。
 よもや妻と息子がその様な関係になっているとは想像もしないであろう父は、今も家族のために働いてくれている。
 その父を裏切り母を犯す。
 父の妻である母の中に、股間で激しく猛っている肉棒を押し込み、喘がせるのだ。
 本来ならば父が母と愛を交わすベッドの上で母を抱くのである。
 すでに何度も母を犯しているが、その事を考えるたびに何ともたまらないゾクゾクする様な興奮が湧き起こった。
 その興奮こそが、もしかすると母を抱くのをやめられない最大の原因かも知れなかった。
 何しろまるで悪魔の快楽であるかの様に、その事を思うたびに狂わんばかりの気持ちの良さが心と体に押し寄せてくるからだ。
(お父さんゴメン……)
 優しい父を裏切る事に罪悪感を覚えつつ、逆にその事に興奮を覚えながら、邦彦はすでにいきり立っている肉棒を持つと、母の秘所に近づけていった。
「だ、ダメよ……それはダメ……邦ちゃんやめて……もうお母さん嫌なの……そんな大きなの入れちゃ嫌ぁ……」
 そう言いつつも母は脚を閉じることをせず、体をズラして避ける様な事もしなかった。
 内心と反対の言葉を言っている事から推測すると、どうやら早く入れて欲しいらしい。
 そして思わず「大きなの」と正直な気持ちを口にしてしまっているのが何とも可笑しかった。
 ズブっ……。
「あっ……」
「ぐっ……」
 亀頭を膣穴にハメ、そのまま一気に押し込んでいく。
 途端、たまらない快感が股間に発生し、背骨を通じて這い上り体中に広がっていった。
「入れちゃ、あぅっ……入れちゃダメよぉ、あっ……お父さんに、あんっ……お父さんに申し訳ないわぁっ……」
 母の言葉にドキンっと心臓が跳ねる。
 それは強烈な興奮を呼び起こす一言だった。
 父の物であるはずの母を自分が奪い取っている、そんな興奮があったのだ。
 それは精神的な悦びであり、父よりも自分の方が優れている様な感覚をもたらす言葉だったのである。
「うぉぉっ……お母さんっ、お母さんっ、お母さぁんっ……」
 激しい興奮に包まれながら、強く腰を動かし出す。
「あっ、あっ、ああっ……嫌、あんっ……ダメ、そんな、あっ……そんな腰の動きぃっ……あんっ、あんっ、ああんっ……」
 すでに何度も交わっているせいか、どう腰を動かせば悦ぶのか知っている邦彦は、母が最もたまらないであろう部分を小刻みに刺激していった。
「あぅっ、ああっ……それ、あんっ……それ凄い、ああっ……それ凄いのぉっ……あっ、あんっ、あはぁっ……」
 さすがに快楽に意識が染まると反対の言葉を言う余裕は無くなるのか、母は素直に気持ちの良さを口にしている。
 その変化が邦彦にとってたまらない瞬間だった。
 何故なら自分の行為によって余裕が無くなるほど母が快感を得ている証明となるからだ。
「邦ちゃんもっと、ああっ……もっとよ、あんっ……もっとして、やぁんっ……」
 そしてそうなると母の乱れは凄まじくなった。
 これが今まで言葉だけとはいえ嫌がっていた人物と同じなのかと疑うほどに凄まじい淫乱ぶりを見せるのだ。
 自ら腰を激しく振り、邦彦の体に手脚を絡めて、決して逃がすまいと言わんばかりに強く抱き付いてくるのである。
 膣内も強烈に締まり上がり、肉棒に絡みつく膣襞の蠢きも激しくなって、邦彦はそのたまらない快感に頭がおかしくなりそうになった。
 これほどの快楽を与えられては、母を抱かないでいるなど無理な話だろう。
「邦ちゃんいいわ、あっ……邦ちゃん素敵、あんっ……邦ちゃん最高よぉっ……やっ、やっ、やぁんっ……」
 そしてベタ褒めしてくる母の言葉。
 昔から母に褒められると嬉しかったが、こうしてセックスしている最中に褒められるとたまらなく嬉しかった。
 やはりセックスは本能に直結している行為であるがゆえに、その事で褒められると喜びも大きくなるのだろう。
「ぐっ……僕もうっ……お母さん僕もう出ちゃうっ……」
 肉体的、精神的に快感が高まった事により、射精感も一気に高まった。
「いいわ、あんっ……いいわよ、ああっ……出して、あっ……邦ちゃんの白いの、あんっ……お母さんの中に思い切り、あっ……思い切り出してぇっ……」
 母のいやらしい了承の言葉にますます興奮を高めつつ、邦彦は最後とばかりに激しく腰を振っていった。
「あんっ、あんっ、ああんっ……いいっ、いいっ、いいぃっ……邦ちゃんっ、邦ちゃんっ、邦ちゃぁんっ……やっ、やっ、やぁああああああああんっ!」
「お母さんっ!」
 ドピュドピュ、ドクドクドクドク……。
 激しい勢いで精が放出されていく。
 尿道を刺激する強烈な快感に、邦彦は体を硬直させながら何度も何度も射精を繰り返していった。
 ドピュッ、ドピュッ、と精液が迸るたびに快感が押し寄せ、そのたまらない気持ちの良さに意識が遠のきかける。
 しばらくして全ての精を放ち終えた邦彦は、そのまま母の体の上に身を横たえた。
 ハァハァと荒い呼吸をしていると、母の手が優しく頭を撫でているのに気がつく。
「お母さん……」
 視線を向けると、母は穏やかな笑みを浮かべながらキスをしてきた。
「お父さんには内緒よ……?」
「うん……」
 何度もしていて慣れているはずの約束であるのに、その言葉を聞くたびに激しい興奮が押し寄せてきた。
 父に内緒で母と交わる。
 それは何と背徳的でたまらない行為なのだろうか。
「お母さん……もう一回いい……?」
「駄目よ、こういう事はもうやめましょう、あんっ……邦ちゃん駄目って、ああっ……入れちゃ駄目ぇっ……」
 続けて嫌がる母を組み敷き、再び肉棒を挿入していく。
 ズブリと入り込んだ肉棒は、母の膣によってたまらない快感を与えられ始めた。
(うぅっ……お母さんってやっぱり気持ちいい……)
 見れば母もうっとりした表情を浮かべ、早く腰を動かして欲しいと言わんばかりにこちらを見つめている。
 邦彦は自分が何とも異常な行為をしているのだと思いながら、それにハマっている事に妙な楽しさを覚えつつ、母の柔らかな肉体を抱き締めて激しく腰を振っていくのだった。












あとがき

 最初は誘惑的でありながら、最後まで行為自体は否定する。
 そんな話でした。
 まあ、「嫌よ嫌よも好きのうち」という母親なのですな。
 そして近親相姦のポイントも心得ている母親ですね(笑)
 否定し続ける事により、「いけない事」という感覚を存続させている訳ですよ。
 こういうのが近親相姦の醍醐味ってヤツでしょう。

 そして他にも「父親を裏切っている」という部分を少し出してみました。
 父親が生きている場合、母子相姦は浮気と不倫ですからね。
 基本的に妻としては背信行為なのですよ。
 息子にしても亭主のいる女性に手を出している訳で、二重の意味でとんでもない行為なのですな。
 そのとんでもない部分をいかに上手く書けるか、それがこういう小説のポイントでありましょう。
(2007.8.21)



トップへ