誘惑の乳房


 響(ひびき)は最近困惑していた。
 それと言うのも、いきなり年の離れた妹が現れたからだ。
 大学生になる今日まで存在すら知らなかった妹と、突如一緒に暮らす事になったのである。
 事情はこういう事だった。
 響は幼い頃に母を亡くし、それから父と二人で暮らしてきたのだが、実は父はその頃から女性と付き合い始め、子供も作っていたというのだ。
 その女性は母が亡くなった事で落ち込んでいた父を励ましてくれたそうで、その事がきっかけで愛し合う様になったらしい。
 だが同じように落ち込んでいた息子をはばかって、ずっと秘密にし、再婚もしなかったという訳だ。
 確かに自分は当時落ち込んではいたが、いくら何でも子供まで作っておいて何年も放って置いたのは酷いのではないだろうか。
 その事を父に言うと、どうやら相手の女性が「結婚はしなくていい」と言ったらしい。
 子供に父親として接しては欲しいが、自分と結婚する必要はないとずっと言われ続けたそうなのだ。
 何とも気丈な女性だと思ったが、その女性もつい最近亡くなり、一人残った子供を父は当然のごとく引き取る事にしたのだった。
 響としても、半分は同じ血を引いている妹であるし、そういった事情を知った以上、反対する事など出来なかった。
 というか、実は密かに喜んでいたりもしたのだ。
 一人っ子であったため昔から兄弟が欲しいと思っていたし、特に妹が欲しかったので嬉しかったのだ。
 年齢的にも妹は十一歳だという事で、それだけ離れていれば純粋に可愛く思えるだろうし、懐いてくれたら最高じゃないか、などと考えていたのである。
 そしてその期待は予想以上に叶えられた。
「初めまして。私、美羽(みう)って言います」
 父に紹介され、ペコリと頭を下げたその少女は、とんでもなく可愛らしい顔立ちをしていた。
 腰の辺りまで伸びた長い黒髪を揺らしながら微笑むその笑顔に、心臓が激しく鼓動する。
「私ずっとお兄ちゃんに会いたいと思ってました。これから仲良くして下さいね?」
 好意を示しながらそう言ってくる美羽の様子に、響は自分が素晴らしい妹を得たのだと嬉しくなった。
 美羽は明るく屈託のない性格であったため、一緒に居ると楽しくて仕方がなかったし、これまで響が一人でしていた家事も半分以上してくれたので、実際面としてもありがたかった。
 特に料理が得意なのか、食卓には響が作った事のない料理が次々と並ぶ様になった。
 味もとても美味しく、父などは仕事で早く帰れない時に「美羽の料理が食べられない」と言って嘆くくらいだった。
 そういった感じで美羽は理想的とも言える妹であり、響は毎日が楽しく過ごせる様になっていた。
 だがそれがある日崩れる事になる。
 別に美羽の性格が変わった訳でも、響が嫌われる様な事をした訳でもない。
 普通に考えればどうでもいい事を、響が気にし出してしまったのだ。
 冬から春へと季節が変わる頃、それまで厚着をしていた美羽が薄着となった事がきっかけだった。
 いつもの様に美羽を見た響は、その胸元が十一歳の少女としてはあまりに大きく膨らんでいる事に衝撃を受けたのである。
 それもかなりの大きさであり、これまで響の周囲に居た成人の女性達と比較しても、誰も勝てないほどの大きさだった。
 思春期の少年でもあるまいし、たかが胸くらいで大騒ぎするなどあり得ない事なのだが、問題は相手が十一歳の少女だという事だ。
 これが十代後半くらいの、体の大きな女性であれば動揺しなかっただろう。
 だが小さな体をした少女の胸だけが大きく膨らんでいるというのは、激しい衝撃をもたらすものだったのである。
 顔と体は幼くて十一歳の少女らしいというのに、胸だけが大人の女性のそれの様に響の目に飛び込んでくるのだ。
 その凄まじいギャップは、本来起きてはならない衝動を響の中に呼び起こした。
 性欲である。
 それまでは美羽を家族として見ていたのだが、この時以降、女として意識してしまう様になったのだ。
 別に恋愛感情を抱いたという訳ではない。
 感情としては妹のままなのだが、その体を見る意識だけがいやらしくなってしまったのである。
 一旦そうなると、胸以外の部分でも欲情する様になってしまった。
 暖かさが増したせいか、美羽はミニスカートやホットパンツを穿くようになり、そこから伸びる白い脚にも性的な視線を向けてしまう様になった。
 胸とは異なり、脚は十一歳の少女らしく細いのだが、その細さが胸とのアンバランスさを強調する要素となって、何やら性的な魅力として迫ってくるのだ。
 自分にはロリコンの気は全く無いと思っていた響であったが、今や美羽の体に対して激しく欲情する様になってしまっていた。
 可愛い妹は、いつしか性欲の対象として刺激的な存在となっていたのである。
 その事に響は苦悩した。
 何しろ意識としては、美羽は未だに妹でしかないからだ。
 もし美羽を性的な目で見る様な男が居たら嫌悪し、必死に守ろうとするだろう。
 それだけこの短い間に、響は美羽に対して強い家族愛を抱く様になっていたのである。
 それほど大切に想っているにも関わらず、体の方は美羽を性的対象として認識し、目はその大きな胸や白い脚を追い、股間の一物は硬くなった。
 制御の効かない肉欲は、脳内で美羽を押し倒し、好き放題に貪る妄想を作り上げたりもしていた。
 その事で響は激しい自己嫌悪に陥っていた。
 妹に対してその様な淫らな妄想を抱くなど許されるものではない。
 自分は何と最低な兄なのだろうと罪悪感で一杯になった。
 そしてその状態を何とか改善しようと思った響は、出来るだけ美羽を見ない様にする事にした。
 要は見さえしなければ大丈夫だと思ったからだ。
 必要以上に接しないで済むよう、家に帰ると自室に引きこもり、美羽と会ってしまった時は視線を絶対に向けない様にし、会話も適当に済ませて接触する時間が短くなる様に努めた。
 そうして何とか接触を減らしたおかげか、ここ最近は落ち着く事が出来る様になっていた。
 ただ兄として可愛い妹を避けているのが悲しく、そういう意味では辛かった。
 このまま自分は妹を見ないで暮らしていかなければならないのだろうか。
 響はそんな事を思いながら、どうしたらいいのかと悩むのだった。


「お兄ちゃん、話があるの」
 大学から家に帰り、自室へ入ろうとした響は、廊下で美羽にそう呼び止められた。
「あ、ああ……何だい?」
 出来るだけ視線を外しながら応える。
「部屋に入ってもいい?」
「え?……いいよ、どうぞ」
 本当は入れたくはなかった。
 自室などという閉鎖空間になると、どうしても視界に美羽の姿が入ってしまうからだ。
「で、何の話? 俺、ちょっとこれからレポート書かなきゃならないから、出来れば短めにお願いしたいんだけど」
「うん……その……」
 美羽はそれだけ言うと黙ってしまった。
 無言の状態がしばらく続き、響はどうしたものかと思った。
 このままでは、つい美羽の姿を見てしまいかねないからだ。
「あ〜〜、美羽ちゃん。その、そろそろレポートを……」
「あ、あのねっ……」
 響が何か言いかけると、美羽がそれを遮る様にして話し出した。
「お、お兄ちゃんって……その、私のこと……き、嫌いになったのかな……?」
 予想外な言葉に驚く。
 一体どうしてそんな風に思ったのだろう。
「そんな事ないよ。俺は美羽ちゃんの事は好きだよ」
「で、でもっ……最近ずっと避けてるじゃない……だから私、何かお兄ちゃんの気に障るような事をしちゃったのかと思って……それで、嫌われちゃったのかなって……」
 美羽は今にも泣き出しそうな声で話している。
 その様子に思わず見てしまいそうになるのを抑えると、改めて視線をそらしながら響は大きく息を吐き出した。
 避けていたのは確かであったため否定出来なかったが、それを「嫌ったから」と思われてしまったのは悲しかった。
 これは美羽を妹として大切にするための響なりの苦肉の策であったのに、それが美羽を辛く感じさせてしまったのでは失敗だろう。
 いやらしい妄想は治まっても、美羽が辛くなってしまうのでは意味が無かったからだ。
「嫌ってなんかいないよ。それは絶対に本当。嘘じゃないから」
「じゃあ、何で避けてるの?」
「う……そ、それは……」
 さすがに「いやらしい目で見てしまうから」とは言いにくい。
「やっぱり……やっぱりお兄ちゃんは私の事が嫌いなんだね……言葉では嫌ってないって言うけど……本当は嫌ってるんだ……」
 美羽は凄く悲しげな声でそう呟いた。
 このままでは自分は、妹を嫌っている兄として認識されてしまう。
 それは絶対に避けたい事だった。
 何しろ響は美羽が可愛くて仕方がないのだから、そんな誤解は嫌だったのだ。
「ち、違うよっ。嫌ってなんかないっ。本当だよっ」
「じゃあ、何で避けてるのか教えて……」
 理由を言わない限り納得してはくれないのだろう。
 思えばそれほど思い込んだがゆえに、今日こうして聞きに来たに違いなかった。
 もはやこうなれば正直に理由を言うしかないかも知れない。
 たとえその事で軽蔑されるとしても、今の状態よりはマシに思えるからだ。
 何しろ美羽は泣きそうなのだ。
 可愛い妹を泣かせるなど絶対に嫌だった。
 美羽には笑顔で居て欲しかった。
「分かった、理由を言うよ……でも美羽ちゃんは、それで俺を軽蔑すると思う……」
「え? どうして?」
「それは……俺が美羽ちゃんを避けてたのって、いやらしい事を想像しちゃうせいだから……」
「いやらしい、こと……?」
 予想外の答えだったのか、美羽は驚いた様にして呟いている。
「そう。俺は美羽ちゃんを見てるといやらしい事を考えちゃうんだ。だけど兄としてそんなのは駄目だと思うから、見ないようにしてたんだ。だから嫌っているんじゃないんだよ。分かってくれた?」
「そう……なんだ……」
 美羽はそれだけ呟くと黙り込んだ。
 ああ、これで自分は美羽から軽蔑の目を向けられて暮らす事になるのか。
 響はその状態を想像して暗くなった。
「ねぇ、お兄ちゃん。そのいやらしい事って、具体的にどういう事なの?」
 しばらくしてそう尋ねてきた事に驚く。
 何故具体的に言わなければならないのだろう。
 もしかして駄目な兄を蔑む材料にでもしようとしているのだろうか。
「答えないと駄目かい?」
「うん、知りたいから。教えて」
 これは罰なのだろう。
 妹に欲情した兄に対する罰だ。
 自分がいかに妹に欲情したのかを当の妹に語るなど、罰以外の何物でもなかった。
「分かった。言うよ……その、美羽ちゃんってさ……胸、大きいだろ? 俺は美羽ちゃんの大きな胸を見ていると、エッチな事を考えちゃうんだ」
「胸って……そうなの? 私まだ子供なのに……」
「でも胸は大人の女の人くらいあるじゃないか。だからエッチな事を考えちゃうんだよ」
「そうなんだ……それで、エッチな事ってどういう事を考えちゃうの?」
 これ以上もっと具体的に喋らせるのかと響は辛くなった。
 やはりこれは罰なのだろう。
「その……胸に触ったり、揉んだり、吸ったり……そういう事をしたくなるんだ……その事を考えちゃうんだよ……」
 やけくそ気味になりながら、響は具体的に自分のしたい事を語った。
 実際それは何度も頭の中で妄想した事だった。
 美羽のあの大きな胸を好き放題揉み、吸ったらどれほど気持ちがいいだろうと思っていたのである。
「……」
 それに対して美羽は何も言わなかった。
 呆れたのか驚いたのか軽蔑したのか。
 とにかくこれまであった兄への印象が変わったのは確かに違いない。
 響は出来るだけ軽い軽蔑で済む事を祈りながら美羽の言葉を待った。
「お兄ちゃんって、そんな事したかったんだ……へぇ、面白いんだねぇ……」
 ところが予想と異なり、美羽が発したのは感心した様な言葉だった。
 そこには軽蔑の意識がある様には思えなかった。
「面白いって……嫌じゃないのか?」
「え? 何で?」
「何でって……普通、胸に触りたいとか言われたら嫌だろう?」
「そりゃ知らない人とか、クラスの男子とかに言われるのは嫌だけど、お兄ちゃんなら別にいいもん。嫌じゃないよ」
 その言葉に激しい喜びが溢れる。
 嫌われていないというのもそうだったし、特別扱いされたのも嬉しかったのだ。
(そんなに俺の事を好きでいてくれてるなんて……なのに俺は美羽ちゃんをいやらしい目で見て……やっぱりとんでもない兄貴だよ俺はっ)
 純粋に慕ってくれている美羽に比べ、自分は何と駄目な兄なのだろうか。
 響は益々自分が嫌になった。
「だから触ってみる?」
「え……?」
 不意に発せられた美羽の言葉に呆然となった。
 何を言っているのだろう。
「お兄ちゃん、私の胸に触りたいんでしょう? だったら触らせてあげるよ」
「ば、馬鹿、駄目だよそんなの……」
「どうして?」
「どうしてって、俺たちは兄妹だよ。そういう事はしちゃ駄目なんだ」
「でもお兄ちゃんは触りたいんでしょう? 触りたいけど触れないから、それで辛くて私を見ないようになったんでしょう? だったら触ればまた私の事を見てくれるし、避けないでくれるって事じゃないの?」
「そういう問題じゃないよ。そもそも触ったら駄目だから、触りたいって気持ちが起きない様に避けてたんだから。それなのに触ったりしたら意味が無くなっちゃうよ」
「でもこのままだとお兄ちゃん、私の事ずっと避けるんでしょう? そんなの嫌だよ。胸に触っていいから避けないで欲しいの」
「う……」
 それは何とも言えない誘惑だった。
 そもそも響としては美羽の胸に触りたくて仕方がないのだ。
 それを美羽の方から「触っていい。そうして欲しい」と言われては我慢出来なくなってしまうのである。
 だが触る事は兄として許されない行為であり、その一線を越えてしまってはもう後戻り出来なくなる様な気がした。
「ねぇ、お兄ちゃん。こっち見て……」
 不意に美羽が静かな口調でそう告げてきた。
「さっきからずっと私のこと見てないよ。ねぇ、見て……」
 それはどこか甘えを感じさせる声だった。
 十一歳の少女であるはずなのに、そこにはすでに女の媚びが含まれている様に思え、それは元々美羽が可愛くて仕方のない響にとって逆らえない呼びかけだった。
 ゆっくりと首と目が動き、視線が美羽の顔へ向かっていく。
(ああ……美羽ちゃんだ……可愛いなぁ……)
 何日ぶりにまともに見ただろうか。
 そこには可愛らしい美羽の顔があった。
 十一歳の少女らしく小さな幼い顔がこちらを見て微笑んでいる。
 響の心は可愛い妹に対する愛おしさで一杯になった。
(う……)
 続けて胸元に視線が動くと、大きな膨らみが見えたため心臓が跳ねる。
 思わずゴクリと唾を飲み込んでしまい、股間の肉棒がピクリと反応を示した。
「ふふ、久しぶりにお兄ちゃんが私の事を見てくれた」
 美羽は嬉しそうに微笑んでいる。
 その事に喜びを覚えつつ、視線は美羽の体を舐める様にして見てしまう。
 白いブラウスと紺色のスカートに身を包んだ小さな体は可愛らしく、腰の辺りまで伸びた黒髪が何とも美しい。
 目の前の小さな体を抱き締めたくて仕方のない衝動が湧き起こり、どうにかなってしまいそうだった。
 以前と比べ、自分が異常に興奮しているのが分かる。
 だがそれも当然だろう。
 何しろ「触ってもいい」と言われているのだ。
 以前の触りたくても触れない状況とは違うのである。
 自分さえ決意すれば、目の前の柔らかそうな膨らみに触る事が出来るのだ。
 激しく興奮して当然だった。
「それじゃ、触らせてあげるね」
 そう言ったかと思うと、美羽は響の手をとった。
(!……)
 その事に思わず動揺してしまう。
 小学生の女の子に手を握られただけで動揺するなど、二十歳を超えた男としてはあまりに間抜けだった。
 しかし相手はただの小学生ではない。
 大人並みの胸の膨らみを持った少女なのだ。
 その膨らみにこれから自分は触れるのである。
(いいのか? 触っていいのか? 俺、兄貴としてこんな事していいのか?)
 激しい葛藤が起こるが、決して手を引っ込めようとはしなかった。
 すでに無意識の内に、美羽の胸に触れる事を決めてしまっているのだろう。
 響は呆然としたまま、自分の手が美羽によって胸元へ引き寄せられていくのを見つめた。
(あ……)
 次の瞬間、ついに手のひらが美羽の胸に触れた。
 柔らかな感触が伝わり、その事に響は何とも言えない気持ちの良さを覚えた。
(これが……オッパイ……)
 幼い少女の物とはいえ、成人女性と比べても大きな乳房に触れた事に激しい感動を覚える。
 自分はついに女の乳房に触れたのだという満足感と達成感が訪れたのだ。
「もっと色々していいよ。さっき言った事とかしていいから」
 不意に聞こえた美羽の声に心臓が跳ねる。
 さっき言った事と言えば、揉んだり吸ったりする事だ。
 それをしていいと言うのだろうか。
「い、いいの?」
「うん……でもそうしたらもう避けないでね?」
「ああ、避けない。避けないよ……」
 そう答えながら、指先に力を入れて幼い乳房をギュッと掴む。
「ぁ……」
 すると美羽の口から小さな声が漏れるのに激しい興奮が湧き起こった。
(感じたのか……?)
 それは単に急に掴まれた反応でしかなかったのだが、興奮状態になっている響には性的に感じた様に見えた。
 それにしても何という柔らかさだろう。
 これが乳房というものなのか。
 初めて触れる乳房に興奮しながら、鼻息を荒くしつつヤワヤワと揉みしだき始める。
「ぁ……ん……ぁ……」
 同じ様に反応する美羽の様子に、響の頭は肉欲で一杯になった。
 自分の行為で美羽が反応を示すのが、何とも言えない悦びとなっていたのだ。
「お兄ちゃん、これでもう避けないよね? 避けないよね?」
「もちろんだ。避ける訳ないだろ? こんなに可愛い妹を避ける訳がない」
 心配そうに尋ねてくる美羽に強く応える。
 これほど自分のためにしてくれる妹を避けるなどあり得なかった。
 というか、もう避けるなど絶対無理だと思った。
 何故なら胸に触った事により、もう美羽の体を無視するなど不可能に思えたからだ。
(俺……もう駄目だ……)
 響は自分の中で理性が崩れていくのを感じた。
 もう欲情を抑える事など無理だった。
 すでに肉棒は痛いほどに勃起し、何かで吐き出さなければ治まらない状態になっている。
 さすがにセックスをする訳にはいかないが、美羽の体をもっと味わい、それをオカズに後で自慰をしようと響は思った。
 そのためにも十二分に胸の感触を覚えなければと、両手で乳房を持ち上げる様にして揉み始める。
「ん……ぁ……おにぃ……ん……」
 小さな声で何か言いかける美羽の顔を見ると、何とも色気を感じさせる雰囲気があったため驚く。
 やはりもうすでに感じているのだろうか。
 ならもっと気持ち良くさせてやるのが、触らせてくれている美羽への恩返しというものだろう。
(そのためには……やっぱり生で触った方がいいよな……)
 美羽への奉仕の想いを加える事で自分の欲望を正当化した響は、いよいよ生で乳房を見ようと思った。
 美羽は「色々していい」と言ってくれているのだから、別に胸を見られても怒らないだろう。
 響は白いブラウスに手をかけると、落ち着き無くボタンを外していった。
「あ……」
 美羽が驚いた様にして声をあげたが、特に何も抵抗はしてこない。
 やはり見る事を認めてくれているのだろう。
 前の開いた服の下からブラジャーに包まれた大きな膨らみが現れ、それは美羽の幼い顔とは実にアンバランスな感じを思わせた。
(やっぱりデカいよな……まだ十一歳なのに、何でこんなにデカいんだよ……)
 性欲とは別に感嘆の想いが湧き起こる。
 自分の周囲にはこれほど大きな胸をした女性は居なかったため、存在自体が新鮮だったのだ。
 響は一度大きく息を吐き出すと、そのままブラジャーを下へ引き下げた。
 するとプルンっといった感じで乳房が揺れ、ピンク色の突起が現れる。
(おぉっ……)
 全てが顕わになった乳房は、とんでもなく美しかった。
 乳房自体はアダルトビデオなどで見た事はあったが、実際に目の前で見る膨らみはそれ以上に綺麗に思えた。
 何しろまだ十一歳の少女の乳房なのだ。大人の女性の物とは新鮮さが違っていて当然だろう。
 よく幼い肉体を「青い果実」などと言うが、これはまさにそれがピッタリに思える美しさだったのだ。
 白く滑らかそうな肌に、はち切れんばかりに膨らんだその様子は、何ともむしゃぶりつき、吸い付きたい衝動を呼び起こすものだった。
「綺麗だ……美羽ちゃん、綺麗だよ……」
「は、恥ずかしいよぉ……」
 思わず漏れた賞賛の言葉に、美羽が恥ずかしそうに顔を赤らめる。
 白いブラウスから初々しい膨らみを覗かせ、頬を上気させている少女の姿は、何とも淫靡な雰囲気を醸しだし、響の肉棒を強く刺激した。
 長い黒髪が清楚さを感じさせつつも、はだけた服にまとわりつく事でいやらしさを強めている。
 幼く純真な少女が、同時に大人びた媚びをも感じさせており、その事が響の中に抑えきれない肉欲を呼び起こした。
「美羽ちゃんっ……」
「あっ……」
 叫ぶと同時に美羽の体に抱き付き、そのまま床に押し倒す。
「美羽ちゃんっ……うぅっ……美羽ちゃんっ……」
 うわごとの様に名前を呟きながら、白い膨らみを強く掴み、何度も何度も揉みしだく。
 そのままピンク色をした可憐な突起を口に含むと、強く吸い付き、舌で荒々しく舐め回す。
「おにぃ、あっ……やっ……んっ……あぁっ……」
 可愛らしくもどこか甘ったるさを感じさせる吐息が美羽の口から漏れる。
 その事が響の肉欲に火を付け、さらに強く乳房を揉み、吸っていく事を繰り返した。
「んっ……あっ……おにぃちゃん、やっ……おにぃ、あぁっ……」
 呼びかけてくる声に視線を美羽の顔へ向けると、困った様な表情でこちらを見つめているのと目が合った。
 その幼い顔と、今自分がいじっている乳房の大きさとのギャップに、さらなる激しい欲情が湧き起こった。
 どうしてこれほど幼いのに、胸だけはこんなに大きいのか。
 その想いに響は乳房への愛撫を強めつつ、さらにもっと色々したくなった。
「美羽っ、美羽ちゃんっ……」
 一旦胸から顔を上げ、美羽の顔の真上に持って行く。
 ジッと見つめると、美羽は「どうしたの?」という感じで見上げてきた。
 桜色をした小さな唇が微かに震えているのを見つめながら、そのままそこに唇を近づけていく。
「大好きだよ……」
「おにぃちゃ……んっ……」
 唇に柔らかな感触が広がり、今自分がキスをしているのだと認識する。
 自分にとってのファーストキスであり、おそらく美羽もそうだろう。
 この様な可憐な少女が初めてのキスの相手だという事に響は喜びを覚えると共に、実の妹であるという事に、自分が禁断の行為をしているのだと興奮を覚えた。
 抱き締めている体はか細く、胸とは異なってまだ子供である事が分かるその肢体は、さらに背徳的な想いを抱かせた。
「んっ……んんっ……んふぅ……」
 舌を押し込み、口内を舐め回すと、美羽がくぐもった声を発し、ギュッとしがみついてきた。
 そのまま舌を絡ませて強く吸い、乳房を強く揉みしだいていく。
「んんっ、んっ……んぁっ……おにぃ……はぁ……」
 ゆっくり唇を放すと、美羽は虚ろな瞳でこちらを見上げながらボンヤリとしている。
 響はいよいよとばかりに下半身に移動すると、紺色のスカートを捲り上げ、可愛らしいパンティを顕わにした。
 そのままパンティを引き下ろすと、ピンク色をした割れ目が現れる。
 美羽は意識が朦朧としているのか、そこまでしても何も反応しなかった。
 それを勝手に了承の意志だと捉えた響は、震える指先で秘所に触れていった。
「あ……ん、やぁ……」
 指が動くと、美羽の唇から小さな声が漏れる。
 それは何とも悩ましい感じであり、もっとその声が聞きたくなった響はさらに指を動かしていった。
「あぁっ……はっ……やっ、やぁっ……」
 ピクッ、ピクッ、と小さな体が震え、大きな乳房がプルンプルンと揺れる。
 その様子は響の獣性を刺激し、ついには小さな突起に舌を這わせていった。
「はぁんっ、あっ……やぁっ、おにぃ、あぁっ……そこ、やっ……ダメだよぉっ……」
 意識が戻ったのか、美羽は響の頭に手を当てるとグイグイ下へ押し、己の股間から離そうとしている。
 さすがに秘所をいじる行為は受け入れられないのだろう。
 そもそも響が「したい」と言ったのは胸に関する事であり、美羽が許可したのも胸への行為でしかないのだから当然だった。
 だが響にしてみれば、キスも許してくれたのだし、そうなったらここまでしても同じだろうという意識があった。
 とはいえ罪悪感が無いとも言えなかったので、とにかく愛撫を強める事で美羽を気持ち良くさせ、その結果として受け入れてくれる様になる事を望んだのだ。
「ああんっ……ダメ、あっ……おにぃちゃ、あんっ……そこをそんな、あっ……舐めちゃやぁんっ……」
 小さな突起を強く吸い上げると、美羽は体を硬直させ、頭を激しく左右に振った。
「ダメ」と言いつつも、先ほどまで頭を下に押していた力の方向が変わり、今度は股間に押しつけてくる様になっているのには、苦笑を伴う嬉しさを感じさせた。
 すでに肉体は快楽に染まり始めているのだろう。
 もう少しすれば精神的にも受け入れてくれるに違いない。
 そうなれば後はもうするだけだった。
(するって……俺、しちゃうのか……?)
 興奮してすっかりセックスをする気になっているが、ふと「そこまでしていいのか?」と思う。
 ここまでの行為であれば、まだ後戻りは出来た。
 何しろ体を舐めただけなのであり、それがたまたま微妙な箇所であっただけの話だからだ。
 しかしお互いの性器を繋げてしまったら、それは全く異なる次元の話になってしまう。
 兄妹でセックスをする事になるからだ。
 さすがにそれはマズイだろう、と思った響は一瞬動きを止めた。
「あ……あれ?……やめちゃうの……?」
「え……?」
「って、違うのっ……や、やめていいんだよ……ご、ごめんなさい……」
 その言葉に激しく動揺する。
 何しろすぐに否定はしたものの、美羽は「やめないで欲しい」と訴えてきたからだ。
 おそらくそれだけ気持ちが良かったのだろう。
 実際こちらを見ている瞳は、「もっとして」と言わんばかりに潤んでいる。
(か、可愛い……)
 自分を求めている美羽の可愛らしい様子に、響の中の何かが変わった。
 今までは「妹にこんな事をしてはいけない」と思っていたのだが、それが「これほど可愛い妹なんだからセックスしたい」という想いで一杯になったのだ。
 そもそもここまで体を貪り、興奮しているのに止めるなど無理があったのである。
 先ほどまではそれも理性が何とか食い止めていたが、ついにはそれも消え去ったため、もはや響を止めるモノなど何もなかった。
「美羽ちゃん、俺とするの嫌?」
「え?」
「俺、美羽ちゃんとしたい。意味分かるよね? 俺、美羽ちゃんと一つになりたいんだ。駄目かな?」
「……」
 美羽はゆっくりと呼吸をしながら、黙ってあらぬ方向を見つめている。
 その瞳には迷いの光があったが、おそらく美羽が受け入れてくれるだろうと響は思った。
 先ほどの「やめちゃうの?」という問いかけが、美羽自身快楽に夢中になり始めている証拠だったからだ。
 何より中途半端で止められてはたまらないだろうし、セックスへの興味もあるに違いないと思ったのである。
「……いい、よ……お兄ちゃんなら、いい……」
 案の定、美羽は恥ずかしげにしながらそう小さく呟いた。
「あ、ありがとう。嬉しいよっ……じゃ、じゃあ、するからね?」
 受け入れてもらえた事に喜びを覚えつつ、気が変わらぬ内にしてしまおうと、響は勢い良く体を起こして肉棒を掴み、落ち着き無く秘所へと近づけていった。
 先ほど指で確認した穴へ亀頭を寄せ、そのままゆっくり押し込んでいく。
 ズブ……。
「あ……」
「くっ……」
 美羽の可愛らしい声と、響のくぐもった声が漏れる。
 そのまま腰を進めると、亀頭が徐々に膣穴に埋まっていくのが分かった。
(うぅ……何だこれ? スゲェ気持ちいい……)
 肉棒が温かで湿ったモノに包まれており、それがたまらなく気持ち良かった。
 自分の手で掴んだ時とは異なる締め付けが、経験した事のない快感を伝えてきていた。
 それによって自然と腰が動いて肉棒を奥へと押し込んでいく。
「あ……痛っ……ぐっ……」
 不意に美羽が苦痛の声を上げ、どうやら処女膜を破ろうとしているらしいのが分かる。
「ゴメン……入れる、からね……?」
 快感に浸りつつ響が気遣う言葉をかけると、美羽はコクリと頷いた。
 それがたまらなく可愛らしく、また嬉しかったため、響は一気に肉棒を押し込んでいった。
「ぐっ……いっ……うぁっ……」
(全部、入った……)
 美羽の苦痛の呻きと共に、肉棒が全て収まった。
 一旦動きを止め、大きく息を吐き出す。
 肉棒は周囲から強く締め付けられており、湿った膣襞が絡みついてくるのがたまらない。
(き、気持ちいぃ……これが、女の中なんだ……)
 響は今まで経験した事の無い気持ちの良さに頬を緩めた。
 自慰と異なり、肉棒が別の体の中に入り込んでいるというのが最高に気持ち良かったのだ。
 眼下では、小さな少女が呼吸を乱しながら泣きそうな顔をして横たわっている。
 今妹を、美羽を支配しているのは自分なのだという想いが湧き起こり、それが男としての自信となっていく。
 自分はついに男になった。女を知ったのだ。
 その想いが激しい興奮を伴い、男として女をさらに支配したくなった響は、腰を動かし始めた。
(うぁっ……スゲっ……き、気持ちいぃ……)
 亀頭が膣襞と擦れると、信じられないほどの快感が湧き起こった。
 それは股間から背骨を通じて脳に達し、響の頭を快楽で一杯にしていく。
「あぐっ……いっ……いぅっ……」
 美羽が苦痛の声を上げるが、快楽に染まった響にはそれを気遣う事は出来なかった。
 それよりも自分がより快楽を味わう事が優先されたからだ。
「いぐっ……いっ……痛っ……」
 痛みから美羽が強くしがみついてくる事に、響は激しい興奮を覚えた。
 自分の行為によって反応を示しているのが嬉しかったからだ。
 もっと美羽を感じさせ、強く喘がせたい。
 そんな想いから、とにかく腰を振りまくっていく。
「いっ、あっ……あっ、やっ……あぅっ……あっ……」
 しばらくそうして肉棒を出し入れしていると、それまで苦痛にしか聞こえなかった美羽の喘ぎに、どこか快感を思わせる声が混じり始めた。
「おにぃ、あっ……あんっ……わたし変、やっ……何か変、あっ……変だよぉっ……」
 どうやらもう快感を感じ始めたらしい。
 あまりに早いその変化に一瞬驚くが、美羽が気持ち良くなっているのなら、もはや何の躊躇も要らなくなったのだと、さらに腰を強く振っていく。
「あっ、ああっ……これって何? あっ……いい、やっ……いいよ、あんっ……気持ちいい、あっ……気持ちいいのぉっ……」
 もう完全に快楽に染まっている美羽の姿は、初心者である響にとってあまりに強烈な刺激であり、肉棒の耐久力をあっという間に奪っていった。
 切羽詰まった感覚が押し寄せ、射精感が強烈に高まっていく。
「俺、もうっ……美羽ちゃんっ……イくっ……イくからねっ……?」
「ああんっ、あっ……おにぃ、あぁっ……凄い、あっ……凄いよぉっ、やっ……もうわたし、あっ……もうわたしぃっ……」
 お互い限界を訴えつつ、響は腰の動きを早め、美羽は強くしがみついてきた。
 膣内もキュウキュウと締まり上がり、肉棒と膣襞が擦れ合って、耐えきれない快感が押し寄せてくる。
「あんっ、あんっ、ああんっ……ダメっ、ダメっ、ダメぇっ……やっ、やっ、やぁあああああああああっ!」
「うぁっ!」
 ドピュドピュッ、ドクドクドクドクドクドク……。
 二人の絶叫が重なると共に、肉棒から精液が放たれる。
 強烈な快感に頭を朦朧とさせながら、響は次々に吐き出される精液の感覚にうっとりとなった。
 しばらくして射精を終えると、そのまま美羽の隣に倒れ込む。
(スゲェ気持ち良かった……)
 味わっていた快楽を反芻し、響は満足な思いと強い達成感を覚えた。
 何という気持ちの良さだろう。
 これがセックスであり、これが女の中に射精する行為なのだ。
 一人の男としての自信が体中に漲っていく。
(しちゃったな……)
 その一方、激しい罪悪感も押し寄せてきていた。
 射精した事で冷静になったため、そういった事にも意識が向き始めたのだ。
 半分しか血が繋がっていないとはいえ実の妹と、しかもまだ小学生である十一歳の少女とセックスしてしまったのだから、それはどう考えても許されない行為だろう。
 何という事をしてしまったのか。
 どうして自分は胸に触るところで止まれなかったのか。
 あそこまでであれば何とか自分を誤魔化せたであろうに、セックスまでしてしまっては何も言い訳は出来ない。
 途中で自分は分かっていたくせに、分かっていながらしてしまったのだから最悪だった。
(俺は……最低な兄貴だ……)
 己の欲望を発散するため、妹の処女を奪ってしまったのだ。
 何と酷い人間だろう。
 とんでもなく最悪な男だった。
 美羽は悲しんでいるに違いない。
 突然処女を奪われたのだから当然だ。
 了承したとはいえ、快楽で無理矢理認めさせられた様なものなのだから、冷静になった今は嫌悪しているはずだった。
 きっと軽蔑の目でこちらを睨んでいるだろう。
 可愛い美羽にそんな目で見られるのはたまらなく辛かった。
 だが自分がしてしまった事なのだから、きちんと謝罪しなければなるまい。
 許してもらえなくとも、謝り続けるのだ。
 そんな想いを抱きながら、響は恐る恐る美羽の方へ視線を向けた。
(え……?)
 するとそこには、予想に反して満面の笑みを浮かべた妹の顔があった。
「お兄ちゃん、大好きっ」
 そう言うなり抱き付き、甘える様に頬ずりしてくる。
(何で……?)
 響はあまりの事に呆然としてしまった。
 てっきり嫌われたものと思っていたのに、逆に「大好き」と言われたのだ。
 何がどうなっているのか訳が分からなかった。
「その、美羽ちゃん……どうして喜んでるの?」
「え? だって私、嬉しいんだもん」
「嬉しいって……」
「私、ずっとお兄ちゃんのこと好きだったの。だから一つになれて嬉しいの。初めて会った時から好きだったけど、兄妹じゃ絶対恋人になれないと思ってた……でもお兄ちゃんは抱いてくれた……それって恋人になったのと同じでしょ? だから嬉しくてたまらないの」
 美羽は凄く嬉しそうにはしゃいでいる。
 今言った内容から推測するに、どうやら自分の事をずっと恋愛的に好きになっていたらしい。
 そんな事など想像もしなかった響は、あまりの事に呆気にとられた。
「兄妹だと結婚は出来ないみたいだけど、でも恋人にはなれるんだよね? それって別に悪いことじゃないよね? お兄ちゃん、私のこと愛してくれてるんだよね?」
 矢継ぎ早にそう言われ、響はどうしたものかと思った。
「お兄ちゃん、大好きだよぉっ……嬉しい、嬉しいよぉっ……」
 美羽はハイテンションになって喜んでいる。
 一方響はどうしたものかと思った。
 確かに美羽に対しては可愛くて仕方のない想いはあった。
 だがそれはあくまで妹としてだ。
 恋愛的な意識で見た事などないのだ。
 それをいきなり恋人だと言われても困惑してしまった。
(でも……俺も似たようなもんか……)
 考えてみれば、響にしても胸が大きい事を知ってからは、美羽を女として見ていたのだ。
 妹としてしか見ていなければ、たとえ胸が大きい事を知ってもその想いは変わらないはずだろう。
 それなのに自分は美羽の体に欲情し、その結果セックスまでしてしまった。
 それは完全に兄妹としての感覚以外のモノが存在している様に思えた。
「お兄ちゃん……」
 こちらをジッと見つめてくる美羽の顔は素晴らしく可愛らしかった。
 これほど可愛い少女に愛されているなど、自分は何と幸せなのか。
 たとえ妹であろうと、この少女を恋人にするならば、何の悔いなど無いのではないか。
(そうだよ、俺は美羽ちゃんが可愛いんだ……)
 それで全てが納得できた。
 可愛いから恋人にする。
 あまりに単純な事だった。
 兄妹ではあるが、別に結婚する訳ではないのだ。
 愛し合うだけなら構わないのである。
 そう考えるともう迷いは無くなった。
「美羽ちゃん大好きだ。愛してるよ」
「お兄ちゃん……」
 響の言葉に美羽は嬉しそうに微笑んでいる。
 その様子に幸せ一杯な気持ちになると、響は強く美羽を抱き締めるのだった。


 玄関のドアが開いた音がし、続けて階段を上ってくる足音が聞こえる。
 美羽が学校から帰ってきたのだ。
 大学の講義が休講だった響は、朝から美羽の帰りをずっと部屋で待っていたのである。
「お兄ちゃん、ただいまぁっ」
 少しするとドアが開かれ、美羽の可愛らしい声が部屋に響いた。
 小学生らしく赤いランドセルを背負った姿は幼さを感じさせたが、胸元を押し上げる膨らみはそれを否定していた。
 白いブラウスに紺のスカートというお気に入りの服装をした美羽は、腰まで伸びた美しい黒髪をなびかせながら勢い良く飛びついてくる。
「おかえり、美羽ちゃん」
 小さな体を抱き締めながら、体をかがめて桜色の唇に吸い付いていく。
 父は遅くならなければ帰って来ないため、その間この家は二人が恋人となれる空間だった。
「んっ……んんっ……」
 舌を押し込み、美羽の舌と絡ませて吸い合う。
 お互いの唾液をやり取りしつつ、響は手を胸元へ伸ばすと、幼くも大きな乳房を揉んだ。
「んんっ……んぁっ……おにぃ、んんぅっ……」
 何か言いかけるのを舌を強く吸う事で黙らせ、さらに乳房を揉みしだいていく。
「んっ、んっ……んふぅっ……んんっ……」
 徐々に美羽の体から力が抜けていき、クリクリとした真っ黒な瞳が快楽に潤んでいくのが何ともいやらしかった。
 毎日の様にセックスをしてきた結果、すでに美羽は女の悦びを十二分に知る様になっていたのだ。
 同居しているだけに、普通に恋人がいる大人の女性よりもセックスの回数は多いだろう。
 現在の美羽の体は、それだけ快楽を受け入れている状態だったのである。
「んぁっ、んっ……おにぃ……はぁ……すごいよぉ……」
 唇を放すと、美羽は力を抜いてその場にしゃがみ込んだ。
 意識が朦朧としているのを可愛らしく感じながら、ブラウスのボタンを外していくと、ブラジャーに包まれた大きな膨らみが顕わになった。
 そのままブラジャーを押し下げると、プルンっといった感じで白い乳房が揺れ動く。
 ピンク色をした可愛い乳首はすでに勃起しており、先ほどのキスでかなり感じているのが分かった。
 何度見ても年相応の幼い顔立ちと成人女性としても大きめの乳房の取り合わせは違和感があった。
 体も十一歳らしくか細いため、そのギャップは響に激しい興奮を呼び起こした。
「美羽ちゃん、可愛いよ……」
 小さな頭を優しく撫でながら、桜色の可愛い乳首に吸い付いていく。
「あんっ……やっ、あっ……」
 甘える様な声を発してくるのに興奮しつつ、舌先で乳首をつつく様にして舐める。
「んっ、やっ……おにぃ、あんっ……」
 快感に耐える様にしてこちらの頭を抱えてくるのが可愛らしく、響はさらに乳首を吸いつつ、乳房を揉みしだいていった。
(ホント、美羽ちゃんのオッパイは綺麗だよなぁ……)
 今までグラビアやアダルトビデオなどで女性の乳房を見てはきたが、これほど綺麗な乳房は他になかった。
 やはりまだまだ子供であるため、肌の質などが異なっているのだろう。
 感触にしてもスベスベで、掴むと強く反発しつつも柔らかさを感じさせるのがたまらなかった。
「あぅっ……いいよぉ、んっ……おにぃ、やっ……わたし、気持ちいいのぉ……」
 体を小刻みに震わせているのを見つめながら、自分の妹は何と可愛らしいのだと思う。
 そういった点が響が美羽に狂ってしまった原因かも知れない。
 見た目は普通の小学生でしかないにも関わらず、こうしていやらしく悶える姿というのは、成人女性を相手にする時には絶対に得られない刺激に違いなかったからだ。
「おにぃちゃん……次は、私が気持ち良くしてあげる」
 そう呟くと、美羽は体を起こして響をベッドに座らせた。
 そしてそのままズボンとパンツを引き下ろし、肉棒を取り出している。
「ふふ、もうこんなに元気……」
 上目遣いに嬉しそうに見つめてくる美羽の姿に、肉棒がビクンっと震えた。
 それと同時に美羽の小さな口が大きく開かれ、肉棒を飲み込んでいく。
(うっ……)
 温かで湿った感触に気持ちの良さが走り抜ける。
 体が勝手にビクッと動き、響は美羽の与えてくる刺激に快感を覚えた。
「んぐ……ん……んん……」
 見下ろせば、美羽が熱心に肉棒を口に含み、出したり入れたりして舌を絡ませている。
 その拙い動きは、美羽の幼さを意識させ、気持ちの良さをより強めた。
 何より背中に赤いランドセルを背負ったままなのが、小学生に肉棒を舐めさせているのだと強く認識させ、響は自分が何という外道な行為をしているのだと思いつつ、一方で何と素晴らしく贅沢な状況にあるのかとも思った。
 小学生に肉棒を舐めさせるなど、本来許される行為ではないが、許されない行為であるからこそ、それをしている事に激しい優越感と背徳感を覚えるのである。
「可愛いよ、美羽ちゃん……」
 サラサラの髪を撫でつつ、優しくそう呼びかけると、美羽が嬉しそうに笑った。
 上目遣いにこちらを見つめてくるのがたまらず、思わず射精しそうになるのを抑える。
 胸元では、はだけたブラウスから覗く白い膨らみが美しくもいやらしく、視覚的な快感が脳を強く刺激した。
「んんっ……んぐ、んぅ……」
 思わず手を伸ばして柔らかな膨らみを掴むと、美羽がくぐもった声を上げてこちらを見つめてきた。
 そこにあるのは幼い少女の顔であり、唯一口に肉棒を含んでいるのだけが少女らしからぬ状態だった。
 これから自分はこの小さな口の中に精液を放つのだと思うと、ゾクリとする快感が走り抜ける。
 思えば何と背徳的な行為をしているのだろう。
 もし他人に知られたら、自分は激しく非難されるに違いなかった。
 だがそれゆえに逆に興奮が高まり、美羽とのこうした行為を止められなくなってもいるのだった。
(もう……出る……)
 可愛い美羽の姿を見、いやらしい体に触れたたせいか、射精感が急激に高まった。
 さらに美羽が強く吸引を行ってきたため、響は我慢が限界になっているのが分かった。
「うっ……」
 そして美羽が顔にかかる黒髪をかき上げた瞬間、その色っぽい仕草についに我慢が出来なくなり、一気に精を迸らせた。
 ドピュッ、ドピュッ、と精液が勢い良く吐き出され、美羽はそれをゴクゴクと飲み込んでいる。
 一瞬辛そうな表情をしたのが何ともたまらず、響は繰り返し精液を放っていった。
 少しして射精を終えると力を抜く。
「んんっ……ふぅ、沢山出たねぇ……」
 美羽は嬉しそうに笑うと、そのまま肉棒を綺麗にする様に舐め回してきた。
 それは射精したばかりの肉棒には強烈な刺激となり、あっという間に回復していく。
「じゃあ、今度は美羽ちゃんを気持ち良くしてあげるね?」
「うんっ」
 美羽を抱き締めると、そのままキスを繰り返しながらベッドの上に移動する。
 ランドセルを背負わせたまま横たえると、ブラウスを大きく開き、スカートとパンティを脱がす。
「あっ……やっ……」
 綺麗な細い脚を持ち上げると、全体を唾液で塗装するかの様にして舐め回していく。
 両脚を交互に舐め、太ももに何度も吸い付き、まるで食べてしまうかの様にして舐めていく。
「やぁっ……あっ……おにぃ、あぁんっ……」
 両脚の中央にある割れ目に舌を這わせると、美羽が甘ったるい喘ぎを漏らした。
 潤んだ瞳がこちらを見つめており、「もっとして」と訴えているのは明らかだった。
「あっ、ああっ……やぅっ……はぁっ、ああんっ……」
 幼いクリトリスを舐め、吸うと、美羽が体をビクビクビクっと震わせるのが可愛らしい。
 体が動くたびに大きな乳房がプルンと揺れ、か細い体の中でそこだけが成人女性の様に目に映った。
 他は全てが細く幼く、この様な肉体とセックスして良いのだろうかと思わせるほどだった。
 しかし自分はすでに何度もこの幼い体を蹂躙しているのだ。
 その背徳的な悦びには、決して止めることの出来ない凄まじい魅力があった。
「おにぃちゃ、あっ……わたし、もぉ……やっ、あんっ……おねが、あんっ……」
 強く後頭部を掴みながら、「もう肉棒を入れて欲しい」とおねだりしてくる様子に嬉しさが込み上げてくる。
「ふふ、すぐにもっと気持ち良くしてあげるからね」
 響はそう呟くと胡座をかき、美羽の体をその上に座らせていった。
「あっ……あぁっ……あはぁ……」
 ズブっと肉棒が膣穴に収まった瞬間、美羽は蕩ける様な表情を浮かべ、体を小刻みに震わせた。
 そこには小学生らしからぬ淫靡な女の表情が浮かんでおり、その事で激しい興奮が湧き起こる。
 一方で背中のランドセルと幼い顔立ちが美羽を年相応の年齢にも見せており、そのギャップがとてつもない刺激となって響を夢中にさせていく。
「あっ、あっ、ああっ……やっ、やっ、やぁっ……」
 腰をゆっくり動かし出すと、美羽が甘い吐息を漏らした。
 カチャカチャと音を立てるランドセルと、白いブラウスの間で激しく揺れる乳房、そして美しい黒髪が乱れる様子は可憐な少女のイメージといやらしさを同時に感じさせ、自分が今その少女と繋がっているという事に悦びを覚える。
(うっ……やっぱりいぃ……)
 肉棒は温かく湿った肉に強く締め付けられ、膣襞が絡みついて吸い付いてくるのに快感の呻きが漏れ、思わず腰の動きを強めてしまう。
 どうしてまだ小学生なのに、大人の自分をここまで気持ち良くさせられるのだろう。
 そんな疑問を持ちつつも、相手が美羽だからだろうと思った。
 愛する妹、可愛い美羽と繋がっているからこそ肉棒はここまで快感を得、自分は幸せで一杯になっているに違いない。
 おそらく同じ年齢だとしても、美羽以外の少女ではこうはならないだろう。
 美羽だから、大好きな美羽だからこそ自分はここまで気持ち良くなれるのだ。
 何の根拠も無かったが、響には絶対そうだという確信があった。
「あんっ、あんっ、ああんっ……おにぃ、あっ……おにぃ、やっ……わたし、あぁっ、おにぃちゃんの、あぅっ……気持ち、あんっ……気持ちいいよぉっ……」
 まるで響が思った事に同意したかの様なタイミングで美羽がそう叫んだ。
 その事が嬉しくなった響は、さらに美羽を悦ばせようと腰の動きを早めた。
「あっ、あぅんっ……やっ、やぁっ……おにぃちゃ、あっ……おにぃちゃ凄いよぉっ……」
 頭を左右に振り、美しい黒髪を乱して喘ぐ美羽の姿は最高に可愛らしく、そしていやらしかった。
 小さな体が膝の上で悶え、しがみついてくる様子に、強烈な庇護欲と嗜虐心といった相反する想いが込み上げてくる。
 守りたいが虐めてもみたいという、何とも奇妙な感情が発生しているのだ。
 この幼い肉体をもっと貪り、責めたて、自分に夢中にさせたい。
 とにかく美羽の心と体を全て手に入れたい気持ちで一杯だった。
(美羽ちゃんが欲しい……美羽ちゃんをもっと……もっと俺の物に……)
 そうした強い執着心を満足させようと、響は美羽の体をひっくり返して後背位の体勢にした。
 獣の様に交わることで満足度が高まる様に思えたのだ。
 赤いランドセルが目の前に迫り、自分が幼い美羽を蹂躙しているのだという意識が強まる。
 可愛らしい尻を鷲掴みにすると膝立ちになり、肉棒を激しく出し入れしていく。
「あっ、やっ、あっ……凄い、あっ……さっきより凄、あんっ……さっきより凄いの、あぁっ……お兄ちゃん凄いぃっ……」
 ランドセルが前後に動き、小さな頭が左右に振られる。
 ギシギシとベッドが小さな音を上げ、美羽の唇からは大きな甘い喘ぎが発せられた。
「わたし、あっ……わたし、あぁっ……わたしわたしぃっ……やぁっ、やっ、やぁんっ……」
 美羽が意味不明な言葉を叫びつつ、上半身を崩した。
 頭の方へずり下がるランドセルを支えてやりながら、射精感が高まった響は、ラストスパートとばかりにそれまで以上に肉棒を叩き付けていった。
「あんっ、あっ、ああっ……もう駄目、あっ……もう駄目だよぉっ……あっ、あぅっ、あんっ……わたしもう、あっ……もう駄目なの、おにぃ、あぁっ……」
 絶頂が近いらしい事を漏らす美羽に合わせ、響も自分の射精感を高めていく。
「やんっ、やんっ、やぁっ……あっ、あっ、あんっ……もうイく、あっ……もうイくよ、あぁっ……おにぃ、わたし、もぉっ……やっ、やっ、やぁああああああああああんっ!」
「美羽ちゃんっ!」
 ドピュッドピュッ、ドクドクドクドクドク……。
 体が硬直すると共に、勢い良く精が迸り、たまらない快感が脳天を突き抜ける。
 響はとんでもない快楽に心と体を満たしながら、次々に押し寄せてくる快感に身を預けた。
 何という気持ちの良さだろう。
 相手は小学生、実の妹であるというのに、どうしてここまで気持ちがいいのか。
 いや、先ほども思ったが、美羽だからだ。
 相手が美羽だから気持ちがいいのだ。
 愛する美羽との愛の行為だからこそセックスは気持ちいいに違いない。
 射精を繰り返す中で響はそんな事を思いつつ、美羽が自分にとってそれだけ素晴らしい存在である事を確認した。
 しばらくして射精を終えると、ゆっくり肉棒を引き抜き、目の前でハァハァと荒い呼吸をしている美羽の頭を優しく撫でてやる。
 美羽は嬉しそうにそれを受け入れていたが、少しすると起き上がり、甘える様にしてすり寄ってきた。
 響はその小さな体を抱き締めつつ、肩からランドセルを外してあげた。
 そしてそのまま残った服を脱がしていき、産まれたままの姿にしてからジッと体を見つめる。
(綺麗だ……)
 か細い体が真っ白な肌に覆われ、長い黒髪がまとわりついているのが実に美しい。
 響はその幼く美しい体を見つめながら、自分も服を脱いでいった。
 裸同士になって美羽を抱き締めると、滑らかな肌と柔らかな肉の感触が直に感じられてたまらない。
 少女らしい滑らかな肌の感触は触れているだけで心地良かったし、少女らしからぬ胸の肉の感触は情欲を高ぶらせた。
 自分はこのアンバランスな少女を己の物としているのだ。
 それは何とも言えない満足感をもたらし、肉棒は強く勃起した。
 その事がまるで美羽に対する愛情の表れの様に思えた響は、それを美羽にも伝えようとゆっくりのし掛かっていった。
「お兄ちゃん……大好き……」
「俺もだよ……俺も美羽ちゃんが大好きだ……」
 愛の言葉を交わしつつ、肉棒を押し込んでいく。
「あっ、あぁっ……おっきぃ……お兄ちゃんのオチンチン……おっきぃよぉ……」
 何度交わっても美羽は響の肉棒に対する賞賛をしてくる。
 それは男として嬉しくてたまらない事だった。
「美羽ちゃんのオッパイも大きいよ……大きくて可愛い……」
 そう言いながらヤワヤワと揉みしだき、桜色の乳首に吸い付いていく。
「お兄ちゃんって私のオッパイが好きだもんね、あっ……ずっとこうしたくて、あんっ……たまらなかったんだよね? あっ、あぁっ……」
「そうだよ。俺は美羽ちゃんのオッパイに触りたいって、こうしたいって思ってたんだ……でも勘違いしちゃ駄目だよ? 俺はオッパイが大きいから美羽ちゃんを好きになったんじゃない。大好きな美羽ちゃんのオッパイだから触りたいと思ったんだから」
 そう言ってから、響はきっとそうだったのだろうと自分でも思った。
 単に大きな胸でしかなければ、ここまでおかしくはならなかったに違いない。
 美羽の胸だから自分はおかしくなったのだ。
 愛する美羽の胸が大きかったから、触りたくてたまらなくなったのである。
 そう結論づけると、美羽に対する愛情がさらに強くなるのが感じられた。
「私だってそうだよ、あっ……私もお兄ちゃんだから、あんっ……お兄ちゃんだから抱かれたいんだから、やっ……お兄ちゃんだから沢山抱いて欲しいの、あっ、あぁんっ……」
 腰を強く突き込むと、美羽が大きく体を震わせた。
 その様子は何とも可愛らしくてたまらず、愛情と肉欲が激しく高ぶった。
 見下ろせば、白いベッドの上に長い黒髪が広がっており、何ともいやらしさを感じさせた。
 まだ硬さを残している細い体が自分に貫かれ、ピクピクと震えているのが支配欲を強く満足させている。
 大きな乳房は体の振動に合わせてプルプルと揺れており、そうした美羽の全ての様子が響にとって強烈な性的刺激だった。
「美羽ちゃん愛してるっ……大好きだよっ……」
「私も、あんっ……お兄ちゃん愛してる、あっ……大好きぃっ……」
 愛の言葉を交わしつつ、激しく腰を動かし始める。
「あっ、あっ、ああっ……やっ、やっ、やぁっ……」
 美羽の小さな体が前後に動き、大きな乳房がプルンプルンと揺れた。
 細い腰を掴みつつ、勢い良く肉棒を叩き付けていく。
「あんっ、あっ……あんっ、あんっ、ああんっ……おにぃ、あっ……おにぃちゃ、あぁっ……」
 泣きそうな声を発しながら見つめてくる美羽に優しく微笑みつつ、視界の端でブラブラ揺れる細い脚に興奮を高める。
 両手で乳房をギュッと掴み、回す様にして揉みながら、肉棒をズンッ、ズンッ、と大きく突き込んでいく。
「ああんっ、あっ、ああんっ……凄い、あぁっ……凄いよぉっ……やっ、やんっ、やぁっ……」
 その強い刺激に、美羽は頭を左右に振り、長い黒髪を乱しながら喘いだ。
 汗で額に髪が張り付いているのが何とも色っぽい。
「やっ、やぅっ……あっ、はぁんっ……おにぃ、あぁっ……やはぁっ……」
 片脚を掴み、のし掛かる様にして強く突き込むのを繰り返すと、美羽は体を硬直させてシーツを掴んだ。
 足の指が開いたり閉じたりし、耐えられない快楽に浸っているのが分かる。
 何しろ幼い体で大人の味わう快感を得ているのだ。
 その気持ちの良さには凄まじいものがあるだろう。
 そしてそれを自分が与えているのだという事に、響は激しい嬉しさを覚えた。
「あっ、ああっ……おにぃちゃ、あんっ……わたし、あっ……わたしもう、ああっ……わたしもう駄目だよぉっ……あっ、ああんっ……」
 絶頂が近いことを叫びながら、強くしがみついてくるのに興奮が高まる。
 膣内もキュウっと締まり上がり、響の射精感も一気に高まった。
 肉棒に絡みつく膣襞も強烈に吸い付き、そのたまらない刺激に思わず口が大きく開き、呻き声が漏れる。
「やんっ、やんっ、やぁんっ……わたしイく、あっ……わたしイくの、あんっ……わたしイっちゃうのぉっ……おにぃちゃんっ、おにぃちゃ、おにぃちゃぁんっ……やっ、やっ、やぁああああああああああっ!」
「美羽ちゃんっ、美羽ちゃんっ、美羽ちゃぁんっ!」
 兄妹は互いを呼び合いつつ、同時に絶頂に至った。
 兄の精液が妹の膣に注ぎ込まれ、二人の体は快感で硬直した。
 響は次々に押し寄せてくる射精の快楽に朦朧としながら、この気持ちの良さは自分の美羽に対する、そして美羽の自分に対する愛情の証なのだと思った。
(こんなに気持ちいいなんて……俺は死ぬほど美羽ちゃんが大好きだぁ……)
 愛情と快楽を同じ物として感じ、お互いがそれを求めている自分たち兄妹は何と幸せなのだろう。
 これからももっともっと愛し合わなければ。
 響はそんな強い愛情を抱きながら美羽を見つめた。
 そしてそこには、何も言わずとも同じ想いを抱いていると分かる、愛情に溢れた美羽の可愛らしい顔があるのだった。












あとがき

 ロリ巨乳というのに挑戦してみました。
 幼いのに胸が大きいというヤツです。
 もちろん顔も可愛いのですな。
 昔はそんな女の子など漫画やアニメの中でしか存在しませんでしたが、最近は実際に居ますからねぇ。驚きますよ。
 ちょっと前にも、小学生でFカップなジュニアアイドルが話題になりましたが、ハッキリ言ってとんでもないなって感じです。
 何であんたそんなに胸が大きいのよ、とビックリ仰天しましたわ(笑)

 今回はそんな妹を持ってしまった兄の苦悩を描いてみました。
 最初から一緒に育っていれば問題ないのでしょうが、ある日突然現れるという、そりゃ防御不能だろうという感じのやつを(笑)
 しかも自分に好意を抱いていて、胸も触らせてくれるなんて無茶ありすぎです(笑)
 でもおそらくは、多くの妹好きの方々が望んでいるであろうシチュエーションなのでしょう。
 そういう作品、ホント多いですし。
 そうしたベタな感じに描けていたら良いと思うのですが、いかがだったでしょうか。
(2009.3.26)



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