酔っ払い


 玄関の扉が開く音と共に声が聞こえた。
 両親は旅行に出かけていて居ない。
 だから勝手に入ってくる人間としては姉しかいないのだが、何やら様子がおかしい。
 気になった慶介は玄関まで行ってみた。
「たらいま〜〜。おぅ、慶ちゃん出向かえご苦労」
 今年大学生になったばかりの姉が、顔を赤くし、いかにも酔っ払いといった感じでそこにいる。
「大丈夫?」
 呆れたように慶介は尋ねる。
「らいじょうぶ、らいじょうぶ……わらしはらいじょうぶなのら〜〜」
 とても大丈夫とは思えない口調で姉は答える。
「じゃ、わらしは寝るから〜〜」
 ヨロヨロと階段を登り始めた姉を慶介は慌てて止めた。
「危ないよっ。ほら、肩貸すからゆっくり上って」
 姉の腕を取って首に回す。
「わ〜〜い、おんぶぅ〜〜」
 姉は嬉しそうにそのまま身体を慶介の背中に預けてくる。
「うっ……姉ちゃん重いよ……」
 突然かけられた姉の体重に慶介は苦しそうな声を上げた。
「わらしは重くないっ、重くないぞぉ〜〜」
「重い」と言ったことが気に障ったのか、姉はやたらと重くないと強調する。
「分かった分かった。姉ちゃんは重くない。重くないから」
 うんざりしながら先ほどの言葉を否定する。
「宜しい、わらしは重くないらからね。さあ、張り切ってオンブするように」
「げぇ……」
「あ、何ならお姫様だっこでもいいよ〜〜」
 不満を言いかけた慶介をすぐさま黙らせる姉であった。
「しょうがねぇなぁ……ほれ、しっかりつかまって」
 オンブと言っても姉の足は床についている。
 要するに上半身を背負うだけなのだが、それでも重いことには変わりない。
 気合を入れて階段を一段一段上がった。
(うっ……)
 慶介は密かに困った状態になっていることに気づいた。
 階段を上がるたびに、背中に柔らかいものが当たるのを感じたのだ。
(ね、姉ちゃんって、結構あるのな……)
 今まで姉の胸の大きさなどまじまじと見たことがなかったため、背中に感じるその大きさ柔らかさに驚かされた。
 それは十七歳の思春期まっさかりの少年にとって強烈な快感を与えるものであり、自然と股間のモノが硬くなってしまい、階段を上がるのに邪魔なことこの上ない。
 ようやく階段を上り二階に着くと、姉の部屋に入ってベッドに姉を横たえる。
「おお、ご苦労ご苦労……いい弟を持ってお姉ちゃんは幸せだ〜〜」
 息を切らせる慶介の傍で姉は嬉しそうに笑う。
「じゃ、次は服を脱がせてぇ〜〜」
 部屋を出て行こうとする慶介に、姉はとんでもない事を言い出した。
「な、なに言ってるんだよ。服くらい自分で脱ぎなよ」
「え〜〜、面倒くさいんだもん〜〜。慶ちゃん脱がせてよぉ〜〜」
 姉は幼児のようにバタバタ手足を動かす。
「いや、でも、その……」
 先ほど姉の胸の膨らみを意識したばかりの慶介としては、これ以上姉の体に触れるのは避けたかった。
 その反面、女の体を見てみたい、見るチャンスだ、と囁く声もあった。
 自分の意思でやるわけじゃない、姉に強制されて仕方なくやるのだ。何の問題があろうか。
 慶介はそう結論づけると姉の服に手を伸ばした。
「分かったよ。ほら、脱がすから……」
 その言葉に姉が大人しくなったので、慶介は服に手をかけて順に脱がせていく。
 しかし一番下のTシャツまでいくと手を止めてしまった。
 さすがに下着を見るのにためらいを感じたのだ。
「はやくぅ〜〜、シャツも脱がしてぇ〜〜」
 しかし姉の促す言葉にそんなためらいはどこかへ吹き飛び、すぐさまシャツを脱がし始める。
 シャツを頭から抜くと、白いブラジャーに包まれた豊かな胸があらわになった。
 ゴクッと生唾を飲み込む。
(綺麗だ……)
 酔っているためか雪のように白い肌にほんのりと赤みがさしている。
 先ほど背中を刺激した乳房はいかにも柔らかそうに見え、呼吸に合わせて緩やかに上下していた。
「スカートもぉ〜〜」
 姉の言葉に、乳房に集中していた意識を慌てて戻し、スカートを脱がし始める。
 再び生唾を飲み込む。
 そこには白い下着に包まれただけの美しい裸体があり、その姿はヤりたい盛りの思春期の少年には強烈すぎた。
「ふふんっ、慶ちゃんも男の子だねぇ〜〜」
 姉はいやらしそうに体をくねらせると、トロンとした表情で慶介の手を取った。
「ほらっ、柔らか〜〜い♪」
 手を己の乳房に持っていくと慶介の手の上から揉みしだく。
「ちょっ、何を……」
 一瞬手を引こうとしたが、手のひらから伝わってくる乳房の柔らかさに慶介はすぐさま大人しくなった。
「こうしたかったんでしょ〜〜。お姉ちゃんには全部お見通しなんだぞぉ〜〜」
 にこやかに微笑むその様子に、慶介は姉が一体何を考えているのか分からなかった。
「お姉ちゃん、気持ちいいことしたいんだぁ。慶ちゃんが協力してくれると嬉しいのぉ……」
 普段の様子からは想像もできない淫靡な雰囲気の姉に、慶介はゴクリと唾を飲み込んだ。
「ばっ、馬鹿っ、何言ってるんだよ……」
「馬鹿じゃないよぉ。だってエッチなことしたいんだもん。一人でしても寂しいだけだしぃ。だったら慶ちゃんにしてもらおうかなぁ、って……」
「そ、そんなの彼氏でも作ってしてもらえよ」
「え〜〜、だってエッチのためだけに彼氏作るなんてヤダよ〜〜。恋人ってのはもっと胸がキュンッてする様な思いがなきゃ〜〜」
 やたらと乙女チックな発言をする。
「それにぃ、今したいんだもん。手っ取り早くするにはぁ、慶ちゃんしかいないじゃん。慶ちゃんなら弟だから安心だしぃ」
「そ、それはそうだけど……って違うだろ!」
「弟だから安心」という言葉に同意しかけ、前半部分がとんでもない発言だという事に気づいた慶介は慌てて否定した。
「いいじゃぁん、しようしよぉ……」
「だ、駄目だよ。姉弟でそんなこと……」
「そんなこと言ってぇ。さっきっから手ぇ離さないじゃん〜〜」
 言われて初めて自分の手がずっと姉の乳房に置かれたままなのに気づき、慌てて引っ込める。
「もう、無理しなくていいんだよぉ。したいんでしょぉ。こっちはビンビンなのにぃ、無理しちゃってぇ……」
 姉はそう言うと、慶介の股間に手を伸ばして撫でる。
「うっ……」
 敏感な部分を撫でられ慶介は硬直した。
「あ……そうかぁ、先にしちゃえばいいんだぁ……」
 姉は何を思ったのか体を起こすと、慶介のズボンに手をかけ引き下ろした。
「えっ……」
 一瞬、何をされたのか分からなかった慶介は、すぐに自分の下半身が下着姿になっていることに気づき、慌ててズボンを上げようとしゃがみかける。
「無駄な抵抗……」
 姉は慶介がしゃがむよりも早く肉棒をギュッと掴む。
「うっ……」
 急所を掴まれては動く事はできない。慶介は体を硬直させ姉をジッと見つめた。
「ほらぁ、こうすると気持ちいいでしょう……」
 掴んだ肉棒を上下に擦り始める。
「くっ……」
 初めて他人に肉棒をしごかれる感触に、慶介はオナニーでは味わえない快感を感じていた。
「気持ちいいでしょう……ほらほらぁ……」
 姉の手が早くなる。
「うっ、くっ……」
 たまらない快感に慶介はなすすべもなく立ち尽くした。
「ご開帳〜〜」
 その言葉と共にパンツが引き下ろされた。
「わぉ、結構いいじゃない〜〜」
 姉は嬉しそうに肉棒を掴むと、再びしごき始める。
「ううっ、あっ……」
 パンツの上から触られているのも良かったが、生の手のひらで触られるのはまた格別だった。
 姉の手の温かさと柔らかさは、自分のそれとは比較にならない快感を与えてくるのだ。
「ほいじゃ、いただきま〜〜す」
 そう言うと、姉はパクリと慶介の肉棒を口に含んだ。
「!……」
 凄まじい快感が襲ってくる。
 姉の舌が肉棒に絡み、口内全体で上下に擦られ、たまらない快感が送られてくるのだ。
「どう? 気持ちいいでしょう」
 姉の言葉に激しく首を縦に振る。
「ふふっ……ようやく素直になってきたねぇ、いい子いい子……」
 シュボシュボと口から音をさせ、肉棒を出したり入れたりする。
 上目遣いに見上げ、トロンとしたせつなげな表情を見せている姉の様子に、慶介の我慢は限界にきていた。
 ただでさえ肉棒に送られる姉の舌と口内の感触によって高ぶらされていたのに、さらにそんないやらしい表情をされては抑えられるものも抑えられない。
 一気に精液が尿道を駆け抜ける。
「うっ、で、出るっ……」
 うめきと共に、多量の精液が姉の口内に吐き出された。
「うんっ、うぐっ、うん……」
 姉はそれをゆっくりと嚥下させると、残りの精液を取ろうとするかの様に、チューっと肉棒を吸い上げた。
「くっ……うっ……」
 腰まで持っていかれるのではないかという強烈な吸引に、慶介は姉の肩に手を置きブルブルと体を震わせながら耐えた。
「ふぅ……いっぱい出たねぇ……」
 ようやく肉棒から口を離した姉はニッコリと微笑んだ。
「ね、姉ちゃん……」
 下着姿で自分を見上げる美しい姉。
 肉棒を口に含み、しごき、吸い上げた淫靡な姉。
 普段の姉からは想像できないその様子に、慶介の欲望は跳ね上がった。
 硬さを失ったはずの肉棒に再び力がみなぎる。
「さ、これでもう駄目だなんて言わないよねぇ……」
 相変わらずトロンとした表情と口調で言う姉の様子がさらに肉欲をそそる。
「もっと、き・も・ち・の・い・い・こ・と、しよっ♪」
 甘い口調で誘惑する言葉がトドメだった。
「慶介もぉ、気持ちよくぅ……え? あん、なに?」
 慶介は姉の体を抱え上げるとベッドの上に押し倒した。
「あぅんっ……やだっ、どうしたの? 急にこんなっ、あんっ……」
 目の前には柔らかそうな膨らみ、いや、先ほど触れたから分かる、姉の柔らかい膨らみがあった。それを揉みしだく。
「やんっ、あんっ……慶ちゃん、あっ……」
 両手で姉の豊かな乳房を揉みまくる。
 邪魔なブラジャーを上に押しやると、美しい白い乳房の上に桜色の可憐な乳首が現れた。
 一瞬その美しさに見とれた慶介だったが、呼吸に合わせて上下に揺れる乳房のいやらしさに興奮を取り戻すと、乳房を激しく揉み、唇を乳首に押し付けた。
 レロレロと舌先で乳首を弾き、チューっと吸い上げる。
「あっあっあっ……慶ちゃん、いいっ……それ、いいっ……」
 姉はいやいやといった感じで頭を左右に振り、それに合わせて長い髪が激しく揺れた。
 乱れる姉の様子に刺激された慶介は、もっと快感を送ろうと乳房を揉み、舐め、吸い上げることに気合を入れる。
「あぅんっ……あんっ、あんっ、あんっ……慶ちゃん、いいっ……慶ちゃ、あんっ……慶ちゃんいいよぉ……オッパイ気持ちいいのぉ……」
 慶介の頭に手を置き、姉はいやらしい喘ぎ声をあげ続ける。
 しばらく乳房に対する愛撫を楽しんだ慶介は、乳首から唇を離すと、すべらかな肌のあちこちに口付けながら、徐々にその位置を下半身に移動させた。
 白く美しい太ももの内側に舌をはわせ舐め上げ、チューっと何箇所も吸い上げる。
「あっ……あっ……はぁんっ……」
 姉の気持ち良さそうな声が響いた。
 一度深呼吸をした後、ついにパンティを一気に引き抜き、姉の美しく優雅な脚をガバっと開いて股間に顔を近づける。
(こ、これが、女のアソコ……)
 そこには、貝を思わせる様なヌメヌメとした、いかにも柔らかそうな肉のヒダがあった。
 想像していたよりもグロテスクな印象に一瞬たじろいだが、それでもこの場所に自分の肉棒を押し込むことを想像すると、ひどく気持ちの良さそうな感じがして興奮が高まる。
 早く入れたい気持ちを抑えつつ、まずは姉をもっと気持ち良くさせようとそこを舐め始める。
 その思いには、さきほど自分の一物を舐めてもらった恩返しの気持ちもあった。
「あっ……慶ちゃんっ、あっ……いいっ、いいよっ……慶ちゃん気持ちいいっ……」
 姉が体をビクビクとさせてもだえている。 
 嬉しくなった慶介はさらに舌先に力を入れた。
「うっ……あんっ、あっ……そう、そこっ……あっ、そこよぉ〜〜、そこがクリトリスぅ〜〜」
 どうやらここが女が喜ぶと言われているクリトリスらしい。
 慶介は重点的にそこを舐める。
「あぅっ……いやっ、いいっ……あっあっあっ……慶ちゃん、慶ちゃ、あぅんっ……もっと、もっとぉ……はぅんっ……」
 姉の乱れようが凄まじくなってきた。
 どうせならこのまま姉をイかせてやろう、慶介はそう思い、クリトリスを舐めながら乳房を揉み、乳首を指先でこねた。
「あっ……いいっ……いいっ……いいよぉっ〜〜。慶ちゃん、あんっ、上手いっ……上手いのぉ……どうしてこんな、あんっ……ああっ、ああっ、あっ……イくっ、イっちゃう、イっちゃうよぉ〜〜……ああああああっ……」
 体を震わせ、長い髪を左右に揺らせながらのけぞり、しばらくすると、はぁはぁと息を切らせながら姉は横たわった。
 肉欲に乱れた姉の体は美しかった。
 均整の取れた美しい体。
 激しい呼吸に合わせて揺れる豊かな乳房。
 欲情で桜色に染まる白い肌。
 背中に流れる長く美しい黒髪。
 そして淫蕩な表情を見せる顔。
 その姿は極上の淫靡な女神だった。
 耐えられない。
 もはや耐えることなどできない。
 先ほど姉に誘惑された時、姉弟がセックスなどしてはならないと理性が働いたが、そんなものは目の前にあるいやらしい女体によって吹き飛んだ。
 なぜ姉としてはならないのか。
 お互いの性器を舐め合うことがこれほどの快感を与えている。
 実際に肉棒を姉の膣に入れたらどんなに気持ちがいいだろう。
 気持ち良くしてくれる相手は愛おしい。
 今の自分は、かつて無かったほどの愛情を姉に抱いている。
 家族は愛情で成り立つ。
 だとしたら、気持ち良くなることでもっと愛情を深めるべきではないのか。
 その愛情を深める最大の手段、一番気持ちいいことであるセックスが、なぜ近親相姦として禁忌にされ、避けられているのか慶介には分からなかった。
(俺は姉ちゃんが大好きだ……)
 肉棒を姉の秘所に近づける。
 先端が柔らかい襞に触れる。
(くっ……)
 それだけでイってしまいそうになった。
 それを耐えつつ腰を進めるが、肉棒は穴の入り口を見つけられない。
 先ほどその場所を見ていたはずなのに穴に上手く入らないのだ。
「もうちょっと下よぉ……」
 姉の手が肉棒に伸び、優しく誘導する。
「ここぉ……」
 姉の指摘に腰をグイと進めると、少しの抵抗の後、確かに何やら柔らかな穴に肉棒が入り込むのを感じた。
「あんっ……」
 姉が悩ましい声を上げる。
(ぐっ……)
 慶介の方はそれどころではなかった。
 姉の中がとんでもなく恐ろしいところだったからだ。
(な、なんだ……こ、れ……)
 肉棒を包み込む温かくヌルヌルとした肉壁はそれだけで気持ちいいのに、さらにそこのヒダヒダが微妙に蠢き、ジッとしているだけでも快感を送ってくるのだ。
 あまりの快感に少しでも動いたら射精してしまいそうだった。
 しかも目の前では淫蕩な女神と化している姉が、いやらしそうな表情で自分を見つめている。
 さんざん見たとは言え、未だに慣れない姉の裸体は、それだけで射精したくなるほどの魅力に溢れていた。
 豊かな乳房が呼吸で揺れるたびに、むしゃぶりつきたくなる衝動を抑えることができない。
 早く動いてもっと快楽を、肉体はそう要求するが、動くことですぐに終わってしまうことが分かる理性は腰を動かすことを拒否した。
 慶介はこの快感をもっと持続させたかった。
「どうしたのぉ……早く動いてぇ……」
 姉のせつなげな声に理性が悲鳴を上げ、腰が勝手に動き始める。
「あんっ……いいっ……上手よぉ……ああっ……慶ちゃん上手ぅ……」
 姉は気持ち良さそうに声をあげる。
 一方、動き出した途端に射精の危機に陥った慶介は、発射しないよう必死に耐えるので精一杯だった。
 しかしその思いを裏切るかの様に腰の動きはだんだんと早まっていく。
 それはまるで、肉体が快楽を求める本能の働きのようであった。
 教えられたわけでもないのに、まるで腰自体が知っているかの様に見事な動きを繰り返す。
「あんっ、あんっ、あんっ……いいっ、いいっ、いいっ……もっとっ、もっとっ、もっとぉ〜〜」
 姉は快楽を呼び込もうといやらしく腰を動かす。
 その動きに肉襞が反応し、今まで以上の快感を肉棒に与えた。
「うっ……姉ちゃんっ……もっとゆっくりっ……」
 慶介は悲鳴を上げる。
「なに、あっ……言ってるのよぉ……激しいのは、あんっ……慶ちゃんじゃ、んっ……ないのぉ……」
 実際その通りだった。
 慶介の腰の動きは、持ち主の意思を無視してどんどん早くなっていく。
「こ、こんな、あんっ……腰の動きっ……ああんっ……お姉ちゃん、あっ……気持ち良すぎて、んっ……気持ち良すぎて、あんっ……いいわっ……」
 姉は快楽に浸っている。
 そうだ、自分も素直に快楽に従えばいいのだ。
 今までは早くイってしまうのが嫌だったが、若いのだからまたすぐに出来るはず。
 射精の早さは回数でカバーするのだ。
 そう思った慶介は、初めて自分の意思で腰を振り始めた。
「うそっ……なに?……あんっ……ちょっと凄いぃ……あんっ……慶ちゃんどうしたの……慶ちゃ、ああっ……こんなっ……あっ、あっ、あっ……」
 姉の乱れ具合にも拍車がかかった。
 頭を左右に振りシーツをギュッと掴んでいる。
「あんっ、あんっ、あんっ……あっ、あっ、あっ……凄いっ、慶ちゃん凄いぃ……あぅんっ……お姉ちゃん、イっちゃう、イくっ、イくよぉ〜〜……あああああんっ……」
 姉の叫びと共に慶介は精液を放った。
 ドクドクドクっと、信じられない量の精液が尿道を走り抜けるのが分かる。
 これほどまでの精液を放ったことは今までなかった。
 ようやく収まった射精に驚きながら、慶介は姉の肉体に体を重ねた。
 姉は荒い呼吸をして目をつぶっている。
「慶ちゃん……」
「なに?」
「良かったよぉ……凄く気持ち良かったぁ……」
 満足そうに言う姉の表情はあまりにもいやらしく、あれほど放ったばかりであるはずの肉棒が再び硬くなっていく。
「あはっ、もうおっきくなってるぅ……慶ちゃんのエッチぃ……」
 姉は可笑しそうに笑う。
「なに言ってるんだよ。姉ちゃんがエッチな体してるからだろ」
「え? そうなのぉ? わたしってエッチな体ぁ?」
「うん、すげーエッチ」
 その言葉に二人は笑った。
「じゃあ、今度はぁ……お姉ちゃんが上になってあげるぅ……」
 姉はそういうと体を起こし、慶介を横たえると腰の上に跨った。
 一度抜けた肉棒を手に取ると、照準を合わせるように少しづつ腰を下ろす。
「あんっ……」
 姉の悩ましい声と共に、肉棒が再び気持ちのいい場所に入り込む。
「はっ……はっ……はぁ〜〜……やっぱいいねぇ、慶ちゃんのこれぇ……」
 気持ち良さそうな表情を浮かべながら姉は体を上下に揺らす。
 二度放ったせいか、さすがに落ち着いた肉棒は射精の予兆を見せていない。
 それに安心した慶介は下から姉を突き上げた。
「あんっ……いいっ……いいよ、はぅんっ……慶ちゃんいいっ……」
 姉が体を上下させるたびに豊かな乳房が揺れ、長く美しい黒髪が激しく舞った。
「んっ、もっとっ……そうっ、そうよっ……最高っ……いいっ……あっ、あっ、あんっ……」
 揺れる乳房に手を伸ばし下から揉み上げる。
 姉の乳房は本当に気持ちが良かった。
 柔らかく弾力があり、どんなに揉んで形を変えてもすぐに戻ろうと手を押してくる。
 すべらかな肌は、撫でているだけで気持ちがいい。
「はぁんっ……いいっ……いいっ……あっ……いいよぉ……慶ちゃん、あっ、起き上がってぇ……」
 姉は両手を伸ばすと慶介に起き上がるよう促した。
 姉の意図が分からないまま慶介が上半身を起き上がせると、姉は両手を背中に回し脚を腰に絡ませた。
「これっ、はぅんっ……いいでしょ……あんっ……慶ちゃん大好きぃ〜〜」
 回された腕と脚に力がこもり、慶介は姉の体に密着した。
 胸で潰れる姉の豊かな乳房。
 体全体で感じる姉のすべらかな肌。
 トクントクンと聞こえてくる姉の鼓動。
 熱く感じる姉のぬくもり。
 それらの全てが姉の肉体と繋がっているという現実を慶介に感じさせた。
「お姉ちゃんは幸せよぉ……こんなっ、あんっ……いい、あぅん……弟をもってぇ……ああんっ……」
 その姉の言葉に、今自分は姉と繋がっているのだ。自分は今姉とセックスをしている。禁断の行為をしているのだ。と改めて認識し興奮と快感が高まるのを感じた。
「俺もっ……大好きだよっ……姉ちゃんがっ……大好きだっ……姉ちゃんの体って……最高だよっ……たまらないっ……」
 慶介も両腕を姉の背中に回すとギュッと抱きしめる。
「ああっ、慶ちゃん……」
 姉の腕にも力が入り、二人は抱きしめ合うと、どちらからともなく唇を合わせた。
 姉の舌が口内に入り込み、舌を見つけると絡ませてきた。
 その気持ちの良さに慶介も舌を激しく絡ませる。
(ああ……俺……姉ちゃんとキスしてる……)
 すでにさんざん禁断の行為をしているにも関わらず、姉とキスをするという事に何やらセックスと違った背徳感を覚える慶介であった。
 しばらく口での快感を味わった後、ゆっくりと唇を離す。
「わたし……慶ちゃんと、キスしちゃった……」
 姉も同じことを思ったのか微妙な笑みを浮かべた後、頭を肩に寄せ、すがりつく様に慶介を抱きしめた。
「もしかしてぇ……慶ちゃんってぇ、今のがファーストキスぅ?」
「え? うん、そうだけど……」
 突然の問いに慶介は素直に応える。
「あちゃあ……ごめんねぇ……」
「なんで?」
「だってやっぱりファーストキスは好きな人としなきゃぁ……」
 姉の乙女チックな発言に慶介は吹き出した。
「な、なによぉ。人がせっかく謝ってるのにぃ」
「いや、別にいいよ。そんなの」
「良くないっ。ファーストキスは好きな人と。これ常識よ」
「別に大丈夫だよ。好きな人としたんだから平気だよ」
「え?」
 姉は不思議そうに慶介を見る。
「だから……俺、姉ちゃんのこと好きだもん」
「そういう好きじゃないの〜〜」
 ポカッと頭が叩かれる。
「いいじゃん別に〜〜」
「まったくぅ……こういうのはもっと大事にするものなんだぞっ」
 奪った当の本人が言う台詞ではないと慶介は思ったが、その事は黙っておいた。
「じゃあ、気を取り直してぇ……次は後ろから、ね♪」
 姉は体を離すと四つんばいになり、尻をこちらに向けた。
(すげ……)
 後ろから見ると、姉の穴が全て見えてかなり壮観だった。
 尻の穴まで見たことに妙な興奮を覚えた慶介は、それでますますいきり立った一物を姉の膣に差し入れた。
「うんっ……ああっ……いいわぁ……わたし、バックって好きなのよぉ……」
 気持ち良さそうに悶える姉の姿を見ながら、慶介は後ろからという今までとは違った感触に快感を新たにした。
 大昔は四つんばいで生きていた人間にとっては、本来バックからやる方がいいんじゃないか、などと変なことを考えながら慶介は腰を動かし始める。
「あんっ、あんっ、あんっ……いいっ……いいよぉ……慶ちゃ〜〜ん……」
 実の姉の膣の中に肉棒を入れ、腰を動かしている自分。
 こんな背徳的な行為は果たして許されることなのか。
 先ほどの姉とのキス談義で少し冷静さを取り戻した慶介は、快楽に侵されている理性の隅でそんなことを考えた。
「あっ、あっ、あっ……そうっ……もっとっ……もっとっ……もっと突いてぇ〜〜」
 姉の中は気持ちがいい。死ぬほど気持ちがいい。こんな気持ちのいい場所から抜けるくらいなら死んだほうがましだ。
 すでに女体の魅力に取り付かれてしまった少年にとって、禁断の行為だという事は理性で分かっても止めることなどできそうもない。 
「はっ、はっ、はぁ〜〜んっ……慶ちゃんっ……慶ちゃ、あっ……いいよぉ……もっとっ……あぅんっ……」
 それに、姉とするからこそ、近親相姦という禁断の行為だからこそ、こんなに気持ちいいのではないのか?
 姉の肉体に肉棒をぶち込む。
 性器と性器を擦り合わせる。
 許されない。許されない行為だ。
 だが、許されない行為だからこそ、人は興奮するのではないのか。
 自分の中に「姉としてはいけない」という思いがあるからこそ、これほどまでの凄まじい快感があるのではないのか。 
 この快感は……もう止められない。忘れられない。
 もし他の女としても、姉とする以上の快感を得られるわけがない。
「いいっ、いいっ、いいよぉ〜〜……慶ちゃ〜〜ん……あんっ……もっとっ、もっとぉ……」
 こんないい女、他にいない。
 自分を愛してくれていて、美人でスタイルもいい。
 ちょっとボケてるところもあるけど、そこも可愛い。
(俺の姉ちゃん……)
「俺、姉ちゃんが大好きだぁ〜〜!」
 突然の絶叫に、姉が驚いた様に振り返った。
「慶ちゃん、どうし、あぅんっ……あんっ、あんっ、あんっ……慶ちゃん、いきなり、あっ……激し、あんっ……激しいぃ……」
 慶介は腰を凄まじい早さで動かし始めた。
 ビタンビタンと姉の尻にぶつかる音が響く。
「あっ、あっ、あっ……いやっ……あんっ、あんっ、あんっ……凄いっ……あっ……慶ちゃんすご、あんっ……凄いのぉ……あぅんっ……もっとっ……もっとよぉ……あっ、あんっ、あぅんっ……はぁんっ……」
 慶介は快楽に朦朧とする姉の中から肉棒を引き抜くと、姉の体を反転させ、再び肉棒を差し込んだ。
(俺の……俺の大好きな姉ちゃん……)
 姉の上気した美しくもいやらしい顔を見た慶介は、肉欲をさらに燃え上がらせ腰を動かし始めた。
「あんっ……凄いっ……慶ちゃん凄いっ……どうして、あっ……こんな、はぁんっ……たまらないっ……」
 姉は口から涎をたらし悶え狂っていた。
 その脚は慶介の腰に回され、快楽を逃がすまいとするかの様にガッチリと固定されている。
「はあっ……いっ、いっ、いいぃ……あんっ、もっとっ……慶ちゃんっ……あぅん……やだっ……止まらないっ……はぁんっ……気持ちよすぎて、あんっ……腰が動いちゃうぅ……」
 姉のよがり狂う様に、射精を我慢する限界を感じた慶介は、ラストスパートとばかりに腰をそれまで以上に強く早く動かし始めた。
「いいっ……はっ、あぅんっ……いっ……わたしっ……はぁんっ……だめっ……凄いっ……慶ちゃんっ……いやっ……いいっ……あんっ、はっ、あぅんっ……イっちゃう……慶ちゃ、あっ……イっちゃうのっ……イっちゃうぅ……あっ、あっ、あっ……イくっ、イくっ、イっちゃうぅ〜〜、ああああああっ!」
 姉の体が跳ね上がるのと同時に慶介も精液を放った。
 激しいうねりが尿道を駆け抜ける。
 初めての時も信じられない量が出たが、今回もまたとんでもない量が出続けている。
 それがまるで姉に対する自分の愛情の量のような気がして、慶介は誇らしく思うのだった。
 射精が終わると、ぐったりとしたように姉の体に倒れこんだ。
 柔らかく温かい姉の肉体が受け止めてくれる。
 その気持ちのいい感触を味わいながらジッとしていると、姉の手が頭に回され優しく撫で始めた。
 幼い頃、よくそうされた事を思い出しながら、慶介は深い眠りに引き込まれていくのだった。


 朝……
 小鳥の鳴き声が響く中、自分が見知らぬ場所で寝ていることに気づき、慶介は驚いた。
 しばらくしてそれが姉の部屋であること、昨晩は姉と激しくセックスをして疲れてそのまま寝てしまったことを思い出した。
(夢……じゃなかったんだな……)
 あまりの強烈な体験に現実感を持てなかった慶介だったが、隣で自分と同じ様に裸で寝ている姉を見て、昨日あったことが現実であることを確認するのだった。
(姉ちゃん……綺麗だ……)
 裸の姉は朝の日差しを浴びて美しく輝いていた。
 白く豊かな美しい乳房も呼吸に合わせて上下に揺れている。
 その乳房を見ているうちに、股間の一物が元気よく起き上がるのを感じた。
(昨日あれだけしたのに……)
 一晩寝て肉欲が復活したのか、すでに体は姉としたくてウズウズしている。
(今日は休みだし、父さんと母さんはいないし、いいよね……)
 両親が旅行中の今しか姉とする機会はない。
 親に見つかってしまったら、大学生の姉は一人暮らしでもさせられかねない。
(いや、その方が好都合か……)
 姉に一人暮らしをしてもらって、そこに自分が遊びに行く形をとれば、気兼ねなく姉とセックスできるのではないか、そう思ったのだ。
(そうだよ、そうしてもらおう。前から大学がちょっと遠いってぶつくさ言ってたもんな)
 すでに頭の中では、一人暮らしをする姉とまるで新婚夫婦のような生活をする妄想が浮かんでいた。
「ん……」
 微かに聞こえた声が慶介を妄想から引き戻した。姉が目を覚ましたのだ。
「や、姉ちゃん、お早う」
 照れくささがあったため、一瞬何と言えばいいのか悩んだ慶介だったが、取り合えず朝の挨拶をしてみることにした。
「あ、慶ちゃんお早う……」
 目を擦りながら姉も挨拶を返してくる。
 姉は何か不思議そうな表情をした後、周囲を見回し、自分の体と慶介の体を交互に眺めた。
「……!」
 一気に姉の目が大きく見開かれる。
「な……なんで慶ちゃんが私の部屋にいるの? っていうか何で一緒に寝てるの? それに何で裸なの?」
 訳が分からないといった様子で、慌てて布団を胸まで持ち上げると体を隠す。
「ねえ、何でよぉ!」
 錯乱気味に声を荒げ、慶介をゆさぶる。
「そ、それは……あの、覚えてないの?」
 慶介も驚いていた。
 まさか姉が覚えていないとは予想外だった。昨日酔っ払っていたとはいえ、全く覚えていないとは思わなかったのだ。
「覚えてないって、何を? 一体何をしたの?」
 姉は一体どういう事なのか知りたがっている。
 慶介は取り合えず順序だてて説明してみることにした。
「え〜〜と、昨日の遅くに姉ちゃんが酔っ払って帰ってきて……そんで、危ないから俺が部屋まで連れてったんだ。そしたら姉ちゃんが……えっと……」
 その先を言ったものかどうか悩む。
「その……覚えてない?」
 ふるふると姉は首を横に振る。
「その後どうしたの? どうしたのよ!」
「いや、その……しちゃった……」
「え?」
 分からない、といった表情で首をかしげる。
「だからしちゃったんだよ。俺と……」
「したって何を?」
「……セックス……」
 ボソッと答える。
 その後の姉の表情の変化は見物だった。
 とてつもなく目を見開いて驚いたかと思うと、一瞬で目が細くなり怒りの表情に変わる。
「な……なんでっ、あんたと私がそんなことするのよっ!」
「い、いや、だって……姉ちゃんが俺の……」
「俺のっ、なにっ?」
「チンポをね、舐めるもんだから……」
「……!」
 また驚きの表情に戻る。
「……あ、あたしが……あんたの、その……それを、舐めたっての……?」
 慶介の股間を指差しながら尋ねる。
「うん……俺が姉ちゃんと……その、セックスしないからって……」
「……!」
 もう姉は混乱の極みにいる様だった。
 それは当然だろう。普通弟にセックスを強要するためにフェラチオをする姉などいやしない。
「……分かった。私がそういうことをして、その後もそんな……セック……エッチなこともしちゃったってことね」
「セックス」と言いかけて止めたのは恥ずかしかったのか。姉は顔を赤くして視線をそらせている。
「うん……」
 慶介がうなずくと、姉はフーッと息を吐きだし、疲れた様に肩を落とした。
「しょうがないよね……私のせいだもん……許してあげる……」
 許してくれたことに慶介はホッと胸をなでおろした。
 元々慶介が悪いわけではないのだが、昔からの経験で姉に怒られるとつい従ってしまうのだ。
 そして、姉との行為はもうこれっきりなのだと思うと、先ほどまで思い描いていた妄想がガラガラと崩れていく、酷く悲しい思いに慶介はとらわれた。
「ねぇ、私ってそんなに酔ってた?」
 姉の問いに現実に戻される。
「あ、うん……自分で上手く歩けないくらいだったし……」
「そうか……」
 姉の言葉に慶介は何かが閃くのを感じた。
(そうだよ、何か上手いこと言って酔わせちゃえばいいんだ。そうすれば昨日の姉ちゃんみたいな状態になって、きっとまたできる……)
 そのためにも姉にはやはり一人暮らしをしてもらおう、慶介はそう思った。
(引越しの初日、お祝いだとか言ってお酒を飲ませちゃえば……)
 慶介の頭の中は、姉とするその日のことでいっぱいになった。
「ちょっ、あんたっ! なに考えてるのっ!」
 姉の険しい声が響く。
「え?」
 訳が分からず姉の顔を見る。
「それよっ、それっ!」
 顔を半分布団で隠しながら慶介の股間を指差す。
 そこには元気よく屹立した一物があった。
 姉との行為を想像したため、興奮してしまったのだ。
「い、いや……何ともはや、失礼を……」
 慌てて布団で隠す。
「もうっ……止めてよね、そういうの見せるの……」
 姉は顔を赤くして困った顔をしている。
 強引にズボンを脱がし肉棒を取り出した昨夜の姉とはあまりにも違うその態度に、慶介は妙な興奮を覚えた。
 昨夜の姉が淫蕩なら、今朝の姉は純情だった。
 その違いが慶介を興奮させ、純情な姉の乱れる姿も見たい、そんな事を思い描かせた。
 ふと姉の胸元に目線をやると、あまりにも驚いたためか先ほど隠した乳房が再びあらわになっている。
 昨日思いっきり揉み、吸った乳房は、姉の動きに合わせてプルプルと揺れている。
 慶介は生唾を飲み込んだ。
「あ……」
 慶介の目線に気がついたのか、姉は慌てて布団で乳房を隠した。
 そしてモジモジと落ち着きのない動きをする。
「ね、ねえ……もういいから、部屋に戻りなさいよ……」
 突然そんな事を言った。
「え? なんで?」
「何でって、もう用事ないでしょ。だから早く出て行くの」
 このまま出て行ったら終わりだ、そんな思いが慶介の頭をよぎった。
 さっきはまた酔わせればいいと思ったのだが、よく考えてみると姉がまた同じ失敗を繰り返すとは思えない。
 これから酒はほどほどにしてしまうだろう。
 ましてや自分と二人っきりになる時に飲むとは思えない。
 だから姉とセックスしたいのなら、今をおいて他にチャンスはないのだ。
 淫蕩な雰囲気が残るこの時間、この場所で姉に襲いかかりイかせ、酔っていない状態の姉を自分と同じ快楽の虜にするしかない。
 近親相姦の甘い果実は、一度口にしたが最後、止めることなどできない禁断の実であることを姉にも体験させるのだ。
 童貞のままだったら、とてもではないが姉を犯すなどという行為はできないだろう。
 しかし皮肉なことに、犯す対象である姉によって筆下ろしされ、何度もイかせた経験が慶介に自信を持たせていた。
「まだ用事は済んでないよ……」
 静かな声で言う。
「え……?」
 様子が変わった慶介をいぶかしげに姉は見ている。
「俺のここ、こんなだからさ。昨日みたいに姉ちゃんにスッキリさせて欲しいんだよ……」
 布団を剥ぐと、いきり立った一物を姉の目の前にさらす。
「ちょ、な、何を言ってるのよ……」
 恥ずかしげに姉は目線をそらした。
「そんなに恥ずかしがらなくていいじゃない。昨日はあんなに美味しそうにおしゃぶりしてくれたんだからさ。俺、あんなの初めてで、スゲェ気持ち良かったよ」
「いやっ、止めて、そんなこと言うの……昨日は私、酔っ払ってておかしかったのよ……」
 姉は耳をふさいで頭を左右に振る。
「そう、昨日は姉ちゃんおかしかったんだよね、だから変なことしちゃったんだ……でもね、今日は俺がおかしいんだよ……だから姉ちゃんに変なことしちゃうんだ……」
 慶介は少しずつ姉に近づく。
「な、何を言ってるの? そんな……近づかないで……」
 姉は布団を引っ張ると、逃げるように後ずさった。
「そんな、逃げないでよ……俺、姉ちゃんのこと大好きなんだからさ……だから気持ちのいいことしてあげるだけだよ……昨日は姉ちゃん凄いって、気持ちいいって俺のこと褒めてくれたんだから……本人の保障付きだよ。絶対気持ちいいよ」
 慶介は壁にぶつかり後ずされなくなった姉ににじり寄ると、先ほどから触りたくてしょうがなかった乳房を掴んだ。
「はぁんっ……」
 思わず姉が声を上げる。
 その声に気を良くした慶介は、緩急をつけながら乳房を揉みしだいた。
「うっ……いやっ……やめて……慶ちゃん、お願い……あっ……」
 慶介の肩に手を置き、必死に体を離そうとしながらも、姉の肉体は反応を示していた。
「姉ちゃんは乳首吸われるのが弱いんだよね」
 そう言うと、慶介は桜色の乳首に口を近づける。
「そ、そんな違、あんっ……いやっ……慶ちゃ、はぁんっ……やめてっ……こんなこと、はぅんっ……しちゃいけないっ……」
 乳首を吸い上げ、舌先で転がし、再び吸い上げる。
 その間、乳房を揉み続けることを忘れない。
 その行為の繰り返しに、姉の抵抗がだんだんと弱まっていく。
「そう、いけないことだよね……それは俺も分かってる……」
 分かってくれたのか、と一瞬姉は嬉しそうな顔になった。
「でもね、それが気持ちいいことだって、姉ちゃんとするいけない事が凄く気持ちいいことだって、教えてくれたのは姉ちゃんなんだよ」
 慶介の言葉に、姉は死刑宣告を受けた囚人のように呆然となった。
「俺も最初はいけないことだ。もうこれっきりにしようって思った……でもね、いけないことだ、許されないことだ、って思えば思うほど、気持ち良さが増していくんだよ……俺は、それを知っちゃったんだ……だからもう、姉ちゃん以外の女じゃ気持ちよくなれないんだよっ!」
 慶介は再び乳首に口をつけると先ほどよりも気合を入れて乳首を吸い、舐め、乳房を揉んでいった。
「あっ、あっ、あっ……はぅん……慶ちゃん止めてっ……あっ……お願いっ……」
 しばらくそうして乳房と乳首を蹂躙した後、慶介は体を離した。
 姉は荒い息を吐きながら、ぐったりとした様にベッドに横たわる。
「ああ……駄目……慶ちゃん……」
 ノロノロと起き上がった姉は、ベッドから逃げようと四つんばいになって手足を動かした。
「まずは後ろからがいいんだね」
 慶介の言葉に、姉はピクッと体を硬直させる。
「な、何を言ってるの……止めて……」
「何って、姉ちゃんが言ったんじゃん。後ろからが好きだって」
「わ、私がそんなことを……」
「言ったよ。だから姉ちゃんにサービスして、今日はバックからいこう」
 慶介は楽しげに言うと、膝立ちになり姉の腰を掴んだ。
「だ、駄目、止めてっ……姉弟でこんなことっ……」
「しちゃいけないんだよ。だから気持ちいいんだっ」
 姉の言葉を引き継ぐと共に、慶介は肉棒を姉の膣内に押し込んだ。
「あぅんっ……」
 挿入の刺激に姉の体はピクピクと反応する。 
(ぐっ……)
 何度入れても姉の中の気持ち良さには変わりがない。
 肉壁のヒダヒダが肉体の持ち主の意思とは関係なく、再び挿入された肉棒を歓迎するかの様に蠢めき優しく締めつけてきた。
「あんっ……こんなっ……」
 肉棒の感触に刺激されたのか、姉は身動きを止め体を震わせている。
「ほら、繋がったよ姉ちゃん。姉弟でこんな風に繋がっちゃったよ俺たち」
 姉に背徳感を与えようと慶介は語りかける。
「駄目……駄目なのよ……慶ちゃん、止めてぇ……」
「止められないよ、こんな気持ちいいこと。姉ちゃんとするのって最高なんだもん」
 腰を動かし始めながら、自分達が背徳的な行為をしているのだと印象づけようと姉に言葉を投げかける。
「あっ、あっ、あっ……いやっ……こんな、あぅんっ……慶ちゃん止め、あんっ……」
 昨晩さんざん責め抜かれた肉棒の感触を覚えているのか、姉の体はすぐさま反応した。
「こ、こんな、ああっ……なんで、あんっ……こんな、あっ……気持ち……いやっ……」
 一瞬姉が言いかけた言葉、それは「気持ちいい」であろう。
 肉体はすでに慶介との行為に慣れてしまっている。
 しかも昨夜味わってから時間が経っていないのだ。快感は肉体にくすぶっている。
 要はそれを再び解放してやればいいのである。
 慶介は、姉の理性を吹き飛ばすほどの快感を与えようと、気合を入れて腰を動かした。
「あっ、いやっ、あぅんっ……こんなっ……こんなっ……あっ……こ、腰が動いちゃうぅ……いやぁっ……いやなのにっ……あんっ……やめてっ……」
 どうやら持ち主の意思に反して、肉体は快楽を求め始めているようだった。
 姉の腰の動きは、言葉とは裏腹に慶介の動きに合わせるように動いている。
「うっ……」
 慶介は呻き声を上げた。
 姉の体が快楽を求め蠢くため、肉棒に送られる快感もかなりのものとなっていたのだ。
 姉が嘆けば嘆くほど、それに合わせて肉襞がキツク肉棒に絡みつき、精を吸い取ろうとするかの様に吸引をしていく。
 昨夜の姉には無かった禁忌を犯している背徳感のせいだろうか。
 禁断の行為に対する思いは、精神だけでなく肉体をも高揚させるのか。
 慶介は姉が今どれほどの快感を味わっているのか気になった。
「姉ちゃんっ……気持ちいいんだろっ……俺と繋がってっ……弟の俺と繋がってっ……こんなに腰を動かしてっ……気持ちいいんだろっ……」
 わざと「弟」と強調し背徳感を高める。
「いやっ……やめて、あんっ……もう止めるのよっ……ああんっ……姉弟でこんな、はぁんっ……しちゃいけないっ……あっ、あっ、あああっ……」
 姉の肉体は、その言葉とは裏腹に、腰は快楽を求めるように激しく動き、肉棒を包む膣はヌメヌメと優しくキツク締め上げる。
「姉ちゃんはっ……弟を誘惑してっ……こんなっ……気持ちのいいことをっ……教えちゃったんだよっ……姉なのにっ……弟とセックスしてっ……こんなによがってっ……気持ち良さそうにっ……」
 慶介は禁断の行為をしていることを姉に語りながら、自らも己の言葉に興奮していた。
「いやっ……あんっ……許して、はぅんっ……慶ちゃん、あっ……ごめんねぇ……あぅんっ……お姉ちゃんが、ああっ……悪いのよぉ……あんっ……お姉ちゃん、あんっ……年上なのにぃ……あっ……弟にこんなこと、はぁんっ……教えてぇ……」
 快感に頭を振り、長く美しい髪を振り乱しながら姉が謝罪する。
 今している行為はともかく、昨晩誘ったのは確かに姉なのだ。
 経験のある年上の人間として、性に対して知識のない年下の人間を誘惑してしまった事は確かに許されないことだろう。
 そのことを慶介は何とも思っていなかったが、姉を追い込むためにその言葉を利用することにした。
「そうだよっ……姉ちゃんは姉なのにっ……弟の俺を誘惑したんだっ……こんな気持ちのいいこと教えてっ……こんなっ……こんな気持ちのいい体してるからっ……俺はっ……姉ちゃんに狂っちゃったんだっ……」
 背後から乳房に手を伸ばし、キツク揉み上げる。
 ギュッと掴むと何ともいえない快感が手のひらに伝わってくる。
「ああっ、いやっ……オッパイやめてっ……」
 乳首を摘むと姉の悶えが激しくなった。
「いやっ……いやぁ……はぁんっ……あっ、あっ、あ〜〜……慶ちゃん、慶ちゃぁああんっ……」
 髪を振り乱し頭を激しく振る。
「俺っ……もう他の女なんかいらないっ……姉ちゃんさえいればそれでいいっ……姉ちゃんさえいればっ……それで幸せなんだっ……」
 耳元に口を寄せ、背中から抱きしめるようにしながら腰を小刻みに動かす。
「そんな、ああっ……だめよぉ、あんっ……慶ちゃんにはもっと、はぅんっ……ちゃんとした女の子が、あんっ……絶対いるはずだか、ああっ……」
 姉は手で体を支えられなくなったのか、上半身を布団の上に倒れこませる。
「そんなのいないよっ……姉ちゃんみたいにっ……美人でいい体した女がっ……俺なんか相手にしてくれるもんかっ……それにっ……姉ちゃんとする以上にっ……気持ち良くなんか絶対ならないっ……俺はっ……姉ちゃんとっ……実の姉としてるからっ……気持ちがいいんだっ……血の繋がった姉としてるからっ……とんでもなく気持ちがいいんだよっ……他の女なんかっ……いらないっ……」
 それは本心だった。
 姉の体は一般的な基準からいってもかなり素晴らしく、顔も美人である。そんな女とセックスする事などこれからあるとは思えない。
 可能性のほとんどない見知らぬ女とセックスする努力をするより、実際に現在している姉との関係を大事にするのは当然のことだろう。
 しかも近親相姦という甘い蜜は、慶介の体を蝕み侵しきっていたのだ。
「そんな、はぁんっ……姉弟とするからって、あんっ……特別いいはずがないわっ……ああんっ……慶ちゃんは、あっ……まだ他の女の子を知らないから、あんっ……そんな風に思うのよ……」
 姉は弟とのセックスを特別のことと思っていないようだった。
 確かに自分には他の女との経験はないが、姉とする、そういった近親相姦の禁断の快楽が他の女とのセックスで存在するはずがないのだ。
 その事だけは確信として慶介の中にあった。
 だったら姉だって同じはず。
 血の繋がった実の弟としている今の状態に、普段のセックスでは存在しない興奮と快感を得ているはずだ。
 姉はそれを誤魔化している。
「姉ちゃんはっ……弟の俺とセックスしてっ……気持ち良くないのっ?……血の繋がった弟のチンポを入れてっ……気持ちよくないのっ?……姉弟でセックスしてることにっ……罪悪感はないのっ?……しちゃいけないのにっ……しちゃってるんだよっ……いけないことなんだよっ……姉が弟のチンポを咥え込んでるんだよっ……気持ち良さそうな声出して腰を動かしてるんだよっ……それが姉ちゃんは気持ちよくないのっ?……」
 慶介は激しく腰を動かす。
「ううっ……いやっ……いやよぉっ……あんっ、はっ、ああんっ……」
 姉は頭を振るだけで反論しない。
「姉ちゃん、俺を見ろっ!」
 慶介は腰の動きを止めると姉の体を反転させ、顔を両手ではさんで正面を向かせた。
「俺だよっ、慶介だっ。ここにいるのは弟の慶介だっ。今姉ちゃんと繋がってるのは、弟の慶介なんだよっ」
 慶介の真剣な言葉に、ハッと姉は見つめてくる。
「チンポを通して姉ちゃんの鼓動が伝わってくるよ……俺と姉ちゃんは今繋がってるんだ……十七年間ずっと俺の面倒みてくれた姉ちゃんが、俺のチンポを飲み込んでる。それだけで俺はたまらない……姉ちゃんが、大好きな姉ちゃんが俺のチンポを受け入れて、とんでもなく気持ちいいことをしてくれてる……他の女じゃ駄目なんだっ……姉ちゃんだから、十七年間一緒にいた姉ちゃんだから、俺はこんなに気持ちいいんだっ……姉ちゃんっ、俺はっ、俺はっ〜〜!」
 姉の体をギュッと抱きしめると慶介は涙を流した。
「慶ちゃん……」
 慶介の頭に姉の手が回され、ギュッと抱きしめられる。
 やがてその手は優しく頭を撫で始めた。
 慶介は自分でも涙が出た事に驚きながら、姉の優しい手の感触にうっとりとなった。
「慶ちゃん、ごめんね……私が変なことしちゃったばかりに、慶ちゃんを困らせる様なことになっちゃって……でも、こんな事もうしちゃ駄目なのよ……姉弟でこんなことしちゃ駄目……」
 優しく諭す姉の言葉に、慶介は顔を上げた。
「誰にも言わなければ分からないよ……」
「分からなくても駄目なのよ、いけないことなの……」
 姉は目線をそらす。
「でも俺、姉ちゃんといけない事をするのが気持ちいいんだ。姉弟で近親相姦するのが気持ちいいんだよ」
 慶介の言葉に姉はピクリと体を振るわせた。
「そ、そんなこと……」
「それが初体験の快感になっちゃってるんだ。もう忘れられない。近親相姦じゃない、姉弟じゃない、姉ちゃん以外の女とのセックスなんて考えられないよ」
 ハッキリと言い切る慶介の言葉に、姉は顔を曇らせた。
「姉ちゃんはそうじゃないの?」
 突然の問いに驚いたように慶介を見つめる。
「そ、そんなわけ、ないでしょ……」
 言いよどむ姉の様子が慶介に自信をもたせた。
「ホントは気持ちいいんでしょ。弟の俺とするのが凄く気持ちいいんでしょ?」
「そ、それは、別に弟だからってわけじゃ……」
「嘘だね」
 慶介の指摘に姉は動揺したように目線をさまよわせている。
「弟にオッパイを揉まれてる、弟に乳首を吸われてる、弟にチンポを入れられてる」
 そう言いながら慶介は姉の唇に己の唇を押し付けた。
 そして舌をもぐりこませると、姉の舌を捕らえ絡ませ、激しく吸い上げた。 
「んっ……んんっ……んっ……」
 口を離すと、姉は驚いたように目を見張っている。
「そして弟にキスされてる……どうだい? これでも興奮しない? 弟とここまで色々しちゃってるんだよ。近親相姦なんていけないことを」
 姉は辛そうな表情をした。
「キスはこんな風にしちゃいけないわ……」
「え?」
 予想外の言葉に慶介は怪訝な顔をした。
「慶ちゃん、初めてなんでしょ。こういった事はともかく、キスだけは本当に好きな人にとっておかなきゃ……」
「それって……」
 昨夜に聞いた台詞と同じだということに気がつき、慶介はおかしくなった。
「やっぱり姉ちゃんは姉ちゃんだね」
「え?」
「昨日も同じこと言った。キスした後に、ファーストキスは好きな人としろって」
「え、じゃ、じゃあ、昨日私としちゃったの?」
「うん」
 慶介の答えに姉は困った様な顔をする。
「ご、ごめんなさい……」
「あ、やっぱり同じ。昨日もキスした後謝ってた」
「そ、そう……」
「俺ももう一度同じこと言うよ。好きな人としたから別にいい」
 姉は目を見開く。
「そういう意味じゃないわ」
「俺にとっては同じことさ。それに、キスってのはセックスと違って顔をくっつけるから何か興奮するんだよね。俺、姉ちゃんとキスする時の方がセックスする時よりドキドキするんだ。姉ちゃんはどう?」
「そ、そんな……」
 明らかに肯定を表すように顔を赤らめると、姉は目線をそらした。
 その様子にここがポイントだと思った慶介は再び姉に口づけをする。
「んっ……んんっ……んっ……」
 顔の位置を変え、激しく舌を絡ませ、吸い上げ、自分の唾液を姉の口内に送り込む。
「んぐっ……んっ……んっ……」
 姉はそれを嚥下し、興奮した様に自ら舌を絡ませてきた。
「んんっ……んんっ……んっ……」
 しばらくそうして唇を擦り合わせた後、ようやく口を離す。
 姉は顔を上気させ、はぁはぁと息を乱してぼぅっとしている。
 汗で額に張り付くほつれた髪が、何ともいえない色っぽさをかもしだしていた。
(たまらないや……)
 姉のそんな様子に興奮したのか、膣内に入ったままの肉棒に力がみなぎってくる。
「あ……大きくなってるぅ……」
 姉のトロンとしたその呟きに、慶介は我慢ができなくなった。
「姉ちゃんハッキリしなよ。俺と、弟と繋がって、セックスして気持ちいいって」
 ぐいっと腰を動かす。
「あっ……」
「弟のチンポが気持ちいいって」
 さらに動かす。
「あんっ……」
「弟の腰使いがたまらないって」
 腰を数度動かす。
「あっ、あっ、あっ……あぅんっ……」
「ほらほら、気持ちいいでしょ」
 腰の動きを加速させる。
「あんっ、あんっ、あんっ……ああんっ……あっ、はっ、はぅんっ……」
 動きを止めると、姉がはぁはぁと息を乱しているのが分かる。
「弟とするのは気持ちいいだろ? いけないことをするのって最高だろ?」
「でも……わたし……そんなの耐えられない……」
 姉の言葉に慶介は興奮した。 
 今の言葉は、近親相姦が気持ちいいと認める内容だったからだ。
 もう一押しだ、そう思った慶介は腰を激しく動かし始めた。
「いいんでしょっ……気持ちいいんでしょっ……俺とするのがっ……弟とするのが気持ちいいんでしょっ……」
「い、いやっ……はぅんっ……いけない、あっ……いけないのぉ……こんなことしちゃ、あんっ……いけないぃ……」
 目の前で上下に揺れ動く乳房を掴むと揉みしだく。
「だからいいんじゃないかっ……姉ちゃんはっ……俺のっ……弟のチンポをこんなにキツク締めてっ……それでもいけないって言うのかっ?……体はっ……こんなに俺のことっ……求めてるのにっ……気持ちいいってっ……言ってるのにっ……」
「いやっ……そんなこと、はぁんっ……だめよ、あんっ……気持ちいいから、あっ……だめなのよぉっ……姉弟で、あぅんっ……こんな、はぁっ……こんな気持ちのいいこと、あああんっ……しちゃ、あっ……いけないぃ……」
 もう一息とばかりに、慶介は腰を動かす。
「そうだろっ……気持ちいいだろっ……姉弟でするのって気持ちいいだろっ……たまらないだろっ……俺のチンポいいだろっ……」
「あぅんっ……あっ、あっ、あっ……ああぁんっ……凄いわっ……はぁんっ……慶ちゃん凄い、はんっ……慶ちゃんのこれ凄いのぉっ……」
 姉はすでに快楽に犯され始めている。
 慶介はもっと姉に快感を与えようとさらに気合を入れた。
「弟のチンポはっ……気持ちいいだろっ……弟のチンポに貫かれるのはっ……最高だろっ……」
「ああんっ……いいっ……最高っ……はぁんっ……慶ちゃんっ……慶ちゃん最高ぉっ……」
「俺みたいな弟がいてっ……良かったろうっ……弟とできてっ……最高だろうっ……」
「あっ……ああんっ……いいっ……慶ちゃんっ、いいわぁっ……ああっ……慶ちゃんがいて良かったっ……こんなっ……こんな気持ちのいいこと、あんっ……他の男じゃ味わえないぃ……ああんっ……慶ちゃんじゃないと、あっ……弟じゃないとだめぇっ……」
 ついに言わせた。
 姉に近親相姦の禁断の味を認めさせたのだ。
「俺もだよっ……俺もっ……姉ちゃんじゃなきゃ駄目なんだっ……」
 同じ思いを共有した、そのことが慶介を激しく興奮させた。
 これで姉は自分のものだ。これからずっと姉とセックスできる。
 慶介は理想の恋人を手に入れた嬉しさに、さらに快感が高まるのを感じた。
「姉ちゃんっ……姉ちゃんっ……姉ちゃんっ……大好きだよぉっ……」
 激しく腰を動かす。
「あっ、あっ、あっ……慶ちゃん、はぅんっ……私もよ、あんっ……私も慶ちゃん大好きぃっ……」
 その言葉にもう死んでもいいと思った慶介は、姉の体を力強く抱きしめた。
 唇に唇を押し付け、激しく舌を絡ませる。
 顔を左右に動かし方向を変えて唇を擦り合わせながら、姉の唾液を吸い上げる。
「んんっ……んっ……はぁっ……慶ちゃん、あんっ……いいっ……もっとぉっ……やんっ……あっ、あっ、あっ、慶ちゃん、あっ……凄い、んっ……すご、ああんっ……凄いぃ……」
 姉の両腕もいつしか慶介の背中に回され、両脚も腰をガッチリとはさみこんでいた。
 慶介は体を上下に動かし、体を激しく姉の肉体に擦り付ける。
 すべらかな肌。
 胸元で潰れる柔らかく豊かな乳房。
 肌を通して伝わってくる姉の感触全てが、慶介を快感に導いていた。
 その気持ちの良さに、まるで自分の体が一つのペニスと化したかの様に思った慶介は、姉という大きな膣に入り込んでいく錯覚を覚えた。
 姉と一体になりたい。そんな思いがそう思わせたのかも知れない。
「姉ちゃんっ……最高だっ……俺っ……姉ちゃんの弟でっ……ホント良かったっ……姉ちゃんっ……愛してるっ……」
「わたしもよっ……ああんっ……慶ちゃんのこと、あんっ……愛してるっ……」
 かわされる愛の告白。
 姉と弟という禁断の交わりでありながら、二人は真実の愛を感じていた。
 互いを求め、凄まじい快楽を与え合う。
 その行為が姉弟の絆を深めていく。
「あぅっ……いや、あんっ……気持ちよすぎて、あっ……止まら、あんっ……腰が、あっ……勝手に動いちゃうぅ……ああっ……はぅんっ……このままじゃわたし、あんっ……おかしくなっちゃうよぉっ……あっ、あっ、あっ……」
 姉は頭を左右に動かし、髪の毛を振り乱している。
「おかしくなっていいよっ……俺っ……おかしくなったっ……姉ちゃん見たいっ……」
 腰を今まで以上に激しく動かす。
「いやっ……なに言って、あんっ……ちょ、あっ……慶ちゃん激し、あぅんっ……激しすぎ、あんっ……ホントに、あっ……これじゃ、あんっ……おかしくなっちゃうぅ……」
 姉は口から涎をたらし、目はうつろになりかけている。
「あんっ、あんっ、あんっ……慶ちゃ、ああんっ……あっ、あっ、あああっ……もっと、あんっ……もっとぉ……いいっ、いいっ、いいぃんっ……慶ちゃん最高ぉっ……あんっ、はっ、あぅんっ……凄いっ、凄いっ、凄いぃんっ……慶ちゃぁんっ……」
 背中に爪が立てられる。
 その痛みさえも快感に感じるほど、慶介の体は姉の淫靡な肉体に取り込まれていた。
「姉ちゃんっ……俺っ……もうイくっ……イくよっ……」
「いいわっ……お姉ちゃんも、あんっ……イくからっ……」
 その言葉に慶介は最後の力を振り絞る。
「あっ、あっ、あっ……激し、あぅんっ……あんっ、あんっ、あんっ……慶ちゃん、はぅんっ……いいっ、いいっ、いいっ……そんな、あっ……凄い、あふんっ……あんっ、あっ、ああんっ……慶ちゃん、あっ……慶ちゃん、ああっ……慶ちゃん凄いぃっ……ああっ、ああっ、ああっ……イくっ、イくっ、イっちゃうぅぅっ……!」
 姉がギュッと体を抱きしめてくる。
 それと共に慶介は精液を放った。
 ドクドクドクと凄まじい量の精液が姉の膣内に放出される。
 慶介は息を切らしながら姉の体の上に横たわった。


 姉が頭を撫でている。
 目を向けると嬉しそうな表情の姉の顔があった。
 軽くキスをされる。
「もうっ、ホントに慶ちゃんは……可愛いんだからっ♪」
 ギュッと頭を抱きしめられた。
 乳房の柔らかな感触が心地いい。
「お姉ちゃんねぇ、昔から慶ちゃんのこと、可愛くてしょうがなかったのよ、知ってた?」
 初耳である。
 慶介の記憶ではあまり可愛がられた覚えがない。
「あ、今そんなことない、とか思ったでしょ」
 図星を指されて動揺する。
「ふふ〜〜ん、お姉ちゃんには何でもお見通しなんだぞぉ〜〜」
 嬉しそうに笑う。
「私の教育方針には甘やかしというのはないの。だから厳しくしつけたの」
「なんじゃそりゃ……」
 あまり嬉しくない教育方針に力が抜ける。
「だって、お姉ちゃんに頼ってばかりの男に育って欲しくなかったんだもん。一人で何でもできるいい男になって欲しかったの」
 そう言われてみれば、確かに自分は勉強、スポーツ、ついでに家事全般をこなす事ができる。
 全て姉にどやされ、脅されながら習得したものだった。
「ホント、慶ちゃんは私の理想どおりの男に育ったわ」
 姉は嬉しそうに慶介の顔を見つめた。
「でもまさか、ファーストキスから初体験の世話までするとは思わなかったけど……」
 顔を赤らめながら目線をそらす。
「いいじゃない。おかげでお互い凄く気持ちよくなれたんだし……」
「それはそうだけど……」
「それに、そこまで苦労して育てた弟が、見知らぬ女に取られても姉ちゃんは我慢できるの?」
「いやっ、それは絶対いやっ!」
 突然大きな声で否定する。
 そして自分でその声の大きさに驚いたように押し黙った。
「大丈夫だよ。そんなこと絶対にないから」
 慌ててなだめると、姉は少し表情を暗くした。
「はぁ……もしかしてずっとそう思ってたから、酔っ払った時にしちゃったのかなぁ……」
「え?」
「慶ちゃんを誰かに取られるのが嫌で、でも姉弟だからいつか恋人が出来ちゃっても文句言えないし……だからせめて慶ちゃんの最初の相手には自分がなりたいと思ってたんじゃないかって……」
 なるほど、そういう割り切り方もあるのかと慶介は思った。
「初体験って一生忘れないと思うから、そうすると慶ちゃんの心の中に一生残れるなって、思って……」
 慶介は姉の自分に対する愛情の深さに嬉しさでいっぱいになった。
「姉ちゃん可愛い……」
 ギュッと抱きしめる。
「あんっ……いきなりどうしたの?」
「だってあんまり可愛いこと言うから……」
 ポカッと頭を叩かれる。
「あんたねぇ、年上に向かって可愛いはないでしょう。もっとお姉ちゃんを敬いなさい」
「でもさ、こうすると、姉ちゃん可愛い声だすじゃん」
 乳房を軽く揉む。
「ひゃんっ……こ、こらっ、そういうことは、あんっ……って止めなさい、ああんっ……」
 悶える姉の姿はやはり可愛かった。
「はぁはぁはぁ……いい? こういう事はこういう時にしないの」
 息を乱しながら姉は呟く。
「じゃあ、どういう時にしていいの?」
「え?」
 慶介の問いに一瞬姉は黙り込む。
「……父さんと母さんがいる時は駄目よ……それと今日みたいに朝からってのは嫌……」
 恥ずかしそうに顔を赤くしながら囁く。
 その言葉に、慶介は先ほど考えていた計画を姉に告げた。
「え? 一人暮らし?」
「そう、姉ちゃん大学生じゃない。だから一人暮らしをするんだよ。理由はやっぱり大学が遠いとか、一人暮らしを経験してみたいとか言ってさ……で、俺が遊びに行くようにすれば、好きな時にできるよ」
「そ、そうね……」
 最後の「好きな時にできる」にその様を想像したのか、姉は顔を赤くした。
「じゃあさ、さっそく今日部屋探そう」
「え? もう?」
「善は急げさ。それに俺、姉ちゃんと毎日しないと耐えられそうにないし」
 慶介の言葉にますます姉は顔を赤くする。
「俺、姉ちゃんと同じ大学行くからさ。そしたら一緒に住もうよ。そうすれば誰に気兼ねなく毎日できるぜ。あ、そうだ。姉ちゃんに勉強教えてもらうって事にすれば行きやすいな」
 慶介はこれからの姉との生活に心躍らせていた。
「慶ちゃん……」
「なに?」
 突然の姉の沈んだ声に慶介は身構える。
「分かってるの? 私達はいけないことをしてしまったのよ。慶ちゃんはこれからずっとそれをするつもりみたいだけど……」
「分かってるよ。分かってるからこそ、俺は姉ちゃんとしたいのさ」
「え?」
「姉ちゃんだって分かってるはずだよ。あの気持ちよさ。あれは姉弟じゃないと体験できないって。姉ちゃんもあの快感を忘れることなんてできないだろ」
「……ええ……」
「だったらそれでいいじゃない。結婚はできないけど、二人でずっと暮らしていこうよ。仲のいい姉弟として一生。俺、セックス抜きにしても姉ちゃんのこと愛してるから」
 慶介の言葉に姉の顔は真っ赤になった。
「わ、私も慶ちゃんのこと愛してるわ……」
「愛する二人が一緒に暮らす。何の問題もないよ。さ、そろそろ起きて朝ご飯を食べようぜ」
「ええ、そうね。おなか空いちゃった」
 いきなり日常的な会話になったことに戸惑った様子を見せながら、姉は笑った。
「姉ちゃん、大好きだよ……」
 顔を近づけながら囁く。
「私もよ……」
 言葉が終わるか終わらないかのうちに唇を姉の唇に押し付ける。
 慶介の心は幸福に満たされていた。












あとがき

 第二作は姉弟相姦です。
 母に次いで好きな相姦が姉なんで。
 今回は「酔っ払った姉に誘惑されてしちゃう」というものでしたが、「次の日の朝」というもう一つのステップまでいってみました。
 酔っ払ってて覚えてない姉と、そんな事はお構い無しに襲い掛かる弟、そこら辺を書きたかったんですよ。
 私はどうも「いけないわ」と言わせるのが好きなんで、それがないと興奮しないんですよね。
 まあ、この作品でだいぶ語りましたが「禁断の行為」というのが近親相姦の醍醐味ですし。
 背徳感のないセックスじゃ近親相姦じゃありません。
(2004.7.5)



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