夜這い


 物音に慎一は目を覚ました。
 母が帰ってきたのである。
 慎一は十五歳。母は一人で慎一を育て上げてくれたのだが、不景気の中、残業を多くしている。
 学校から帰るといつも居らず、帰ってくるのが遅い母のことを寂しく思いながらも慎一は常々感謝していた。
 狭いアパートの部屋の中、少し離れた場所で母が着替えをしている気配がする。
 普段は何とも思わず、先に寝ていることを申し訳なく思いながら寝入るのだが、今日は少し事情が違った。
 帰りに寄った友人の家で見た、アダルトビデオの映像が脳に焼き付いて残っていたのである。
 見せてもらったビデオの数本は普通の若い女の子のものだったのだが、最後に出てきた作品の内容が現在慎一の心を動揺させる要因となっていた。
 それは熟女モノであり、しかも母子相姦モノだったのである。
 女優は年齢がいっているとはいえ非常に美人で、肉体もかなり綺麗だった。
 若い娘にはない肉感的な肉体の魅力と、母子相姦という設定が慎一をそれまでになく興奮させた。
 息子の名前を呼びながら喘ぐ母親。
「駄目よ駄目よ」と言いながらも、気持ち良さそうに悶える様子にひきつけられたのである。
 そのビデオを思い出しながら、慎一は傍で着替える母の様子が気になってしょうがなかった。
(お母さんは、どんな体をしてるんだろう……)
 母はかなり美人だった。
 慎一はそのことを昔から自慢に思っており、ビデオの女優にも負けるとは思ってはいなかった。
 体に関しても母の方が綺麗に違いないと思い、その確認をしたくなっていたのである。
 母が着替えをしているのは横になっている慎一の背後で、今のままではコッソリと覗くこともできない。
 慎一は、寝入っているフリをしながら、できるだけ自然に見える様に寝返りをうった。
 寝ていないことがバレたところでどうという事はないのだが、やましい考えを持っているため緊張したのだ。
 少し間をおいてから、ゆっくりと瞼を少し開ける。
 薄暗い部屋の中で着替える母の姿が見える。
(あっ!)
 思わず声を出しそうになって、慌てて飲み込んだ。
 暗いはずの部屋で母の姿だけがボンヤリと光って見えたのだ。
 光って見えたのは母の雪のように白い肌のせいだった。
 上半身にブラジャーしか付けていない母の姿に、慎一はビデオを見た時以上の興奮を覚えた。
 ずっと見ていたい慎一の思いは裏切られ、母はあっさりと上からパジャマを着てしまう。
 慎一はガッカリしながらも、こちらに母の視線が向けられたため、慌てて目を閉じ寝ているフリをした。
 母は慎一の思いも知らず、横に敷かれている布団に入り、すぐに寝息をたて始める。
 母の寝息が安定し始めたのを確認すると、慎一はムックリと起き上がった。
「お母さん……」
 囁くように声をかける。
「……」
 母の寝息に変化はない。
 続けて何度か声をかけ、完全に母が寝入っていることを確認した慎一は、ゆっくりと母の布団の傍によった。
 起こさないよう慎重に布団を剥いでいき、母のパジャマ姿を現わにする。
 ゴクリと唾を飲み込みながら、パジャマのボタンを外すと、シンプルなブラジャーに包まれた乳房が表に出る。
 深呼吸し、ブラジャーを上に持ち上げると、ぷるるんっといった感じで母の豊かな乳房がまろび出た。
(……!)
 息を呑む。
 そこに現れたのは、ビデオの女優など比べ物にならないくらい美しい母の乳房であった。
 雪のように白い乳房は呼吸に合わせて上下に揺れ、その頂点にある葡萄色の乳首は乳房が揺れるたびにその位置を微妙に変えた。
(綺麗だ……)
 慎一は母の美しい乳房に見惚れ、しばらく動かずにジッと見つめ続けた。
 母の乳房を見たのは小学生の時に一緒に風呂に入って以来だったが、その頃の記憶はあまりない。
 しかしそのかすかに残る記憶を探ってみても、今感じている様な美しさに対する興奮はなかっただろう。
 この興奮は芸術作品に感じる「美」としての興奮なのだが、目の前にあるのは冷たく固い彫刻ではない。
 息づくたびにそれに合わせて膨らみ揺れる、温かく柔らかい肉なのだ。
 その事に無意識のうちに気がついた慎一は、自然と手を母の片方の乳房に伸ばした。
 軽く触れてみる。
(!……)
 触れたことに自分で驚き、恐る恐る母の表情の変化を確認すると、母は何事もないように眠り続けている。
 慎一は深い息を吐き出すと、さわさわと撫でる様に母の乳房に手を這わせ、指に軽く力を入れてみた。 
(柔らかい……)
 その感触はまるでつきたての餅を掴むようであり、あまりの柔らかさ気持ちの良さに、慎一は夢中になって揉み続けた。
(なんて……なんて気持ちいいんだ……)
 手に感じられる快感に慎一の肉棒は激しく勃起し、先走りの汁がパンツを濡らしていた。
 赤子の頃に慎一に栄養を与えてくれた母の乳房は、十五年後の現在、思春期を迎えた息子の肉欲を発散させるモノとして再びその役目を果たし始めていた。
 片方だけで我慢できなくなった慎一は、両手で母の乳房を持ち上げる様に揉み始める。
 様々な方向に歪み形を変える乳房は、視覚的にも慎一に興奮を与えた。
「う……っん……」
 夢中になるあまり力の加減を忘れたためか、母が苦しそうな声を発した。
 慎一は一瞬ビクッとして動きを止めたが、母の様子に変化がないことを確認すると、再び力加減に気をつけながら揉み続ける。
 やがて我慢できない様に乳房の頂点にある葡萄色の乳首に唇を近づけると口に含んだ。
 舌先でレロレロと乳首を弾き、チューッと吸い取る。
「う……んっ……あっ……」
 母の声が漏れる。
 その声は先ほどの苦しそうな声ではなく、明らかに悩ましい艶を含んでいた。
 そのことを本能的に理解した慎一は、母が目覚める恐れを忘れたかの様に、もっと母に悩ましい声を出させようと乳首を舐め、吸い、乳房を揉みしだいた。
「ああ……あっ、あんっ……んんっ……」
 慎一が乳房に送る刺激に無意識のうちに反応しているのか、母は欲情にその白い肌を薄い桜色に染め、体をクネクネと微妙に動かし始めた。
 はぁはぁと荒い息をつきながら、ひとまず乳房に対する欲情を発散させた慎一は、続いて対象を母の下半身に向けた。
 パジャマのズボンをゆっくりと降ろす。
 パンティだけになった母の姿をしばらく見つめた後、その下半身を覆う最後の一枚にも手を伸ばし、静かに剥ぎ取った。
 美しい母の脚を左右に開くと、その間に顔を突っ込む。
 ムッとする女の匂いにクラクラとしながらも、妄想しようとしてもできなかった母の秘所に顔を近づけた。
(これが……お母さんのアソコ……)
 部屋には外からの光しかないためハッキリと見ることはできないが、それでもボンヤリと見える母のそこは、とても柔らかそうな様子をしており、少しテラテラと光を発していた。
(濡れてる……!)
 女性のそこは感じると濡れるという事をビデオで知っていた慎一は、自分の乳房に対する行為によって母が濡れていることに嬉しさと興奮を覚えるのだった。
 目の前にある母の秘所に口をつけ、ビデオでやっていた行為を真似るように、舐め、吸い始めた。
「あっ……んんっ……ああん……うんっ……」
 母の喘ぎが激しくなる。
 舌先が偶然、ポテッと膨れた豆の様な部分に触れた。
「ああっ!」
 母の体が仰け反った。
 突然の激しい母の動きに一瞬呆気にとられた慎一だったが、それが女性にとっての男性器とも言えるクリトリスであることに気がつくと舌先をそこに集中させる。
「ああっ……あっ……いいっ……え? 何……?」
 母の声が驚きに変化した。目を覚ましたのだ。
「ああ……誰? 誰なの……」
 誰だか分からない人間が己の股間に顔をうずめているのだ。その恐怖は相当なものであろう。
「僕だよ……」
 母を安心させるため、慎一は股間から顔をあげ笑顔を向けた。
「慎ちゃん……あなた……」
 母は見知らぬ人間ではないことに一応落ち着いたようだったが、代わりに信じられないといった表情している。
「な、何やってるの……自分が何をやっているのか分かっているの? 早く離れなさい! 慎ちゃんどうしてこんな、あんっ……やっ……何を……止めなさいって言ってるで、ああっ……」
 再び慎一は母の股間に顔を戻し、クリトリスを責め始める。
「だめよだめ……こんな……こんなことしちゃ、ああっ……」
 言葉で否定しても体は反応している。
 その事に慎一は喜びを感じ、舌先に気合を入れる。
「ああっ……いやっ……そんな激し、あっん……慎ちゃん駄目よ、こんな……ああっ!」
 母は体を弓の様にのけぞらせ、シーツを強く掴むと小刻みに体を震わせている。
 やがて全身の力が抜けたように、グッタリと布団の上に横たわった。
(イったんだ……)
 ビデオで女優が「イクぅっ」といった後の状態と母の様子が酷似していたため、童貞ながら慎一は母がイッたのだと思った。
 そして母をそこまで気持ち良くさせたことに嬉しさを感じ、目の前で荒い息に合わせて上下する形のいい豊かな乳房に見とれた。
 ゴクッと喉を鳴らせた慎一は、いよいよ己の肉棒を母の肉体に挿入する決意をし、体を起き上がらせた。
 肉棒を握り、照準を合わせゆっくりと母の秘所に近づける。
「うっ……」
 先端が何かに触れた感覚に慎一はうめき声を上げた。
 それは今までに感じたことのない凄まじく気持ちのいい感触だったのだ。
(先端が当たっただけで何て気持ちの良さなんだ……)
 実際に母の胎内に入れたらどんなに気持ちいいのか、慎一はその想像に興奮し、それを現実のものにすべく腰を進めた。
 なかなか入り口に入れることができず、肉棒を母の股間に滑らせる。
 その快感だけでイってしまいそうになるのを堪えながら続けていると、ある瞬間、肉棒が何か柔らかいところににゅるりと入り込んだ。
「ううっ……!」
 それまでの快感とは比べ物にならない凄まじい快感が慎一を襲った。
(あ、温かい……こ、これが……女の人のアソコ……なのか……)
 歯を食いしばり、体を小刻みに震わせながら肉棒を襲う快感に耐える。
 まだ動いていないのに肉棒を覆う柔らかなヒダヒダが微妙に蠢き、とんでもない快感を与えてくるのだ。
 オナニーなど比べ物にならないその快感に、慎一は顔をのけぞらせ、歯を食いしばって射精してしまわない様に耐えた。
(き、気持ちいい……こんな……こんな気持ちのいいこと……今まで知らなかったなんて……)
 これまでの人生で感じたことのない快感に、慎一は惚けた表情で空中を見つめた。
 母の中は他の何物にも変えがたい凄まじい気持ちの良さだった。
(こ、こんなの反則だよ……気持ち良すぎるよ……お母さん最高だ……)
 身近にこれほどまでの快感を与えてくれる存在がありながら、今までオナニーだけで済ましてきた自分が馬鹿のように思える。
 さっさと母とセックスすれば良かったと慎一は思った。
「……あ、あなた、何をしてるのっ……!」
 意識を取り戻した母が、繋がった部分を見つめ驚きながら叫んだ。
 その振動が伝わり慎一の肉棒に快感が送られる。
「あ、お母さん……う、動かさないで……イっちゃうよ……」
「何を言ってるの! 抜くのよ、抜きなさい!」
 母は体を枕の方に動かして逃れようとする。
 しかしその程度で肉棒が抜けるはずもない。母の微妙な体の動きによってますます快感が肉棒を襲う。
 母の逃げようとする行動に、射精してしまうことよりも肉棒が抜けてしまうことを恐れた慎一は、とにかくセックスというものを完遂しようと腰を動かし始めた。
「あっ、腰を動かしちゃだめ……あんっ……だめだって、あっ……言ってるのにぃ……」
 母が激しく喘ぎ始めたのを見た慎一は、その姿にますます興奮した。
 慎一の腰はすでに自分の物ではない様に勝手に動いている。
 まるでそうする事が正しい様に、教えられてもいない動きを続けていた。
「やだ、やめて……あんっ……止めなさいっ……し、慎ちゃんあなた、ああっ……どうしてこんな、あぅんっ……」
 どんなに言われようと慎一にはその声は届かなかった。
 いや、届いてはいるのだが、あまりの快感に喘ぎ声にしか聞こえていないのだ。
 腰を動かすたびに愛する母が気持ち良さそうに喘ぐ姿は、肉棒からくる快感に相乗効果を与え、凄まじい快感を慎一に与えていた。
「あんっ……いやっ……あぅんっ……だ、だめぇ……」
 激しい腰使いに、いつの間にか母も喘ぎ声しか発しなくなっていた。
「ああっ……慎ちゃん……す、凄いわっ……どうしてこんな、あんっ……だ、だめっ……信じられないっ……」
 悩ましく自分を賛美する母の声に征服欲を刺激され興奮した慎一は、ますます腰の動きに力を入れていった。
「こ、こんなっ……あんっあんっあんっ……だめ、だめよぉ……あっ……だめだったらぁ……あんっ……こんな気持ちいいこと、あぅんっ……しちゃ、あっ……いけないことなのにぃ……」
 母の言葉で、今自分が実の母とセックスを、禁断の行為をしているのだという事実を改めて認識した慎一は、そのことで興奮が頂点に達し、肉棒がもう弾ける限界まできていることを感じた。
「お母さんっ……イくよっ……僕、イくよっ……」
「ああっ……だ、だめよ……あんっ……だ、出しちゃだめっ……ああっ……だめよぉ……あんっ……出しちゃだめぇ……」
「イくっ……!」
 腰を震わせて慎一は精液を放った。
 ドクドクと肉棒の中を精液が走りぬける。
「ああっ……あああああっ……ああっ……!」
 その感覚を感じたのか、母は微かに震えながら体を仰け反らせ、しばらくするとグッタリと布団の上に横たわった。
 はぁはぁはぁ、と慎一は息を切らせながら母の上に倒れこんだ。
 柔らかい母の肉体は、まるでクッションの様に慎一を包み込み、その柔肌の感触は体を合わせているだけで気持ちが良かった。
 慎一は初めてのセックスに感動を覚えていた。
 十五年前己が生まれた場所へ肉棒を埋め込み、精液を放ったのだ。
 何とも言えない感動と信じられない快感の双方が、慎一を満足の極致に至らせていた。
 母の肉体はまるで麻薬だ。
 肌は触れているだけで快感を呼び起こし、胸に当たる双乳の柔らかさはそれだけで慎一を狂わせた。
「慎ちゃん……」
 母の声に頭を動かし、顔を母の方へ向ける。
「もうこんなことしちゃダメよ……今のことはお母さん忘れるから、慎ちゃんも忘れなさい……」
 疲れたように語る母の言葉は、女体という肉欲の虜になり始めた少年に伝わりはしなかった。
 しかも体は未だに繋がったままなのだ。
 肉棒だけでなく、肌という肌から女体の甘美な感触が送られてくる。
 慎一は母の顔を見つめているうちに、いやらしく濡れているその唇に惹き付けられ己の唇を押し付けた。
「んっ……んんっ……んんんっ……」
 突然の行為に母は目を見開き、何とか唇を離そうとする。
 慎一は強引に舌を母の口内に送り込むと舌を捉え吸い上げた。
「んんっ……んんっ……」
 舌を絡ませながら乳房に手を伸ばし揉みこむ。
「んっ! んんっんんっ……」
 母は首を振って逃れようとするが、慎一は逃すまいと追いかけながら乳房をギュッと握った。
「んんんっ……!」
 乳房からの快感か、母は体をピクッとさせ動きを止める。
 抵抗がやんだ事に気を良くした慎一は、口内で舌をからませ、しばらくその快感に浸った。
 慎一が唇を離すと、母は呆然とした表情を浮かべノロノロと体を起こした。
「忘れなさい……忘れるのよ……もうこんなことしちゃダメよ……」
 母は自分に言い聞かせるかの様に先ほどと同じことを呟くと、体を離して肉棒を抜こうとした。
「あぅんっ……!」
 悩ましい声を上げる。
 慎一の肉棒は、先ほど精液を放ったばかりだというのにすでに勢いを取り戻しており、抜ける瞬間に激しく母の膣内を刺激したのだ。
「こ、こんな……」
 そのあまりの回復の早さに母は驚愕している様だった。
 だが慎一にしてみれば当然のことである。
 一度放ったとはいえ、その後に母とキスを繰り返し乳房を揉んでいたのだ。
 しかもまだ十五歳という若さもある。興奮によって肉棒が回復してもおかしなことはない。
「お母さん、またしようよ……」
 慎一は甘えるように乳房を揉むと、顔を寄せ乳首を唇に含んだ。
「あっ……!」
 不意打ちの攻撃に母は悩ましい声を上げた。
「だ、だめよ……もうしちゃだめよ……」
 母の声を打ち消す様に、慎一は乳首をチューっと吸い上げた。
「あーー! だ、だめぇ……」
 すでに数度イかされているため敏感になっている乳首を吸われた母は、耐えられない様に一度起こした体をクタクタとよろめかせる。
 慎一はその母の様子に気を良くし、さらに激しく乳房を揉み、乳首を舌で弄び、吸った。
「あっあっあっ……あぁん……あんっ……」
 再び肉欲の快感に取り付かれ始めた母は、いやらしい声を上げる。
「だ、だめなのよ……あっ……こんなことしちゃ……ああっ……だめぇ……」
 まるで己の肉欲を振り払うかの様に慎一を引き離した母は、ヨロヨロと背を向け、四つんばいになって逃げるように布団の上を動いた。 
 しかしその腰をすぐに慎一は掴む。
「今度はバックで入れるね……」
「だ、だめよっ! そんなことしちゃだめっ!……慎ちゃんあなた、自分が一体何をして、あぅんっ……」
 母の必死の言葉は、挿入された肉棒によって中断させられた。
 一度挿入したとはいえ慎一もまだ慣れているわけではない。肉棒を覆う気持ちのいいヒダヒダの感触に歯を食いしばった。
 母の膣内は肉体の持ち主の意思を無視し、再びやってきた肉棒を歓迎するかの様に包み込み、ウネウネと動いて優しく締め上げた。
「お、お母さんのここって最高だよ……」
 慎一は腰を動かし始める。
「あっあっあっ……ああんっ……い、入れちゃだめって言ったのにぃ……慎ちゃん、どうしてお母さんの言うことが、あんっ……聞けないのぉ……」
 すでに甘えた様な声になってしまって、母親としての威厳も何もない。
「それはっ……お母さんの体がっ……あんまりっ……気持ちいいからだよぉっ……」
 腰を動かし、母の肉体から発せられる快感に悶えながら慎一は答えた。
 一度射精して余裕があるとはいえ、それでもまだまだ経験のない少年の肉棒にとって母の膣内は気持ち良すぎた。
 若々しい少年の肉棒から全ての精を吸い取ろうかというようにいやらしく蠢く熟れた女体。
 それは全てが慎一の肉欲を発散させるために用意されていたかの様にピッタリとハマった。
 後ろから乳房をギュッと掴むと、柔らかな感触が手に伝わってきて快感が増す。
(どうしてこんなに柔らかいんだろ……)
 母の乳房はとにかく気持ちよかった。
 その餅の様な柔らかさは揉んでいるだけでイってしまいそうになる。
「ああんっ……慎ちゃんやめて……ああっ……こんなことしちゃいけな、あんっ……いやっ、そんな風に腰を動かし、あっ……だめ、そんな腰の動きぃ……ああんっ……おかしくなっちゃうぅ……」
 知らないうちに腰の動きが早くなり、母の喘ぎ声も激しくなっていた。
 母親とのセックスという禁断の行為が精神を高揚させるのか、母親の肉体というのは、そもそも息子の肉体と繋げると最も快感を増す様に作られているのか、精神的にも肉体的にも信じられないほどの快感が慎一を襲う。
 他の女性との経験はないが、もし経験したとしてもこれほどの悦楽を得られるとはとても思えない。
 肉体的にはあるかも知れないが、精神的にこの快感と同じ高まりを得られるとは思えないのだ。
「だ、だめなのよぉ……こんな……ああんっ……感じちゃだめなのにぃ……でも、あっ……気持ちいいのぉ!……」
 母も慎一と同じ事を思ったのか、禁断の行為にのめりこみ始めている。
 その事に興奮した慎一は、ますます腰の動きに力を入れた。
「あんっあんっあんっ……慎ちゃ、凄いっ……あんっ……凄いよぉ……あっあっあっ……どうしてこんなに上手いのぉ……やだっ、あんっ……お母さん、あぅんっ……気持ち良すぎて、あっ……おかしくなっちゃうぅ……」
 母が頭を振ると、それに合わせて長く美しい黒髪が激しく揺れた。
 その様子に視覚の快感中枢を刺激された慎一は、もう耐えられそうになかった。
「お母さんっ……お母さんっ……イくよっ……僕、イくよっ……」
「いいわっ……あんっ……お母さんもイくっ……ああんっ……イっていいわよっ……」
 母の合意の言葉に嬉しさと快感を覚えた慎一は、さらに激しく腰を動かす。
「あっあっあっ……もっともっとよぉ……もっと激しく突いてぇ……あぅんっ、ああっ……凄いぃ、慎ちゃん凄いぃ……慎ちゃん凄いのぉ……あっあっあっ……イくっ、イくっ、イっちゃうぅ……あああああっ……!」
 母の激しい喘ぎ声と共に膣内がキュッと締まり、ヒダヒダが慎一の肉棒を包み込む。
 その快感に耐えられなくなった慎一は、母の胎内に精液を放った。
「ああああっ! あああああっ! あああああっ!」
 母は体を仰け反らせると、激しく体を弛緩させ、グッタリと上半身を布団に押し付け震える呼吸を漏らした。
 慎一も息を切らしながら母の背中に顔を押し付ける。
 しばらくそうしていたが、やがて呼吸を整えた母が体を反転させ、慎一の頭を胸に抱き寄せた。
「もうっ、あなたって子は、しょうがない子ね……」
 その言葉にもはや咎める口調はない。
「お母さん……」
「なに……?」
「大好きだよ……」
「私もよ……」
 慎一は体を起こすと母に優しく口付けした。
「でさ、もう一回いい?」
「え?」
「またしたくなっちゃったんだよ」
「え? 嘘でしょ? もうそんな……」
 驚く母の視線の先には、確かに元気を取り戻している慎一の肉棒があった。
「いいでしょ、入れるよ」
「え、ちょっと、やだっ、止めなさい。そんなっ、ああんっ……」
 再び挿入された肉棒の逞しさに、母はすぐに快感を感じ始めている。
「やっ、そんなっ……激し、あんっ……お願い休ませてぇ……あっあっあっ……どうしてこんなに……凄い、凄いのぉ……慎ちゃん凄いぃ……あぅんっ……」
 目の前の母はすでに快楽の波に飲み込まれており、肉欲に支配されたその表情は、息子を誘うかの様にとてもいやらしく見えた。
 腰の動きに合わせて揺れる豊かな乳房の振動は肉棒を通じて伝わり、そのことで愛する母と繋がっていることを意識した慎一は、嬉しさとともに背徳的な肉欲がさらに燃え上がるのを感じた。
「あぅんっ……やめてっ……あんっ……だめよ、だめなんだからぁ……こんな、あんっ……凄いの、あっ……凄いのぉ……」
 母の膣はまるで己が作り上げた半身を取り戻そうとするかの様に肉棒を奥へ奥へと引きずりこみ、精を取り込もうとウネウネ動きまくる。
 絡みつく触手はヌメヌメと肉棒を包み込み、柔らかくキツく締め上げる。
 肉欲に狂った熟れた女体が与える凄まじいまでの快感にうめき声を上げながら、もっと母との禁断の行為に快感を呼ぼうと慎一は腰を激しく動かしながら母に語りかけた。
「お母さんっ……いいでしょっ……僕と繋がってっ……いいんでしょっ……気持ちいいんでしょっ……」
「な、なにを、あぅんっ……言って、ああんっ……こんなことしちゃいけ、あっ……私とあなたは親子、ああっ……血が繋がってる、ああんっ……いけないことなのよぉ……」
「でもっ……気持ちいいんでしょっ……凄いってっ……僕のこれが凄いってっ……言ったじゃないっ……気持ちいいってっ……言ったじゃないっ……」
 母は自分の気持ちをごまかしている、そう思った慎一は肉欲に素直にさせようと気合を入れて腰を動かした。
「でも、ああっ……だめなのよ、あぅんっ……これはいけないことなのぉ……」
「なんでさっ……こんなに気持ちいいのにっ……お母さんだってっ……気持ちいいんでしょっ……」
 母の否定の言葉とは裏腹に、慎一の肉棒にはヌメヌメとした膣壁が「もっと快楽を」と言わんばかりに締め付けてくる。
「だから、ああんっ……気持ちいいから、あっ……気持ちいいからいけないのよぉ……あっあっあっ……親子で、あんっ……母親と息子が、あっ……こんなことしちゃいけないのぉ……ああんっ……気持ちいいから、あっ……親子だと気持ちいいから、あんっ……しちゃいけないのよぉ……」
「でもっ……凄く気持ちいいんだよっ……お母さんのっ……気持ちよすぎるんだよっ……」
 母が嘆けば嘆くほど膣の締め付けは激しくなる。その精神と肉体の相反する状態に、慎一はもっと母に快感を与え、精神も受け入れるようにしようと腰の動きに力を入れた。
「だからやめないと、あうんっ……気持ちよすぎるからやめないと、あああっ……わたし、あんっ……だめになっちゃうぅ……ああああっ……慎ちゃん凄いんだもん、あっ……だめよぉ、ああっ……気持ちよくなって、あんっ……止められないぃ……」
「止めなくていいよっ……やろうっ……これから毎日っ……お母さんっ……やろうっ……」
「だめよ、ああんっ……そんなの地獄に落ちるわっ……」
「落ちるんだっ……二人で落ちれば怖くないよっ……」
「そんな、あんっ……」
 慎一は母の迷いを取り除こうと、もっと肉欲に精神を犯そうと腰の動きを激しくした。
「やっ、あっあっあっ……慎ちゃんこんな、あんっ……いけない、あっ……いけないわっ…………」
「いいんだよっ……僕とお母さんは……こうなることが正しいんだっ……」
「そんな、あぅんっ……そんなのだめよぉ、はぁんっ……いやぁ……あっ……こんなのいけないわ、ああっ……でも、あんっ……どうして、ああんっ……腰が勝手に動いちゃうのぉ……」
 激しく動く慎一の腰に、母の白い脚が絡みついてくる。
「もう知らない、あんっ……知らないから、あぅんっ……お母さんどうなっても、ああっ……知らないからねっ……」
 母の脚が腰に絡みついたこととその言葉に、慎一はついに母が自分との行為を了解したのだと思った。
 そしてその事に狂喜し、母の唇に己の唇を押し付ける。
「んっ……んんんっ……んっ……」
 さきほどとは違い、母は積極的に舌を絡ませてくる。
 背中にも両腕が回され、腰も脚で固定されていることで二人は完全に一体となっていた。
 胸で潰れる柔らかい双乳。
 絡まる舌先。
 ギュッと抱きしめられることにより感じる母のすべらかな肌。
 それらが肉棒に伝わる快感に加算され、さらに精神的にも受け入れられたことで慎一の快感は絶頂に達していた。
「お母さんっ……大好きだよぉっ……」
「私もよっ……私も慎ちゃん大好きぃっ……」
 先ほども交わされた言葉。
 だが今回の言葉は先ほどよりも重みが違った。
 母子相姦という行為を続け、生きていく覚悟の上での愛の言葉。
 その背徳感を伴う愛の告白は慎一を激しく興奮させた。
「慎ちゃん、あっ……もっとぉ、ああんっ……もっとぉ、あんっ……激しくしてぇ……」
 心得たとばかりに、慎一は両腕で上半身を支えると、先ほどまでとは比べ物にならないスピードで腰を振り始めた。
「あっあっあっ……凄い、ああっ……慎ちゃん、ああんっ……凄いのぉ……あんっ……どうしてこんな、あっあっ……凄いぃ……」
 母の脚で腰は固定されたままであり、その密着感はそれまでと違った快感を慎一に与えた。
「あぅん……あっ……はぁん……いいわ、いいわ、いいわぁ……慎ちゃんいいっ……もっとよぉ、もっとしてぇ……」
 普段からは想像できない母の乱れ具合に慎一の頭は痺れた。
 こんなにも女性というのは変わるものなのか、慎一はそれまでと違って快楽を受け入れるどころか、もっと呼び込もうとする母の態度に驚愕しつつそれを導き出したことに狂喜した。
「あんっあんっあんっ……慎ちゃん慎ちゃん慎ちゃ、あんっ……凄い凄い凄いぃ……あっあっあっ……お母さん、ああっ……気持ち良すぎて、あっ……気持ち良すぎてぇ……はあぁん……おかしくなっちゃうぅ……」
 母は頭を左右に振り、額にほつれた髪の毛を汗で張り付けながら快楽の渦に取り込まれている。
 母の乱れに合わせるかの様に、膣内はそれまで以上に肉棒を締め上げる。
 ヌメヌメとした膣壁は、肉棒を奥に差し込むとさらに奥へと引き込もうと蠢き、抜こうとすると逃がすまいと吸い付いた。
 精神的に合意したのが肉体にも影響を与えているのか、母の膣内はさきほどのものとは比較にならない快楽を肉棒に与えてきた。
 その快感に耐えられなくなってきた慎一は、ラストスパートとばかりに腰の動きを激しくする。
「あっ、はあぁんっ……あっあっあっ……慎ちゃん凄いのぉ……ああああっ……激しいの激し、あんっ……お母さん、もうだめ、だめよぉ……あんあんあんっ……気持ちいいっ気持ちいいよぉ……あぅん……あっあっあっ……凄い凄いすご、ああんっ……慎ちゃ、あんっ……激しいぃん……ああんっ……イっちゃうイっちゃうイっちゃうぅ……慎ちゃん慎ちゃん慎ちゃぁんっ……ああああっ……!」
 母のイったと思われる絶叫に合わせて、慎一は母の胎内に精液をドクドクドクと放った。
 三回目であるにも関わらずその量は凄まじいものがあり、しばらく射精は続き、慎一は体中の全てを吸い取られるかの様な錯覚を受けた。
 ようやく射精が終わると、グッタリしたように母の肉体の上に体を重ねた。
 慎一と母の荒い息が部屋に響きわたる。
 ふと気がつくと、母の手が頭に置かれ優しく撫でていた。
「お母さん……」
「あなたも大人になったのね……」
「ごめん……」
 肉欲が去って冷静になった慎一は、自分がしたことを振り返り母に謝罪した。
 母とセックスしたことを後悔はしないが、やり方が強引だったと思ったのだ。
「何を言ってるの……」
 母は苦笑した様に息を吐き出すと慎一を抱きしめた。
「悪いと思っているのならこれから毎日してよね」
「え……?」
 思ってもみなかった言葉に、慎一は驚いて母の顔を見つめた。
「女ってのはね、スイッチ入れられちゃうと抑えられないんだから……まったく、今まで恋人も作らず慎ちゃんのために頑張ってきたのに……」
「ご、ごめん……」
 なんだかよく分からない理由ながら、強引にしてしまったことを責められていると思った慎一はまた謝った。
「だから……責任取って毎日してよ……」
「うん……毎日するよ。僕、ずっとお母さんとしたかったんだから。毎日オナニーしてたし、大丈夫だよ」
「ホント?」
「うん、ホント」
「浮気しちゃ嫌よ」
「しないよ」
「でもなぁ、慎ちゃんも年頃だから、そのうち若くて可愛い彼女でもできちゃったらお母さんの事なんかほったらかしにしちゃうんでしょ」
「し、しないよ。それにお母さんの体凄いんだもん。お母さんの体以上の女の子なんていないよ」
「あら、ありがと」
 誉められて母は嬉しそうに微笑んだ。
「お母さん……」
「なに?」
「大好きだよ……」
「私もよ……」
 三度目になる言葉を交わすと、二人は静かに唇を合わせた。












あとがき

 処女作品です。
 母子相姦にしたのは、やはり基本だと思ったんで(笑)
 身近にいる異性として、一番甘やかしてくれて、セックスしても許してくれるどころか喜びそうなイメージがあるのが母親なんですよねぇ。母親は息子を恋人の様に思っていると言いますし。
「寝ている母親を襲う」というシチュエーションは、身近な女体である母親の肉体に触りたい、でも面と向かってやる度胸がないという臆病な息子の夢です。
 この作品みたいに上手くいったら最高でしょうな。
(2004.7.1)



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