妻の妹


 秀城は三十五歳。
 結婚して六年になる妻と二人暮しだ。
 子供はまだいない。
 結婚した当初は早く子供が欲しいと思い夜の夫婦生活に励んだものだったが、いつまで経っても子宝に恵まれない事からだんだんと行為は疎遠になっていった。
 今では年に一回するかしないかという実に寂しい状況だった。
 妻を愛していない訳ではないのだが、どこか冷めてしまったというか、興奮しなくなってしまったのだ。
 その証拠に性欲は普通にあり、一人になるとアダルトビデオを観ながら自慰にいそしんでいたりするのである。
 今日も妻が出かけているのをこれ幸いと、数本のアダルトビデオを鑑賞しながら楽しむつもりだった。
 プレイヤーにDVDを入れて再生すると、始まった内容は女子高生モノだった。
 秀城は女子高生が好きであったため、レンタル店で借りてくるアダルトビデオもこうした制服を着た作品ばかりだった。
 特にブラウスにリボンの制服がお気に入りで、可愛いAV女優がそうした格好で喘いでいる姿を見ると激しく興奮するのである。
 他にも巨乳好きなところがあり、はちきれんばかりに制服の胸元が膨らんでいるのを見るのが大好きだった。
 今再生しているビデオの女優もかなりの巨乳であり、ブラウスの前を開かれ乳房を揉まれ、乳首に吸い付かれて喘いでいる様子がたまらなかった。
 その女優は巨乳の割に幼い顔立ちをしており、首筋までの長さの黒髪が可愛らしさを強調し、さらには一見セックスなどしそうもない清純な雰囲気が嗜虐心をそそった。
 フェラチオをしているシーンになると、上目遣いが強烈な刺激となって思わず射精してしまいそうになるほどであり、秀城はそれに堪えながら激しく肉棒をしごいていった。
 しばらくするといよいよ挿入する段階になったのか、チェックのスカートがまくられ、男優が腰立ちになっている。
(うん、いい感じだな)
 制服を脱がさず、半裸の状態で挿入する事に秀城は嬉しさを覚えた。
 こうして制服姿でするのが良いのであり、それを脱がしてしまってはわざわざ制服モノを観る意味が無いのだ。
 時折途中から丸裸にしてしまう作品があるが、それを秀城は非常に不満に感じていたのである。
 テレビ画面では肉棒を入れられ甘く喘ぐ女優の姿が映っている。
 はだけたブラウスの間から豊満な乳房を揺らしながら、可愛い顔を快楽に歪めてベッドの上で喘いでいる様子は涎モノだった。
 真っ白な肌にはち切れんばかりの肉体。
 それは妻の肉体からはすでに無くなっている若い女の魅力だった。
(ああっ、一度でいいからこんな若い娘としたいなぁ……)
 肉棒を荒くしごき、叶わぬ夢を妄想する。
 男優の激しい突き込みに体を揺らしながらカメラ目線、つまり秀城の方を見つめている女優の切なげな顔がたまらず、そろそろ射精するかと気合いを入れた時だった。
 ピンポ〜〜ン……。
 玄関の呼び鈴が鳴り、誰かが訪ねてきた事を告げた。
(チっ、もうちょっとだったのに……)
 無視して自慰を続けても良かったが、今の音で気分が冷めてしまい続ける気力を失った秀城は、プレイヤーの停止ボタンを押すとパンツとズボンを穿いて玄関へ向かった。
「はいはい、どなたですか〜〜?」
 少々不満げな口調になりながらドアを開く。
(え……?)
 するとそこには驚いた事に女子高生が立っていた。
 しかも今まで観ていたビデオの女優が着ていた制服にそっくりな紺色のブレザーに身を包んだ姿でだ。
 顔も非常に可愛らしく髪型も同じであったため、まるで女優がビデオから抜け出してきたかの様な印象を受けた。
「お久しぶりです義兄さん。私、義妹の沙耶香です」
 女子高生はそう言いながらペコリと頭を下げてきた。
「あ、ああ……沙耶香ちゃんか、大きくなったねぇ……」
 義妹と言われてようやく誰であるのかが分かった。
 彼女は妻の妹であり、秀城にとっても血は繋がっていないものの義妹である少女だったのだ。
 結婚後に妻の家族は遠方に引っ越していて会う機会が全く無かったため、すぐには分からなかったのである。
 何しろ六年前だと沙耶香は小学生だ。ここまで大きくなっていては同一人物と認識できなくとも無理からぬ事だろう。
 一応写真などで容姿を見たりはしていたのだが、さすがにそれだけでは認識できなかったのだ。
「遊びに来ちゃいました。ふふっ、姉さん居ます?」
 沙耶香は楽しげに笑うと部屋の中の様子を伺う様に身を乗り出している。
「いや、あいつはちょっと出かけてるんだ。帰りは遅くなるって言ってたなぁ……」
 妻は久しぶりに会う友人と遊びに行っていた。
 もしかしたら泊まりがけになるかも知れないと断りを入れていたくらいであるため、帰ってくるにしても相当遅くなるだろう。
「え〜〜? そうなんですか〜〜? もうっ、タイミング悪いなぁ。せっかく私が遊びに来たのにぃ」
 連絡無しに来た方が悪いのだが、沙耶香の可愛らしい口調で言われると何やらこちらが申し訳なくなってくる。
 妻もそういった所が可愛いらしく、いつも沙耶香の事を話す時は嬉しそうだった。
 昔から仲の良い姉妹であり、家が離れてからも二人だけでちょくちょく会っていたくらいなのだ。
 最近はまた近くに引っ越して来たため、近々沙耶香を家に招くつもりだと妻は言っていたのだが、沙耶香の方から連絡無しに遊びに来るかも知れないから、もし自分がいない時に来たら宜しくと頼まれていたのを秀城は思い出した。
「せっかくだから上がっていく? 俺じゃ何だろうけど、お茶くらい淹れるから」
「いいんですか? やったぁっ。じゃあ、ちょっとお邪魔しま〜〜す」
 てっきり断るかと思っていたため、素直に誘いに乗ってくる沙耶香に驚く。
 この年頃の女の子ともなれば、自分の様なオジサンの相手などはしたくないだろうと思ったからだ。
 だが嬉しそうに靴を脱いで玄関に上がる姿から察するに、どうやら沙耶香はそういう事を気にしない性格らしい。
 それに連絡無しに遊びに来て悪びれないところからしても細かい事を気にしない様に思われた。
 それでいてそうした態度が可愛らしく見えるのだから、得な性格をしていると言えただろう。
 秀城は妻が妹を可愛がっている気持ちが何となく分かった様な気がした。


「じゃ、そこに座って」
 沙耶香を案内し居間のソファに腰掛けさせると、秀城はキッチンへ行ってコーヒーを淹れる準備を始めた。
(う〜〜ん、部屋に入れたはいいが、何話したらいいかなぁ……?)
 女子高生と話す機会など全く無いため、どういった話題を振ればいいのか分からなかった。
 取り合えず無難に学校の事でも尋ねようかなどと考え、カップにコーヒーを注ごうとした時だった。
「あっ、ああんっ……あっ、ああっ……」
 不意にとんでもない声が聞こえてきたため、思わずコーヒーをこぼしそうになる。
(やべっ……)
 それは先ほどまで観ていたアダルトビデオの音声だった。
 沙耶香の来訪ですっかり忘れていたが、DVDプレイヤーに入れっぱなしだったのだ。
 おそらく沙耶香が興味を引かれて再生したに違いなかった。
「あっ、あっ、ああっ……はんっ、はんっ、はぁんっ……」
 せっぱ詰まった感じの喘ぎ声が部屋に響いている。
 秀城は慌てて居間へ戻り、動揺して震える指で何とか再生を止めた。
 恐る恐る沙耶香の顔を見ると、面白そうな表情を浮かべて笑っている。
「いや、その……変なモノ見せちゃって、ゴメン……」
 別にこちらが悪い訳ではないのだが、何も知らない沙耶香にしてみれば仰天したに違いないだろうから秀城は取り合えず謝った。
「ううん、別に気にしてませんから。っていうか、珍しいものが観れたんで良かったです」
「そう言ってもらえると気が楽になるけど……できれば内緒にしといてもらえるかな?」
 家に帰ってから妻の両親に面白半分に報告されてはたまったものではなかった。
「大丈夫ですよ、話したりしませんから。それより義兄さんってこういうビデオが好きなんですか?」
 ホッとするのも束の間、沙耶香は答えにくい質問をしてきた。
「ま、まあね。好きじゃなきゃ観ないし……」
 取り合えず正直に答える。健康な男であれば当然の欲求なのだから別に構わないだろうと思ったのだ。
「ふ〜〜ん、それじゃ女子高生も好きなんですか?」
「うっ……それはたまたま女子高生モノってだけで、そんなに好きって訳じゃ……」
 またまた答えにくい質問をされ秀城はとまどった。
 本当は大好きなのだが、さすがに現役女子高生を目の前にしてそう答える度胸は無かったのだ。
「そうなんですか? でも他のも『女子高生』とか『セーラー服』とかタイトルに入ってるのばかりですよ?」
 沙耶香はレンタル店の袋からDVDを取り出しながら呟いている。
(し、しまった……)
 よりにもよって、今回はそうしたタイトルが入っている作品ばかりを借りてきていたのだ。
 せめてもう少し違うタイトルであれば誤魔化しもできたであろうに。
「あ、気にしないで下さい。それで軽蔑したりはしませんから。男の人がこういう制服を好きなのって知ってますし」
 沙耶香はそう言いながらスカートをクイっと持ち上げた。
(うぉっ……)
 その様子に思わず心臓が跳ねる。
 義妹とはいえ、制服姿をした女子高生がスカートをいじった事に興奮してしまったのだ。
(っと、いかんいかん。相手は義妹なんだからな。変なこと考えちゃ駄目だ)
 これが赤の他人であればそのまま欲望に満ちた視線を送れるのだが、妻の妹に対してそんな事はできなかった。
「そう言ってもらえるとありがたいよ……じゃ、コーヒー淹れてくるから……」
 すっかり打ちひしがれた気分になった秀城は、そそくさとキッチンへ向かった。これ以上この場にいるのが辛かったのだ。
(それにしても、可愛いよなぁ……)
 コーヒーを淹れながら改めて沙耶香の美しさに驚く。
 妻も美人だとは思うが、義妹の方はさらにその上をいっている気がするのだ。
 愛くるしい雰囲気が可愛らしさを高めているせいかも知れない。
 きっと将来は美人になるに違いないぞ、などと思いながらコーヒーをトレイに乗せて居間へ戻る。
(え……?)
 その瞬間、目に見えた光景に秀城は思わず体が震えるのを感じた。
 先ほどと同じ様に沙耶香がソファに腰掛けているだけなのだが、ただ一つだけ違うのは、制服の上着を脱いでいた事だった。
 ブラウスだけになったその胸元は、これでもかと言わんばかりの膨らみがあり、手で掴んでも溢れそうな大きさをしたそれは、秀城の欲情を刺激するのに十分な魅力があったのだ。
(うぅ……揉んでみたい……)
 両手でギュッと掴み、思い切り揉みしだいてみたい欲求が押し寄せてくる。
 それを何とか抑え込み、平然とした様子を装いながらテーブルにコーヒーの入ったカップを置いていく。
 だが今度はミニスカートから伸びる白く健康的な太ももが目に入り、思わずゴクリと唾を飲み込んでしまった。
 そこから上に視線を向ければ豊満な乳房の膨らみがあり、さらに上へ行くと、そうした肉体とは不釣り合いな幼さを残した可愛らしい顔がこちらを見て微笑んでいるのと目が合った。
 慌てて年甲斐もなく照れながら視線を外し、心臓をバクバクと鼓動させつつ秀城はソファに腰を下ろした。
「ふふっ、義兄さんってホント女子高生が好きなんですね?」
「え?」
「だってさっきから私のことジッと見てばっかり」
「そ、それはその……ゴメン……」
 さりげなく見ていたつもりだったのだが、どうやらバレバレだった様だ。
「いいんですよ謝らなくても。でもどうなんですか? 女子高生って事を抜いても、私って魅力的だと思います?」
「そ、そりゃあこんなに可愛いんだから魅力的だよ」
 胸もこれだけ大きいし、と心の中で付け加える。
「わっ、嬉しい……でもそれって胸が大きいからじゃないんですか?」
「な、何で?」
 見透かされた指摘に思わずたじろぐ。
「だって今、胸見ながら言ってましたもん」
「え? その……ゴメン……でも可愛いってのはホントだよ。顔が可愛くて、それで胸も大きいんだから言うこと無しって感じで凄いなぁ、って思ってたんだ」
 何とも言い訳できない状況に秀城は動揺しまくりだった。
 妙に饒舌になって変な褒め方をしたが、取り方によってはセクハラになってしまうだろう。
「もう、義兄さんったら面白〜〜い。ふふっ、本当だって言うのは信じてあげます」
「ありがとう……」
 何とか怒らせないで済んだ事にホッとしてコーヒーを啜る。
「だってさっきのビデオも私みたいな女の子だったし、それってつまり私が義兄さんのタイプって事ですもんね?」
「ぶっ……」
 思わずコーヒーを吹き出しそうになりながら沙耶香の顔を見つめる。
 得意げにこちらを見ている黒い瞳はまん丸で、まるで邪気が無い様に思えた。おそらく秀城をからかって楽しんでいるのだろう。
「参ったなぁ、そろそろ許してくれよ。俺の完敗。沙耶香ちゃんには敵わないや」
 両手を挙げて降参のジェスチャーをする。
「どうしようかなぁ。義兄さんってからかうと面白いしぃ」
 沙耶香は嬉しそうにしながらニヤニヤしている。
「そうだ、じゃあ何か買ってあげるよ。再会の記念も兼ねてさ。どう?」
「え? いいんですかぁ?……あ、でも、この間入学祝いもらったばかりだし遠慮しときます」
 沙耶香は一瞬嬉しそうな表情を浮かべたが、すぐに申し訳なさそうに断ってきた。
 そう言えば少し前に高校入学の祝いの品を贈ったのだ。
 妹の事を可愛がっている妻があれこれ悩みながら選んだのである。
 だがそれは妻が贈っただけなので、秀城にとってはあまり自分が何かをしたという感覚は無かった。
「いや、構わないからさ。欲しい物言ってごらん?」
「でもぉ……」
「いいからいいから」
 秀城にしてみれば口止め料の意味も兼ねているつもりなので積極的に薦める。
「う〜〜ん、そこまで言うならぁ、私ちょっと欲しいものがあるんですけどぉ……」
 沙耶香はそう言うと、何を思ったのか急に立ち上がり、テーブルを回り込んで隣に座ってきた。
(う……)
 近くで見ると可愛らしさや胸の膨らみの迫力が増して心臓が激しく鼓動する。
 自分好みの容姿の少女が、制服姿という己の好みの格好をして触れんばかりの距離にいるのだから当然だろう。
 しかもそうした姿は、いつも自慰をする時に欲望の対象としているAV女優そのままであったため、パブロフの犬よろしく肉棒が硬くそそり立ってしまったのだ。
「知ってました? 私って、義兄さんの事ずっと好きだったんですよ?」
「え……?」
 予想外の言葉に驚く。
 以前会った時はまだ小学生だったはずであるのに、そんな事があるのだろうか。
「今『小学生だったのにそんな事があるのか?』とか思ったでしょう?」
「い、いやその……」
 またもや心を読んだかの様な指摘にたじろぐ。
「私、初めて会った時に義兄さんのこと好きになっちゃったんです。でも姉さんの彼氏だったし、結婚もしちゃったから諦めようと思って……だけど今日会ったら、やっぱり胸が凄く締め付けられるみたいになっちゃって……前より好きになっちゃったみたいで……」
 うっとりとした瞳で沙耶香はジッと見つめてくる。
 そこには先ほどまであったからかいの雰囲気は少しも無く、恋する乙女の情熱が感じられた。
 小学生の少女が年上の男に憧れを持つのはよくある事だと思うが、それを高校生になっても持ち続けている人間はなかなかいないだろう。
 しかも話によると改めて好きになったと言うのだ。
(ま、参ったな……)
 どうやら本気の告白らしい言葉に、秀城はどう応えればいいのか困った。
 沙耶香は妻の妹であるし、自分はすでに結婚している身であるため、その気持ちに応える訳にはいかないからだ。
「って、安心して下さい。姉さんと別れて欲しいなんて言いませんから。無理な事なんだって分かってます。これは私が一方的に告白してスッキリしたいってだけですから……中学時代に恋愛できなかったのって、義兄さんに対する想いを引きずっていたせいなんじゃないかなぁ、と思って……」
 沙耶香はエヘヘと笑った。
 まるでこちらの考えを読んだかの様にフォローを入れてきた事に、本当によく出来た娘だと秀城は感心してしまった。
「だからそのきっかけっていうか、区切りを付けるために……義兄さんにお願いがあるんですけど……」
「何だい? 俺にできる事なら何でもするよ」
 相変わらずうっとりとした瞳のまま、見上げる姿勢でそう告げてくるのに思わずドキリとしながら答える。
「ちょっと頼みにくい事なんですけどぉ……本当なら義兄さんみたいに大人の男の人じゃ無理かなぁって思ってたんですけどぉ……でも義兄さんなら大丈夫だって分かったから思い切って言っちゃいます……あの……私の処女、もらって下さいっ」
 勢い良く下げられた小さな頭を見つめながら、一瞬何を言われたのか分からず押し黙る。
 徐々に言葉の意味を理解し、それがとんでもない内容である事が分かった秀城は慌てた。
「ちょ、ちょっとそれって……」
「駄目……ですか? 私、義兄さんに抱いてもらえれば踏ん切りが付くと思うんです……だから……」
 上目遣いで見つめられると可愛い顔がさらに可愛らしさを増し、体の奥底から激しい興奮が湧き起こってくる。
 触れんばかりに迫った若い肉体は、抱き締めたら実に柔らかそうで気持ち良さそうでたまらなかった。
「姉さんには絶対言いません。今日だけ、今日だけの思い出として……私を……」
(うっ……)
 ギュッと抱き付かれたため体が硬直する。
 そこには想像していた以上に柔らかな感触があった。
 さすが巨乳だけあって体全体にも肉が付いているのだろう。
 その感触は痩せ型の妻との接触では経験した事のない心地良さだった。
「義兄さん……好きです、愛してるんです……お願い、お願いだから……」
 首に腕が回り、潤んだ瞳が向けられ、ゆっくりと沙耶香の顔が迫ってくる。
 クリクリとした可愛らしい瞳が閉じられ、それに見とれているうちに、桜色の唇が押しつけられていった。
 温かな感触が伝わり、沙耶香が震えているのが分かる。
 もしかしたら初めてのキスなのかも知れない。
(俺……沙耶香ちゃんと……)
 妻の妹とキスをしてしまった。
 強引にされたとはいえ、いくらでも防ぐ事はできたのに何もしなかったのだから言い訳はできないだろう。
 あまりに魅力的な肉体と「妻の妹」という背徳感が激しく欲情を誘い、抵抗力を奪ってしまったのだ。
「んふっ……しちゃった……義兄さんとキス……」
 頬を赤く染め、ボーッとした表情を浮かべながら沙耶香はジッと見つめてきた。
 それはあまりにも可愛らしく、秀城の中にある庇護欲と嗜虐心をそそるたまらない表情だった。
 まさに秀城がこれまで求めてきた、犯したい女子高生の姿がそこにあったのである。
(俺……俺はっ……)
 もう我慢できなかった。
 ここで何もしないでいたら一生後悔するだろう。
 何しろ自分の理想とする相手が、自ら抱いて欲しいと言い、誘惑し、その身を委ねてきているのだ。
 こんなチャンスなどもう二度と無いに違いない。
 倫理観や道徳観に縛られて手を出さないでいるなどあまりにも馬鹿らしかった。
「沙耶香ちゃんっ……」
 擦れた声で呟きながら秀城は沙耶香をギュッと抱き締めると、今度は自ら唇を重ねていった。
 そのまま小さな唇を割り、舌を押し込んで可愛らしい舌に絡みつかせる。
「んんっ、んっ……」
 強く吸い上げると沙耶香はビクッと震え、体を押しつけてきた。
 むしゃぶりつく様にして口内を舐め回し吸っていると、手が背中に回ってギュッと抱きついてくる。
 強く指を食い込ませ、しがみついてくる必死さが初々しさを感じさせてたまらない。
 その力一杯抱きついてくる感触が心地良く、秀城は顔を左右に入れ替えながら荒々しく可愛らしい唇を貪っていった。
「んんっ……」
 手を胸元へ這わせ、高校生にしては豊満な肉の塊を鷲掴む。
(おおっ、やっぱり弾力が違う。これが若さか……)
 記憶にある妻の乳房とは違うその強く押し返してくる感触に、秀城は沙耶香の若さを感じて興奮を高めた。
 今自分は十六歳の少女の胸を揉んでいるのだ。
 ずっと憧れ求めていた制服姿の女子高生の胸を。
(もっと……もっと揉みたい……)
 秀城は手に溢れんばかりの肉をギュッと握り締めると、そのまま強く揉みしだいていった。
 ぷよんといった感じで指を受け入れた瞬間、すぐさま元に戻ろうと押し返してくるのがたまらない。
 柔らかでありながら強い弾力が手のひらに快感を起こし、その甘い感触に秀城は止める事ができず、何度も何度も乳房を揉みしだいていった。
「んんっ、んふぅっ、んぅっ……」
 そうして胸を揉んだ後にゆっくり唇を放すと、ボンヤリとした表情で嬉しそうにこちらを見つめている沙耶香と目が合った。
(ああっ、何て可愛いだろぉ……)
 その表情にさらなる興奮を覚えた秀城は、沙耶香をゆっくりとソファに横たえ、制服の白いブラウスのボタンを一つ一つ外していった。
 すると可愛らしいブラジャーに包まれた乳房が現れ、その大きくも幼さを感じさせる様子に欲情が高まっていく。
 さらにブラジャーを押し上げると、ぷるんっといった感じで真っ白な肉の塊が現れ、その光景に秀城はゴクリと唾を飲み込んだ。
(き、綺麗だ……)
 日焼けしていない肌はあまりにも白く、呼吸と共に揺れ動く膨らみの様子は美しくもいやらしかった。
 高校生にしては大きな膨らみの頂点では、ピンク色をした乳首が存在を主張するかの様にプクンっと立っており、むしゃぶりつきたくなる欲求が押し寄せてくる。
(た、たまらんっ……)
 激しい衝動がこの若い肉体をもっと味わえ、貪れと体を動かし、秀城は手を伸ばすと沙耶香の生の乳房をギュッと掴んだ。
「あっ……はんっ……」
 可愛らしい声が小さな唇から漏れ、美しい眉が歪むのに興奮が高まる。
 手のひらにはスベスベの肌の感触があり、秀城はその心地良さにうっとりとなった。
「あっ、ああっ……あっ、やんっ……義兄さん、やぁっ……」
 そのままプニプニと乳房を揉んでいくと、沙耶香は握りしめた手を口に当て、顔をゆっくりと左右に動かした。
 制服の白いブラウスをはだけ、こぼれる乳房を揉まれながら悩ましげに顔を歪めて悶える少女。
 それは秀城がずっと求めてきた女子高生との理想の状態だった。
 いつもはAV男優がしているのを羨ましく眺めつつ疑似体験として楽しむしかなかったが、今自分はそれを現実に体験しているのだ。
 自分の手が、制服姿の美少女の胸を自由に揉みしだいているのである。
(すげぇ……すげぇよ……)
 眼下にある白い乳房は力を込めると形が変わり、手のひらにはビデオを観ているだけでは味わえない肌触りと肉の感触が伝わってくる。
 それはまさに極上の感触であり、いつまでも揉んでいたいと思わせるたまらない快感だった。
「あっ、ああんっ……やっ、やぁっ、やぁんっ……」
 揉むのと同時に可愛らしく甘い喘ぎが耳に届くのも最高だった。
 自分のしている行為で愛らしい美少女が体をくねらせ、快感に悶える声を発するのだ。
 それはまさに至高の喜びと言えただろう。
 己の手が動くたびに目の前の少女は快楽を得ているのであり、これほど男としてたまらない行為はなかった。
(うう……やっぱ若い子はいい……反応が可愛いよ……)
 妻とのセックスでは味わう事のない、初々しい沙耶香の仕草に信じられないほど興奮が高まっていく。
「あんっ、あっ……やぁっ、はぁんっ……」
 両手で乳房をギュッと掴みながら可愛らしい乳首に吸い付くと、沙耶香が頭をのけぞらせて悶えた。
 すでに硬く勃起した乳首に舌を這わせ、絡める様にして舐めながらチュパチュパと引っ張る様に強く吸っていく。
 舌と唇に感じるスベスベの肌の感触とコリコリとした若い乳首の味わいは、極上の料理の様に味覚をも刺激して快感を高めていった。 
「あふっ、あっ、ああんっ……やっ、そんな、あんっ……にぃ、あっ……義兄さぁんっ……」
 乳房を揉み、乳首に吸い付いていると、沙耶香が可愛らしい顔を歪めながら切なげに見つめてくるのがたまらない。
 まだ十六歳であり、処女の少女を自分はこうして自由にしているのだ。
 それも強姦でも援助交際でもなく、相手の好意に基づき望まれてしているのである。
 信じられないほどの夢の様な状況に、秀城の心と体は沙耶香の肉体にのめり込んでいった。
(次は……脚だ……太ももを……)
 体を移動させ、ミニスカートから伸びる美しい脚に手を這わす。
 その滑らかな感触には今まで感じた事のない気持ちの良さがあった。
 これまで道行く女子高生を眺めながら、いつか触れてみたいと思っていた行為をしている事に興奮が高まっていく。
「あ……はぁ……ん……」
 太くも細すぎもしない理想的な太ももを揉む様にしながら撫でると、沙耶香が甘い吐息を漏らした。
 その声に鼻息を荒くしつつ脚をクイっと持ち上げ、抱える様にしながら顔を押しつけて頬ずりをしていくと、顔と首筋にスベスベの感触が伝わってゾクゾクする様な快感が走った。
「あん……あっ……やぁ……」
 続けて舌を這わせてチュパっと何ヶ所かに吸い付くと、沙耶香が体を微妙に震わせて甘い声をあげるのが実に可愛らしい。
 そうして健康的な太ももを舐め回しながら視線を下に向けると、脚が持ち上がったために捲れたミニスカートから白いパンティが見えた。
(女子高生の……パンティ……)
 その清純な色は可愛らしい沙耶香にピッタリであり、快感を示す様に染みが出来ているのがいやらしかった。
 己の愛撫によって沙耶香が感じている事に満足と喜びを覚えた秀城は、手を伸ばしてパンティをゆっくり脱がしていった。
「あっ……嫌……」
 グイと両脚を開くと、さすがに恥ずかしいのか少し抵抗を示したが、それに構わず顔を押し込み、若々しい秘所を覗き込む。
(おおっ……綺麗だ……)
 ほんのりとピンク色をした沙耶香のそこは、少女の初々しさと清純さを感じさせ、これから自分がその花園を汚すのかと思うとゾクゾクとした想いが湧き起こってくる。
「あんっ、あっ……」
 舌をのばして秘所をペロリと舐め上げると、沙耶香がビクビクッと体を震わせて顎をそらした。
「ああっ、あっ、やぁんっ……そこ、あっ……そこやぁっ……そこダメぇっ……」
 クリトリスに絡ませる様にして舌を這わせると、言葉とは裏腹にこちらに腰を押しつけてくる。
 よほど気持ちがいいのだろう。
 その可愛らしい反応に気を良くした秀城はさらにクリトリスを責め立てていった。
「やぁっ、やっ、やぁっ……ダメっ、ダメぇっ……あっ、はぅんっ……そんな、あっ……そんなにした、やっ……やぁっ、それやぁっ……」
 否定の言葉を言いつつ、首をブンブンと左右に振りながら激しく悶える沙耶香の様子に苦笑する。
 気持ち良すぎて駄目という事だろうか。
 乱れる少女の秘所はすでに愛液でビチョビチョであり、これならばいつ肉棒を入れても大丈夫だと思った秀城は、膣穴はどんな案配かと指を少し入れてみた。
 グニュっといった感じで指を飲み込んだそこは、処女らしく強い締め付けがあり、肉棒を押し込んだ時の事を想像するとたまらない快感が湧き起こってくる。
(処女か……俺、沙耶香ちゃんの初めての男になるんだな……)
 これほど可愛らしい少女の初めての相手になれる事に嬉しさが込み上げ、入れずにはいられない欲求を感じた秀城は、体を起こすといよいよとばかりに肉棒を秘所に近づけていった。
「沙耶香ちゃん、入れるよ?」
 のしかかる状態で声をかけると、少女はこちらをジッと見つめながらコクリと頷いた。
 潤んだ瞳がこれから起きる事に恐怖を感じているのか、少し震えているのが愛らしい。
 肉棒を持ち、ゆっくりと亀頭の先を膣穴へと押し込んでいく。
 ズブ……ズブズブズブ……。
「あっ……あっ、あぅっ……ああっ……」
 かすれた声が小さな口から漏れ、肉棒が入り込んでいくたびにその声は大きくなっていった。
(うぅ……やっぱキツイな……)
 さすが処女だけあり、妻のものとは違うそのキツイ感触に秀城は呻いた。
 強烈に締め付けてくる膣内が、自分が今処女を奪っているのだという実感を持たせて興奮が高まっていく。
「あぐっ、いっ、痛っ……義兄さん、いっ……」
 顔を歪め、ソファに爪を立てながら沙耶香が痛みを訴えてくる。
 処女としては当然の反応だろう。
 だがその痛みの声も、秀城にとっては沙耶香を自分のモノとした証拠として心地良く耳に響いた。
 肉棒がピッチリと膣襞に包まれている感触に快感の呻きを漏らしながら一気に腰を押し進めると、もうこれ以上入らないという感じで全てが収まる。
(入った……)
 その事に満足しつつ大きく息を吐き出した後、視線を下に向けて沙耶香の様子を伺う。
 涙目でハァハァと荒い呼吸をしているのが何とも嗜虐心をそそって可愛らしい。
 ドクンドクンっといった鼓動が接合された部分から伝わり、今この少女を貫いているのは他ならぬ自分なのだという実感が湧き起こって誇らしくなった。
「ゴメン、痛かった? こういうのは一気にしちゃった方が痛みが少ないと思ったから止めなかったんだけど……」
 大人の男として、初めての体験をしている少女を労る様に尋ねる。
「ううん、大丈夫です。義兄さんの言う通り、一気にしてくれたからそんなに痛くなかったみたいで……」
 涙目に微笑みを浮かべながらそう告げてくる沙耶香に愛らしさを覚える。
「それじゃ、また動くけど我慢してね? あんまり痛くならない様に気をつけるけど、やっぱり痛いと思うからさ」
「はい……」
 コクリと頷く少女に笑いかけつつ、ゆっくりと腰を引いていく。
「あぐっ……あっ……いっ……」
 やはり痛みを感じるのか、沙耶香は顔を歪ませて悶えている。
 だがその様子も取り様によっては色っぽく見えるため、秀城は激しい興奮を覚えた。
 沙耶香ほどの美少女ともなれば、痛みのせいであろと顔が歪むのは男の欲情をそそる効果があったのだ。
(うぅっ……か、可愛いっ……)
 初めは慎重に腰を動かすつもりが、興奮が高まったせいかそんな事はどこかへ行ってしまい、秀城は己の快楽を求める様に強く腰を動かしていった。
「いっ、痛っ……あっ、いっ……いぅっ……」
 眉根を寄せ、ソファに爪を立てながら体を震わせる沙耶香の姿にはたまらないものがあった。
 この少女をここまで反応させているのは自分なのだと思うと、激しい劣情が湧き起こり、腰の動きを抑える事ができなくなる。
 さらに今の状態は、これまでアダルトビデオで見てきた女子高生とのセックスシーンそのままであり、精神的にも信じられないほどの快感が押し寄せてきていたのだ。
 ソファに横たわり、制服のブラウスの前を開いて白い乳房をさらし、チェックのミニスカートを乱しながら男の肉棒を受け入れる姿。
 腰を突き込むたびに豊満な乳房が前後左右に揺れ動き、顔を歪ませながら可愛らしい声を唇から漏らす。
 まさにそれは、秀城が何度も観てきた女子高生モノのアダルトビデオそのままの状況だった。
「あっ……うぐっ……やっ……いぅっ……」
 ハァハァと荒い呼吸を吐きながら痛みまじりの声を漏らす少女の姿は最高であり、自分がこの可愛らしい肉体を支配しているのだと思うと、男として激しい満足感が込み上げてくる。
(ぐっ……きつっ……でもいいっ、こりゃ凄いぞ……)
 そうした視覚的刺激に加え、肉棒自体も強烈な締め付けと共に信じられない快感を得ていた。
 肉棒に絡みつく膣襞の感触が並ではなく、ただ入れているだけでもたまらないというのに、腰を引けば逃がすまいと吸い付き、押し込めばさらに奥へと引き込もうとするかの様に蠢くのだ。
 膣襞と肉棒が擦れるたびに涎が湧き出るほどのたまらない快感が押し寄せてくるのである。
 初めての行為でここまで男に快楽を与えられるとは何と凄い膣なのだろうか。
(これがいわゆる、名器ってやつか……?)
 妻とのセックスでは味わった事のない、肉棒が蕩ける様な快感。
 その感触は強力な媚薬となって秀城を狂わせていった。
「あっ、あんっ、ああっ……やっ、やっ、やぁんっ……」
 気がつけば沙耶香もいつの間にか快楽の声を上げている。
 痛みが無くなったのだろうか。
 しばらくは痛みを感じるかと思っていた秀城にとり、その事はさらなる興奮を呼び起こす原因となった。
 何しろ今までも肉棒を通じた直接的な刺激と、制服姿で悶える女子高生という視覚的刺激でかなりの快感を得ていたのに、そこへさらに可愛らしい喘ぎ声といった聴覚的刺激が加わるのだ。
 その刺激の相乗効果は、信じられないほどの気持ちの良さとなって秀城の心と体を駆け巡っていった。
「あんっ、あっ、ああっ……義兄さん、やっ……凄い、あっ……凄いよぉっ……き、気持ち、あんっ……気持ちいいのぉっ……」
 沙耶香が快楽に潤んだ瞳でこちらを見上げてくる。
 そこには先ほどまでは無かった女としての媚びが感じられた。
 快感を得る事で男を求める女の本能が現れたのだろう。
「沙耶香ちゃんっ、今もっと良くしてあげるからっ……ほらっ、ほらっ、ほらぁっ……」
 痛みが無くなったのならば遠慮する必要も無くなり、秀城はさらに沙耶香を喜ばせようと強く腰を叩き付けていった。
「あんっ、あんっ、ああんっ……はぅっ、はっ、はぁんっ……義兄さん凄い、あっ……義兄さん凄いのぉっ……もっと、もっとしてぇっ……」
 沙耶香は頭を左右に激しく振り、腰に両脚を絡めてグイと引き寄せてきた。
(うおっ……何だこれっ……)
 すると驚いた事に膣内がキュウっと収縮し、乳搾りをされているかの様に激しい吸引が起こった。
 それはまるで肉体自体が精を吸い取ろうかとするかの様な蠢きであり、これまでの経験では味わった事のない強烈な快感を呼び起こす動きだった。
(やっぱりこの娘は凄い……初めてだってのに、こっちがおかしくなりそうだ……)
 すでに股間はとんでもない快楽の坩堝と化しており、肉棒はその中心で膣からのたまらない収縮に今にも射精しそうなほどになっている。
 経験豊富な大人の男が、初体験の少女の肉体に弄ばれ、先にイってしまいそうになっているのだ。
「ああんっ、あっ、ああっ……やっ、やっ、やぁんっ……いいっ、いいっ、いいよぉっ……義兄さんいいのぉっ……」
 こうなったらこちらが射精する前に絶頂を迎えさせるしかないと思った秀城は、激しい勢いで腰を振り始めた。
(ぐっ……す、凄い……やばいよこれ……き、気持ち良すぎるっ……)
 だがそれは諸刃の剣だった様で、腰の動きに呼応するかの様に膣の蠢きも激しさを増し、ヌメヌメとした膣襞がこれでもかと言わんばかりに肉棒に絡み、吸い付いてなぶってきたのである。
 そのまるで腰の全てが持って行かれるのではないかという快楽に、秀城は呻き声を上げながら必死に腰を振り続けた。
「やっ、やっ、やぁんっ……凄いっ、凄いよぉっ……わたし、あっ……わたしぃ、あっ……おかしくなっちゃうぅっ……」
 沙耶香は本当にこれが初めての経験なのだろうかと思うほど狂わんばかりに悶え、何度も顎をそらしてはギュッとしがみついてくる。
 可愛らしい顔が快楽に染まり、半開きになった唇から舌が微かに見えるのが何ともいやらしい。
「あぅっ、あっ、ああんっ……もうわたし、あっ……もうわたしダメぇっ……わたし、わたし、わたしぃっ……あっ、あっ、あぁあああああああああっ!」
「うおぉっ!」
 沙耶香の絶叫に合わせて秀城も精を放った。
 もう限界だと思っていたところを解放したため、激しい勢いで精液が放出されていくのが分かる。
「ぐっ、くっ、はぁ……」
 何度も射精を繰り返し、これまで経験した事のないほどの量の精液を注ぎ込みながら、秀城はたまらない快感に顔をだらしなく緩めた。
 最後の精を放ち終えると、ゆっくりと力を抜いて沙耶香の上に体を預ける。
 その柔らかな感触にうっとりとしながら、自分がついに憧れの女子高生とセックスをした事に秀城は満足の想いを持った。
「あの……」
 不意にかけられた声に意識を戻す。
 見ると沙耶香がうっとりとした瞳でこちらに視線を向けているのと目が合った。
 可愛らしいその顔にドクンっと肉棒が震えるのが分かる。
 そしてそれに呼応するかの様に膣内が微妙に蠢き、その刺激にあっという間に肉棒に硬さが戻っていった。
「わっ、凄い……義兄さんまた大きくなってますよ?」
 沙耶香が驚いた声を上げている。
「あ、うん……俺もこんなの初めてだ。多分沙耶香ちゃんが凄く気持ちいいからじゃないかな……」
 実際妻との行為ではこんな事はなかった。
 しばらく休憩しなければ硬く大きくならないのだ。
「そうなんですか? だったら嬉しいな……それって義兄さんが喜んでくれたってことですもんね?」
「そりゃそうだよ。沙耶香ちゃんみたいに可愛い女の子とできたんだから……それより沙耶香ちゃんはどうなの? 俺みたいな男が初めてで本当に良かった? 後悔してない?」
「後悔なんてしてません。だってこれは私の昔からの夢だったんですもん」
「夢?」
「その……義兄さんに初めて……もらってもらうって……結婚しちゃったから駄目かと思ってたけど……お願いしてみて良かったです……」
 そう言うと沙耶香はギュッと抱きついてきた。
 可愛らしい顔が迫り、瞼が閉じられる。
 こちらからも抱き締め返し、唇を重ねていく。
「んっ……んんっ……んっ……」
 舌を入れて口内を軽く愛撫してからゆっくりと離す。
「ね、もう一回していいですか? わたし、義兄さんともっとしたいんです」
 その言葉に頷く。
 それはこちらにしても願ってもない誘いだったからだ。
 肉棒が復活した以上、精を放たなければ治まりそうにもなかったのである。
「じゃ、次はバックからしていいかい?」
「え? バック? バックって何ですか?」
「四つんばいになった後ろからするんだよ」
「へぇ〜〜、変な風にするんですねぇ」
 嫌がるかと思いきや、面白がっているのに安心する。
 実は妻があまりバックでするのを好まないため、沙耶香も嫌がるのではないかと不安だったのだ。
 この体位は秀城にとってお気に入りであり、アダルトビデオでも四つんばいになった制服姿の女優を背後から貫いているシーンが大好きだった。
 それを実際にできるのだと思うと激しい興奮が湧き起こってくる。
「それじゃここじゃ何だから、ベッドに行こう」
「はいっ」
 狭いソファでし続けるのは少々辛かったため、秀城は沙耶香を寝室へと案内した。
「わっ、ダブルベッドだ。へ〜〜、本当に大きいんですねぇ」
 物珍しそうに沙耶香はベッドに腰掛けている。
(う……いいなぁ……やっぱいいよぉ……)
 ベッドと制服姿の少女。
 それは何とも興奮する組み合わせだった。
 普段観ているアダルトビデオの光景そのままなためだろう。
「じゃあ、四つんばいになって」
「はい」
 沙耶香はベッドの上に乗ると、手と膝をついた姿勢をとった。
 その様子に心臓を激しく鼓動させながら膝をつく形でベッドの上に乗り、スカートを捲りあげて細い腰を持つ。
「入れるよ……?」
 肉棒を手に持ち、愛液と精液にまみれた膣穴へと亀頭を押し込んでいく。
「あっ……あっ……はぁっ……」
 ズブリズブリと肉棒がハマっていき、それに合わせて沙耶香の頭が微妙に動くのに可愛らしさと興奮を覚える。
「今度は痛くないです……っていうか気持ちいい……凄くいいです……義兄さんのいいですぅ……」
 まだ入れただけだと言うのに、沙耶香はうっとりとした声をあげている。
 だがそれは秀城にしても同じだった。
 膣内に収まった肉棒はすでに激しい快感を得ていたからだ。
 膣の感触だけでたまらない気持ちの良さに包まれてしまっていたのである。
(この娘は……ホント凄い……こんなの初めてだよ……)
 このまま動かなくても射精できてしまうのではないかと思えるほどに、その膣の感触は極上だった。
 こちらが何もしなくても膣襞が微妙に蠢き、精を吐き出させようと絡み付いてくるのだ。
「あっ、あっ、ああっ……いいっ、いいっ、いいのぉっ……凄くいいよぉっ……」
 肉棒を出し入れし始めると、沙耶香が甘ったるい声をあげながら何度も頭を仰け反らせる。
(ぐ……たまらん……気持ちいぃ……)
 秀城にしても腰が蕩けるのではないかと思えるほどの快感が押し寄せてきたため、歯を食いしばりながらピストン運動を繰り返していく。
「あんっ、あんっ、ああんっ……義兄さんっ、義兄さんっ、義兄さぁんっ……」
 チェックのミニスカートに包まれた細い腰をギュッと掴み、前に押し出そうとする勢いで肉棒を叩き付けていくと、沙耶香が可愛らしい声をあげて悶えるのに満足な想いを覚える。
 ブラウスに包まれた背中と、短く切りそろえられた美しい黒髪の後頭部が、自分の腰の動きに合わせて揺れ動くのに興奮が高まり、後ろから思い切り突き込む行為に激しさが増していく。
「やっ、やっ、やぁんっ……凄いっ、凄いっ、凄いよぉっ……後ろからが凄いのぉっ……」
 貫かんばかりに腰を前に押し出すたびに小さな頭が仰け反り、甘い声が漏れるのがたまらない。
 後ろからだと沙耶香の体が小さく幼く見え、その様な少女と自分はセックスしているのだと思うと激しい興奮が湧き起こった。
(でもオッパイは……大きいんだよね……)
 背後から手を回し、小さな体つきと幼い顔立ちに不似合いな豊満な乳房をギュッと掴む。
「ああんっ、あっ、やぁっ……はぅっ、はっ、はぁんっ……」
 弾力のあるその感触は手のひらに極上の快感を伝え、そのまま神経を通じて異なった刺激として肉棒に響いた。
(うぅ……たまんないな……沙耶香ちゃんって、最高だよ……)
 再会してからまだ一時間も経っておらず、昔会った時間を加えたとしても全部で数日にも満たない関係であるにも関わらず、秀城はすでに沙耶香に夢中になり始めていた。
 何しろ理想的な可愛らしい容姿をした少女が、処女をもらって欲しいと願うほど自分に好意を寄せていて、さらには蕩けそうになるほどの快楽をその幼い肉体で与えてくるのだ。
 男にとり、これほど愛さずにいられない存在はいないだろう。
 その少女を今自分は自由に貪っているのだ。
 秀城の中で優越感や支配欲、そして嗜虐心といった攻撃的な欲望が激しく高まった。
 この少女をもっと喘がせたい、もっと快楽に染めたい、もっと無茶苦茶にしたい。
 そんな強烈な衝動が腹の奥底から湧き起こる様にして体全体に広がり、腰の動きや愛撫という形となって沙耶香を責め立てていく。
「あぅんっ、あっ、ああんっ……あっ、はぁっ、やぁんっ……やっ、やぅっ、やぁっ……」
 細い背中が仰け反る状態になるほど前に腰を押し出すと、沙耶香はその快感に耐えられないのか、腕を崩して肩で上半身を支える姿勢を取った。
 尻だけが高く突き出されたその状態は、己の与える快感の凄さを視覚的に感じさせ、秀城はそれに満足しながらさらに腰の動きを早めていった。
「あぐっ、あっ、ああっ……やっ、凄い、あぅっ……凄いよぉ、あっ……こんにゃの凄いぃっ……」
 シーツをギュッと掴み、涙声になりながら沙耶香は悶え狂った。
 だがそれは秀城にしても同じだった。
 肉棒が膣襞に揉まれ吸い付かれ、腰砕けになりそうなほどの快感を股間全体に感じながら必死に腰を振っていたからだ。
 あまりの快楽に顔はだらしなく緩み、思わず涎を垂らしてしまうほどだった。
「もうっ、もうっ、もぉっ……わらし、あっ……わらしダメです、やっ……もうダメなのぉっ……」
 沙耶香の叫びと同時に膣内がキュッと締まり、強烈な圧迫と共にまるで掃除機にでも吸い取られているのではないかと思えるほどの吸引が起こる。
「ぐっ……ぐぅっ……イくっ、沙耶香ちゃんっ……俺っ、もうイくからっ……」
 それに我慢の限界を覚えた秀城は最後とばかりに腰の動きに力を入れた。
「ああっ、あっ、ああっ……わらしも、あっ……わらしもぉ、やぁっ……イっちゃう、あっ……イっちゃうの、やっ……イっちゃうんだよぉっ……あっ、あっ、あぁあああああああああっ!」
「うぁっ!」
 ドピュドピュドクドクドクドクドク……。
 凄まじい勢いで精液が放たれ、何度も何度も射精を繰り返しながら、尿道から伝わる精液の放出に快感を覚える。
 しばらくしてそれが治まると、秀城は体中から力を抜いて沙耶香の背中に倒れ込んだ。
 ハァハァと荒い呼吸を繰り返しながら、目の前にある可愛らしい顔に愛おしさを覚える。
(ああ……俺、こんな可愛い娘と……こんな可愛い女子高生と……したんだ……しかも二度も……)
 妻との経験では味わった事の無い何とも言えない喜びが体中を包み込んでいる。
 何しろ理想とも言える相手とセックスしたのだ。
 それは男としてたまらない状態と言えただろう。
「義兄さぁん……凄いですぅ……わたしこんなの……ああ……凄いですぅ……セックスって凄いんですねぇ……」
 こちらに向き直った沙耶香は、ボンヤリとした様子でギュッと抱きついてきた。
 小さな体が可愛らしく、それが自分のモノになった事に嬉しさが込み上げてくる。
「俺もこんなに凄いのは初めてだよ……」
「そうなんですか? でも義兄さんは何度もセックスしているんでしょう?」
 胸元から見上げる様にしてこちらを見つめてくるクリクリとした黒い瞳が幼さを感じさせて愛らしい。
「だけどこんなに凄かったのは初めてなんだ。おかしくなりそうなくらい気持ち良かったから……」
「本当に?」
「うん……」
「わぁっ、嬉しい……私、義兄さんを気持ち良くさせてあげられたんですねぇ……」
 パァっとお日様の様な笑顔を浮かべながら、沙耶香は再びギュッと抱きついてくる。
 その様子に心臓がドキンっと跳ね、体の奥底からたまらない愛おしさが込み上げてきた。
「沙耶香ちゃん……」
 こちらからも抱き締め返し、顔を寄せて唇を合わせる。
 柔らかな肉体を体中で味わいながら舌を絡ませキスを繰り返していく。
 チェックのミニスカートの上から小さな尻に触れ、短く切りそろえられた髪を撫でながら、顔を左右に入れ替えつつ徐々に唇と舌の動きを荒々しくしていく。
 そうしていると肉棒がムクムクと大きくなっていき、再び精を吐き出したい欲求が押し寄せてきた。
「んんっ、んっ……んはぁっ……義兄さぁん……」
 潤んだ瞳でこちらを見つめてくる沙耶香に激しい愛おしさを覚える。
 自分はすっかりこの少女に夢中になってしまった様だ。
「また……していいかい? 俺、沙耶香ちゃんが欲しくてたまらないんだ……」
「はい……」
 頷く沙耶香の顎に手をかけて持ち上げ、再び唇を重ねる。
「んっ、んんっ……」
 舌を絡ませ口内を刺激しつつ覆い被さり、ブラウスからこぼれる乳房をやわやわと揉みしだきながら、肉棒を秘所に近づけ亀頭を膣穴に押し込んでいく。
「んんっ、んっ……んあっ、ああっ……義兄さん、あっ……義兄さんのが入ってくる……凄い、凄いよぉっ……」
 沙耶香の可愛らしい声と共に肉棒にウニウニと絡みついてくる膣襞の感触に呻き声を漏らしつつ、秀城はゆっくりと腰を動かし始めた。
「あっ、あっ、ああっ……義兄さん、あっ……義兄さんわたし、あぅっ……わたし幸せですっ、ああっ……義兄さん大好きぃっ……」
「俺もだっ……俺も沙耶香ちゃんが大好きだよっ……」
 激しく悶え始めた沙耶香を愛おしく見つめながら、さらなる快楽を求めて秀城は腰を激しく振っていくのだった。


 股間で揺れ動く小さな頭を撫でる。
 すると嬉しそうにこちらを見上げてくる顔に、思わずドキリと心臓が鼓動した。
 ベッドに腰掛けた秀城の足下では制服姿の沙耶香がうずくまり、そそり立つ肉棒を口に含んで熱心に舐め回している。
 それは秀城にとってずっと憧れていたものであり、何度してもらっても慣れる事のない光景だった。
 初めて関係を持ってからすでに数週間が経過し、その間、秀城は妻の留守を見計らって自宅で何度も沙耶香の肉体を味わっていた。
 本来ならばあの日だけの関係にすべきだったのだが、あまりに魅力的な沙耶香の肉体と、愛くるしいその性格にすっかり参ってしまったのだ。
 部屋に来る建前として、沙耶香は妻に「息抜きの場」であると告げていた。
 家や学校で疲れる様な事があった時に遊びに来させて欲しいと言ったのだ。
 その思春期の少女らしい申し出に、沙耶香を可愛いがっている妻は快く承諾し、それ以来ちょこちょこ遊びに来る様になっていたのである。
 そうした理由であるため妻がいない時に来ていても不自然な事はなく、秀城は沙耶香と楽しく過ごせているという訳だった。
「そういや義兄さん、最近姉さんともよくセックスしてるんでしょ?」
「え? 何で知ってるんだ?」
 不意に言われた言葉に驚く。
 確かにここ最近、妻との夜の夫婦生活も以前と違ってかなり回数が増えていたのだ。
「この間姉さんがそれとなく言ってましたから」
「そうなんだ……」
 その様な事まで妹に話すとは驚きだった。
 いくら姉妹であってもそうした事を話すとは思っていなかったからだ。
 やはり妻と沙耶香はかなり仲が良いのだろう。
「だけどその後に『あんたも早くそういう相手を見つけなさいよ』って言ったのには思わず吹き出しそうになっちゃいました」
 沙耶香は可笑しそうに笑いながら呟いている。
 それはそうだろう。沙耶香にしてみれば姉の夫をそうした対象としているのだから。
「よく考えると、私と姉さんって同じ男の人とセックスしてるんですよねぇ……面白いなぁ……」
 確かに同じ男をセックスの相手としている姉妹などあまりいないだろう。
「で、どうなんです? 私と姉さんってどっちがいいんですか? 最近姉さんともしたくなってるって事は、やっぱり姉さんの方がいいんですか?」
 少し不安そうに尋ねてくる。
 沙耶香にしてみればそう思えても仕方がないだろう。
 何しろこれまで年に一回するかしないか程度だった夫婦関係が急に良くなったのだから。
「もちろん沙耶香ちゃんだよ。気持ちの良さが断然違うからね」
 それはお世辞ではなかった。
 沙耶香とのセックスは、秀城にとり何物にも変えがたいほど素晴らしかったからだ。
「ありがとうございます……んっ、んんっ……じゃあ、どうして姉さんも抱きたくなったんですか?」
 それが本当だというのが分かったのだろう、沙耶香は嬉しそうに微笑み、お礼のつもりなのか肉棒をネットリと舐めあげてきた。
「それは、うっ……沙耶香ちゃんのせい、だよ……」
 すでに何度も舐めているためか、秀城の弱いところを把握したその舌の動きにはたまらないものがあり、思わず呻きながら答える。
「私のせい、んんっ……なんですか?」
「沙耶香ちゃんを抱いてたらね……うっ……何というかあいつも抱きたくなったんだよ……」
「へぇ〜〜、面白いんですね」
 沙耶香は不思議そうな顔をしながら熱心に肉棒を舐めている。
 秀城にしても再び妻を抱きたくなった理由はよく分からなかったが、もしかしたら沙耶香のあまりに若く気持ち良すぎる肉体に夢中になった反動なのかも知れない。
 気持ち良すぎるがゆえにそれは強烈な刺激であるため、数年間抱き続け、ある意味安心感のある妻の肉体に安堵を求めた様に思えたのだ。
「でもそれなら良かったぁ。やっぱり私との事で姉さんとの仲が悪くなったら嫌ですもん」
 沙耶香はホッとした様に息を吐き出している。
 普通なら男を独り占めにしたいのではないかと思うのだが、どうやら違うらしい。
「沙耶香ちゃんは、俺が姉さんと仲良くなると嬉しいのかい?」
 その事に残念な想いを持ちながら尋ねる。
 激しく嫉妬されては辛いが、少しくらいならば嫉妬されるのは自分に対する執着を感じられて嬉しいからだ。
「そりゃそうですよ。私は義兄さんも姉さんも大好きですから……もちろん独占したいって気持ちもありますけど、それ以上に何か楽しいんです」
「楽しい?」
「ええ、だってこういう風に隠れてするのってドキドキしますし、姉さんの大切な人に私も愛されているんだって思うと、姉さんとの距離が縮まっている感じがするっていうか……」
 沙耶香は嬉しそうに語っている。
 どうやら姉妹の仲は秀城が思っていた以上に良いらしい。
 妻が沙耶香を可愛がっているのは知っていたが、沙耶香の方もかなり姉を慕っている様なのだ。
 遊びに来る様になってからそうした雰囲気を感じて驚いていたのである。
 妻の話によれば、昔から慕うあまりに何でも同じ物を欲しがったそうで、そういう所が可愛いくてつい甘くなってしまうのだとボヤいていた。
「どうせなら一緒に子供産みたいなぁ……」
「え……?」
 突然の発言にギョッとする。
 まるで妊娠したかの様な意味合いに取れたからだ。
「あ、安心して下さい。別に妊娠した訳じゃないですから」
「そ、そう……」
 その言葉にホッと息を吐き出す。
 今はキチンと避妊しているものの、最初に関係を持った時は生でしてしまったため気になっていたのだ。
「でも姉さんに赤ちゃんができたら私も欲しいかなぁ、なんて……ふふっ、前までは無理かな、って思ってたんですけど、最近義兄さん、姉さんともセックスする様になったから赤ちゃんができるかも知れませんもんね? そしたら私も一緒にって……ふふっ、冗談です……」
「……」
 あまりの事に絶句する。
 最後は冗談めかしていたが、今ちょうど沙耶香が姉と同じ物を欲しがる傾向にある事を思い出していたため、本気の様に聞こえたのだ。
 そもそも自分に好意を持った事からして、もしかすると「姉の恋人だったから」という事もありえるではないか。
 大好きな姉のいわば所有物である恋人を自分も欲しがったという訳だ。
 秀城が姉とセックスしている事を嫌がらず、逆に喜んでいるのも、姉に対する好意が優先されているがゆえに腹が立たない、いやむしろ「姉と同じ男を共有できている」という喜びを得ているためではないだろうか。
 そう考えると、沙耶香がその事に全く嫉妬をしない理由が納得できてくるのだ。
 そして次の段階として妊娠……。
 姉に子供ができたら自分も……。
 それもできるだけ似た子供を……。
 そう考えれば、先ほどの発言もあながち冗談には聞こえないのである。
 同じ男から精子を得れば、自分たちが姉妹である以上、かなり似た子供が産まれるだろう。
「そういえば義兄さんって、姉さんとする時はコンドーム付けないでしているんですよね?」
「え? あ、ああ……そうだね……」
 妊娠を意識した内容に思える問いに動揺しながら答える。
「それって子供が欲しいからですか?」
「うん。結婚した当初から欲しかったからね。でも未だに出来ないけど」
 結婚してから六年間、かなり頑張ったのだが妻は全く妊娠しなかった。
「ふふっ……実はここだけの話、姉さん妊娠したみたいなんですよ……」
「え? 本当?」
 驚きの発言にまじまじと沙耶香の顔を見つめる。
「はい。この間こっそりと教えてくれました。義兄さんには結婚記念日に話すんだって言ってましたよ……あ、黙ってる様に言われたから、ちゃんと驚くフリして下さいね?」
 可愛らしく笑う沙耶香にぼんやりしながら頷き返す。
(俺に……子供が……)
 これまで全くそうした事がなかったため、信じられない想いで一杯だった。
 そして徐々に何とも言えない喜びが湧き起こり、踊り出したい気分になってくる。
「ふふ……これで私も妊娠できるよね……」
 だが不意に聞こえた小さな呟きに楽しい気分は一気に消え去り、秀城はゾッとした想いに包まれた。
(さ、沙耶香ちゃん……?)
 恐怖にかられながら沙耶香の顔をジッと見つめる。
 やはり沙耶香は自分との子供を欲しがっているだろうか。
 いや、正確には「姉と同じ子供」をだ。
 その想像に秀城は恐怖を覚えた。
「おめでとうございます、義兄さん。これからも姉さんを宜しくお願いしますね」
「あ、ああ……」
 可愛らしく微笑む沙耶香の顔を恐ろしく感じながら頷く。
 このままではマズイだろう。
 おそらく姉と同じ子供を持ちたいと考える沙耶香は、避妊せずにセックスする事を求めてくるに違いない。
 それでもし妊娠してしまったら父親は誰だという事になり、関係がバレる可能性があった。
(絶対避妊して、妊娠しない様にしなきゃ、うっ……)
 突然股間から快感が走り、思考が停止する。
 話している間に止まっていたフェラチオを沙耶香が再開したのだ。
 見事なまでに技巧の上達した舌の動きにはたまらないものがあり、それ以上何も考えられなくなる。
「ふふっ、義兄さん凄く元気になってますよ。そろそろ、いいですよね?」
 可愛らしく微笑みながら、沙耶香はベッドに腰掛けた秀城の膝の上に乗ってくる。
「さ、沙耶香ちゃん……ちょっと待っ……」
「義兄さん、ほら私のオッパイ、最近また大きくなったんですよ? これって義兄さんが揉んだせいですよね?」
 コンドームを取ろうとした手を掴まれ、はだけた制服のブラウスの間からこぼれる乳房に当てられる。
(うっ……)
 それはとても柔らかく、秀城の思考を蕩けさせる効果があった。
 手のひらを動かすとぷよんっといった感触と共に白くて柔らかい肉の塊が形を変える。
「あんっ……ね、早くしましょう? わたし義兄さんの早く欲しいですぅ……」
 女の媚びに満ちた笑みを浮かべながら、甘く囁き誘ってくる沙耶香の姿にはたまらないものがあった。
「さ、沙耶香ちゃんっ……」
 その誘惑に逆らう事ができず、秀城は沙耶香を抱き締めると豊満な胸にむしゃぶりついていった。
 激しい興奮に心臓がバクバクと鼓動を打つ。
「やぁんっ……ちょっと乱暴、あんっ……やだ、あっ……激しいですぅ……」
 沙耶香をベッドに押し倒し、乳房を無茶苦茶に揉みしだいて体中に口づけていく。
 その柔らかでありながら弾力のある若々しい肉体は、秀城の中の雄を狂わすのに十分以上の魅力に溢れていた。
 何をおいても犯したい。
 そんな気分にさせられる魔力を持っており、この肉体に触れられなくなるなど考えられない事だった。
(入れたいっ……俺は入れるっ、入れるんだっ……)
 性欲に冒された脳はまともな判断力を失い、妊娠の事などどうでも良くなって、生のまま勢い良く肉棒を押し込んでいく。
 ズブ、ズブズブズブズブ……。
「あっ、あぅんっ……やっ、やっ、やぁんっ……凄い、あっ……いつもより凄い、あんっ……いつもより凄いよぉっ……」
 沙耶香の甘い喘ぎと悶えを見ていると、信じられないほどに興奮が高まり、激しく腰を動かしてしまう。
 心の奥底で「すぐに抜け、今すぐ止めて早くコンドームを付けるんだ」という声が響くが、肉棒から押し寄せてくる快感がすぐにそれを打ち消した。
「ああんっ、あっ……もっと、ああっ……もっとぉっ……義兄さんもっとお願ぁいっ……」
 握った手を口に当て、甘える様にしておねだりしてくる沙耶香の言葉に肉棒がグンッと力を増す。
 この可愛らしい肉体を抱けるのなら、どうなろうと知った事ではなかった。
 妊娠でも何でもするがいい。
 それがどうだと言うのだ。
 こんな可愛くて気持ちのいい少女とセックスできるのに比べれば些細な事ではないか。
 止められる訳がない。
 見下ろせば、制服のブラウスの前をはだけて豊満な乳房をあらわにしながら、チェックのスカートを乱して肉棒を受け入れる少女の姿があった。
 こちらが送る振動に合わせてその体が揺れ動き、耳には甘い吐息が漏れ聞こえる。
 自分はこれを求めていたのだ。
 この少女と、こうした女子高生と交わる事を夢見ていたのだ。
 それをたかだか妊娠するかも知れないなどという不確かな事で止めてたまるものか。
(俺はヤるっ、ヤるんだっ……)
 秀城はそう決意しながら、目の前にある若くて淫らな肉体に夢中になっていくのだった。












あとがき

 今回は流される感じの話にしてみました。
 女子高生好きの主人公が、女子高生に誘惑されて手を出してしまうという。
 女子高生好きの夢でありますな。

 当初は普通にラブラブな感じで終わらそうと思っていたのですが、書いているうちに何かキツイ終わり方になってしまいました。
 適当に後日談を書いていたら、「妹は姉の物を何でも欲しがる」というネタがポロっと出て、「だったら主人公の事もそのせいで好きになったんじゃ?」となり、「そうなると子供も欲しがるに違いないから妊娠恐怖エンドだな」となった次第です(笑)
 まあ、まだ義妹は妊娠してませんから取り合えず問題は無い訳ですけど。
 って、義妹としてるんだから問題は大ありですか(笑)

 今回は血の繋がりも無く、また付き合い的にもほとんど無い状態の設定にしたので、普通の浮気話&援助交際みたいなもんですね。
 一応「妻の妹」という部分を強調する感じにして禁忌な雰囲気を出してみましたが、基本は女子高生との制服エッチですか。
 やはり制服は良いですからねぇ。
 この義妹は夢の様な存在でありますわ。
 どこかにこういう風に自分にベタ惚れしている可愛い女子高生はいないものでしょうか(いないって)
 そういう妄想が生んだ作品なのでありますよ。
(2007.5.8)



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